メインレコーダーをSHARPの最新世代にリプレイス 4B-C40DT3

2019年に買ったBS4K/UHD BD対応レコーダー4B-C40AT3を最新世代の末尾DT3に買い換えました。

AT3->DT3ですが、CT3というモデルは存在しなかったぽいのでBT2を飛び越して2世代ぶりの更新となります。外観やリモコンはほぼ同じであまり買い換えた感はありません。ではなぜわざわざ買い換えたのか?

まずAT3の最大の不満は動作の遅さです。さらに古いPanasonicの全録レコーダーと比べてもかなりもっさりでフラストレーション。BS4KやUltra Blu-rayに対応した最初の世代だったので余裕がなかったんでしょう。ウチのBRAVIAもそんな感じ。フルモデルチェンジした最初の世代からちょっと置いた世代でプロセッサーやメモリが強化されて新UIがサクサク動くようになるって感じですね。

で、せっかくなので他社乗り換えも検討しましたが、現状「アニメをたくさん録って管理する負担を減らす」という観点ではSHARPのドラ丸はかなり気に入っています。SONYのも新サービス対応後にすぐ買いましたが、「最長一ヶ月前」はあくまで「最長」であって実質はかなり直前にならないと予約できないし。あくまで予約できるだけで管理面は弱くてすぐに手放しました。今は改善されてるかも知れませんが。

Panasonicは全録機ラインナップとは別に少チューナーシリーズに「お録り置き」というシステムを搭載してきていて、90日間(1クール)アニメを録り溜めることをウリにしています。SHARPのドラ丸が「一旦全部の新番組を録り、4話までに継続操作をしなければ勝手に消えていく」という仕組みなのに対し、より豪気なシステムです。全部終わってからの評価を待ってから見る、ということも可能。初期モデルでは地デジのみで、「MXいらないBS11で録りたい」派な自分としてはイマイチでしたが、最新モデルではBSも対応。でもまぁ4TBモデル買ってすべてをその領域に割り当てられるわけでもなく、90日ってかなり画質を落とさないと無理よね、って感じだったので見送りました。あとUHDモデルで手頃なのがなく。バックアップの全録をリプレイスすると、むしろ普段意識して録画しているアニメ以外の録り逃しが救えなくなるなとか。逆に全録機を全録機で置き換えるにもなんかコレってモデルがなく。

で、現状はそのままドラ丸がいいなという判断。そして店頭でDT3を触ったらUIのレスポンスが見違えるように素早くなってる。チャプタースキップやサムネ一覧によるスキップもとてもクイック。ビック店頭で8万ちょうどという価格.com最安レベルの値段に10%還元、さらに神奈川県民の特典であるかながわペイの10%還元までついて、AT3が3,4万で売れれば追い金はかなり少なくて買い換えられずぞってことで。ちなみに3TBモデルより4TBモデルの方が安いという逆転現象が起きていました。

ただUIレスポンスが良くなっただけなく、いくつかの強化点もあります。個人的に気になったのは、

  • 解像度だけでなくビット深度、色域、輝度(HDR化)、フレームレート(倍速化)の5要素をアプコンする5upコンバーターでデジタル放送を高画質化
  • HVEC(H.265)エンコーダーで2.4倍でDR相当画質保存
  • スマートスピーカー対応
  • EPGの4K対応

辺り。各種アプコンはTV側でもやってくれますが2014年のSONYの技術と2021年のSHARPでどちらが優れているか興味ありました。

またHDD容量は同じ4TBですがHVECで2.4倍がDR相当の画質というなら実質の保存容量はドンと増えることになります。

2022.3.8メモ追記:3.8万で落札され、手数料抜いて3,6328円、正確な送料が不明ですが1,000円くらい?。購入価格が80,000円-8%(6,400円)-10%(8,000円)=65,600円なので、乗り換え差額3万円位でした。

■ファーストインプレ

たくさんの番組でじっくり見比べたわけではないですが、下記ダビングでDRのままコピーしてきたアニメをみるに、確かに解像感は上がってる気がします。最近は配信の画質が地デジを完全に上回っていて、1週間でも速くみたい番組以外、放送でみるモチベーションは低かったんですが、割といいかもって感じ。2.4倍HVEC録画はまだ。

リモコンの反応の悪さはあまり改善されず。ウチは低いラックに入っててコタツが塞ぎ気味なせいもあるんですが、SONYのデュアル送信LEDやPanasonicのBluetoothリモコンに比べちゃうとストレス。赤外線中継機を注文してみました。

■お引っ越しダビングが予想よりショボかった

SHARP同士なら録画データの引っ越しができるので、クール途中だったり見逃したまま消すにも決心がつかないものがたくさんあって移行できるなら安心かなと思ってました。が、以下のような点がショボくて残念。

  • 時系列にフラットなリストが表示され、そこから順に選ぶ必要がある。予約番組毎とかいった親切ソートは皆無。
  • それを一度に100番組しか選べないので定期的に操作して追加コピーをする
  • コピーされた側はコピー回数残1の状態(今後BDにコピーしたら消える)
  • ドラ丸画面には表示されない

など、最低限「移せます」という仕様で使い勝手はよろしくないです。

有線LAN接続ですが、さすがに実時間はかからないものの1番組十分くらいかかってる印象。100番組だとみてておわるレベルじゃないので、寝る前と朝起きた時に追加100番組転送操作をする、という感じ。

ちなみに資料によると4TBで360時間(15日)かかる模様。ウチは4TBパンパンに録画されてたわけでもないし、取捨もしているので数日くらいかな?

■まとめ

レコーダーの買い換えサイクルとしては少し早いかな?とも思いましたが、実売価格がかなり安くなっていて買い換えならかなり費用を抑えられそうだったので、HDDのトラブルが起きないうちにというのと、日々の操作レスポンスのストレスが解消され、さらに画質や保存容量が向上するならまぁコスパ良いかなと思って決断しました。

発売が6月なのでもしかするとそろそろ新型出るかもですが、、まぁそんときゃそんときです。

Ryzen9 3900マシンでの動画エンコードテストと60fps化に目覚めた話

CPU、マザー、メモリそして追加で電源を組み替えたメインPCで動画をエンコードして耐久試験をしてみました。

  • CPU: AMD Ryzen9 3900(定格)
  • マザー: ASRock X570M Pro4
  • メモリ: DDR4@3000 32GB
  • GPU: NVidia GTX1080
  • エンコードソフト: Amatsukaze
  • 入力ソース: 1440×1080 アニメ(NAS上)
  • 出力: MPEG4 1280×720@60p(SATA接続のSSDへ書き出し)
  • デインタレフィルタ: SVP 60fps化(CUDA)

という感じの条件で、丸一日でも連続稼働できています。CPU温度は64℃くらい。電源の出力ワット数が220W前後(21%)、電源効率90%くらい。特にファンの音がうなるようなこともなく。さすがTDP 65W。タスクマネージャー読みでCPU負荷が70%くらい。AmatsukazeGUIが20%、そこから起動されているH.264 encoderが50%くらい。メモリも他にブラウザやメーラーが起動している状態で41%とかなので余裕あります。

で、Amatsukazeコンソールによると、変換速度が180fpsくらい出ている模様。60fps化してるのでソース換算なのか出力換算なのかよくわからないですが、24分くらいのアニメが8分位で変換できてるぽいので60fps換算で3倍速という感じでしょうか。これはCUDAを使わずに24fps化していた時よりも、SVP + CUDAで60fps化した場合の方が速い感じです。あ、でも24fpsの時の読みは処理は80fpsだった気がするのでやっぱり3倍速くらいは出てるかも。

というかSVPスゴイですね。AmatsukazeのUIに設定項目があってなんじゃらほい?と思って調べたんですが、いわゆるフレーム補完をするライブラリで基本は家電テレビのように再生時に補完フレームを生成して視聴に使うもののようですが、Amatsukazeはその補完後の60fpsのコマを使ってエンコードをしてくれるようです。補完技術は年々高度化するはずなので、本来はソースに近い状態で保存をして、当代の最新鋭技術でリアルタイム補完をして視聴するのが良いとは思うんですが、今これで60fps化したMP4を作ればスマホやタブレット、カーナビなどでも高画質で視聴できる誘惑に勝てませんでした。実際かなり綺麗だと思います。たまに乱れもありますが、BRAVIAより頻度は低いくらいな気がします。体験版で試して惚れ込んですぐに購入してしまいました。

手持ちの最近めのiPhone、iPadやAndroid端末はもちろん、カーナビ(KENWOOD MDV-Z905、TOYOTA NSZT-Y68T)でもきちんと再生できました(Y68TはフルHDはダメかも)。

とりあえず電源を交換したことで高負荷時のシャットダウンも収まったっぽいので、新マシン環境をガンガン活用していけそうです。