賃貸だし、どうせ当面はスポーツや紀行番組だけでしょ、とあんまり興味をもっていなかったBS 4K放送ですが、改めて調べてみると、以下のことが判明しました。
- 従来アンテナでもNHKとキー局の放送は受信できる(可能性が高い)
- 解像度が4KになるだけでなくHDRや広色域規格にも対応している
- 4K放送帯域確保のために従来BSの画質が犠牲になり、NHKとキー局は1920 x 1080から1440 x 1080に劣化されている(BS11は含まれない
- NHKでは「ダーウィンが来た」が4Kらしい
- BSテレ東ではWBSがアプコン放送らしい
- たまにアニメもアプコン放送されてるらしい
アプコンなら別にいいやと思ってたんですが、単に解像度だけでなくビットレートが潤沢に使えることやHDR/広色域な面でも優位性があるなら、毎日みているWBSも価値がなくはないのかも知れない(放送時間的に店頭で見られないんですよね)、と。
しかしながらウチのBRAVIAにはすでにHDMIポートが残ってない。4Kチューナー買うならレコーダー入れ替えかなぁ。そういえば去年買ったSONYのレコーダーの予約機能は全くの期待外れだったなぁ。SHARPの「ドラ丸」の方が便利だったかもなぁという気持ちが燻っていたので、調べたところ、
- 4Kチューナー搭載
- UHDBD再生
- ドラ丸
というモデルが発売されていました。2TBと4TBのモデルがありますが、その他は同一スペック。PayPay祭りのバックが5万円くらいあり近所のコジマでポイント込み実質でAmazon最安値レベルにしてもらえたので、4Tモデルに特攻。
■ドラ丸とは?
ドラ丸はあらかじめドラマかアニメかや対象チャンネルを選んでおくと、自動的に新番組を4回分まで録画。その後視聴してみて継続設定すると最終回まで録画。なにもしないと勝手に消えていく、という「とりあえず新番組は何話かみてから切るか残すか決めたい」というクラスタにはドツボな機能です。ドラマかアニメかは排他になりますが、アニメ設定に手動でドラマを足したりはできるっぽいです。
SONYのFW2000を買った時点でも存在は知っていたものの、UHDBD再生画質が良さそうとかいうイメージでスルーをしてしまいました。しかし結局UHDBDはアニメ作品はちっとも出ないし、SONYの新予約システムが期待外れだったのが想定外でした。
■またしてもネットワーク設定でハマる
つい先週、同社の空気清浄機をスマホとペアリング設定できなくてハマったところですが、今回もすんなりとは行きませんでした。
- 有線LANでDHCP情報まではとれる(IPアドレスやゲートウェイ、サブネットマスクは取得)
- しかし最後の段階で「インターネットに接続できません」となりネット系機能の設定へ進めない
- Wi-Fiの手動(非WPS)設定しようとするとSSID検索でフリーズ(リセットボタンで強制再起動)
という状態。状況的にLAN内での通信はできてるぽいけど、疎通確認も兼ねたSHARPのサービスサーバーにつながってない、という雰囲気だったのでDNS的な問題か?と当たりをつけて、DHCPサーバーから配布指定しているWindows Sever 2012 R2のDNSサーバーをやめて、手動設定でルーター(RTX1210)に振り向けたところあっさり解決。すんごいレアケースだと思いますが、一応メモ。SHARPレコーダーはWindows ServerのDNSサーバーと相性が悪いのかも知れない。
■UI周りファーストインプレ
UI的な印象はまあ普通。上下左右で選んだフォーカスに対してツール(SONYでいうオプション)であれこでするといった基本的なところはかわらないですし、30秒送り、10秒送りと非対象な秒数ジャンプもちゃんとある。レスポンスはメニュー関係は上々、SONYよりサクサクしてる印象。EPGは最初の読み込みが少し遅延やプチフリがあるけど、全部並んでしまえばそこそこ。4K解像度で番組情報まで直接読めるので便利。チャンネル別で8日間(日曜から日曜)分が見渡せるのが便利。
良かったのは再生中のOSD表示。チャプタースキップや30秒スキップをした時の表示が、Panasonicは右上にタイムバー付きで長い目に出る。WBSをとばしとばし見てる時に、右上の概要テロップにかぶるのがとてもフラストレーションでした。Panaは全録に専念させて普段見て消し用に追加導入しようと思った動機の1つ。細かい点だし趣味的な話でもないけど、頻度でいえばダントツで高い不満だったので。で、SONYはそれが出ないことを確認して買ったわけですが、タイムバーがないこと自体はやや不便でした。チャプターがきちんと入ってなくて「CMスキップのつもりがAパートまるごと跳んでた」みたいな自体が起きなかったかを視覚的に確認できません。最近だと青ブタなんかはOPの後にすぐAパートが始まる構成なので、OPスキップするといきなりBパートになり、しばらく気付かずに見てしまって「あれ?なんか話が跳んでる?」と思って戻る、みたいなことが割と起きていました。んで、SHARPですがそのいいとこ取りです。タイムバーは画面下中央に出ます。感激。ただちょっとレスポンスは落ちるかな。跳んだ先の絵が出るまでにちょっと詰まる。その上タイムバーはとんだ後に出るので目押しもできない、という感じ。まぁこれが実際どれくらい不便かはCMの自動チャプターがどれくらい正確なのかと不可分なのでもう少し使い込んでみないと致命度は不明。
あと残念だったのはリモコンの「ドラ丸」ボタンで電源が入らないところかな。SONYではいつも「録画リスト」一発でレコーダーもTVもオンしてたので。
■スマホアプリはちょっと古い
連携スマホアプリはiOS、Androidそれぞれ3つずつあります。
- 予約アプリ
- 視聴、持ち出しアプリ
- リモコンアプリ
です。SONYのは一本化されてますが、リモコンを呼び出すのにやや手間だったのでこれはこれでアリ。ただどれもいまひとつあまりメンテナンスされてないというか画像パーツが高解像度されてなかったりノッチ端末に最適化されてなかったりと更新頻度が低そうな印象。特にリモコンアプリは放送波切り替えボタンにスカパーがあるくせにBS4Kがなかったり(致命的やんけ)。視聴、持ち出しアプリは有料でお高いめだし、予約アプリはドラ丸の設定いじったりできず、急ぎでとりあえず単発予約入れられます程度。iPadにも非対応。背景がiOS5とかのすごく古い頃のデフォルト壁紙だったりするのでもう長いこと保守されてないぽい。視聴アプリのiOS向けなんてDixim(社外)のを買って使ってね状態です。SONYのアプリは広告がうざいですがそれが原資になってるんですかねw。鴻海マネーでなんとかしてほしいものです。というか個人的にはドラ丸とかまできっちり管理できるなら予約アプリも有料でいいです。
■BS4K画質インプレ
最初に書いたようにあんまり興味もってなかったので店頭でもあんまり立ち止まってみたことなかったんですよね。正式な呼称が4K BSなのかBS 4Kなのかもよくわかってないw。
NHKの4K制作番組はさすがに綺麗。解像度もさることながらフレームレートが上がったヌルヌル感が良いです。ちなみにBRAVIAはHDR信号が入力されると自動的に専用モードになるので設定はほぼいじる余地なくなります。輝度も最大になったり。ので、フレーム補完がどう働いているかは不明。空撮、宇宙なんかは効果が実感できます。こういうのはまぁパッケージソフトをお金出して買うほどでもないのでしばらくは楽しめそう。いずれそんなに見なくはなるでしょうけどw。
アニメはちょうど日曜だったのでONE PIECEを久しぶりに視聴。4Kで放送されてますが制作解像度は不明。いいとこフルHDのアプコンでしょうか。当然前景のキャラクターはベタ塗りで制作解像度なりでボケて見えますが、背景美術で例えば壁のタイルとかはいい感じに解像度出てます。5chの4K8Kでアニメの塗り絵に4Kとか意味ねぇだろ、といって暴れてる人がいましたが、きっと昭和の「テレビまんが」の感覚でしかアニメを捉えてないのでしょうね。手書きの背景美術だったりCGによる夜空や水、花火みたいな演出は解像度はいくらあってもいい。まぁ実際に4K制作することが一般化するのはいったいいつになるやらって話ではありますが。当面はHDRの恩恵の方が大きそうですね。ちなみに昔の劇場映画なんかは35mmフィルムだったりするので、NHKがコロンボでやってるようにリマスターすれば手書きの線の強弱なんかが見えたり(あとゴミもw)して、マニアにはそれはそれで価値がありますね。
一般的な映画なんかはパッケージだったり配信サービスで4Kも見られるようになってきてるので、テレビ放送としてはもっとドキュメンタリーとか普段のニュース、バラエティ、そしてアニメなどを充実させてほしいものです。
という感じで、第一印象は本体も連携アプリもソフト面の煮詰め方がまだ足りない感じはしますが、画質厨としてはやっと4Kコンテンツが湯水のようにタダで延々見られるようになったのは嬉しい。AppleTVのスクリーンセーバーばかり眺める日々が終わる、、か?
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