新型クラウンのスペアホールにDタイプスイッチがはまらかなかった話(3Dプリンターで解決)

自動車のスイッチユニットはメーカー毎にサイズが規格化されていて、オプションの有無によって空きスロット(スペアホール)があり、そこに新たなスイッチや最近だとUSB充電器などを取り付けられるようになっています。トヨタ車だとA~Dの4タイプがあるようです。

例えばこういうものがDタイプです。正方形なのが特徴。

今回クラウンのスペアホールにデータシステムのTV-KITの切り替えスイッチを取り付けようとしたところ、元からついてたキャップと同社の付属スイッチTSW016がサイズが全く違って取り付けられませんでした。

右が取り外したキャップ。左がTSW016。
ボタンの大きさは23×23で同じ。紛れもなくDタイプ。

ボタン自体は同じっぽいのですが、後方のスイッチのケース部分が大きく違っています。取り外したキャップの方が大きいので、TSW016がスカスカで固定できません。なにかサイズ変換アダプタのようなものが売ってないか探してみたんですが見つからず。テープなどでグルグル巻きで太くしたり、厚めの両面テープで止めるなども考えましたが、差し込み方向できちっと固定するのは至難の業。

2023.4.28追記:

データシステムさんから返信がありました。やはり仕様として4つあるスイッチパネルのうちの左端には取り付け不可とのことで、その隣につける想定のようです。ただウチの仕様だと左から2番目のパネルは元からウインドウシールドデアイサーのスイッチが入っています。ウインドウシールドデアイサーは寒冷地仕様に含まれるので、寒冷地仕様をオプションでつけた人や(それが標準となる)北海道の人はそもそもこのビルトインスイッチは取り付けできない、ということになります。それは是非適合表にも注釈を載せておいてほしいとお願いしておきました。

アダプタを自作

仕方ないので3Dプリンターで自作してみました。

当該スイッチをセットしたところ

フィラメント(プリント材料)は少しでも熱に強い方がいいかなと思いPETGにしたら色が半透明というかほぼ白なので色を塗らないとかもと思ったんですが、取り付けてみると全然見えないので平気でした。少し奥行きが短いのは単純に時短です。上下の三角の突起で固定されるので、それより後ろはなくても同じのはず。スイッチと作成したケースの固定は、スイッチを前から押し込む形で特にロック機構はなし。普通に使っている分には手前に引き出す方向の力はかからないのでいっかと。

パネル背面から装着した様子(白い部分が本アダプタ)

予定外の作業が発生してすっかり夜になってしまいましたがバッチリ取り付けできました(そのうち昼間に撮り直します)。

もしかしたら見落としているだけで既製品があるのかも知れませんが、とりあえず即日で対処できたので良かったです。クラウンのこのパネルはかなり他のパーツと絡んでいて、ここを取り付けなければ他のパーツも組み戻せず、車両を使えない時間が増えるところでした(翌日乗る用事が控えており焦りました)。

単純なプラスチック部品で済む話なので、データシステムさん含めどこかが商品化してくれるといいんですけどね。もしこんな間に合わせの設計データでも欲しいという方がいらっしゃいましたらDMM.make辺りにSTLデータを公開しようかと思います。

2025.3.13追記 造形パラメーター最適化

久しぶりに頒布希望のコメントをいただいたので、現在もてる材料、装備を駆使して改めて造形してみました。

材料は自分の時のPETG(耐熱性能70℃程度)からASA(耐熱性能100℃)に変更。ノズルも通常の0.4mmから0.2mmに変更し、レイヤー厚0.1mmで造形。小さな突起までかなり綺麗に造形できた気がします。ASAは材料の単価としては少しお高いし、車内使用といっても直射日光が当たる場所ではないのでPETGでもよっぽど平気かとは思いますが、万一変形したりすると面倒くさい位置に使うので、安心代としてはアリかなと。実際2年経ってPETGの部品は少し変形がありました。

印刷レシピは固まったのでバンバン作れます。ご要望の方はお気軽にお問い合わせください。

左右は少しやり方を変えて比較したもの。右の方が綺麗なので出荷版は基本こちらに。

以下個人的造形パラメーターメモ

ASAはPLAやPETGよりも表面が荒れやすいイメージでしたが、今回は(写真左の向きで造形して)トップに面が広くないのであまり粗が出なかったかも。壁面生成ロジックを通常の「クラシック」(右)と「Arachne」(左)で出し比べてみましたが、こういうカチっとした形状だとクラシックで良かったかなという印象。Arachneの方は側面に少しアーティファクト(余計な凹凸)が出来てしまいました。Arachneは動的に壁厚を変化させて局面をなだらかにでき精度も上がるとの話ですが、直線的な形状ではあまりメリットはないかなと(今回たまたま出た差かもですが)。

2025.5.12追記 モデルVer.2

さらに立て続けにお二方より注文いただいたので、もうちょっとブラッシュアップしたくなり、モデルの方もバージョンアップすることにしました。

当初はバラし作業中に必要に駆られて即興で作って「使えればいいや」で済ませていましたが、今回改めてパネルをクロスオーバーから外してきて、バチバチに精緻化してガタツキを排除しました!単に元からついているダミーキャップを完全再現するのではなく、改めて形状をしっかり理解し、揃えるべき点、改良しても良い点を見極めて最適値を追求しています。ご要望いただく方の中には納車時にディーラーにつけてもらう、といった方もおり、その段になって不具合があると納車日程に影響が出たり再施工になって工賃が余計にかかったりというご迷惑になってしまうリスクがあるので、しっかり完成度を上げておきたいところです。

完成体がこちら。上が元からついているダミーキャップ、左下がテレビキットに含まれるTSW016スイッチです。トヨタ用Dタイプという規格のスイッチなので、データシステム製以外でも使える可能性は高いですが、当方では未確認です。

で、右下がVer.2アダプタです。純正パーツにあわせて上下がわかる▲マークを入れてみました。▲が向いている方が上です(といってもさぶん逆さまでも使えます)。全長は影響ないので少し短くしています。

TSW016をアダプターに装着した様子。

Ver.2の改善箇所ですが、例えばこの各面に2本ずつあるレール状の突起ですが、

(左がボタン側)

パネル側の枠に対してガタ付きなく固定するためのもののようです。これをピッチリ造形するのは3Dプリンターでは難しいので、少し傾斜をつけてみました。これで差し込むに連れてキツくなっていく形です。逆に側面からの距離や太さなどはあまり重要ではないことも判明(相手方にこれがささるレールがあるわけではない)。お尻側も3Dプリントの都合で45°傾斜をつけています(こうするとサポート材がいらない)。

その後ろの三角形の突起がパネル側の抑えプレートの穴に引っかかって後ろに戻らないよう固定する役目があります。抑えプレートが弾性で上下から抑えているのですが、あまりこの突起が大きいとプレートを大きく曲げなければならず、破損のリスクが高まります。プレートは0.8mmくらいでとても薄いのです。そこで元パーツよりも少しだけこの山の高さを抑えてみました。

基本的には一度つけたらそうそう外すものではないですが、なんだかんだで純正品ほど強度がないかも知れないし、脱着の手間や破損リスクも抑えています。

造形材料はより寸法精度と強度が上がるASA-CFにしています。ASAの耐熱100℃でも充分ですが、-CFだとさらに110℃まで耐えられ、なにより造形が綺麗になるメリットがあります。サイズ誤差も生じにくいとのこと。ただしカーボンファイバー入り材料はステンレス製ノズルが使えないので、(焼き入れスチール製が存在しない)0.2mmノズルでは造形できず、0.4mmに戻すことにはなりました。それでも現車合わせでしっかり精度が出せるよう各所調整しています。材料原価が1.5倍くらい高いですが、今後ASAを在庫するのは止めようと思っているので、ASA-CFに最適化しています。

■参考: 装着手順

実際にはナビ裏まで配線が必要なので、これよりもっと多くの部分の分解が必要ですが、以下はあくまでスイッチ部分までのアクセスということでまとめておきます。ちなみにそこまでならすべてクリップ止めなのでドライバーでネジを外す必要はありません。

なお全バラシ動画としてはこちらなどが参考になるかと思いますので合わせてご確認ください。

動画内でもやっておりますが、内装剥がしツールは樹脂製のものを使い、差し込む際には養生テープやマスキングテープを貼って傷にならないようご注意ください。以下手順に沿った結果傷や破損が起きても自己責任でお願い致します。

・パネル外し

最初に外すべきパネル部分を確認します。以下のパーツが一体になっており、メーター外周の光沢ブラックのパネルまでまとめて外す必要があります。ステアリングコラムの上の布状のパーツもついてきますので破らないようご注意ください。またこの裏にはグリスがついていて、余計なところに付着させないよう気をつける必要もあります。

手始めにドア側の2つのパネルを外します。ネジは使われておらず基本は引っ張るだけですが、力を入れすぎて破損させないよう丁寧に根気よく作業してください。

赤線のパネルはウィーサーストリップ(ゴム)を外しておいて、適当な隙間に内装はがしを入れててこの原理で剥がします。慣れると素手でも..

緑線の方のL字のパネルは手前(後席方向)に引っ張る感じ。

あとは順番に外周のクリップを外していきます。今回は後付けのカップホルダーがついていたので引っ張るのが楽でした。

まず下側のパネルが上にかぶっているので、少しだけ引っ張って浮かせます。

メーターの上部も丁寧に手前に引っ張ってクリップ(赤)を抜いていきます。

左側はナビ画面下の加飾パーツが上にかぶっているので、そちらを浮かせて隙間を作ります。このパーツは助手席側まで伸びていますが、おおむねボリュームツマミくらいまで浮かせておけば大丈夫そうです。

そんな感じで丁寧に重なるパーツを排除しながら当該パネル全体を引き出していきます。

その下の始動スイッチのパネルも少しだけ浮かせる必要があるかも知れません。

最後にステアリングコラムの上にある布パーツですが、写真のように左右2枚の位置決めプレートと、4本のピンが刺さっていますので、丁寧に外していきます。

パネル全体がフリーになったら、スイッチ裏の2つのコネクターを外します。どれもコネクター上面に固定爪があるので、つまんで後ろ(車両前方側)に引っ張れば抜けます。色(形も?)が違うので、戻す時に間違えないよう覚えておきます。ウチの場合は、手前から黒、白、青でした。さらにこの奥が問題の空きスロットで、ダミーキャップがはまっている区画になります。

コネクターは意外とこの3つだけで、メーター側は電気的な接続はありません。

・スイッチ部品取り付け

アダプター側面の△を上にして、TSW016スイッチのLEDが上になるような向きで取り付けます。

raw

下の写真がダミーのフタを取り外したところです。上下にある四角い穴のあいたプレートで挟み込んで固定しています。四角い穴にはスイッチユニットの▲の突起がひっかかってロックされているので、ボタンを外すにはこの上下の薄いプレートを開いてロックを外してやる必要があります。このプレートが非常に薄くて割れやすいので開く時は薄くて幅広の内装剥がしなどでそっと作業します。

順番としては、まず上側を持ち上げて、スイッチを下に傾けるようにしてパチっと言うまで引きます。片側はおそらく指でもできますが、それによって反対側はピタっとくっつくので、下は薄い板状の内装はがしかマイナスドライバーを使うと良いでしょう。割らないようにそっとそらして下側のロックも外してスイッチ全体を引き抜きます。

ちなみに左右のパネルには2本のレール状の凹みが見えますが、これがスイッチ側の突起と噛み合うかと思いきや、全然ズレた場所にありました。単に曲がりを抑えるためのリブ構造かも知れません。気にしなくて大丈夫です。

スイッチの取り付けは基本真っ直ぐ奥まで差し込むだけです。上下パネルの四角い穴にスイッチの▲毒気がパチっとはまればOKです。少しスイッチが飛び出るところまで差さると思いますが、スイッチ前面を押し込んでやるといいところで止まるはずです。

今回のVer.2を使えば隣の純正ボタンなみにガタつかずに同じ感触でスイッチが押せるようになると思います。

表側を確認して、ツライチで他のボタンと揃っており、ボタンがしっかり押し込めることを確認します。

クラウンクロスオーバーRS Advanced試乗

先日契約した新型クラウン(クロスオーバー)のRS(2.4ターボ)の試乗車がやっと近場で配備され出したので乗ってきました。

販社系列が違う店だったので、すでに契約済みであることは言わずに「ちょっと興味あるんですぅ」的な空気で冷やかし。休日の飛び込みなのにサーセン。

■足周りガッチリ

RS専用ホイール

まず足がめちゃめちゃ引き締まってた。「ノーマル」設定でも硬い。単に物理的に硬いというより、ガチガチにテンションかかってるような?これを「引き締まってる」というんですかね。まさにアスリートの筋肉でギュっと引っ張ってるような。ショックを一瞬で吸収する感じ。不快ではないけど違和感というか不思議な感覚。

それが「コンフォート」にした途端「はにゃーん」っと緩む。猫の可愛い姿を目撃した時のように。ほぼ静止状態でも一段沈むというかとろけた感じがするくらいに激変。カロスポにもAVS(可変ダンパー)つけてますが、ここまで明確な違いは出ない。これが快適かどうかは意見の分かれるところでしょうが、何人かYoutubeレビューで「船のよう」といっていたのが的を射ている気がします。道や乗せる人によっては使ってもいいかもですが、個人的にはあまり積極的に使わないかな?

「スポーツS+」は街中渋滞路なせいかあまり「ノーマル」との違うは感じず。

ドライブモードの切り替えSWはカロスポと比べて手の届きやすい位置にあり、走行中でもより積極的に使いやすい印象です。カスタムもあるのでアクセルレスポンスは変えないけど足だけ引き締める、みたいなセッテイングを詰められるかも。

■加速

休日夕方のショッピングモール付近で渋滞多めでしたが、加速は確かに2.5NAよりモリモリ。オルガンペダルも前より慣れたか気にならず。踏めば踏んだだけダイレクトに加速する感じはモーターのトルクや6ATのお陰でしょうか。SERAより後にのったCOLT VerR、LEVORG 2.0GT、カローラスポーツ Hybrid GZと10年くらいCVTばっかでラバーバンドフィールとか正直あんまり不満はなかったんですが、「なるほどダイレクトってこういうことか」と思いました。

一方、”常時内燃機関で走ってます”感は強いです。アクセルオフからちょい踏みくらいまではEV走行も含めて静かですが、交差点加速や追い越しで踏み込むと「ブォォ」っとエンジン音する。不快まではいかないですが、「あぁガソリン車だなー」って感じします。言うてカロスポでも3,000〜4,000rpmとかになると結構うるさいですし、遮音性自体はクラウンの方が上というかカットしている周波数が違うみたいで、不快指数は低いかも。クラウンの方が低音寄りで振動なのか低音なのかもよくわからないような”どこかで鳴ってる”感じ。

さすがに4WDやDRS(4WS)を実感できるような運転は試せず。でも交差点の回頭性は悪くなかったかな。カロスポでタイヤもPilot Sports5に交換した時のようにクイっと左折後、左車線に頭が入っていくというか。

■アドバンストパーク(自動駐車)

うっかり動画撮り忘れたのが痛恨の極みですが、RSにしかつかないアドバンスパーク(自動駐車)も体験。大昔のプリウスのIPA(インテリジェントパーキングアシスト)からは隔世の感。最初の目標枠指定がほぼ瞬間的に終わるし、ギアチェンジもサクサクやってくれるので、これならショッピングモールとかの駐車場で後ろに車いる時にでもスマートに使えるかも。ただ前方に別の駐車車両がいる状態では中断されてしまいました。何度も切り替えて上手いこと入れてくれる、みたいな賢さまではないのかな?

■新エージェント(音声操作)

「Hey, TOYOTA」で呼びかける音声操作もチェック。最近知ったんですが左右独立マイクでドライバーとナビゲーターを識別できるっぽいです。助手席の人が「窓を開けて」といったら助手席側が開く。良き。

もうちょっとレスポンスよく動いてくれると嬉しいですが、通信速度がネックなのか少し待たされる感じ。最初の「Hey, TOYOTA」使うよりはステアリングスイッチでいいやんってなりそう。2018年ナビのように単押しでローカル認識、長押しでクラウド認識という別々のエージェントシステムを使い分けるとかいうアホな仕様はなくなり、ボタンでもサクっと呼びだせて使えるのは良い(というかやっとか!という感じが強い)。

あと音声認識中は画面が青く切り替わって地図などを見えなくするのはどうかなぁ。Siriのように画面の片隅ににょもにょもが出て聞き取ってくれればいいのになとは思います。

■クラウンクロスオーバーRS Advencedまとめ

日をまたいだり道も違ったりでGALPとのガチ比較はできてないですが、走行周りははっきり違いを感じました。スポーツ走行好きな人は断然RSの方が楽しかろうと思います。燃費を含めると街乗りユースでどちらがいいかは悩ましいところですが、RSでしか選べない先進オプションがある以上、選択肢はないも同然という感じです。

ついてくれた店員さんはツナギだったのでメカニックの人だったのかも知れません。あんまり車両について詳しくなさそうだったんですが、「今契約で6月が目安だがなんともいえない(RS)」という言い方でした。ウチの子は来年GW前くらいに来るといいなぁ…

オマケ:ついでに新型カロスポも現車視認

本来検討していたカロスポ2023年モデルのオレンジマイカメタリックも見て来ました。

オレンジマイカメタリック

思ったほどオレンジオレンジしてなくて、少し暗めのトーン。写真だとほぼレッドっぽいですね。最初期にあったスカーレットに近いのかな?カタログのようにもと派手なオレンジを期待していたので、ちょっとテンションさがりました。

新形状のヘッドライトとフロントバンパー

ヘッドライトはシンプルになりましたがこれはこれで悪くない。「目」感が増したかと。フロントバンパーの下側がリファイン。

ナビはクラウンと同世代の2022年式コネクティッド。サイズや細かい機能の有無は違いますが基本操作は同じ。スクロールや拡大縮小もジェスチャーでヌルヌル動きます。周辺施設表示なども3点ボタンからサクっと変更できるのも良き。

全体にフラットデザインでちょっとシンプルすぎる感じはありますが、カローラスポーツとかシエンタといった車格のクルマではまずまず違和感なし。これがクラウンだと正直ちょっと安っぽさを感じます。

メーターはこんな感じ。クラウンのRS同様地図表示可能。言い換えるとクラウンGではできないことなので驚きです。

メーターに地図も

実際に走行していないのでなんともですが、パッと見た感じ地図として見やすいのかな?という疑問はあります(クラウンも含め)。おそらく運転中に見るものだから色使い含め極限まで情報量を落としたってことなんでしょうけど、ウーンという。海外ガジェットを日本に持って来たらGoogleマップに対応しておらずかなら荒いOpenMapデータのみでした、って時の残念感が漂います。ルート引いてあったらどういう表示になるんだろ。大きさも小さいし、あともしかしてヘディングアップ固定?

メーター自体もバリエーションを見比べられてないですが、外車勢やスバルなどに比べるとやや世代遅れ感が否めません。

クラウンクロスオーバーRSを契約しました(写真多め、長文)

■T-Connected 22世代ナビに替えたくて…

クルマ関係のリサーチ仕事が多い私は、最新世代のカーナビ、車内情報システムに触れておきたくて、現車もT-Connectナビとトヨタの先進安全装備TSS2が搭載されたカローラスポーツ2018年式を選択しました(購入は2019年)。残クレ5年契約で今年春に初車検(3年)を通しタイヤも新しくしました。

そんな2022年秋、以前から噂されていたマイナーチェンジが正式発表。T-ConnectナビもTSSも次世代版に更新。あと2年が一区切りとは思いつつも、中古車市場高騰(下取り価格Up)、人気車種の長納期化(年単位)もあり、ちょっとだけ乗り換えも視野に入れて発表即日にカタログもらったり商談予約を入れたりしていました。

ニュースみて即日もらってきたカタログ

共同購入者の同居人にはさほどメリットがない乗り換えなので、個人のお財布から乗り換え頭金を出す方針で相談するも、同居人が気に入っているシアンブルーが廃止になり、新色で個人的に気になるオレンジマイカメタリックは絶対拒絶の姿勢を見せていましたw。落とし所としてはエモーショナルレッドIIIかなと。

そんな微妙な空気の中、とりあえず商談前日にトレッサ横浜というトヨタ系ディーラー店舗全部入りなショッピングモールに出向き、(新型カロスポはまだ展示がないと知っていつつ)新世代ナビとか下見できるかなというブラついていたところ、その同居人が「ねぇ、これよくない?」と指出してきたのが夏発表の新型クラウン4タイプの第一弾クロスオーバーでした。

■え?クラウン?

一応ニュースで概要は言っていたものの、ホットハッチ好きな自分には車格的にもブランド的にもあまり興味がわかず、クラウンスポーツがSPYxFAMILYのアーニャーに似てると話題になったよね、くらいの認識でした。クラウンというブランド自体が自分事として視野に入ってなかった感じ。

展示してあったのは珍しい横方向に塗り分けられたバイカラーのブラックxエモーショナルレッドIIの車体。一応ドアをあけて乗り込むことはできましたが、電源は入らずナビなども触れません。確かにコイツなら新型カロスポと同じT-Connect 22世代のナビでさらに超ワイドな12.3インチ。この世代はハリアーやランクルみたいに左右にエアコン操作部が表示されるナンチャッテ超ワイドではなく、地図を全画面表示できるタイプです。でもまぁやっぱり普段乗りには大きいし、言うほどカッコイイとも思わないなーという初期印象。

翌日、商談まで時間があったので、エモーショナルレッドIIIのカロスポ展示車を見たり、じゃぁ一応クラウンも試乗しとくかってことになり、現物視認したのがまたまたバイカラーのブラックxエモーショナルレッドII(前日見たのと同色)と単色のプレシャルパールホワイト。雨の日でしたが、ここではじめてエンジンがかかって動いているのを視認。フロントの一文字のデイライトでかなり印象が変わりました。

ブラックxエモーショナルレッドIIのバイカラー(フロント)

左右ヘッドライト上からボンネット開口部をスッと1本の細い白いラインが通ってます。ちなみに左右ヘッドライト上部のところはウインカーとしてオレンジにも光る2色LEDライトとなっています。ちょっとことで「確かにクラウンクロスオーバーいいかも?」と心の針が振れました。

ブラックxエモーショナルレッドIIのバイカラー(リア)

ただしリアは微妙。ブラックパーツが大きくてお尻ボテって感じ。モールドもなんかタラコ唇みたい。ていうかサクロプスさんですやんw。アーニャとかいってる場合じゃない。

[参考] サイクロプス(X-MENより)

でホワイトを試乗。内装もホワイト(フロマージュ)。単色ホワイトも適度にブラックパーツがあってガンダム感あってかなり良き。

プレシャルホワイトパール(フロント)

写真だとフロントのラインLEDは黒ボディほどは映えないかもですが、肉眼だとしっかり光っていて視認性は高いです。バンパーの加飾と二本線になっててカッコイイです。

プレシャルホワイトパール(全体)

全体には高級セダンとしての上品さもバイカラーより増しています。名前通りセダンとSUVの中間の絶妙なところついてるんじゃないでしょうか。

プレシャルホワイトパール(リア)

リアのブラックアウト面積も小さくて違和感ないです。タラコ感、サイクロプス感も気になりません。

正直、このホワイトならかなり欲しい!と思いました。内装もフロマージュで全体が綺麗にモノトーンでまとまってて上品です。ただし同居人はツマランと猛反対orz。LEVORGの時もカロスポの時もホワイトの希望が通った試しがなく今回も絶望的だろうなと諦め感。加飾も自分はブラックパーツが好き、あちらはギラギラメッキが好きという不仲ぶりです。

・試乗した感触

ちなみに本車種は2.5LのG/Xグレードと2.4LターボのRSがあり、それぞれハイブリッドで4WDです。2.4Lターボの方がスポーツ性が高いグレードですが、この時点では生産が始まっておらず、どこにいっても2.5LのG“Advanced・Leather Package”しか展示/試乗してないという状況でしたので、当然これも2.5Lです。

雨の日、夕方の渋滞路ということであまり気持ち良く走れた区間は多くはなかったですが、安定感はありました。ロールの有無を検証できるほどぐわっと曲がる機会も少なかったですが、無駄にフワフワした感じはないかなと。

昔仕事で東京->愛知まで走った12,3世代目くらいのクラウン(確かガソリン)の記憶からするとちょっと高級セダンという静粛性には欠けるかなと思いますが、嫌いな音質ではない。HVですがさすがに踏み込むとエンジン音が勇ましくなります。ただ、この後で試乗店舗から商談店舗に移動する際に運転させてもらったハリアーの屋根の雨音がバラバラを大きく、「あ、クラウンって静かだったんだな」と思いました。

車幅はカロスポの1790mmに対して1840mmなので+5cm。それを意識したせいもあってか、少し幅広感はありました。同じ全幅のはずの上記ハリアーの方が普段のカロスポの感覚で乗れた気がします(ただしこちらはボンネット全然見えず)。

終始アクセルペダルが「ん、固いな?」と感じてたんですが、後で気付いたことにクラウンクロスオーバーはオルガンペダルでした。人生でほとんど乗ったことがなかったので、ちょっと踏む位置がよくなかったのかなとも思います。

・商談席に着く頃にはほぼクラウンにするムードに…

フルモデルチェンジでもないのにカロスポ→カロスポに買い換えるとかいうアホな提案に比べ、(「いつかはクラウン」ならぬ)「どうせならクラウン」の方が現実的だし、それなら自分もお金出しても良いという空気を醸され、当初目的のT-Connect 22世代を使うという目的は果たされる上、カロスポにはつかない先進装備も選べるし、と、、、

またクラウンの方が価値が下がりにくく将来的な下取り額も保証されるので、当家のとあるクルマ事情に絡めて、3年を目処に乗り換える想定ならさほど大きな出費にはならないだろうという試算もあったり。

・先進装備の多くがRSグレードでないと付かない!?

クラウンという案が浮上したのが前日だった為、カタログももらっておらず「T-Connect 22ナビはつく」くらいの認識しかありませんでした。

さほど走りは求めておらず燃費重視なので、真っ先に2.4LターボのRSは候補から外しました。なにせ2.5L で22.4km/L(レギュラ-)、RSだと15.7km/L(ハイオク)です。後者ではおそらく普段の街乗りで10.0km/L行くか行かないか。ガソリン車のLEVORGの頃の燃費に逆戻りです。

しかもRSは生産始まっておらず納期が未定。G系なら来年5月?という感触でした(それでも半年待ち…)。

あまりカタログを精査せず最初からG“Advanced・Leather Package”想定で、ディーラーの見積もりシステムでもそちらを選んだ上で選択できるメーカーオプションを精査していました。しかしふとセールスさんが席を外してカタログをパラパラとめくっている間に、「あれムーンルーフあるんだ?そんな話全然出て来なかったよね?」と。RSにしかムーンルーフ設定がないことに気付き、あらためて二人でカタログをみていくと、RSならあんな装備やこんな装備がつけられるんじゃん!となり、あわやのところで振り出しに戻る。

これはいるでしょ!となった装備(MOP含む)として、

  • AVS
  • ヘッドアップディスプレイ(HUD)
  • プレミアムサウンドシステム
  • ムーンルーフ(オプション)
  • リモート操作付きアドバンスパーク(スマホで駐車)
  • 緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト
  • 渋滞時手放し運転
  • 専用色のバイカラー、ブラックxプレシャスレイ(オレンジゴールド?)

など。「オイオイ、HUDとかAVSとかプレミアムサウンドシステムとか今のカロスポでついてるものが無くなるのは困るっしょ」とか「オジサン憧れのムーンルーフつけられちゃうよ?」「アプリで駐車とかやってみたすぎん?」と両者テンション爆アゲ。特に同居人が「これならむしろ差額出しても乗り換えたい」とかなり積極性を高めて来ました。

・最後は色で合意に至る

そしてGグレード想定で揉めていた内外装カラーですが、RS専用色のバイカラー色、ブラックxプレシャスレイ(写真)なら双方とも認めても良い、ということになり、結果として内装はブラックxイエロー一択に。

RS専用色のブラックxプレシャスレイ

・RSにすると失われるもの

RSのデメリットとして、

  • 低燃費、補助金や税金の安さ
  • EVドライブモード
  • 内装がブラックxイエロー一択で他の3色が選べなくなる
  • ノイズリダクションアルミホイール
  • 来年前半の納車?(納車時期未定)

などが挙げられます。色はまぁ合意に至れたから良し。EVドライブモードはハイブリッド車特有の強制的にEVモードに固定して走るモード。深夜外出が多い我が家的には気になるところです。特にRSはターボ車になってしまうので騒音は気になります。ただまぁ言うても普通にスピード落とせばエンジンOFFになってくれて手動でEVモードを選ぶ機会は(少なくともカロスポでは)なかったので、クラウンでもそうであることを期待。

・契約翌日にRS展示をみてきた

なんか勢いで契約しちゃった後、帰宅して改めて新型クラウンについて色々ググっていたところ、蔦屋書店のイベントで、湘南、柏の葉、代官山で展示イベントをやっていることを発見。残念ながら最寄りの湘南は終わってましたが、柏の葉(千葉)が「明日からじゃん!」「しかもブラックxプレシャスレイのRS現車が見られるじゃん!」ってことになり、速攻で特攻を決めました。写真と下の動画はその時のものです。

プレシャスレイの色味はカタログだと黄色からゴールドのどこか、という印象でしたが、どちらかというとオレンジ寄りの色味で、かなり深い艶があるという感じ。同居人は「オレンジではない!」と主張しますが、個人的にはカロスポでダメ出しされたオレンジを事実上選べたことでほくそ笑んでいます。

ブラックxプレシャスレイ(フロント別アングル)

センターとライト上下がブラックアウトされているのでホワイトボディよりデイライトLEDも綺麗に見えるし、かなりスポーティな印象。ちょっとナイトライダー(トランザム)っぽい?

初見時は正直横方向のツートンってかなり奇抜というか奇妙な印象でしたが、このイエローレイのバイカラーについてはかなりしっくり来てるというか普通にカッコ良いと感じます。

ブラックxプレシャスレイ(フロント別アングル)

リアはやっぱり黒部分がボテっとしていてすごく好き、とは言いづらい感じ…

ブラックxイエロー内装(1)
ブラックxイエロー内装(2)

内装はRSの場合このブラックxイエロー一択になります。フラッグシップにしてはプラスチッキーだと叩かれていることが多いですが、個人的にはさほど気になりません。グレードの正確からしてもメッキパーツをギラギラさせるのも違うだろうと思います。2枚目の助手席パネルなんてかなりカッコ良いんじゃないかと。

まぁ確かに既に写真の車両はプラスチック部分に擦れ痕で白くなっている点が散見されるのは気になりますが。頑張って綺麗に保ちたいものです。

あと白内装は明るくて綺麗だけどジーンズ等の色移りが気になる点でも、結果こっちで良かったかなとか。

■改めて契約した仕様で期待すること

新型カロスポでも実現できていたことも含め、今回の乗り換え(時期未定)で新たに実現することをまとめてみます。

  • メーターのフル液晶化
  • ナビの大型化、T-Connectスタンダード22
  • CarPlay/AndroidAuto対応
  • ADAS(先進運転支援システム)の高度化(渋滞時手放しなど)
  • アドバンストパーク(リモート対応)
  • ムーンルーフ
  • 4WD (E-Four Advanced)
  • 大排気量化、トルクアップ
  • 6AT + パドルシフト

辺り。

・メーター&ナビ

メーターとナビの大型化、最新化はカロスポ乗り換えの目的でしたがクラウンでも適うことになります。現行からするとデザイン変更に加え、スマホからリモート操作できる内容が高度化されています。

  • デジタルキー(スマホを鍵代わりに)
  • エアコン操作
  • ロックやパワーウインドウの操作(旧カロスポでは確認のみ)
  • リモートからハザード点滅

などがあります。あの大きくて嵩張るスマートキーを持ち歩かなくて良いのは嬉しいしハイテク感も高め。事前にエアコンをONできるのも実用的です。ドアロックし忘れ通知は便利ですが旧カロスポではロック操作はできずクルマまで戻る必要がありましたが、やっとアプリからロックできるようになります。

あと「Hey, TOYOTA」でナビだけでなくエアコンやパワーウインドウの音声操作に対応。初期型(Y68Tナビ)の旧音声認識系と新エージェントが混在したややこしい音声認識周りから脱却できそう。

カロスポ中期(?)のディスプレイオーディオ(DA)から対応したCarPlay/AndroidAutoについては、「常用はしたくないが仕事柄、最新バージョンは試しておきたい」というスタンス。DAでは解像度が低くて初期型の9インチから劣化でしかないと思っていましたが、それなりの解像度で使えるなら歓迎です。ついでにフル液晶メーターの方もCarPlay対応とかしないですかね、しないだろうな…

・ADAS周り

カメラに加えミリ波レーダーを搭載したことで、

  • パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
  • 渋滞時手放し運転(視線検知)
  • 自動ブレーキの自転車対応
  • 交差点右折時の対向車検知
  • RSAで画像検出できる標識が増え、信号も対応(進入禁止道路や赤信号に突入しようとすると警告)
  • クロストラフィックアラートがリアに加えフロントも対応
  • 車線変更支援
  • 前照灯がオートハイビームからアダプティブハイビームへ
  • BSMのセンサーを使い、降車時に後ろからくる車両を警告(SEA)

などがポイント。

・駐車支援 アドバンストパーク

パノラミックビューモニターで全方向のカメラ確認ができるようになっただけでなく、自動駐車に対応します。大昔プリウスが採用したIPAではタッチ操作で駐車位置をカーソル移動して指定する必要があり、んなこと混み合ってる駐車場でやってたらクラクション鳴らされるわい、という感じでしたが、あれから十ン年(?)、画像認識で駐車枠候補を挙げてくれてタッチで指定するだけになりました。また少し前に出たノアヴォクとこのクラウンでは(NXも?)ギアチェンジが自動で行われるようになり、ブレーキを離したらあとは完全自動という感じになります。

しかもこれらの操作をクルマから降りてスマホアプリから行えます。先日日産アリアの体験イベントでスマートキーによる前後移動を体験してきて、ウチみたいに駐車場の壁ギリギリで2台止めないといけない環境だと、運転席側を壁に向けて駐められて自由度上がりそう、と関心しましたが、アドバンストパークでは更にハンドル切っての自動駐車ができます。

また白線がない駐車場でも3箇所までメモリで駐車位置を覚えさせて自動駐車できるようです。GPS、カメラ、レーダーなどなにで検出してどれだけの精度が出るか不明ですが、なかなか壁ギリギリに寄せきれない同居人でも楽に駐められるようになるのかも知れません。

・ムーンルーフ

「サンルーフ」はどこぞの商標なのでトヨタではムーンルーフと呼んでいるそうな。

昭和のオッサンの憧れサン/ムーンルーフですよ。空が見えるクルマはSERA以来です。まぁ花粉症がひどくて雨の日以外窓開けを嫌う同居人がいるので、はたしてどれだけ開いて乗れるかは不明ですが、採光できるだけでも気分はアガるんじゃないかと。

・4WD(E-Four Advanced)

LEVORGからカロスポに乗り換える時に諦めたのが4WDです。HVではスポーツ以外のカロスポにはラインナップされていたE-Fourが今度は標準装備になります。しかも後輪専用モーターが別についていてRSの場合はかなりパワフル。GだとMaxでも80:20くらいのトルク配分で補助的位置づけですが、RSだとE-Four Advancedの名前で、直進時40:60、コーナリング時は20:80まで上がるとのこと。

雪道やエクストリームな場所を走らせる機会はそうそうないですが、やはり普通に乗ってても接地感高くて安心感ありますし、たまの大雪でも安心かなと。

・大排気量、トルクアップ

VM型LEVORGが2.0ターボで221 kW (300 PS) /5,600 rpmでした。カロスポは1.8N/A+HVでシステム出力で90kW(122ps)と大幅ダウン。上り坂などでエンジン回転が3,4000rpmとかになるとかなりエンジンがけたたましくうなっていました。今回のクラウンクロスオーバーRSだと、257kW(349PS)なのでVM LEVOEG以上にパワフルな走りが期待できます。

・6AT + パドルシフト

SERAが4ATで、その後のCOLT Ver R、LEVORG、カロスポとずっとCVTでした。正直ラバーバンドフィールと呼ばれる違和感は個人的にはそこまで気になっていませんでした。実家なども含め身の回りのクルマがCVTばかりなので、ATってどんなだっけ?という感じです。ただパドルシフトで料金所出たところ等でセミマニュアルでグっと加速するのは好き。これもLEVORGからカロスポにする時に諦めたポイントです。ガソリン車にはついてたんですがHVにはなかった。マニュアルモードすらなかった。それが復活して更にパワフルになってるのは楽しみの1つです。

懸念

最新装備てんこ盛り、全部入りのクラウンクロスオーバーRSですが、いくつか不安な点もあります。カローラスポーツからいきなりクラウンになり、しかも専用装備が選びたくてRSにしてしまったので、スポーティな走行が味わえる一方、それが普段使いとしては痛手になることも。

・静音性

ターボ車になったことでそもそものエンジン音が大きくなるのではと。乗員にはアクティブノイズキャンセルが打ち消してくれるわけですが、閑静な住宅街住まいで深夜外出が多い我が家では外に響く騒音も気になります。TRANSFORMERに出てくるスポーツカーほどにはうるさくないといいなぁ。RSにはEVドライブモードがないのもショック。

・燃費

既に書きましたがカタログ値(WLTC)で2.5L で22.4km/L(レギュラ-)、RSだと15.7km/L(ハイオク)です。燃費が悪い上にハイオクで@+10円くらい違います。レギュラーが高いせいで相対的にハイオクとの価格差が縮まってる気はしますが、ガソリン高、円安がこの先何年かでどうなっていくのやらです。

今のカロスポがWLTC満タン法で16〜17km/L程度。タンクが43L。給油ランプ前に給油することが多いので実質航続距離が600km程度でしょうか。月イチくらいで給油しています。

仮にRSが同じような乗り方で10km/L出たとすると、タンクが55Lあるので、500kmくらい。ちょっとだけGS立ち寄り頻度を上げないとならないかもですかね。

・プリウス型シフト

プリウスミサイルの元凶といわれるシフトパターン。Dが→↓、Rが→↑でレバーが初期位置に戻るタイプ。これはシフトを電子的に完全制御するために必要なんだと思います(ガチャメカを伴うレバー式だと電子切り替えと一貫性を持たせられない)。つまりアドバンストパークでDとRレンジを自動切り替えするには仕方なし。また駐車時にどこにギアが入っていてもエンジン切ってドア開ければ勝手にPレンジに入って、ライトやハザードが消えてくれるのも理に適っています。30プリウスだとフットブレーキを別途踏まないとですが、クラウンなら電子パーキングブレーキなのでそれも含めてボタン1つでまとめてOFF/ロックされるわけです。

30プリウスが我が家に来て2年くらいになりますが、実はいまだにちょくちょく間違えます。ブレーキを離した瞬間に思ってたのと違う方に進んであわててブレーキ踏み直すこともしばしば。直線シフトパターンのカロスポと行き来しているせいかもは知れないですが、カロスポの方は間違えない(間違えようがない)ことを考えると、やっぱりちょっとしっくり来ていないのかなと。まだでもカロスポがなくなってクラウンと30プリウス体制になれば身体が適応してくれるかしら?

・経済性

燃費と別に車両コストの話。同居人も出資してくれることになったとは言え、カロスポ乗り換えから随分と予算オーバーになりました。頭金を多めに出して、月額の残クレは現状維持(むしろ減った)、3年後にまだ半分くらい残るくらいの計算です。進歩の激しいクルマ界隈なので、またそれくらいには新たに試したい先進機能が登場してくるのかなと思うと、買い取って10年とか乗り続けるよりいいかなと。21インチで独自サイズで高くなりそうなタイヤも交換しないで済むかもねーという話をしています。

Kinto(サブスク)という選択肢もあったんでしょうが、懇意のディーラーさんにワンストップでおまかせしたいとか、仕様をガッツリ選びたいとかでやはりディーラー購入で良かったのかなと。

・納車いつになるの…?

結局これが最大の不安というかやきもきですねw。もう燃費が悪いとかうるさいとかは覚悟しての契約なので、楽しい走りを満喫したい。でもそれがいつなの?って感じです。本当はITS Connectユニットもつけたかったけど納期が延びる可能性があると記載されており断念。

初期の見積もりで、カロスポの下取り額が現時点で178万なのが新カロスポが納車されるであろう2月になれば160万まで下がってしまうという話でした。クラウンでGが5月とか言っててRSになると「未定」です。その意味でも冷や汗が止まりません。

しかし10月10日にRSがようやく生産開始になったという情報があり、月内にはディーラー向け試乗車が配備され、11月から順序顧客への納車が進んでいくだろうと。少なくとも近いうちに「未定」ではなくなるんじゃなかろうかと期待しています。

■まとめ

「いつかはクラウン」(←昭和生まれ)などと全く思っていなかったのに、なんか二日でいきなり契約に至っていたというポルナレフ状態。

他所様の参考になるかどうかわからない個人的経緯を書き殴ってみました。人生であと何回あるかわからない新車購入イベントなので、色々その時の思い出、感情なども残しておきたく、ご勘弁ください。まぁ3カラーの写真だけでも参考になれば幸いです。