■納車2ヶ月でバッテリー上がりやらかす
先日サービスエリアでクラウンの写真を撮ってたさい、デイライトをつけるためにACC状態にしていたところバッテリーが上がってしまいました。サービスエリアだったので敷地内にあるENEOSに歩いていってモバイルスターターをもった店員さんとクルマに戻り救援してもらいました。ちなみに料金は3,300円。車両保険付帯のロードサービスを呼べば無料だったんでしょうが、時間もかからず対応してもらえて結果オーライだったかなと思います。
■やっぱジャンプスターターを積載しとこう
昔からジャンプケーブルは積載する習慣で、もちろんその日も積んであったんですが、お休みを満喫している、または仮眠している他のお客さんの手を患わせるのは気がひけて(=コミュ力がなくてw)結局使わず終い。悪いのは自分だし、自分で小金を払って解決できるならそれでいいかってなっちゃうんですよね。これが山奥とかならまだしも。
てことで、やはりセルフジャンプ(?)できる機材を積んでおこうと決心。ただ以前買ったモバイルバッテリータイプのものは何年かお守りとして積んであった後、いざ使おうとしても始動できなかったというオチが。もちろん直前に改めて充電し直してもダメ。自然放電したままの時間が長すぎて劣化したか、最初からそこまでの出力できない紛いモノだったか。
そんなことも考えつつなにか信頼できそうな商品がないか物色してて見つけたのが、バッテリー非搭載型のジャンプスターター。バッテリーが入ってないのでいざという時放電していて使えないということもないし、経年劣化の心配もありません。ではバッテリーがついていないのに、そもそもどうやって車を始動するだけの電気を出すんでしょう?太陽光発電?いやいやエンジンのセルモーターを回すのは瞬発的な大電流が必要です。太陽電池みたいなチョロチョロ電流量ではとてもまかなえません。
答えはスーパーキャパシターというパーツです。(二次)電池が化学反応を利用して電気を蓄えるのに対し、コンデンサの一種であるキャパシターは純粋に電気的な蓄電を行います。私もイメージでしか知りませんが静電気を帯電させてるような状態に近いようです。化学反応を伴わないのでまさに静電気のように瞬時に大きな放電が行えます。一方でそれほど長い時間電気を蓄えておくのには向かないという特徴があります。素早く蓄電、瞬時に放電、宵越しの電気は持たない、というのがキャパシターの特徴と言えます。詳しくはここら辺。
ということで、最近はリチウムイオンや鉛などのバッテリーの代わりにキャパシターを使ったスターターが登場しているということを知りました。使い方のイメージとしては、
- 上がった車両バッテリーにつなぐ(従来と同じ)
- 数分間で車両バッテリーの残電流を吸い上げて蓄電
- ゲージが100%になったら放電モードにし、30秒以内にセルオーターを回す
という感じらしいです。つまり車両バッテリーはセルモーターを回せるほどの大電流は残っていないけど、メーターが点灯したりする程度の電力は残ってたりするので、それをキャパシターに貯め込んで、一気に放電するという仕組みです。チョロチョロとしか出ない水道の水をバケツに溜めてから一気にバシャーっと流すイメージですね。バッテリーにチョロチョロ電力すら残っていない場合は、他の車両やUSB給電でもチャージできるようです。ただしUSBの場合は数十分必要とあります。あらかじめ貯めておくことはできないので、例えば台風大雨の元でバッテリー上がりをしてしまった場合なんかはちょっとキツいかもですね。
それでもまぁ必要な時にその場で短時間でチャージをするので、普段から充電状態を管理する必要がなく、非常用ツールとしてはとても運用しやすいんじゃないかと思います。普段はただ積んでおくだけです。また長期間放置による劣化も気にしなくて良いので、数年単位で放置可能ですし、異常発熱で発煙や発火のリスクもありません。(ジャンプスタート機能関係なく)モバイルバッテリーは猛暑の車内に放置したら発火したみたいな事件もありましたし、この辺りの心配がないのもキャパシター型の大きなアドバンテージかなと。
ということでこちらを購入しました。
デカデカと「500F」と書いてあるのがカッチョ良いです。Fはファラドというキャパシタ−(コンデンサ)の容量の単位ですかね。
気になるのはサイズと価格でしょうか。私が購入したものがタイムセールで1.3万円くらい。リチウムイオンバッテリー式のだと数千円程度です。一昔前にはセルモーターがジャンプできるモバイルバッテリーも1万円くらいはしていたと思うので、個人的には利便性を考えるとさほど高いものでもないかなと思いました。どちらかというとサイズが気になります。まぁトランクに積んでおくだけなんですが、モバイルバッテリー式と比べると数倍〜10倍程度の体積があります。
この製品にはキャリングケースも付属しており、地味に邪魔なワニ口クリップケーブルも含めて収納できますので、それごとトランクの片隅に置いておく感じです。まぁさほど目立たないしありかな。右奥に見える工具箱に入っているジャンプケーブルを積まないようにすれば代わりには余裕で収納できます。本当にちゃんと機能する確証が持てればケーブルを置いていく決心も付くのですが…。まぁ今回もケーブル積んでても役に立たなかった事実があるので、思い切って入れ替えちゃおうかな?
■試せる機会がないけどとりあえずの安心感
以前のモバイルバッテリー式もそうでしたが、充電できるところまでは確認できても、本当に車のエンジンを始動できるかどうかは、実際にバッテリーの上がった車がないとテストできません。そんな機会が来て欲しいような来て欲しくないような微妙な気持ちで、とりあえずお守りとして装備してこうと思います。
2023.6.16追記:バッテリー上がりの時パワートランクリッドって開くの?
その後ふと気付いたんです。「バッテリー上がりの時って電動トランクゲートって開くの?開かないならジャンプスターター入れといてもアクセスできなくね?」と。
一般にシステムが始動できないくらい電圧が落ちていてもキーロックなどの装備は動くことも多いですが、万一完全にウンともスンとも言わないレベルだったらどうでしょう?通常クラウンのトランクは
- 運転席のオープナーボタン
- トランクゲートの隠しボタン
- バンパー下のフットセンサー
で開けますが完全に電源が落ちてたらどれも動かなそう…
ということで非常手段があるのかマニュアルで確認してみました。なんと、リアのエンブレムをメカニカルキーで取り外せて、その下に物理キーホールが出現するようです。なるほどこれならひと安心かな。逆にデジタルキー頼りでスマートキーを持ち歩かない人だと詰むかもしれないので、電波を出さないモードにしたスマートキーやスペアキーを運転席内に潜ませておいた方が良いかもしれないですね。
https://manual.toyota.jp/crown/2212/hev/ja_JP/contents/vhch07se020409.php#ch07se0204090504