衣類乾燥機修理 東芝ED-60C 2回目(写真付き)

2014年に修理した東芝のED-60Cはその後実家の妹宅にドナドナされていきましたが、やはり10年近く経ってガタガタが再発したというので再修理しました。

この記事はウチのブログの中でもトップクラスに人気がありコメント欄での情報交換が活発に行われている内容なので、今回あらためて写真を多めのフォトレポートにしたいと思います。

ED-60Cプーリー交換

症状は運転時にガタガタと激しい騒音を立てるというもの。お隣さんから苦情が入るレベルだったそうです。今回自分では聞いていませんが、多分同じ症状だろうということで前回と同じ部品をトオヤマ家電さんにて手配していただき取りかかりました。

必ずしも皆さんの症状が同じ修理で直るとは限りませんのであくまで参考として、チャレンジする方は自己責任でお願いします。

正面

まずコンセントとドレン(排水)ホースを外しておきます。またウチの場合は台にネジ止めしてあったので、それも外してフリーで動くようにします。後でこの位置あわせが大変だったので、場所がわかるようにマスキングテープなどで印をつけて置くと最後に自分に感謝することになるでしょう。また細かい粉塵や固形化した埃が出てくるのでマスク推奨です。

背面

背面パネルを固定しているビスを外します。背面パネルを押さえてないビスもあるので見た目で一回り大きな穴があいてる箇所は外さなくてOKです。外したビスは13本あったんですが、この写真では12箇所しか見当たりませんw。あと一箇所どっかにあると思うので慎重に探してください。

ビスを全て外すと手前に倒れてきます。下側はツメではまっているので、斜め手前上方向に引き抜くようにして外します。ビスが残っているとパネルを変形させてしまう危険があるので慎重に。

背面パネルのを取り去った状態

背面パネルを外すと大きなファンのようなパーツが姿を現します。この中心部分の金属の受け具が摩耗することによってこの大きなパーツが回転する時にガタガタ揺れ動いてしまうのが騒音の原因です。この中心部分(プーリー)を交換します。

この中心と左下のモーターがゴムベルトでつながっているのでこれを外します。今回も特に伸びや劣化は見られず再利用できました。変質して脆くなったり緩んでいるようなこれも交換した方がいいかも知れません。

プーリーの中心で抜け止めのためのU字の金属パーツがついているので、ラジオペンチなどでUの下側の方に引っ張って外します。新品を買ってあれば最悪曲がってしまってもOKです。

外した留め具たこちら。両側からクワガタのハサミのようにガッチリと挟み込んで固定しています。この下に金属と樹脂のワッシャーが入ってるはずです。展開図がこちら。左が奥、右が手前になります。この図では金属と樹脂の区別がつきません。元がどうなってるか確認しておいて下さい。ウチは二回目なので純正通りか自身がありません…

ちなみに奥側は金属、樹脂、金属でした。これらも摩耗してペラペラになってたり無くなってたりする可能性もあると思います。

外した状態がこちら。おそらく各パーツが摩耗した粉があちこちにびっしりついてます。こぼしたり吸い込まないようにしましょう。中心の穴が正円ではなくなっています。白いのが新品のプーリーです。

ひっくり返すと更にエグいことに。

掃除してやるとビスが5つ現れます。これを外すと中止のプーリーが下に落ちるようにして外れるので新品と交換してやります。

裏側も穴が正円ではなくかなり削れて大きくなっています。

前回の記事にいただいたコメントでシャフト(軸)側も摩耗していたという方もいらしたので念のためシャフトも購入しておいたんですが、見た感じ大丈夫そうだったのと、交換するには更に深く分解が必要そうだったので今回は交換せずにおきました。

あとは掃除できるところをざっと綺麗にした元通り組み付けるだけです。背面パネルを取り付ける時に上から差し込むようにするのと、台座の固定位置を重たい本体をズラしながら探るところが苦戦ポイントでしょうか。あと最後にドレンホースを元通りつけないと排水が床に落ちて大惨事になるので忘れずに。

まとめ

前回の記事だと使用開始後2年でダメになっていたのが、今回は9年保ったようです。使用者がかわって稼働率なども違った可能性大ですが前回はカーボンスプレーを吹いたらしくそれが効いてた可能性もちょびっとありますね。今回は手元になかったのでしませんでしたが。なにかしらの潤滑策を講じておくとより長持ちしたり静かになったりする可能性はあるかもです。