Apple「探す」対応の極薄カード型トラッカー Eufy Security SmartTrack Cardの厚みをAirTagと比べてみる

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AppleのAirTag互換というか「探す(Find My)」でも使え、なおかつAndroidや共有にも対応したEufy Security SmartTrackシリーズで告知されていたカードタイプがようやく販売されました。

AppleはAirTag互換機器のライセンス規格を定めていて、準拠していればiPhoneなどの「探す」に登録して使えるようにしています。様々なサードパーティ製AirTagの発売が期待されましたが、印象としてはそこまで種類が増えてこないなという感じ。その中で日本では多分初なんじゃないかと思うのがAnkerのEufyブランドのゾクするSecurity SmartTrackシリーズです。先行してAirTagのようなタグ型のものが発売されていましたが、今回ようやくカード型の登場です。

カード型になるとなにが良いかというと、財布に入れやすくなります。従来コインサイズに小さくてもやや厚みがあった純正AirTagだと財布が膨らんでしまい扱いづらく見た目も収まりも悪くなっていました。このようなアダプタは売られていましたが、多少財布の中で動きにくくはできるものの、厚み自体が減るわけでもないのでイマイチでした。

今回発売になったSecurity SmartTrackは、

  • 厚さ2.5mm、重さ12.4g
  • 電池最大3年、交換不能の使い捨て
  • IPX4防水
  • UWBによる近距離探索には非対応

となっています。AirTagの最大厚みが8mm、重さ11g、電池1年(交換可能)という感じなので、重さとしては良い勝負していて断然薄いということになります。残念ながらiPhone12以降のUWBを使った探索には非対応で、室内でどっち方向、どれくらいの距離になるかを調べることはできません。Bluetooth通信圏内であればカード側のスピーカーから音を鳴らしてそれを頼りに探すことは可能です。あと印象ですがその音量がAirTagよりも小さい気がします。静かな自宅室内での探索は可能ですが、騒がしい店内とかだったらかき消えてしまうんじゃないかな?というレベル。ちなみにAirTagの音はPCM録音っぽい綺麗な音がしますが、Eufyは完全にビープ音って感じの安っぽいメロディです。まぁ高級感は望まないですがもう少しだけ音量があると安心かなぁというところ。

参考としてmamorioのカードタイプだと1.7mmで更に薄いですがスピーカーがないので室内探索に使えないのと、万一外で無くした時にmamorio独自ネットワーク(mamorioアプリをインストールしたiPhoneとAndroid端末)と、Find Myネットワーク(一定のバージョン以降のiPhone、iPad、Mac全て)だとどうしても後者の方が信頼感が高いので、買いはしたんですが個人的にはmamorioシリーズは電池が切れ次第引退という位置づけです。

■サイズ比較

ということで、同じことを考えている人向けに厚み感をフォトレポート。

AirTagをお持ちの方は、銀色の電池蓋の厚みくらいをイメージすると良いかと思います。このままカードを右に近づけていくと、僅かに白いところにあたりAirTagが傾くかなというくらい。当然ながらお財布のカードポケットには余裕で入ります。二つ折り財布が一段スマートになりました。

UWB探索はそれなりに重宝していたので、これが使えなくなるのが痛手で、「もしもの時にAirTagの方が頼りになるかも?」という一抹の気持ちの揺らぎはあるんですが、しばらく使ってみて判断しようかと思います。