屋根裏部屋の換気に電源が欲しいがコンセントがない!そんなあなたにセパラボディ

昨年移り住んだ賃貸戸建て住宅には屋根裏(天井裏)部屋があります。購入したガジェットの箱などが捨てられない派にはとりあえずの仕舞い場所として大変重宝します。しかし住宅自体はかなり古い作りなのでなんと換気扇がありません。夏の日差し照りつける屋根の真下になるのでこもる熱も半端ない。空き箱類ならまだしも本とかCD/DVDは大丈夫か?というレベルです。

さりとて借家なので勝手に電気工事するわけにも行かないし、そう何万も掛ける気も無い。昨年の夏の終わりに引っ越してとりあえずやり過ごした感じでしたが、今年もそろそろ温度が上がってきており、少し探し物をするだけでも汗だくです。なんとかしないとなぁと思って暇を縫ってリサーチ。

コンセントはないですが唯一E26の電球ソケットがあります(さすがに照明はついている)。これってAC100Vが直接配線されているものなので、理屈的にはここから電気取れるんだよなぁーと思って探してみると、バッチリ私が求めていたものが存在しました。

名前がちゃんとついていてセパラボディというそうです。Wikipediaに載ってすらいます。なんだか怪しげな美容商品みたいですが、PanasonicやELPAなど老舗が販売している真っ当な商品のようです。

パナソニック セパラボディ WH4101

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セパラボディ

奥側がE26口金、手前側がAC 100Vのコンセント穴になっています。

つまりこうなる

適当な電源コードを差し込んでみるとこんな感じ。現在の感覚だと賢いんだか頭悪いんだかよくわからない商品ですね。まぁ電気的には至極当たり前で形状を変換してる(元に戻している?)だけとも言えます。いや本当に電気が家庭に普及しだしたころは、このねじ込み式が先で、これを分岐して使うのが普通だったわけで、むしろそこから現在のコンセント形状に移っていく過程では当たり前に使われていたのかも知れません。

ともあれこれさえあれば屋根裏部屋唯一の電球ソケットから通常のAC100V製品が使えるコンセントを得られるというわけです。ちなみに一般的な壁付けのコンセントや延長タップが15A上限なのに対し、こちらは6Aと半分以下が限界となります。電子レンジやドライヤー、ストーブなどの大きな電力を使う電気器具には向かないので注意が必要です。

■薄暗い照明環境をアップグレードする

電源が取れるとなれば色々可能性は広がります。夏に向けて換気をどうにかするというのはさておき、とりあえず電球ひとつでいまいち薄暗かった照明を改善してみることにしました。まず電球のソケット数を増やすためにライティングレールを導入。既存ソケットが天井ではなく壁面だったので使用したのはこちら。

ELPA ライティングバー コンセント型 1m LRC-100B(IV)

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これで1m幅の任意の位置に電球ソケットを設定できます。足りない場合は延長用レールとジョイントを買えばさらに伸ばすことも可能。

ソケットはとりあえず3つ、角度が変えられるものがいいかなと思ってこちら。

3個中、1つだけ接触が微妙なのがありましたが、一度位置決めすればそうそう触るものでもないかと思いそのまま使っています。

そして電球ですが、いずれ換気扇なりをつけたなら廊下にある壁スイッチは常時通電することになります。ので電球だけ独立でON/OFFできなければならず、他の廊下や階段でも愛用しているIKEAのTRÅDFRI(トロードフリ)を追加導入することにしました。E26口金タイプでホワイト系だと1000lmで色温度も変えられる2,499円の対応と、806lmで調光(明るさ変更)のみ799円のものがあります。今までの階段、廊下はセットモデルだったのもあり前者だったんですが今回は後者にしてみました。価格が3倍違う割に明るさはそこまで差がないので調色が不要ならばかなりコスパが高いです。ライティングレールで数を増やさずに一番明るい電球にする手もありましたが、今回は物陰ができやすい屋根裏部屋物置なので、配光的には点光源で明るいよりは複数箇所から照らせることが重要だろうと。806lmタイプは60W相当の明るさで消費電力は8.9Wとなっています。3つ点けても27Wなので、6A(x100V=600W)のセパラボディ経由でも余裕ですね。

IKEAのTRÅDFRIはスマホアプリで制御できるのはもちろん、Google Home、Amazon Echo、Apple HomeKitなどと連携することもでき、声でON/OFFもできます。ちょうど廊下の天井から屋根裏への格納式階段を下ろしたあたりにGoogle Home miniがあるので、階段を出し入れしたり上り下りしながら「OK Google、屋根裏の電気を点けて」などと言えばバッチリです。なんならモーションセンサーを追加してもいいかなと思っています。IKEAのTRÅDFRIシリーズはコスパも高いですが、こうしたアクセサリが豊富なのもポイント高いです。

ともあれまずは照明環境をアップグレードでき、収納物を探索する時の快適度が大幅アップしました。いつでも元に戻せる非破壊施工できたのはセパラボディのお陰です。あとは夏が本格到来するのに備え、本命の換気環境を検討していきたいと思います。

新PCの電源も追加交換

Ryzen9 3900で組み直した仕事マシンですが、負荷をかけると電源が落ちる現象が発生。というか組み替え前の時点からエンコ中に再起動かかったりがあって最近あまりエンコをしないでいたので、マザーもCPUもメモリもOS環境もかわったのに再発するとなるとあとは電源周りだろうということで、2016年に交換した玄人志向の80 PLUS TITANIUM 700Wの電源を交換することに。

対象PCのケースはiiyamaのBTO製品のmiyabiというmicroATXケースで、元の電源は14cmでした(ATX電源はケース背面から見た縦横サイズは規格で固定され、5インチベイ方向の奥行きが違う)。前回貼った画像をみるとわかるんですがこれでも結構ギリギリ。

電源と光学ドライブの間に空きがほぼない…

ケーブルを無理に曲げればあと2cm(16cmモノ)いけるかギリギリってところです。最悪使用頻度の低い光学ドライブを外付けUSB接続にしてもいいやということで16cmを目安にチョイス。というか14cmは上記の玄人志向くらいしか見当たりませんでした。あれ現状でも1.4万円でTITANIUMとかホントですかね…逆に相場からすると飛び抜けて安いし、現にこうして4年ほどで動作があやしくなってるので、今回は避けてみることにしました。

初期コストが多少高くてもランニングコストが安くなるTITANIUMを探したけど手頃なのがなく、今回はPLATINUMランクで妥協しつつ、16cmで850Wと値段も大差ない1050WのTHERMALTAKE のTOUGHPOWER DIGITAL iRGB PLUS 1050W -PLATINUM-にしました。TDP65WのRyzen9-3900とGTX1080なら700Wもあれば足りそうでしたが、いずれ105W級のCPUに変えたくなったり、Oculus Quest2でOculus Linkの評判が良いのでRTX3080とかに特攻したくなったりした時のことを考えて、余裕をもたせておくことにしました。10年保証もついてますし。

想定通りかなりギチギチで、一旦光学ドライブの固定を外して前に出し、かなりケーブルを折り曲げて入れる必要がありました。コネクタ近辺の負荷がやや心配。でもなんとか光学ドライブを残したままケースに収めることに成功しました。起動するだけで必ず電源が落ちてた某ゲームもちゃんと動くようになりました。

この電源で面白いのは電源の使用状況をUSB経由でPC上のユーティリティから読取り、なおかつクラウドやスマホアプリでも監視できる点です。通常の監視ユーティリティだと温度やファンの回転数を読み取ることはできましたが、実際の電源使用状況まではわからなかったと思います(メモリなどの電圧は見られた)。システムトータルの消費電力はコンセントプラグに電力計をつけるくらいしかありませんでしたが、本商品であればいつでも(それこそ外出中でも)見ることができます。「Premiereで4Kエンコードしてる時って本当はどれくらい電気使ってるの?」みたいな疑問にきちんと答えが得られるのは良いです。

ちなみに、こうしてブログをブラウザで書いているくらいだと60-70W位で、6-7% Loadingとなっています。実力の1割も出してないということですね。おそらく定格が1050Wなのでちょうど消費電力を10で割ったような数字がLoading値になるんだと思います。わかりやすい。1050Wにしてよかった(笑)。

次にPremiere Proで1分強の4K映像に適当なLUTを当ててカラー補正をしてYoutube向け4Kテンプレートでエンコードしてみたところ、20%くらいまで上がりました。実時間より少し速いくらいで終了。素晴らしい。HEVCのソフトウェアエンコードでも負荷は同じくらい。時間は1分半くらいのようです。CPU温度は70℃くらいですかね。これならHEVCも使ってみようという気になりそう。

そしてなにより電源が落ちる気配がない!やっぱり電源が問題だったんでしょうか。もう少し連続稼働させてみないとですが、とりあえずは良いスタートです。

10年後にATX電源を使っているかどうか定かではないし、逆に1050Wでは足りないようなCPU/GPU環境になってるかもですが、とりあえず長持ちしてくれるといいなと思います。