UPSにもなるEcoFlow River 3 Plus着弾!

予約商品にも関わらずBlackFrydayセールで割引き販売されていた新商品のポータブル電源、EcoFlow River 3 Plusが到着しました。

なお執筆時点で今度は2025年1月5日まで年末年始セールをしているようで、税込み¥39,800が¥29,850で買えるようです。バナー貼っておきますのでこの記事を参考に買ってみようかなと思われたら是非こちらからお買い求めください(筆者にアフェリエイト収入が入ります)。

商品の特長などはこちら。

本記事では早速開封&設置をしていこうと思います。

付属品は比較的シンプルでAC電源ケーブル、車載用シガーソケットケーブル、UPS用USBケーブルの3本が付属するのみ。

各入出力ポートの配置はこんな感じ。

フロント

フロント面はディスプレイ、AC出力、DC出力、USBポートx3に加え、主電源ボタン、AC/DCの各ON/OFFスイッチ、ライトON/OFFスイッチとなっています。理路整然とした配置なのでマニュアルを見なくても操作方法は明確です。

ただ後でも述べますが、UPSとして常用しようと思うと、AC ON/OFFボタンは不用心すぎます。NASやサーバーをつないでいても短押しでパツンと電気が遮断されます(サーバーが落ちます)。せめて3秒長押しとかにできるといいのですが設定を見た限りできなさそう。

続いてリア。

リア(入力系ポートのフタ閉)

2つのAC出力ポートがあります。UPS用途として常用するにはこれらが背面にあるのは前面がスッキリしてGood。

入力ポート類とUPS用USBポートはフタの中に隠れています。アウトドアで使う時なんかは余計な水や砂塵の侵入を防ぐには良さそう。

フタを下にスライドして開いたところがこちら。

リア(入力系ポートのフタ開)

■設置してみた

USBポートは手元にあるとさっと使えて便利かなと思い、デスク脇のメタルラックの、デスク天面に近い高さの段に置いてみようということで、Mac miniの下に入れてみました。サイズピッタリ。Mac miniのオシャレアクリル台の形状までは合わず触るとちょっとガタつきますが、どちらも振動に弱い部品はないと思うし、一旦これで。

サーバー用のMac miniの下に設置

左下にチラっと写り込んでるのがサブデスクなんですが、ちょうど脇にUSBポートが来るので便利に使えそう。ライトも手元を照らせて便利かなと思ったんですが、色がオレンジな上に割と拡散するというか、単に眩しいだけでしたw。

■スマホアプリで設定

我が家では以前に別機種(Delta2 Max)をセッティング済みなのでアカウント登録などは済んだ状態。River 3 Plusの電源を入れアプリを開くと、なにもしなくてもアプリが認識して登録ポップアップが出ます。この段階ではBluetoothで通信しています。AirPodsなどが近くにあるとポップアップするのと同じ感じで直観的です。そこからWi-Fi情報を教えてやると本体が自力でインターネットに接続できるようになります。ここら辺はこの手の製品にありがちなフローなので慣れてれば特に迷うことはなさそう。

アプリ周りは是非こちらの記事もご覧ください。

設定が終わるとこんな感じで登録デバイスが並びます。

グラフィックも綺麗でカッコ良き。名前は自由につけられます。複数台持ちの場合、集中管理できて便利なので今後も理由がなければEcoFlowにベンダーロックインされておくのがヨサゲ。

デバイスを選択した状態がこんな。

バッテリー寿命を最大限にするのは最大充電量を80%、最低を20%にしておくのが推奨となっていたのでそうしています。そもそも太陽光パネルでオフグリッド充電とかするのでなければ最低の方はあまり考える必要はないんでしょうけど。

HDDを5機搭載したSynologyのNASをつないだ状態で、57W前後使用してるようです。そして入力側も同じ57Wになっているということはパススルー状態ということなのかな?

NAS自体は50Hzでも60Hzでも動くと思いますが、商用電源パススルー時と周波数がかわってもよくないと思い、デフォルトの60Hzから関東圏の50Hzに変えておきました。あとX-BoostはUPS的には相性悪そうなのでオフに。

UPS機能をプッシュするなら「UPS使用オススメ設定」みたいなガイドが欲しいところです。

■UPSとして不用意に電源が切れるのが不安

UPSとしての機能もアピールしている本機ですが、UI的にはちょっと簡単にAC出力が遮断できてしまい不安です。前述の本体前面のボタンもそうですし、上記アプリ画面の「100V AC」のところの電源ボタンも1タップで確認なしに電源が切れるようです。ハードボタンは長押し、アプリは確認ダイアログくらいは出してほしいものです。また設定変更やファームウェア更新による再起動なんかのタイミングでもACが落ちるんじゃないかとヒヤヒヤします。全てのパターンをテストできたわけではないですが、とりあえず出力周波数(50/60W)の変更はACを遮断してからでないと変更できないよ的な警告は出ました。その他の場面で警告なくACが切れることがないと良いのですが。(まさかファームウェアを自動更新して再起動して切れる、とかないよなぁ…)

3Dプリンターでうっかり防止ガードを作った

ということでうっかり触れたり猫が押したりwしないように、開閉式のフタをさくっと作って貼りました。コックピットのミサイル発射ボタン的なアレです。とりあえずこれで物理でうっかり押してしまう心配は排除できそう。

フタ閉
フタ開

可能ならファームウェア更新で長押しが選択できるようになり、アプリ上ではAC電源を遮断するあらゆる操作に確認ダイアログを入れてほしいものです。

■UPSとしてどんなサーバーに連動できる?

一般的なUPSは単に停電時にバッテリー供給に切り替えるだけでなく、PC/サーバーにシャットダウン信号を送る連携機能があります。人が近くにいれば手動でシャットダウンできますが、そうでない場合、いずれバッテリーが尽きたらブツっと切れてしまいます。そのため、USBケーブルなどでPC側にシグナルを送って専用常駐ソフトが安全にシャットダウンを実行する仕組みが不可欠です。

さてこのRiver 3 Plus、それ用のUSBケーブルが同梱されているものの、予約時点では対応OSなど詳細が不明でした。ようやく発売されてマニュアルを見ることができるようになったわけですが、こんな記載があります。詳細は専用URLか、ふむふむ…

高度な設定
本ポータブル電源は、コンピューターや NAS(ネットワーク接続ストレージ)機器との
通信が可能であり、その結果ユーザーはポータブル電源の稼働状況を監視し、さらに
UPS の設定を構築できます。
通信を確立する方法は?

  1. Web サイト(https://www.ecoflow.com/support/download/)に進み、お使いの
    コンピューターや NAS オペレーティングシステムに適する Power Manager インス
    トールパッケージをダウンロードします。
  2. お使いのコンピューターや NAS にソフトウェアをインストールします。
  3. 基本的設定のセクションで説明されている、UPS 基本設定を完了後、同梱されている
    USB-B to USB-A UPS 通信ケーブルを使い、本ポータブル電源の USB-B 通信ポー
    トをお使いのコンピューターや NAS の USB-A ポートに接続します。
  4. ソフトウェアを起動して、手順を続行します

早速リンクを開いてみると…いやComing soonなんかーいっ!

というわけでまだまだお預けのようです。わざわざNASと書いてあるので、Windows/macOSだけでなく、SynologyのDSMにも対応するといいなぁ…

ガチでUPSにもなる(?)ポタ電、EcoFlow River 3 Plusポチった

夏に同居人がEcoFlowのポタ電、Delta 2 Maxを買ったんですが、

その直後に後継のDelta 3 Plusが出たと同時に、気になるモデルが予告されていました。Deltaシリーズよりも小容量なRiverシリーズの最新モデルRiver 3のネット専売モデルRiver 3 Plusです。

アウトドアや太陽光発電でもしない限り、ポタ電は災害対策グッズであり普段活躍の場はさほどありません。しかし一部のモデルは簡易UPS(無停電電源装置)機能を謳っており、PCやサーバー、NASなどが突然の停電でデータロスやHDDクラッシュを防ぐ保険にもなるという売り方をしていました。PCやサーバーと壁コンセントの間にポタ電を介在させておくと、壁コンセントが停電したりブレーカーが落ちた瞬間にバッテリー給電に切り替わり、機器を守るというわけです。しかし、”簡易”とつくだけあって、ガチもんのAPCやOmronなどの鉛バッテリーのUPSと比べると、切換時間がやや長い傾向にありました。一般的なUPSが5ms~10msで切り替えるところ、Delta 2シリーズで「30ms以内」、当時気になっていたDJI Powerが20msでした。EcoFlowもサーバーとか業務機器には使わないでねと言っていたくらい。その後で発売になったDelta 3 Plusがなんと10msとガチUPSに匹敵する切換時間を実現してきたものの、さすがに処分価格だったDelta 2 Maxと同額程度で容量は半分とコスパで劣ってた感じ。しかし同時期に発表された下位ラインナップRiverの中の上位バリエーション(ややこしい)、River 3 Plusがなんと同じ10msだったのです。UPSとして見るならば容量はそれほど大きくなくてよく、River 3が実売3万円程度だったので、あわよくば4,5万で10ms UPS機能がついたポタ電が買えるのでは?と発売を心待ちにしていました。

■登場したRiver 3 Plusとはこんなモデル

定格600W、X-Boostで最大900Wの電力に対応、容量285Wh

ウチで使ってる高出力の炊飯器やドライヤー、電子レンジ、ゲーミングデスクトップPCなど1,000W超えるようなものは厳しいです。小型の電気ストーブやドライヤーはOK。NASや家庭用サーバーは元々省電力なので余裕でしょう。

容量的にも平和裏にシャットダウンするくらいは全然持つと思います。公式スペックでは40WのNASが5.2時間、600WのPCで20分となっています。

なお容量は増設用バッテリーが2モデルラインナップされています。本体は公式ストア専売のようですが、増設バッテリーはAmazonでも買えるっぽいです。

<10ms UPS機能搭載

これまでの<30msなEPS機能と呼んでいたシリーズの「データサーバーやワークステーションのような完全なUPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください。」という注意書きがとれて、「無停電電源装置としても機能し、停電時は10ms以内に電力を切替え、精密機器をしっかりと保護します。」になりました。PC類の無停電電源装置としての用途を考えるなら3系一択でしょう。その中でRiver 3 Plusは最安になると思います。ちなみにRiver 3無印は<20msです。

ただ製品にはUPS通信ケーブルが付属してるとか、「PCやNASに対応したデータインターフェースとEcoFlowソフトウェアで、バッテリー残量が低下すると通知され、自動的にデータが保存されます。」みたいな記載もあるのですが、具体的な対応機種などはどこにも見当たらず、ウチのSynology製NASの自動シャットダウンなどができるかは未知数です。

出力ポート構成

  • AC100V出力x2(うち2ポートは背面)
  • USB-C出力x1 (最大100W)
  • USB-A出力x2
  • DC12V出力x1

という感じ。USB系はモバイルバッテリー程度で、欲を言えばCポートはもう少し欲しかったところですが、まぁ小型なだけに仕方なし。ACが3つあるので充電器を挿せば…

UPS用途を見越してかACポートのうち2つが背面にあるのは良いですね。常時接続するのは背面側につないでおけば表面はスッキリします。River 3 無印だと2ポートとも前面なので、UPS用途を考えるならやはり3 Plusかなと思います。

3,000回充放電しても80%容量を維持し、10年ほど使用可能

まぁ保証は2年ですが、、(執筆時点でRiver 3 Plusの保証期間の記載がなくRiver 3 無印を参考に)

本当にこれだけ性能を維持できるなら夜間充電して昼間使うとか、太陽光オフグリッド的な用途で満タン<->空を行き来するような使い方でも割と躊躇なく使えそうですね。

またEcoFlowは送料だけ負担すれば無料回収をしてくれるので処理に困るリチウムイオンバッテリー製品としては安全です。UPSの鉛バッテリーだってメーカーによってはなかなか回収してくれる業者がいなくて困るところです。

10年後まで倒産や日本撤退とかしていないことを祈るばかりです。

■まとめ、買うなら今!?

ようやく価格発表と予約受付開始になったRiver 3 Plus。お値段は定価39,800円(税込)。それが発売記念価格なのか、ちょうど今やってるブラックフライデーセールなのか、今は29,850円です。River 3無印の定価以下で買えるチャンスということで、まだモノも届いていないのに記事にしてみました。まぁEcoFlow製品は定期的に大型セールには載ってくるメーカーだし、むしろ定価で買う方が情弱のそしりを受けるまであるので、実際の評判を見て買う派の人はまた次の機会を待つのも手でしょう。

ウチは同居人がDelta 2 Maxをユーザー登録した時のポイントが1,600pt貯まってて、さらに値引きされました。送料も無料。

5年で寿命が来て処分にも困る鉛バッテリーUPSに辟易して、今の家に引っ越してからはUPSなしでNASを稼働させていましたが、当面はこれで安心なサーバーライフを取り戻せそうです。

発送は12月下旬かららしいので、年末に届いたらまた改めてレビューしたいと思います。

はじめてのポタ電、EcoFlow Delta 2 Max @コストコ祭り

SNSの車中泊、キャンプ界隈で、コストコにてEcoFlowのポータブル電源が安い!という書き込みをみて、かねてより機会があれば導入したいと思っていたので特攻してみました。といっても今回は同居人がPCに無停電現装置(UPS)を入れたいといってた兼ね合いがあって、実際に購入したのは自分ではありません。

■Delta2が安いとの情報をキャッチ

自分はキャンプ勢でも車中泊勢でもないですが最近のFacebookの仕様で勝手にオススメして入ってもいないコミュニティの投稿が流れて来ます。そんな中で、「コストコにてEcoFlow Delta 2が49,800円で売ってるぞ!」的な投稿が目に留まりました。

Delta2は容量が1,024Whのモデルで、定価が143,000円、執筆時点で公式ストアやAmazonで7.8万円くらいなので、49,800円はかなりお値打ちです。どうやら数日中に後継モデルのDelta3Plusが出るから、その前の処分価格なんじゃないかと(後述しますが実際出ました)。

新型が出るとしても、かなりのコスパなので、UPSを考えていた同居人に「これ災害時にも使えてお得なんじゃないの?」と提案したところ興味を示したので即日コストコ座間倉庫に特攻しました。しかしあえなく撃沈。下位モデルのRiver2しか置いてありませんでした。

そして翌日は仕事だったのでそのまた次の日、今度は行ったことない金沢シーサイド倉庫にてリベンジ。Delta2はなかったですが、更に倍の2,048Whモデル、Delta2 Maxが111,800円がありそちらをお買い上げ。ちなみにラス2で1つは何故か箱が開封されていたので、完全未開封新品としては実質ラス1だった可能性が高いです。なお定価は254,100円で当時のAmazonや公式ストアで14~15万くらい。まぁEcoFlowはセール前提の値付けで定価はあってないようなものと言われてますが、いずれにせよ実売よりは少し安く買えたかなというところです。

■Delta2 Maxの特長

  1. 容量2,048Wh
  2. 定格2,000W出力、X-Boost使用で最大2,400W
  3. リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
  4. 切り替え30msのEPS(簡易UPS)
  5. Wi-Fi経由でアプリ制御対応
  6. USB-Cは100Wまで対応

もともと投げ売り祭でとびつこうとしていたDelta2の容量倍増モデルで、蓄電できる容量が倍になった上、同時に取り出し可能な電力も倍の2,000Wになっています。我が家の炊飯器や電子レンジ、ドライヤーなどは1,200W級のものが多いので1,000WまでのDelta2よりも安心感があります。X-Boostはいい感じに電圧を下げるだかして電流量を増やすようなことが書いてありますがまぁオマケ程度、臨時的なものかなと理解しています。

バッテリー種別が同じリチウムイオンながら先代Deltaの三元系からリン酸鉄にアップデートされたのも重要です。三元系はモバイルバッテリーなどに使われるタイプで、リン酸鉄リチウムイオンの方が体積辺りの容量ではやや劣るものの、容量80%を維持するサイクル充電回数が500回から3,000回と大幅に長持ち使用になっています。このサイクル充電回数は充放電を何回できるかの仕様で、あくまで災害用に保管しておくならあまりカウントが進むことはないんでしょうが、例えば毎日昼間ソーラー充電するとか夜間深夜料金でフル充電して、空っぽまで使って、という使い方を繰り返す場合はゴリゴリに進んでしまうのでそういう使い方を想定するなら重要な違いだと思われます。

今回の購入使途であるEPS(簡易UPS)としては、

  • 常時商用電源
  • 正弦波出力
  • 切り替え30ms以内

という感じ。普段はACコンセントの電力をパススルーしてバッテリーは使用せず。PCなどと相性のよい正弦波出力ですが、切り替えがガチUPS(5ms~10ms)と比べるとやや遅い、という仕様になります。それ故にUPSとは呼んでないみたいで、サーバーなどミッションクリティカルなものには使わないでくれ、と言っています。ちなみに、個人的に「買うならこれかなぁ」と思っていたDJI Powerだと20ms、ちょうど発表されたEcoFLow Delta3 Plusが10msとなっています。この辺りは利用する機器や目的によって充分かどうかは検証が必要ですが10msあると安心感高いなと思います。

アプリ制御

Wi-Fi&アプリ対応は、充放電ステータスを確認したり、充電制御などが細かく行えて便利。初期設定は間近でBluetoothを使いますが、Wi-Fi設定をしてしまえば離れた場所からでも使えて良いです。

トップ画面は「エネルギーフロー」と「標準」の2種類から選べます。

トップA. エネルギーフロー
トップB. 標準(入力タブ)
トップB. 標準(出力タブ)

「エネルギーフロー」は入出力をまとめて1画面で見渡せ、画面下部に出力系のON/OFFスイッチが並びます。「標準」は「入力」と「出力」が別タブに分かれていて、系統ごとの電力値が細かく確認できます。個人的には「標準」の方がポート毎の使用量が見られて楽しいかなと。「フロー」と「標準」の切り替えは設定画面のやや深いところにあり、あまり頻繁に切り替えて使うことは想定されていない感じでもあり、自分は「標準」で行こうと思いました。

ステータス確認以外の用途としては、ファームウェア更新やAC充電速度設定、充電タイミングの設定などがあります。

AC充電速度は例えばコンセントから最大速度で充電してしまうと1,500Wにもなってしまい、ブレーカーやタコ足(公式には禁止)が心配になってしまうので、消費電力を抑えて少しずつ充電させることができます。

おそらくバッテリーの劣化を防ぐ意味でも急速充電は必要な場面だけにしておいた方がよさそう。ちなみに本体背面にスライドスイッチがあり、カスタム充電(アプリで設定した速度)と急速充電(フルスピード)が切り替えできます。「あぁ、これからキャンプに出かけるのに充電してなかった!」って時だけ急速充電を使う、といった時にいちいちアプリを使わなくても済みます。

「エネルギー管理」の画面では、残量値で充電を開始/停止する制御ができます。リチウムイオン電池は満充電状態や完全放電状態では劣化が進むので、普段からAC電源にはつないでおいて、充電の上限と下限にマージンを持たせておくのが良いでしょう。

「エネルギー管理」画面

また我が家はソーラーパネル未導入なのでわかりませんが、画面の説明を読む限り、太陽光をメインで充電をしつつ、一定残量を切るをACも使って充電する、みたいなことができるらしく、「できる限り太陽光を活用しつつ、災害時のために一定の電気はACを使ってでも常時貯めておく」といった管理を自動でできるようです。

節電と非常時の活用という相反するニーズを任意のバランスで自動制御でき放置できるという点がモバイルバッテリーにはないインテリジェントなポータブル電源の長所なんだなと実感できました。

USB-C PD充電

今や多くの携帯デバイスがUSB Type-CのPower Deliverly規格で充電を行います。独自拡張規格でも十数ワット程度しか出せなかったUSB Aと違い、ノートPCなども充電できてしまいます。現在手持ちのノートPCではMacBook Pro 16インチが140Wのアダプタを使いますが、本製品は100Wまで。フルスペックとはいきませんが、外部モニターつけて動画エンコードしながら充電もする、とかでもない限り140W使うことはないので充分な出力性能です。14インチやMacBook Airクラスなら余裕をもって対応できます。しかも2台同時まで。

レシートは捨てるな!

EcoFlowの製品は機種にもよりますが標準保証に加え製品登録で延長保証がつきます。Delta2 Maxの場合、標準2年が登録で5年に延びます。早速登録しようとしたところ、購入日がわかる証明書を写真で撮って添付せよ、とありました。危なくしててしまうところだった…(車のゴミ箱から出てきた)。特に店頭で買った場合はご注意ください。

■まとめ

2,048Wh、2,000Wのポータブル電源が普段の1,024Wh/1,000W級のお値段で購入できました。おりしも南海トラフ大地震の注意が出たり、台風シーズンで停電リスクが高まる中、備えとしても安心です。我が家はトヨタのHV車があるのでガソリンがある限り1,500W給電をすることは可能といえば可能ですが、30mのドラムリールで家の中まで引き込むのも大変です。ちょっとした停電ならポータブル電源の方が圧倒的に便利ですし、長引く場合も車で発電->ポタ電に充電してから宅内に持込み、という使い方ができそうです。

もし自分用で追加するなら?

自分の部屋のPC環境にも、特にHDDの破損が恐いNASを保護する意味で、追々なんらかUPSは入れたいと思っています(昔買ったのがあるにはあるけど、災害用バックアップという意味でポタ電にリプレースしたい)。その観点でいうと、今回2,000W級を同居人が買ってくれたので、自室は500~1,000W級でいいかなと。その意味ではDJI Power 500かなぁと思ってましたが、先述のUPSの切り替え速度では10msを誇るDelta3 Plusが気になっています。同じアプリで一括管理できればスッキリしますし。Delta3 Plusは現在先行予約すると15万->10万でお得に買うチャンスですが、来月はApple新製品ラッシュもあるし、もうちょっと様子見かなというところです。

まぁ来年のプライムデーあたりでDelta 3 Plusが再度この値段になったら、その時の競合も含めて検討かなー。

あと同居人はソーラーパネルにも興味津々みたいなので、そのうち真面目に検討して手を出すかも知れません。ただウチの場合相当長くケーブルを引き回さないと、Delta2 Max設置位置が窓と真反対のPC裏だしどうかなぁ。日当たりでいうと庭よりベランダの方がよさそうで2F->1Fに下ろしたりも大変そう。