お下がりパーツで姪1号PCを強化 〜RTX1060→3070

先日自分のメインWindows機をRTX4090にした時に外したRTX3070を帰省ついでに姪のPCにつけてやりました。

姪はFPSゲーマーで今はRTX1060/6G版を使っています。これももともと自分で実家用デスクトップに組み込んでいたものでしたが、コロナで滅多に帰省しなくなっていたので外して使わせていたという感じ。

CPUに関しては当時コスパで選んだRyzen 3 /3300Xから、これまたお下がりのRyzen 9/3900Xにしたものの、GPUは手つかずでした。さすがに1060は統合GPUよりは幾分マシではあるものの、WQHD@75Hzモニタの性能を生かし切れてない感があり、自分のGPUを更新次第お下がりで組み込んでやる予定でした。3070を売却して4060辺りを買ってやることも検討しましたが、ちょっと微妙にコスパが見合わない気がして、今回はとりあえずそのままお下がりで使ってもらうことに。

■電源も更新

電源も当時使い回しした450Wで、CPUも65WといえRyzen9にしているので、微妙だなと思っていました。RTX3070の推奨電源は650Wらしい。ただCPUは65WだしストレージなどもM.2 SSDのみなので動かないこともないけど、もしかするとRTX3070のパワー制限をかけて使った方がいいかなとかっていうギリギリのレベル。容量ギリギリで使うと電源の効率としてはスイートスポットを外してちょっと落ちますが、今月出費も嵩んだし、一旦様子をみて不安定になるようなら更新するか、という予定でいました。が、帰省前日に追加で必要になるPCIe補助電源ケーブルを準備しようとして、足りないことが発覚。自宅に8pinケーブルが1本しかなかったのです。こりゃやっぱり買い換えるしかないかってことで大慌てで選定。これにしました。

Corsair SF850L ATX3.0 対応 850W SFX規格 PC電源ユニット CP-9020245-JP

Corsair SF850L ATX3.0 対応 850W SFX規格 PC電源ユニット CP-9020245-JP

24,800円(12/23 02:24時点)
Amazonの情報を掲載しています

850Wあれば余裕ももてるでしょうと。下の容量とそんなに価格がかわらない上、ラッキーなことにアウトレット品(本体に傷、外箱に破損あり)が1.7万くらいでゲットできました。組み付け時にはすっかり忘れてましたが、特に目につく傷はなかった気がします。サイズはSFX→SFX-Lとなっていますが、幸いケースが対応していたので問題無し。

なんとATX3.0対応で12VHPWR対応。さすがにこのPC、ケースで将来的にも4090とかを入れることはない気がしますが、SFXでもあるんですねぇ。

写真を撮り忘れましたがすべてのコネクタが小型サイズになっていて驚き。なのでケーブルが専用品になるので紛失に気をつけないとです。

■改めてRazer Tomahawkは良いぞ

今回久しぶりに組み替えを実施して、改めてRazerのPCケース、Tomahawkの使いやすさに関心しました。

両サイド、ガラスのヒンジドアだし、一旦フロントケースファンを外してやる必要がありましたがRTX3070もギリギリで入りました。グラボの右端からフロントケースファンまで1cmもないくらいでエアフローはちょい阻害されてそうではあります。現在フロントとリアにファンが1機ずつ。必要ならトップにあと2つつきます。ラジエーターなら240mmがいけそう。電源ユニットのつけかえも、トップのカバー下のフレームを丸っと外して上から出し入れすることでマザーは外さずに交換できました。今回マザー裏のM.2スロットにSSDを追加するのに結局一旦マザーを外すことにはなりましたが。

コンパクトでデザインも超好み。これのMicroATX版があれば自分でも使いたかった。というか今微妙にエアフロー改善の必要性を感じてATXタワーも検討してはいるんですが、置けそうならこれのフルサイズ版も候補です。

Mini-ITX版はマザーが限られますがコンパクトでシンプルで使いやすいケースを探してる方には(蛇が嫌いじゃなければw)オススメです。

■ベンチマーク

いつものTimeSpy(3DMark)。

RTX1060/6G→RTX3070/8GBの効果はかなりハッキリ出ました。総合スコアで3倍(?)。FPSも30fps切っていたのが80-94fps出るように。現状モニタが75Hzなので余力をもってフルレート出る感じかな。

そして懸念の温度が平均で70℃並びで変化無し。CPUはなぜかちょいと上がってました。ファン音は多少大きくなった気もしましたが轟音というほどでもなく、トップファン追加は保留にしてきました。

今一番プレイしてるらしいVALORANTの練習場で簡単に動作チェックしてもらいましたが、若干ティアリングが出ていたのでVSYNCをオンにして解決。

■まとめ

電源で2万弱の臨時出費はありましたが、懸念だったグラボ性能をあげてやることができる達成感あります。これであと3年くらいは戦えないですかね。高校進学祝いに組んでやったものですが、来年大学なりに進学して4年は厳しいかな?

ゲームだけでなくBlender(3Dモデリング)とかに興味があるらしいので、そっち方面でもGPUパワーを役立ててくれるといいなと思います。

高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(2)

こちらの記事の続き。グラボとCPUクーラーが届いたので組み立ててWindowsをセットアップしていきます。

Windows10はメディアクリエーションツールをUSBメモリにセットアップし20H2をインストール。特に問題なく終了。光学ドライブがないのでマザー付属のドライバーDVD-ROMは使わず、ASRockのサイトからドライバー類をダウンロードしてインストール。その後、グラボドライバーやRazer Synapseなどを導入。特に問題なく終了。

■RGBライティング周り

クーラー、メモリ、マザーボード下部、ケース下部のライトが点灯!

とりあえずCPUクーラー、メモリ、マザーボード下部、ケース下部のライトが点灯(写真)。マザー下部にあるLEDはグラボに隠れてほぼ見えない…

このままだとそれぞれが勝手気ままに光っていて統一感がありません。そこでなんらかのRGB制御ツールが必要になりますが、ケース下部のライトが独自実装ぽくRazer Synapseが必要そうなので、こちらに集約するのが良さそうです。しかしそのままではSynapseでCPUクーラーやメモリを発光デバイスとして認識してくれません。CPUクーラーはこちらからWraith Prism LED制御ユーティリティを落としてインストールします。メモリ&マザーはマザーのサポートコーナーからASRock Polychrome RGBをインストール。これでそれぞれ独立にライティング制御ができますが、更にRazer Chroma RGB互換機能を有効化することで、Synapseの設定画面にAMD、ASRockの設定項目が出現する仕組みです。これで各ライトが同期して光るようになります。ちょいと面倒ですね。しかもRazer SynapseからPrismやASRock(メモリ、ARGBファン、マザー)の連動制御するにはそれぞれのアプリも起動してないと駄目。使い勝手はイマイチかな。

Wraith Prismの光り方は上品で良いです。専用ユーティリティだと、リング、ファン、AMDロゴの3つを独立して制御できますが、Synapseからだと3つが同じ色になってしまうぽいです。最終的には姪が好きにカスタムするでしょうが、個人的にはリングはレインボーの方が綺麗かなと思います。

ASRockとRazerのプリセットの中では「オーディオ」という文字通りスピーカ出力に連動して光るものが面白い。どういう味付けか不明ですが輝度が連動するだけでなく色が次々変わっていきます。なんとなく爆発音みたいな音ではちゃんと赤くなってる気がする(音量Max=赤?)。どうせならメモリのところがステレオのレベルメーターみたいになっていれば面白いのに。

ちなみにケースのフロントパネルのRazerロゴは緑単色です。あとこれもしかしてWindowsをスリープにしても消えない??下部ライトの方は「ディスプレイが消えたらOFF」という設定があるんですが、フロントパネルの方は消す設定が見付からない。これはちょっと存在感ありすぎかも…

ケースファンはこれをフロントとリア用に2台購入。リング前後とファンが光りますがUSBではなくアドレッサブルRGBコネクタ1つなので独立制御は不可能。ちょっとケバいので単色用かな?

マザーにARGBコネクタは1つしかないですが、クーラー側がディジーチェーン接続できるようになっているので同じ光り方をさせられます。ファンコネクタは独立なのでマザーのCPU2とCHASSIS1に接続。

■温度

ケースファンがついていない状態で、CPU温度はアイドリングで59℃、Cinebenchを回している状態で78℃くらい。もうちょっと冷えてくれると心穏やかですが、こんなもんですかね。ケースファンを取り付け後にまたテストします。

またグラボと電源は温度が低い時はファンが停止する仕様で、わりと止まってることが多いです。特に電源は壊れないか不安になるレベル。

■ベンチマーク

とりあえず3DMarkとCinebench R23回してみました。注文したモニターを想定してWQHD設定にて。

・3DMark (4258)

CPU+GPUのゲーミング性能を測る3DMarkdでは4200台。自分用のRyzen 3900 + RTX3070マシンが13430なので、おおむね1/3のゲーミング性能ってとこですね。

3DMarkリザルト

温度やクロックの推移グラフをみるに、途中でサーマルスロットリングを起きてる様子もなく完走できてたみたい。ケースファンなしでも。逆にファンつけてもたぶん変わらなそうなのでこれを正式スコアとして載せちゃいます(追記:ケースファンつけたら4278になったけど誤差かな)。

全体での位置づけ

2020年のゲーミングノートには負けるけど、オフィス用ノーとには大差で勝てるって感じだそうです。まぁ価格なりの結果と言えそうです。そもそも3DMarkで測ろうってPCはそれなりのゲーミング性能をもっているものに偏ってると思われますが、全体では下位3割くらい。

・CineBench R23

こちらはCPU単体のスコアを測るCineBench。マルチコアで5933。同じ4C/8TのCore i7-7700Kに僅かに届かないのがなんか悔しい。4GHzの壁ですかね。

CineBench R23

高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(1)

こちらの記事の続き。グラボ以外のパーツが揃ったので組み立てていきます。

■追いパーツ

・CPUクーラー

Ryzen 3に付属するWraith Stealth Coolerは冷却性能が微妙らしいということで、より上位のRyzenモデルに付属のWraith Prism Coolerをヤフオクで落としました。ヒートシンクがStealthはアルミ、Prismは銅、という違いもあります。ある実験データでは5°くらい違うぽい。定格ならStealthでもきちんと保証されるんだろうけど、少しでも温度が低くなり回転数落とせたりサーマルスロットリングの可能性を減らせるならばと。あと貴重なChroma RGB対応というのも。どうせケース照明でChroma RGBをインストールするので、それに同期して光らせられるならいいかなと。冷却性のだけを追求するなら鉄板の虎徹MarkIIとかなら更に温度下がるっぽかったけど、せっかくのガラスパネルケースなので見た目も重視。4,000円くらいでした。

先に↓のグリスを買ってしまってましたが、開封してみるとヒートシンクについているクーラーは面ではなくドット状になっていました。あんまりハミ出るハミ出る言われて改良したのかもですね。まぁせっかくグリス買っちゃったし耐久性重視したかったので全部拭き取ってSMZ-02Sを塗り直しました。

・CPUグリス

リテールクーラーなので一応グリスが最初からついてるっぽいですが、AMD純正はやたら盛ってあってハミ出かたがスゴいと(自分の3900はそのまま使ってしまったなぁ)。また実家に送ってしまうと定期的なメンテナンスもできないので、寿命重視のOC Master SMZ-02Sを買ってみました。

前評判通り塗りやすいグリスではないですね。粘度が高くて伸びないので、CPUのヒートスプレッダーにヘラで薄く均一に伸ばして塗る派の人はちょっとイラっとするかも知れません。ヘラで伸ばそうとしてもくっついて剥がれて来てしまう感じ。ドライヤーでヒートスプレッダーを温めると良かったのかも。まぁでもヘラを強く当てすぎないようにして根気よく伸ばせばなんとか、という感じ。盛っておいてクーラーのヒートシンクで押しつぶす方が楽そうですね。非導電性なので多少ハミ出ても気にしない方向で。

■組立開始ィィ!

後々遠隔サポートしないとならなくなった時のための記録を兼ねて写真を多めにおいておきます。

Mini-ITXマザボ、CPU、メモリ、電源を組み付け、配線を終えた状態

Mini-ITXマザーちっさいですね。このケースはPCIeスロット方向に延びた特殊なサイズのマザーにも対応するようです。選択肢があればPCIeスロットも残せて良かったですがあんま聞いたことがない規格で調べませんでした。Mini-ITXだとグラボを指して終わりですね。>PCIe

電源はSF450の場合奥にスペースがえきケーブルを押し込めて良かったです。電源コネクターがケース背面まで延長する内部ケーブル式になっています。ストレージがM.2だけなのもあり、CPU電源を上から取り回したりして背面含めてなかなか綺麗にとりまわせたと思います。今回のグラボはショートタイプなので、とく見かけるフィギュア置きも電源下のとこでできそう。

マザボのアップ

マザボのケース固定ねじ穴は4箇所。バックパネルも一体型なので手間なくサクっと設定できました。

ケース上面パネル用のケーブルはHDオーディオ(左下)、USB Gen2 Type-C(右下)、USB Gen1 Type-A(その上)、USB 2.0/1.0(その上)という感じ。USB 2.0/1.0はおそらくケース下部の照明LEDコントロール用かと。Wraith Prismにも必要なので分岐を買わないといけなそう。

マザーボードのUSB 9ピン 増設 内部用4ポートUSB2.0 HUB

マザーボードのUSB 9ピン 増設 内部用4ポートUSB2.0 HUB

800円(12/23 10:33時点)
Amazonの情報を掲載しています

背面もシンプルに

ストレージ系がないのもあって、ダイブシンプルになりました。このケースの難点として背面側もガラスパネルのマグネット止めなので、ケーブルが少しでも浮き上がっているとマグネットの力では抑えきれずガラスパネルがぱかーんと開いてしまいます。電源ケーブルやUSBケーブルの束などを普通に丸くケーブルタイで止めるだけでは太くなってしまうので、なんかフラットに並べるソリューションがあるといいかなと思いました。

こういうのの適正なサイズ、数量のものがあれば使ってみたいかも。

背面スルーホールとM.2スロット

マザー下にクーラーなどの固定を楽にする穴があいてるんですが、残念ながら背面M.2スロットは半分隠れてしまっており、将来的にサブのSSDをつけようと思ったらマザーを取り外さないとダメそう。惜しい!

バックパネル部

一体型バックパネルはカラー印刷もされていて、一般のアルミ(?)プレートよりもがっちりしていて表示も見やすいのでナイス。APUではないのでDP/HDMIポートは使えないから間違えて挿さないようにマスキングテープとかで塞いでおこうかな。

■余録:PCIe電源ケーブルがなくて焦った話

今回、電源ユニットはANIME LOCKER機で使っていたCorsairのSF450を流用することにしたんですが、そちらで使っていなかったPCIe用モジュラーケーブルがなくて焦りました。記事によると箱が保証書を兼ねているので一緒に入れておいたと思われるんですが見付からない。引越の間際に捨ててしまったかも?こうしたPC電源の脱着可能なモジュラーケーブルは各社互換性がなく手持ちも合わない。単品で買えないかとググってみたものの、Corsairのものはなんかやたら高い。どうも海外でしか売ってないらしく送料を含めて数千円とかフルセットで1万円以上とか電源買えてしまうような値段がする。

他のケーブルの電源側のコネクタには「Type4」と書いてあるので、どうもこれらしい。型番はCP-8920243。しかしググってもこの公式ページしか見当たらない。「店舗検索」を押すと主要なPCショップ、家電店が出るので、とりあずヨドバシ.comで問い合わせてみるも「取り扱いなし」の返信が。一応また数日後に返事が来そうな書き方ではあるけど望み薄かな?またCorsairの問い合わせページにも投げてみましたがまだ返事がない。

2021.5.10追記:アスクから回答があり「保守部品単体での販売、取り寄せは行っていません」とのこと。アスク税払ってるのにつれないお言葉…

なんてバタバタしてるあいだになんとか発掘できて事なきを得ましたが、こういうモジュラー式の電源は不要ケーブルの収納は気をつけないとなと思いました。入手性も悪いので捨てるとか論外。今回はマザーの空き箱に他の付属品と一緒に閉まっておいたことをここに記録しておきます。これは実家に送らずに自宅の物置においといた方が無難かな。