夏に同居人がEcoFlowのポタ電、Delta 2 Maxを買ったんですが、
その直後に後継のDelta 3 Plusが出たと同時に、気になるモデルが予告されていました。Deltaシリーズよりも小容量なRiverシリーズの最新モデルRiver 3のネット専売モデルRiver 3 Plusです。
アウトドアや太陽光発電でもしない限り、ポタ電は災害対策グッズであり普段活躍の場はさほどありません。しかし一部のモデルは簡易UPS(無停電電源装置)機能を謳っており、PCやサーバー、NASなどが突然の停電でデータロスやHDDクラッシュを防ぐ保険にもなるという売り方をしていました。PCやサーバーと壁コンセントの間にポタ電を介在させておくと、壁コンセントが停電したりブレーカーが落ちた瞬間にバッテリー給電に切り替わり、機器を守るというわけです。しかし、”簡易”とつくだけあって、ガチもんのAPCやOmronなどの鉛バッテリーのUPSと比べると、切換時間がやや長い傾向にありました。一般的なUPSが5ms~10msで切り替えるところ、Delta 2シリーズで「30ms以内」、当時気になっていたDJI Powerが20msでした。EcoFlowもサーバーとか業務機器には使わないでねと言っていたくらい。その後で発売になったDelta 3 Plusがなんと10msとガチUPSに匹敵する切換時間を実現してきたものの、さすがに処分価格だったDelta 2 Maxと同額程度で容量は半分とコスパで劣ってた感じ。しかし同時期に発表された下位ラインナップRiverの中の上位バリエーション(ややこしい)、River 3 Plusがなんと同じ10msだったのです。UPSとして見るならば容量はそれほど大きくなくてよく、River 3が実売3万円程度だったので、あわよくば4,5万で10ms UPS機能がついたポタ電が買えるのでは?と発売を心待ちにしていました。
■登場したRiver 3 Plusとはこんなモデル
定格600W、X-Boostで最大900Wの電力に対応、容量285Wh
ウチで使ってる高出力の炊飯器やドライヤー、電子レンジ、ゲーミングデスクトップPCなど1,000W超えるようなものは厳しいです。小型の電気ストーブやドライヤーはOK。NASや家庭用サーバーは元々省電力なので余裕でしょう。
容量的にも平和裏にシャットダウンするくらいは全然持つと思います。公式スペックでは40WのNASが5.2時間、600WのPCで20分となっています。
なお容量は増設用バッテリーが2モデルラインナップされています。本体は公式ストア専売のようですが、増設バッテリーはAmazonでも買えるっぽいです。
EcoFlow RIVER 3 Plus ボータブル電源 専用エクストラバッテリー EB290 286Wh 容量 拡張バッテリー リン酸…
EcoFlow RIVER 3 Plus ボータブル電源 専用エクストラバッテリー EB580 572Wh 容量 拡張バッテリー リン酸…
<10ms UPS機能搭載
これまでの<30msなEPS機能と呼んでいたシリーズの「データサーバーやワークステーションのような完全なUPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください。」という注意書きがとれて、「無停電電源装置としても機能し、停電時は10ms以内に電力を切替え、精密機器をしっかりと保護します。」になりました。PC類の無停電電源装置としての用途を考えるなら3系一択でしょう。その中でRiver 3 Plusは最安になると思います。ちなみにRiver 3無印は<20msです。
ただ製品にはUPS通信ケーブルが付属してるとか、「PCやNASに対応したデータインターフェースとEcoFlowソフトウェアで、バッテリー残量が低下すると通知され、自動的にデータが保存されます。」みたいな記載もあるのですが、具体的な対応機種などはどこにも見当たらず、ウチのSynology製NASの自動シャットダウンなどができるかは未知数です。
出力ポート構成
- AC100V出力x2(うち2ポートは背面)
- USB-C出力x1 (最大100W)
- USB-A出力x2
- DC12V出力x1
という感じ。USB系はモバイルバッテリー程度で、欲を言えばCポートはもう少し欲しかったところですが、まぁ小型なだけに仕方なし。ACが3つあるので充電器を挿せば…
UPS用途を見越してかACポートのうち2つが背面にあるのは良いですね。常時接続するのは背面側につないでおけば表面はスッキリします。River 3 無印だと2ポートとも前面なので、UPS用途を考えるならやはり3 Plusかなと思います。
3,000回充放電しても80%容量を維持し、10年ほど使用可能
まぁ保証は2年ですが、、(執筆時点でRiver 3 Plusの保証期間の記載がなくRiver 3 無印を参考に)
本当にこれだけ性能を維持できるなら夜間充電して昼間使うとか、太陽光オフグリッド的な用途で満タン<->空を行き来するような使い方でも割と躊躇なく使えそうですね。
またEcoFlowは送料だけ負担すれば無料回収をしてくれるので処理に困るリチウムイオンバッテリー製品としては安全です。UPSの鉛バッテリーだってメーカーによってはなかなか回収してくれる業者がいなくて困るところです。
10年後まで倒産や日本撤退とかしていないことを祈るばかりです。
■まとめ、買うなら今!?
ようやく価格発表と予約受付開始になったRiver 3 Plus。お値段は定価39,800円(税込)。それが発売記念価格なのか、ちょうど今やってるブラックフライデーセールなのか、今は29,850円です。River 3無印の定価以下で買えるチャンスということで、まだモノも届いていないのに記事にしてみました。まぁEcoFlow製品は定期的に大型セールには載ってくるメーカーだし、むしろ定価で買う方が情弱のそしりを受けるまであるので、実際の評判を見て買う派の人はまた次の機会を待つのも手でしょう。
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5年で寿命が来て処分にも困る鉛バッテリーUPSに辟易して、今の家に引っ越してからはUPSなしでNASを稼働させていましたが、当面はこれで安心なサーバーライフを取り戻せそうです。
発送は12月下旬かららしいので、年末に届いたらまた改めてレビューしたいと思います。