Mac/iOSからdocomo Wi-Fiに自動ログインする

ガラケーからXperiaSXに機種変更しspモードの公衆無線LANオプションdocomo Wi-Fi(旧M-ZoneやmoperaU公衆無線LANと呼ばれていたもの)について改めて確認。ローソン店頭など使えるエリアがそこそこ増えてきてる印象。σ(^^)がよく行くスタバでも使えます。Softbank Wi-Fiなどと違って契約者であればPCやタブレット端末からも利用できるので、エリアさえ広まってくれれば使い勝手のよいサービスと言えます。そもそもSoftbank Wi-FiはエリアですらWANに出られないスポットも多く論外な感もしますがw。

さて、そのdocomo Wi-Fi、以前はMacからでもIEEE 802.1x認証で自動ログインできていたのが、いつの頃からかできなくなり、結局WEPでつないでブラウザの認証画面でログインしていました。ブラウザにIDとパスワードを記憶させてあれば、クリック一発な話ではあるんですが、できるなら完全自動化できた方が気分が良い。てことで久々にググってみたところ、こちらの記事を発見。iOS4までは802.1Xを使う「WPA/2エンタープライズ」で設定してdocomoから指定されるID/PWを入れればつながっていたのが、iOS5からはダメになったらしい。なるほどそう言われてみればMacでダメになったのもLionにした頃だったかも。docomo WiFiは802.1X認証に対応していてもあくまで暗号化はWEP。最近のOSでそこら辺を厳密に区別するようになったってことですかね。同記事に「構成プロファイルを作ればいけるんじゃね?」と書かれていたので、早速Apple Configuratorで実験。とりあえずMacからは自動ログインに成功しました。

Apple Configuratorについての概要と操作方法は過去記事をご覧下さい。ここでは差分情報のみ扱います。一般タブのプロファイル名などは「spmode」なり適当に。Wi-Fiタブの中身はこんな感じになります。「セキュリティの種類」に「WEPエンタープライズ」ってのが選べるのがミソですね。MacやiOSの設定画面ではこれがありません。

spmode_mac1

「プロトコル」以下についてはよくわかりませんでしたが、ググってTTLS、PAPで良いことが判明。また嬉しい誤算だったのは、ここでユーザ名とパスワードを埋め込まなくて良いということ。万一認証情報まで埋め込んだプロファイルが他者にダウンロードされてしまうと不正利用されてしまうからです。ここを空欄にしておくと、保存時に警告が出ますが無視して保存。spmode.mobileconfigのような名前のファイルが出来上がります。Macの場合はこれをダブルクリックすればインストールできます。iOSの場合はどこかにアップロードしてSafariからダウンロードすれば良いでしょう。iTunes経由でもいけるかも。

以下はMacでインストールしようとした時の画面。ここでIDとパスワードを入れれば完了です。

spmode_mac2

iOS端末の場合はこんな感じ。Macと同時ログインされても困るので自動接続はオフにしてみました(端末上で切り替えることもできます)。

spmode_mac3

これ個人情報は入らないんだから、ここに貼っても大丈夫なのかな?まぁ要望があったら考えます。

おサイフケータイ用サブ端末をXperia SXに機種変更

ついに納得サイズ(とスペック)のおサイフケータイ対応Android端末が発売になりました。分離合体コンセプトのガラケーF-04Bを買ったのが2010年4月。分離状態でも一応タッチUIを備えており、基本キーボードユニット無しでも使えるということで、やはり薄さ自慢のN705iμから機種変更したんですが、まーこれのタッチUIは本当にク○。おサイフケータイ用でSuicaやEdyのチャージ時のパスワード入力くらいしかしないとはいえ、その度に、「こんなUIでGo出した奴は3年正座しろ」とか思い続けてました。しかしAndroid端末は大型化の一途で代替になる機種もないまま2年。ついにdocomo夏モデルでXperia SXとSH-07Dという4インチ未満でかつおサイフケータイ対応のモデルがラインナップされました!Xi対応のSXか、防水で更に小さいSH-07Dかは悩みましたが、Xiテザリングも使ってみたいのと、SONY製品の方があれこれ我が家の家電群と連携もできるかと思いXperia SX(以下SX)に決定。5月に予約し、ようやく8月10日の発売日にゲットできました。

■ハード周り

SDIM0354

iPhone4S、XperiaSX、F-04Dで並べて比較。iPhone4Sは3.5インチ、SXは3.7インチですが、アスペクト比が異なります。なので横幅は4Sよりもスリム。文字の視認性やソフトキーボード的に若干小ささを感じますが、まぁサブ機としては許容範囲(メインでゴリゴリ文字入力するぜって人は店頭で試した方が良いでしょう)。おサイフケータイ用なので小さければ小さいほどいい、3.7インチでもデカイんだよなーと発表時には思ってましたが、こうして比べるとF-04Bとフットプリントはほぼ変わらなかったのは幸いです。F-04Bは背面のカメラ部分に出っ張りもあるので、それがない分ポケットの中でのおさまりもSXの方が良い位。ただし手触りで裏表が区別しづらいので、改札とかで若干もたつく感じ。

残念なのは充電専用端子とクレイドルがない点。iPhoneみたいに底面にコネクタがあればサードパーティの充電台も期待できるんですが、この機種は左側面上部なので可能性は限りなくゼロでしょう。防水モデルじゃないんだからサクっと充電できるようにしてほしかったです(もしくはQi)。

動作速度は充分キビキビしてます。今時の機種にしては画面解像度が低いのが効いているのかも知れません。

バッテリーは小型モデルなのでちと不安。Xiテザリングで1時間強使って66%でした。純正バッテリーはXperia Ray用のものが利用でき、容量は1,500mAhですが、サードパーティの互換品で1,800mAhのものがあり、購入済み。そろそろ本体の初期不良チェックも済んだってことで利用開始しようかと思っています(ご利用は自己責任で!)。

充電器はmicroUSB端子のならなんでもいいだろうと思い専用品は購入せず。できるだけ早く充電できるよう、iPad等に使う2Aのものを使ってみましたが充電せず。安全回路でも入ってるでしょうか?1Aのものなら問題なく使えました。

■ソフト周り

Androidケータイは(自分で買うのは)初めて。Sony Tablet SでAndroid 4.0は体験済みです。やはりウィジェットは便利です。特にEdyやモバイルSuicaの残高をワンタップで確認できるウィジェットはおサイフ端末としては重宝しそう。テザリングのON/OFFも1タップでできるウィジェットを探してきて使用。

設定画面でアプリ別に電池使用量をチェックできるのも良いですね。iチャンネルが結構食ってるっぽかったので速攻アンインストールしましたw。

イマイチなのはロック画面。iPhoneに揃えて4桁の暗証番号にしたいんですが、4桁の数字を入れた後に決定ボタンが必要なのが手間な上に、それより目立つ場所に大きく「緊急通報」ボタンが出ていてついそっち押してしまいます。決定ボタンを押させた方がより安全ではあるんですが、、、。代わりにインカメラによる顔認証を使ってみています。暗いところなどで顔を認証できないと自動的に暗証番号を聞かれます。ただしまだ他人がパスできないかどうかの検証はできてません(自分が認識されないことはあまりない)。また、iOSのようにロック後に一定時間経過した時のみ認証を求める、という設定にしているつもりなんですが、何故か毎回必ず認証を求められます。ちと面倒。

SONY Readerアプリなど、起動してもGooglePlay画面にとばされ、起動とアンインストールしか選べない、みたいな挙動があやしいものもあります。レコプラやリモコンなどのSONYレコーダー向けの連携アプリもなし。せっかく赤外線ポートがついてるんだからリモコンは対応してほしいですが、姉妹機のGXは非搭載だからコスト的に無理かなぁ。

■カメラ

4sと比較。駅のホームで試し撮りしたものです。設定はデフォルトのまま。

sx 4s
Xperia SX iPhone4S

 

それぞれPath経由で一旦Facebookにアップしたものなので縮小されてますが、傾向の違いは見て取れるかと思います。記憶に忠実なのはSXの方ですが、階調は4Sの方が良いカンジですかね。色温度はこの中間くらいがいいなぁという感じ。

起動自体はSXの方が爆速(というか最近4S遅すぎ。写真貯めると遅くなるとかですかね?)。ただしiOS5のロック画面からの直接起動になれると、Androidのはやや煩雑に思えます。

■おサイフケータイ周り

Androidがおサイフケータイに対応してだいぶ立ちますが、逆に整理縮小されてしまったサービスも結構あるようです。VisaTouch/SmartPlusや、YAMADAのモバイル会員証などがAndroidには移植されてないみたいです。YAMADAはいちいち暗証番号を入れてバーコードを表示させなければならないので明らかに不便になりました。店員に差し出す時もいちいち店員が端末を手にとってからスキャンするのが煩わしいし、うっかり落としたらどうすんだって話です。ヨドバシやビックも専用アプリは作らずWebアプリ(おサイフケータイWebプラグインというのがあるらしい)になってますね。逆に今までしらなかったのはローソンのPontaカードにモバイル版が出来てたこと。ただ現状はローソン店頭でしか使えないようです。もともとPontaカードは使ってなかったですが、モバイル版があるなら活用してみようかなと。

感度的には問題ないように思います。

■Xi テザリング

残念ながらエリアもスピードも期待以下という感じ。自宅はかろうじてエリアなんですが、一番よく行くマックが圏外でした。またXiエリアでBNRで測っても1Mbpsを超えない程度。Softbank ULTRA-WiFiを休眠させようかと思ってたんですが微妙かなー。Xiパケホーダイフラットでテザリングもコミコミで済ませる計画が…。どのみちPPTPがダメとか色々制約もありそうなので少し試行錯誤が必要そう。検討してる方、Xiにまだあまり夢をみない方がいいですよ。

あと今使ってるウィジェットのせいなのかわからないですが、テザリングをオフにした後、Wi-Fiが無効になったままなのに困ってます。帰宅してWiFiだと思ってバンバン通信してたら3G/Xiパケットだったでござる、なんてことになりかねないので。ウィジェットを変えてみるなり少しリサーチが必要。

■ブルーライトカットフィルム

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本体を買ったヨドバシでたまたま見つけたので、話題のブルーライトをカットするというフィルムをチョイスしてみました。色味が変わるのが不安でiPhoneやiPadへの導入は二の足を踏んでたんですが、こちらで動画や写真を見るということはあまりないので、良い実験だろうと。写真のように見る角度や光の具合によっては青く見えます。また右上の部分はセンサーか赤外線ポートがあるのでそこを避ける形になっています。

購入直後に貼ってしまったので、色味の変化はわかりませんが、やはり若干黄色っぽいかなという印象はあります。まぁ、普通に使うには問題ないレベルです。たっぷり見慣れた後に店頭のホットモックと見比べてみようと思います。

 

おサイフ専用だったF-04Bは週1程度で充電すれば良かったところ、こちらは確実に毎日充電が必要な上に充電コネクタをいちいちつなぐというめんどくささが発生してはいますが、F-04BのあのヒドいタッチUIから卒業できて清々しい気分ではあります。サブ端末だし、こちらもまた2年位はつきあっていけそうかなという印象です。

Darwin Streaming Serverを試す

先日の「Macで手持ち動画ファイルをソーシャルビューイングする」というエントリで書いたHangoutを使う方法は、やはりフレームレートの低さに我慢がならず他の方法を模索しました。そういえば、OSX ServerもSnow LeopardまではQuicktime Streaming Serverを搭載してたのにLionでなくなったんだよなぁ、と思って代替ソリューションをググったところ、元々オープンソースで公開されていたので、野良ビルドというかポートされたものがあるのを発見。Darwin Streaming Serverという名前で、OSX以外にもLinuxやWindowsでも動かせるみたい。OSX用のパッケージはここで拾えます。いくつかつまづいたので導入メモなど。執筆時点のバージョンは6.0.3。もうApple的にはメンテが終息してるっぽいのであまり進化はしないかも知れないですね。

■導入メモ

・OSX Serverにインストールできるようにする

なぜかインストーラー.pkgがServer OSを弾く設定になっています。もともとServer OSには入ってたものなのでその名残?こちらに回避策がありました。まず.dmgファイルを開いて仮想ドライブとしてマウントし、中の.pkgファイルをローカルドライブにコピーします(そうしないと編集できないから)。.pkgファイルは実はフォルダなので、ターミナルでcdしていけば中に入れるんですが、DarwinStreamingServer.pkg/Contents/Resources/VolumeCheck というファイルをエディタで開いて、サーバーOSかどうか調べて弾く部分を丸々コメントアウトします。具体的には29行目以降に赤字の#を挿入します。

#  don’t install on OS X Server                                                                   
#if ( -e $INSTALLED_SERVER_OS_VERS )                                                              
#{                                                                                                
#    if ( -e $ERROR_STRINGS )                                                                     
#    {   #there are localized error strings so use them                                           
#        $RESULT = 114;                                                                           
#    }                  

これでインストーラーを起動すれば普通にインストールできます。管理者パスワードや動画の保存場所などを指定すると、インストーラーが最後にブラウザで設定ページを開いてくれるので、そこをブックマークするなりしておけば、以後全ての設定はそちらで行えるようになります。

 

・動画ファイルにヒントトラックを付加する

H.264+AACなMP4ファイルが利用できるはずですが、そのまま登録しても非対応と言われてしまいます。動画にヒントトラックというインデックス情報のようなものが含まれている必要があるみたいです。QuickTime Proやmp4boxというフリーのコマンドラインツールで付加できるようです。mp4boxはエンコ作業で普段から使ってるので、以下はWindows機で作業。

mp4box.exe –hint (元ファイル名).mp4 –out (新ファイル名).mp4

などとすればヒントトラック入りの別ファイルが作成されます。再エンコードするワケではないのでファイルコピー程度の時間で終わります。

ただ手持ちのmp4box 0.4.6-DEV (internal rev. 5)では「Invalid IsoMedia File」というエラーが出てハマりました。最新版とされている0.4.6-rev2735をゲットしてみたらOKでした。バージョンは、

mp4box.exe –version

で調べられます。

最近のMediaCoderならエンコード時に自動で付加することもできるっぽいですが、ファイルサイズで比べると1,2割は大きくなるようなので、全部のファイルに予め付与しておくのは無駄かなという印象。

 

・動画ファイルへのアクセス権を付与する

これはOSX Serverだけの現象かも知れませんが、プレイリストに動画を登録して再生スタートすると、

– PlaylistBroadcaster: Permission to access the SDP reference movie was denied.
   Read access required.
   (path: /Library/QuickTimeStreaming/Movies/hoge.mp4, errno: 13).

のようなエラーが出ます。他のサンプルファイルをみるとオーナーが_qtssとなっているので、それに揃えてやります。

sudo chown _qtss hoge.mp4

 

・80番ポートを使わない場合のポート番号

インストーラーまたはポート設定画面に「80番ポートを使う」という項目がありますが、通常80番はWebサーバーが使うので重複の心配があります。そこでオフにしてみたんですが、じゃぁ代わりに何番になるかというのがどこにも表示されていません。

わかった範囲では、

1022番:管理ページ

8000: http://プロトコロルによる動画配信(iOS向け?)

554番:rtsp//プロトコルによる動画配信

等。ただし8000番を使ったhttp配信はまだ成功していません。エラーメッセージ的にはつながってるっぽいってだけ。

 

・プレイリストを作って疑似ライブストリーミングをする

PC/Macでの視聴にはrtspプロトコルに対応した動画プレーヤーを使います。具体的にはQuickTime PlayerかVLC辺りがお手頃でしょう。ファイルメニューから「URLを開く」とか「場所を開く」「ネットワークを開く」といった文言の項目を選び、アドレスを入力するだけです。

サーバーの設定画面で指定したフォルダに、hoge.mp4というファイルを置いた場合、

rtsp://(IPアドレスまたはホスト名)/hoge.mp4

というアドレスを入れれば視聴できます(ルーター越えさせる場合は554ポートを開放しておく必要があります)。ただしこれだと個々にオンデマンドで再生されるので、単純にファイル共有して視聴するのとあまり代わりありません。せっかくストリーミングサーバーを介すのだから同期視聴してこそです。それにはプレイリストを作成します。管理ページ上で「Playlists」を選ぶとプレイリスト一覧画面になるので、「New Media Playlist」を選択し新規作成します。仮にNameをhoge、Mount Pointをhoge.sdpなどとしておきます。そしてファイル一覧に動画フォルダのファイル一覧が見えてるのでドラッグして右側のリストに追加し、「Save Changes」で保存して一覧画面に戻ります。一覧画面のプレイリストに再生ボタンがついているのでクリック。Statusが「Playing」になれば成功です。エラーが出た場合はアイコンをクリックすると詳細が確認できます。またServer自体が起動しているか左上の表示で確認しましょう。

「Playing」になっていると、誰かが見て様が見てまいがサーバー上では再生が進んでいる状態です。そこで、クライアントのプレーヤーソフトから、

rtsp://(IPアドレスまたはホスト名)/hoge.sdp

のようにMount Pointを指定してやると、視聴できると思います。

■使用感

・画質

画質に関してはHangoutやSkype、iChatの画面共有に比べてはっきりと優位を感じます。というか回線速度が追いついている限り、ローカルで再生しているのと同等だと思います。

 

・使い勝手

ここはやはりHangout等に比べると若干落ちます。まずホスト側ですらあまり自由に再生を制御できません。プレイリストの再生と停止しかできないので、ちょっと面子がトイレいくから一時停止ね、とかもできない。止めたらまたプレイリストの最初からになります。クライアント側でポーズはできますが、それは当人のところで止まるだけ。Hangout等であれば画面共有しているホスト役の人が一時亭ししたりオープニングをスキップしたりも自在なので、ここは惜しいところです。

また、サーバー側でプレイリストをPlayingにしてないとクライアントからつなぐこともできないので、全員接続してから再生スタート、ということもできず、サーバーでスタートさせてからチャットなどで「よしお前らつなげ!」などと号令をかけるしかない。それでも頭の数秒は見損ねてしまうでしょう。プレイリストの先頭にダミーの動画を10秒程度入れておくと良いかも知れません。

そしてもちろんチャット周りについては何も機能がないので、SkypeなりLive Messengerなりを別途使うしかありません。まぁここはお互いがIDをもってて使いやすいものを選べるというメリットでもありますが。

クライアント側に再生ソフトをインストールしなければならない点も負担な人には負担ですが、まぁ今時QuickTime PlayerはiTunes入れてればほぼ強制的に入るし、VLCもフリーだし許容範囲ですかね。今回ネットカフェから参加した人もいましたが、VLCは再起動しなくて使えるので好都合でした(ネットカフェのPCはセキュリティの為、再起動すると全ての変更が巻戻る)。

惜しいのは動画にヒントトラックをつけないと使えない点ですね。我が家にある膨大なライブラリから「よし今日はアレ観ようぜ」とかいって即座に始められません。さりとて現状の利用頻度では全てのファイルにあらかじめヒントトラックを埋め込んで置くのはちょっと手間的にも容量的にも非効率。mp4bpxでの付加自体にはそう時間はかからないので、なにかバッチファイルなり簡単に一括付加できるフロントエンドツールなどを作っておくといいんでしょう。

 

・安定性

やはり途中何度か映像が乱れたり音声が途切れたりということがありました。もともとストリーミングを意識してエンコした動画ファイルではないので、仕方ないかも知れません。感覚的にはやはり動きが激しくビットレートが高くなるところが不安定になってた気がします。たぶん可変ではなく固定ビットレートにすると良い気がしますが、普段使いの画質を優先するかトレードオフですね。1~2Mbps程度の動画で光同士ならほぼ無問題、WiMAXでたまに不調、一番ヒドいのは某ネットカフェから参加した人、って感じでした。一度乱れだしたら、軽く(数秒?)ポーズして先読みを進めてやると良いとか、それでもダメなら再接続が確実っぽかったです。

またどうしても接続後数秒(最初のIフレームまで?)は乱れまくります。

あと、プレイリスト上の動画ファイルをまたぐ時に、次のファイルが正常に再生されないという現象が何度か出ました。出る時は全員なのでサーバー側、それも個別のファイルの問題な気がします。ちょっとまで原因がつかめてないですが、こうなったら再生を止めてプレイリストを編集して前のファイルを消し、そのファイルを先頭にして再スタートさせるしかないみたい。

サーバー自体はエンコードなど負荷の高い処理をするわけではないので、余裕っぽいです。特にファンがうなりをあげるようなことはなかったです。>Mac mini Server 2011(Core i7)

 

とまぁ、こんな状況でアポイントの数時間前から突貫で準備を始め、なんとか4人で6時間に及ぶ動画視聴マラソンを楽しく実施することができました。

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4は上々

前身のTMPGEnc MPEG Editor 3(以下TME3)から4年の沈黙をやぶりようやく登場したTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4(以下TMSR4)を早速購入しました。主な特徴としては、H.264.AVCなtsやmp4コンテナに対応したこと。必要最低限なエンコードでカット編集可能にするというコンセプトはそのままに、最近のAVCHDカメラからの入力や、Blu-rayへの出力などが可能になりました。マルチ音声(8ストリームまで)に対応しているのも、その筋の人には見逃せないポイントです。

まぁ購入するのは既定路線なんですが、Pegasysのソフトの場合悩ましいのはアップグレード購入すると旧バージョンがディアクティベートされて利用できなくなる点。旧バージョンが完全に不要になるかどうかで、もう1,000円余分に払って両方使える状態にしてくかが悩ましいところです。まぁ、結果としてσ(^^)は旧バージョンと決別できると判断してアップグレードで購入したわけですが、そこら辺を中心にレビューしてみます。

σ(^^)の主な用途はMPEG2+AACないわゆる生tsファイル。まぁぶっちゃけTV番組です。不要部分(CM)をカットし、最終的にMediaCoderでmp4にエンコする為の下地ファイルを作ることです。出力ファイルに問題がないことは当然ながら、その作業が効率良く快適に行えるかどうかが重要です。

発表直後の体験版には多少問題があったみたいですが即座に修正され、発売日時点のものを試した限りでは特に問題なくエンコード用ソースとして利用できました。この対応の迅速さも含めて品質面はまぁ大丈夫そうです。

レスポンスも上々。少なくともTME3に劣ってるということはないです。不要部分を探すのに、スライダーのノブをドラッグで動かしながらスイープしていってもそこそこ追従してくれます。あと書き出しが気持ち速くなってるような?

便利になった点は、TMVW5同様、tsファイルを読み込む時に詳細分析ができるようになった点。これを実行すると、EPGストリームの番組情報かなにかを境に切り出してくれます。なので少なくとも番組の直前0.5秒位のところでカットされた状態で読み込めまれるおで、手間が1つ減ります。カットどころが悪いと微妙にCM末尾の音声が入ったり、数フレーム程度固まる(CM最後のIフレームが切られるから?)ようですが、逆に本編が欠けるということは今のところなさげです。数フレーム固まって見える場合でも、本来の開始フレームより手前にゴミがついているだけなので、音声の無音部分を頼りに切り取ってしまえばOK。つまり余白がないように見えても見えなくても最初の数フレームはゴミってことですね。

あと、「おっ!」と思ったのは、クリップ一覧画面でF2を押すとクリップ名編集ダイアログが開く点。WindowsのExplorerと同じショートカットなのは感覚的です。ただ、なんとこれTME3でもできましたorz。単に右クリックメニューを出した時にショートカットとして記載されてなかっただけ…なんてこった。でもまぁ全体的にキーボードショートカット周りが整備されて、作業効率が上がった印象があります。

残念な点としては、詳細分析付きで取り込むと、クリップ名がEPG由来のものに置き換わってしまう点。せっかくtvrock側でファイル名置換を駆使してファイル名生成してるのに…。グレーな使い方なのでサポートされるか微妙ですね。いやでもEPG由来のデータ読んでる時点で完全に想定外の使い方でもないのかw。

 

マルチ音声などのその他の新機能はまだ試してませんが、H.264/AVCが色々なところでデ・ファクトスタンダードになっている昨今、これを最低限の再エンコードで切り貼り編集したり、そのままBD-R/RWに焼けるというのは様々な場面で活用できそうです。最近はすっかりマカーなσ(^^)ですが、iMovieなどはどうにも馴染めず、この分野ではやはりWindows+Pegasys製ソフトが手放せないですね。

これは大発明だ! BUFFALO どっちもUSBメモリー

コネクターに挿そうとすると裏返しだった、という率が高いUSBコネクタ。最近、BUFFALOがどちら向きにもささる特殊コネクタを開発し、ハブ、ケーブルなどを発売していましたが、ついにUSBフラッシュメモリーにも搭載品が登場しました。打ち合わせの場面などでドヤ顔できるのはやはりUSBメモリーでしょうってことで早速購入。Amazonでは16GBが1,800円、32GBが4,500円程度と、32GB版はやや容量単価が割高だったので16GBをチョイス。今時USB3.0じゃないモデルに4~5千円はもったいないですしね。

早速、MacBook Airで試してみました。当たり前ですがどちら向きでもちゃんとマウントします。

SandyBridgeのオンボードUSB3.0ポートでとったベンチはこちら。シーケンシャルのリードが22MB/s、ライトが7MB/sってとこです。

docchimo_1

さすがに最近のUSB3.0製品に慣れてると「こんなもんかー」って気がしちゃいますね。まぁ我が家のMacBookは二台ともUSB2.0だから実用面ではあんまりかわらないんですが。

あと、残念なのは(ユーザビリティ的な意味での)デザインが古くさいというか、普通に取り外しできるキャップ式な点。より便利な収納式や回転キャップ式などが溢れる中でオーソドックス過ぎます。せっかくどちらにも挿せるという画期的な特徴を持ち合わせているので、フタの取り回しで不便を感じていたら他製品と一勝一敗です。USB端子なんて剥き出しでも壊れやしないだろ?という説もありますが、このどっちもUSBに関しては中の端子が乗った板がかなり薄い(動画の12秒目辺り参照)のでいささか不安です。

どっちもUSB機構そのものは、はやく全てのUSB製品で採用してほしいと言える素晴らしいものですが、当面のドヤ顔グッズとして1,000円前後で買える4GBや8GBを持ち歩いておき、より使い勝手面や性能面、セキュリティなどの機能面で他製品に並んだモデルが出たら買い換えるというのもアリかも知れません。