7年目のPanasonic VX系洗濯乾燥機の給水弁を交換した

2016年購入の洗濯乾燥機、Panasonic NA-VX9600Lがまたまた不調になったのでDIY修理を敢行しました。

■不調の内容

今回の不調は給水に関する部分。同居人から給水ホースからジョロジョロと空気を多く含むような音がして、水がほとんど流れていってないとのこと。給水蛇口を絞ってあるかのような雰囲気。最初同居人は給水経路につけてあるSHARPの銀イオン発生ホースAS-AG1が詰まっているのでは?と主張しました。

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だいたい私が後付けしたものを疑ってくスタイルです。ならばと取り外したみたものの状況は変わらず。

ググってみると給水弁という文字通り給水を止めたり流したりするパーツの故障がPanasonic洗濯乾燥機のあるあるトラブルのようです。このシリーズ、消耗品でないのにしばらく使うと故障する実質消耗品的部位多すぎ…

パーツ自体はすぐに入手できてそれほど高額でもないんですが、背面パネルにアクセスが必要で、我が家の狭い脱衣所、しかも排水パンがあって手前に引き出しづらい環境ではかなり厳しい作業になりそうでしたが、いちかばちかでチャレンジしてみることに。

手配したパーツはこちら。

ドンピシャ同一機種ではないですが、特に参考にさせていただいたのがこちらの動画と、

こちらのブログ記事です。

とりわけ動画の中でやられていた「段ボールにネジを刺しておく」メソッドはめちゃくちゃ参考になりました。前回は紙の上にスケッチを描いてそっと置いていたんですが、うっかり紙を揺らしてしまったり猫がいたずらしたら破綻してしまいます。

今回はこのようにマーカーでパネルの概略図を描き、該当箇所にネジを刺していくという方法を採ったところ、猛烈に捗りました。梱包の内側に底板として使われる集めの段ボールでしたが片手で充分差し込めました。

トップパネルとバックパネル(上部)を外したところです。トップはこれまでにも何度も外しているのでお手の物です。背面は参照ブログ記事にあるように結構たくさんのネジがあります。洗濯機を手前に引き出せなかったので、グイっと傾けるようにしながらどうにか外しました。たぶん明日(明後日?)は筋肉痛です。

赤丸部分が問題の給水弁になります。後ろから見るとこんな感じ。

2つのパネルを外せばとりあえず露出はするんですが、このように白い樹脂パーツががっちり囲んであって邪魔をしています。動画のコメントにこれをノコでカットしたという猛者もいましたが、さすがに真似はしませんでしたw。つまりこの給水弁とそれにつながる白い大きなブロックを上にズラす必要があります。そうした上で給水弁を背面方向に引き抜くのが目標です。その為には、まず基板を取り外し、その下の黒いお皿というかボックスも取り外す必要があります。

基板のアップがこちら。数えてませんが非常に多くのコネクタがつながっているので、これをひとつひとつ外していきます。

多くはユニークな色と形をしているので後でどこに刺すんだっけ?とはなりにくいですが、いくつか悩ましいポイントだけ押さえておきます。

まずこの水色と白の2ペア。逆でも刺さってしまうので気をつけます。

さらにこちらの同色のコネクタ。配線の色が濃い方が奥側です。写真では黄色に見えますが、実際には薄汚れた白かベージュ、くらいで白と似ているので気をつけます。

またところどころこういう黄色いピンで配線が固定されています。写真では上方向でわかりづらいですが細いピンが生えているので、それをラジオペンチかマイナスドライバーで押し込んでやると外せます。

ようやく基板と黒いボックスが外れました。奥寄り左右の2つのネジを外すと、この白いパーツ全体が上に浮くので、これでようやく給水弁にアクセスできます。給水弁自体も左右2つのネジで止まっているので落とさないように中して外します。

ついに給水弁を取り外せました!

3つのゴムリングは交換部品に移植します。動画で「シリコンオイルを塗る」とあったので、こちらをホームセンターで買ってきてゴムリングの上と下に塗っておきました(コーナン店舗でゲット)。自動車用のタッチペンのようにフタにハケがついているのでペタペタと。

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必須かどうかわかりませんが、ゴムパーツの寿命が延びたり、水漏れが防げたりしそうです。

給水弁を交換したら全てを元通りに戻していきます。

このオレンジのコネクタだけ刺さるものが無くて悩みましたが、上の写真を見るとどうやら最初からなにも刺さっていなかったぽいのでそのままにしておきました。

■修理成功!

無事に組み戻せたので試運転。もはや音が違います。聞き慣れたジョバーっという勢いのある水音。念のため洗剤投入口の引き出しを外してみると、ドバーっと水が垂れています。今までこれがチョロチョロになっていたので、洗剤が充分に溶けなかったり洗濯に異常に時間がかかったりしていたワケです。

■まとめ

洗濯時に水がほとんど入っていかなくなり、給水弁というパーツを交換しました。3,000円弱+シリコンオイル500円くらいでジョバジョバに水が流れるようになりました。洗濯パンがあって持ち上げられず、洗濯機を手前に傾けながらどうにか達成。このアプローチは男手が必須かも知れません。しかも元々洗濯機の足元に落ちていた異物が、洗濯機の足を持ち上げたことでその下に入り込んでしまい、これを除去するのも傾けながら下に定規などをつっこんで掻き出すのに苦労しました。狭い場所でやる時は極力回りのものを片付けてから動かしましょう(^^;)。

Panasonicのこの洗濯機は定期的に分解して清掃や部品交換が必要になるのはなんだかなーと思います。ウチは洗濯量が多い方だし、他社をそこまでハードに使ったことがないのでわかりませんが、せめてもう少し分解や部品交換が楽な作りになっててくれたらなと思います。何年も続いたVXシリーズはフルモデルチェンジしてLX系統へと置き換えられましたが、あちらはこの辺り改善されてるんでしょうかね。

精密機器輸送スペックのキャリーPROTEX FPZ-09

最近、現場近くで4,5泊のホテル泊まりが増えて来ました。快適な滞在空間を構築する為、着替えやPC装備に加え、FireTV Stickや自前のWi-Fiルーター、時にはMetaQuest Proを持っていったりします。また自分は睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのでCPAPという呼吸補助治療機器も持っていかねばなりません。結果、結構な大荷物になります。

これまではLOJELのCuboシリーズのSサイズ(3泊4日用)を使用していました(現場に持ち込む機材類は別で、あくまで宿泊荷物を入れてホテルに持ち込む用です)。

中心線のファスナーを開くことでマチが広がって厚みが増し、容量は37~42Lの二段階となっています。一般的な荷物量ならこれで充分3,4泊可能なんでしょうが、ガジェットの多い自分ではもうワンサイズがほしくなり、一般に5~7泊用とされる60Lクラスで物色することに。

■精密機器も安全に運べるPROTEX FPZ-09

速い段階で目についたのがPROTEXのFPZ-09です。(写真ではちょっと青味がかってしまいましたが)カッチョいいブラックで、ヘビーデューティーな雰囲気がたまりません。実際PROTEXというブランドはカメラ等の撮影機材や各種業務用専門機材を安全に運ぶキャリーケースの国産ブランドで、どのモデルかは不明ですが、シンゴジラやシン仮面ライダーにも登場しているそうです。その性能を一般スーツケース化したのがこのFPZシリーズということのようです。

公式製品ページ: https://www.protex-web.jp/c/suitcase/FPZ-09

公式紹介動画

普段はホテル用ですが場合によっては機材を入れて使うこともあるでしょうし、この堅牢性、防塵防滴性は魅力です。ポリカーボネートなのでそこそこ軽いです。かなり気になりましたが、お値段が7万円近くするのと、納期待ちで直近の出張に間に合わなそうということで一旦見送って、その後もヨドバシAkibaなどでソフトキャリーも含めあれこで検討しました。

■要求仕様

色々見比べて理想スペックとして上がったのは、

・60L程度

先にも書いた通り、今使っているMax42Lよりも大きくするのが目的で、60Lクラスが理想的だと感じたのでこれを目安に選定しました。

・フレーム型

参考:ファスナータイプとフレームタイプの違い

安いものは全周をグルっとファスナーで開け閉めするタイプが多いですが、地味に開け閉めが大変です。実は機材キャリーがこのタイプで、ちょっと必要なケーブルがあるなんて時にも面倒です。今回はフレーム型と呼ばれる、ラッチ式のロックを2,3箇所外したらバカっと開くタイプにしようと決めました。文字通りフレームが芯になって全体の形状保持力が高まり歪みづらいのもメリットです。

・静音ホイールであること

車と交通公共機関使用が半々くらい。電車やバスで現場に向かう際、アスファルトやコンクリート、駅構内のタイルブロックなど様々な地面/床面を移動する時に、ガラガラ音が気になります。特に自宅を出て最寄りバス停に向かう際、閑静な住宅街をけたたましい音で移動するのは憚られます(これがまたバスの時間にあわせて早足での移動になりがち)。

ということで極力タイヤが静かでまた衝撃吸収能力が高いことを条件にしました。

・ストッパー装備

これも電車等で気になるポイントです。(全方向に動ける4輪キャスタータイプは)車両の加減速やカーブにあわせて床面を滑っていってしまうと困るし危ないので、一部の製品はタイヤをロックしておくことができるようになっています。これは是非要件にしたいと常々思っていました。

■結局FPZ-09に戻って来た

家電量販店ながらスーツケースの展示在庫量も豊富なヨドバシAkibaで様々な現物を1時間くらいいじりタオして上記要件を挙げつつ選択したところ、いくつか「いいかも」というのがあったんですが、結局値段が5,6万になってしまい、だったら背伸びしてFPZ-09でいいやんけ、となりました。最大の弱点はストッパーを装備していないことでしたが、トータルのバランスを見て許容することに。

1ヶ月ほど待ちましたが今日佐川さんが届けてくれました。

まだ実際の現場に投入できてないのですが、とりあえず綺麗なうちにと写真を撮ってみました。

左ビュー。フレーム構造でバカっと開くタイプ。
右ビュー。ラッチ式ロック。ハンドルもかなりしっかりしたものがついています。

いい感じですね。フロントオープンとメインブロックが同じドアからアクセスする形だったLOGEL Cuboと違って、独立しているのでそれぞれのアクセスが容易な感じがします(フロントドアからメインにアクセスも可能)。60LクラスでフロントにノートPCなどを出し入れできるコンパートメントがあるのは以外とレアなようです。ドア面にハンドルがあると車などに寝かせて積み込む時に楽なんですが、残念ながらそれは無し。マットな質感なので傷がつきにくいまでは行かないまでも、多少傷付いても気になりづらいかなと思います。実際に傷付いたわけではなさそうですが、LOGELの方が傷付きにくそうな質感ではあります(なにか当たっても滑りそう?)。ホイールはざっと滑らせた感じでは静かそう。荷物をパンパンに入れた時に改めて評価します。ハンドルの使い勝手は至って普通かな。

内部に目を向けると、LOGELで気になっていたノートPCポケットの固定ベルトが金属ホックではなくプラ製のバックルになって、少し上めについているのがいい感じ。LOGELのもノートPC側に金属が剥き出しだったわけではないのですが、やはり固い金属パーツをノートPCの上から押しつけるような形なのはPCが凹みゃしないかと若干不安でした。本品は樹脂パーツな上に、ノートPCよりも上の部分に位置しているのでその当たりの不安はなさそう。メイン部には脱着可能な仕切り板があり、それ自体にもポケットがついています。場合によってはそこにタオルなどを詰めたらより安心かなとも。また初日にホテルにチェックインする前、最終日にチェックアウトした後には客先にも持ち込む場合がありますが、そこでちょっと荷物の出し入れをしたいとなった時に、着替えなどあまり見せたくない荷物を仕切っておくのにもヨサゲ。

中が広いだけに、垂直方向にももう少し仕切りのようなものがあると、各種ガジェットが中でガチャガチャせずに良いと思いますが、そこはない。あくまでスーツケースという感じ。先日ドリキンさんの動画で知って購入したラップで包むなどして中で機器同士が擦れて傷がつくのを防ぐようにしたいと思います。

これ、マイクロファイバーの風呂敷的なもので、表面と裏面をあわせた時だけくっつく特性があるので、中身を包んだ状態で簡単に固定ができるのが良い感じです。もうちょっと安いと数揃えられるんですが。他にもなにかしら良い仕切り、クッション材を物色してみようと思います。

■まとめ

スーツケースをワンサイズ大きくしたことで、ホテル滞在時により多くの機材を持ち込めたり、着替えを多めに入れていくことで、途中で洗濯をする手間やコストを省いたりできそうで、次の出張が楽しみです。少しお高い買い物でしたが、長く使えるでしょうし、カッコ良さで気分もアガるし、客先に持ち込んだ時に話のネタにでもなればいいなと思います。

VX洗濯換装機、ついでにヒートポンプも取り外して洗浄

昨日、VX9600Lの給水弁交換DIYをした後、関連動画を見ていたらヒートポンプを取り外して掃除している動画が出てきました。

今まではフタを外して歯磨き用の電動ウォッシャードルツでちまちま汚れを流すに留めていました。

これだと汚れを奥に押し込んでいるだけという説もあり、本当はユニット外して丸洗いしたいんだよなぁとは思ってたんですが、思いのほか簡単に外せるんだなということがわかり、昨日の作業に使った段ボールが残っており、洗濯機の上のゴチャゴチャも戻してない今、ついでにやってしまうのが効率的だろうと再び分解。

■手順概略

自分用の記録なので、通しで参考にするなら動画を探していただいた方がよろしいかと思います。

まずいきなりフタを外したところのBefore/After。

正直期待したほどピカピカにはできませんでした。というのも今回はユニットごと外しせたので外にもっていって洗車に使っているバッテリー型ケルヒャーで洗ったんですが、ヒートポンプは薄いアルミフィンの集合体で、強い水流を当てると簡単に曲がってしまいます。ビビりながらの作業でしたり、それでも写真奥のブロックの上面を結構曲げてしまいました(ある程度ちまちま復元した)。ので、まぁ手でむしり取れる範囲プラス、ざっとケルヒャーで洗ったという感じです。

ちなみにパーツとしてヒートポンプ部品を取り寄せるとこの外側の黒いケースごと届いて、まるごと交換になるようです。それはそれでかなりのバラしが必要になるので、こちらの動画では中のフィンのブロックだけ交換したようです。

自分もいつか掃除でどうにもならなくなって交換するって時はこのやり方でいいかなと思います。

給水弁交換と比べたら工程としてはかなり少ないですが、一応後で助かりそうなところのメモ。まず奥のキャップを外したところにある3色のコネクタ。位置関係を間違えるとマズいのでパシャリ。

また同じハーネスから、その手前に2箇所の温度センサーピンが刺さっています。断線させないよう新調に引き抜いたところ。

このピンが刺さっている筒のところに、こんな感じの小さな部品がはまっています。これでセンサーと筒の隙間を詰めて固定しているという感じ。引き抜く時にうっかり下に落としてしまわないよう注意が必要です。

これらの周囲のコネクターやセンサーを引き抜けば、あとはヒートポンプユニットは上に持ち上げるだけで外れます。ユニット自体は特にどこにも固定されていませんでした。ただし奥側の筒状のユニットとつながっているので、ヒートパイプを曲げないよう、またアルミフィンを曲げたり指を切ったりしないよう注意深く真上に引き抜きます。

ついでに奥側フィルターが破れていたので注文

ついでにホコリ侵入避けのフィルター(カートリッジを外した奥についている方)が破れていたのでパーツで取り寄せることにしました。フィルターの枠に「PP-TD20.PET」と書かれていたんですが、これでググっても見つかりません。結局、メーカーサイトで洗濯乾燥機の型番でググったところ、こちらのAXW2208-8RX0だとわかりました。Amazonでもヨドバシでも売ってました。お探しの方は参考になさってください。

フロア間LANケーブルが断線(ショート)して引き直した話

2021年12月(1.5年前)にエアコンダクトを使って2Fのメインルーターから1FリビングまでLANケーブルを通しました。

その後、ルーターをRTX1300にし、回線もフレッツ光クロスにしたので、リビングのスイッチも10Gbps化して使っていました。

10Gbpsポートx2、2.5Gbpsポートx4のスイッチなので、幹線用に10Gbpsを使い、2.5Gbpsアダプタ経由で自分と同居人のPCを使いネトゲなどをしていたのですが、最近頻繁に切断するようになってしまいました。一度切れるけど放置すると数分で復帰し、また切れる、ような状態で同居人曰く10Gbps化した頃からということでRTX1300のログを見たりするも原因がわからず。

調べると、発熱がひどくて切れまくりだったBUFFALOのLXW-10G2/2G4と違い、QNAPのQSW-2104-2T/AZは熱くはならないものの切れるというレビューが散見され、キレたネトゲ廃人の同居人がネットが安定するならYAMAHAの高いスイッチに替えても良い(半額出す)と行ったので、業務用のSWX2220-10NT(以下SWX2220)を導入しました。

YAMAHAで揃えればルーターから一元管理/監視できるし、2.5Gbpsが倍の8ポートになるし、デカいけどその分、熱設計的にも安定するんじゃねぇの?という期待。

■スイッチを替えても安定せず…

まさかの再発。しかも遅い。回線もルーターも10Gbpsと余裕があるので、階下のPCではNICの限界である2.5Gbpsに近い値が上下とも出てたんですが、YAMAHAにしたら1Gbps前後。そして切れる。あと謎のループ発生エラーが頻発。SWX2220はインテリジェントスイッチなので色々設定項目があり、フロー制御、ストーム制御、ループ検出、リンク速度固定などあらゆる設定項目を試すも効果無し。

どちらかというと電気的な接触不良のような気まぐれな症状発生をするので、まさかと思いケーブルをテスターにかけると…

反対側をつないでないのに1-8番線のLEDが全点灯(写真撮り忘れたのでPhotoshopでイメージ合成)

このテスターはケーブル両端に測定機を取り付けるタイプなんですが、なぜか片方をつけただけで1〜8のランプが全点灯します(正常なケーブルだと全消灯)。もう片方をつなげてテストを実行すると全ペアが点灯(OK)。んー、でも明らかに正常なケーブルと挙動が違うぞと。点くはずのないタイミングで点くからショート??

ケーブルを2Fから1Fに敷くのは大仕事で、できれば二度とやりたくありません。なんか両端のちょろっと余らしてあるところに不具合があるならそこだけカットして成端し直して済ませるのですが、フルークのような高級テスターではないので異常箇所まではわからず。

ざっと調べたところ、このテスターなら「何mの位置でショート」みたいなことができるっぽい。

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ン゛ーー、4,5万。払っても結局ショート箇所がど真ん中の位置だと判明したら結局全部引き直す手間は発生するので、「不具合箇所を知る」ためだけに買うのはちょっと…

そんなことを考えつつSWX2220の管理画面をいじっていると、なんと、「ケーブル診断」の項目が!YAMAHAさんスゲー、サスガ!「簡易的な診断のため、ケーブル障害位置までの距離や推定ケーブル長の診断結果には誤差があります。」とは書かれていますが、さっそく実行。

SWX2220の診断画面

反対側に機器がつながっていると正常となりますが、抜いた状態でやるとこのように「Pair3: Short」と出ました。Pair 1,2,4はOpen、つまりつながっていないということですね。端子抜いてあるのでそれが正しい。これで1ペアがショートしてることがハッキリしました。原因わかったけどケーブル引き直し確定して悲しい瞬間でもあります。ちなみにショート箇所位置は「100±10m」とありますが、他のペアをみると16〜17±10mなので、基本的にアテにはならない感じですね。物理的なケーブル長が16,7mなんでしょうが、ショートということは電気抵抗が極小なので推測不能ということなんでしょう。ちなみに検測する度に130mになったり不確定ですし、そもそもShort判定にならないことも何回かに一回ある感じ。実際の通信断が不定期に起きるように、かなり微妙なショート状態なんでしょう。わざわざSWX2220を2Fに移動してケーブルの反対側から測ってみても同じような数値でした。数値に違いが出て、せめてどちら寄りか推測できるかと思ったけど無理だったw。

総とっかえはイヤづら…中継コネクタという選択肢

2Fのエアコンダクトから外壁に出して化粧配管の中を通って地上近くまで下ろし、また1Fリビングのエアコンの化粧配管を通して室内に入れる、という二箇所の難所があります。両方やり直すのは骨が折れます。障害箇所を特定して最低限の引き直しに留め、現ケーブルと再ケーブルを中継コネクタでつなぐという案を考えました。一般に中継コネクタを経由するとインピーダンスが乱れて通信が遅くなると言われますが、実効速度としてどの程度落ちるものかリサーチ。

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/shimizu/1188826.html

いくつかの実測記事をみるに、実際には誤差レベルで問題ないとされていたので、今回も中継コネクタ使用を決意。もし中継箇所が屋外だったら防水テープでグルグル巻きにして凌ごうと。ケーブルがCat6だったのでこちらをチョイス。

エレコム CAT6中継コネクタ LD-RJ45JJ6Y2

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ではあとは障害箇所の特定です。外へ出て1F,2F両方のエアコンダクトをつなぐLANケーブルを真ん中辺りでズギャンと切断。エラーが残ったのは1F引き込み側でした。既に室内側の余剰部分もカット済みなので、おそらくエアコンダクトの引き込み部分かな。ここは施工後にエアコンを交換していて、業者の方が後で配管を通し直してるんです。その時に傷をつけたんじゃないかと。まぁ工事作業からしたら保証外の邪魔者でしかないので文句も言えないですね。新しい高機能エアコンで分解も大変でしたが、なんとか配管周りのパーツを外してダクトを見える状態にし、引き込み完了。

写真右下の辺りで切断して継ぎ直し
白くまくん、分解めんどくさす…

元のケーブルは配管でギチギチに挟まれ引いても押しても全く動かない状態でした。やはりここで圧がかかってたぽい。逆にダクトの反対側はスカスカだったので新たにそちらに通線。元のケーブルは直前でカットして反対側から思い切り引き抜きました。本当は一度成端して障害箇所を特定しようと思ってましたが、面倒くさくなって廃棄。

■まとめ

屋外配線なので劣化はあるかもと思ってましたが、今回はもう少しイレギュラーな障害だった気がします。まぁでも酷暑に入る前に対処できて良かったかなと。

QNAPは無罪で、お高いSWX2220に買い換えなくても良かった説もありますが、断線/ショート診断もできるし階下で使える2.5Gbpsポートも増えたのでまぁ良し。QNAPはいずれ他の部屋でも使うか、出張セッテイングなどで活用したいと思います。

翌2023.6.18追記

一晩置いたSWX220のログ100件をチェック。2FへとつながるPort1.10がリンクダウンしたりループした形跡はなし。大丈夫そう。こういうログが見られるのもインテリジェントスイッチの良いとこですね。

ちなみにPort1.2はChromecast with GoogleTV。定期的に3秒ほどダウンしてまた100Mbpsでリンクするということを繰り返してる模様。逆なら省電力中の更新チェックみたいな動作かと思うんですが、切れて3秒で復帰するのはなんなんでしょう。ログとしてはかなりノイズなので、下位のスイッチにつなぎ替えようかな…

Port1.8はRazer Blade 14のUSBアダプタですね。PCを使ってる時は2.5Gbpsでリンクする一方、スリープにすると100Mbpsになるっぽい。省電力ですかね。Port1.7もPC。Windowsの仕様でしょうか。SWX2220にもEEEという使ってないポートの省電力機能があるんですが、ポート毎にON/OFFできてポート7と8では無効になってるので、そちらの挙動ではない気がします。

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2023/06/18 05:52:55: [ SESSION]:inf: Login succeeded as admin for HTTP: 192.168.0.7
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2023/06/18 04:47:31: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
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2023/06/18 04:35:05: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 04:21:27: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to up (100-full)
2023/06/18 04:21:25: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to down
2023/06/18 03:43:16: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to up (2500-full)
2023/06/18 03:43:13: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to down
2023/06/18 03:30:04: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 03:30:01: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 03:19:40: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 03:19:38: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 03:19:36: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to up (2500-full)
2023/06/18 03:19:28: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to down
2023/06/18 03:19:24: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to up (1000-full)
2023/06/18 03:19:18: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to down
2023/06/18 03:19:16: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to up (2500-full)
2023/06/18 03:19:12: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to down
2023/06/18 03:08:23: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 03:08:18: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:49:27: [ SESSION]:inf: Logout timer expired as (admin) for HTTP:192.168.0.53
2023/06/18 02:49:23: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:49:20: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:48:46: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:48:42: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:47:46: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:47:44: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:47:19: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:47:16: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:40:21: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:40:19: [ IF]:inf: Interface port1.8 changed state to down
2023/06/18 02:39:24: [ IF]:inf: Interface port1.3 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:39:24: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:39:21: [ IF]:inf: Interface port1.3 changed state to down
2023/06/18 02:39:07: [ IF]:inf: Interface port1.4 changed state to up (1000-full)
2023/06/18 02:39:07: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:39:05: [ IF]:inf: Interface port1.4 changed state to down
2023/06/18 02:37:24: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:37:24: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:37:22: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:35:42: [ IF]:inf: Interface port1.5 changed state to up (1000-full)
2023/06/18 02:35:41: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:35:40: [ IF]:inf: Interface port1.5 changed state to down
2023/06/18 02:35:00: [ IF]:inf: Interface port1.7 changed state to up (2500-full)
2023/06/18 02:34:54: [ IF]:inf: Interface port1.6 changed state to down
2023/06/18 02:34:06: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to up (100-full)
2023/06/18 02:34:04: [ IF]:inf: Interface port1.2 changed state to down
2023/06/18 02:33:55: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:33:48: [ IF]:inf: Interface port1.1 changed state to up (2500-full)
2023/06/18 02:33:47: [ CONFIG]:inf: Configuration changed
2023/06/18 02:33:45: [ IF]:inf: Interface port1.1 changed state to down
2023/06/18 02:33:33: [ IF]:inf: Interface port1.9 changed state to up (10000-full)
SWX2220-10NTのsyslogサンプル

YAMAHAスイッチSWX2220-10NTにsshログインする為に必要だったこと

自宅の10Gbpsイーサネット環境としてリビングにSWX2220-10NTを導入しました。10GbEが2、2.5GbEが8ポートです。2FのメインルーターRTX1300から10Gbpsの幹線を下ろし、階下でもマルチギガビットイーサが使えるようにする為、QNAPのQSW-2104-2T /AZを導入したんですが、

いまいち不安定でリビングでゲームをする同居人にキレられたので、リプレイスです。

正直まで不安定で、もしかしてスイッチが原因ではないのかも?ということになってきて、それはそれでまた後日経過を報告したいと思います。

取り急ぎ、sshがすんなりいかなかったので覚え書き。

■CUI(ssh)設定に必要だったこと

RTX1300配下におけばそちらの管理画面からもGUI設定可能ですが、telnetやsshでログインすることもできます。telnetは最近のWindows/macOSには入ってないし、より安全なsshを使おうと思ったわけですが、標準のsshクライアントでは「Unable to negotiate with 192.168.0.251 port 22: no matching key exchange method found. Their offer: diffie-hellman-group-exchange-sha1,diffie-hellman-group1-sha1」だの「no matching host key type found. Their offer: ssh-rsa,ssh-dss」だの言われてアクセスできません。暗号鍵交換のアルゴリズム周りで古めのものを使ってるせいか、最近のWindows/macOSのOpenSSHクライアントが無効化していてマッチしないようでした。
そこで、このスイッチに対してのみ、要求するアルゴリズムも追加で使用許可してやる必要がありました。~/.ssh/configファイルに以下のような設定を追加します。

1行目のswx*はswxで始まるホスト名ならなんでも入れるようにしています。「ssh swx」でも「ssh swx2220」でも「ssh swx.hoge.com」でもという風にです。IPアドレス直打ちでもいけるよう、そちらも書いています。実際のIPアドレスは適宜打ち直してください。HostNameは実際にアクセスするIPアドレスです。基本的に上と同じになるでしょう。

で、そこから下がこのホスト固有の指定になります。WindowsではKexAlgorithms(鍵交換アルゴリズム)の指定だけでOKでしたが、macOSでは残りも必要なようでした。