M200、2GHz化&BTユニット交換 その2

 前エントリからの続きです。

■600MHz制限の解除

 とりあえずPentiumM 755で起動はするんですが、クロックが600MHzで制限されてしまう。これはBIOSがもってるCPU情報が古いせいらしく、東芝の純正ユーティリティで書き換える必要がありました。これは東芝内部用のものらしく、正規の入手手段は不明ですが、海外の掲示板に貼ってありました(^^;)。

2GHz達成
マイコンピュータのプロパティでも確認!

 で、これは一般的なBIOS更新ツールと同様、DOSから起動する必要があるんですが、これがハマりました。本来M200はSDカードでブートできるはずなのに、付属のブータブルSDを作成するツールがエラーになった使えない。我が家にはもはやUSB FDDなどなく、会社から借りてきたり、ブータブルCD-ROMを作成するツールを試したりしてもダメ。緊急用コンソールを使おうとWindowsXPのインストールCD-ROMを立ち上げようにも途中で止まる始末。結局、たまたま家にあったDriveCopyというパーティションコピーツールの起動ディスクを起動し、アプリを終了すると、A:(CD-ROM)にのみアクセスできる状態のプロンプトに落ちるので、この状態で書き換えツールを焼き込んだCD-ROMに入れ替えて使う、ということをしました(昔のコピーしたプレステソフトの起動みたいだw)。しかもこれだとDOSが純正ではなく互換品。BIOS更新系のツールを使うには不安でしたが、他に手もなく実行。見事、1,999MHz駆動するようになしました。

 全体の作業時間の9割はDOSブートに費やされた気がする…

■気になる性能差

 ともあれ、2GHz化に成功しました。今日AC接続で使ってる限りでは、特に熱暴走などもなく、普通に使えてます。左パームレストが「こんなに暖かかったっけ?」とも思いますが、CPUの位置とは関係ないので気のせいでしょう(^^;)。

 体感は「なんか端々でレスポンスが良くなったかな~」ってくらいw。元々そうもたついてたワケでもないので。

 客観指標として、HDBENCH3.3の結果を貼っておきます。

  ALL Integer Float MemR MemW MemRW Direct
Draw
Rect Text Ellipse BitBlt Read Write Copy
換装前
Banias/1.4GHz
26108 63753 65270 52474 35368 69098 29 34141 34324 9618 188 19327 23604 2606
換装後
Dothan/2.0GHz
33423 119179 93386 73976 34760 64492 30 34923 36392 11312 187 28318 21750 2596

 まぁ、理屈通りですかね。Memory関連が微妙に下がってるのが気になります。HDDのReadが上がってのも謎。起動アプリは揃えたつもりだけど、たまたまかなぁ。1度ずつしか計ってないし。 

 TMPGEncでエンコ比較データくらい取っときゃよかったかも。

■Bluetooth

 で、Bluetooth。こちらは日本の東芝サイトからBluetooth Stackの3.20.02をゲット。M200でもU100でも出てきません。たら“Bluetooth”とだけ入れて検索すると表示されます。最初ひとつだけ「!」が残ってしまったんですが、手動でドライバ更新して、Stackを解凍したフォルダにあるドライバを指定したらスンナリ認識できました(HIDデバイスでした)。W31TへのDUNやマウス2種は問題無し。今までダメだったヘッドセットはプロファイルまでは認識し、試験音は聞こえるものの、その後の登録でエラー。iCombiのヘッドセットはこちらもプロファイルを認識はするものの、著作権保護が未対応だと言われてNGでした。 あれ、できること増えてないジャン(^^;)。まぁ、そのうち別のヘッドセットでも試してみよう…

 

 とまぁ、そんなワケで、我が家のM200は、

  • PentiumM 755 (Dothan/2GHz)
  • RAM 1GHz
  • HDD 100GHz
  • Bluetooth
  • IEEE802.11a/b/g

と現在市販されてるPCにもひけを取らぬスペックになりましたとさ。TabletPCBuzz、2ちゃんねるの先人の方々、そして東芝の中の人よ、ありがとう。

イエーィ、M200サイコー

とバカっぽく締めてみる。

M200、2GHz化&BTユニット交換 その1

 巷ではデュアルコアなPentiumMであるCore Duo搭載のノートPCが続々と登場しています。動作クロックも1.6GHzから2GHz超。我が家のメインノートであるTabletPC機、第一世代M200タンもBanias/1.4GHzとやや見劣りしてきました(なんて言ったらバチあたる?)。

 そんな折り、2ちゃんねる経由で海外のTabletPC野郎の集う掲示板、TabletPCBuzzで2GHz化の手法が確立したとの報告。少し前から成功例はあったんですが、今回、簡単にBIOS書き換えをする東芝製のユーティリティが漏洩(?)したことで、より手軽に実施できるようになったワケです。

 2GHz化といってもオーバークロックではなく、自作用に売っているPentiumMを買ってきて載せ替える方式です。今のところ動作確認がとれてるのはBaniasの後継コアであるDothanを使ったPentiumM755(2GHz)なワケです。国内で現行で販売されているM200は既にDothan/1.6GHzなワケですが、ウチのはBanias/1.4GHz。Dothan/2GHzにすればクロックが1.5倍近くになるばかりか、L2キャッシュが2MBに倍増。そのくせTDPは22W->21Wと下がっているので、発熱もひどくはならないはず、というワケです。消費電力に関しては数値が見つからなかったけど、基本的には同等レベルなはず。

パッケージ写真
買ってきたパッケージ

PentiumM 755
PentumM 755

Bluetooth Unit
Bluetooth Unit PA3418U-1BTM

 で、PentiumM 755の市価が\35,000程度。現在ものすごく不満があるワケではないけれど、CoreDuoの販売もはじまり、PentiumMも533MHz版にシフトする中で、買えるうちに買っといた方がいいかな?ということでゲットしてきました。

 ついでに、Bluetoothユニットも最新のものに交換。以前、M200用のものを海外から輸入して使っていたワケですが、2ちゃんねるで動作報告の挙がっていたリブレットU100用のBluetooth 2.0 + EDR対応のものをゲット。消費電力も低下し、通信速度は3倍(といっても通信相手が対応してないと意味ない)。2ちゃんで秋葉原の某おでん缶のお店で買ったという報告が挙がり、次々と購入者が続いたため、最近では同店に在庫で置いてあるとのこと。行ってみると確かに在庫がありました。\5,000也(輸入した時の半額…)。パーツ番号はG86C0000A710のようです。 おそらく初めて装着する人には別途リボンケーブルとネジ(チップ左上)が必要だと思います。σ(^^)は輸入した時のものを流用しています。

  そして交換作業開始。ざっと手順を書きますが、挑戦される方は自己責任でお願いします。海外版や他機種のBIOSやドライバを利用するので色々グレーな部分もあります。

 分解手順はこちらが参考になります。つーか、相変わらずネジ多すぎw。つーか、ネジひとつ無くなってました。前に分解した時に締め方が足りなかったのかも。 CPU交換はSTEP12の状態までバラせばOKです。あとはCPUの上に乗っているヒートシンクを四隅のネジを弛めて外します(STEP16の写真参照)。ファンに延びている部分に2本のケーブルがかぶっているので注意してください。

 CPUの交換前に、BIOSをv1.8に更新(元は1.4)。1.7からDothanサポートが加わったようですが、とりあえず最新の1.8に。ちなみに日本サイトにはないのでUSサイトからDL。先にこれをしておかないと起動しなくなる恐れがあります。

 ノート用のCPUソケットはレバーではなく写真のようなネジで固定する方式です。マイナスドライバーでクルっと回してやるとCPUが緩んで取り外せるようになります。またPCの自作経験がある人なら常識だと思いますが、交換後のCPUにもシリコングリスを塗るのを忘れないようにしましょう。

 とりあえずこれで起動します。しかし、正しくCPUを認識してないのか、マイコンピュータのプロパティでは2GHz表示になるものの、実際の動作クロックが600MHzに固定されてしまいます。この制限の回避と、実際の使用感、およびBluetoothの方の話は次のエントリへ続く…


702NKII、iPodガワ装着&IMAP4

 vodafoneの702NKIIは、海外ではNokia 6680という型番で売られており、国内出荷台数とは比べものにならない数が出回っています。そのため、さまざまな社外パーツも販売されており、以下のiPod風ガワもそのひとつです。ヤフオクで\3,000くらいでゲット。

702nk2_ipod.jpg

 文字通り表がアクリルちっくな白、裏がメッキになっています。本当は白いキーパッドもついてきてたんですが、表記が中国語なのと、タッチもふにゃふにゃして使いにくそうだったので、純正のものを使いました。

 裏面は指紋つきまくりなところまでiPod風(^^;)。普通にソリッドなカラーやラバー調のものなら\1,000も出せば手に入るので、飽きたら適当に着替えさせていきたいと思います。

 あと、自宅のサーバーのIMAP4サーバーをDovecotに入れ替えたので、試しに内蔵メーラーを使ってみました。今までのimapdだと、フォルダ一覧としてユーザのホームディレクトリを返していたので、何百というファイルがあるとケータイやPDAのIMAPクライアントだとフリーズしたようになって使いものになりませんでした(OSXのMailも)。Devcotだとちゃんと~/imap4/下のみを返すようにできるので、あっさり使えてます。これは(゜∀゜)イイ!。もちろん、M1000のようにフォルダに対応してない、なんてことはありません。ちゃんと購読フォルダを指定しておけば、新着もチェックしてくれさえしますからprocmail環境でもバッチリ。実は、ケータイ用のWebメールシステムであるx-Gateのフリー版を使ってたんですが、新サーバーではどうもTomcatのインストールが上手くいかずに困ってました。でも、これがあれば別にいらないかも。ちゃんとTLS/SSL/SMTP-Authにも対応してるし。ウチが自局認証なので毎回確認ダイアログ出るけど…

 (実用的な)IMAP4環境、MSNメッセ互換ソフト、Opera miniと急激に株が上がってきましたよ。>702NKII

 これで液晶がQVGAで、もう少し文字入力がしやすければ神機なんだけどなぁ。かなり下よりにキーパッドがあるので、ずっと打ってると親指の付け根が痛くなってくるんですよね。

 そして相変わらずテレビ電話の出番は無し…

Fate 第五話 「魔術師二人(前編)」

  • セイバーが笑った~
  • 絵がグダグダ…
  • 寝間着セイバーっ
  • アップの止め絵は頑張ってるんだけどなぁ。
  • そしてもうCM
  • 正義の味方の凜
  • セイバールート確定っぽい
  • このルートだとライダータンが悪役だなぁ
  • 急に絵がマンガになった
  • 呪文詠唱中の凜がツヤツヤしてるw
  • そしたライダー登場
  • そして終わりorz

 なんだろう、この短さは…

 来週はライダーの声が聴けるかな?つーか、アーチャールート?

 とりあえず、OP、ED、サントラ、マダーッ(AA略)

Asterisk、更に更新

 Asteriskの設定を更に煮詰めてみました。

■050番号へかける時だけプロバイダIP電話で発信させる

 現在、我が家は主番号045のNTTひかり電話回線と、050番号のプロバイダIP電話回線へ発信できるのですが、NTT提供のルーター&VoIPアダプタ環境だと、普通にダイヤルすると050で発信、頭に0000をつけるとNTTで発信となります。しかしNTT回線をひかり電話にすると、もはや050発信は同一基盤番号相手の無料通話しか価格メリットはないワケで、それ以外は一般的なNTT番号を通知して発信したいと思う訳です。つまり、デフォルトはひかり発信で、何かしらのプレフィクスをつけたら050発信、としたい。

 9発信すると050というのはすぐに設定できました。ただたいていの電話機には電話帳登録してある番号の先頭に特定の数字を付加、ということが簡単にはできないので不便です。どうせなら050番号相手に発信した時は自動的にIP電話で発信、くらいはやりたい。これが結構ハマりました。

 最初、ダイヤルプランを定義する、extension.confに

exten => _050.,1..(050発信処理)
exten => _0.,1….(NTT発信処理)

のようにしてみました。正規表現的に言えば、「_」は先頭にマッチ、「.」は任意の桁にマッチの意味です。しかし、どうしても上がスルーされて下にマッチしてしまいます。前回書いた本にも、日本語のWikiにも情報がなく、仕方ないのでもっともAsterisk情報が集まっていると言われる海外のWikiを読みあさって、こんなドキュメントを発見。どうも、extention.confに書いたパターンを内部的にソートしてから適用するらしく、記述順に関わらず_050.よりは_0.が先にマッチしてしますようです。CLIから

show dialplan [コンテクスト名]

で表示される順が、実際に適用される順のようです。

 で、解決法としては、

exten => _050.,1,…
include => ntttel

[ntttel]
exten => _0.,1,…

のように、後からマッチさせたい部分を別コンテクストに追い出して、メインコンテクストでincludeすれば、includeされた部分の適用順位は下がるとのことです(複数includeさせた場合はさせた順)。

 実際、これで上手くいきました。本当は、050番号の中でも、ウチのプロバイダと無料通話提携しているところへ発信する場合だけ、といった分岐をしたいのですが、適用範囲を全部定義するとextensions.confがやたら長くなって管理が大変そうなので断念。

■VoIPアダプタをATAとして利用する

 プロバイダIP電話サービスをAsteriskで待ち受けることに成功したので、NTT東日本からレンタルしているVoIPアダプタ(\380/月)は返却できそう、と思ったんですが、ふと思い立って実験。あっさり、Asterisk配下にREGIST成功しました(^^)/。管理画面から、普通にサーバー情報を手動設定し、UPnPをオフにしただけです。つまり、VoIPアダプタに接続したアナログ電話をAsteriskの内線端末として利用できるワケです。今まではAsteriskより上(ひかり電話側)にあるRT-200KI配下だったので、050着信した場合には鳴らなかったんですが、これでバッチリです。こういう働きをするアダプタをATAと呼ぶのですが、日本語で扱えて入手もしやすい製品として、このNTTのVoIPアダプタは狙い目かも知れません。レンタル継続決定w。

■留守番電話機能

  留守番電話機能も順調。応答時に特定のナンバーをプッシュするとメッセージ再生フローに分岐するといった、市販の留守電と遜色ない動作も成功。ただし、Asteriskで電話をとってしまうと、FAXやエアコンの遠隔操作デバイスが機能しなくなるので、これは後日専用番号を取得してから利用することに。

 機能としては、吹き込まれた音声ファイルをメールに添付して送信したりとかもできるのでまた色々遊べそう。

 そういえば、普通の電話機と違って、HDD容量はタンマリあるので、通話は無条件に録音しとくなんてライフログ的な試みもできたりするワケだなぁと思ってみたり。