Synology DS1517+の10Gbps化とHDD交換

自宅のNURO 2Gbps & ルーター2.5Gbps化にあわせて、メインNASのSynology DS1517+も10Gbps化することにしました。購入したのは純正の10Gbpsネットワークカード。約2万円。これだけ10Gbps化しても意味ないんですが、2.5Gbpsや5GbpsのNICで動作確認がとれているものが見当たらず、USBはなんかプロセッサー占有率が高まりそうで敬遠。

最初からハーフのブラケットが取り付けられていますがフルサイズのブラケットも付属していました。

取付はごく簡単。背面の6つのネジを外してコの字カバーを外すと、すぐにPCI exスロットが見えます。どうやら4xのようですね。2ポートモデルとかだと4x使うのかな?ブラケットの固定方法が一般的な自作ケースと違いますが、まぁ見てわかるレベルです。外側に見えるネジを1本外せば取り付けられます。

増設後にDSMを起動すると「ネットワークインターフェイス」のページに「LAN 5」として出現します(本機は1Gbpsポートが4つあるため)。それ以外使い方でイレギュラーなところはありません。もともとLAN 1にアサインされていたIPアドレスをLAN 5で使いたい場合に、(設定作業もLAN経由なので)少し手順がややこしいという位ですかね。下記の画面で「ネットワーク状態」が「10000 Mbps(一万メガボー)」になっていれば10GbpsでリンクOKです。

コントロールパネルで100000Mbs表示を確認

■HDDも交換&増量

2.5Gbps化のついでに2011年に初代Synology NASのDS1511+を導入して以来いまだ現役となる3TB HDD(WD GREEN)をついに入れ替えることにしました。

DS1511+のHDD換装と実戦投入

当時わざわざ5台の製造ロットが少しでもバラけるように違うお店で購入したお陰か、いまだ2台はエラーもなく動いています。ここまで来たら10年もつか試してみたい気もしますが残量警告(80%)も出たままだし、これから熱くなるし、で予防的に。

以下が交換前のドライブ状況。

交換前

ドライブ2と5が2.7TBなので当初から生き残っている3TBのWD GREENですね。ドライブ3と4が2016年に一度に故障してエラい目にあったヤツで、WD REDとHDSTの5TBに換装済み。この時点では順次3TB->5TBに増量していく予定だったのですが、なんとその後どのメーカーも5TBというラインナップを廃止。その後、2018年にドライブ1が故障し、当時は4TBと6TBこ価格差が大きく4TBで妥協した経緯です。その時、SynologyのDSMがSeagateのディスク故障予測システムIHM(Ironwolf Health Management)に対応していたので、IronWolfをチョイスしました。1つだけIronWolfのアイコンになってるのはそういう理由です。

ということで、今回も引き続きIronWolfにすることは早々に決め、容量とIronWolf Proにするかどうかで悩みました。Proは想定耐用年数(というかデータ書き込み可能容量)が大きいのと、データ復旧サービスが無料で付帯してくる点が違いですが、コスパも大事なので素直にSOHO向け、8ドライブ以下のNAS向けとされている無印IronWolfをチョイス。4TB以上にだけRAID運用時の障害リスクを減らす振動センサーが装備されているので、4Tか6TBかで迷いましたが、どちらにしろきっちりフルのRAID5にはならないので、コスト許容範囲で買える6TB x2台としました。3TB->4TBが2台で2TB増えてもRAID5では実質の増量分はさらに減るので、あまり延命にならないかなと。

Seagate IronWolf 3.5

Seagate IronWolf 3.5

59,980円(11/09 20:04時点)
Amazonの情報を掲載しています

6TBを後押しした理由はもう一つあって、Seagateがキャンペーンをしていて6TB以上を2台買うと500GBのUSB SSDをプレゼントとのことだったからです。まだ届いてませんが、おそらくこれですかね。

執筆時点で8,000円相当ならまぁお得かなと。先日買ったSandiskよりは遅いし容量も少ないので、具体的な使い道を思いついているわけじゃないですが、まぁなんか使えるでしょうと。

そんなわけでサクっと交換。とはいえ一台ずつリビルドしながらなので結構時間がかかりました。今回もハマったのはリビルド(修復)完了後に、「リマップするには再起動」みたいなダイアログが出て、延期はできても最終的にはやらないとならなそうだったので実行。するとしばらく処理した後に再起動したものの上がってこず。電源LEDが青点滅になりました。ググるとハード故障だと出てきますが、単にブート処理中にも点滅するみたいです。単にこのリマップ作業でブートに時間がかかっていたっぽいのを、一度強制シャットダウンしてディスク全部ぬいて起動するかとか、公式サポートにある手順を試してしまいました。結果ディスク無しだと起動したので、もう一度ディスクをセットして一晩放置したら起動していました。代理店であるアスクの方のガイドにある「ビープ音が鳴って正常起動するまでは、30分近く掛かる場合もあるので、しばらく放置した状態として下さい。」がヒントになりました。Synology公式の方はそうわかって読めばそうと読めなくもないですが、これ単独では「しばらく放置する」という発想には至らなかったかも知れません。なんかリマップ作業やディスクチェックが走ってる時は点滅パターンをかえるなり、読み書きしているディスク毎のランプを点滅させるなり視覚的に区別してほしいものです。

ともあれ、冷や汗をかきましたがどうにか完了。残量が2.46TB->6.93TBと増えました。約4.5TBの増加です。6TB(実質5.5T)を2台追加した割にそれしか増えないのか、、って感じもしますが、まぁSHRだし、他のドライブの容量もバラバラでうまく2/3とはならなかったんでしょうかね(Synology公式のRAID計算機に5TBがなくなってしまったので試算も不能)。

もうひとつ気になってるのは、ドライブアイコンがIronWolfのものになってない点。以前導入したドライブ1のように狼が増えると思ってたんですが…

「IronWolf正常性」タブも出てこないのでIronWolfだと認識されてない模様。そのうちサポートに聞いてみようかな。

2020.05.19追記:問い合わせてみました。「ST6000VN001は将来のDSMバージョンで対応予定だが時期はお約束しかねる。リリースノートに載せるのでチェックしててほしい」てな感じの返信でした。待つしかなさそうですね。

 

 

ATEM Mini Proがついに来た!

4/9に発注して待つこと一ヶ月強、本日5/11にようやくATEM Mini Proが届きました。ヨドバシ.comで掲載前にフォームから問い合わせて非公開注文用ページを教えられての発注でしたが、今みると掲載日が4/8になってますね。出遅れたのか、本当にヨドバシへの初入荷だったのかは不明。4月末に「現状全く未定。次のお知らせは5月末です」ってメール来て絶望しかけてましたが、昨日唐突に出荷メールが来ました。まぁヨドバシにも全然わからないし、売れ筋とはいっても個別にメーカーに問い合わせたり圧力かけたりするほどの商品でもないのでしょう。

ATEM Mini | Blackmagic Design

ATEM Mini | Blackmagic Design

39,980円(11/09 08:23時点)
Amazonの情報を掲載しています

ちょうどWeb会議の予定があったので急いでセットアップ。とりあえずデジカメのHDMI出力をWebカム入力して使っただけですが、

  • ACアダプタが無印より大きくなっており使い回し不可
  • 発熱が無印より大きい気がする
  • ATEM Setup/Software Controlは共通

という感じ。同じ処理させるだけでも発熱が多いとしたらちょいデメリットですね。プロセッサーが強化されてはいるんでしょうけど、クロックダウンとかが苦手なPentium系みたいなやつなんでしょうかね。まぁファンの音がするとかボタンが熱くて触れないという実害があるわけではないんですが。

さすがに同じことをするための手順は全く一緒でなんの違和感もなくWeb会議を乗り越えられました(途中から映像切ってたしw)。

録画用にSSDまで買ったので追々試していきます。惜しいのはWebカメラ出力とUSBディスク録画が排他なところですね。後者はUSBホストモードになるので1つのUSBポートをハブとかで増やして共用とかできないのは仕方ないのですが。

とりあえず無印の方も品薄なうちにProが手に入ってよかったです。無印の引き取り手もすぐに決まりました。すぐにPro機能を使う用事があるわけじゃないですが、「いざとなったらアレもできるコレもできる」という環境が手元にあるのは安心です。

 

iOSのOutlookの特定タブをURL Schemeで開きたい

先日、Teams会議を扱うためにiPhone/iPadのOutlookをカレンダーをメインのカレンダーアプリにしようと考えました。

Microsoft Teamsとカレンダーを個人カレンダー(Apple/Google)と一緒に扱う方法

そこで気になってくるのは、ホーム画面から1タップでメール又はカレンダー画面を開きたい、ということ。Outloolを開いて、そこから目的のタブに移動するという1手間が煩わしい。

もしかしてカスタムURLスキーマで直接カレンダー画面に遷移できるんじゃ?と思いリサーチ開始。割と簡単に発見できました。

で月カレンダー画面が開きます。1日カレンダーなら最後をdayにすれがOKです。残念ながら「3日」と「議題」(リスト)は不明です。

これを「ショートカット」アプリなどを使ってホーム画面にショートカットを作りなりしておけば、1タップでカレンダーが選択された状態でOutlookを呼びだせます。まぁ画面遷移アニメーションが入ってコンマ何秒余計にかかる感じですが、操作が増えるよりはいいかなと。

が、しかし、メールの方がググっても見付からず。たぶんeventsのかわりにmailとかmessageとかinboxとかいうのが入ったり、?以降のオプションでアカウントやメールボックスが選べるんじゃないかと期待したんですが、色々試しても成功せず…。真ん中の検索タブもsearchとかfindとかでもダメ。

まぁメールはデフォルトなのでこちらは普通に本来のアイコンから起動してもいいんですが、直近でカレンダーを使っててメモリ内に起動して残ってたりするとそのままカレンダーが出てきちゃったり。惜しい!

どなたかメールタブで起動するURIを発見されたら是非コメントにて教えてくださいm(..)m。

ちなみにメールの作成画面を呼び出すのは

とかでいけるようです。

dgKeyframe2Chapterをリニューアル/オープンソース化しました

かなり以前、TMPGEncシリーズのチャプターインデックス情報ファイルである.keyframeファイルを、mp4chap.exeなどに読み込ませる「hh:mm:ss:fff」形式のタイムコードファイル.chapters.txtに変換するdgKeyframe2Chapterというユーティリティを作成しました。

dgKeyframe2Chapterをリリースしました

dgKeyframe2Chapeter 1.3をリリースしました

もう10年近く前ですね、、

自分でもだいぶ使用頻度が落ちてきていますが、たまに機能要望などをいただくので世界で10人くらいは使っておられるのかも知れません(笑)。そして先日久しぶりにまたリクエストをいただいたので、COVID-19でヒマなGW中にやってみましょうかと久しぶりにソースを開いたら、あ、これVB.NET/WinFormsで作ってたんだった…リクエストのあった機能を足すだけなら頑張って思い出して作るのもアリでしたが、今後もメンテするとなると慣れているC#/WPFで作り直そうと決意。といいつつC#も数ヶ月ブランクがあって色々忘れておりGW中かかってしまいましたが一応完成。

ついでにGithubでソースも公開しておきました。通常利用の場合、「Release」タブから最新版のzipをダウンロードしてください。そんなに自分で使い込んでないので、細かいバグや使い勝手の悪さがあるかも知れません。なにかあればGithubのIssuesかこの記事のコメント欄にでもお知らせ下さいませ。

どうせなら最新版でと.NET Frameworkも4.8ベースに移行したので環境によってはそちらの導入も必要になるかも知れません。Windows 10 May 2019 Update (1903)以降なら導入済みのはずです。

NUROスマートセットのSONY製ルーターNSD-G1000Tをいじってみた

昨日、屋内工事が完了し、ルーターが設置されていきました。

NURO光の屋内工事完了

屋外工事が完了していないのでまだNUROとしては未開通なんですが、少しいじってみました。

■壁掛けにしてみる

付属スタンドがネジ止め式で、底面につければ縦置き、(ロゴの)裏面につければ横置きになると書きましたが、実はもうひとつ設置方法がありました。

スタンドに写真のようにネジにひっかける穴が2つついています。

つまり壁にビスを2本打てばそこにひっかけて壁掛けにできるわけです。物陰に隠れにくい高めの位置につけられれば電波も届きやすいかと思い、早速つけてみました。

ケーブル類が全て同じ面から出ているのでわりとスッキリします。電源ケーブルも光ファイバーも細いので細めのモールでもまとめられるました。

■Wi-Fi6アクセスポイントとして使ってみる

最終的に今あるメッシュWi-FiアクセスポイントのOrbiからリプレイスできるだけの電波到達性、安定性があるか先に検証しておこうと思い、とりあえずアクセスポイントとして設定してみました。LANのIPアドレスをメインのルーターと同じセグメントにし、DHCPサーバー機能を停止してからLANポートを既存ネットワークに接続しました。

設定画面を覗いてみてまず気になったのは、2.4GHzと5GHzで同じSSIDを設定できない点。ここんとこメッシュシステムを使ってたので忘れちゃいましたが、普通のアクセスポイントってそうでしたっけね。なんか今更「xxxxx-g」と「xxxxx-a」みたいな使い分けするのも面倒だなと。2.4GHzの方がIoT機器などがたくさんぶらさがっていて再設定が面倒くさいので、最終的にOrbiを退役させる場合は、2.4GHz側を今のSSIDと同じ名前にして、5GHz側を「xxxxx-a」とかにするのかなぁ…

我が家の唯一のWi-Fi6対応端末はiPhone 11 Pro Maxです。残念ながら200Mbps止まりのWAN回線ではspeedtest.netアプリなどで計測してみても際立った違いは見られませんでした。

■ルーターとしての機能をチェック

やはり歴代NUROルーターと同様、ブリッジモード(ルーター無効化)はできなそうです。まぁせっかく2.5GbpsポートがあるのでわざわざRTX1210にブリッジして使う意義は減ったからいいんですが、実効速度次第ではまだその可能性もあると思っていただけに残念。そして今時残念なことにVPNサーバー機能がないので、DMZかポート開放でRTX1210をVPNサーバーにして使うしかないかな。フレッツ光が全ルーターにVPN機能を搭載してきているだけに、このテレワークブームの折りに大きく遅れをとってると言わざるを得ません。是非ファームウェア更新でなんとかしてほしいものです(もしくはせめてブリッジを!)。

ファイアウォール関係やIPv4、v6ともに一通りの機能はありそう。

デザインはモバイルファーストっぽい感じ。左上に戻るボタンがあったり。設定変更すると「30秒かかります」みたいなメッセージが出る、昔ながらの「ルーター!」って感じ。ここんとこYAMAHAや(アプリで管理できる)Orbiを使っているので、なんか10年くらい戻った感じがします。チューニングする楽しみはほとんどない製品といっていいでしょう。「SONYならでは!」みたいなところは何一つ感じません(強いて言えばスッキリデザイン?)

マニュアルもありがちな、ほとんど機能の列挙に近いシンプルなもの。詳しい使い方や、どういう時にその設定をどうするべきか、といったことはほとんど触れられていません。

 

というわけで、15分もいじれば飽きてしまうような製品でした。ま、速度が出てナンボです。はやく開通しないかなー…