AMS一体型フィラメントドライヤー、SANLU AMS Heater着弾

BambuLab製の初代AMSのトップカバーを交換する形でAMSをまるごとフィラメントドライヤー(乾燥機)にしてしますというSANLU AMS Heaterが届きました。CAMPFIREのクラファンで先行注文していたもの。13% OFFくらいの枠で申し込んで18,199円で購入。今Sanlu公式サイトでみると18,014円となっています。まぁまぁフザケンナって感じです。送料かかるのかもだけど…

特徴としては、AMSを4スプールのドライヤーとして使える点で、純正のAMS 2が乾燥と造形を同時にできず、乾燥を停止して充分冷めるまで造形がスタートできない弱点があるのに対し、本品は(システムと連動していないが故にお構いなしに)「乾燥しながら造形」が可能になっています。とはいえ純正ができないのもたぶん理由があってなので、そこをガン無視して乾燥しながらしていいものかどうかは悩ましいところです。フィラメントが無駄に柔らかい状態で送り込まれてトラブルになる可能性もあるでしょう(→早速ありました、後述)。

またAMS2が65℃までなのに対し、本品は70℃までいけます。ASAなどの85℃にはどのみち届きませんが、乾燥しながら造形できるのでそこまで湿気吸ってない状態ならワンチャン、とか思ったりします。庫内のシリカゲルを乾燥させることは無理かなー。シリカゲルの交換ってこぼしたり面倒くさくて放置しがちですが、これで復活したら便利だなぁ。でもコンベクションオーブンでする時は90℃とか100℃くらいでやったりするので厳しいかな?

また乾燥させたフィラメントを除湿状態でキープするモードがあります。目標の相対湿度範囲を保ってサーモスタット的にヒーターをON/OFFし続けます。ただ残念ながら湿った空気を外部に排出するエアベントは手動スライド式のフタなので、「乾燥する時は開け、除湿キープ時は締める」を自分でやる必要があります。ここは純正や他社競合品に劣るところです。絶対忘れるヤツ。

気を取り直して設置してみたのでファーストインプレなど。

■設置性

もとも円柱型のトップカバーをネジ4本で外し、同様にネジ4本で固定します。ネジとアレンキー(L字型の六角レンチ)は付属してきますが、微妙に噛み合いが悪く、ネジを舐めないかドキドキでした。たぶん元からついてたネジと長さは同じっぽいので、元のネジを使った方が無難だったかも?ヒンジもネジも2セットついてきます。最初どこに使うんだ??と思ったけどたぶん予備なんでしょう。

我が家は写真のようにすぐ上にラックの棚があってフタの開け閉めができるのかドキドキでしたが、「自重で止まるほど前回にはできないが、片手で開いておけばスプールはギリギリ抜き差しできる」というギリギリの設置でした。X1-Carbonのトップガラスを斜めにするリフターを使ってるんですが、数cm斜めに持ち上げてもかろうじて、というところです。どうしても不便を感じたら棚板の位置をいじるかもですが、とりあえずそのままで済んでほっとしています。ここ、将来的にH2DとかにしたらAMSの上積みは無理そうだなぁ。

前述の手動エアベントがトップ面の奥の方にあるので、かなり見づらい。スライドが左右どっちにあるかは見えるけど、穴が空いてるか閉じてるかは見えないので、どっちがどっちだっけ?となりがち。仕方ないのでテプラ貼りました。

デザイン的に目立たせたくなかったんでしょうけど、頻繁に開閉するものの使い勝手としてはイマイチな位置です。

■AMSとしての使い勝手

まず単純にフタが重たくなります。まぁこれは慣れそう。

それよりは「中のフィラメントが見えづらい」というのが不便に感じます。中のスプールが見えるのがこの隙間のみ。

高さでいうと3cm位。実際には反射とかもあるのでもっと狭い印象です。フィラメントの残量がパッと見で把握できなかったり、たまにスプールへの巻き取りが間に合わずAMS内でフィラメントがぐちゃぐちゃになることがありますが、そういうトラブルも察知しづらいのが難点です。

■動作の様子

懸念の動作音ですがそこまで気にならないかなと思います。トップカバーをあけるとクォーっと音が聞こえてきますが、閉じていると静かなデスクトップPCくらいでしょうか。X1-Carbonが稼働してれば気にならないレベル、稼働してなくても、我が家のサーバーやルーター、NASの音に紛れて今更ってくらいの印象です。すごく静かな寝室とかなら気になるかもですが。

ヒーターや乾燥維持の効果はもう少し使い込んでみないとなんともです。たぶん「最近造形が綺麗だなー」「なんか折れないなー」とかいう微妙な実感が出てくるかなというところです。PETG-HFとかTPU、ASAを使うのに事前乾燥は必須とされているので、それをきっちり守っていこうとした時に効率化できるかなというところですね。

造形トラブルが起きた…

偶然の可能性もありますが、本品を装着してヒーターをPLA設定で加熱しながら造形でPLAフィラメント(GENESIS PLA+)が2回連続でトラブりました。1回目はうっかりドアを開け忘れたせいかも知れないのですが、エクストルーダーの中で詰まってフル分解が必要になりました。これは以前もちょくちょく起きてたし、GENESISは普通より柔らかいのかクロッグしやすいとの噂なので、特にドアを開けるよう気をつけていたんですが、、GENESIS、ドア締め、フィラメント加熱という3つが重なり合ってしまったせいかも知れません。この辺り、AMS2が加熱しながらは造形させない理由でもあるのかも知れません。

気を取り直してエクストルーダーのつまりを直し、さらにトラブルの種と聞いたBIQUのPandaCraw(フル金属のエクストルーダーギア)も外して純正の樹脂ギアに戻しました。金属ギアは摩耗に強いとのことですが、これが熱をもってしまってよろしくないとのことです。

(リンク先は転売価格の可能性があるのでご注意ください。公式サイトの方が遥かに安いです。)

で、今度はドアもしっかり開放して再度造形したんですが、今度はフィラメント切れのエラーが何度も。1回目の時点でヒーターをオフにしたんですが、余熱もあって軟化したままなのかも。うーん、GENESIS、発売記念で1,000円だかで買ったんだけどやっぱダメかな?PETG造形のサポートインターフェイスとして使ってるので、何度もロード/アンロードを繰り返すトラブりやすい条件ではあるんだけど。ノズルやプレートもPETG基準の温度になってるでしょうし。でも同じモデルを直前に1回完走できてるので、やはりヒーターの影響はありそうです。

もうちょっと他のフィラメントでも色々テストしていってまた追記したいと思います。

GENESISはPLA単体の造形ではそれほどトラぶらないので試作用と割りきってはやく使い切りたい…そして次は買わない。

■まとめ

H2Dと一緒にAMS2やAMS HTが発表されて、ちょっと気になるなー、でも乾燥してすぐに造形できないの不便だよなーとかモヤモヤしていた中、1.8万円で手持ちのAMSをアップグレードすることができてラッキー!という感じです。以前かった同じくSanluのドライヤーも色々と不便が多く、移行できるといいなと。

ただ-CF系とかTPUみたいなAMS不可のフィラメントを乾燥させながら造形する時はやっぱり外部ドライヤーも必要なので処分もできないかなぁ。いずれはAMS HTに買い換えたいものです。

[3Dプリント] IKEA VALLHORNを石膏ボードにつけるプレート

IKEAのスマート電球TRÅDFRI(トロードフリ)シリーズのモーションセンサーが調子悪いので後継のVALLHORN(ヴァルホルン)を買ってみました。というかこれも「もうすぐ販売終了」って書いてあるからさらに新型出るのかな?まぁ799円と安かったのでヨシ。

で、これを壁に取り付けたいのですが、猫に反応せず人間には確実に反応する高さに取り付けたいと思うと石膏ボードの壁しかない。しかし賃貸なのでネジ留めや両面テープ留めは避けたい。ということで、以前CANDY HOUSE(Sesame)リモートを固定するプレートのモデルを参考にVALLHORN用固定プレートを作製しました。(写真右)。

これで石膏ボードの壁の好きな場所に虫ピンで固定し、その上にVALLHORNの背面カバーを両面テープ留めします。穴は空くけどごく小さいので簡単に補修できます。電池交換の時は本体の背面カバーを外せば良し。

■VALLHORNレビュー

旧モデルのTRÅDFRI(トロードフリ)名で売られていたモーションセンサーよりもかなり大型化してますが、もしかするとセンサーが大型化して検知範囲が広がってたりするのかな?

(TRÅDFRIは電球も含めたシリーズ名称ですが、本記事ではその中のモーションセンサーについて言及しています)

ただまだ初日ですがセンサー検知範囲に入ってからライトが点灯するまでのタイムラグが少し長いような気も。

TRÅDFRIはコイン電池CR2032 x2でドライバーも必要と交換も面倒でしたが、VALLHORNは単4電池2本で素手で交換できるのが最高です。しかもTRÅDFRIは電池交換後につながらないことも多く、初期化したりなんだりでゴソゴソする必要がありました。VALLHORNがその辺りどうなっているかはまだわかりませんが、まずは電池交換自体は劇的に楽になっているのは明らか。今投げ売りならもう少し買って全数交換しようかな…

販売情報

モデルはお金とるほどのものでもないですが、ピン代は梱包代もかかるので一応150円でBOOTH出品しておきました(加えてクリックポストの送料もかかります)。システム利用料も引かれるから赤字だなこれ…まぁたぶん売れないからいいや。

2016年購入のレーザープリンターLBP6240のトナー交換

2016年に購入したモノクロレーザープリンターCanon LBP6240。すでにWindows10/11や最新macOSへのサポートはありませんが、普通に使えています。

もともとここ数年は書類を印刷する機会はほぼなく、たまーに請求書が郵送必須なところに1枚刷って送る、くらいでトナーカートリッジを交換したことはありませんでした。ただなんとなく薄いなーと思って濃度調整は何年か前に上げてたかも。

ただここ1年くらいは3Dプリント品を受注して送付する際、クリックポストの宛名ラベルを印刷することが多く、用紙トレイにもハガキサイズラベル用紙をセットした状態にしていました。それがいよいよ薄くなってきたなと感じたので、

  • トナーを交換する
  • プリンターごと買い換える

という二択で悩むことに。トナーが薄くなっただけで本体買い換えというのもおかしな話ですが、実際調べると、純正トナーは定価で1万円ほど。新品の現行モノクロレーザーが1.4万とかです。そのうち本体が故障するリスクやOS更新で使えなくなるリスクを考えると最新モデルに買い換えるのもアリか?という感じです。ちなみに互換トナーの使用は考慮外としました。安いものなら3千円前後からあるんですが、個人的には特許戦争ではプリンターメーカーを応援したい派。

CANON 国内純正トナーカートリッジ326 CRG-326(T)

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後継機種として候補に挙げるなら、最低限ネットワークプリンターであることは必須。ただし有線LANだけ使えればよくWi-Fiは不要。前回そんなに価格差がなかったのでWi-Fiモデルにしましたが結局一度も使わないし。有線LANも100Mbpsポートなので速度は不要でWi-Fiでも体感は全然かわらないんでしょうが、既に設置場所にLANケーブル引いてあるし。

また宛名印刷専用機だと、感熱紙タイプのラベルライターやビジネスインクジェットも一応検討しましたが、感熱紙ラベルライターは、

  • 感熱でもシールタイプはそんなに安くない
  • 熱で変色の可能性あり

インクジェットは相変わらず

  • 印刷頻度が低いとインクが固まって実効経済性が落ちる

とChatGPTさんに指摘され、レーザー続投に決定。EPSONはインクジェット押しなので除外。設置サイズなども考えて同じCanonのLBP171かLBP121が候補に挙がりました。

キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP121

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せっかく最新型にするなら、

  • スタンバイ時の待機電力低下
  • 印刷速度
  • 解像度

などが向上してるといいなーとか思ってスペックをみたんですが、全然かわってない…むしろ最廉価のLBP121は待機電力上がるじゃんと。ChatGPTさんに年間電気代換算してもらったところ、

  • LBP121: 319円
  • LBP6240: 255円
  • LBP171: 128円

という感じ。おぉ、LBP171にすれば半額じゃん!と思ったんですが、100円ちょっとしか変わらない(^^;)。これだと買い換えの差額回収に何十年もかかってしまいます。

またトナー代も現行機の方が安くみえますが1カートリッジの印刷枚数が違っており、

  • LBP6240 の CRG-LBP6240用のCRG-326:2,100 枚(標準容量)
  • LBP171 の CRG-072:約1,400 枚(標準容量)

とのこと。初回9年かかってるので、次に使い切るまでにプリンターってまだ使ってるの?的なこともありますが、とりあえず印刷のコスパ的にもLBP6240の方が単純計算では割安。

解像度も同じだし、こりゃトナー交換でいいやということに。定価で1万ほどだったものの、価格.comの最安で7千円を切ってたのでそちらを購入しました。

■ちゃんと濃くなった!

当たり前っちゃ当たり前ですが、交換後はばっちり濃さが復活しました。というかLBP6240にはトナー残量を表示する機能がなく、本当にトナー残が減って薄くなっていたのか断言ができなかったんです。本体故障だったら?というリスクがあったので、ほっと一安心です。

結果として目先の出費は1万円ほど節約できました。LBP6240も売れば4,000円くらいにはなりそうですが、元箱がないので梱包が大変だし送料もそれなりにかかると思うとやはりそこまで差は縮まらないかなというところ。買い換える面白みはないですが、現状で不満もないのでまだまだ続投です。とりあえず故障がでないといいな…

BambuLab X1/P1/A1にH2DっぽいLEDを追加するBIQU Panda Status

BambuLabの2025年モデルH2Dには、ビルドプレート前面にLEDバーがついており、プリントの進捗などが一目でわかるようになっています。すごく実用的かというとどうかわかりませんが、先進感があるというかゲーミングデバイスみたいでちょっとウラヤマシイ…

オレ達のBIQUサンがそんな従来モデルのX1/P1/A1(miniを除く)ユーザー向けにPanda Statusをリリースしてくれました。このステータスLEDバーを後付けできるキットです。

造形中は進捗のパーセンテージにあわせてライトが左から右へ伸びていくので、遠目でもどれくらい完了したかわかります。これは地味に便利なのでは?

標準価格5,300円とビミョーだったんですが、ふと見たらセールなのか恒久的な価格改定なのか3,385円になっていたので、それくらいなら試してみたいなと思って注文してみました。

実装方法としては、Wi-Fi付きのワンボードマイコンを使ってBambuプリンターのステータスを読み取り、加熱中、造形中、エラー、完了の4ステータスをLEDライトで示してくれるようです。またどうでも良い機能ですがマイクがついていて音楽にあわせてピコピコするモードも選択できます(笑)。というか出荷時設定はそちらです。まぁうまく接続設定できない人でもスペアナとしては使えるよ♡ってことなんですかね、、

取付はかなり無理矢理です。こちらのWikiの手順を見てもらうとわかりますが、

  • メイン基板を固定するボックスはモデルをダウンロードして自分で造形する
  • 電源をとるUSBケーブルは背面のPTFEチューブを通すグロメットをめくってつっこむ(グロメットは完全に閉じない)
  • メイン基板からLEDバーへの配線は壁沿いにテープで固定
  • USB充電アダプタは含まれないので自前で調達するかPanda Hub

という感じ。初めてで綺麗にやろうとすると30分くらいかかります。Wi-Fi周りはメイン基板が発するSSIDにつないでブラウザで行います。そこから自宅Wi-Fiにぶらさがるよう設定を書き込んでやれば独自SSIDにつなぎ直さなくてもローカルネットワークのプライベートIPアドレスでアクセスできるようになり、独自SSIDは飛ばさないようOFFにもできます。ブラウザ設定画面から

  • プリンター本体のペアリング
  • 音楽モードかナンチャッテH2Dモードかの切り替え
  • ライトの色、明るさ変更
  • ファームウェア更新
  • Wi-Fi設定

辺りができます。

とりつけた感じがこちら。完成するとグリーンに点灯します。

ノズルやヒートベッドの加熱待ちはピンクのような微妙な色で、少し光が流れるような動きになります(動画参照)。

そして造形中は進行にあわせて光から右へ伸びていきます。これが真骨頂でしょう。タッチパネル内の進捗バーとシンクロしているのがわかりません。

通常タッチパネルはしばらくすると省電力のため消灯してしまうし、スモークガラスの中もよく見えません。これだけ鮮やかにパーセンテージがわかれば「あとちょっとだから側にいよう」とか「まだまだかかるから他の部屋にいって作業してよう」とかがノーモーションで把握できます。地味に便利(2回言いました)。

また写真撮り忘れたのでこちらの動画でご覧いただきたいのですが、エラーが起きると赤点滅にかわります。これも対応が必要なことがすぐわかり時間を無駄にしないで済みます。

総じてチラ見で加熱中、造形中、エラー発生、完了の見分けがつくので地味に便利(3回目)。

■気になる点

いくつか気になる点もあります。

常に光ってて夜眩しい

まず使ってない時は青白くゆっくり点灯している点。寝室というか最近は作業部屋で寝ている自分としては無駄に明るいので困ります。プリンターが稼働していない時は普通に消えててくれるか、時間帯で消灯するとかファームウェアアップデートで対応してほしいものです。マイコン自体が完全にスリープしてしまうとボタンなど起こす手段がないので、Wi-Fi的には常時オンラインでプリンターには定期的にアクセスしないといけないんでしょうけど、ライトくらいは消せるようにしてほしい。

USB電源をとるコンセントにスマートプラグをかましてタイマー制御したり部屋の照明や明るさ連動にするとかかなぁ。

寝室設置の方はお気を付け下さい。

追記:Idleカラーのカスタマイズで真っ黒(#00000000)を指定すれば消えているっぽいです(少なくとも光っては見えない)。

タッチパネルがロックするバグがある?

これを設置してからタッチパネルがフリーズして無反応になる現象がちらほら起きるようになりました。主にスパゲティエラーなどのダイアログが出た時で、どこを押しても反応せずダイアログを消せなくなります。PCなどに出ているダイアログからは普通に操作可能なのでシステムごとフリーズしているわけではなさそう。そしてPanda Statusの電源を引っこ抜くとタッチパネルの反応が戻ります。ただしダイアログが何十枚も重なっているかのように、キャンセルを連打しないと消えないこともありました(ボタンの色が一瞬かわるので反応してることはわかる)。

予想ですが、本来想定してない頻度でネットワークからステータス取得が行われるため、プリンター本体側に負荷がかかってUIがロックされてる、みたいなことじゃなかろうかと。発売からそれなりに経ってるはずなのにまだこんなバグが出るのかと。あるいはプリンター側のファームウェア更新で発生したのかも知れません。もう少し再現状況を見極めてBIQUに報告しておこうと思います(ライト消灯リクエストもあわせて)。

いずれにせよファームウェア更新機能はあるのでいずれ修正や機能追加も期待。

まとめ

H2Dは価格や置き場の問題で今すぐは手が出ないですが、便利機能のひとつが従来機種にもポン付けで追加できるのはありがたいと思います。刺さらない人には全く刺さらないプロダクトだとは思いますが、個人的に3,000円ちょいで買えるならアリかなと思います。

[3Dプリント] OBSBot Tiny2 熱停止防止ヒートシンク入りブラケット

WebカメラのOBSBot Tiny2は画質はとても満足していますが、最近30分くらいWeb会議をしていると動作停止します。その時ベース部分を触ると「熱っ!」と声が出るくらい発熱しているので、おそらく熱暴走ないし保護回路による停止状態になっているんだと思われます。ユーティリティOBSBot Centerもデバイスを見失った状態に。しばらく冷ますとなにごともなかったように復帰します。普通にWebカメラとして使うだけなら平気なんでしょうが、本機の大きな特長であるボカシや美顔、仮想カメラといった機能を駆使すると厳しい。

検索すると熱停止まで行っている報告はないようですが、ウチは以前自作した逆さづりブラケットで上下逆さまにして釣っていることや、底面をマグネットでプレートにつけている状況が影響しているのかも知れません。

ともあれこれでは業務に支障があるので改善を試みたいと思います。

■ヒートシンクをハンガーに内蔵

いきなり完成状態ですがこんな感じ。

基本形は以前製作したスライドレールハンガーのマウントと同じなんですが、

  • M.2 SSD用の銅製ヒートシンクを底面に密着させる
  • ヒートシンクとの固定にも金属製三脚ネジを使い内部フレームから熱伝導を期待

というコンセプト。銅やアルミで三脚ネジが生えているブラケット/プレートなどがあれば良かったのですが、そういう金属は柔らかくて固定具としてはあまり使われないのでしょう。今回はスチール製のこちらのネジを使いました。

ヒートシンクはこれ。

グラフェン加工でブラックだったので。グラフェン加工自体で放熱性がすごく高まるというものでもなさそうですが、表面の腐食を防げるので長期的にみれば良さそう。今回はPCケース外での使用ですし。

金属加工は素人ですが、狙った場所に正確に穴をあけるために、3Dプリンターでこういう治具を製作しました。

ヒートシンクを装着して裏側から真っ直ぐにドリル刃を挿入するもの。一度に大穴をあけると失敗しやすいので、2.5mm->4.5mm->6.5mmと順に径を拡大していきます。またChatGPTさんのアドバイスに従い、穴周辺に潤滑油を塗り滑らせるように少しずつ削ります。CRCでえぇよ、と言われたけど手近になかったのでシリコングリスで…

気付きとしては、

  • ヒートシンクは角が鋭くて空転しだすと痛いので、全体を覆うような治具にすれば良かった
  • 金属のバリが治具を持ち上げて外れてくるので、少し空間を作っておくといいかも
  • 放熱板側の薄い版が歪みやすいので、仕上がりを重視するならひたすら裏面から削るのがいいかも。放熱板側の方が早道ではあるけど。
  • 軍手、ゴーグルなど安全装備をきちんとする

といったところ。

ヒートシンクにはサーマルパッドも付属しているので間にはさんでいます。

■成果は?

冷房が効いた部屋で2時間ほどOBSBot Centerのプレビューを表示している限りは落ちませんでした。ヒートシンクがしっかり放熱しており、逆にOBSBot Tiny2本体のベース部分の熱さはやわらいでいる気がします。

実際にZoomとかTeamsにつないでも負荷はかわらない気がするので、まずは成功かなと思いますが、もしまた実際のWeb会議で落ちるようなら追記します。