Panasonic泡コートトワレ DL-AWM400、電源ランプ点滅、泡ノズルモーター交換

2020年に今の家に引っ越した時に導入したPanasonicの温水洗浄便座、泡コートトワレは、タンクに入れた中性洗剤で便器を自動洗浄してくれる便利製品です。便器内側を洗剤で洗ってくれるだけでなく、貯まった水面に泡の層を作っておくことで、男性が立ちションした際の跳ねを低減してくれます。購入当時のレビューはこちら。

■モーター故障→放置

そんな便利機能のついた製品ですが、Panasonicあるあるで、2年くらいでぶっ壊れました。泡を射出するノズルがモーターで角度を変えながらまんべんなく散布してくれるはずが全く動かなくなり、固定の方向にしか泡をショットしてくれなくなりました。時々思い立って調べてはいて、2024年に価格.comで分解修理した人の書き込みがあり、たぶんこれだなぁとは思いつつ、「まぁ、一応泡は出てるし」ということで放置していました。

■それから2年、ついに起動すらしなくなる

先日原因不明の瞬間停電があった時から、電源ランプが点滅したままになり一切動作しなくなりました。通常は数秒間点滅してから点灯にかわり使えるようになるはずが、点滅のままという感じ。漏電テストボタンを押すと正常に完了しているようで、停電で壊れたとか、こいつが漏電していてブレーカーが落ちた、とかではなさそう。おそらく点滅中の起動時チェックにパスできなくなってステータスが起動完了にならないみたいな、Windowsでいうとグルグルでフリーズしているみたいな状態ではないかと予想。可能性としてはずっと壊れたまま放置していたモーターが更に悪化してテストを通らないレベルになったのでは?と考えました。

■重い腰を上げて修理にチャレンジ

価格.comでは上記の報告以外にも、DL-AWM600とか先代のAWKシリーズなど多くの兄弟モデルで2年とか3年で同じ様な故障発生が報告されています。この系統のモデルの持病みたいなものでしょう。

改めて先の書き込みを精査し、この人も最後には起動完了しなくなったということなので、やはり「泡ノズルのモーター不良を放置すると起動テストにパスできなくなり全機能が使用不能になる」という仮説が裏付けられました。というか、それ以外で基板故障とかだと完全にお手上げです。自分でできそうなのはモーター交換くらい、というのが正しいかも。ということでモーター交換を実施しました。

■用意した部品、使用した道具

水回りの家電ですし、素人作業は感電などリスクもあると思います。あくまで自分用のメモとして残しておきますが、真似する人は自己責任でお願いします。また本修理にははんだごてによるハンダ付け作業が必要です。かなり細い電線を接続するのではんだごての扱いに慣れていないと辛いかも知れません。あと老眼な自分にも辛かったです…

交換部品①DAIKINエアコン用モーター

元記事で紹介されていた代用部品です。純正部品ではなくDAIKINのエアコンに使うモーターなんですが、OEM元が同じなのか形状は完全に一致しています。レビューでもみんなPanasonicシャワートイレの修理に使った、とあるのが面白い。ただし

  • コネクターが違うのでハンダ付けなどで付け替える必要あり
  • 防水処理されてなさそうなのでグルーガンなどでシーリングした方がヨサゲ

という点は留意が必要です。送料込みで2,000円弱くらいで買えました。

おそらく家電補修部品を取り寄せてくれるショップに頼めば純正交換部品も入手は可能そうでしたが、元記事の情報だけでは部位が特定できず、一度分解して詳細を特定しないと注文も難しそう、ということで急ぎだし、分解したまま置いておく場所もないで、いちかばちかでこちらの代用部品を注文しました。

左が部品①のDAIKINモーター、右が部品②のスイッチ

交換部品②マイクロスイッチD2SW-01H

別の人の書き込みだったかで、「泡ノズルがへんな位置で止まる場合はこっちのスイッチも交換が必要」ということで紹介されていたスイッチ部品です。これも完全同一品ではなくて、代用可能だという類似スペック/形状のパーツになります。必要かどうかわかりませんが、いざバラしてから必要だと判明しても困るので、先だって購入。モノタロウで注文。ただし結果として使用しませんでした

はんだごて一式 [必須]

一般的なハンダ付け作業に慣れている想定で解説しています。

昨年購入したPX-280が活躍しました。

ワイヤーストリッパー(ケーブル被覆剥き器具)[任意]

モーターから極細のケーブルが5本出ていてそれをハンダ付けし直すので、10回被覆剥きが必要になります。これがめっちゃ時短になりました。ニッパーやカッターだと切りすぎてどんどんケーブルを短くしてしまってたかも知れません。

細線の扱いに慣れていない人はあると安心だと思います。

コネクター引き抜き工具 [任意]

これも一箇所だけですがあって良かったです。

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

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ちょっと特殊なコネクターで、つまんで引き抜くのが難しかったため。コネクターに入っているケーブルを千切ってしまったら終了なので、念のため。ラジオペンチよりもがっちり掴んで引っ張り方向に引っかかりが発生するので安全確実高速にコネクターを引き抜けます。DIYする人はひとつ持ってて安心。

プラスドライバー 3サイズくらい [必須]

ネジの大きさがまちまちで3サイズ使いました、サイズが書いてないものもあり正確には書けないですが、ひとつはPanasonicの電動ドライバーのこれ。ネジの本数はそれほど多くないので電動でなくてもいいですが、この大きいものは穴が深いので長めのものが1本あるといいです。

あとは百均で売ってるドライバーセットのものと、ガジェット修理工具の精密ドライバーサイズのものを使い分けました。

熱収縮チューブ [任意]

ハンダ付けしたケーブルを防水保護するのに使いました。5本それぞれをかなり細いのでカバーした後、それらをまとめて太めのチューブで二重に保護/固定しておきました。

ビニールテープで巻くだけでもいいとは思いますが、こちらの方が仕上がりは綺麗で確実だと思います。熱を加える道具としてはヒートガン、ライターなどがありますが今回はハンダ付けした流れでそのままはんだごてを当てて収縮させました。

スパッジャー [任意]

スマホなどをこじ開けるのにつかうテコが爪の嵌合を外すのに便利でした。こういうキットに含まれる青い樹脂のバーです。

適当なサイズのマイナスドライバーでも代用できると思いますが、樹脂パーツに傷をつけたくない場合はマスキングテープなどを先端に巻いておくと良いでしょう。

グルーガン [必須]

エアコン用モーターなのでそこまで防水処理がされていなさそうだったので、金属カバーの隙間やケーブルが生えている根元のところにグルーを充填しておきました。百均とかで売ってる安いものでもいいと思いますが、ウチは先端が細くて細かい充填がしやすいこれを愛用しています。USB充電式なので、今回トイレで作業するにもケーブルレスで良かったです。

ニッパーorハサミ

モーターの配線をカットするのに使用。細い線なのでハサミで充分です。

■分解開始~ん♪

まず必ず電源プラグは抜いておきます。給水パイプはそのままでも水が漏れるようなことはありませんでしたが、スッポ抜けた時のことを考えるとトイレ内の止水弁も閉めておいが方が無難でしょう。

まず普通に本体を便器から分離させます。DIYで取り付けたことがあれば逆をするだけです。手順がわからない場合は下の動画や公式施工マニュアルなどを見てください。

便座から取り外したら風呂場など広いところにもっていって作業するのがベストだと思いますが、私は給水パイプとかアース線とかまで外すのが面倒だったのでそのままトイレで作業しました。ただネジや部品を便器の中に落としたらイヤすぎるので、段ボールを便器の上に敷いて、その上で作業しました。

カバーを外すところまでは別機種ですがこの動画がとてもわかりやすいと思います。

まずリアのネジを4本外します。使われているネジは4本共通のようでした。

次に下の写真の赤丸のネジを外します。右と真ん中は少し小さいネジなので適切なドライバーを使い分けてください。両端の赤四角は後で出てくる爪の位置を示しています。

ちなみに今回外したネジはこのように段ボールに突き刺しておきました。無くさないようにするのと同時に、空間配置でどこのネジだったか憶えておくためです。必要ならペンでメモを添えておくと良いでしょう。

お尻ノズルのフタを外します。左右の突起に嵌まっているだけなので、折らないように気をつけつつ、中心を軽くたわませるようにすれば外れます。ちなみに戻す時は左からはめる方がやりやすい気がしました。

あとこの時点で便器からの外し方を間違えていたことが発覚。本来の外し方では既に外れているはずの固定プレートを外しておきます。下の矢印のボタンを押し込むと赤丸のロックが外れてプレートが後方にスライドして外せます。

ここから先の赤い四角の爪を外していきます。(本体をひっくり返した状態で)右は割と簡単に爪のひっかかりを外せました。上側のカバー部品の足みたいな丸いあたりを押し込んでやる感じだったと思います。赤い線に沿って分割されていくので隙間にスパッジャーやマイナスドライバーを差し込んで丁寧に外していきます。

左がめちゃくちゃ固くて素手では無理。写真のようにスパッジャーを差し込んでてこの原理で押し込んでようやく外れました。

便座や上蓋との干渉を除けながら、動画のようにカバーを外すと、問題の①モーターと②スイッチが露出します。モーターから出る配線は赤線に沿って上側の制御基板へと繋がっています。

調達したモーターと比較。基本同じ形状ですが、純正のものはグルーガンのような樹脂でシーリングされています。

その手前の黒い部品がスイッチ。購入した部品は右向きに金属端子が3本出ています。下のパーツも引き抜くと同じ端子が出てくるのかな?と思ったんですが、どう頑張っても抜ける様子がありません。使用した人の書き込みでも真ん中をつぶして両側を使用、みたいなことが書いてあったので、ハンダ付けする必要があるかも知れません。その辺りの不透明さもあったので、一旦交換は見送って組み上げたら普通に復活してしまったので、今回は交換せずに終わりました。

構造としてはモーターの回転で樹脂の突起がこのスイッチを押しているようです。モーターを交換しても正常に動作しない場合はこちらも交換してみるといいのかも知れません。

さて、この状態ではモーターを固定する2本のネジの奥側にアクセスできません。モーターが載っている白い樹脂パーツをフリーにしていく必要があります。

まず手前の黒いスイッチを止めているネジを外してスイッチをどけます。

次に本体をひっくり返して、背面側のこの部品を外します。上側をもって手前に方向けると外れると思います。

これでモーターの下の泡ノズルが少し動くようになりますが、下の写真の赤点線の方向に細い鶏軟骨状のアームが固定されているので折らないように注意します。

アームの先端を辿っていくと、緑のパイプの影に隠れるようにネジがあるので外します。

これでようやくモーターと泡ノズルのアセンブリがフリーになります。隠れていた側のネジがサビサビです。このネジは替えがないので、破損させないようピッタリサイズのドライバーを使って慎重に緩めてください。また錆びの粉もあちこち飛び散っているので掃除しておくと良いでしょう。

あとはモーターをすげ替えるわけですが、コネクターが違うのでつなぎ替える必要があります。それをどこでやるかが問題です。もう一度ケーブルの経路がわかる写真を貼ります。

モーター付近は水(尿)もかかるし、できれば上の制御基板に近い方でやった方が良さそうではあるんですが、センターの白い四角いボックスの左側の引っ掛けを外すのが難しかったです。なので、諦めてモーター寄りの位置でつなぎ直しをすることにしました。ただ、あまりにケーブルが短いと作業性が悪いので、一旦上側のコネクターを引き抜いて、モーター側にケーブルをたぐり寄せてハンダ付けし、後でまた逆方向(基板側)に引き戻して格納する、という回りくどい手順を採りました。

ここが仮に純正パーツを入手したとしても、結局切断してハンダ付けしなおしたかも知れないという所以です。

では基板のコネクターを抜く為に基板カバーを外していきます。両端の赤い四角の位置の爪を外します。上に見えるネジ2本は外さなくてOKです。

便座、上蓋に干渉しますが、このボックスを手前に引き出すようにすればカバーは外せると思います。

カバーが外れた状態がこちら。

モーターから来ているケーブルはこの赤いコネクターになります。上下を強くつままないと引き抜けないので、コネクター外しが重宝しました。特に下(写真手前)側をしっかりつまむ必要がありそうでした。あまり見ない形のコネクターで、ケーブルと接点ピンを引き抜けそうな気配もなく、やはり切断してハンダ付けしなおす必要がありそうです。

コネクター側が外れたので、慎重にモーター側にケーブルをたぐり寄せてある程度の長さを確保します(矢印と逆方向にたぐる)。

モーター側ギリギリのところでケーブルをカットします。新しいモーターの方は少し余裕をもたせてカットします(写真を参考に)。

ケーブルの色は、オレンジ、青、黄、ピンクは共通で、黒がない代わりに赤があるという形です。赤と黒を繋ぎ、後は同じ色でそのまま結線します。厳密にはケーブルの太さも違うので、若干スペック不足な可能性も否めませんね。

ハンダ付けした上から熱収縮チューブを被せてはんだごての熱で締め付けました。その後で、更に太いチューブで5本まとめて絞って固定(チューブはハンダ付け前に通しておくのを忘れずに)。

あとは逆順に組み立てます。

  • コネクター側にケーブルを引き戻し
  • 基板にコネクターを指す
  • 基板カバーを戻し爪をしっかりはめる
  • モーターをネジ2本で泡ノズル部品に固定する
  • それを本体に組み付ける
  • 黒スイッチを固定する
  • ノズル周りのカバーを戻す(まだネジ止めしない)
  • メインカバーを戻す
  • ノズル周りのカバーをメインカバーと一緒に3本のネジで固定
  • 背面側の4本のネジでメインカバーを固定
  • お尻ノズルのカバーを戻す(わずかにたわませて左から差し込む)
  • 本体を便座に固定しなおす
  • 電源プラグを差し込み動作確認

という流れでいいかと思います。うちはこれで見事復活。電源ランプ点滅も点灯にかわって、長年不調だった泡ノズルもきちんと回転するようになりました。泡のキメも細かくふわふわになった気がします。今までノズルが回らないだけでなく、泡の質も落ちていたのかも?

ついでに脱臭フィルターも外して掃除しておきました。

■まとめ

症状として、

  • 泡噴出ノズルが回転せず、固定の方向にしか泡が飛んでなかった
  • そのまま放置していたら、ある日電源ランプが点滅したままになり全ての機能が使えなくなった

という状態の個体を修理しました。

交換した部品は泡噴出ノズルを回るためのモーターです。一部がボロボロに錆びている状態でした。防水が不十分で尿の塩分による腐食?

交換部品はコネクターと線の太さが違うもののダイキンのエアコンに使うものが流用可能で、Yahoo!ショッピングで2,000円弱で購入できました。

もしかしたらトオヤマ家電さんのような補修部品を取り寄せて販売してくれるショップならきちんと調べたりやりとりすれば正規部品を入手できるかも知れませんが、途中どうしても配線を外せない箇所があり、結局切断してハンダ付けする道を選んだ可能性が高いなと思います。

近くのマイクロスイッチ部品は買ってみたものの、今回は交換しなくても復旧しました。

モーター部分に尿がかぶって錆びるという欠陥構造だったり、調達したモーター部品が完全互換ではなかったりすると、またしばらくして再発する可能性もあるかと思いますので、なにかあればまた追記したいと思います。

StripeでiPhoneをタッチ決済端末にしてみた(ノーコード)

秋頃に3Dプリント&レーザー加工品のECショップをWordPress + WooCommerceで構築しました。その際、Stripeという決済サービスプロバイダ(PSP)に登録してクレカやApple/Google Pay決済に対応したんですが、このStripe、ECのオンライン決済だけでなく対面決済にも対応しています。いつかなにかの即売イベントやオフ会でクラフト物を頒布する時に簡単に電子決済できたらスマートだなと思って少し調べてみました。

専用決済端末がなくてもiPhone/Androidスマホが使える?

Stripeの場合、Terminalという機能で対面決済を実現できます。基本的にはお店のレジにあるようなクレカリーダーを備えた専用の決済ハードウェア端末を使います。据置型でスタンドアローンのものもあれば、スマホやレジとBluetoothでペアリングして使うカードリーダー端末もあり、色々な利用形態にあわせて選べるようですが、どれも数万円くらいしてちょっと興味だけで買うにはお高い。

その中で、iPhone/Androidを使うTap To Payというというのがあります(現時点では日本はiPhoneのみっぽい)。スマホのNFCリーダーを使ってタッチ決済を実現できます。逆に言えば磁気ストライプしかないクレカは非対応ですが、現状でタッチ決済非対応のクレカはほぼ絶滅してる気がするのでまぁ問題ないでしょう。ちなみに一応磁気ストライプはまだ現役でMasterカードの場合2024年から10年かけて段階的に廃止するということですが、体感ではここ2,3年に発行されたカードは更新も含めてほぼタッチ決済対応されている印象です。頑なにApple Payに対応しないヨドバシゴールドポイントカードプラスでさえタッチ決済(カードを端末にかざる方)には対応しています。自分はクレカたくさんもってる方だと思いますがもうタッチ非対応なのはないんじゃないかな?

ということで、Tap To Payがあれば、クレカのタッチ決済、Apple Pay、Google Payが受けられるので、Suica派とバーコード決済原理主義みたいな人でない限り電子決済はできちゃうんじゃないかなと。

ということで、「これでいいじゃん!」と思ってTap To Payのドキュメントを見てみると、なにやらSDKだのAPIだの開発系の解説になっています。ん?これ自社システムと連携するシステムを構築して使ってね、みたいなこと??ギャフン。

と思って一度は挫折しかけました。しかし、今日改めて「ゼロから開発しなくても既製品があるんじゃ?」と思いApp Storeで「Stripe Terminal」で検索してみたところ、案の定複数のアプリがヒットしました。しかも無料のものも。こういうのでStripeアカウントにログインすれば即座に使えるっぽい。なんでStripeが自前で提供しないのか謎ですが、ともあれこれらを使えばさほど手間をかけずにiPhoneを決済端末化できそうです。

Payment for Stripeを試して見る

その中で、無料かつレビューが4.8と高く、アプリ説明も日本語化されているPocket Vendor Inc.のPayment for Stripeというアプリを導入してみました。Stripeの公式サイトにも掲載されているので安心です。

店舗登録でエラーになる

エラーが再現できないので正確な文言がわかりませんが、カードリーダー追加からTap To Payを有効化する中で、店舗住所の登録を求められます。しかしここで国のJPにすると「日本の場合はaddress (kana)欄を記入しろ」みたいな英語のエラーが出て進めません。どうもAPIはそういうエラーを返すものの、Payment for Stripeが日本の住所形式に対応してないのでそもそも該当する欄が表示されずに詰み、という感じです。しかしこれは回避策がありました。ブラウザでStripeダッシュボードを開いてTerminal画面で「店舗」を登録しておけば、Payment for Stripe側でそれを選択するだけで済みました。

その後、AppleのPayment APIの規約同意画面などが出て使用可能になりました。

画面例

実際の画面例を出しながらできることをまとめてみます。

まずは金額設定画面。「額」タブで金額を手動設定することもできるし。「製品」タブに行くとStripeダッシュボードの「商品カタログ」に登録したアイテム一覧が表示され、それを数量を含めてカートに入れるようにして合計金額をセットすることもできます。例えばコミケで使うならカタログに「新刊 1,000円」「旧作 700円」みたいなアイテムを作っておけばその場でそれぞれの冊数を入れるみたいな簡易POSレジっぽい使い方もできるわけです。

「次」ボタンで進むとこんな感じ。右上の9点ボタンを押すと、カード番号、有効期限などを手打ちで入力することもできます。タッチ決済できないクレカを出された時も最悪手打ちすればカードリーダー無しでもできるっぽい。でもまぁお互いあんまりやりたくないですね。

あらかじめ消費税率を設定しておけば、自動的に加算されてるのもポイントです。自分は商品カタログは税別価格で登録しているのでありがたい。

「新規顧客」だと任意の名前、Eメール、電話番号欄があります。可能なら入れておけば後でなにかサポートが必要になった時に連絡ができるのと、領収書がメールで届きます。「お客様」タブではStripeで過去に決済した顧客リストが表示されるので、お得意さんなんかはそこから選択することもできます。

「Tap to Pay on iPhone」ボタンをタップするとこんな感じの決済待機画面になります。画面上部のタッチ決済マークのあたりにクレカをかざせば決済完了です。

途中入力したメールアドレスにはこんな感じのHTMLメール形式の領収書が届きました。電話番号が国番号形式になってるのが惜しい。Stripe側で設定できるかな?

逆にBluetoothレシートプリンターでレシートを印刷する機能はナサゲ。「領収書必要な方はメアドください」だとちょっと厳しい場面もあるかも?この辺りはStripeのAPIとしては備わってるっぽいので、他のアプリならできるものもあるかも知れません。

ともあれ設定さえ済ませておけば決済現場でのオペレーションはシンプルなので、コミケやデザフェスみたいな展示即売会や、エアコン工事みたいな現場作業工賃の決済なんかにも使えそうです。これが基本無料で使えるのは有りがたい(都度4%弱のクレジット決済手数料はかかりますが)。

個人的な金銭授受には使うのはNGっぽい

Tap To Payをアクティベートする途中でAppleの利用規約に同意させられるのですが、その中の「誠実かつ適法な営利目的に資する本件取引を行うためにのみ利用することができ、個人、家族または家庭での使用のために利用することはできません。」という項目がありました。あくまでビジネスの決済用ということですね。

ちょっとした個人間の立替払いや割り勘決済などにクレカが使えると便利な場面が多そうですが残念です。飲み会の会費集めとか現金でやると面倒くさいので4%弱手数料払ってでもクレカで徴収できたら便利そうなんですが。PayPayとかの個人間送金機能だと人によって使っているプラットフォームもまちまちだったりして、バラバラに残高ができても面倒だし出金手数料もそれぞれかかってしまいます。誰でも一枚はもってそうなクレカが使えて一元管理できるなら使う場面もあるかなと思ったり。まぁStripeの売上に計上されても面倒だしどのみち難しいかな。

まとめ

個人でも簡単に登録できWooCommerceとも相性が良いStripeですが、Squareなどと比べて決済端末/アプリが弱い印象でしたが、サードパーティアプリのPayment for Stripeを使うことで割と簡単にクレジットカードのタッチ決済による対面支払いを受け付けることはできました。

言うて、対面決済メインの店舗ビジネス、派遣ビジネスならSquareの方がQRコード決済なども強くて良いと思いますが、メインがEC(特にWordPress + WooCommerce)で、たまに対面販売もしたい、というケースなら充分実用になるんじゃないかなと思います。

Car TV MateをMaxにしたら音ズレが軽減した

Car TV MateはAI Box大手のOttocastが出している「HDMI映像をCarPlay対応ナビに映すデバイスです。

Car TV Mate 無印(HDMI接続のみ)

以前の記事はこちら。

AndroidデバイスであるPICASOU2やP3は確かに様々なアプリを後からインストールできて汎用性は高いのですが、

  • 高い
  • ナビ画面まで手を伸ばさないと操作できない
  • CarPlayの制約でピンチできなかったりレスポンスがいまいち
  • クラウンなどの12.3インチ超ワイド画面だとスマホ用アプリと相性が悪い
  • 常に画面のどこかにホームボタンがフローティング表示されていて邪魔
  • Googleアカウントでログインしたデバイスを車内放置するのは心配

などのデメリットもあり、自分はCar TV Mate + FireTV Stickという組み合わせに落ち着いていました。これだと、

  • 両方合わせても2万円そこそこ
  • リモコンで手元操作できる
  • 各視聴アプリが16:9画面に最適化され使いやすい
  • 余計なボタンがいない
  • 最悪盗まれても視聴履歴を見られる程度
  • ゲーム機やPCなどもつなげられる(HDCP要件に注意)

となります。ちょっとアンテナ感度の鋭い人はTVキャンセラーからAI Boxへと移りつつありますが、個人的にはCar TV Mate + HDMI動画視聴端末の組み合わせが現状最強だと思っています。AI Boxは、

  • ナビと動画など二画面表示をしたい
  • リモコンよりタッチ操作
  • 動画端末が対応していないマイナーな配信アプリを使いたい

人向けかなと思います。

■Car TV Mateのラインナップは現状3タイプ

2025年末現在、Car TV Mateは3つのグレードがあります。無印、Pro、Maxです。無印がHDMI入力の表示のみなのに対し、

  • ProはワイヤレスCarPlay(iPhone用)
  • MaxはワイヤレスCarPlay 及び ワイヤレスAndroidAuto(Android)

にも対応しています。

Car TV Mate Pro (ワイヤレスCarPlay対応)

Car TV Mate Max(ワイヤレス CarPlay & Android Auto対応)

(本記事ないのリンクはできるだけ公式ストアっぽいものを記載していますが、タイミングによってはそれ以外のショップのものが表示される可能性があります。公式を名乗るショップも複数観察されています。購入時は販売店情報をよくご確認ください。私はOTTOCAST DIRECTが本物っぽいかなと思って選んでいます。)

そもそもCar TV Mateが使える時点でそのナビは有線CarPlayには対応しています。USBケーブルを挿せばCarPlayは使えます。しかしCar TV MateでUSBポートを埋めてしまうと、いちいち抜き差しが必要になります。また車種によっては無線CarPlayはそもそも対応していないこともあります。そこをProにすることで、車両のUSBポートにはCar TV Mateを挿しっぱなしにしておきつつ、Car TV MateがCarPlayレシーバーになることでケーブル無しでCarPlayを使うこともできるようになるわけです。更にMaxならAndroid版CarPlayともいえるAndroidAutoも使えるようになります。

個人的にはCarPlayもたまに使いたい(新バージョンとかでると仕事柄触っておきたい)と思いつつも、基本はHDMIだけ使えればよく、毎回乗る度にHDMIかCarPlayか選択画面とか出たらイヤだなと思って、あえて無印を買ったという経緯があります(起動時の流れがマニュアルなどをみても不明だった)。

■Car TV Mate(無印)の問題点は音ズレだった

で、PICASOU 2 ProからCar TV Mate無印にかえて概ね満足していたのですが、音ズレに関してはPICASOU 2 Proと似たり寄ったりでした。音ズレ補正ができないApple TVを諦めFireTV Stickを使ってましたが、FireTVはホーム画面の広告などが年々鬱陶しくなり、できるならAppleTVに戻りたいなとは思っていました。(なお現在のAppleTVには「ワイヤレスオーディオ同期」というAppleTVの音をHomePodやBluetoothデバイスなど外部スピーカーから出した先の補正機能はあります。iPhoneのマイクを使って同期しますが、これも本件に一定の効果はありましたが、完全には同期できない印象でした)。

で、FireTV Stickの音ズレ補正機能を使ってやりくりはしてきたものの、こちらも何故か完全には同期できず、アプリによったり日によって気になったりならなかったりを繰り返しつつ、1年ほど使ってきました。

基本的にCarPlayナビは映像機器として使うことを想定していないのか、プロセッサに余力がなく、音ズレは車種によってはある程度避けられないと巷で言われており、仕方ないのかなと思っていました。

■増車にあわせてCar TV Mate Maxを買ってみたら…

今回クラウンより前から契約してあった某車がついに納車されるということで、同じ環境を構築すべくルーター、Car TV Mate、FireTV Stickを買い揃えることに。

で、せっかくなのでCar TV MateはMaxにしてみました。都度選択画面が出るかどうかを確認したかったし、こちらの車はそう利用頻度は高くならないと思うので、最悪毎回手動選択になってもいいやと。それよりはCarPlayやAndroidAutoを手軽に使いたいとか、FireTVと同じでMaxの方がプロセッサが高性能だったりしないかなという期待を込めて。

音ズレが改善!

そしたらなんと音ズレがかなり改善していました!これが無印->Maxになったからなのか、なにか年次改良やファームウェア更新で改善したのかは不明です。Car TV Mateのファームウェア更新はちょっと面倒くさいですし、そもそも車両性能の制約だと思っていたので、あまり更新操作をしたことがありませんでした。この記事を出した後に更新も試みてみます。

ともあれ、Maxで繋ぐと、同じクラウンのナビ、FireTV Stickの組み合わせで明らかに音ズレがマシになっています。ゼロとはいいませんが、車で動画を視聴する程度なら実用上はほぼ問題ないんじゃないかなというレベル。音ゲーとかは厳しいでしょう。これならAppleTVでも実用になるのでは?と思って復活させてみましたが、やはりいい感じです。ワイヤレスオーディオ同期設定を改めてしてみたところ「これで充分」くらいにはなりました。これでようやくFireTV Stickのウザい広告ホーム画面とおさらばできます。

HDMI/CarPlay/AndroidAuto選択は記憶可能!

次に懸念だった、HDMI/CP/AAの選択方法についてですが、これもバッチリデフォルトを設定できる仕組みになっていました。普段なにもしないと自動的にHDMIが選ばれ、そこから一度ホーム画面に戻って他が選べる、みたいな感じです。わかってるじゃん!

これが最初の起動画面です。「CP/AA」と「HDMI」をタッチで選びます。しかし、左下の歯車アイコンをタッチすると、

こういう設定画面になり、「CP/AA」「HDMI」「None(どちらでもない)」が選択できます。Noneにしておくと上の写真のような選択画面が毎回出るということだと思われます。迷わずHDMIを選択。

(ファームウェアを更新したら設定画面の様相がかわりましたので後述)

純正ナビへの戻り方も改善!

もうひとつ地味に不便だったのはHDMI表示状態から純正ナビへの戻り方(ナビ側からみて有線CarPlayの終了方法)です。通常のCarPlayは画面内のボタン(「TOYOTA」などメーカーアイコン)をタッチして終了ですが、Car TV MateではCarPlay UIのかわりにHDMI映像を表示するので、当然そうした操作自体できません。代わりに「画面を5秒タッチする」というルールになっていました。短押しだと画面のアスペクト比モード変更になります。クラウンのような超横長画面だと、左右を余らせて16:9表示するか、映像を引き延ばして全画面表示するかを交互に切り替える動作です。私は映像を横に太らせてまで全画面使い切りたいとは思わないので基本こちらの動作に用はないのですが、毎回「5秒同じところを長押し」するつもりが微妙に指先が動くのか失敗し、アスペクト比横伸び画面になってイライラしていました。というかどんなに丁寧に指を動かさないよう長押ししても1度目は必ず失敗、2度目は必ず成功という、正直なにかしらバグがあるんじゃね?ってレベルの動きでした。

それがなんとMaxでは画面のどこかをタッチすると左上に戻るボタンが出るという仕様に改良されていました。

まとめると、Maxの良かった点は、

  • 音ズレが軽減した
  • CP/AAとHDMIの起動時選択は固定できる
  • 純正ナビへの戻り方が改良された

と良いことずくめで不満点が完全に解消したといっても過言ではありません。こんなことなら最初からMaxにしておけば良かったです。

ファームウェア更新で無印も…

さてこうなると、「無印/Pro/MaxでUI設計やファームウェアをいちいち作り分けるコストをかけるとは考えられない。これはMaxの特徴というより最新ファームウェアのおかげでは?」という疑問が湧いてきます。Car TV Mateは単体ではネットに繋がらないので、メーカー側でファームウェアがリリースされても通知などはありません。日本のottcast.jpもそこら辺のやる気はなく、サイトに「サポート」ページすら存在しません(英語サイトにはある)。自力で少しややこしい手順を踏まないと最新ファームウェアの存在を認知する手段すらないのです。

アップデートの話はちょっと面倒だったので別記事にまとめました。

結果として、これまた大きな違いが出ました。公式リリースノートがないので正確な公開日や内容は不明ですが、バージョン番号的に2025年8月版であると思われます。

まずMaxですが設定画面は先にも貼った写真のように起動時のCP/AA or HDMI or Noneの三択項目しかなかったものから、設定項目が増え、しかも言語選択で日本語が選べるようになっています。

更新前
更新後

新たに追加されているのは、「オーディオストリームモード」と「起動遅延」の2つ。ページをめくるとファクトリーリセットがあるのみです。

実はこの2項目は、ファームウェアアップデートのためにブラウザから管理画面にアクセスした際に表示される、「音質を調整する」「カープレイ遅延起動設定」に相当するものと思われます。しかしこれらがなにをするものかさっぱりわからない。公式マニュアルにも載っていない、日本語と英語で検索してもほぼ皆無。「オーディオストリームモード」の選択肢は「デフォルト」「オーディオ適応モード」「オーディオ同期調整モード」「オーディオクリアモード」の4つ。

それぞれの意味もわからないw。でもなんか音ズレ補正してくれそげな文言でもあります。ただ選択できるだけで、補正量を指定できるサブ項目が出現してくれたりもしません。まったく謎。

ちなみに海外掲示板ではここのモードを変更すると音質がかわった(劣化した)みたいな書き込みもありましたが、そこでも結論は出ず終いでした。またマニュアルだと音が途切れるとかあったらここを変更してね、みたいな記述はあるものの、どういう時にどれを選ぶべきかは触れられていません。

ottocast、ユーザへの情報開示が乏しすぎる

是非この設定項目の謎を解き明かした方がいたらコメントでお知らせくださいますよう伏してお願いいたしますm(. .)m。

無印もCarPlay終了UIが変わった!音ズレは…

さて、若干ハマったものの無印もファームウェアを202508〜版に更新できました。結果は、、、

  • 純正ナビへの戻りが長押しから左上ボタンに変更(アスペクト比変更も右上ボタンに)
  • 音ズレも気にならないレベルに!

と不満点が完全解消しました!なんだよもっと早く気付けば、、、まぁどのみち増車のための買い増しだったのでコストは問題ないですが、無駄に音ズレに悩まされていた期間がorz

今回、2025年12月にAmazonの公式ストアから購入したMaxのファームウェアに202508〜版が導入されていなかったので、あまり回転率は良くないと思われます。ちと面倒ですが購入したら上述のリンク記事を参考に最新ファームウェアの有無をチェックされると良いと思います。ただし公式は「不具合がなければ更新スンナ」と言っているので、適用は自己責任で。

Car TV Mateのファームウェア更新手順覚え書き

Ottocast Car TV Mateの更新にハマったので覚え書き。

(上記リンクは公式ストアっぽいOTTOCASDT DIRECTが販売しているものにしていますが、Amazonの仕組み上、ある日別のストアに置き換わったりしていますのでご注意ください。別にそれ以外のストアがダメとは限りませんし、値段は他の方が安い瞬間もあるかと思いますが、なんとなくサポートがしっかりしてそうという意味で)

スマホで更新 or PCで更新

基本はスマホからWi-Fi経由で更新します。これはこれでネットワークの知識が多少必要だったり失敗しやすかったりして、最終手段としてPC更新手段も用意されてるんですが、ファームウェア配信に難アリで個人的には断念しました。自分では試してませんが、一応PC更新手段も最後に簡単にメモしておきます。

スマホで更新(Wi-Fi)

まずCat TV Mateを車両に接続します。給電されていればいいので、室内でゆっくりやりたければ、USB充電器やモバイルバッテリーでもできます。ただしスマホがファームウェアダウンロードするのはモバイル通信(SIM回線)を使うのは避けられないので、自宅でやってもパケット代はかかると思われます。

またOttcast公式アプリのOttoPilotというものも存在しますが、最新ファームではないのに「最新です」と表示したり、ヘルプのリンクの多くがデッドだったりときちんとメンテナンスされている雰囲気がないので、今回は使用しません。

1. Car TV Mateが出すWi-Fiに接続する

近くでCar TV Mateが起動している状態で、スマホのWi-Fi一覧を開くと、「AUTO-xxxx」というSSIDが見付かります。xxxxは個体ごとの数字4桁が入ります。そちらをタップして接続します。パスワードを聞かれたら「88888888」(8を8つ)を指定します。

これでCar TV Mateをルーターであるかのようにスマホが認識しますが、当然ながらCar TV Mateから先はインターネットにつながってないので警告が出ますが気にしません。他につなぎ替えるか?と聞かれてもお断りわりします(iPhoneかAndroidかでメッセージやタイミングは異なる)。

2. 管理画面にアクセスする

この状態でブラウザ(SafariやChrome)を開き、アドレス欄に「192.168.1.101」を入力します。そうすると以下のような管理画面が開きます。

一番下の「オンラインアップデート」のセクションに「新しいバージョンが利用可能です。」と出て「アップデート」ボタンが押せるようになっていれば開始できます。

iPhoneの場合

このまま「アップデート」をタップすれば更新が開始されます。Wi-FiとしてはCar TV Mateである「AUTO-xxxx」につながってインターネットへの経路がないので、自動的にモバイル回線を使ってファームウェアをダウンロードしてきて適用してくれます。ただしアップデートの過程でCar TV Mateが再起動するとAUTO-xxxxも見失います。そうするとiPhoneは他の普段使っているWi-Fiを探してつなぎにいってしまいます。例えば自宅の駐車場で作業をしていると自宅につながってしまうかも知れません。そうするとCar TV Mateが再起動してもAUTO-xxxxに再接続されず、結果として管理画面ではfailed(失敗)表示になってしまいます。

つまり、可能であれば自動接続対象のWi-Fiがない場所、自宅から離れたどこかの駐車場などで作業をするか、一時的にそれらのWi-Fiに自動接続しないようにしておくのが望ましいと思います。

現象のメモとしては、まず70%まではバーが素早く進みます。たぶんファームウェアをダウンロードしているのだと思われます。そこでCar TV Mateをナビにつないでいた場合、画面が消えて純正ナビに戻るので、Car TV Mateが再起動されたことがわかります。その後でうまくAUTO-xxxxに再接続すれば徐々にまたメーターが進み始めます。以降は12秒に1%くらいの遅々とした速度に落ちるので、12秒x30回で20分ほどかかると思います。どうにも進まないという時は、Wi-Fi設定画面にいってAUTO-xxxxにつながっているか確認してみましょう。

終わったら再読込してみたりして、画面一番上のビルド番号が書き換わっていればOKです。

我が家の場合、最近買ったCar TV Mate Maxはこれで更新できたのですが、2024年頃の無印モデルだと何回やっても99%までいってfailed(失敗)になる状態でした。AUTO-xxxxへの接続も適宜確認したり、逆にブラウザ画面から一度も離れないようにしたりと試行錯誤したんですが成功せず、下記のAndroidを使った方法に切り替えました(あと、車両につながず自宅内でUSB充電器につないで実施しました。つまりCarPlay画面はどこにも映っていない状態。どちらが功を奏したかは不明です)。

Androidの場合

Androidの場合、インターネット接続がないWi-Fi(この場合AUTO-xxxx)につながっていると、勝手にはモバイル通信を行ってくれないので、ファームウェアがダウンロードされません。たぶん、Androidのブラウザで開いた場合は「アップデート」ボタンのところが「P2P mode」みたいなラベルにかわっていると思います(キャプチャ漏れで確認不能)。これはプリンターなどで使われるWi-Fi Directという規格を使ったモードで、これであれば、AndroidはCar TV Mateにつながりつつ、インターネット通信はモバイル回線を使ってくれます。Androidはこのひと手間が必要になります。

Car TV MateがP2Pモードに入ると、Wi-Fi一覧からAUTO-xxxxが消え、DIRECT-xxみたいなSSIDが飛び始めます。しかしこれにつないではいけません。(パスワードも88888888では通りません)。

Wi-Fi Direct機器につなぐには、Wi-Fi一覧の更に下にある「ネットワーク設定」を開き、中の「Wi-Fi Direct」を選び、そこからAUTO-xxxxに接続します。あとはブラウザに戻れば「アップデート」ボタンが出ていると思います。

ところが我が家の最新Android端末Xiaomi 15 Ultra(Android 15)ではこの項目がなくて実施できませんでした。どちらかといえばAndroid 15だからというよりXiaomi独自カスタムOSだからなのかなと思います。この辺りのメニュー構造はメーカーが変更していることが多く、位置がかわっていたり使用頻度が低いものは省かれたりしがち。結局Surface Duo 2(Android 12)を引っ張り出してきてやったらできました。

Wi-Fi Directの項目が見当たらない場合、設定画面トップの検索欄で探してみるといいかも知れません。それでもなければその機種での更新作業は無理かもです。

PCで更新(USB)

最終手段として、Windows PCを使う方法があります(macOSは不可)。

ファームウェアの入手方法が不透明

PCの場合、あらかじめ公式サイトからファームウェア更新ツールと更新データをダウンロードすることになりますが、これがよくわからなくて断念。まず日本語サイトには「サポート」ページ自体が存在しません。Ottcastアプリも英語だし、Ottcastは日本語でのサポートはほぼ期待できないメーカーです。

仕方ないので英語ページにいくと、こんな風になっています。

それぞれ「最初に現在のソフトウェアバージョンを確認し、その初めが2836(3423)ならこっち」と書いてあります。このソフトウェアバージョンというのが謎です。管理ページから見えるビルド番号は2508のように西暦下2桁と月っぽい数値始まりで、2836でも3423でもありません。間違った方を適用したら最悪文鎮化する可能性もあるのでここで詰みです。そもそもWi-Fi機器である以上、海外向けファームウェアをそのまま日本個体に適用していいかどうかも不透明です。

仮にこのどちらかで大丈夫そうだとなった場合は、

  1. リンクをクリックしてファイルをダウンロード
  2. 解凍してアップデーターのexeファイルを開く
  3. そこからファームウェアイメージファイルを選択
  4. Car TV MateのHDMIポートとUSBポートの間にある小さい穴をSIMピンなどで押しながらUSBケーブルをPCに挿す
  5. アップデーターがCar TV Mateを認識して、更新を開始

みたいな流れになるっぽいです。私は安全を期して実施しなかったので不足もあるかも知れませんがご参考まで。

3Dスキャナを買い換え、Revopoint POP3 Plus→INSPIRE2

今年3月に購入した3Dスキャナですが、1年を待たずに買い換えました。

買い換え先は同じRevoPointのINSPIRE2です。

■POP3 Plusの弱点

POP3 Plus(以下POP3+)は「デュアルカメラ赤外線構造化光」方式です。ようするにステレオカメラで2枚の画像間の視差を使った計測をするんだと理解しています。自分の場合3Dプリントで既製ガジェットや車内向けのフィットするアクセサリを設計するため、形状をキャプチャする目的で、そこまで細かい表面テクスチャのレベルまで精密にスキャンできる必要はなく、カーブ形状などがとれればいいという感じでした。POP3+は10万前後で購入でき、またスマホと組み合わせてもスキャンできる点が良いかと思って購入しました。

しかし使ってみるとなかなか思ったようなスキャンができません。弱点として、

  • トラッキングをロストしやすい
  • 黒色の物体がスキャンできない

といった点が挙げられます。黒い物体に弱いのは最初からわかっており、3Dスキャンスプレー(洗ったり時間経過で消える白色スプレー)を使えばどうにかなると思っていましたが、やはり対象がガジェットや車のインテリアだと、消えるとわかっていてもスプレーを吹くのは抵抗がありました。また使ってもイマイチでした。マーカーやターンテーブルを使っても、結局スキャン途中でトラッキングロスト(追跡不能)になり正常に完了できない始末。

やっぱり本格的に使うならマルチレーザー(並行または格子状のラインレーザーを使った方式)機にアップグレードするしかないのかなぁと思い、10万台後半〜20万くらいする産業グレードのRevoPoint MetroYか近日発売でクラファン中のEinster2かというところで悩んでいました。

安価な赤外線レーザーながら平行ライン式のINSPIRE2登場

Einster2のクラファンやAmazonのブラックフライデーセールがある11月に悩みつつ、同月にレーザー加工機xTool F2を買ったこともあり、予算的に厳しいし、そこまでの精度はいらないからコスパ的に微妙なんだよなぁ、と思っていたところ、INSPIRE2の存在を知りました。METRO Yと同時に今年8月に発表されたモデルのようです。なぜかまったく存在に気付いていませんでした。INPIRE2の方式は「デュアルカメラ式 赤外構造光&赤外マルチライン レーザー」つまり、POP3や初代INSPIREの赤外構造光に加え、同じIRのマルチラインレーザーが追加されたモデルということになります。私の理解では赤外構造光は赤外線領域をとるカメラで二次元の面として取得した画像を視差処理して形状を読み取ります。同じ赤外線でも複数のレーザーを線状に放って形状を構成します。iPhoneのFaceIDなどで使うLiDAR計測のようですが、距離の算出方法は異なるようです。ともあれ同じ赤外光を使いつつ、構造光とレーザーは全く別ものです。さらにマルチラインレーザー方式でもパラレル(並行)とクロス(交差)があり、クロスの方がより広い範囲を高速にスキャンできるので、自動車のボディなどをスキャンするにはクロスが良い。一方で狭い範囲であればパラレルの方が精度が出やすいようです。Metro Yはパラレルとクラス両方、Einster2はパラレルのみ。さらに上位のEinster Rockitだとパラレル/クロスです。車の外装パーツとか作るならクロスも有効そうですが、個人的にはパラレルがあればいいのかなと考えていました。

で、INSPIRE2もパラレルのみですがマルチラインもあるということでトラッキングロストを起こしにくく高速でスキャンできる可能性があります。また産業ラインのブルーレーザーと違い赤外線レーザーにはなりますが「暗所・光沢面もスキャンスプレー不要」と謳われています。しかもPOP3+よりも安くスタンダードセットで6万円台!これだっと思いました。

なぜPOP3 Plusより安い?

マルチラインレーザーを搭載しながらなぜかPOP3+よりも安い。POP3+も併売されており終売になる気配もない。なにか罠があるのでは?と思い念入りに調べました。ポイントはPOP3+には「CPU 2コア、1.6 GHz」と仕様欄にあるのに対し、INSPIRE2にはありません。INSPIRE2は単独動作せずあくまで周辺機器としての計測デバイスということなんだと理解しました。POP3+もスタンドアローンではないですがスマホをつないで計測することは可能。INSPIRE2は構造光モードでのスキャンはスマホからもできますが、マルチラインレーザーはPC必須です。しかもそれなりにGPUパワーも要求されます。我が家はM1 MaxのMacBook ProとRTX4090のデスクトップWindows機があるので使用は可能ですが、屋外や自動車内などPCルーム外での利用に制限がつくのが難点といえそうです。ただリモートデスクトップ的に画面を転送してスマホで疑似的にスキャン作業ができるRevo MirrorというPC&スマホアプリがあるということで、Wi-Fi圏内であればデスクトップPCから離れた場所でもスキャンはできそう。ということで、飲み込めるデメリットかなと判断しました。

RevoPoint公式のトレードインを利用

RevoPoint公式ストアでは比較的最近のモデルを下取りしてくれます。今回はそれを利用しました。INSPIRE2が68,600円、POP3Plusの下取りが39,560円で差し引き29,040円。国際配送料が3,500円と高めですが支払い総額32,540円でアップグレードできました。

しかも、返品は「スキャナーのみを返送してください。スキャナーに付属していたアクセサリーは返送しないでください。」とあり、POP3 Plusを買った時に二軸ターンテーブルとモバイルキット(グリップ型のモバイルバッテリーとスマホホルダー)を含んだアドバンスセットにしたんですが、それらは返さなくて良いので、INSPIRE2はモバイルキットを含まないスタンダードで済みました。ケーブルやマーカーシールなどの消耗品もダブつきます。後から「アクセサリーというのはセットのモバイルキットやターンテーブルのことで、ケーブルやキャリングケースは返せよ!」って言われないかドキドキでしたが、本当にスキャナー本体だけプチプチに来るんで宅急便コンパクトに入れて送っただけで特になにも言われずでした。

返品物が倉庫に届いて検品されたら新しいのを発送します、となってましたが、ブラックフライデー中だったからか、普通に注文した翌日くらい、返品物の発送すらしてない時点で発送連絡が来ました。UPSで中国から送られてきました。

使用感

とりあえず新たに使えるようになった平行レーザーモードをテスト。以前敗北したブラックのSesame5をスキャンしてみました。PCとの接続はUSBまたはWi-Fi。Wi-Fiはインフラストラクチャモード、つまり自宅のSSIDに接続することはできず、INSAPIRE2が飛ばすSSIDに接続する形。つまりPCがWi-Fiオンリーだとスキャン中はネットに接続できなくなります。ウチでは基本PCは有線でネットにつながっているので、Wi-FiはINSPIRE2専用にできる。試した限りWi-Fiの方が微妙にガタ付くけど実用上は問題なさそうなので、Wi-Fiで使おうかな。そうなると給電を小さなモバイルバッテリーで賄えるとヨサゲ。モバイルキットのグリップ型バッテリーでもいいんだけど、せっかくコンパクトなので、スティック型か薄型のバッテリーを本体に貼り合わせて一体感もたせた方が細かい角度調整とかできそう。

ソフトはPOP3+で使うRevoScanではなくMetro Yと共通のRevo Metroに変更になりました。まぁ基本操作は同じ、できることも多分同じっぽい。

実際のスキャンの様子を動画にしてみました。

目視ではレーザーは見えないですが、画面上では並行レーザーが表示されます。これが当たったところから形状がスキャンできていく感じ。ジャイロの追従性は上々でこの線で対象物を撫でるようにスキャンしていく感じです。構造光式のPOP3+とは効率もトラッキングエラーの少なさも雲泥の差です。これだけで買い換えた価値があった。

スキャンにはPOP3+とセットで買った二軸ターンテーブルを使用。標準のターンテーブルより少し広くて、天面に敷くマーカー入りのシートが付属。これだけでもなんとかスキャン可能ですが、周りにマーカーブロックを置いてやるとよりトラッキングエラーが減った気がします。平面だけでなく立体としてマーカーが増えるのが良いのかも。あとRevo Metro上でマーカーサイズが3mm、6mm、9mmをそれぞれON/OFFできますが、使っているのは全て6mmなので、誤認識しないよう3mmと9mmはあらかじめOFFにしています。Sesame5自体には消耗品であるマーカーシールを貼らなくてもこれだけスキャンできるのは感動。

裏表をとって合成すれば完全体モデルとして一応形にはなります。ただスキャンしたものの精密度という意味ではやや物足りない。小さなLEDやリセットホール、サムターン回転部分の溝なんかはつぶれてしまっていますし、平面が平面になっていなくてポリゴンがもこもこ凹凸になってます。仕様ではもっと精密に取れるはずなので、やはり黒物体というところで精度が落ちてるのかも。あと今回は三脚に固定せず手持ちでスキャンしたのも影響してる?リバースエンジニアリング用に基本形状が取れればいいっちゃいいんですが、ガジェットがメインだけに平面はもう少し綺麗になってほしいなと。

次は三脚にスキャナーを固定してやってみます。それでもダメならやっぱりスプレーかけるしかないのかな。マーカー貼ってもそこは改善しなさそう。

黒い物体もスキャンできるというのも買い換えの動機ではあったけど、仮にそこまででなくても並行レーザーのスキャンの早さと失敗の少なさだけでも充分買い換えた価値はあったと思うので、スプレー必須となってもまぁ泣きはしないかな。

まとめ

買い換えでようやく3Dスキャナーを実用的に活用できそうな気がしてきました。PC(GPU)パワーは必要ですが、それを満たせるならこちらをお勧めしたいです。

これでぼちぼち出るであろうSesame6シリーズが出てもリバースエンジニアリングが捗りそうです。スキャンのためにホワイトモデルを選ばなくてもよくなるかな?他にも市販ガジェットの3Dプリントアクセサリを作るのに活用していきたいと思います。