3Dプリンタービルドプレート取扱メモ

X1-Carbonで使用するビルドプレートの種類が増えて、IPA洗浄NGとか糊禁止とか注意事項が覚えきれなくなってきたので自分用にまとめてみます。特に最近PCやナイロンなど高温フィラメントにも手を出しつつあって、使い分けが重要になってきてるので。

間違いもあるかもなので参考程度に。

■まとめ観点

  • 特徴メモ(使用感、テクスチャなど)
  • 使用可能フィラメント(NGがあれば明記)
  • 洗浄方法(NGがあれば明記)
  • 糊(推奨される糊、NG)
  • 上限温度
  • 剥離タイミング(冷ましてから/熱いうち)

あたりかなと思います。特にNGでプレートをダメにしてしまうのを避けるのが主目的です(造形失敗よりも重大)。

スムーズPEIプレート

一時期メインで使っていたプレートです。底面が文字通りスムーズなので出荷品には重宝。ただ使い方や剥がし方を間違えるとダメージを受けやすく、買い換えるにも良いお値段なので、最近は必要最低限にしています。表面に跡が残るようだともう造型物にも影響してしまうレベルの劣化です。ただし600番のサンドペーパー で磨くとある程度は復活するようです。

  • 対応フィラメント:ほぼ全て
  • 洗浄方法:洗剤と水(アセトンNG)
  • 糊:PLA以外では液体orスティック糊を使用。PC/PAはスティック糊
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:冷ましてから(公式記載は「数分待って」)

常温プレート SuperTack

比較的低温でもしっかり定着するので、加温時間や電気代を節約できるという触れ込みの割と後発のプレートです。耐久性も高めでPLAやPETGなど一般的な用途の普段使いに便利。標準の常温プレートが置き換わったと思われます。ただいうほど「常温」ではない印象。加熱オフにこだわって使おうとすると定着せず、結局70℃くらいにした方が安定する感触。

  • 対応フィラメント:TPUはNG、PLA SILKも非推奨
  • 洗浄方法:汚れたら洗剤と水(アセトンNG)
  • 糊:PLA以外では液体orスティック糊を使用。PC/PAはスティック糊
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:スクレイパーでそっとはがす。くっつきすぎている時は50℃くらいに温める

BIQU CryoGrip Pro Glacier

水色が特徴のSuperTackに近い特性の社外プレート。同じ水色のCyroGrip Proシリーズには2種類、Frostbite(フロストバイト)とGlaicier(グレイシャー)があるので注意。自分はより使用フィラメントが多く、テクスチャーもスムーズ寄りのGlaicierのみ購入しています。エンプラまで対応するGlaicierとPLA/PETGにベストはFrostbiteという棲み分けのようです。

ただこれもSuperTuckと同様、そこまで万能、完璧じゃない印象。定着しない時はしない。結局ちょこちょこ温度を上げて使ってます。

  • 対応フィラメント:ノズル300℃以下ならなんでも
  • 洗浄方法:洗剤と水、またはアルコール
  • 糊:不要
  • 上限温度:記載無し
  • 剥離:プレートを曲げてはがす。くっつきすぎている場合は少し冷ます

Bambu 3D効果転写プレート

表面の微細な凹凸を転写して底面に構造色でキラキラ模様を出すプレートです。面白いですが意外と難易度が高いというか実質PLA専用という感じ(公式にはTPUも対応らしい)。PETGはほぼ定着しないので注意が必要です。ASAは一応いけましたが、たぶん糊を使うと凹凸が埋まってしまって回復不能なダメージを負います。Bambu Studioのプレート選択ではスムーズPEIを指定します。

表面シートが劣化したら貼り替えも可能なんですが、なぜか個人的なお気に入りのカーボン柄はシートの販売がなくプレート付きで買うしかない。

  • 対応フィラメント:PLA/TPUのみ
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:厳禁
  • 上限温度:記載無し
  • 剥離:プレートを曲げてはがす。くっつきすぎている場合は少し冷ます

Darkmoon G10 Garoliteプレート

ガラス繊維とエポキシ樹脂を主材料とするガロライトという材質を使ったプレート。3Dプリント用途以外で販売されている板を買って来て磁石で鉄製プレートに貼り付けて使うのが主でしたが、海外のDarkmoonという個人ブランド(?)がBambu互換形状のプレートとして販売していたので買ってみました。送料が結構高くて総額1万円超えでしたがキヨミズりました。

メリットはとにかく耐久性が高く、-CFフィラメントを使っても劣化しにくい。また糊を使わなくても定着が強く、反りやすいPA6ナイロンに向いてるとのことで買ってみた次第。ただこれらはG10 GaroliteについてChatGPTが言ってることで、Darkmoon公式としては以下の仕様を記載しています。この販売者としてはスムーズPEIの上位版という位置づけのようです。傷みやすい(かつ高い)スムーズPEIを置き換えてかつ長持ちするなら投資価値があるかなという判断で購入しました。まだ届いたばかりなので使用感はまた後日書きたいと思います。

  • 対応フィラメント:PLA/PETG/PCTG/TPU/ABS/ASA(それ以外は非推奨)@公式(CharGPT/Gemini曰く、TPUはくっつきすぎて非推奨、PCは100℃超えの温度なので非推奨)
  • 洗浄方法:普段はIPA、時々温水と中性洗剤
  • 糊:記載無し(ChatGPT曰く厳禁。定着が弱い場合は、4~600番のペーパーで軽く研磨)
  • 上限温度:記載なし(ChartGPT曰く100℃程度推奨)
  • 剥離:記載なし(ChartGPT曰く完全に冷ましてからでないと劣化)
  • Bambu Studioで「高温/スムースPEIプレート」を選択

ちなみにDarkmoonブランドでは他にSatin(サテン)プレートというのを出していて、こちらの方が「PLA/PETGからナイロン、ポリカーボネートまで」と幅広さを謳っています。ただしテクスチャーが粗めのようで見送りました。

エンジニアリングプレート(旧)

  • 対応フィラメント:ABS/ASA/PETG/PA/PC/TPUなど
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:基本使用を推奨。液体かスティックかは使い分け。
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:剥がす前に10分は冷ます。冷めると勝手に剥がれる。

エンジニアリングプレート(新)

上記エンジニアリングプレートがしばらく購入できず、今のがダメになったらどうしよう、、と思ってたんですが、今年頭くらいかしれっと発売されていました。以前は低温プレートと裏表だったんですが、新発売のものは両面エンジニアリングプレートで、耐久性が向上している模様。まだ買ってないですが、いずれ手を出すと思います。

Bambuから出ている全てのフィラメントに対応ということなので、「迷ったらこれにしとけ」感がある万能プレートです。ただし糊はどのフィラメントでも使用を推奨なので手間。

  • 対応フィラメント:Bambu全フィラメントOK
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:基本使用を推奨。液体かスティックかは使い分け。
  • 上限温度:不明
  • 剥離:スクレイパー。がっちり付きすぎている時はアルコールを隙間に流し込む。

■ほぼ使っていないもの

低温プレート

エンジニアリングプレートの裏面。SuperTuckもあるし今は基本使ってないです。

テクスチャードPEIプレート

たしか標準で付属してきたもの。テクスチャーが大きすぎて好きではないので基本使ってないです。定着力も耐久性も高いは良いので初心者向けではあります。

■まとめ

G10 Garoliteプレートが届いたので、これから評価していきたいと思いますが、基本はこんな使い分けかなと思っています。

  • PLA/PETG: SuperTackかGlaicier
  • ASA/ASA-CF/PA6-CF: G10
  • TPU: G10かスムーズPEI

Darkmoonを信じるならPLA/PETG/TPUもG10でいいかもですが、お高いので温存していきたいなという感じ。使ってみたい前々平気そうならG10をゴリゴリ活用していくかも知れません。あと、耐熱温度が高い一方、SuperTackでも割と反りやすいPolymaker HT PLAに最適なものも探したくて、これもG10に期待してみようかな。

あと次にBambu公式で買い物するついでかセールの時に新エンジニアリングプレートは買うかも。スティック糊や液体糊は仕上がりが気になるのでスプレー糊(ケープ)前提で消耗品として使いつぶす用に。

Surface Pro Xのリカバリー2026年版(25H2までの道のり)

元祖Arm64 Windows版のSurface Pro X(SQ1)がブートしなくなって半年あまり。ついにATOKがArm版Windowsに対応したということで重い腰を上げて復活させることにしました。

症状

なにかしらのタイミングでシステムファイルが壊れたらしく、Windowsが起動せず青画面の自動回復モードに突入するようになりました。ここでは回復キーの入力を求められ、それは突破するも結局エラーで回復できないという流れ。それ以外の修復やロールバックも全てエラーという感じで、完全初期化しかないという形。

公式手順に従うが…

公式手順はこちら。要約すると、

  1. 上記ページでモデル名とシリアルNo.を入力し、回復イメージのzipファイルをダウンロードする(本記事執筆時点で、24H2、23H2、22H2、20H2が選択可能)
  2. Windows上で「回復ドライブ」ツールを使ってUSBフラッシュメモリに回復ドライブを作成する(この時、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」のチェックを外す)
  3. できたUSBフラッシュメモリドライブに、回復イメージzipの中身をコピーし、存在するファイルは全て上書きする
  4. Surfaceをシャットダウンした状態でUSBフラッシュメモリを挿し、他のUSBデバイスは全て外す
  5. 音量下げボタンを押しながら電源ボタンを押しで電源を入れる
  6. 黒画面に白のWindowsロゴが出たら(つまり電源が入ったら)電源ボタンを離す
  7. グルグルが出たら音量下ボタンも離す

これでUSBブートして言語選択画面になるはず、、だけど何度やってもならない。念のため、5以降のかわりに音量上ボタンをつかいUFEI管理画面に入り、ブートデバイスでUSB Driveを選んで右スワイプし、「Immidiatelyなんちゃら(今すぐUSBブートする的な項目)」からしてもダメ。

24H2イメージがおかしい。23H2ならあっさり成功

散々あれこれ試した挙げ句の結論として、「24H2イメージが壊れている」というのが濃厚です。海外のMSサポート掲示板でも報告がありました。23H2イメージでやりなおしたら一発で成功。

しかし23H2はサポート終了してて24H2アップデートも降ってこない

ようやくWindows 11 23H2は起動しました。そこからせこせこWindows Updateをかけてこうとするものの、23H2の最新にまではなるものの24H2が降ってこない。Windows Update画面で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしたり、Surfaceのドライバーやファームウェアをチェックしてみてもダメ。Gemini曰く23H2がサポート終了しているためアップデーターの配布もされてないと(そんなことある?)。

ならばWindows 11 インストール アシスタントをダウンロードして実行すればいいかと思ってやってみると、なんと「Arm64は対応してない」というエラーで起動せず。詰んだ?

Windows 11 ISOイメージからアップデート

またさらにGemini/ChatGPTと相談した結果、ISOイメージをマウントして中にあるsetup.exeを実行すれば良いということ。Arm64版のWindows11 ISOイメージはこちらで配布されています。幸い最新の25H2が置いてあるので24H2はスキップすることができました。

USBメモリだと遅そうなので、ISOファイルを本体SSDにコピーし、右クリックメニューから「プログラムで開く」→Explorerを選ぶとマウントできます。DVDに焼く必要なし。便利になったもんです。その中のsetup.exeを実行してインストールできました。

やれやれなのらね。

まとめ

今後、24H2イメージが修正されたり、25H2イメージが配布されたりという可能性もありますが、Pro Xはもう数年前のモデルだしあまりサポートは期待できないかも知れません。

とりあえずの手順としては、

  1. 23H2バージョンの回復イメージを公式手順で作成する(別PCからでもOK)
  2. それを使って23H2状態のWindows11までリカバリー
  3. 25H2のISOイメージをダウンロードしてマウント
  4. 中のsetup.exeを実行して更新

というのが最短手順になる気がします。なおこの際、ユーザーファイルは完全に消えるのでご注意ください。

3Dスキャナー RevoPoint INPIRE2、あらためて良いぞ

新車が来て色々形状取りしたい機会が増えて昨年購入したINSPIRE2が本格稼働してきているので再レビュー。なおなぜかAmazonや楽天のRevoPoint公式ストアで取扱がなく、これを書いている時点では公式サイトでしか買えないかも知れません。

前回の記事

■ケーブルレス運用

前のPOP3 Plusもそうでしたが、RevoPointのモバイル系スキャナは純正グリップ型バッテリーが用意されています。T字になる感じが狭い車内で取り回しに影響するなと思い、写真のように薄いモバイルバッテリーを貼り付けてみました。

薄型モバイルバッテリーと一体化

INSPIRE2はUSB-Cポートですが5V給電で動くので、モバイルバッテリー側はUSB-AのものでOKです。それほど長時間稼働させるわけではないので容量もさほどいらないです。なのでホームセンターでワゴンセールになっていた適当なものを買い、短めのA-Cケーブルでつないでます(ケーブルレスではない…)。

ショートUSBケーブルで接続(まだちょっと長い)

この方がコンパクトにまとまるし、向きを縦横無尽にかえる時も手首の動きだけで自在にできる感じです。もちろんスキャン対象物の大きさは距離によるんでしょうけど、今のところこれが使いやすく感じています。いずれもっとフィットするバッテリーやケーブルがあったら順次交換していきたいと思います。

こう持った方が扱い易い

マーカースキャン一択

せっかくPOP3 PlusからINSPIRE2に買い換えたのでスキャンモードは「マーカースキャン」モードばかり使っています。文字通りマーカーを使ってスキャンするのですが、こちらでないとパラレルレーザーを使ったスキャンができません。RevoMetroを起動すると必ず「特徴スキャン」(=フルフィールド構造光)モードが選択され切り替えに20秒くらいかかるので、マーカースキャンをデフォルトにしてほしいものです。

今回後ほど掲載される車内の内装形状のスキャンでは、スキャンモードを「並行線」、トラッキング方式を「マーカー」、スキャン対象物を「黒い物体」にしています。カメラの露出とレーザーの明るさは「AUTO」にしています。

あとマーカー内径を3mm、6mm、10mmをそれぞれON/OFFできるので、使っている6mm以外はOFFにしておく方が正確に検知できると思われます。

とにかくマーカーをたくさん配置する

マーカースキャンの極意は文字通りマーカーをたくさん配置すること。ただ小さなシールをあちこちに貼るのは結構大変です。ひとつの解決策としてはマーカーブロックを使うことです。買うと高いですが3Dプリンターがあるならモデルデータを拾ってきて自分でプリントも可能です。水平面があれば置くだけ。片付けも一瞬です。マグネットをつけてあれば金属の垂直面にもつけられます。

しかし水平面に置くだけだとカバー範囲も限られます。そこでシールの出番なわけですが、今回はさらに一計を案じました。写真のようにマスキングテープを貼った上からマーカーシールを貼り付けるのです。

このやり方のメリットは複数あります。

  • 貼り剥がしが簡単
  • マステごと他の場所に貼り替えて再利用ができる
  • 黒い対象物に色がついてスキャン精度が高まる

など。、もう最初からこういうマーカーが印刷されたテープが売ってればいいのに!表面が反射材みたいなのだから難しいかな?

テープごと保存して再利用も

デメリットとしては、テープの厚みがスキャンに載ってしまう点ですが、どのみちCADソフト側で手作業でトレースする用途なら大した害ではないかと思っています。自分は使い終わったマステごと収納ボックスのフタに貼っておきました。何度かこうして再利用すればマーカーシールのコストも抑えられます。

しかしこれだけマーカーがあっても割と「マーカーが少ない」と怒られます。感覚的にはこの倍くらいの密度でマーカーをつけた方が結果的には速くスキャンできると思います。

■MacBook Pro M1Maxでも使える

INSPIRE2の最低要件がM1 Proで、推奨はM2 Proなので、M1 Maxはギリギリなところですが、今のところ普通に使えています。たまに画面更新が途切れるといえば途切れるけど、プロセッサの問題というよりはWi-Fiの問題かトラッキングが外れてるような気もします。USBケーブルの方がスムーズかもですが、やはりケーブルレスの方が煩わしさがない気がしています。

最新世代のMacやPCならより快適かもですが、現状手保ちのノートPCではこれが最高スペックなので、車内などでスキャンするにはこれを使うしかなく、まぁ良かったです。自室ではRyzen9 5900X+ RTX4090 + 64GBのデスクトップなのでより快適です。

■スキャン例

実際のスキャン結果はこんな感じ。改良後ランクル300のインパネに追加された小物入れにぴったりのトレイを作りたかったんですが、単純な長方形ではなくノギスで測るだけでは難しかったので3Dスキャンしました。

手前にあるピラミッドや左端の棒、5角形の面がついたボールみたいなものがマーカーブロックです。

黒い上に置くまで光が届きづらいですが、LEDライトで照らしながらなんとか形が取れました。マスキングテープが何か所が見えているのがわかりますでしょうか。あまり再利用を繰り返すとテープの端が浮いてくるので限度がありますね。

実際に製作したトレイがこんな形状なので、定規やノギスでは厳しかったと思います。

(これが何するものかはまた後日の記事にて)

■まとめ

周りにしっかりマーカーを配置してやれば、パラレルレーザーで割と黒いものでもいけるし、それなりのモバイルPCがあればクルマなどでも使えるし、本当に買い換えて良かったです。車内だとスキャンスプレーを使うのは躊躇われるので有り難い。更に出してMetroX/YやEinsterなどブルーレーザー機ならもっとサクサクスキャンできるのかもですが、当面自分の用途と使用頻度だと8万以下で買えるINPIRE2はベストフィットな気がしています。

とにかくマーカーを大量に配するのが重要だとわかったので、効率良くマーカーブロックやシールを配置する方法を模索していきたいと思います。あとは、できあがったメッシュデータからソリッド化する修行ですね。

増車したので車内Wi-Fiを見直し

ランクル300が来たので車内Wi-Fi契約の見直しをしました。これまでは、

  • クラウン – FS050W + LinksMate (追加SIM)
  • プリウス – DCT-WR100D + docomo in-car connect 1年契約

という形でした。乗車比率は9:1くらいでプリウスは乗っても近距離。ただ自作GPSロケーターを搭載するのでスマホ依存なしで常時接続したかったという感じ。

現状整理

LinksMateの追加SIMについて

格安SIMのLinksMateでは1契約で5枚までSIMを発行してデータをシェアできます。データSIM 1枚追加ごとに110円。サブスマホやタブレット、LTE内蔵PCなどに使っていました。MNOはドコモでトンネルなども含めエリアは不満なし(たまに楽天モバイルに切り替えたりもしますがやはりトンネルで途切れがち)。

またカウントフリーオプションという月550円で対象サービスとの通信が9割引きになる点もポイント。これはベース契約に付帯されるので、5 SIMでシェアの場合、全回線に適用されます。現在我が家でメインで使っているU-NEXTも対象になるので加入しています。

ルーターはSIMフリー 5G対応のFS-050Wを使用。少し高いですが、5G対応だし、屋外使用できる5GHz帯のW56に対応、またバッテリーレス運用のカーモードがあるので車載用としてはうってつけです。

DCT-WR100D + docomo in-car connect について

プリウスでPioneerの車載専用ルーターDCT-WR100Dを発売当初から使用しています。専用プランの docomo in-car connectをプリペイド契約すると、車両が動いてる限り使い放題という仕組みです。もちろん停車したら即止まるということはなく一定時間は普通に使用できます。ような自宅などの固定回線に使われないよう一定基準は適用されますが、車で使う限り事実上無効といえます。1年一括契約で13,200円なので月1,100円となります。他に1日、30日のプランもあります。ルーターとしては2.4GHzしか使えないのと、すごく寒い日に通信が不安定になることがあるのが難点。速度制限の可能性については記述が見当たりません。

今だと後継モデルのDCT-WR200Dが2万円前後です。

ただこの製品はプリペイドSIMを使っていて2年ごとにSIMを買い直す必要があるという罠があります。価格は5,500円。つまり年換算で2,750円の隠れコストが発生します。プランの契約期間とは別のタイミングで襲来するので面倒だし、なんだかすごく損した気になるのが難点。今回これがバカらしくて卒業することにしました

トヨタ車内Wi-Fiについて

ウチでは使ってませんでしたが、新型クラウンとランクル300については車内Wi-Fiというサービスに対応しており、車両に内蔵したWi-Fiルーターで5台まで。2.4GHz専用。価格は少し前に値上がりして1,650円。MNOは当然系列であるau。「直近3日間で6GB以上の通信をした場合」速度制限がかかる可能性ありとされています。

ルーター機能が車両に内蔵されてるので配線やバッテリーの心配なく使いまくれるのでもっともお手軽だと言えますが、docomo in-car connectよりも割高感は否めません。値上がりも痛い。また車両ごとの契約になるので、クラウンとランクル300それぞれで契約するのは、それぞれの車を毎月ガッツリ使うのでない限りちょっともったいないかなという感じ。1台だけなら割とアリだと思います。

■LinksMateに集約することにした。

今回、ランクル300納車と、docomo in-car connectのSIM有効期限切れがまとめて来たので、思い切って見直しすることに。まず回線契約ですが車3台をすべてLinksMateの追加SIMで統一して高速通信容量を共有することにしました。残り2回線は実家の姪達のスマホ用に割り当ててるので、まとめて30GBプランに強化。30GB以上のプランだと低速時も1Mbps(30GB未満だと200kbps)になるのもポイント。

姪っ子達の音声SIM費用を除外して計算するとSIM 3枚、30GBプラン、カウントフリーオプションで3,394円/月となります。真の使い放題ではないものの、車内Wi-Fiを三台個別に契約するよりかなり割安です。また大手キャリアのデータプラスのような1回線1,100円でデータ容量をシェアできるものは主回線につき1子回線しか契約できなかったりするので比べるべくもありません。

またLinksMate自体ゲーマー指向の会社で速度の落ち込みもそれなりに抑えられている気がします(自分が昼間あまり乗らないのもあるかもですが)。

■ルーターも富士ソフトで統一

LinksMateは専用ルーターがないので、別途自前でSIMフリーまたはdocomo用のものを調達する必要があります。今回はクラウンで使っていたFS050Wをもう一台ランクル300用に追加、30プリウス用は4Gで妥協し下位モデルのFS040Wを購入することにしました。プリウスは使用頻度も走行距離も少なく、DCT-WR100Dの性能でも困っていなかったので。

また、通常のFS040Wは1.3万円、別売りのカークレイドルが付属するかわりにバッテリーを省いたカーセットが注文時17,800円だったのでそちらを選択しました。ちなみに040WはeSIM非対応なので、nanoSIM再発行は必要でした。

バッテリーレス運用にするとリチウムイオン電池が膨張したりといったリスクが避けられる一方、コンビニとかにちょっと駐めてエンジンを切る度にルーターも再起動になるのが難点。5GHzを使う場合、航空レーダーとの干渉をチェックするDSF(1分間)も毎回やり直しになります。ただFS040は5GHz(W56)と2.4GHzを同時に有効化できず、ウチの場合GPSロケーター(ラズパイZeroW)が2.4GHz専用なので、どのみち2.4GHzで運用せざるを得ず、DCT-WR100D同様、エンジンに完全連動でいいやとなりました。

ちなみにFS045Wという2025年モデルもありましたが、2020年発売の040Wよりも高い割に、4G LTEの速度が300Mbps -> 150Mbpsに落ちてしまうのでスルーしました。050Wも含めたスペック比較表はこちら

上位モデルのFS050Wは5Gに対応し、Wi-Fiも6になります。2.4GHzとW56も同時使用可能なのでクラウン同様ランクル300用は奮発してこちらにしました。

惜しいのは040Wと050Wでは管理用スマホアプリが別な点。それぞれ個別にインストールしておく必要があります。また外付けのLANアダプターでFireTV Stickと有線LAN接続にしています。これでDSFの1分間をまたずに比較的短時間で(FireTVは)通信可能になります。

こちらはカーモード(USB電源供給に連動して電源ON/OFF、かつWi-FiをW56に固定)にしつつもバッテリーは入れています。マニュアルには「カーモード使用時はバッテリーは外せ」とあり、厳密には電源連動していません。コンビニとかでいちいち電源を切らずに短期復帰したいのと、なんとなくLANアダプターがバッテリーレス運用だと不安定な気がするからです。そこはもう少し検証してみたいですが、たまにLAN通信ができなくなることがあるのは確かです。

■まとめ

2台のスマホと3台の車載ルーターの5回線を束ねて高速通信量を無駄なく使える体制に見直しました。

ちなみにiPadなどたまにしか持ち出さず、盗難時にGPSで位置検索ができればいいや程度のデバイスはpovo2.0で実質無料で低速回線が使い放題になるeSIMに移行。

5回線で30GBで足りるかどうかは今後様子見ですが、これまで24GBでたまに月末に不足する程度だったので、まぁいけるんじゃないかなと。また30GB以上プランなら高速通信分を使い切った後の速度も200kbpsから1Mbpsになるので、追加ギガを買わなくてもよくなるんじゃないかという可能性にも期待しています。

LinksMateはたくさんの回線で効率良くギガ(高速通信分)をシェアする用途にはなかなか便利で配信をU-NEXTでバリバリ見るなら特に最適な格安SIMだと思います。

(ちなみにAppleTVからのU-NEXT視聴はカウントフリー対象にならないようで、結局FireTV Stickに戻しました。FireTVは最近ホーム画面の広告がウザいのでAppleTVにしたかったのですが、、)

ランクル300(改良後)ファーストインプレ

クラウンより先の2022年6月(受注停止1,2週間前)にパートナーが契約したランクル300 GR SPRORTガソリン。当時4年待ちと言われていたのが3年半で納車されました。仕事が一段落してやっと乗れるようになりました。二日ほど乗ってみてのファーストインプレを残しておきます。

■走行周り

久しぶりのガソリン車です。実家でのチョイ乗りを除けばLEVORG手放して以来の7,8年ぶりかな?しかも3.6Lなんて人生最大排気量です。ここんとこHV車しか乗ってなかった身からすると、発進加速時や上り坂のブロロロォォって音と振動は若干気になります。遮音性は高いのでうるさいってほどじゃないけどちょっと慣れない。でも巡航は逆に回転下がるので静かでスムーズ。クラウンクロスオーバーRSのように低速時にガタガタ振動しない分、上質感は上回るかも知れません。外から聞いた時のうるささは同レベルかな?深夜の帰宅/外出などはちょっとお隣さん気になってないかな?と気になります。

シフトレバーも久しぶりにリニアなガチャメカ式なのがしんどい。カロスポからクラウンに乗り換えて30プリウスとレバーが統一されて混乱しなくなったのに、また逆戻りです。プリウスシフトは色々言われてるけど、あれだけ使ってる分には最小の労力でシフト操作できて神なんですよね。位置的にもクラウンより遠い場所にあるので、まだ手が宙を空振りしてしまいます。

クラウンRSと同様、ドライブモードのCUSTOMにAVSのサスだけ固めにセットすると足の感じは好み。SPORT S+は燃費が恐くて使えない。

燃費はまだ最初に満タン給油して1/4くらい使ったくらいで満タン法計測データがないですが、メーター表示をみてると高速乗っても5km/L行かないかなって感じ。ちょっと落ち着いてきたけどハイオクでこれは辛いですねぇ。クラウンRSも街乗り10km/L前後ですがマシに思えてきます。遠出にどっち乗ってきたいかっていうとクラウンかなぁ。

■先進安全装備周り

2025年の改良でもあまり強化されておらず、クラウンRSと比べると、「トヨタチームメイト」のアドバンスドドライブ、アドバンストパークがないので、微妙に不便。特にアドバンストパークのリモート操作は、車体が大きいだけに絶妙に狭い駐車場に入れる時に、ドアが空かないようなスペースに車外操作でバックさせて入れるみたいな時にあると良かったなぁと。

プロアクティブドライビングアシストもないですが、ACC時のレーンキープ能力は同じ位自然カナという感じ。ただしステアリング保持検知がたぶんタッチセンサー式ではなくトルク式なので、本当に手を添えてるだけだと「ハンドル握れ!」アラートが出やすいかも知れません。あと顔認識カメラもないので、頻繁に怒られないのはいいけど、ナビのドライバー識別が弱い気がする。

パノラミックビューモニターは滅茶苦茶重宝です。この車幅だと色々ギリギリなので必須装備です。その意味で、改良後はVIEWボタンの位置が押しやすい場所に移動されたのは有り難い(比べてないからわからないけど)。

あとADASではないけどデジタルキー非対応なのはちょっとガッカリ。

総じて2021年なりという感じ。

■車内装備周り

ナビがT-Connect 22仕様の12.3インチ、メーターも12.3インチフルデジタルになったのは本当に良かった。噂が聞こえてきた時点で「頼むから来るなら改良後で!納期遅れてもいいからっ」と思ってました。実際、改良前で良ければ1年前くらいに渡せるかもみたいなこと言われて「いや、待つから改良後がいい」って返事してました。

RAV4が出ちゃったので最新世代ではなくなりましたが、まぁクラウンと同じ機能、操作性なので使い分けもスムーズ。TOYOTA IDでドライバー登録したら各種設定やナビのメモリ地点も同期されました。相変わらず登録設定のユーザビリティはダメダメですが、このCarPlayのような世界観(レンタカーとかでも一時登録すれば色々同期されていつもの感覚で運転できる)はトヨタはもっと真面目にPRした方がいいんじゃないですかね。まぁ、メーターとかのデザインが車種別デザインではなくありきたりな共通デザインなのは微妙ですが…

機能はほぼ同じですが、CarPlay用のUSBポートがむき出しなのはちょっとイヤかな。毎回USBケーブルでスマホをつなぐのには便利なんだろうけど、うちみたいにCar TV Mate差しっ放しって使い方だと、グローブボックス内にまるごと収められた方がケーブルがゴチャつかなくて良い。

厳密には自分のクルマではないので、穴空け加工とかは怒られるので、今後ルーターとかFireTV Stickとかをいかに綺麗に取り回すのかは課題。改良前のDVDプレーヤーがあった位置が改良後は小物入れになってるんですが、そこに3Dプリントで専用ケースを作るか、部品を取り寄せて穴空け加工するか。

■新セキュリティ周り

ランクル300といえば盗難率トップの車種です。社外セキュリティはまた追ってレビュー予定ですが、2025年の改良で純正装備もいくらか改良されています。

  • 指紋認証が全グレートに拡大
  • スマートキーにUWBを搭載し車両からの距離を正確に識別
  • スマホアプリMyTOYOTA+から始動ロック設定

といった内容。

指紋認証については、改良前モデルが盗まれまくりな点でCANインベーダー系には無力なんですかね?しかもなんか登録が上手くいかず、ナビ画面の指紋情報利用許諾画面の「同意する」ボタンを押しても進めない現象が出ていて、最初に指1本だけ登録した自分はOKなんですが、追加ドライバーが登録できない状態です。点検の時などに担当さんに見てもらう予定。認識率もあまり良くない印象。

UWBはAirTagなどで使っている技術で、クルマからスマートキーがどれくらいの距離にいるのかを検知します。これによってリレーアタックなどスマートキーの電波を中継/複製する系の攻撃をブロックできるというもの。厳密にリレーアタックの対策になるのは想像に難くないけど、それ以上の複製系はどうなんでしょうね。UWB自体もそのうちエミュレートされたりする可能性もある?

次にLEXUSで先行導入されていて今回トヨタブランド車ではランクル300が初となる始動ロック。スマホアプリでロック操作をしておくとエンジンが始動できなくなり乗り逃げを防げるというもの。どれくらい強固なのはか不明。これより後からトヨタが後付けセキュリティを発表してたりして、始動ロックだけでは完璧とは言えないってこと?となっています。

セキュリティ的な強度はさておいても、ユーザビリティ面でもやや難アリな印象。まずロックは(多分)スマホアプリからしかできない。解除はナビ画面で暗証番号を打ち込むことでも可能。ただ、

  • ナビ画面が起動するのを待つ必要がある
  • アプリはオーナードライバーのアカウントでしか操作できない
  • 予約タイマー周りがショボい

という点が地味に不便。

ナビ画面上から暗証番号でアンロックも可能

ナビ画面からのアンロック操作は、システム始動後、ナビ画面のスプラッシュロゴ画面を経て起動してからなので、ちょっと待たされる感じ。社外セキュリティIGLA2のキーフォブやパスコード認証に比べるとフラストレーションです。

で、一番困ったのは、このロック/アンロックと予約操作がオーナーしかできない点。今回ランクル300はパートナーが購入したものなので、私はサブドライバーとして使用権を借りている状態です(TOYOTA IDが別々)。サブドライバーである自分のMyTOYOTA+アプリ画面には入り口が表示されません。つまりアンロックはナビ画面からできるけどロックや予約設定の変更ができないのです。ロックも車両内の操作でできればいいんですが、いまのところ方法が発見できてません。近くまたマニュアルを読んだりDで聞いてみるつもりです。

また予約タイマーによる自動ロックもちょっと微妙。まず曜日別の設定UIがとても稚拙で全曜日独立でしか設定できない。毎日午前0時から9時に自動ロックさせようと思ったら、日~土まで7回同じ操作を繰り返さないといけません。もちろん曜日別操作はできた方がいいんですが、令和の現在、一括設定できるようにもしとこうよ、、と。

また注意書きによると、「予約時間に運転中だったりすると反映されないこともある」的なことが書いてあります。そりゃ走行中にロックされないのはいいとして、その後、午後1時にクルマを駐めた時にロックがかからないのはダメじゃないの?と。ただまだサンプル1ですが、一応ロック予約時刻を過ぎて下車した数分後にロック通知が来たっぽい(パートナー談)ので、ちょっと動作要件がまだよくわかりません。色々リアルタイムで反映されなかったり、寒い日の朝にエアコンのリモート始動がサーバー落ちることがちょくちょくある処理能力ギリギリのT-Connectサーバーなので、ロック開始時刻とアンロック時刻に1回ずつトリガーするだけ、みたいなクソ実装もあり得るなぁとか。ここももうちょっと要観察です(ランクル1車種だし、担当Dに聞いても即答は返ってこなさそう)。

とりあえず車内のセキュリティボタンを押したら即ロック、とかになってるといいんだけどなぁ。

■スマートキーの内部基板が変わっていた

私は3Dプリンターでスマートキーを小型化するシェル(ケース)を自作しています。

クラウンとランクルのスマートキーは外観は色違いな感じなので、てっきり同じケースが流用できると思ってたんですが、開けてビックリ、中の基板の形状が違っていました。

想像ですが改良後ランクル300は前述のUWB機能を搭載しているので、内部ユニットが新規設計になったんじゃないでしょうか。改良前ランクル300の電池交換動画とかみた限り、写真右のタイプのようなので、おそらく現時点で左のものは改良後ランクル300専用(もしくはLEXUSの一部車種は共有?)なんじゃないかと。

仕方ないので現在対応ケースを鋭意制作中です。メカニカルキーは格納できませんが、これくらい小さくなります。

自分はスマートキーはまとめて持ち歩く派なので、1つ1つが純正のデカさだとたまったものではありません。左くらいコンパクトになれば辛うじてという感じ。またIGLAのキーフォブも一体化するのでかなりスッキリします。ご関心のある方はショップページで最新情報をご確認ください。

こちらで注文できます

トヨタスマートキー小型化ケース

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参考価格: ¥4,000(別途消費税、送料がかかります)

在庫: あり

■まとめ

まだ乗り始めて2日なので、後々印象がかわったり、勘違いもあるかもですが、とりあえずのインプレでした。

とりあえずマニュアルはもうちょっとちゃんと読みたいと思います。

クラウン向けに作った各種3Dプリント品も順次ランクル300用も作っていきたいなと思います。