最近のBambuLab X1-Carbonとか3Dプリントとか

今年3月に導入したX1-Carbonと3Dプリント活動の近況をまとめてみたいと思います。

最近は月イチくらいで依頼を受けてモデリングとプリントをしている気がします。主にはというか全て過去のブログ記事から「これ欲しい」とご連絡いただきつつ、なんやかんやカスタムもしているという感じ。手元に対象機器がないものへの治具をリモートで作るのは結構大変で相手にノギス買って下さいとも言えず、何往復か試作品をやりとりする前提みたいな感じで進めています。大抵のものはクリックポストか定型外郵便で200円以下で送れるので一旦送料500円として数回発送やって上手くいかなかったらまた相談、みたいな感じです(パーツ代自体は別)。ベースとして自作モデルがあってカスタムでこれなので、フルスクラッチの請負モデリングとかやってる人はどうしてるんだろ?お互い損にならないやりとりの方法があるといいんですが。

■最近のX1-Carbon

社外フィラメントを使った時の送出エラーに悩まされてきましたが、このModを組み込んでからかなり解消した気がしています。

https://makerworld.com/en/models/452104#profileId-359257

黒い方が標準のスプール送りローラーで、そのゴムを剥がしてオレンジの3Dプリントパーツを取り付け、更にその上にシリコンチューブを巻くことでスプールのスリップを防ぐというものです。

シリコンチューブは内径10mm/外径14mmのものが指定されており、日本のAmazonで買えるものとしてこれを使いました。

これをつけて、これまで付けてきた補助具は全て外してしまいましたが、社外フィラメントでも快調に使えています。

もっとも使うフィラメントもだいぶ固まってきたというか、以前から試作用にできるだけ安いPLAフィラメントとして、ELEGOOのRAPID PLA+を使っていましたが、品質的にも問題なく、黒と白は2本セットで買うとかなり安いので、カラーが必要ない用途はほぼこれにしています。紙スプールですが、外周になにか塗ってあるっぽいのでたぶん何かしらAMSのスリップや削れ対策をしてあるんじゃないかなと。

履歴をみるとセールで3,199円で買えてたので、1スプールは1,600円くらいです!

なお純正PLA(300mm/s)より速い600mm/sの高速印刷対応を謳っていますが、BambuStudioには公式プロファイルがないので、いまひとつ活かし切れてない状態です。一応それらしいパラメーターは変更してみたんですが果たして変わっているかどうか。まぁ最高速が活かせるのは直線の長い造形箇所だけなのであんまり真面目に調べてないです。公式プロファイルが入るといいんだけどなー。

他にModとしては、AMS用のシリカゲルケースをこちらに変更しました。

https://makerworld.com/en/models/122484#profileId-131954

今までのよりもギリギリまでスペースを使うのでフィラメントをセットしたままでは抜き差しできないですが、その分シリカゲルがたくさん入るので取り出して乾燥/交換する頻度自体が減ればいいかなと。フタも開閉が楽で良いです。ただ造形は地味に一晩かかりました。

センターにはこの角形の湿度計をセットできます。

■0.2mmノズルがスゴかった

標準添付の0.4mmよりも細かい造形ができる0.2mmノズル、買ってはあったんですが面倒で使っていませんでした。最近キートップの依頼があって表面の曲面をなだらかにしたかったのでようやく重い腰を上げてホットエンドの交換作業にチャレンジ。単純に言って層数が倍になるので造形時間はめちゃめちゃ延びますが、その甲斐あってかなり段々畑状態が緩和されると感じました。プリンターの性能が上がったよう。これは今後も積極的に活用していきたいです。

ただやはり交換はめんどくさい。カバーをはずし、小さいコネクタを3つ、H2のネジを2つ緩めて外す必要があります。もともとこれのためにちょっと良いアレンキー(六角棒レンチ)を買ってあったんですが、地味に時間がかかるし、中腰作業で腰に来るので、AmazonのBlack Fridayセールで安くなってたペンシル電動ドライバーを買ってしまいました。

これの良いところは先端にLEDライトがついているところで、薄暗いX1-Carbonのエンクロージャーの中で使うには以前買ったXiaomiのアレよりも便利です。その他の点での優劣はもう少し使ってみて評価したいと思います。

あと小さなコネクタを抜くのに、このツールが重宝しています。

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これは自作PCとかやる方はマザボからコネクタ抜いたりするのにも便利なので普通に持ってて損はないと思います。

■サポートフィラメントの代わりにPETGを使う

以前、サポートの接触面にだけサポート専用フィラメントを使うと良いという記事を書きました。

単価がたいていの主材用フィラメントより高いサポートフィラメントですが、接触面だけに限るだけでかなり消費を抑えられます。ただそれでも高いことは高い。

こちらのPolymakerのは0.75kgで8,000円強と、Bambu純正の0.5kgで6,000円位のより少しだけ割安ですが、2本目を買うのを少し躊躇してしまいました。

そこで前々から知識としては知っていたPETGを使う方法を試してみたんですが、なるほどまずままずの剥がれやすさな気がします。PLAとPETGは相性が悪いのでPLAのサポートにPETG、PETGのサポートにPLAが使えるというワケです。PETGならPLAと似たり寄ったりの単価なので遠慮無く使えます。すごく小さいところにこびりついてカッターで削るようにしないとならないこともありますが、それはサポート専用フィラメントでもなる時はなる気がしますし、当面はPETGで頑張ってみようかなと。

主材に白を使うことが多いので、見た目にサポート用フィラメントが残っていることが判別つきやすようオレンジのPETGを買ってみました。

これまたELEGOOの高速タイプ。また使ってみてレビューを追記します。

■その他の便利ツール

造形後の整形に重宝しているツールをいくつか。まずは精密ニッパーはこれ。先端が細い上に模型用ニッパーのように片側がフラットな刃形状なので、カットした後の面が綺麗です。

ツノダ(Tusnoda) King TTC エッジニッパー 115mm MEN-115

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また細かいサポート材やもじゃもじゃの除去にこのピンセットも愛用しています。先端がかなり細い割にけっこうガッチリつまめます。

あとはカッター。有隣堂のYoutubeチャンネルで知ったんだったかな?ひと手間ロック機構の操作があるのはちと面倒ですが、刃がガッチリ固定されてブレないので細かい切削作業がしやすいです。刃先の角度も鋭利なのでほじくるような作業にも良い感じ。

他、造型物の接着にはロックタイトの3種類を使い分けしています。アロンアルファとかよりも乾きにくくきっちり使い切れる気がします。

標準がコレ。

ハケタイプ。

特に高耐久性が求められる時はコレ。

あと、定期メンテナンス用にぼちぼち付属のグリスを使い切るので物色。海外での定番はコレ。

公式Wikiには、

You can use the BX-300/F series grease in the link, but other lubrication alternatives can be used. 

A popular lubricant is Super Lube 92003 Silicone Lubricating Grease with PTFE or Lucas Oil 10533 White Lithium Grease which should work similarly.

とあります。「BX-300/Fが使えるけど、他のでもいいよ。Super Lube 92003やLucas Oil 10566でも同様に機能するよ」という意味。 しかしどれも日本で売ってるところはナサゲ。みんなが使ってるSuper Lube 21030は実は公式Wikiには挙げられてないんですね。海外ニキはみんな使ってるので問題はないんでしょうけど、、

ということでPerplexityさん(Gpt AI)に手伝ってもらって国内での入手性がよくコスパもヨサゲなものを見繕い、選んだのが5-5-6などでお馴染みKUREのシリコーングリースメイトのペーストタイプです(スプレータイプもあるので注意)。

Perplexityさんにまとめてもらった比較表を貼っておきます。


以下は、Super Lube 92003、Super Lube 21030、そしてKUREのシリコングリースメイト1067の性能比較です。

特徴Super Lube 92003Super Lube 21030KURE シリコングリースメイト1067
温度範囲-40°C to 260°C記載なし-50°C to 250°C
主な用途食品グレード、プラスチックスレッド、減衰媒体食品グレード、多目的ブレーキシステム、プラスチック&ゴム
成分シリコーンとPTFE合成グリースとPTFEシリコーングリース、フッ素樹脂(PTFE)
特性優れた防水性、腐食防止、音の減衰長持ち、摩擦低減、錆および腐食防止優れた熱安定性、酸化安定性、防水性

詳細な比較

  • 温度範囲: Super Lube 92003は-40°Cから260°Cまでの広い温度範囲で使用可能であり、KURE 1067も同様に広い温度範囲をカバーしています。Super Lube 21030の具体的な温度範囲は記載されていませんが、多目的用途に適していることから幅広い条件で使用可能と考えられます[3][4].
  • 用途: Super Lube 92003は食品グレードであり、プラスチックやゴム部品の潤滑に適しています。Super Lube 21030も食品グレードで、多様な機械部品に使用できます。KURE 1067は特にブレーキシステムやゴム・プラスチック部品の潤滑に特化しています[3][5].
  • 成分: 三者ともPTFEを含んでおり、耐摩耗性や潤滑性を向上させています。Super Lube 92003とKURE 1067はシリコーンベースで、防水性や高温耐性が優れています[3].
  • 特性: Super Lube 92003は防水性と腐食防止に優れており、音の減衰にも効果があります。Super Lube 21030は摩擦低減と長寿命が特徴です。KURE 1067は熱安定性と酸化安定性が高く、防水性能も備えています[3][5].

これらの特性を考慮し、それぞれの用途や環境に応じて最適なグリースを選択することが重要です。


92003とKURE 1067は同じシリコンベース+PTFEで耐熱温度も近く、ゴム/プラスチックセーフな点も共通で安心。

価格でいうと、21030が85gで2,000円弱くらい(並行輸入品)。シリコングリースメイト1067は50gで800円くらいなので、コスパも悪くないです。ちなみに92003はざっと探してもモノタロウくらいしかなく、なんと5,600円もします。KURE 1067は性能は92003に近いのに価格は21030より安いというさすがの国内製品です。

まぁこればっかりはしばらく使ってみてどうかというところなんですが、当面はこれでいってみようと思っています。

RODECaster Videoの運搬ケースを作る

先日、表ブログの機材紹介記事を書いたビデオスイッチャーRODECaster Video(以下RCV)ですが、

主に客先へ持ち込んで使うことが多いので、安全な運搬方法を検討しました。まだ出て日が浅いので、ATEM MINIシリーズのように社外製品があったり、ユーザー間でピッタリのケース情報が出てきたりしておらずゼロベースで検討。

ちなみに本家RODEからはRODECover Videoというアクリルトップカバーが発売されていますが、まだ日本には入ってきていない模様。いずれ出たら買いたいと思っているので、これを被せた上で格納できることも念頭においておきます。

海外では発売済みのアクリルカバーRODECover Video

またACアダプターはPD 65WでOKということでより小型のこちらを持ち運ぶ想定です。

RCVの長辺は30cmをわずかに超えていて、なかなかちょうどよいケースが見付かりませんでした。幅が30cmを超えると高さや奥行きも結構大きくなってしまい、RCVのような横長形状が見付からず。

結局見つけた、というか元からあったのをピックアップしたのがこちら。

内寸が30cmですがセミハードケースだし内側はクッションなので一応RCVが収まります。フタを上にして置いた時の高さはかなり余りますが、ケーブルやら付随パーツ類を入れてもいいかなと。10インチのモバイルモニターも入りそう。

ちなみに第2候補としてはコレも買いました。中仕切りをとると縦にすっぽり入ります。スーツケースなどに入れて運搬する時はこれでもいいのかなと。

さて、ここからが本番です。どちらもケースに入れてもピッタリではないので中でガチャガチャ動いてしまいます。そこで3Dプリンターを作って固定具を作ることにしました。

とりあえずハクバの方に着手。

完成したモデルはこんな感じ。ウチのX1-Carbonでは265mmまでのものしか造形できないので、いくつかのパーツに分割して造形後に接着剤でくっつけています。

RCVの4つのゴム足を使って位置固定をし、ハクバのケースの底面にピッタリサイズにしたプレートです。真ん中には5cmの隙間があり、2本のブリッジをくぐらせるようにベルクロタイプの太めのケーブルタイを通して本体を固定します。

実際の写真がこちら。

実際にケースの底にセットするとこんな感じ。底にクッションシートが入っているのを言ったん取り外して、後でRCVの上にかぶせて仕切りにしています。

仕切りのクッション材を手前面につけて小物入れとして活用。ACアダプタとSSD2,3枚を入れられます。

そしてここにRCVを固定するとこう。

底面がしっかりはまっているので、前後左右方向には動きません。バッグのキャリングハンドルをもつとアンテナが下になるので、ズリ落ちるとアンテナに負荷がかかってしまうのですが、自作プレートに対して固定しているのでそこも大丈夫そう。プレートのサイズが割とギリギリで側壁のクッションで抑える形になっているので、ケースを立てても外れる気配はなさそう。

心配ならアンテナは都度外すか、プレートを逆向きにとりつければ念のためアンテナを上に向けることも可能です。

後々RODECover Videoが手に入っても問題なく使えそう。

で、底にあったクッションシートをあらためて上にかぶせてあげると5,6cmの高さのスペースが残ります。RCV本体への傷付きの不安なくHDMIケーブルやWebカメラなど一緒に使うものを放り込んでおけて、結果オーライのサイズかなという感じ。10インチのモバイルモニターとかも入りそう。

ケースを閉じるとこんな感じ。手持ちも肩掛けもできます。

ちなみにこのケースはスタッカブルなので、他の機材もこれに入れると収まりがよさそう。たくさん買うにはちょっと高いけど…

 (商品情報より)

■まとめ

まだまだ対応品や情報が少ないRODECaster Videoですが、既製品にひと手間加えていい感じの収納ケースを作ることができました。

クラウンクロスオーバーの補機バッテリー交換

2年保たずでした。

もともと常時電源にドラレコ監視回路を入れたりしてヘタリ気味だった補機バッテリー(以下バッテリー)ですが、先日食中毒で発熱して病院の駐車場で診察を受けた際、看護師さんがくる度に窓を開けるためにエンジンをかけてたら数回でバッテリーあがりました。大抵は積んでいるキャパシターで始動できるんですが、その日はついにそれでもダメで、結局近くのガソスタに電話かけまくって救援に来てもらいました(保険の付帯サービスを使えば良かったんですが具合悪くて調べるのもダルいし、物理的に近くのGSから呼んだ方が早く来てくれる気がしたので)。

救援に来てもらって5,000円でしたが支払いが店舗に行かないとできないと言われ、「あ、これ新品バッテリー売り込まれる流れやw」と思いつつも仕方なく移動。まぁ案の定でしたがやはり替えるならcaosかイエロートップと決めていたので丁重にお断り。ちなみにスタンドには新車装着と同じメーカーのものが在庫されてましたが、やはりかなりお高い。交換すれば救援費用分をチャラにするとのことでしたが、それでも(自分で交換できる人間からすると)割高な感じでした。

さて、ついにそこまで劣化が進行したとすると、冬は越えられないかもなと思い始め、その後更には交差点で信号待ちしてる時にエンジンが止まり、再始動に30秒くらいワチャワチャして焦るということもありで、これは危ないということで交換を決意。

ここ数年のトヨタ車はバッテリー規格が欧州のLN規格のもので、少し前までPanasonic caosはラインナップが有りませんでした(普及グレードにはあった)。Optimaのドライバッテリー、イエロートップもLNサイズはなくハイトアダプターで高さをあわせる感じで容積の割に容量損してる感が否めず。で、昨年くらいにようやくcaosにLN系のサイズがラインアップされAmazonの買い物リストに入れてあったのをチョイス。

なお、クラウンの説明書によると、

交換前と同一のケースサイズ(LN2)、20 時間率容量(20HR)が同等(55Ah)以上、かつ性能基準値(CCA)が同等(345A)以上の補機バッテリーを使用してください。
(中略)
20時間率容量が小さいと、車両を使用していない時期が短い期間であっても補機バッテリーがあがって、ハイブリッドシステムの始動ができなくなるおそれがあります。

とあります。caos N-370LN/ENは公式ページによると、20 時間率容量が62Ah、CCAが460Aとなっているので余裕で満たしていることがわかります。特に20 時間率容量が高いということは駐車時のちょろちょろ電力消費に強いということなので安心感あります(他のメーカー品と比べてませんが)。

■メモリーバックアップ失敗?

HV車であっても令和になっても補機バッテリーを外すと消えるメモリというのは残っているようで、バックアップは必要なようです。以前に買ってあったエーモンのHV車対応を謳うコレを使いました。

ただこれ前に使った時に効かなかった記憶があり、説明書を調べてみると黒い部分に管ヒューズが入っているとのこと。開けてみるとバッチリ切れてました。近くのホームセンターに交換ヒューズ(30mmの1A)を買いに行き、その日は暗くなってしまったので作業は翌日に。

せっかくなのでバッテリー以前買ったOptmateでフル充電にしておきました。

新品バッテリーは充電してから装着するべきか否かについては諸説あるようですが、メーカー公式には出荷時に充電してるからそのまま装着してOKとなっています。今回はヨドバシで注文してメーカー発送だったので在庫として放置していた時間も短めと予想されましたが、まぁどうせ一晩放置するなら、という位。

ワニ口タイプのバックアップツールはバッテリー電極につけるとバッテリー交換の際にパチっと外れてしまうリスクが高いので、ボンネット側に取り付けることに。バッテリーがトランクにあるクラウンのような車種は救援を受ける時の端子がボンネット内に出ています。写真のようにヒューズボックスのカバーを外すと赤いカバーがついているので、それを開くと露出します。一見プラスチックのようですが側面は金属になっています。

ここにバックアップツールのプラスを接続。このワニ口は不用意に開かないようロック機構があるのも安心。

マイナス側は車体のアース部分ならOKですが、クラウンの公式ポイントとしてエンジンブロックにちょうどいい出っぱりがあるのでそこへ。

バッテリーはトランクの右サイドに格納されているのでカバーを開き、真ん中の固定ステーのネジを緩めます。

ちなみに上に載っている黒いマッチ箱くらいのボックスはリアルタイム電圧をBluetoothでスマホアプリに飛ばす装置です。これによる新旧電圧モニタ結果は後述。まぁこいつが常時電流消費してる説もw

普通に切れたが害はなし?

準備万端なのでいよいよバッテリーのターミナルをマイナスから外します。トランクルームの中なのでトランクルーム内照明が点いているわけですが、マイナスターミナルを外した瞬間にバツっと電気が消える。全然バックアップできてねぇ…

気分が萎えながらも交換続行。交換自体は数分で完了。鮮烈なブルーが映えます。どうせカバーしたら見えないけども。

クラウンの場合、一度補機バッテリーが切断されるとトランクリッドがボタンで閉まらなくなります。今回もそうなったので、やっぱりバックアップはできなかったっぽい。動作確認のためエンジンを始動。うん、きちんとスタートします。トランクは一度手で締めてやれば次からは普段通りに開きますし、それ以外も害はなさそう。一般的にバッテリーを外した後は、

  • オーディオ周り(ラジオのプリセットが飛ぶなど)
  • パワーウインドウがきちんと締まらなくなる(位置リセットが必要)
  • ECUのエンジン回転数制御のパラメーターがとんでアイドリングが不安定になる

など再学習操作が必要になりがちですが、いまのところどれも大丈夫そう(まぁラジオは聴かないのでわかりませんが、今時システムで全国のラジオ局プリセットもってそう)。

結局部屋にもどってバックアップツールのヒューズも調べたらまた切れてました…もうこれは捨てていいかな、、

2025.01.21追記:

これをポチりました。車両接続がOBD IIで、給電は乾電池ではなくモバイルバッテリーを使うタイプ。

使い物にならない商品を掴まされたエーモンで再購入するのは業腹だったのでCARMATEのにしようかとも思ったんですが、

カーメイトがレガシーなUSB 5V入力で9Vしか出力しないのに対し、エーモンはPD 18W入力で11.5Vと既定電圧の12Vに近い出力が得られる点と、インジゲーターがわかりやすそうだったので。ちなみに内蔵ヒューズはリセッタブルぽいので万一切れてもまたガラス管ヒューズを買いに行かなくてよさそう?まぁヒューズ切れる=バックアップ失敗自体する前提で考えるのはおかしいんですが…

次いつ使う機会があるかはわかりませんが、今度はきちんと動いてくれることを期待したいと思います。先にも書きましたがクラウンはバッテリーがトランクなので交換作業時に照明が点いちゃうんですよね。LED化はしてあるけど。今度やる時は電球外してからやったらバックアップ中の消費連力を抑えられるのかな?

■バッテリー電圧ログを観察してみる

先に書いたバッテリーモニターBM2のグラフを見てみます。

昨日までは駐車中は12Vをやや切る11.9Vくらいでしたが、交換後はしっかり12V台後半が出るようになりました。僅かな差のようにも思えますが、既定は12Vですし、ドラレコの駐車監視なども何段階か設定できますが12V台を切ったら監視を中止するような作りになってまして、これまでは駐車監視はほぼ機能してなかったんですが、これでまた稼働しそうです。ただもともと劣化が進んだのはそのせいである可能性もあって、この設定を維持するべきかは悩ましいところです。もうちょっと経ったら改めてログをチェックしてみます。

また理屈はよくわかりませんが、運転中の挙動が滑らかになった気がします。以前COLT時代とかでバッテリーが死にかけてる時に交差点など低速域で曲がる時にパワステが電力を使うせいかガタガタ振動が出ることがありました。クラウンも最近ちょっとだけその傾向かとても乗り味を損なっていたんですが、それがかなり改善しました。低速時の振動はトランスミッションの不良(まだDに不良認定/交換してもらえない…)もあるので完璧に治まったとまではいかないですが、だいぶマシになった気がします。同乗者からも「乗り心地良くなった?」と言われました。なんだろう巡航時でもバッテリーが影響しそうなとこでいうとAVSとか?そういうのは走行バッテリーで賄って可能性もありなんともですが、現代の車は電気に頼る部分がありまくるので、とにかく色々安定度が増した印象はあります。

■まとめ

納車が2023年4月だったので、2年経たずにバッテリー交換をしてしまうことになりました。最初にバッテリー上がりを経験したのはほんの3,4ヶ月目くらいだったっと思うので、そこからもう劣化は始まっていたと思います。歴代の車でバッテリー上がらせまくりでしたし、色々後付け電装品をつけているのでおま環である可能性も高いですが、最近のトヨタ/レクサス車のバッテリー上がり問題はよく聞くので、ある程度は設計的なこともあるのかも知れません。クラウンクロスオーバーは寒冷地仕様でもバッテリーサイズは変わらないので、標準仕様でも充分な余裕を持たせていると考えるべきか、寒冷地仕様でも容量アップする余裕がないのか。なんにせよ、もうちょっとバッテリー制御頑張ってほしいものです。

あとどういう時に走行バッテリーから補機バッテリーが充電されるのか画面表示などで明確にしてほしいかな。Youtubeなどみてると駐車中に走行バッテリーに余裕があれば充電されると言ってる人もいますが、挙動的にはパーキングにいれて停車している(システムは起動している)時にしか電圧上がってない気もしてます(「Pにして停車している」状態ってそんなに長くないので充電タイミングとしてはどうかなと思いますが)。上のグラフでも駐車中は徐々に電圧下がっていってますし。「電圧下がり気味だなー」って重たっ時に、どういう使い方をすれば充電が進むのか知りたい。その辺りあまりブラックボックス化をしないでなんならMyTOYOTAアプリにリアルタイムの充電/消費状態を出してほしいくらい。

PDA工房さんでオリジナル保護フィルムを作成してもらった ~RODECaster Video

業務用のブログに書きましたがRODEのビデオスイッチャーの新製品RODECaster Videoを導入しました。HDMI 4系統に加えUSBウェブカメラ(UVC非圧縮伝送対応モデル)を映像ソースとして2系統入力できい、同じくRODEのワイヤレスマイクシリーズを親機無しでダイレクトにペアリングして音声ソースにできるという万能モデルです。米国では秋頃から販売されていましたが、ようやく2024年12月に国内販売も始まり、あちこち品切れまくってる中、大晦日に奇跡のラス1をゲットできました。

詳細はこちらの記事をご覧下さい。

さて、この機種には小型のタッチパネル画面がついており、液晶保護フィルムがほしいなと思いました。視認性や防指紋も気になりますし、色々な機材と一緒に持ち歩くのでキズ防止もしたいところ。

こういう新製品をいの一番にゲットした時はPDA工房さんのオリジナル保護フィルム製作サービスに限ります。

  • 個人からの申込み
  • 発売から1年以内の機種
  • 同社が既に対応フィルムが発売されていない

という条件に合致すれば無料で製作してもらえます。PDA工房さん的にも型取りできて商品化できるのでWin-Winというわけですね。自分は過去にも奇しくも同じRODE製品のWireless GO2、Proとお願いしたことがありました。Wireless Proは追加購入もしたのでフィルムも自腹で買い足しています。

本サービスは指定の宛先に着払いで機器を送付すると向こうで採寸し、出来上がったフィルムを1枚はあちらで貼り付け、もう1枚を予備で添付して元払いで送り返してくれます。つまりこちらは何日機器が留守になる以外費用はかかりません。原則平日に到着すれば即日で製作から返送までしてくれるので、留守日数を最低限です。送付先が岡山なのでウチからちょっと遠いのですが、今回は1/8の午前未明にPUDOロッカーに投函し、1/11には手元に戻って来ました。行きは丸二日かかって「やっぱ岡山だから1日余分にかかるなぁ」と思ってたんですが、返送されたのは1/10で翌日指定配送でした。わざわざヤマトの宅急便タイムサービスを追加料金出して使ってくれてるんですかね。機材が使えない日数も最低限にしてる配慮が有り難いです。梱包は自分の使った段ボールを再利用されてましたが、中の梱包材は追加されていて、丁寧さを感じる梱包でした。

PDA工房さんでは20種類ものフィルム素材を扱っており、指定すればそれで作ったものを使ってもらえます。(単価の高いフィルムだと1枚しかもらえない場合も)。今回は条件だけ伝えてオススメをチョイスしてもらいました。お伝えした内容は、

  • タッチパネルであること(ただしスワイプ操作はなくシングルタップのみなので、指滑りより防指紋重視)
  • 写真や映像が表示されるわけではないので、鮮やかさは優先ではない
  • キズ防止を重視
  • 基本黒背景の画面だが、黒影純黒クリヤに興味アリ

といった点。黒影(光沢)、純黒クリヤ(非光沢)は文字通り黒が際立つという触れ込みなので、いいかもと思ったんですが、「機器によっては文字の視認性が落ちる可能性もある」とのことで、総合的にオススメしてくれた「9H高硬度【反射低減】保護フィルム」で製作してもらいました。

また、「タッチパネル部分だけでなく、いっそトップパネル全体が保護できれば嬉しいかも」とちらっと書いたんですが、なんと本当に作ってくださいました。こちらは商品化されるかは不明ですが、あわせてレビューしていきたいと思います。

■届いたフィルムの様子

採寸用貸し出しの謝礼として2枚寄贈されるうちの1枚は機器に貼り付けた状態で返送されてきます。さすがプロの貼り付け技術、ホコリの混入は皆無でとても綺麗な仕上がりです。

タッチパネル部分のアップはこんな感じ。視認性もタッチレスポンスもバッチリです。

自分で買って貼り付けても果たしてここまで綺麗に貼れるか?という仕上がりです。

ちょっと意地悪でデスクライトのLEDをわざと映り込ませてみました。さすがに距離も近いせいかLEDの粒がわりとはっきり見えます。ボディ面は本来はほぼ映り込まないんですが、今回はここにも同じフィルムが貼ってあるので、同じ様な映り込みが発生しています。

トップ面全体のフィルムですが、2枚目の写真でわかるように、ボタンとボタンの隙間の部分はカバーされていません。1枚目の写真でみてもらって「Aボタンの左上からCUTボタンの右下までが1つの大きな四角い穴としてくり抜かれている感じです。さすがに分解せずの採寸では難しいのか、即日返送というスケジュール内では厳しかったのか。

もうひとつ気になるのは、3枚目の写真のヘッドフォン1/2、スピーカーのアイコンの部分、ダイヤルからタッチパネルへの縦線、また「RODECASTER VIDEO」のロゴのところなど、塗装で微妙に段差があるせいか、空気が気泡となって残ってしまっています。もしかしたら数日放置しておけば空気が抜けてピシっとするかもなので要経過観察です。

外周もエッジが微妙に丸みを帯びているらしく少し浮いていますね。

全体に「そうなるよなぁ」という感じで致し方ない部分ではありますが、全体としてやや質感が落ちてしまう感は否めません。それでも現状ATEM MINIシリーズのようにアクリルカバーやピッタリサイズのケースが見つけられていない現状でキズ防止できるのは有り難いです。

■まとめ

PDA工房さんのオリジナル保護フィルム作成サービスは良い。あまり知られると新型機を入手した時に競争になるから広めたくない気持ちもありますがw、やはり紹介せざるを得なかった。

メジャーなスマホやデジカメのモデルは放っておいてもラインナップされると思いますが、ややマニアックな機材についてはこちらから申し込んでみるとワンチャン無料でフィルムを作って貼ってもらえて大変お得だと思います。

新年初衝動買いはホットサンドメーカー

ヨドバシ初詣中に目に留まって買ってしまったのがこちら。

電気式のホットサンドメーカーです。最近食パンにキャベツとソーセージを挟んで簡易ホットドッグにしたり、ハムチーズでアレンジトーストにするなどトーストライフをしている中で、ホットサンドメーカーが気になっていました。食パンに具材を挟んでプレスした状態でパンを焼き目をつけてカリカリに焼く調理器具です。天然たい焼き器のようにガスコンロで加熱するものと、電気ヒーター一体型のものがあります。ガスコンロ向けはこれとか。

キャンプギアとして受けてるイメージで、1枚を半分に折って焼くお一人様向けのものもあります。当初買うならガスコンロ用のものが安いしお手入れも楽でいいのかなという漠然としたイメージでしたが、たまたま寄ったヨドバシ調理家電コーナーで電気式でも5,000円しないで買えることを知り衝動買い。ホットクックや低温料理器の成功体験で、「やっぱ料理は電気式で放置しておけるのが一番よな」と(これは後でちょっと裏切られます)。

レコルトのRPS-2にしたのは、

  • 使わない時立てて置ける
  • 電源コードを巻き付けるスペースがある
  • なんとなくコロンとしたデザインが好き

といった点がヨサゲに思えたところ。特に使ってない時の収納性は重要です。こういうのは買うと絶対「まらいらんもん買って!」と怒られる前提みたいなとこあるので、少しでも普段邪魔にならないことはポイントです。

なお上述のようにパン1枚を半分に折るお一人様モデルもあって悩みました。

普段アレンジトースト食べる時は4~6枚切り1枚が基本です。2枚でサンドするとカロリーボリュームがまた増えてしまうぞと。それでもなんか最初にデザインが気に入ったRPS-2の外観とカラーが捨てがたく、別にそちらでも半分折り加熱は可能そうだった点、値段がほとんど変わらない点などを加味して決めました。

■実食レビュー

最初は焼きそばサンドにチャレンジ。ちょうど焼きそばがあったので。

使い方はまず電源を入れると2分の余熱タイムになります。2分経過するとカチっとサーモスタットが切れる音がして調理タイムです。ピーとかピンポーンとか音が出る親切機能はないので、近くで意識してないと聞き漏らす「カチッ」です。

再びトップカバーを開き高温になった鉄板に触れないよう注意しながらパンと具材を並べていきます。この辺り、なんとなく冷めた状態で用意してから加熱するイメージだったのでちょっとドキドキです。

そして思ったより具材が乗らず、隣のフライパンに1玉分作った焼きそばが余りまくってます。半分も乗りません。1人で食べるにはちょっと効率が悪いかな。

普段はスクランブルにして混ぜ込んでしまう卵もあえてフライパンで目玉焼きにしてから上に載せてみます。パンの厚みは2枚であることを考慮して8枚切りを使用。

プレスはロック機構が段階的にカチカチっと締まっていく仕組みになっていて、具材のパンパンさに応じてできるだけ締めるという感じ。開ける時は上の写真でちらっと映っている茶色のフットプレートを押さえれば安定する感じで、なかなかよく考えられたデザインだという印象。

焼き上がりがこちら。

目玉焼きが奥に寄ってしまったのがしっかりはみ出て固まっています。パンの焼き目は綺麗についていて食欲をそそります。

半分にカットした萌え断面がこちら。


加熱時間が足りなかったのか、8枚切りに対して具材を詰め過ぎたのか、外周が一部閉じてない箇所がありました。手を汚さず食べらるホットサンドの前提が崩れてしまいます。これ、そもそも2分や余熱タイマーが教えてくれますが、特にメニュー選択とかもなく、あとはオフにするまでひたすら加熱します。時々自分で開けて確認するなり、キッチンタイマーなどで計るなりせねばなりません。前述のホットクックや低温調理器ほどスマートな製品ではなかったです(^^;)

お味は上々。自分はパンの耳はさほど好きではなく、サンドイッチのようになければなくて全然惜しくないレベル。そんな自分でもプレスしてカリカリになってるお陰でスナック感が出て食べやすいのも〇かなと。きちんと具材をはみ出させずに両面の耳がピッタリ閉じる具材ボリュームを極める必要があるなと感じました。

翌日はスーパーのお値引き惣菜のチキンステーキとナポリタンをはさんでみました。

お味は上々でしたがまたも耳が全周完全密着せず。やはり8枚切りだと届きづらいとかあるんでしょうか。今度パン買う時は6枚切りにしてみようか。

追々別のメニューも作ったら追記していこうと思います。

■メンテナンス/収納方法

基本的に両面のプレートは取り外さず、冷めてから軽く拭き取るだけということです。卵とか汁物がはみ出して盛大に汚れた場合は気になりますが、普段はさほど手間がかからずヨサゲ。

電源コードが足に3,4周巻き付けるのは先に触れましたが、先端についた隣のケーブルに留めるクリップパーツがやや使いづらい(キツくてサッと留められない)。なんか3Dプリンターで補助パーツ作りたいです。

■まとめ

実はまだ同居人には言っていません。「絶対2,3回使って飽きてしまうヤツやん!」と言われるのが目に見えているので、こっそり2,30回くらい使ってからドヤろうと思います。それぐらいさりげなく置いておけるのが良き。

もしそれより前にバレたら「(同居人が買って)一度も使ってない綿菓子メーカーよりはマシだろっ」と反論しようと思います(もう2回使ったもんね!)。