先日、うんちく編を公開したSHARPのさくら色LEDシーリングライトDL-304Vを数日使ってみてのインプレです。
(写真はホワイトバランスをマニュアルで固定できるカメラで撮らないと意味ないので割愛(iPhone4Sで撮っても補正されて全部同じに見えるw)。後述のインプレスの記事に詳細に比較されているのでご覧下さい。)
■3,500lmという明るさ
初めてLEDシーリングライトを買うにあたってここが一番気になってなんですが、結果としては全く問題ないという感じです。もともとついていた40W+30Wの蛍光灯と比べてもまったく遜色ない明るさと照射範囲をもっている気がします。8畳用だけあって6畳なら全然余裕です。むしろ全灯(10段階の10)にする必要性も感じません。
もともと照射範囲が狭いLEDでいかに広く均一に照らすかは各社の腕の見せ所なので、単純に同じlm値を持った製品が同じ照らし方をできるとは限らないですが、なんとなくの基準が自分の中に出来たことはガジェット好きとして有益だったと思います。今後人に勧める時の指標にしたいと思います。
ちなみにこのシリーズのLED配置はちょっとかわっっていて、公式サイトのこちらの写真のように中心部から外側に向けてLEDを配置し、カバー部の反射だけで光を拡散しているようです。多くの製品は、よく店頭展示用のカットモデルで見られる様に、広くカバー部全体にLEDを配置していると思うのですが、あれとは異なるアプローチをとってる訳ですね。興味深いです。ムラという意味ではやはり中心部寄りが明るいですが、個々のLED自体のつぶつぶ感は皆無です。
■さくら色LED
リラックス&安眠効果についてはなんともですね。個人差もあるだろうしあまり四の五の言わないでおきます。まぁ、マイナスイオン位の生暖かさで見ておけば良いんじゃないでしょうか。
ここでは違和感がないかとかについて。さくら色といっても2種類あります。かなり濃いピンクの「八重桜」と薄めの「ソメイヨシノ」。八重桜は部屋中がかなり色づいて見えるのでかなりぁゃιぃ雰囲気になります。昭和のラ○ホみたいなw(注:想像です。そのころ中高生だしw。)。壁面とか自分の肌の色とかスゴいです。ただ白い部分に対してはそれほど違和感がない。特に懸念されたモニタの見えですが、電球色寄りの色にした時よりも影響が小さいと感じます。本の真っ白な紙面だとさすがにちょっと色がついて見えますが読みにくいというほどではないです。ピンクというよりは電球色寄りの色温度が低くなった感じの見えですね。もともと自発光しているモニタに対してあまり影響がないということは、あまりエネルギーを持ってないってことなんですかね。そういえば関係あるかわかりませんが、この記事の色別の消費電力実測表をみると、さくら色は消費電力も低いみたいです。
一方「ソメイヨシノ」はこれよりもずっと普通の白に近い色で、違和感も少ないです。
■かなり微妙な「エコあかリズム」
期待していたエコあかリズムがやや、、いやかなり微妙でした。設定しておけば朝になると自動的に明るくなるので生活サイクル矯正に良いと思ってたんですが、あまりに融通が利きません。
同モードのキーとなる時刻設定は3点。起床時刻、夕食時刻、就寝時刻です。これにあわせ、起床時刻に寒色で全開点灯し、夕食時に徐々に電球色寄りに変化し、就寝時時刻に暗めのさくら色になり、その1時間後に常夜灯になるというサイクルを繰り返します。時刻のプリセットパターンは3つで、うち2つは時刻をカスタマイズできます。上記リンク先の記事でも触れてますが、なぜかカスタマイズできないパターン3が、起床4:30、就寝21:00とかなりレア設定。事実上2枠を使い分けることしかできません。
そして致命的なのは、一度「エコあかリズム」モードにしてしまうと一切の変更を受け付けない点。調色はおろか明るさすら変更できません。例えば、今日はちょっと早めに寝ようとか思ってもエコあかリズムから抜けない限り常夜灯に落とせないんです。逆に消灯時間がきたけどもう少しだけ本を読みたい、という場合も同様。エコあかリズムを解除すればいいんですが、そのまま寝てしまったら翌朝は自動点灯しません。なんだかそういう生活サイクルのゆらぎを一切受け付けない軍隊的な生活をイメージした設計のようです。矯正力(強制力)は抜群かも知れません。
しばらくすると自動的にエコあかリズムに自動復帰するような仕組みがあってもいいんじゃないかと思います。昔たまにみかけた学習リモコン式のプログラムタイマーとか今でも買えれば毎朝「エコあかリズム」信号を送りたい位です。
■おやすみリズム
こちらは就寝時専用の制御モードで、60分または30分で徐々に暗くなり消灯または常夜灯になるというもの。1ボタンでこの2×2の4モードをサイクリック選択する方式なのがちと面倒。常夜灯か消灯かなんて人によってどちらか固定だと思うのでそこは初期設定で決めておけるようにしてくれるともう少しサクっと使うことができると思うんですけどねぇ。そしてこれもまた一度モードを開始してしまうと一切の調整を受け付けなくなります。明暗ボタンで消灯までのサイクルを早めたり引き延ばしたり位はできてもいいと思うのですが…。で、30分で消灯してしまった、でももう少しだけ灯りが欲しいなー、と思って再度「おやすみリズム」ボタンを押すと全灯からスタートです。
任意の明るさから60分または30分のペースで消灯、あるいは任意の明るさから一定のペースで消灯(時間が変化)なんてプログラム、なにも難しいことないように思えます。
つくづくこの製品、全体的に融通の利かない軍隊仕様です。
■通常タイマーも微妙
じゃぁ通常のON/OFFタイマーもついてるよね、ってことでマニュアルをみるとこれも動作は一回限りで、毎朝点けたければ毎晩セットしなければなりません。
最後の砦「留守タイマー」はどうでしょう?これはこれで、設定時刻から2.5時間で徐々に明るくなり、また2.5時間で徐々に消灯するというパターンに固定です。まぁこれだけなら起きたい時刻の2.5時間前を指定すれば良さそうなもんですが、なんと偶数日目は全てが30分ズレる(早まる)という無駄な気配りまでしてくれやがりますw。
■総評
タイマー制御関係がかなり微妙な為、生活サイクル矯正用としてはやや無理がある感じですが、LEDシーリングライトとしてはなかなか気に入っています。さくら色がリラックス&安眠効果をもつかどうかまではわかりませんが、少なくとも目には優しい、それでいて電球色のような色調変化が少ない印象。電球色嫌いな人にはいいかも。
自動制御こそイケてないものの、調光調色できるのはやりいいいです。夜間は少し暗めに落とすと目が楽なばかりでなくなにかしら鎮静効果みたいなものを感じます。これで多少なりとも寝付きが良くなればなと思います。
寝付きと言えば常夜灯も10段階で調光できるのも嬉しい。4灯に分散している上に配光板をかぶっているので、仰向けに寝て直視しても目に刺さらない優しい光り方です。ちょうど最近壊れてしまって試せていないですがプロジェクター使用時にもいいかもと思ったり。
さくら色に+1万出すことをオススメするかと言えば微妙ですが、蛍光灯を買う時にちゃんと用途で色を選び分けてるタイプの人には、それをスイッチひとつで切り替えて使えることができるLEDシーリングライトは大きな魅力なんではないでしょうか。そんなに値段が違うわけでもないのでどうせ買うなら是非調色調光タイプをオススメします。ウチの家族なんぞは何度いっても適当に昼白色ばかり買って来る人達ですが、今回一時的にダイニングに設置して、こう違うんだぞとパッパ切り替えて見せることでようやく納得してくれた感があります(笑)。
多機能リモコンとしてのSONY Tablet S
ソニー タブレット WiFi Sシリーズ メモリ16GB SGPT111JP/S おとんが営業仕事の客先で動画を手軽に見せたい…