Razer Tartarus
RZ07-01030100-R3M1
Razer Orbweaver
RZ07-00740100-R3M1
前から気になっていたゲーミングキーパッドと呼ばれるカテゴリの製品を導入してみました。σ(^^)は別にPCでFPSやRPGをゴリゴリする訳でないんですが、寝室でプロジェクターを使って足元方向の壁に画面を映し、ベッドのヘッドボード(?)にクッションおいて背をもたれさせて、なるべく怠惰にゲーム/動画視聴/ネットサーフィンをしたいのです。なので文字入力はしないけど、マウスではボタンが足りないって時に、キーボードを足の上に置いたりしなくても入力できるデバイスがあると便利かなと。多ボタンマウスが使えればいいんですが、今使っているLogicool M515のようにベッドやソファなど動くものの上で使うことに配慮した製品でないと、みじろぎで勝手にカーソルが動いたりして不便なのです。いまのところM515に代わる製品はありません(そして後継モデルが出てないどうしよう…)。トラックボールも常に新製品をウォッチしてますがこれというのがないんですよね。
ではキーボードをもっと小型でワイヤレスなものにすればいいじゃんとも思う訳ですが、これも暗いところで使うのにイルミがついたものとなるとLogicoolのK810くらいになるんですが、これが1万近くとお高くて躊躇していました。
で、ゲーミングキーパッドというカテゴリに目が行ったという訳です。手前にパームレストもついていて、ダルダルと長時間ゲームをするにはヨサゲではないですか。ヨドバシ散策中に見かけたのが、RazerのTartarusとOrbweaver、そしてLogicoolのG13。Razer二機種の違いは、Orbweaverの方がボタン列が多く、キーがメカニカル、そしてパームレスト部分の調節機構が凝っている上位機種という位置づけのようです。そんなにはボタンいらねぇ、むしろ音は静かなメンブレンの方がいい、さすがに1.5万は出す気ない、ってことでOrbweaverは速攻却下。G13もモニタとかついてて大袈裟で嵩張りそうなので却下。AmazonではNostromoという機種が6,000円代であったんですが、ディスコンの旧機種っぽかったのでWindows8.x系移行への対応なども考えるとリスクがあるなと思い、結局Tartarusに。フルメタっぽい名前がカッチョいい。結局1年近くウィッシュリストにいれたまま価格推移を見守っていたK810と同レベルの出費となってしまいましたがまぁ良し。
■予想以上に快適!もっと早く買えば良かったっ>_<
Tartarusのパームレストは全長方向の伸縮のみが調整可能です。ベッドに腕をダランと置いて水平方向から使用する分には全開に伸ばすくらいで充分な印象です。
キータッチはメンブレンとしては適度にクリック感もあって好感触です。
専用ドライバーを入れて色々なキーをアサインできるんですが、残念ながら8方向ジョイパッドはマウス移動にはアサインできませんでした。トラックポイント的に使えると良かったんですが。あくまで右手にマウスやトラックボールがある前提での補助デバイスですね。やろうと思えば何かしらのマウスエミュレートソフトを組み合わせれば実現可能なんでしょうが。
設定セット(プロファイル)を複数作れ、それをアプリ(ゲーム)毎に自動切り替えできるのもナイス。また1つのプロファイルの中で更に8つのセットを登録でき、あるキーを押す毎に切り替えたり、あるキーを押しながら他のキーを操作した場合のみ別セットのアサインが適用、みたいなことができます。個人的にはアプリ毎の自動切り替えさえあればいいのでプロファイルで作り分ける感じですかね。プロファイルはコピーができるのでちょっとだけ違うものを複数作る時は便利です。ただそれぞれのプロファイル中のあるキーとまとめて変更なんてのはできないので後々大きく共通アサインを大きくかえると結構面倒なことになりそう。設定ファイルをテキスト形式とかに書き出してエディタで直接編集とかできればいいなぁ(そういえばインポート/エクスポートなんて項目あったかも)。
キーイルミは明るさ調整ができるのと、モニタが消えたら一緒に消える設定が可能です(もちろん常時消灯も)。
具体的な用途としては紙芝居ゲーではCtrlキーによる早送りも含め通常操作はほぼ片手で完結できます。選択肢が出た時にカーソルキー等で選べるものであればそれも網羅できますが、マウス必須なものもあるので完璧とは言えないですかね。
他にはExplorerで動画ファイルを選んで、動画プレーヤーで再生、なんて連携がかなり楽にできます。動画プレーヤーはMPCHCのようなキーバインドが自由にいじれるもおを使えばトリックプレイも自由自在です。ジョイパッドの前後で一定時間早送り/戻し、別のキーを押しながらだと移動幅を変化。パッド上下はボリューム、親指下のレバースイッチでポーズ解除。上側のボタンで終了(Explorerに戻る)、といった感じ。Explorerではパッドをカーソル上下左右、親指下レバースイッチをリターンにしておけばサクサク選択して再生開始できます。
惜しむらくは対立候補含めて全て有線接続な点です。ハードゲーマー用としてはラグが発生する無線は疎まれるかも知れないですが、ヌルゲーマーとしては取り回しの良さを優先したい。ウチは特に特殊なレイアウトなので、USB延長ケーブルまで調達してベッドの裏をまわすように配線したんですが、なんとPC側のポートによって動作しないという現象に。同じ延長ケーブルでもフロントポートならOKとかいささか不安定。ちょうどUSBポートの電流量を量るテスターが届いているのでそのうち検証してみます。
ゲーム用とだけでなく、ペンタブレットでグラフィックツールを使いまくる人などで、自分なりにUIを再デザインして最適化するのが大好きな人には面白いデバイスだと思います。約1万円という価格がコスパとしてどうなのかは微妙かなぁ。旧モデルのNostromoが執筆時点で6,000円代。これくらいだともう少し気軽に人に奨めやすいんですが。それか1万円なら無線化してほしいなぁとか。