キャパシター型のジャンプスターターをリン酸鉄リチウム電池タイプのITO-20000miniに買い換え

ランクルに乗る機会が増えて、最近またクラウンの補機バッテリーがちょいちょい上がるようになってきました。実際に始動できなくなったのは1回ですが、メーターに電圧低下警告が出たことも。

もともと下記のキャパシター型のスターターを積載してはいたんですが、色々問題もありました。

キャパシターはバッテリーのような化学的反応を介さず高速に電気を貯めたり引き出したりできます。一度に大電流が必要なジャンプスターターで出力を上げやすいですが、長時間蓄電することはできないので、使う時に急速充電する必要があります。そのため、出先で補機バッテリーが上がった時はその上がっているバッテリーにつないでそこから1回始動するだけの電力を吸い出します。僅かに始動電圧に届かないくらいの上がり方ならいいですが、バッテリーの減りが大きかったり劣化が進行している場合、非常に時間がかかる上に、バッテリーをカラカラに干上がらせるので劣化を進行させる恐れがあります。この製品は電気を100%貯めてスタートしますが、始動しても80%位残ってることがほとんど。しかしきっちり100%にならないとスタート処理を開始できないという仕様になっています。気持ち的には50%でトライさせてくれよと思うんですが、キャパシターの特性上仕方ないとGeminiさんに言われました。

また、このキャパシターは12V入力だけでなくUSB 5Vからも充電することができるのですが、実際にやってみるとモバイルバッテリーでは低電流警告が出てほとんど充電が進みません。100%まで何十分もかかります。12V出力のできるモバイルバッテリーを用意して、DCコネクターの規格だけあわせればより高速にチャージできるのでは?と考えたんですが、そもそもバッテリー型のスターターにしなかった理由は、リチウムイオンやリチウムポリマーのバッテリーは発火しやすく真夏の車内に残置しておくのに不安があったからです。そこでふと「最近のポータブルバッテリーならリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)バッテリーなら発火リスクも抑えられる。キャパシターをギリギリ100%にチャージできる程度の小型のポタ電を一緒に積んで置けばいいのでは?」と閃いたのが今回の買い換えの始まりでした(長い)。ちなみに同じく発火性が低い次世代バッテリーとして半固体電池を搭載したものも登場してきていますが、こちらはまだ12V出力がついたものを見かけないのと、Gemini調べですが衝撃や釘刺しには強いが耐熱性はそこまで高くないという感じみたいで今回は除外しました。

■12V OUTがあるLiFePO4バッテリーで小型のもの?いやいや、

実際、モバイルバッテリーサイズでLiFePO4電池の商品も登場しているようですが、12V出力あるものは見付かりませんでした。どうしてもモバイルバッテリーではなくポータブル電源という括りのAC100Vまでついてる割と大型のものになってしまいます。

しかし、素人が思いつくようなことは既にメーカーが考えているもの。「LiFePO4バッテリー内蔵のジャンプスターター」というのが既にいくつかありました。わざわざキャパシター型をチャージして使わなくても良いことになります。

例えば、有名メーカーだとセルスターのLJP-9600。

発火や爆発が起こりにくいリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用で一般的に使用されているリチウムイオンバッテリーに比べ、安全性の高いバッテリーです。

と記載があります。一方で、

●極端に低い気温、高温、多湿の環境下や直射日光のあたるところでの使用、保管、放置をしないでください。特に自動車の車内での保管、放置をしないでください

ともあるので、さすがに「車内に積みっぱなしでOK」とは言ってないですね。直射日光が当たらないトランクの中とかならどうなんでしょう。

仕様としては

  • 始動電流: 200A
  • 最大電流400A
  • ガソリン車3,000cc/ディーゼル車2,000ccまで対応

となっています。ウチだとクラウンはOKだけどランクル300(ガソリン)は厳しい、というところでしょうか。クラウンも2.4Lエンジンですがハイブリッド車なのでどうなんだろうというところです。

Bluetoothスピーカーなどいらんものがついてますが、これは車内でシガーソケットに挿しっぱなしにしておいて普段からフル充電保持できるようにとの配慮でしょうか?車内放置NGなので毎回外して降りる運用を想定するとあんまり意味がない気がします。

他には88HOUSEというメーカーからいくつか。まずITO-20000mini

性能的にはスタート400A、ピーク800A、「2000ccの乗用車で確認を取っていますがセルモーターの容量によって異なります」とのこと。数字だけみればセルスターの倍ですが、2,000ccでしかテストしてないというのは未知数。

付加機能としてはバックチャージシステムで車両から2分で50%、5分で100%充電可能。これはキャパシターのように始動前にチャージするというよりは、使った後にオルタネーターの電流で再チャージしておけば次もまた使えるよ、という意味合いが強そうです。オルタネーターのないHV車だとそういう状況ですぐチャージに電力使っていいんだっけ?という気もしますが、とりあえず始動についてはハイブリッド車対応が明記されているのは安心感あります(しかし何故か40系アルファード、ベルファイアは対応しないと明記。何が違うんでしょう?)。

あと、バッテリーは冷えると性能がおちるんですが、なんとEVみたいなヒーター機能を搭載しているというのもヨサゲ。

他にITO-16000というモデルも。

こちらはスタート300A、ピーク1,000Aとスタートは20000miniより低いがピークは高い。どちらを評価したらいいかわかりませんが、「ガソリン4,000cc、ディーゼル3,000cc」とあるのでセルスターよりは確実に上だし、ウチの2車ともいけそう。HV対応を明記しているのも同じ。ただしヒーターとバックチャージシステムについては記載がなく、LEDライトと12V出力が追加されます。一長一短ですが、12V出力があるので、万一コイツ単体で始動できなかった時に、キャパシターの充電ソースに使う、というハイブリッド技が使えるかも知れません。

定価は20000miniが55,000円、16000が35,000円と開きがありますが、Amazonの実売はほぼ同じ1.6万円前後、20000miniの方がわずかに安い。20000miniは値引き率が大きくモデル末期なのかな?

一長一短で甲乙つけがたいですが、おそらくこれからキャパシターにチャージして始動する機会はそうないし、両方積んでおくのも邪魔だなと思ったので、バックチャージやヒーターがあり、容量も大きく、定価も高い20000miniをチョイス。購入時点で15,900円でした。

■商品到着、フォトレビュー

実際にバッテリーが上がってないので使用感は未知数ですが、とりあえず外観チェック。

一昔前のAC充電器よりは小さく、Amazonのレビューにもあるとおり、見た目の割に軽いです。中にバッテリーが入ってるとは思えないスカスカ感すら感じる軽さ。クランプのついた始動用ケーブルが短いのはやや気になります。エンジンルームではバッテリーの液漏れを警戒して、+端子と-端子につなぐのではなく、+端子(クラウンのようなリア車内にバッテリーがある車種はボンネット内の救援端子)とエンジンブロックの指定場所をつなぐのがルールとなっています。車種によっては微妙に届かないことはありそう。

使わない時は背面にワニ口を固定しておくとケーブルも邪魔にならず良いのですが、このためにケーブルをギリギリまで短くした、というのは痛し痒しだったかも知れません。

案の定届かなかった…

クラウンクロスオーバーの場合

メインで使う予定だったクラウンクロスオーバーではこんな感じ。プラスの赤クリップをヒューズボックス内の救援端子につないで、マイナスの黒クリップを目一杯メーカー指定のエンジンブロックの突起mで向けて伸ばしても、矢印区間のほんの10cmほど足りない感じです。

アップにするとここの赤丸の部分がワニ口で掴みやすい箇所になっています。その周りに金属むき出しでアースポイントとして使えそうなところが意外とない!エンジンカバーを外せばあるいは、という感じ。

今回実際にバッテリーが上がってなかったので試せていませんが、ちょっと残念。いざとなった時にあちこちボディ直結と思われる未塗装金属部分を探してみるか、トランク内の補機バッテリーに直接つなぐかですね。マイナス端子につなぐ時の火花が危ないから+/-端子直結はよろしくないですが、この手のバッテリーなら接続時には電源をオフにしておいて、両端接続後に電源オンすれば火花が散る可能性はほぼないはずなので、自己責任にはなりますがそれが現実的かも知れません。下手にケーブルを継ぎ足し加工したり、他のケーブルで延長を試みるよりはマシなんじゃないかと。

ちなみにクラウンクロスオーバーのトランクは電動でバッテリーが完全に上がっていると開かない可能性があります。その場合にはメカニカルキーでアンロックして開ける必要があります。詳細はこちらを参考にしてください。

■ランドクルーザー300(3,500ccガソリン)も1発始動!

届いて少ししました、ちょうど都合よく(?)ランクル300が初めてのバッテリー上がりをしてくれました。納車から半年も経ってないですが、やはり駐車監視機能付きのデジタルインナーミラーをつけていたのと、クラウンと併用で乗車頻度が低かったせいもあるのでしょう。

購入後一度も充電してませんでしたが、いきなり実践投入。

やはりケーブルは届かず、よくないと思いつつバッテリーのプラス/マイナス端子に直結。つないでから本機の電源をオンにしたので特にスパークなどは無し。そして1発で始動できました。バッテリーは完全に空ではなく10V台を維持していたのもありますが、キャパシター型でチャージだのしていたのが嘘のようにスムーズに復旧できました。

実は今回本機は離れた駐車場に駐めてあるクラウンに積んであったので、そこまで取りに行くという手間は発生しましたが、、この値段ならもう一台買って積んでおきたい気も…

■まとめ

発火が問題視されている通常のリチウムイオン電池を使わず、より安全なリン酸鉄チリウムイオン(LiFePO4)バッテリーを使用したジャンプスターターを導入しました。キャパシター型のように使用時にチャージする必要もなく、スムーズに力強くジャンプできました。

常に積んでおくにはやや大きいですが重さは軽くて、今なら定価からかなり安く買えるので、コネクティッドカーや駐車監視ドラレコ、NP1などをつけていてバッテリーが上がりやすい人には有力な候補になると思います。

ただしメーカー指定のエンジンブロックのアースポイントまでケーブルが届かないケースがかなり多いと思うので、鉛バッテリーの特性を理解しスパークさせずに正しく運用できる方向けというのもあるかも知れません。今後ケーブルが過不足ない長さにリニューアルされたモデルが出ることを期待したいところです。

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