WindowsXP向け低価格ディスクレス端末登場

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ITmedia PCUPdate:エルザ、1台のPCを共有できるシンクライアント発売へ
 これはヨサゲだ。簡単に説明すると、WindowsXPのリモートデスクトップという、遠隔マシンの画面を手元のマシンに映し、手元のキーボードやマウスの入力を遠隔マシンにリダイレクトする機能があるんですが、その手元側のやりとりに特化した最低限のスペックだけをもったマシンと考えてください。CPUやメモリも最低限、HDDは無しで、モニタ、LAN、キーボード、マウスだけを接続します。別にWindowsXPのサーバーが動いていないと自力で起動すらできません。
 昔は大学などのUNIX環境ではよくこういう仕組みを使っていました。すごく処理能力の高いサーバー機が1台あって、学生の端末は低価格なディスクレス端末。こういう考え方をシン(細い)クライアントと呼びます。アプリのインストールなどのメンテナンスが基本的にサーバー機に対してだけ行えば済むなどのメリットがあります。一度に全員がマシンを利用するのではなく、パートタイマーが入れ替わり使用するような職場環境でもコストメリットがあると言われています。
 で、今までこれをやろうと思うと、ややスペックが時代遅れになったマシンにWindowsなりLinuxを入れて、クライアントにしたりしてたワケですが、コイツならわずか\26,000です。HDDもないので基本的にメンテナンスフリーでしょう。バックアップもサーバー機だけで済みます。日々のWindowsUpdateもサーバー機にだけキチンとあててればOK。この値段なら記事の通り、家族用にもう一台ネット端末を増やしたい、なんて時にも好都合でしょう。欠点はいつでも使えるようにするには、サーバー機を常時立ち上げておかなければならない点ですかね。逆に子供が自室で夜中にこっそり、なんてことは禁止できたりもするわけですが。あぁ、あと一人がウィルスやワームに感染したら全員が被害を被る可能性もあったりするのか。
 最大解像度、色数がSXGA/16bitに制約されるのは、おそらく中身がLinuxでリモートデスクトップ互換ツールを使って実装してるからでしょうね。あれ?でもサーバー機の要求スペックはXP Homeでも良いことになってるな。MS純正のリモートデスクトップ(Proのみ)を使ってるワケじゃないのかな?つーか、XPの複数同時ログインっていつからサポートされたんだろ?SP2でそうなるような話しがあったけどスルーされたような。独自実装なのかな?
 できれば無線LANのminiPCIカードを内蔵できるとよかったかも。
 で、こういう仕組みの場合、ソフトウェアのライセンスはどう扱われるんだろ?Officeとか複数起動とか大丈夫なんだろうか??本当に1ライセンスで5クライアントまで使えちゃうならSOHOなんかには福音だどうけど、MSがそんなこと許すかなぁ…

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