mixiにチラっと書きましたが、このDVDプレーヤーを買おうかけっこう真面目に悩んでいます→。実売35万くらい。再生専用機でこの値段。別にHD DVDやBlue-layが観られるわけでもなく、単なるDVDプレーヤーです(厳密にはDVD-AudioやSACDも聞けるユニバーサルプレーヤー)。
今時TSUTAYAにでも行けば\4,980でプログレッシブなDVDプレーヤーが買えるご時世に、なんでこんな高い製品が存在してるんだろう、と思ってました。ところが、こないだ買ったスゴ録がなかなかの画質で嬉しくてつい『鋼の錬金術師』全51話+劇場版をマラソン視聴してたんですが、じっくり観だすと荒も見えてくる。特にジャギー。アニメでは特に気になるシロモノです。主にはインターレースの映像をプログレッシブに変換(I/P変換)する際に、斜め線で発生しやすいようです。DLPプロジェクタのカラーブレーキングノイズと一緒で、気にしだしてしまうとどうしようもなく、どんなに熱中して視聴していても「あ、見えたっ!」と感じてしまう自分がいる。そこでとにかくジャギーが発生しない環境でアニメを心ゆくまで楽しみたい、という気持ちが、買い物回路に接続されました。
I/P変換は、プレイヤー、AVアンプ、プロジェクター(モニタ)それぞれに回路を搭載しています。プロジェクタは買ったばかりなので除外。AVアンプは汎用性が高そうですが、逆にDVD以外でI/P変換をしてまでこだわって視聴するソースはナサゲなので、だったらやはりソース段階で処理するのが一番性能が良さそう、ってことでプレーヤーで処理するソリューションを前提に。
プロジェクタが720pなので、720pへスケーリングできることも必須。
普及価格帯(といっても3~数万)のプレーヤーではファロージャ製のチップが評価が高いらしいく、PanasonicのS97あたりがまず候補に。
次に、元々並のプレーヤーより性能が良いと思って愛用していたHTPCを調査。ATIのRadeon X1*00系に搭載された動画再生支援機能Avivoがイケてるらしい。搭載グラボでPowerDVDでハードウェア支援をオンにするとPowerDVD内部のデインタレ機構の代わりに使われるようになります。PC自体を720pのドットバイドットでプロジェクタに入れてやれば、かなり滑らかな絵が出ます。ただ、現行ドライバのバグなのか、前のカットの残像がうっすら残るという現象が。ちょうどCRTで焼き付いたような感じ。海外の掲示板でサポートに連絡した人がいて、「現状回避方法はない」という返事をもらったらしく、ドライバ更新待ち。全てのRadeonで出るのかなぁ。でないならすぐにでもグラボを換えるんだけど…。ただ、概ね綺麗なんだけど、やっぱりジャギーが出る時はある。これはスゴ録とはまた違ったとこで出たり。たぶんコマ処理の性能が得手不得手あるんでしょう。残像バグさえ治ればとりあえず手持ちでは最強。ただ動きの滑らかさでも時折不自然さを感じることはあって、専用機ならこの辺ももっとマシなのかなぁと思ったり。
さて、そうこうしているうちに見つけたのが、HQVベンチマークDVDという、シリコンオプティクス社が出しているDVDプレーヤーやモニタの性能評価をするDVDソフトを知りアバック通販で入手。上述の斜め線など、一般にDVDプレーヤーやTV機器が苦手な映像が盛りだくさん入っていて、処理性能を試すことができます。例えば、こういう斜め線が揺れる映像なんかは如実に差が出ます。なかなか綺麗だと思っていたスゴ録は全然ダメ。むしろ480iで出力してプロジェクタに処理させた方が綺麗でした。我が家でもっとも高級なDVD再生機であるはずのRD-Z1もダメ。PowerDVD+Avivoはほぼ無問題。右側の映像に近い滑らかさでした。
実はこのシリコンオプティクス社というのは前述のファロージャと同じく、I/P変換やスケーリングの処理チップを開発している企業で、ようするに「我が社のチップならこれらのテストをクリアできまっせ」という販促商品に近いDVDだったりします。出来レースみたいなもんですねw。で、このシリコンオプティクス社のREALTAというチップを搭載した国内唯一のプレーヤーが冒頭の定価40万超のモデルというワケです。国内では他にYAMAHAの100万クラスのプロジェクタに搭載例があるのみのようです。出来レースとはわかっていても、やはりこれらのテストでことごとく好成績を出せるのならさぞや素晴らしいジャギーレスな絵が出るのだろうと。実際レビューなんかをみてると、SDなのにHDと見まごう解像度感だとか。うーん、どうせまだ数年はSD DVDが主流だろうし、現在所持しているコレクションをもっとも美しく再生する環境として一台持っておいても良いかなぁ、とか思っちゃうワケです。
でも、VAIO type U買っちゃったしなぁ。来月出るカーナビも予約しちゃったし。スゴ録もプロジェクタも買ったばっかだし….。いくら還付金返ってきたからって、そろそろ財布の紐を通常モードに締め直さないとなぁ。
てなことを考えていた矢先、Hi-Viだかの今月号で、REALTA搭載の下位モデルが来月あたりに出るというスクープ記事を発見。元々、REALTAはI/P変換もスケーリングもこなすチップなのに、DVD-A1XVAはI/P変換にしか利用せず、スケーリングはまた別の高級チップを使うという贅沢仕様だったんですが、どうやら下位機種では両方REALTAにやらせて、価格を20万くらいに抑えてくる模様。うーん、それはそれで手頃かも。あとA1XVAはデカすぎ(^^;)!
来月になれば、ATIのCatalistドライバも6.5が出てバグが治るかも知れないし、もうちょっと様子見ですかね。その間に、どっかのショップで視聴をしてみたいと思います。ただそんな高級機のデモやってる店にアニメのディスクを持ち込むのも気が引けるチキン野郎…(^^;)