iPhoneをファイルビューワーにするDataCase

少し前からサイトに情報はあがっており、AppStoreでの公開が待たされていたDataCaseが本日販売開始されていました。iPhone上で簡易ファイルサーバーを立て、PC/Macからファイルを転送。iPhone上のビューワーで閲覧、といったツールです。実は既に何本か同種のソフトが発売済みだったんですが、それらは転送プロトコロルにWebDAVを使っており、Vistaとの相性や日本語ファイル名が空白になってしまう問題を抱えていました。サードパーティのWebDAVクライアントを入れれば良いものの、普段あまり使わないWebDAVのためにツールを入れるのも面倒で敬遠していたところです。

で、DataCaseの場合はより汎用性の高いFTPを使っています。FTPなら常用マシンには全てFileZillaも入ってるし、文字コード指定してやればなんとかなるだろう、という判断で特攻してみました。

■PCからの転送

結果、VistaのExplorerからFTPアドレスを叩いてファイルを置いた場合、やはり日本語ファイル名が空白になってしまいました。が、FileZillaを使って、文字コードをUTF-8強制(自動はダメ)、転送モードをアクティブにしたところ、ばっちりでした。FileZillaは接続プロファファイルを作っておけば、使い勝手は悪くないので、個人的にはこれで満足です。

Macの場合は、AFP + Bonjourにも対応しているようなので、普通にFinderに出現して更に便利そげ。ウチの場合は不要なのでオフにしましたが(設定アプリで可能)。

共有フォルダは自由に追加でき、それぞれに対して、書き込み許可、読み出し許可、不可視、iTunesへのバックアップ、接続の度にiPhone画面に確認ダイアログの表示などをON/OFFできます。不可視にすると一覧で見えなくなるので、フォルダ名を知ってて自分でタイプしないと開けなくなります。簡易的な認証になるワケですね。iTunesへのバックアップもON/OFFできるのも気が利いてます。

■PCへの転送

当然これもFTPクライアントを使えばいいんですが、別にHTTPサーバー機能も持っていて、ブラウザから8080番ポートを叩けばアクセスできます(ダウンロードのみ)。誰かにファイルを渡すには便利かも知れません。

■本体ビューワー

Office系ファイル、PDF、テキスト、HTML、音楽、動画などiPhone自体が対応しているファイルはおおむね対応しているようです。50ページ程度のPDFは日本語も含めて普通に読めました。ページ指定ジャンプがないので不便ではありますが。テキストはUTF-8にしないとダメっぽいです。動画はiTunes経由では観られるはずの.mp4を置いてみたんですがダメでした。タップしても何も起こらず。バグかも知れません。フォルダ分けが自由にできる分、ちゃんと動いてくれれば(プレイリスト管理ができない)iTunes経由よりは便利かも知れません(レジュームできれば)。

 

出先で同一サブネットの無線LANネットワーク下に入るということはあまり考えられないので、USBフラッシュメモリの代わりにはならないと思いますが、

  • 各種ドキュメントをフォルダ仕分けしつつiPhone上に保存し、閲覧できる
  • iTunes同期しているマシン以外からでも保存できる

などはメリットだと思います。路線図とか時刻表などのPDF/HTMLデータなんかを入れておくと便利そげ。

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