修理した激安アナログ液晶テレビと地デジチューナー付きLinkTheaterを実家に設置したんですが、やはりテレビ+外部チューナー(+DVDプレーヤー)という構成は実家の面々には難しい様子。複数のリモコンを使い分けるだけでも単純に面倒ですしね。今後、外付け地デジチューナーが値下がりしていって、あまりリテラシーが高くない人に限って、アナログテレビ延命用にそういう製品を買って同じ問題が日本中で起きてくんだろうなぁ、とか思ったり。
たいていの地デジチューナーはテレビ側の電源と入力切り替え、音量くらいは操作できるようになっているんですが、ウチの場合テレビがEUPAという(テレビでは)超マイナーブランドなため、一般のマルチリモコンでは対応しておらず、チューナー付属リモコンはもとより、市販のかんたん系リモコンもNGという有様でした。
そこで、ある御仁からのプレゼントでもらったSONYの学習リモコンRM-PL400Dを投入。操作の簡略化を図ってみました。
このモデルはテレビ、チューナー、DVD、ビデオという4系統の製品を1台で操作できるマルチリモコンであると同時に、
- 全ボタンをリモコンを向かい合わせて信号をコピーできる学習タイプである
- 連続した操作手順を登録できるマクロ機能をもっている
点がポイントです。例えば我が家の場合、テレビの電源を入れる→チューナーの電源を入れる、という操作を1ボタンで実行できると期待されるワケです。ただ、この手の機能は制限もあります。一般にリモコンの電源ボタンの信号はオンとオフが共通で、本体側でトグル動作(オンならオフ、オフならオンになる)するだけです。例えば、我が家ではチューナーやDVDプレーヤーのようにLEDくらいしか通電感のないデバイスの電源はオンのまま放置されがり。そんな状態で、テレビとチューナーの電源信号を送っても、テレビは入り、チューナーが落ちる、という状態になってしまうだけ。まぁこれは原理的にどうしようもないですね。
その辺が上手くいかないだろうと購入を躊躇してたんですが、タダでもらえるならと挑戦してみたワケです。
で、実際に使ってみた感じですが、マクロ機能は全てのボタンに割り当てられるのではなく、機能切り替えボタン(上から2列目の4ボタン)の長押しのみでした。逆に言うと、電源ボタンには個別の電源信号を学習させつつ、「テレビ」ボタンを長押しすると両方の電源が一度に入る、という使い分けができるワケです。それでもウチの家族にはやや難しいとは思いますが、個人的にはよく練ってあるなと思いました。ちなみにマクロボタン長押し中は完結的にビープ音が鳴り、その度に1ステップずつ信号が発せられてるっぽいです(離すのが早いと途中までしか実行されない)。
あと、これも偶然というか固定ボタンな以上仕方ないんですが、LinkTheaterの放送切り替えが「地デジ」、「BS」、「CS」と独立ボタンなのに対し、このリモコンは「放送切換」ボタン1つでのサイクリック式前提の設計になっていて、物理的に学習させる対象ボタンが足りない、という事態に陥りました。仕方なく他のボタンで代用したんですが美しくないですね。多少なりとも汎用ボタンを配置して、ラベルシールでも付属していると良かったんですが、一方で無闇にボタンを増やすと難しそうに見えるというジレンマもありますからねぇ。このクラスのモデルでは割り切るしかないんでしょう。
設定操作は多分次ぎやる時には忘れてて思い出せないだろうなって感じ。適当にいじっててわかりそうな気配はないです。マニュアルを紛失した時のために、最低限の操作方法をメモっておきます。確かこんな感じ(昨日のことだが既に忘れかけてるw)。
■プリセット設定
- 左上の黒ボタン+メニュー
- モードボタン選択(4つボタンのどれか)
- 4桁のメーカーコード
- 「12」←これで決定ってのが盲点
■学習設定
- 黒ボタン長押し→LED点滅
- モードボタン選択
- 対象ボタン
- オリジナルリモコンから信号送出→ビープ音
- 以下、3と4を繰り返す
- 黒ボタン
5の操作は割とレスポンス良く進められるので、「BUFFALOのリモコン信号なんて絶対プリセットで入ってないから、あのボタン全部1つ1つ学習させてくのかぁ」とやる前はウンザリ気味だったんですが、実際にやってみるとあっという間でした。
一度学習させたボタンの上書きはできず、別途設定消去操作をしないといけないところはちと面倒ですね。
他に良かったのは全ボタンにビープ音によるフィードバックがある点(オフにもできる)。LinkTheaterはレスポンスがイマイチなので、押し損ねたと思って二度押ししてしまうことを避けられそうです。
個人的にはとりあえずやれることはやった、って感じ。これが実家の人達に受け入れられるかどうかは、今度帰省する頃でないとわかんないですね。