結局プリンタまで買ってしまった…Canon MP980

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CraftROBO CC330-20が思ったより使えない、というか試行錯誤が必要になることが判明し、こりゃ自宅にもカラープリンタないと、いちいち実家に戻ってらんない、、、ということに。

当初は実家のiX5000の4色,、4,800dpi、2plの出力でも十分綺麗だと思ってたので、同程度スペックのA4機のエントリモデルであり、6,000円程度で買えてしまうiP2600でもいいかと思ってたんですが、カタログを見ているうちに欲が出てしまい、気づいたらフラッグシップ複合機のMP980を買っていました(^^;)。

惹かれたポイントは、

  • 6色、9,600dpi、1plという印刷スペック
  • 有線・無線LAN内蔵
  • 自動両面印刷/コピー

あたり。当面、仕事マシンの側に置き場所がないので、ネットワークモデルだと設置場所に自由度があっていいかなと。本来、あんまり複合機である必要はないんですが、6色が現行コレしかないことと、今使ってるフラッドベッドスキャナ(brotherのFAXレーザー複合機)がリアル解像度600dpiしかなく、まぁ、そろそろリプレイスしてもいいかなー、とかFAXはそろそろ無くしてもいいかなー、とかいう計算で(帰宅後、FAX複合機は実家に売却されることになりました。レーザーもなくなるけど、まぁ最近請求書くらいしか出力しないし、必要ならセブンイレブンのネットプリント使えばいいかとか)。

両面印刷ができるなら紙の節約にはなるかなとか。

で、こだわった6色ですが、EPSONのやってる6色とは内訳が違います。EPSONは基本のブラック、シアン、マゼンダ、イエローに加え、ライトマゼンダとライトシアンという肌色用の薄いインクを追加したものです(以前のCanon機もそうだったようです)。一方、Canonの最新の6色は、基本4色に顔料ブラックを加えた5色(と呼ぶのはちとズルいという説も…)に、更にグレーを加えたものになります。ヤマダに来ていたCanonの販促スタッフの説明によると、ノズルが改良されたことで通常のマゼンダ、シアンからライト相当の色を再現できるようになり不要になったとのこと。で、顔料ブラックとグレーによりグレースケールが安定して綺麗に出せるようになったんだとか。ちなみに光沢紙に印刷する時に効果があるそうです。写真だけじゃなくイラストでも光沢紙なら意味があると言われました。

実は、同じLAN対応でFAXにも対応している5色機のMX860を筆頭候補にして言ったのですが実物が予想外にデカかった。右の写真で比べてもMX860はコンパクトっぽく見えるんですが、縮尺が違っていて騙された!で、値段もサイズもかわらないなら、FAX捨てて6色の可能性にかけてみようと決心。

ちなみに上記説明でEPSONの6色機は少し評価下がりましたが、それ以前に現行のEPSON機はデザインがいまいち好きになれずほとんど候補には挙がりませんでした。hp、brotherも同様(こちらはインクコストや仕組みによる減点も)。デザイン的な好みではCanon圧勝という感じです。

■印刷画質

さて、帰宅後さっそく印刷してみました。Canon機は同じ9,600dpi/1pl機でもL版印刷スピードが17秒程度のモデルとその倍程度かかるモデルの2エンジンがあります。本機は前者なのでやはりiX5000と比べても速い気がしました。倍はいかない気がしますが、それは有線LAN経由だったからかも知れません。まぁ、十分はやいので、おそらくUSBを使うことはないでしょう。

で、画質ですが、ぶっちゃけあんまかわんないかもw(^^;)。ちょうど、カッティングの失敗があって、iX5000で出したものと同じデータを出力してみたんですが、解像度感は大差ないですね。ま、グラフィックではこんなもんかも知れません。1,000万画素オーバーで撮った写真なんかだと違うのかな?色味は少し違いが出ました。MP980の方が若干青っぽいかも知れません。見慣れてた方が基準になるのでやや違和感を感じましたが、並べなければ気にならない程度です。どっちみちモニタの色とはだいぶかけ離れていたので、横浜に戻ったら改めてキャリブレーションは気合いいれてやろうと思います。

透明フィルムに出す時にグレーインクがどう効いてくるかはまだ未検証です。そういう目的のためのものではないのであまり期待はできないですが。

■使い勝手

さて、恒例のユーザビリティ面のレビューですが、やはり本体の大きさが気になります。複合機としてはこれでもモデルチェンジの度に少しずつ小さくなってるんですけどね。カタログ写真では背面の給紙部のでっぱりを映らないように“工夫”しているので、現物を見ると余計にショックを感じます。ギリギリのスペースに設置を考えている人は、カタログ値から実寸をチェックしておくのが無難でしょう。

ただ、背面の給紙トレーは比較的垂直に近い角度で利用できるので、収納状態から更に利用時に背後に必要になるオフセットは、他機種より若干狭くて済むかも知れません。その分、給紙時の曲がり具合は大きくなるはずなので、厚紙のカールなんかは不安ですが、まぁ個人的にはあんま使わないので気にしないでおきましょう。

セッテイングは割と簡単な部類でした。というか、USBドライバも付属ユーティリテイも入れてないんですが。有線LANをハブにつなぎ、公式サイトからネットワークドライバを落としてきて起動したら、勝手にIPアドレスを見つけてくれました。無線LANの場合だともう少し手間があるでしょうね。ちなみに無線と有線LANは排他です。設定画面でどちらか片方しか選べません。

2009.5.25追記:Vista 64bit環境で上手くいかない時の覚え書きエントリを追加しました。

スキャナもWIAドライバで普通にネットワーク越しに使えました。さすがに純正搭載だと(インク残量が見えなかったりする)市販のプリントサーバーに比べて不安がないですね。最初からネットワーク利用や複数台での共有を考えるなら標準対応したものをオススメします。

おっ、と思ったのは、フロントドア(排紙トレイ)を開け忘れたまま印刷を始めちゃったんですが、勝手ににょーんと開いたところ。モーターが入っている訳ではなく、ロック機構を外して重力で開いているだけなんでしょうけど、バタンと落ちるように開くのではなくちゃんとギアでゆっくりと開くところがギミック感としてはGood。閉めるときもバタンとしめても一瞬ふわっと開いてからまた閉じる動作をします。まさか本当にモーター?まさかなぁ…

ネットワークサーバー機能をもっているせいか、電源のオン、オフはややじれったい印象。サーバーなんで普通は入れっぱなしなんですかね。ちなみに待機時の消費電力はUSBで2.7Wとなっています。ネットワークではもっと高いんでしょうかね?有線と無線は両方は切れないっぽいので、無線時にもっと高くて、有線では2.7Wということかなぁ、とか。もちっと詳しく書いといて欲しいです。

■インクについて

インクジェットの嫌いなところは、

  • しばらく使わないと乾いてダメになる
  • 白黒印刷でもカラーインクを微妙に消費する
  • カラーインクが1つでも空だと白黒印刷もできなくなる

といった点。σ(^^)のようにたまにしか使わない人間だとこれらは全部実質のランニングコストに関わってきて、カタログに謳われるインクコストを遙かに凌駕することになるので、ここしばらくインクジェットは敬遠していました。ただ最近では3番目が回避できる機種もあると聞くので販促員のおじさんに聞いてみたんですが、やっぱりダメだそうですorz。また、インクの乾きに関しては、「3ヶ月位全く使わないとさすがにダメかも知れない。月イチくらいでも使ってくれればまず大丈夫。」とのことでした。更に「白黒印刷でも(多少カラーを消費するから)いいけど、できれば(インクをあまり使わない)薄くイラストや背景で色がついたものを出力してもらうとより安全。」だそうです。白黒なら毎月請求書を作るので月イチくらいなら使うかなー、と思ったんですが、カラーも少しは使った方がヨサゲですね(イヤ、そんな利用頻度のヤツがフラッグシップ機なんか買うなよというツッコミをされると反論できないw)。

 

そんなこんなで、(グラフィック印刷に限って言えば)画質に関しては4,800dpi機と圧倒的な差を見いだすことはできませんでしたが、総合的な使い勝手やデザインは満足しています。長期的には6色インクがコスト的な負担にならないといいなぁ、という不安は若干つきまといますが。今後、白黒書類などに品質、速度などもレーザーと比べつつ、自宅から完全にレーザーを無くせるかどうかなど検証してみたいと思います。

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