前のエントリでPDFでもDot-by-Dot表示するための解像度を突き止めたんですが、これだけでは不十分でした。KindleのPDFビューワーがお節介にも外周の余白を落として拡大表示してくれるせいで、ページ毎に微妙にズーミングされてしまい、いくら元データを揃えても意味がないんです。また、PCで読むのには784×1142ではやや粗いので、1ファイル・マルチディスプレイ的な使い方にはイマイチです。
で、その後も色々試行錯誤して、DbDの整数倍である、1568×2284という解像度で作るとなかなか良好な結果になりました。スキャンした解像度とあまり変わらないので、そのまま入れた方が綺麗なんじゃないか?という説もありましたが、実際に比べた結果、1568×2284の方が綺麗でした。どのみち傾き補正はするので一度はリサイズが発生しますしね。流石にファイルサイズは784×1142の時に比べて、2倍ほどになりましたが、それでも450ページの小説で300MBほど。動画コレクションに比べたら誤差のレベルです。KindleDX上での操作レスポンスも気になるほどの違いは感じられません。
以下はKindleDXに表示した状態でスクリーンキャプチャを撮ったものです。トリミングしてJPEG圧縮。
784×1142のリサイズした画像を取り込んでPDFにしたもの。ガンマ補正で全体を濃くすることによってフォントを太らせています。こうしないとKindle上では薄くて読みづらいからです。
3行目の「つ」や「け」など各所にリサイズによる崩れが発生。
全体のファイルサイズは139MB。
2倍DbD(1568×2284)で食わせた例。ガンマ補正有り。
気になるほどの崩れはありません。
ファイルサイズは328MB。
2倍DbD(1568×2284)で食わせた例。ガンマ補正無し。
こうしてみるとこっちの方が見やすいんですが、KindleDX上ではカスレ気味に見えて目が疲れます。KindleDXで濃度調整機能があればいいんですが…
ファイルサイズは319MB。
以下は後ろの2つをKindleDXで表示した様子(クリックで拡大)。
うーん、この写真だと右(ガンマ調整無し)でも読めそうに見えるかな?まぁ、読めないことはないんですけどね。ひらがなのはらいの部分みたいに細いところが消えかかってる感じ。あと全体にグレー字になって見えるので、環境によってはツラいんです。