SONY Reader PRS-350 セカンドインプレッション

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SONY Readerで自炊小説を一冊読み終えての改めてのレビュー。

電子ペーパー(インク)のクオリティ、レスポンスは上出来。解像度に関しては欲を言い出せば切りがないですが、このサイズとしてはまぁ現状よく出来てると思います。手書きメモの追従性はいまひとつですが、そもそもPDFに書き込んでもPDFファイル内に保存されてPCで見られる訳でもないし、あまり使い道ないかなという印象です。

ファームウェアの改善で対応できるレベルの要望としては、以前のエントリでも書いた画質調整のオリジナルプリセット化くらいですかね。

■自炊フォーマットとしてのBBeB形式

ちなみに、BBeBブック形式(.lrf)の容量ですが、西尾維新の「猫物語 白」(裏表表紙を入れてB6、304ページ)を自炊した場合、PDFで108MBに対し27MBとかなり縮みます。外部ストレージが使えないPRS-350ですがこのサイズなら困ることはないように思います。

できあがったファイルをPC上で確認したい場合、米SONYが配布しているReader Library Softwareをインストールすれば良いようです。機能的には日本のReaderに付属のものと似ていますが、日本版Readerを認識してくれないので転送には使えません。またMac版も用意されているのがポイント高いです。まぁ、自炊したLRFファイルはMeTilTranでSONY Readerに最適化してあるものなので、PCでは確認以上の閲覧ニーズはないんですけどね。

■専用ツールはなくても平気

自炊データの出し入れをする分には専用転送ツールeBook Transfer for Readerはなくても平気だということがわかりました。PCやMacにつなぐとマスストレージとしてREADERとSETTINGという2つのパーティションがマウントされます。SETTINGの方はWindows用のツールのインストーラーが入っています。で、READERの方で\database\mediaとフォルダを辿っていくと、books、images、notepadsという3つのフォルダがあり、書籍ファイルはbooksの中にあります。ExplorerやFinderでここへ直接ファイルを放り込み、USBケーブルを抜くと、自動的にデータベース再構築が行われ、転送ツールで入れたのと同じ結果になります。まぁ、一度転送ツールをインストールしてしまえば、USBつないだだけで自動で起動するし、コレクション登録作業などもできるので、メインの母艦では専用ツールを使うのも悪くないと思いますが、ちょっと出先でファイルを入れたいとかMacで使いたいって時に知っておくと便利かと。

■XMDF形式の広がり

ダメすぎるSONYのReader Storeに頼らなくても、XMDF形式で電子書籍をオンライン販売しているサイトは結構たくさんあることがわかりました。老舗のパピレスもSONY Reader特化バージョンの販売を始めるようですし。

いくつか見て回ってみましたが、hontoが個人的にはヨサゲな印象。(当たり前なんだけど)細かいジャンルで絞り込みできるし、ラノベ系も結構あるみたいだし。試しに「イヴの時間」の立ち読み用データをつっこんでみましたが表紙が小さく表示されてしまうものの、本文はバッチリ読めました(挿絵は不明)。ただ、全てがXMDF形式という訳ではなく、一部は(というか最近のは?).book形式で現状のSONY Readerでは読めません(来年対応という話も)。

いずれにせよ変にDRM(著作権保護)がかかってなくて、PC、Reader、iOS等複数デバイスで自由に閲覧できるフォーマットなら購買意欲がわきますね。

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