家電目線でキャッシュレスポイント還元事業を眺める

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いよいよ消費税10%がスタートし、同時に目くらまし政策(笑)のキャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)も期間限定で開始されました。キャッシュレス積極派なので思惑通りキャッシュレス決済の普及促進になるといいなと思います。実家の家族(iPhoneユーザ)には扱いが簡単なSuicaを設定してやりました(これについては別記事で)。

さて、この制度はいくつかの主旨がありますが、そのひとつとして「(消費増税で苦労が増える)中小企業のサポート」があります。なので大手家電量販店は軒並み対象から外れています。本事業は決済手段(クレカ、電子マネー、スマホ決済)側の事業者が参画しているだけではなく、小売店側も対応してなければならないわけですが、高額商品を大量に在庫できる体力はどうしても大手にしかないので、結果的に家電量販店で対象になるのは難しいようです。

ざっと調べたところ、埼玉のデンキチという家電店が「家電量販店で唯一5%還元」を謳っています。なにをもって家電量販店と言うかは不明ですが、街の電気屋さん規模のお店でなければ基本的に家電製品で還元を受けるのは難しそうです。ただそういうところは在庫が少なかったり量販店との差額が5%どころではなかったり、そもそも近所で見た覚えがなかったりして、実質利用は困難です。

唯一というか厳密には政府による還元ではなくそれに競合して独自にやっている還元ですが、ヨドバシが同社クレジットカードユーザ限定で+4%還元を今年一杯は実施しています。上限3万/月ですが、すでに個人規模の家電店が絶滅しているようなヨドバシ商圏ではありがたいです。このカードは+1%還元なので一応作ってはみたものの、他のカードでも同等の還元はあるので休眠扱いでしたが、今年一杯は活用した方がよさそうです。

ビックは系列の楽天ビックが政策の主旨をみて辞退などといっているので、独自還元もやらない感じかな?ビックSuicaなどのページをみても特にそれらしいキャンペーンはなさげ。まぁ、楽天ビックはもともと一旦は申請登録してたみたいなので、あくまで資本は別の小規模事業者の体で動いていたんでしょう。

逆にヤマダはその楽天と組んで楽天ペイでの5%還元にのっかるというのが興味深い(10/11から)。楽天ペイは「政府還元5%なら独自0%、2%なら3%、0%なら5%」というようにどこで買っても5%になるという施策を打っているので、これはどちらかというと楽天側からの還元という感じですね。

その意味では楽天ペイはエディオン、ケーズ、ジョーシン、ビックとカバーしているのでこれ使っとけば、と思いがちですが、いかんせん期間を通じての還元上限が3,000楽天ポイント(しかも期間限定ポイント)なのでビミョー。期間も12月末で、ポイントは1月末までに使わなければ失効します。それ系ではd払いも見かけの還元率は大きそうですが期間は半月ほどですぐ終わるし上限も似たようなもの。つまるところQR系の独自還元は家電などの大きい買い物にはあんまり役に立たない感じ。ちょっとした消耗品用ですかね。

気を取り直して、通販では同じくらい家電製品、PC製品を買っているAmazonが対応店のマーケットプレイス商品に関しては5%値引きがあります(後日還元ではなく即時値引き)。家電製品がどれくらい対象になるかは不明です。検索して個々の商品を見て、値段や納期など次第では選んでもいいかもというくらいですね。上限は明記されてなさげ。そもそもマケプレ業者って普段は敬遠しがちですが、政府に申請して加盟店になってる時点で一応それなりの実体は担保されてるんでしょうかね。

あとはPCパーツショップとかより特化した業態のお店だったらドスパラとかもいけるようなので選択肢に入るかも知れません。

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