新型クラウンでもカロナビを! Pioneer NP1

以前から気になっていたPioneerのドライビングパートナー/オールインワン車載器NP1が通常1年プラ員で6.5万円くらいのところ年末年始のキャンペーンで3万円台まで値下がりしていたので買ってみました。

NP1はパイオニアがドライビングパートナーとかオールインワン車載器呼んでいる独自カテゴリの商品で、どんなことができるかというと、

  • 音声ナビ
  • 前後型クラウドドライブレコーダー
    • 駐車中衝撃検知型アラーム(常時電源配線時)
  • LTE車内Wi-Fiルーター(別契約が必要。docomo in-Car Connect)
  • Alexa Auto端末
  • ドライブコール(後述)
  • 固定オービスアラーム

などが主なところ。ハードどしては画面がないLTEでネットにつながったGPS搭載スマートスピーカーという感じ。

ナビは音声認識で行き先を選んで、音声ガイドで案内を受けるのが基本ですが、さすがにそれだけだと実用上難があるということで、アップデートを重ねて、

  • スマホアプリ上に地図や案内表示
  • CarPlay/Android Autoで車載ディスプレイオーディオに表示(スマホ経由)

なども可能になりました。スマホが結局いるやん、ということではありますが、カロッツェリアの見やすい地図、案内を使えるのは嬉しいところ。

ちなみにPioneerは単なるスマホアプリとして年末に「COCCHi(コッチ)」というナビアプリもリリースしています。基本機能無料、月350円でより高度な機能が利用可能となります(CarPlay/AndroidAuto対応含む)。今後どういう棲み分けをしていくのかわかりませんが、NP1も見捨てずにしっかりアップデートしていってほしいものです。

NP1の話に戻りますが、ドライブレコーダー面ではクラウド録画対応ということで、普段はSDカードに常時録画し、イベント時は月60回までクラウドに自動アップロードし、スマホから再生できる形になります。イベントは走行中の衝撃検知だけでなく、煽り運転を検知した時や、常時電源配線がしてあれば駐車中の衝撃も検知してくれます。駐車中の衝撃検知でスマホに通知がいき、その場でスマホから映像を確認することもできます。あとは音声コマンドで「写真撮って」などと言って保存することもできるようです。

ユニークなのはドライブコール機能で、カメラ映像を送りながら通話することができます。例えば誰かの家に遊びに行く時、その家主とドライブコールをすれば「あ、そこを右に曲がって」など行き方を教えてもらいながら向かうことができたりします。

個人的なニーズとしては、純正ナビ(DA)はOttcastなどが専有している場合でも、スマホでナビができる点、しかも昔から使い慣れた見やすいカロナビが使える点、また走行中常時録画や駐車中監視ができない標準装備のドライブレコーダーを補完できる点、そして相手に位置情報とカメラ映像を見せながら通話できるドライブコールを使ってみたかった、などです。

気になりつつも購入に至ってなかったのは、

  • 年間利用料がかかる
  • 筐体が一般的なドラレコより大きく、クラウンのようなフロントガラスが低めの車種だと目線にかぶって邪魔そう

といった辺りが気になっていたためです。今回4万円を切る値段で購入できたので、1つ障壁が下がり試しに買ってみるか、となった次第。

■ファーストインプレ

フロントガラスへの設置はやはり視界に入って邪魔といえば邪魔です。ワゴン、ミニバンとかフロントガラスが垂直に近く大きな車種であればどうということはないと思うんですが、天井が低くてミラーが目の高さに近いような車種だと結構視界が狭まる感はあります。助手席側につけることも一瞬考えましたが、操作ボタンやマイクの感度など原則としてドライバー側にあることを前提としたデザインっぽかったので断念。でもまぁ走っていればそこまで気にならないかなとも。次期モデルではより一層小型化を期待したいです。もしくはマイクとカメラ以外を別筐体にするなど。

ナビはさすがのカロッツェリアベースで充分分かりやすいです。ただやはり音声のみは実用的ではないかなと思います。単純な十字路ばかりならまだしも、分岐が連続するような交差点や高速ジャンクションでは音声指示だけではわかりづらいし、あらかじめ心構えもできません。スマホアプリを起動しておけば、交差点案内図やレーン案内は充分見やすくわかりやすいです。また地図のカロナビが長年洗練指せ続けてきた視認性の高いカラーで、高速と一般道が描き分けられているなどトップクラスの見やすさだと思います。原理上、GPSのみで測位するので、ジャイロセンサーがない分、車載ナビには精度で劣るはずですが、いまのところトンネルも含めてそこまで不便を感じません。都心の首都高高架下などを走るとどうかなというところです。

CarPlayに映せばCyberNaviまでは言いませんが楽ナビに載せ替えた気分。ただしCarPlayのシステムの制約でピンチジェスチャーは使えないので、地図の拡大縮小は昔ながらの+/-ボタンになるのが惜しい。これはどこのCarPlayナビも同じなんですが、ボタンが左端にあるので、クラウンのような12.3インチワイドのDAだと押しづらいです。同様に「現在地に戻る」テキストボタンも左上隅で指が届きづらいのは残念。

いずれにせよ、DAをつぶすくらいなら純正ナビでも良いかなとは思います。使うならスマホナビモードが一番多くなる予感。

・ドライブコール

ユニークなドライブコールについて詳しく触れておこうと思います。通話方法はやや煩雑というか自由度が低いです。

まずアプリで相手の電話番号を5件まで登録できます。ヨミガナを入れて声で起動できると思います。起動すると相手に電話がかかるのではなく、まずSMSで通話のためのリンクが相手に送られます。「(ユーザ名)さんからドライブコールに登録されました(+URL)」という文面でめっちゃ説明不足です。事前にドライブコールとはなんぞや?と相手に教えておかないとこわくてタップできないでしょう。

相手がそのURLをタップするとWebページが開いて自分の電話番号の下4桁を聞かれます。SMSを送った番号と一致しなければ先へ進めません。暗証番号的な意味合いなんでしょうがやや面倒です。登録が5件までと制約が大きい上に電話番号が必須なのが縛りとしては大きいです。まぁ自分宛にSMSを送ってそのURLを自分の番号下4桁を添えて伝えれば、それ以外の人にも通話招待できそうではあります。個人的にはこの機能は家族など固定の相手に使うより、仕事で待ち合わせする時に1回だけの相手を呼び出すみたいな場面かなぁと思っているので、ちょっといらん制約がついてるなという印象が否めません。

ただ相手側は専用アプリは不要でブラウザ上で完結できるのは良き。電話番号は必要なものの実際には通話をするわけではなく、データ通信で完結するのも〇(でも相手がパケットを節約したい事情かどうかなどは配慮が必要でしょう)。

なおNP1側は月120分まで通話できるようです。なんなら内蔵LTEとは別のWi-Fiを使ってでもいいので無制限に使えるとまた違った使い方もできたかなと思います。

・マイカーウォッチ

もうひとつNP1ならではの機能としてはリアルタイムのカメラ映像をいつでもスマホでみられる「マイカーウォッチ」です。Google NestCamのようなクラウドカメラを車載するようなものです。これは衝撃通知などなくともスマホアプリからいつでも起動して見ることができます(1回5分で月60分までの制限あり)。セキュリティとしては安心感あります。

ただ実際に試してみると、通信不良でつながらないこともしばしば。ダメじゃん。

ちなみに実装としてはこれもブラウザベース。起動ボタンはMy NP1アプリの中ですがおすとブラウザに遷移するので、URLをブックマークしておけばブラウザ単体でも使えるのかも知れません。

■まとめ

実装面、特に通信周りがいまひとつこなれてない印象ですが、通信機能を搭載したことでドライブレコーダーとしてもユニークな商品になっていると思います。純正ナビがディスプレイオーディオ化して市販後付けナビは死の淵に立っている昨今、パイオニアとしても新しい活路を見出す想いでこのような製品を投入してきているのだと思われます。今後の展開が楽しみです。

携帯型鼻水吸引機の導入と3Dプリンターによる自立化

年末から流行病にかかってしまい、その症状として鼻づまりに悩まされました。もともと慢性副鼻腔炎のケがあり特に夜になると鼻が詰まって、CPAP治療(鼻から空気を送り込んでいびきが出にくくする睡眠時無呼吸症候群の治療)の妨げになってましたが、それが悪化した感じです。病院ではムコダインという痰を切るお薬を処方されるも、なかなか効いている実感がないくらいヒドかったです。

習慣としてハナノアや、酷い時にはハナクリーンEXによる鼻うがいもしていたので、その頻度を上げるなどしたんですが、これもような塩水(生理食塩水)なのでやりすぎると鼻がヒリヒリしてきてしまいがち。

あぁ、耳鼻科に行って全部吸い取ってほしい~と思いつつ、家庭用の鼻水吸引機を物色。最初に購入したのはこちら。

ピジョン 電動鼻吸い器 SHUPOT ホワイト

ピジョン 電動鼻吸い器 SHUPOT ホワイト

13,333円(01/24 04:52時点)
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どのみち家庭用では病院のものほど吸引力が強くないだろうが、少しでもパワーのあるものでないと鼻の奥の鼻づまりは据えないのではないかということで、スペック重視で据置型です。吸引圧は-80kPaとなっています。しかし通販では軒並み二週間待ちとなっており絶望しかけましたが、赤ちゃん用品でもあるということでベビーザらスに扱いがあり、近隣店舗に電話したところ在庫を確保できました(電話した店舗は品切れでしたが、データベース紹介して在庫のある店舗を調べてもらえました)。

付属のシリコンノズルは乳幼児用のSサイズのみ。より大きなMサイズを含むS/Mノズルのセットが別売りなんですが、これも店頭でゲットできました。

また純正オプションではないですがより奥にとどく長いノズルとしてこちらの製品がピッタリつくということで、こちらはAmazonで翌日お届けでゲット。マジでぴったりつきました(自己責任でお願いします)。

ベビースマイル ロングシリコンノズル ボンジュール NP

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で、使ってみたんですが、結論からいうと鼻腔の奥の鼻づまりを吸うことはできませんでした。まぁ当たり前といえば当たり前ですが、本来鼻の穴に垂れてきた鼻水を綺麗にするためのものなわけですね。自分の場合はこれを買った翌日くらいからそういう緩い鼻水は減って来て、その意味ではあまり活躍させられませんでした。

が、しかし用途外使用にはなるかもですが、喉の方に落ちてきたジュルっとした鼻水を口から吸い出すのにめっちゃ使える!ということを発見。鼻を大きくすすった時に出てくるやつです。(気管からあがってくる)痰とは違うような気がしますが、まぁなんかあのジュルっとしたヤツです。飲み込んでも別に害はないんでしょうが若干気持ち悪いし、横になっている時なんかは嚥下も若干しづらい。さりとてティッシュに吐き出してくのも無限にゴミが発生してちょっとなぁというアレです。そういう時に本機を口にくわえて一瞬だけスイッチを入れれば、1秒もかからずにシュポっと吸い取ってくれて、口の中がスッキリサッパリします。神!

吸った鼻水が貯まるタンクが透明で中がよく見えるので、見た目はアレですが、うっかり貯めすぎるのも危険なのでまぁ仕方ない。

これは手放せない!となったんですが、少し困った点も。据置型なので移動が面倒という点。例えば昼間仕事をしてる部屋、夜に寝る寝室など、鼻水は24時間出続けますからコイツも肌身離さず側に置きたい。とはいえ、本体、先端のタンクまでのシリコンチューブ、電源アダプタ、などを一式もって移動するのはかなり手間です。ちなみにACアダプタは12Vの丸型です。ちょっと探せば互換品は手に入ると思います。またメンテナンスも少し問題があって、カタログでは先端のタンクまでしか鼻水が来ないので、シリコンチューブから先は洗わなくてOKみたいな書き方をしてますが、実際にはチューブにも少しずつ液体が通っていきます。というか本体側のチューブの付け根側にもしっかりとタンクがあって取り外しできるようになっています。フロント側のタンクが溢れた場合のバックアップでしょうか?でも割と普通に両方のタンクに鼻水が貯まり、両方洗う必要があります。

吸いとり自体はとても有り難いんですが、全体的なハンドリングがちょっと”重い”というのが印象でした。

携帯型を追加導入

上記の使い方だとパワーは全然いらないことがわかりました。Shupotの一番弱いモードでも充分。ということは、「もっと小型でパワーのない電池式の方が携帯もできていいんじゃね?」と思い至るのに1日もかかりませんでした。Shupotは結構高かったので勿体ないですが、QoLには代えられません。

Shupotを買った翌日くらいにはこちらを注文。

こちらも口から吸い出すのは目的外かも知れないので推奨するものではありませんが、個人的に大正解でした。-80kPaのShupotに対し、こちらのカタログ値は-63KPa±10%となっており、遜色ない感じ。そして一体型でコンパクト。Shupotのようにパワー調節も兼ねた回転ツマミ式のスイッチではなく、絶妙な位置にある押しボタンなので片手でサクっと使用できます。もう気分はアイコスです(いや吸ったことないからよく知らんけど)。

(厳密には痰じゃないかもですが)携帯型灰皿ならぬ携帯型痰壺と呼びたい。ライターみたいな跳ね上げ式の蓋をつけてくれたらポケットに常に潜ませておけるのにとすら思います。

それはまぁ極端な要望として、その他の不満点は2つ。

タンクが小さい

Shupotでもちょっと小さいなと思っていたくらいなので、さらにタンクが小さいEDISONは頻繁に面倒だなと感じます。まぁあんまり長く貯めておくものでもないので、仕方ないところがありますが。特に自宅療養中は家族がいる洗面所を使わずに2Fのトイレでやりくりしていたので洗うのも大変だったところはあります。明けて普通に洗面所が使えるようになればそこまででもないかも知れません。

あとこれも本来の用途では鼻水の様子をみる必要があるので重要なんですが、タンクがクリアすぎるのもw。自分の用途だと量だけ見えればいいのでもうちょっと濁った素材にしたい。なんか貼ろうかな…

自立しない

そして最も気になっていたのが自立しないという点。本機の底面は赤ちゃん用品らしく丸みを帯びていて、立てて置くことができません。横に寝かせておくと場所を食うし、ノズル部分もどこかに触れてしまいそうで気になります。

そこで3Dプリンターで自立化アダプタを作ってみました。

運良くいい感じのキツさになったので特に接着などしておらず、外そうと思えば手で外れるくらいの絶妙な仕上がりになりました。底面は電池ブタも兼ねていますが、つけたまま電池交換も可能。

.stlファイルも置いておきます。ご自分でプリントできる方はご利用ください。

なお説明書には、本体洗浄時は水が抜けるよう横に寝かせて乾かすよう指定はありますが、通常縦で保管するな的なことは特に書いてないようです。

macOSのデスクトップに居座る謎の赤マイクアイコンを消す(犯人はロジクールでした)

少し前からMacのデスクトップに写真のような赤いマイクマークが出たままになりました。

なにかマイクにつながらない、またはミュートになっていることを警告しているようにとれますが、クリックしてもなにも起きません。その下にあるアイコンやデスクトップにクリックイベントがスルーされている感じ。

画像検索用の原寸アイコン

よくよくみるとメニューアイコンの並びにも同じアイコンがいます(左端)が、こちらもクリック、右クリックともになにも起きません。ずっとポイントしててもツールチップが表示されたりもせず。DockやFinderの「強制終了…」ウインドウをみて起動中のアプリを順に消していっても消えず。アクティビティモニタだと全プロセスが出てきてしまい探せないし、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」設定でマイクにアクセスがあるアプリをチェックしてもダメ。

仕方ないのでキャプチャしてGoogleの画像検索にかけたところ、韓国語のブログ記事がヒットして解決できました。

結論をいうと、「F8」キーで消えると思います。設定によってはFn + F8かも知れません。

ロジクールのMX Keysなどのキーボードが使うOptions+が犯人のようです。当該キーボードのFキーをみると同じアイコンがついてるではありませんか!マイクのミュート/アンミュートのトグル動作が割り当てられています。Zoomとかでサクっと自分側の音をミュートしたい時に良かれと思ってついてるみたいです。そして、問題の赤いマイク表示は、これが機能しているかどうかを示すインジゲーターだったのです。

Options+を起動して右上の歯車アイコンから探すと、こちらに設定があります。

ただこれは表示を無効化する設定で、F8でのミュート自体が無効化されるわけではないので、逆に表示(通知)だけをオフにしてしまうと「どうやっても音が入らない!」みたいなトラブルにもなりかねません。

覚えてしまえばそれなりに重宝しそうなので、この通知はオンにままにしておくことにしました。

■Logicoolに改善を望みたいこと

「これはなんだ?」と思ったユーザにヒントと提示する設計が必要だと思います。

  • 赤いアイコンやメニューバーのアイコンをクリックか右クリックした際にOptions+を開く
  • マウスカーソルでポイントした時に「これはLogicoolキーボードのミュート機能が動作中であることを示しており、F8で切り替えができる」といった説明を出す

くらいの配慮をお願いしたいです。

2023年買っておくべきだったランキング1位 3COINS 食品用真空マシーン

前回のあらすじ

3Dプリンターのフィラメントを吸湿劣化を避けつつ保管するのに真空バッグが便利。でも付属の手動ポンプでシュコシュコするのがめっちゃしんどいので、充電式ミニポンプ買ったら神だった。

バッグはこれ。

おっと、さすがにクレームが多かったのか、今みると付属ポンプが手動からUSB電動式(充電式ではなく有線給電タイプ)にかわってますな。

さて、それはそうと、その後あまりに便利なので、フィラメントだけでなく出張時の衣類圧縮袋と一緒に持ち出して使うようになり、行方不明にw

ということで、記事中で触れつつも当時は入手できなかった3COINSのものをあらためてゲット。さすがに半年経っててフラっと立ち寄った店頭で店員さんに聞いたらサクっと出して来てくれました。今なら入手性は改善しているようです。ちなみにコイン3枚では買えません。1,100円です。まぁ以前買ったものも出てくるでしょうが、旅行カバンに入れておくのと自宅の3Dプリンター周りに常備する用とそれぞれ欲しかったので、元のが出てきたら出てきたでOKという感じで、たまたま見かけた3COINS店舗に立ち寄ったという感じです。

おことわり

本製品は「食品用」であり、注意書きに食品以外には使わないでくださいと明記されています。ご利用は自己責任でお願いします。

以前Amazonで買った無名メーカーのものと違うのは、

  • 吸い込み口のパッキン(?)が大径化しており位置合わせが雑でよくなった
  • 充電ポートがUSB Type-Cになった
  • 形状が円柱ではないので無駄に転がっていかなくなった

という辺り。これがどれも地味に嬉しいです。最初からこちらが買えていれば!

古い方を一時的に紛失しているので比較写真が上げられないんですが、3COINSのはこんな感じ。

吸い込み口
バッグ側の逆止弁

以前のものはほぼピッタリくらいで、割と精密に位置あわせが必要だったり、なんなら少しズレてて空気を吸ってかないので微調整して、みたいなことをやっていました。

それが3COINSのものならばこれがまっすぐ置けるだけの平面が確保してあれば、ほぼ「置くだけ」という感じです。めっちゃ効率的。おいてスイッチをおせば後は抑えて無くて良いのは前のものと同じ。あとは吸い過ぎないように監視をしていて止めるだけです。

そして脱旧USBしたいガジェット好きへの朗報としてUSB-C対応。ただ惜しいことにPDに非対応。この手のデバイスによくある「USB-C充電器からC-Cケーブルでつなぐと充電できない」勢です。付属充電ケーブルもA-Cです。この手の「せっかく充電ポートはCなのに、ケーブルと充電器はAを用意しないとならない」現象って微妙ですね。充電器側にエミュレートスイッチのついたC充電器とかどっかないんでしょうか。

まぁそれはさておき、全体として満足度、コスパとも最高です。古いのが仮に出てきたとしてももう一台3COINS製を買って統一しようかなってレベル。もしくはどのみちバッグも補充もしたいので、上述の電動有線ポンプ付きのバッグキットを買ってみようかな。

年末だし腰を据えてパスキーに取り組んでみる

昨年から今年、各OS(macOS/iOS/Windows/Android)や各種Webサービスが対応を進めて来た新しいパスワードレス認証規格のPasskeys(以下パスキー)というものがあります。何かサービスにログインする時、パスワードや二段階認証を不要にする仕組みです。代わりにセキュリティデバイスや1Passwordのような認証アプリを使います。ここでいうセキュリティデバイスはWindows Hello対応の指紋認証、顔認証だったりTouchID/FaceIDに対応したiPhoneだったりします。PCでログインしようとする際、BluetoothやQRコード経由でiPhone上で顔認証をする、みたいな手順になるようです。手元にiPhoneが必要という意味では、Google/Microsoft Authenticatorなどを使ったワンタイムパスコード認証とかわりないですが、数字を入力したりの手間はない分便利になるでしょう。

また将来的にはパスワードを完全に廃止してしまうことで、不正アクセスのリスクをほぼなくすことができると期待されています。身の回りのサービスもぼちぼち対応してきているので、導入できるところから順次導入していこうと思いつつ、ちょっと悩みや不安があって保留にしていました。

なにでパスキーを管理するか?

パスキーを管理する方法として、いくつか選択肢があります。例えばiPhoneのAmazonアプリでパスキー作成しようとすると、こんな選択画面が現れます。ぶっちゃけどれが便利なのか調べるのが億劫で放置していた、まであります。

「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」は端末内のセキュリティチップに保存する方法で、「カメラ付きの」とあるようにおそらくPC画面に表示されるQRコードを読み取ってスマホ側の生体認証で最終的な認証を行う形でしょう。これは端末を紛失するとアウトな気がするのと、毎回カメラを起動して読み取る手間が煩雑そうなので除外。

「セキュリティキー」はGoogleなどが販売しているUSBドングルを使う方法だと思います。これも管理が面倒くさそうなので第一選択肢にはなりづらいでしょう。企業ユースなどでは重宝しそうです。

「iCloudキーチェーン」は同じApple IDでログインしたデバイス間で同期できる方式です。例えばiPhoneで登録したパスキーで、Macからもログインができるといった形です。自分のメインスマホはiPhoneなので、なかなかよさげ。万一端末を紛失しても他の連携した端末がバックアップになりますし。ではWindowsやAndroid端末からログインする時はどうなんの?という話です。たぶんですが、またQRコードとかBluetoothを使って最寄りのApple端末で認証するのかなーと。ちょっと実際の動作が確認できていません。

そして「1Password」は同アプリをインストールしている環境でのみ表示される選択肢ですが、そちらのアカウントに保存するというもの。ハードウェアデバイスを必要とせず、各OSにインストールした1Passwordアプリやブラウザ機能拡張上でパスワード認証(ないし生体認証)でアンロックしていればクリックだけで認証が通る形です。つまり1Passwordがインストールされていれば、Mac、iPhone、iPad、Windows、Androidのどこからでも追加の端末参照なしにログインが行えるわけです。うーん、これが便利そうかな?

iCloudキーチェーンか1Passwordかで態度が決まらず保留にしていました。1Passwordが便利そうですが有料サブスクアプリなのでランニングコストがかかります。またなんとなくのイメージですがOSメーカーが提供しているiCloudキーチェーンの方が安心感もあるような。でもまぁ1Passwordは通常のパスワード管理にも使っていて価格分の価値は感じており、当面止める気もないのでいいかなと。

またもうひとつ勘違いしていたのは、1つのサービスでパスキー保存先は1つしか選べないと思っていた点。そうではなく、いくつでも設定できます。

またまた画面はAmazonアプリのパスキー設定画面です。

既にiCloudキーチェーンと1Passwordを設定した上で、更に「パスキーを追加する」というボタンがあります。複数のパスキーストアを併用できるわけですね。例えば家族でAmazonアカウントを共有する場合、ここでそれぞれのスマホにパスキーを作っておく、といったことができます。

なーんだ、だったら両方使って使いやすい方に統一していけばいいかなと。

ちなみに複数パスキーを作った場合、どこに保存したものかを見分けるのに名前がつけられるサービス(Amazonなど)と、ブラウザ名などが勝手に入って変更できないサービス(Nintendo、Yahoo!)があるようです。個別に無効化したりすることもあるので、自分で名前をつけられる方が有り難いですね。

現状1Passwordが有力

当面、iCloudキーチェーンと1Passwordで使い比べていくつもりですが、既に現状で1Password優勢になっています。なぜならWindowsで作業していると1Passwordにしか保存ができないからです。iPhoneやMacでたまたま登録画面にアクセスした時は連続して2回パスキーを作成すればいいんですが、その時たまたま使っているのがWindowsだと1Passwordへは簡単に登録できますが、Appleデバイスを手元にもってきて、というのは既に面倒くさいw。現在もパスワードが1PasswordとiCloudキーチェーンとEdgeブラウザ内のパスワードストアとバラバラに保存されがちですが、当面そんなカオスを経て1Passwordに集約されてくのかなという感じ。

あと多分ですが、1Password機能拡張が入ったブラウザだとiCloudキーチェーンやセキュリティデバイスの選択肢より先にポップアップが出るので、自然に使ってしまいがち。そのポップアウトでサインインせずに×で閉じることで初めてQRコードが出てくる、みたいな。

パスキー作成してもID/PW/2FAを求められる?

現状サービスによって、

  • ID/PW認証の完全代替手段としてパスキーが使える(ログイン画面に「パスキーでログイン」などの選択肢が出る)
  • IDを入れるとパスワードの代わりにパスキー認証が求められる
  • ID/PW認証後、二段階認証(MFA/2FA)の手段の1つとしてパスキーを位置づけている
  • パスキーでログインした後に2FAを要求される(2FA設定を削除すれば良い?)

などがあるようです。例えばamazon.co.jpは現状パスキーの設定はできたものの、ブラウザのログイン画面はどこを探してもパスキーログインの選択肢が出てきません。ヘルプや各種ニュース記事をみるとブラウザでも使えるっぽいことが書いてあるのですが謎。
Githubなどはログイン画面にいっただけで1Passwordのポップアップが出てきてログインできます。これが理想。

またNVIDIAなどはサイトのログインにパスキーは使えるものの、通常使うGeForce Experienceでのログインにはパスキーの選択が出ないという、残念なところもあったり、なんだかなーというケースも多いです。

自分はSSOが好きではなくサイト別にメールアドレスとパスワードを設定しているのが大半ですが、こうなってくるとGoogleアカウントでSSOしていた人が大勝利ってことになってくるのかな?

どこで使える?

海外サイトが中心ですが、ここに対応サイトがまとめられているようです。

https://passkeys.directory/