SwitchBotで給湯器操作大作戦(3Dプリンターネタ)

SwitchBotといえば今でこそ様々な操作/計測IoTデバイスをリリースしているメーカーですが、最初は文字通りスイッチを押すための超小型モジュールが出発点でした。自分はその(たぶん)第一号となるSwitchBotをクラウドファンディングで購入するも、ほぼ死蔵していました。もともとはお風呂の給湯スイッチを遠隔で操作できたら、出先で「もうすぐ帰宅するのですぐお風呂入りたい」「寒いからこたつから出ないでお風呂沸かしたい」みたいなニーズを満たしてくれるんじゃないかと思って出資したんですが、リターンが届く前に引っ越してしまい、ニーズ自体が消滅してしまった感じ。そこから更に数年、またまた引っ越してリモコン位置が(浴室内と)キッチンの奥になってしまい押しに行くのがちと面倒になったり、更に先日からジム通いを始めて、「帰ってすぐお風呂」ニーズも高まったので、頑張ってSwitchBot本体を発掘して取り付けることにしました。もともと他の家電を操作するのでハブ2は設置済みだったので、今回は既存のSwitchBotネットワークにスイッチを追加した形です。

それはそうと、スイッチユニットは登場からもうすぐ10年ですがちっともモデルチェンジしないですね。ある意味スゴいことですが、そろそろ薄型化したモデルとか出ないんでしょうか。

貼り付けるだけだと思うじゃん?

我が家のノーリツ製の給湯リモコンはフタ付きです。普通にSwitchBotを貼り付けたらこんなギャグみたいなことに…

フタの上のボタンはフタの下のボタンを押すためのカバーに過ぎないので、反力でフタが押されてパカっと開いてしまいます。これを防ぐにはSwitchBot自体をフタではなくベースの外枠の部分に固定すれば良いのですが、今度はそれだとフタの開閉ができなくなり、使用頻度が低いとはいえフタの中のボタンを使用できなくなってしまいます。

3Dプリンターで治具を自作

ということで本題。3Dプリンターで専用の固定具をDIYすることを決意。要求仕様としては、

  • SwitchBot本体をフタに固定しない
  • 必要な時はフタをあけて中のボタンにアクセスできる
  • 手作業で「ふろ自動」ボタンを押すのを邪魔しない

などに留意して設計しました。

出来上がったのがこちら。

一見クワガタのようなよくわからない形状になりました。底面は給湯リモコンの周囲の状態(モールなど)にあわせて凹凸を設けています。最終的には右側の大きな面を両面テープで固定する想定です。

SwitchBotを取り付けるとこんな感じに。これも両面テープ。PLA素材その接着力には不安がありますが、できればSwitchBotを後々綺麗に剥がしたいこともありそうなので、一旦それで様子見。

ポイントは上下に分離合体する点。横から2本のレールにスライドして入れる形です。つまりフタを開いて操作した時は、SwitchBotの乗っかった上部モジュールを右にスライドして抜いてしまうというワケです。普段のボタン押しに必要な押し込み方向の力や重力方向の力には耐え、右にはスっと抜けるというのが理想。

これを固すぎず緩すぎずの加減が難しかったです。FDM方式の3Dプリンターは樹脂フィラメントを溶かしてぶちゅっと積み上げていくので、どうしても設計寸法よりわずかに膨らみがち。3Dモデリングツールでピッタリの凹凸をデザインしてもだいたい入りません。上側の凸レールを少しずつ小さくしたり、入りやすくするよう先端を丸めたりと地味に試行錯誤が必要でした。他にもクワガタの顎にあたる左右の突起が薄くてパキっと割れてしまいやすいので造形方向を上と下で違えてみたりもしました。あと上モジュールはインフィル(充填)率も上げて強度を出しています。

3Dプリンターは3Dモデリングで形を作るまではちょっと慣れればできちゃうんですが、そこから強度を出すために出力工程での試行錯誤が大変ですね。要はモデリングソフトから出力したSTLファイルをCuraなどのスライサーソフトにもっていってからのパラメーターを練る段です(もちろんモデルに戻って形状をいじったりもしますが)。3Dモデリングの本は世の中にたくさんありますが、そうした強度設計みたいなことを手軽に学べる書籍がなかなか出会えないでいます。工学部の教科書みたいなレベルの専門的な技術書はあるんでしょうが、ホビーで3Dプリンターやる時の指南本とかあれば是非教えていただきたく。

ともあれ、ついに取り付けた完成体がこちら!

SwitchBotの真ん中から生える押し込み用のアームは、「ふろ自動」ボタンの右寄りに当たる形ですが、一応反応しています。また指で押すにもそこまで邪魔ではないと思います。

そして上部モジュールを抜き去ればこのようにフタも開きます。

やや面倒ですが、基本的に時刻合わせか予約の時にしか使わず、ここに済んで3年目ですがほぼ触ったことがないので許容できる手間かなと。スライドレールの固さも固すぎず、かつ勝手に動きはしない(多分)くらいの絶妙なところを実現できたと思います。もしかするとだんだん削れて緩んでいくかもですが、まぁその時はその時。

あと距離はありますが右下にはガスコンロがあるので、もしかするとPLAだと溶けるとか変形するとかはあるかも。もしそうなったらPETGとか他の素材で作り直すことになるかも知れません。

HHKB StudioのOS行き来の面倒くささをKarabiner Elementsで解決する

HHKB Stuioをゲットした皆さん、便利に使えてますかっ!

私はイマイチです。初HHKBなのもあって、

  1. いまいち配列に馴染めない
  2. 墨字印刷が見えづらくて見えづらくて辛い
  3. Bluetoothとプロファイル周りがわかりづらく、使いづらい
  4. 省電力モードに入ってからのモタつきが辛い
  5. 足がガタつく

などでなかなかHHKBの良さというものを実感できていません。このうち、1.は慣れるしかない、2.は交換用キートップの登場待ち、4.はファームウェアアップデート後、DIPスイッチで省電力モードに入らない設定が追加されたようです。5.は窓ガラスではガタつかないのでデスク側の問題な気もしますが、今まで使って来た他のフルサイズキーボードでは気にならなかったので、全幅が短いテンキーレス故の現象なのかも知れません。ガタ付かない位置探しがストレスなので、なにか下に板を敷くなどしないとダメそうです。せっかくのコンパクトキーボードなのにめちゃくちゃ位置決めに気を遣います。

2024.1.25追記:ガタツキは裏返してみたら電池ブタがハンパにはまってたのが原因でした。逆にこれで安定する場所もあったのが不思議。お詫びして訂正しつつ、同じ問題にあたる人がいるかもなので残しておきます。

それでもせっかく高いお金出して買ったので、なんとか使いこなしたいと日々奮闘しております。

プロファイルとは?

さて、今日のテーマは3.の問題。HHKB Studioはプロファイルという設定枠が4スロット用意されており切り替えて使用することができます。例えば普段はプロファイル1だけど、ある特定のアプリケーションではプロファイル2のキーマップで使いたい、といったことができます。

切り替えはFn + Cを押した後、1〜4キーで選択します。本体右上の4つのLEDの該当箇所が光って切り替わったことを確認できます。

レイヤーとは?

またそれぞれのプロファイルにはレイヤーという概念があり、Fnキーを押しながら打つことで違うキーやショートカットを入力できます。標準では、FnキーがFn1、マウスボタンの真ん中がFn2に割り当てられていて、Fn3は自分で任意のキーに割り当てられ、1つのプロファイルに対し3レイヤーをもつことができます。プロファイルのように切り替えて使うというよりは、Fn1〜3を押しながら使う一時的なリマップです。Shiftキーが増えたような感覚に近いです。

正直そんなに使いどころはない気がします。せいぜい(物理のファンクションキー列がないので)Fn + 数字でファンクションキーにする、とかくらいかなと。もしくはジェスチャーパッド用くらい?

Bluetoothペアリング先とリンクしない問題

私の使い方で問題なのは、このプロファイルが接続先のPCに連動して切り替わってくれない点です。

デフォルトではプロファイル1にはWindows/Android用キーマップ、プロファイル2にはmacOS/iOS/iPadOS用プロファイルがプリセットされています。つまりOSにあわせてプロファイルを使ってね、ということです。

一方本機のBluetoothは4つのデバイス(PCやスマホ、タブレット)とペアリングでき、Fn + Ctrl + 1〜4で接続先を切り替えることができます。更にUSBケーブルでつないだ場合は、Fn + Ctrl + 0で切り替えます(USBケーブルを挿しただけではBluetoothから切り替わってくれません)。

そういう機能があると知った時、自分はその挙動について以下の可能性を期待しました。

  1. 各Bluetooth接続先毎にプロファイルが4つ持てて、自動で切り替わる
  2. 各Bluetooth接続先毎に最後に使ったプロファイルを記憶して、自動で切り替わる

プログラミング作業キーマップ、Premiere用キーマップ、などアプリケーション毎に何パターンか使い分けたいとすると、1.が理想です。仮に計16もプロファイルを記憶できないよとなっても、せめて2.のように、Bluetooth 1のWindowsと接続したらプロファイルは1に、Bluetooth 2のMacにつないだらプロファイルが2になってくれることを期待しました。自動でOSを認識しないまでも、そのBluetoothスロット毎に最後に使ったプロファイルに復帰してくれるだけでも有り難い。

が、実際に使ってみたところ、Bluetooth/USBの接続先と、プロファイルは全く連動しないらしいということがわかってきました。つまり、Windowsで使った後、Macでも使いたかったら、

  • Fn + Ctrl + 2でMacにつなぎなおす
  • Fn + C + 2でmacOS用プロファイルに切り替える

という2手間が必要になります。はい、クソ面倒くさいですね。エンジニアの皆さんが絶賛するHHKBがこんなもんかと。ただでさえLogicoolとかのマルチペアリング対応キーボードみたいにデバイス切り替えキーがない分、不便なのに、さらにプロファイルまで切り替えないとアカンのかい!と。

もうMac側で対処した方が楽じゃん

ということで、もうプロファイルは1(Windows向け)で固定してしまってFn + Ctrl + 1〜4のBluetooth接続先の切り替えだけでサクっと使えるようにしようということに。

この場合、MacからみるとPC(DOS/V)向けキーボードがつながっているように認識されます。これで問題になるのは、スペースバー左右のかな/英数キーが認識されない問題です。これをMac向けの定番キー李マッパーのKarabiner Elementsを使って対策します。

写真の通り、「Simple Modification」(単純な置き換え)ルールで、HHKB Studioのみを対象に、2つのリマップ設定を作ります。

  • 「PCキーボードの変換キー」→「かなキー」
  • 「PCキーボードの無変換キー」→「英数キー」

すべて「Japanese」という項目の下部で見つけることができます。もしかしたら他にもリマップが必要なキーがあるかも知れませんが、とりあえず現状は問題なく使えています。

とりあえずこれで、HHKB Stuido側は単一のプロファイルのまま、Bluetooth切り替えで行き来ができるようになりました。またOS毎にプロファイル枠を消費しなくてよくなり、将来的に個別アプリケーション向けのプロファイルを作るかとなった時に余裕を持たせることもできます。

正直、OS判別して一部非互換キーのマップを切り替えるくらいはプロファイル以前のところで自動でやってほしい気もしますが、USBのスレーブ側でホストのOSを取得するのって難しいですかね。

ともあれ、はやいとこ白印刷キートップセットを発売するか、キートップのモデルデータの公開を心待ちにしております。

オマケ:ナンチャッテCopilotキーを設定する

今年はWindows PCでAI機能Copilotを呼び出す専用キーが追加されることが話題になっています。Windows PCにキーが追加されるのは30年ぶりなんだとか。
【山田祥平のRe:config.sys】新キーの追加でアクセル全開のCopilot in Windows – PC Watch (impress.co.jp)

せっかく独自のキーリマップが行えるHHKB Studioで先取りしてみたいと思います。

現状Copilotキーのキーコードは不明ですが、既にショートカットキーは割り当てられていて、Win + Cとなっています。HHKBのツールはキーコンビネーションを割り付けることもできるので、これをアサインすれば1キーでCopilot画面を開くことができます。

位置は各PCメーカーに委ねられていますが、Microsoftとしては(英語キー基準だと思いますが)スペースキーの右の並びを推奨しているようです。確かに変換キーやひら/カタキーを除けば、右モディファイヤー系(右Ctrl、右Alt、右Fnなど)ってあまりというか全然使っていません。この辺りをCopilotキーとして活用するのはアリな気がします。

ということで、一番端っこで押しやすそうな右FnにWin + Cを割り当ててみました。Windows 11でCopilotのウインドウは画面右から生えてくるので、右寄りのキーを使うのも自然な対応付けだと言えます。

こういう高度なリマップが常駐ツールなしでキーボード側のメモリに書き込んで行える点はHHKB Studioの(個人的に感じている)数少ない長所かなと思います。

Pioneer NP1がSDカードを認識しない問題

先日クラウンに取り付けたPioneerのオールインワン車載器NP1ですが、SDXCカードがなかなか認識しないでハマりました。

前提として本機はClass10で最大512GBまで対応を謳っています。32GBのカードが付属してきますが、どうせならもうちょっと長時間録画を残したいなと思い、大容量なカードを買い足すことに。

当初差し込んだのはSAMSUNGのこちらの512GBモデル。

もともとドローン用に使っていたもので、試しに取り付けて問題なく認識しました。

で、512GBはもったいないので256GBでいいかなーと注文したのがこちら。

これがまったく認識しない。エラーすら出ない。物理的に入っていることを検知していないレベルの挙動。My NP1アプリでフォーマットをかけても「SDカードをいれてください」的なエラーが出ます。PCでexFATフォーマットから入れてみても同様。

仕方ないので、上の512GBと容量違いのこちらを注文しました。

ところがこれもKIOXIAと全く同じ挙動で認識しません。

ちなみにどちらも「アマゾンジャパン合同会社」販売のものです。

仕方ないので、手持ちでかわりになる256GBのSDXCを漁って2022年購入のこちらを発見。ちょっとAmazon発送品は品切れててリンク貼れないので、同一型番SDSQXA1-256Gのものを貼って起きます。書き込み速度が90MB/sの世代のものです。

今からAmazon販売品を買うなら130MB/s書き込みのこちらの方がいいかも知れません。

ただドンピシャで使えたのはSDSQXA1-256Gの方なのであしからず。

挿入するとフォーマットが必要と言われましたが、そうしたところ常時録画開始のメッセージが。

うーん、なんなんでしょ。新品で買った2品が全滅で、もともと他で使っていたものならOK。

新しいのはパーティション名を「NP1」としたのが内部パーティションとかぶってダメ?などと思って、使えてるSanDiskの方もNP1という名前にしてみたが問題なし。

他で使い道もありそうなので返品まではしませんが、ダメだった256GB 2枚の値段で最初の512GBが買えたやん、っていう…

うーむ、参考までに記事にしておきますが、じゃぁSAMSUNG 512GBやSandisk Extreme 256GBも確実にOKだよとはいいづらいです。あくまで参考程度で。

確実なのはPioneer純正の高耐久モデルでしょうか。

でも128GB止まりな上にこの値段は出したくないですよねぇ…

コストコオンラインでログインも新規登録もできなくて詰んだ話

コストコオンラインが使いたくてログインしようとしても新規登録しようとしてもエラーになってどうにもならなくなりました。

元々スマホにアプリは入れてあって、久しぶりに使おうとしたらログインできない。あれ?そもそも登録はしたんだっけ?くらいの曖昧な記憶。店頭で入会したので会員カードは手元にある状態。なお同居人が主会員で自分は家族会員です。

新規登録しようとすると、苗字と会員番号と生年月日をまず入力させられチェックボタンを押すんですが、ここで、「既にアカウントを作成済みの可能性があります。ログインページよりお試しください。」と言われます。

んん?そうだっけ?以前アプリを入れたんだから作ってあったかも?と思ってログインページへ。しかし思いつくメールアドレスやパスワードを試してもログインできない。仕方ないので、「パスワードをお忘れの方はこちら」でパスワードリセットを試みます。

パスワードリセット画面ではまずメールアドレスまたは会員番号のどちらかを尋ねられます。メールアドレスは複数あってどれか定かではないので完全ユニークなはずの会員番号が無難でしょう(一応メールアドレスもいくつも試したんですが同じでした)。次のページで認証コードをメールアドレスか電話番号のどちらに送るかを聞かれます。しかしこのどちらを選択しても一向に認証コードが届きません。時間をおいて何度か試してもダメ。

結局、有人チャットでサポートを依頼しました。

調べてもらった結果、「アカウントは未作成のようです。」とのこと。オイ!じゃぁ上記のメッセージはなんやねん、と。「でも新規作成しようとすると、これこれのメッセージが出るんですけど?」と伝えると、「こちらで代理で作成してみることができますが?」というのでオナシャスと。作成フォームにある項目の情報をすべてコピペして伝えるのかなーと思いきや、チャットの最初に入力した情報(会員番号とメアド?)を使って作成できたっぽく、仮パスワードを教えてくれました。

メールアドレスと仮パスワードで無事ログインでき、マイページをみてみると、

  • 名前の漢字が間違っていた
  • 生年月日の年が間違っていた(1年ズレてた)
  • 電話番号は主会員のものになっていた

ということが判明。しかも電話番号以外は自分では編集できません。そのまま伝えて修正してもらいました。店頭で申し込みした際、家族会員である自分は自分で申し込み用紙を手書きしたんだったか覚えてないですが、代表して同居人が書いた場合でも生年くらいは間違えそうでも、さすがに名前の漢字は間違えないだろうと。これって、手書きで申し込み者が書いた情報を店頭受付スタッフがPC画面に転記、またはOCRで読み取って雑な目視チェックだけしてるんじゃないでしょうか。そういえば同居人のの会社名が愉快な誤字の状態で会員カードに印刷されてしまったということもありました。また、「コストコ 認証コードが届かない」でググってみた際も登録の生年月日が間違っていた、というケースがヒットしました。どうもこの辺の処理がかなり雑というか難ありっぽいですねー。チャットの開始時点で本人確認情報を入力したので、ワンチャンそこで名前や生年月日を間違えていた可能性もあります。生年はプルダウンメニューなので1行だけズレて選択してしまった可能性も。ただ雑談がてらチャットで聞いてみたところ「店頭でスタッフが入力ミスをした可能性はあります」とのことなので、やはりオンラインアカウントを開設してなくても入会登録時の情報がデータベースにはあるので、それとマッチしないと新規登録したりパスワードリセットの認証コードを送信したりができないのかも知れません。

そもそもパスワードリセットのコード送信画面で成否がわからず「情報が正しかった場合にはコードが届きます」って仕組みのはクソですね。セキュリティ上の理由でそうしたい気持ちもわかるんですが…

店頭入会時に登録されたデータを画面で見せられたり紙で控えとかもらったかどうか定かではないですが(そもそも自分で記入手続きしてないかも。写真撮影はしたけど)、これだけ誤字率が高いならきちんと確認ステップは設けてほしい気がします(あったらごめんなさい)。会社名は会員カード裏面に記載されるので気付きますが、名前はローマ字にか印刷されないので、今回みたいに漢字表記が違っていることはカード券面では気付けません。生年月日も記載されていません。

そしてデジタル会員証は次回までお預け…

さて、オンライン会員登録そしてアプリでログインするとデジタル会員証となり、会員カードを持参しなくて良くなる、というメリットがあります。さっそくその手続きをしたのですが、改めてスマホのインカメラで写真撮影をした後、「カウンターへお越し下さい」とorz。有効化するには店頭手続きが必要、つまり次の時にカードを持っていって忘れずに手続きをしないとダメっぽいです。何ヶ月に一度くらいしかいかないので、デジタル会員証だけで入店できるようになるのは早くても半年以上先のことになりそうです。

劣化した自動車用バッテリーを復活させる充電器OptiMATE 6 Ampmatic

我が家の車は歴代バッテリーあがりをよく起こします。色々電装品をつけているので乗っていなくても暗電流が増えているのか、数日乗らないだけでサクっとあがります。過去車はだいたいバッテリーを容量の大きなものに換装したり、バッテリーあがり時の劣化が少ないと言われるドライバッテリーのOptimaイエロートップを奢ったりしてきました。

クラウンもご多分に漏れず上がりまくりで、納車1年経っていないのにもう数回はあがっています。その度に、スーパーキャパシター型のジャンプスターターを使って復活させていますが、まぁバッテリーの劣化も極まってるだろうなと。

このスターター、とても重宝してるんですが、内蔵キャパシターが100%になるまで車載バッテリーから電力吸い上げるので、最終的にはチャージ電圧が5V切るくらいまで落ち、バッテリーの負担も大きかろうと。

でまぁ、年末にもまたあがったのでやっぱりバッテリーを大型化しようかと物色してみたんですが、最近のトヨタHV車はLN1(カロスポ)とか2(クラウン)とか海外規格のバッテリーが採用されており、選択肢がさほど多くありません。PanasonicのCAOSとかもないっぽいし、一応イエロートップはあるんですが高さがあわずアダプターをかます必要があったり。

そこで最近Youtubeでみかけた充電器を買ってみることに。バッテリーを交換しても結局暗電流が多い問題を解決しないとまたいずれあがって劣化してしまいます。それなら劣化したバッテリーを復活させられると謳う回復充電器に投資しておけばいいんじゃね?と。我が家は短距離しか乗らない30プリウス(イエロートップ交換済み)もあるし、何年間のうちに納車されるであろうランクル300もおそらく乗車頻度は高くはないので、回復機能付き充電器が1つあると後々利用機会もあるかなと。実際、何度もあげてしまったクラウンのバッテリーがどこまで復活させられるかも興味がありました。

購入したのはこちらの充電器。それなりに良いバッテリーを1つ買うのと変わらないくらいの値段です。より小型安価なモデルもありますが、自動車用だと6辺りが適切っぽいです。

バッテリーの劣化はサルフェーションという電極板に電気を通さない硫酸塩が固着してしまう現象が原因で起きます。通常これは充電と放電をする度に発生したり電解液に溶けて消えたりを繰り返してるのですが、使い方が悪いと固着して溶け出さなくなります。これが進むことで電極板が電気を通さなくなっていってしまうということのようです。本製品は少し高めの電圧やパルス充電で活入れすることでサルフェーション除去をいい感じに自動制御で行ってくれるというのがウリとなります。特にバッテリーを車両から外した状態で回復にかけると22Vで充電をしてくれるのが特長のようです(車両接続時は機器保護のため16Vまで)。また普段乗らない車両につなぎっぱにしておくことでコンディションを維持してくれるメンテナンス機能も搭載しています。

全自動がウリのため、スイッチ類が一切ないのも特長。車両バッテリー+/-とAC100Vコンセントにつなぐだけ、あとは自動でいい感じに処理してくれます。極性を間違えても検知して動作を停止してくれます。インジゲーターはT字を描くような並びになっており、左側は通電などを示す系。バッテリーの診断ステータス表示としては、下側の赤点灯からはじまり、徐々に上に上がっていきます。写真はある程度充電ができている青ランプ点灯(50%)時のものです(一度バッテリーが上がりジャンプスタートした後一時間ほど走って来た状態で帰宅。その後でこれをつないで10時間くらい放置した状態)。

この後一度外して買い物に出かけた後、帰宅したら一番下に下がりました…走行したらかえって下がるんかい!まぁ再測定の過程の表示かもですが。

ここから更に一日近く充電し続けた状態がこちら。一応充電が終わり赤黄緑の診断表示が出るとこまで進みました。

赤と黄色の同時点灯状態です。説明書によると「バッテリー内部で重大な問題が発生している可能性があります。バッテリーが充分な電圧を維持できないか、接続された回路・アクセサリーの影響で急速に充電が失われている可能性があります。」とのこと。ようは充電してもしても電圧が上がらないのでおかしいよ、ってことですかね。やはり車両につないだままだと暗電流が大きくて充電しきれないようです。

なにも操作要素がないシンプル設計なのは本製品の美点ですが、ステータスの読取りも素っ気なさ過ぎて、マニュアルを読んで解釈する必要があったり、そもそも電圧値が見られないのも不便だなと思いました。せめて7セグの表示デバイスをもたせて、エラーコードや電圧値くらいは見られるとよいなと。

とりあえず暗電流を発生してそうな機器を外してもう一晩くらい様子をみようと思います。それでダメなら車両からバッテリーを取り外してからの22V充電にかけるかですね。そのためにはなにかしらメモリー維持策を打ちたいところ。

付属ケーブルについて

面白いのは付属のバッテリー接続ケーブルが2タイプある点。片方は普通のワニ口クリップ。一時的な接続に便利。もうひとつはバッテリーのターミナルに共締めしておけるケーブルで、本体へとつながる側は防水キャップもついています。つまり車両側からそれを生やしておけば、OptiMATEとはコネクタ1つでつなぐことができます。上記のメンテナンス機能を使う時などにより簡単に接続でき、極性を間違えてしまうリスクも減らせるというわけです。単体でも買えるようなので、車両分だけ用意しておくのも手かも。

またこちらは簡易チェッカーを内蔵してるっぽいです。どうせ買いますならこれでもいいかも。

2024.1.23追記 車両から外してフル充電

なかなかフルまでいかないので一念発起してバッテリーを車体から取り外して充電しました。結果12時間でグリーン診断。隣のイエローも点いてますが、これは開放型バッテリーだとそういうもののようです。

ちなみに長時間バッテリーを外しておくあいだ、車両のメモリーを保持する方法を悩みました。よくある乾電池式のバックアップキットだと「30分以内に交換を終えてください」などと書いてあるので全然足りません。しかたないのでAC電源をひきまわして安定化電源装置で給電することに。

OBS2ポートから給電できるこれを買ってみたんですが、電流量の限界が低いのかルームランプが明滅を繰り返すような不安定な状況に。

結局バッテリーターミナルに直接ワニ口クリップつけてバッテリー取り外し作業をしました。これだと作業中にパチンとワニ口が外れてしまいがちで、実際一瞬外れたりもしたんですが、最終的に昔のクルマのように、窓が一番上まで閉まらなくなったり、アイドリングが不安定になったりみたいな、メモリーリセット効果らしきものは発生しませんでした。しいていえばメーターパネルの設定が一部リセットされてたような気もしますが、1,2,3の選択が戻ってただけかも知れません。こだわりの設定を煮詰めてる人は念のためメモをとっておくといいかも知れません。

■まとめ

充電するだけなら3千円くらいで売ってる充電器もありますが、基本的にバッテリーを車両から外して充電することが推奨されていたり、電圧やパルス充電でサルフェーションを解消してくれるような機能はなかったりします。また国産で業務用のような充電器ではそういう機能をもってたりしますが、筐体が大きかったりなにやら設定ボタンがたくさんついてたり。そんな中でOptiMateはいいとこ取りというか、操作は簡単でコンパクトで防水で、常時メンテナンス機能がついていたり、それに便利なコネクター式ケーブルを採用していたりと、色々気が利いている製品かなと思います。

数日乗らないくらいでバッテリーあがるのはどうみても正常じゃないので、本来はそちらの暗電流要因を突き止めることが先決なのですが、それには知識や道具が必要で簡単にはいきません。特にバッテリーを外さずに調べられるクランプメーターだと、微弱な電流を調べられる精度の高いものでないと意味がなく、↓これくらいの価格帯にはなってしまいそうでちょっと悩ましいです。いつかセールでお値打ちだったら特攻したいです。

定期的にこれで充電してやることで、あがりがちなバッテリーがどうなるかはもう少し観察が必要になりますが、まずは使ってみての使用感は上々です。ドライバッテリーにも対応しているようなので、どうにも劣化が激しかったり、暗電流によってすぐに上がってしまうようならイエロートップに替えるかもですが、その時でもこの充電器が使えるので安心です。

根本解決ではないですが、まずはバッテリーの劣化を抑える手段として常備しておくと良いツールかなとは思います。