携帯型鼻水吸引機の導入と3Dプリンターによる自立化

年末から流行病にかかってしまい、その症状として鼻づまりに悩まされました。もともと慢性副鼻腔炎のケがあり特に夜になると鼻が詰まって、CPAP治療(鼻から空気を送り込んでいびきが出にくくする睡眠時無呼吸症候群の治療)の妨げになってましたが、それが悪化した感じです。病院ではムコダインという痰を切るお薬を処方されるも、なかなか効いている実感がないくらいヒドかったです。

習慣としてハナノアや、酷い時にはハナクリーンEXによる鼻うがいもしていたので、その頻度を上げるなどしたんですが、これもような塩水(生理食塩水)なのでやりすぎると鼻がヒリヒリしてきてしまいがち。

あぁ、耳鼻科に行って全部吸い取ってほしい~と思いつつ、家庭用の鼻水吸引機を物色。最初に購入したのはこちら。

ピジョン 電動鼻吸い器 SHUPOT ホワイト

ピジョン 電動鼻吸い器 SHUPOT ホワイト

13,333円(12/19 16:27時点)
Amazonの情報を掲載しています

どのみち家庭用では病院のものほど吸引力が強くないだろうが、少しでもパワーのあるものでないと鼻の奥の鼻づまりは据えないのではないかということで、スペック重視で据置型です。吸引圧は-80kPaとなっています。しかし通販では軒並み二週間待ちとなっており絶望しかけましたが、赤ちゃん用品でもあるということでベビーザらスに扱いがあり、近隣店舗に電話したところ在庫を確保できました(電話した店舗は品切れでしたが、データベース紹介して在庫のある店舗を調べてもらえました)。

付属のシリコンノズルは乳幼児用のSサイズのみ。より大きなMサイズを含むS/Mノズルのセットが別売りなんですが、これも店頭でゲットできました。

また純正オプションではないですがより奥にとどく長いノズルとしてこちらの製品がピッタリつくということで、こちらはAmazonで翌日お届けでゲット。マジでぴったりつきました(自己責任でお願いします)。

ベビースマイル ロングシリコンノズル ボンジュール NP

ベビースマイル ロングシリコンノズル ボンジュール NP

700円(12/19 05:18時点)
Amazonの情報を掲載しています

で、使ってみたんですが、結論からいうと鼻腔の奥の鼻づまりを吸うことはできませんでした。まぁ当たり前といえば当たり前ですが、本来鼻の穴に垂れてきた鼻水を綺麗にするためのものなわけですね。自分の場合はこれを買った翌日くらいからそういう緩い鼻水は減って来て、その意味ではあまり活躍させられませんでした。

が、しかし用途外使用にはなるかもですが、喉の方に落ちてきたジュルっとした鼻水を口から吸い出すのにめっちゃ使える!ということを発見。鼻を大きくすすった時に出てくるやつです。(気管からあがってくる)痰とは違うような気がしますが、まぁなんかあのジュルっとしたヤツです。飲み込んでも別に害はないんでしょうが若干気持ち悪いし、横になっている時なんかは嚥下も若干しづらい。さりとてティッシュに吐き出してくのも無限にゴミが発生してちょっとなぁというアレです。そういう時に本機を口にくわえて一瞬だけスイッチを入れれば、1秒もかからずにシュポっと吸い取ってくれて、口の中がスッキリサッパリします。神!

吸った鼻水が貯まるタンクが透明で中がよく見えるので、見た目はアレですが、うっかり貯めすぎるのも危険なのでまぁ仕方ない。

これは手放せない!となったんですが、少し困った点も。据置型なので移動が面倒という点。例えば昼間仕事をしてる部屋、夜に寝る寝室など、鼻水は24時間出続けますからコイツも肌身離さず側に置きたい。とはいえ、本体、先端のタンクまでのシリコンチューブ、電源アダプタ、などを一式もって移動するのはかなり手間です。ちなみにACアダプタは12Vの丸型です。ちょっと探せば互換品は手に入ると思います。またメンテナンスも少し問題があって、カタログでは先端のタンクまでしか鼻水が来ないので、シリコンチューブから先は洗わなくてOKみたいな書き方をしてますが、実際にはチューブにも少しずつ液体が通っていきます。というか本体側のチューブの付け根側にもしっかりとタンクがあって取り外しできるようになっています。フロント側のタンクが溢れた場合のバックアップでしょうか?でも割と普通に両方のタンクに鼻水が貯まり、両方洗う必要があります。

吸いとり自体はとても有り難いんですが、全体的なハンドリングがちょっと”重い”というのが印象でした。

携帯型を追加導入

上記の使い方だとパワーは全然いらないことがわかりました。Shupotの一番弱いモードでも充分。ということは、「もっと小型でパワーのない電池式の方が携帯もできていいんじゃね?」と思い至るのに1日もかかりませんでした。Shupotは結構高かったので勿体ないですが、QoLには代えられません。

Shupotを買った翌日くらいにはこちらを注文。

こちらも口から吸い出すのは目的外かも知れないので推奨するものではありませんが、個人的に大正解でした。-80kPaのShupotに対し、こちらのカタログ値は-63KPa±10%となっており、遜色ない感じ。そして一体型でコンパクト。Shupotのようにパワー調節も兼ねた回転ツマミ式のスイッチではなく、絶妙な位置にある押しボタンなので片手でサクっと使用できます。もう気分はアイコスです(いや吸ったことないからよく知らんけど)。

(厳密には痰じゃないかもですが)携帯型灰皿ならぬ携帯型痰壺と呼びたい。ライターみたいな跳ね上げ式の蓋をつけてくれたらポケットに常に潜ませておけるのにとすら思います。

それはまぁ極端な要望として、その他の不満点は2つ。

タンクが小さい

Shupotでもちょっと小さいなと思っていたくらいなので、さらにタンクが小さいEDISONは頻繁に面倒だなと感じます。まぁあんまり長く貯めておくものでもないので、仕方ないところがありますが。特に自宅療養中は家族がいる洗面所を使わずに2Fのトイレでやりくりしていたので洗うのも大変だったところはあります。明けて普通に洗面所が使えるようになればそこまででもないかも知れません。

あとこれも本来の用途では鼻水の様子をみる必要があるので重要なんですが、タンクがクリアすぎるのもw。自分の用途だと量だけ見えればいいのでもうちょっと濁った素材にしたい。なんか貼ろうかな…

自立しない

そして最も気になっていたのが自立しないという点。本機の底面は赤ちゃん用品らしく丸みを帯びていて、立てて置くことができません。横に寝かせておくと場所を食うし、ノズル部分もどこかに触れてしまいそうで気になります。

そこで3Dプリンターで自立化アダプタを作ってみました。

運良くいい感じのキツさになったので特に接着などしておらず、外そうと思えば手で外れるくらいの絶妙な仕上がりになりました。底面は電池ブタも兼ねていますが、つけたまま電池交換も可能。

.stlファイルも置いておきます。ご自分でプリントできる方はご利用ください。

なお説明書には、本体洗浄時は水が抜けるよう横に寝かせて乾かすよう指定はありますが、通常縦で保管するな的なことは特に書いてないようです。

macOSのデスクトップに居座る謎の赤マイクアイコンを消す(犯人はロジクールでした)

少し前からMacのデスクトップに写真のような赤いマイクマークが出たままになりました。

なにかマイクにつながらない、またはミュートになっていることを警告しているようにとれますが、クリックしてもなにも起きません。その下にあるアイコンやデスクトップにクリックイベントがスルーされている感じ。

画像検索用の原寸アイコン

よくよくみるとメニューアイコンの並びにも同じアイコンがいます(左端)が、こちらもクリック、右クリックともになにも起きません。ずっとポイントしててもツールチップが表示されたりもせず。DockやFinderの「強制終了…」ウインドウをみて起動中のアプリを順に消していっても消えず。アクティビティモニタだと全プロセスが出てきてしまい探せないし、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」設定でマイクにアクセスがあるアプリをチェックしてもダメ。

仕方ないのでキャプチャしてGoogleの画像検索にかけたところ、韓国語のブログ記事がヒットして解決できました。

結論をいうと、「F8」キーで消えると思います。設定によってはFn + F8かも知れません。

ロジクールのMX Keysなどのキーボードが使うOptions+が犯人のようです。当該キーボードのFキーをみると同じアイコンがついてるではありませんか!マイクのミュート/アンミュートのトグル動作が割り当てられています。Zoomとかでサクっと自分側の音をミュートしたい時に良かれと思ってついてるみたいです。そして、問題の赤いマイク表示は、これが機能しているかどうかを示すインジゲーターだったのです。

Options+を起動して右上の歯車アイコンから探すと、こちらに設定があります。

ただこれは表示を無効化する設定で、F8でのミュート自体が無効化されるわけではないので、逆に表示(通知)だけをオフにしてしまうと「どうやっても音が入らない!」みたいなトラブルにもなりかねません。

覚えてしまえばそれなりに重宝しそうなので、この通知はオンにままにしておくことにしました。

■Logicoolに改善を望みたいこと

「これはなんだ?」と思ったユーザにヒントと提示する設計が必要だと思います。

  • 赤いアイコンやメニューバーのアイコンをクリックか右クリックした際にOptions+を開く
  • マウスカーソルでポイントした時に「これはLogicoolキーボードのミュート機能が動作中であることを示しており、F8で切り替えができる」といった説明を出す

くらいの配慮をお願いしたいです。

2023年買っておくべきだったランキング1位 3COINS 食品用真空マシーン

前回のあらすじ

3Dプリンターのフィラメントを吸湿劣化を避けつつ保管するのに真空バッグが便利。でも付属の手動ポンプでシュコシュコするのがめっちゃしんどいので、充電式ミニポンプ買ったら神だった。

バッグはこれ。

おっと、さすがにクレームが多かったのか、今みると付属ポンプが手動からUSB電動式(充電式ではなく有線給電タイプ)にかわってますな。

さて、それはそうと、その後あまりに便利なので、フィラメントだけでなく出張時の衣類圧縮袋と一緒に持ち出して使うようになり、行方不明にw

ということで、記事中で触れつつも当時は入手できなかった3COINSのものをあらためてゲット。さすがに半年経っててフラっと立ち寄った店頭で店員さんに聞いたらサクっと出して来てくれました。今なら入手性は改善しているようです。ちなみにコイン3枚では買えません。1,100円です。まぁ以前買ったものも出てくるでしょうが、旅行カバンに入れておくのと自宅の3Dプリンター周りに常備する用とそれぞれ欲しかったので、元のが出てきたら出てきたでOKという感じで、たまたま見かけた3COINS店舗に立ち寄ったという感じです。

おことわり

本製品は「食品用」であり、注意書きに食品以外には使わないでくださいと明記されています。ご利用は自己責任でお願いします。

以前Amazonで買った無名メーカーのものと違うのは、

  • 吸い込み口のパッキン(?)が大径化しており位置合わせが雑でよくなった
  • 充電ポートがUSB Type-Cになった
  • 形状が円柱ではないので無駄に転がっていかなくなった

という辺り。これがどれも地味に嬉しいです。最初からこちらが買えていれば!

古い方を一時的に紛失しているので比較写真が上げられないんですが、3COINSのはこんな感じ。

吸い込み口
バッグ側の逆止弁

以前のものはほぼピッタリくらいで、割と精密に位置あわせが必要だったり、なんなら少しズレてて空気を吸ってかないので微調整して、みたいなことをやっていました。

それが3COINSのものならばこれがまっすぐ置けるだけの平面が確保してあれば、ほぼ「置くだけ」という感じです。めっちゃ効率的。おいてスイッチをおせば後は抑えて無くて良いのは前のものと同じ。あとは吸い過ぎないように監視をしていて止めるだけです。

そして脱旧USBしたいガジェット好きへの朗報としてUSB-C対応。ただ惜しいことにPDに非対応。この手のデバイスによくある「USB-C充電器からC-Cケーブルでつなぐと充電できない」勢です。付属充電ケーブルもA-Cです。この手の「せっかく充電ポートはCなのに、ケーブルと充電器はAを用意しないとならない」現象って微妙ですね。充電器側にエミュレートスイッチのついたC充電器とかどっかないんでしょうか。

まぁそれはさておき、全体として満足度、コスパとも最高です。古いのが仮に出てきたとしてももう一台3COINS製を買って統一しようかなってレベル。もしくはどのみちバッグも補充もしたいので、上述の電動有線ポンプ付きのバッグキットを買ってみようかな。

年末だし腰を据えてパスキーに取り組んでみる

昨年から今年、各OS(macOS/iOS/Windows/Android)や各種Webサービスが対応を進めて来た新しいパスワードレス認証規格のPasskeys(以下パスキー)というものがあります。何かサービスにログインする時、パスワードや二段階認証を不要にする仕組みです。代わりにセキュリティデバイスや1Passwordのような認証アプリを使います。ここでいうセキュリティデバイスはWindows Hello対応の指紋認証、顔認証だったりTouchID/FaceIDに対応したiPhoneだったりします。PCでログインしようとする際、BluetoothやQRコード経由でiPhone上で顔認証をする、みたいな手順になるようです。手元にiPhoneが必要という意味では、Google/Microsoft Authenticatorなどを使ったワンタイムパスコード認証とかわりないですが、数字を入力したりの手間はない分便利になるでしょう。

また将来的にはパスワードを完全に廃止してしまうことで、不正アクセスのリスクをほぼなくすことができると期待されています。身の回りのサービスもぼちぼち対応してきているので、導入できるところから順次導入していこうと思いつつ、ちょっと悩みや不安があって保留にしていました。

なにでパスキーを管理するか?

パスキーを管理する方法として、いくつか選択肢があります。例えばiPhoneのAmazonアプリでパスキー作成しようとすると、こんな選択画面が現れます。ぶっちゃけどれが便利なのか調べるのが億劫で放置していた、まであります。

「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」は端末内のセキュリティチップに保存する方法で、「カメラ付きの」とあるようにおそらくPC画面に表示されるQRコードを読み取ってスマホ側の生体認証で最終的な認証を行う形でしょう。これは端末を紛失するとアウトな気がするのと、毎回カメラを起動して読み取る手間が煩雑そうなので除外。

「セキュリティキー」はGoogleなどが販売しているUSBドングルを使う方法だと思います。これも管理が面倒くさそうなので第一選択肢にはなりづらいでしょう。企業ユースなどでは重宝しそうです。

「iCloudキーチェーン」は同じApple IDでログインしたデバイス間で同期できる方式です。例えばiPhoneで登録したパスキーで、Macからもログインができるといった形です。自分のメインスマホはiPhoneなので、なかなかよさげ。万一端末を紛失しても他の連携した端末がバックアップになりますし。ではWindowsやAndroid端末からログインする時はどうなんの?という話です。たぶんですが、またQRコードとかBluetoothを使って最寄りのApple端末で認証するのかなーと。ちょっと実際の動作が確認できていません。

そして「1Password」は同アプリをインストールしている環境でのみ表示される選択肢ですが、そちらのアカウントに保存するというもの。ハードウェアデバイスを必要とせず、各OSにインストールした1Passwordアプリやブラウザ機能拡張上でパスワード認証(ないし生体認証)でアンロックしていればクリックだけで認証が通る形です。つまり1Passwordがインストールされていれば、Mac、iPhone、iPad、Windows、Androidのどこからでも追加の端末参照なしにログインが行えるわけです。うーん、これが便利そうかな?

iCloudキーチェーンか1Passwordかで態度が決まらず保留にしていました。1Passwordが便利そうですが有料サブスクアプリなのでランニングコストがかかります。またなんとなくのイメージですがOSメーカーが提供しているiCloudキーチェーンの方が安心感もあるような。でもまぁ1Passwordは通常のパスワード管理にも使っていて価格分の価値は感じており、当面止める気もないのでいいかなと。

またもうひとつ勘違いしていたのは、1つのサービスでパスキー保存先は1つしか選べないと思っていた点。そうではなく、いくつでも設定できます。

またまた画面はAmazonアプリのパスキー設定画面です。

既にiCloudキーチェーンと1Passwordを設定した上で、更に「パスキーを追加する」というボタンがあります。複数のパスキーストアを併用できるわけですね。例えば家族でAmazonアカウントを共有する場合、ここでそれぞれのスマホにパスキーを作っておく、といったことができます。

なーんだ、だったら両方使って使いやすい方に統一していけばいいかなと。

ちなみに複数パスキーを作った場合、どこに保存したものかを見分けるのに名前がつけられるサービス(Amazonなど)と、ブラウザ名などが勝手に入って変更できないサービス(Nintendo、Yahoo!)があるようです。個別に無効化したりすることもあるので、自分で名前をつけられる方が有り難いですね。

現状1Passwordが有力

当面、iCloudキーチェーンと1Passwordで使い比べていくつもりですが、既に現状で1Password優勢になっています。なぜならWindowsで作業していると1Passwordにしか保存ができないからです。iPhoneやMacでたまたま登録画面にアクセスした時は連続して2回パスキーを作成すればいいんですが、その時たまたま使っているのがWindowsだと1Passwordへは簡単に登録できますが、Appleデバイスを手元にもってきて、というのは既に面倒くさいw。現在もパスワードが1PasswordとiCloudキーチェーンとEdgeブラウザ内のパスワードストアとバラバラに保存されがちですが、当面そんなカオスを経て1Passwordに集約されてくのかなという感じ。

あと多分ですが、1Password機能拡張が入ったブラウザだとiCloudキーチェーンやセキュリティデバイスの選択肢より先にポップアップが出るので、自然に使ってしまいがち。そのポップアウトでサインインせずに×で閉じることで初めてQRコードが出てくる、みたいな。

パスキー作成してもID/PW/2FAを求められる?

現状サービスによって、

  • ID/PW認証の完全代替手段としてパスキーが使える(ログイン画面に「パスキーでログイン」などの選択肢が出る)
  • IDを入れるとパスワードの代わりにパスキー認証が求められる
  • ID/PW認証後、二段階認証(MFA/2FA)の手段の1つとしてパスキーを位置づけている
  • パスキーでログインした後に2FAを要求される(2FA設定を削除すれば良い?)

などがあるようです。例えばamazon.co.jpは現状パスキーの設定はできたものの、ブラウザのログイン画面はどこを探してもパスキーログインの選択肢が出てきません。ヘルプや各種ニュース記事をみるとブラウザでも使えるっぽいことが書いてあるのですが謎。
Githubなどはログイン画面にいっただけで1Passwordのポップアップが出てきてログインできます。これが理想。

またNVIDIAなどはサイトのログインにパスキーは使えるものの、通常使うGeForce Experienceでのログインにはパスキーの選択が出ないという、残念なところもあったり、なんだかなーというケースも多いです。

自分はSSOが好きではなくサイト別にメールアドレスとパスワードを設定しているのが大半ですが、こうなってくるとGoogleアカウントでSSOしていた人が大勝利ってことになってくるのかな?

どこで使える?

海外サイトが中心ですが、ここに対応サイトがまとめられているようです。

https://passkeys.directory/

2023年買ってよかったもの(カテゴリ別)

前記事、ノンジャンル編からの続き…

クルマ部門

今年一番大きな買い物といえばクルマです。TOYOTAのクラウン・クロースオーバーに乗り換えました。契約は昨年10月だったんですが半年ほど待って4月に納車されました。

クルマとしてカローラスポーツは非常に満足度も高く、特にタイヤを替えてからは楽しく走れてたんですが、仕事柄トヨタの22年型の純正ナビを使っておきたくなり、同じカローラスポーツのマイナーチェンジモデルに乗り換えたいと提案したら同居人にダメ出しされ、クラウンなら許す、と言われたという経緯。

デカくて燃費や取り回しにはしんどさを感じつつも、パノラミックビューモニターなどに助けれてなんとか乗れています。また進化したADAS周りで高速巡航などはめっちゃ楽になりました。Xで他のオーナーさん達と交流してオフ会に参加して、といったSERAぶりのクル活も再開した年でもあります。

クラウンに絡むガジェットとして買って良かった製品としては、先のノンジャンル編であげたモバイルルーターFS050-Wの他には以下のようなものがあります。

■AIBox Ottcast Picasou 2 Pro

今クルマにダメージを与えるのかどうかと話題の製品ですw。

正直これを使ってるとナビが不安定になる(純正ナビ画面に戻れなくなる、メーター内地図が固まる等)の不具合は起きていて、全くの無害だとは思えませんが、ちょっと不便なバグ程度の認識で、恒久的なダメージを与えるかというと疑問、というスタンスです。そして切り分けのために別メーカーのAIBoxも買ってみましたが、同じ場所で同じ現象が起きたりもしていて、Picasou2 Proのせいというよりは、CarPlayのクローン端末+TOYOTAナビ全般で起きる不具合なのかなと思っています。近々TOYOTA側でパッチが出るという噂も聞いたのでそれを楽しみにしています。

本騒動で、なにかOttcastは本当に不具合がおきたら弁償したるわい!と抗弁しており、今後の展開を見守っていきたいと思います。

■スーパーキャパシター型スターター

時代の進歩を感じた製品はこちら。バッテリー上がりの時に使うスターターですが、従来の鉛蓄電池やリチウムイオン電池を使ったものではなく、スーパーキャパシターという短時間充電、短時間放電の特性をもつ電子部品を使ったもの。詳しい説明、メリットは記事をご覧ください。

クラウンにしてから既に3回ほど使っていますが、とても重宝しています(そんなにバッテリー上げるなよという話はさておき)。既に上がったバッテリーから更に搾り取るようにして充電をするので、車載バッテリー側の負担は気になりますが、「いざ使おうと思ったら充電できてなかった」ということがないのでとにかく年単位で保険として積んで置くには良いデバイスだと思います。

各種洗車グッズ

クラウンを屋根とボンネットが黒いバイトーンカラーにしたので、汚れがかなり目立つようになり手洗い洗車に目覚め、純水器、ケルヒャー他、各種洗車道具にかなり投資しました。クラウンを綺麗に保つのが目的で、洗車自体の手間は最低限に抑えたいので、拭き取りがいらない純水を高圧でぶっかけるスタイル。これを書いてる今は真冬でちょっとモチベーションが下がってご無沙汰気味ですが、まぁ30分くらいでそれなりに綺麗に仕上げられる体制になっています。ベースとしてEXキーパーがかけてあるのも効いていると思います。

カメラ部門

SIGMA 85mm F1.4 DGDN

今年買って大正解だったレンズはSIGMAの85mm F1.4 DGDNです。

SIGMA 望遠 単焦点 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

SIGMA 望遠 単焦点 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

128,389円(12/19 19:01時点)
Amazonの情報を掲載しています

望遠でクルマを撮ると広角で気になりがちな歪みがなく綺麗なシェイプがとれ、背景もしっかりボケるので今年はこれでクラウン撮りまくり、SNSでもそこそこ評価してもらいました。個人的神レンズ認定。

去年買った135mmでも同じ傾向でしたが、さすがにクルマから距離を稼ぐのが大変すぎて、もう1歩焦点距離を短くと思って85mmにしたんですが、これが大当たり。重量も軽くなって現在最も好きな焦点距離です。

SONY FE 50mm F1.4 GM

その後で、さらに汎用性を高めようと50mmではSONY純正のGMレンズを買ってみました。こちらの方がお高いレンズになりますし、85mmよりもコンパクトなので普段はこのレンズをα7IVにつけていることが多いのですが、正直撮れ高としては85mmの方が「ウホッ!」ってなるのが多いですね。クルマという被写体にマッチしないということかも知れませんが。αにつけた時の佇まいが好きなのもあるw。

あとちゃんとマニュアル読んで調べてないだけで解決法がありそうなもんですが、何故か絞りが本体ダイヤルで調節できず、レンズ側のリングでしか変えられずにいます。これはこれで使いやすいんですが、他のレンズと操作方法が違うと咄嗟の時にワチャワチャしがち。設定が変えられたとしても今度は元々使えてたレンズで操作できなくなりゃしないかとか。

正直、この2つの使用感があらかじめわかっていたら、85mmのGMレンズを買ったらもっとスゴかったのかなぁーと思わなくはないです。

ちなみに今はオフ会とかでクルマを何台も並べて撮る時にもうちょっと画角が欲しいなということがあり、だいぶ前に買った35mm近辺のレンズをもう少しアップグレードしたいなとか思っています。

マグネティックフィルター

クルマの撮影ではガラスの反射光を抑えるのにC-PLフィルターなどを多用したりします。最近はブラックミストフィルターも試したり。一方であまりじっくり時間をかけて撮ってられないこともしばしば。そんな時、ネジ式のフィルターの脱着時間がもどかしいので、マグネットでパチっと脱着できるフィルターを導入してみました。これはもうネジ式に戻れないくらい快適です。一般的にネジ式よりも厚みも薄くて携帯性も優れている点も〇。使用後のキャップも含めてサクサクと扱えます。選択肢が狭まるのが悩みですが、今後国産メーカーも含めて参入してきてくれるといいなと思います。

PC&ネットワーク部門

Ryzen 5900X + RTX4090

元から使っていたRyzen 3900X + RTX3070のメインデスクトップPCを順次アップグレードしました。5900Xはともかく、RTX4090はその後の品薄、値上がり傾向などをみて買っておいて良かったなと思います。思えば3070も「高っけぇな」と思いながら86,444円で買ってたので、つくづく半導体不足騒動はどう転ぶかわからないなと思います。「待ってれば下がる」という時代ではなくなってますね。2024年はどうなるんでしょう。AM4環境ではもはや打ち止めで、次はAM5マザーやDDR5メモリに大幅刷新するしか手がありません。あんまりAM5末期に刷新してもまた先が短くなるし、AM6?やDDR7?最初期もたぶん高いので、本当は今がAM5+DDR5が美味しい時期なんでしょうけど、まぁ現時点ではさほど困ってないからいっかな。RTXがPCIe Gen5対応してきたらちょっと悩ましいです。

YAMAHA RTX1300 + 10Gbps光回線

年初に買うだけ買っていたRTX1300で、春頃に10Gbps化しました。仕事で動画ファイルのやりとりをするのが爆速になりましたし、同居人もネトゲにハマったりしていて変えて良かったなと思っています。光ファイバーが来ている2Fの自室と、1Fリビング間、同居人ゲーム部屋などもきっちり有線化、10Gbpsハブ化をできて満足。来年ネットワーク周りでいうとこれを書いている今日国内認可のニュースが出ているWi-Fi7でしょうか。まぁでも6E化までは果たしているし、対応端末もどうせiPhoneは来年でものるか微妙なとこでしょうからまだいいかな?

業務機材部門

続いてお仕事でUT中継などに使う機材。これらは表ブログの方にレビューしてたりするので、こちらのブログを読んでくださってる方には初お目見えかも知れません。

OBSBot Tail Air/Tiny2

小型のPTZカメラを精力的にリリースしているOBSBot製のカメラを2台導入。どちらもクラファンでちょっとお得に先行購入しました。PTZ(パン-チルト-ズームをリモート操作できる)カメラはUTやインタビュー中にささっと画角調整ができて重宝するのですが、業務用は何十万円もするので、このメーカーの製品はとても有り難い立ち位置で応援しています。

Tiny2はUSB Webカメラタイプの最新型で高画質化、USB3.0非圧縮転送などに進化し、ちょびっと小型化しました。

そして11月末に届いたばかりのがTail Air。こちらはスタンドアローン型というか、HDMI出力、NDI出力、USB出力ができる汎用製の高いモデルで、HDMIでATEM Miniに送ることもできるし、ネットワークケーブルやWi-Fi経由でNDIでOBS Studioに直接映像を入れられたりします。

ちょっと惜しいのは画角が広角すぎる点。UTなどで手元にズームして操作内容を見るという用途だとデジタルズームx4は画質的にも画角的にも物足りなかったです。市販の後付けテレスコープレンズをとりつけできるようレンズアダプタとカウンターバランスアダプタを3Dプリンターで試作してみたりしてるんですが、やはり総重量増加に駆動モーターが耐えられなそうで芳しくありません。

Wireless Pro/Lark Max

UT/インタビュー会場でマスクは必須でなくなってきている感はありますが、やはりワイヤレスマイクを使える現場では使うに越したことはないかなと思っています。

Wireless Go/Go2、DJI Micと来て今年新たに買ったのはHollyland Lark MaxとRODE Wireless Proです。Go2は充電ケースがなく充電管理が面倒な点、DJI Micはそのケースにいれていても充電できてないケースがありちょっと信頼性に難を感じた点で買い換え。

Hollyland Lark Maxはこれらの機能を受け継ぎつつ、ノイズキャンセル機能が内蔵されており周りの騒音を抑えてクリアな音声が送れるのがポイント。親機でのゲイン調整などがちょっと独特なダイヤル形式で慣れるのに多少かかりますが、動作に不安定なところもなくコスパも考えると現在イチオシのワイヤレスマイクです。

RODE Wireless Proは名前通りかなり業務レベルの利用を意識した仕様で32bit float録音やタイムコード同期などが搭載されています。後で動画と音声をマッチングさせてマスタリングして動画を仕上げる、なんて時にはめちゃくちゃ重宝しますが、単にリアルタイムで手軽にマシな音声を中継し、後編集もしない、とかならLark Maxでいいかなと。来年はeラーニングコンテンツとかも作る可能性があり、Wireless Proはそういう動画素材の収録とかで活躍してくれるんじゃないかと期待しています。

ラッピングクロス

ドリキン氏の動画で知った、カメラ等の機材を包んで運搬するための布シートです。リンクは一例で似たような商品はいくつかの会社から色々なデザインやサイズで売られています。

ベルクロ(マジックテープ)ともちょっと違うんですが、とにかく全面で裏面と表面がペタっとくっつく仕組みで、カメラのような立体物でも、ノートPCのような平たいものでも保護できます。衝撃吸収性はそこそこですが、機材同士がガチャガチャぶつかって傷付け合ったりするのを防げるのが精神衛生上とてもGood。4枚くらい買ってますし、まだ増やしたいくらい。機材を持ち運んだり宅急便などで送る機会がある人にはオススメしたいです。

■まとめ

ノンジャンル編、カテゴリ別編と2記事に渡ってしまいました。今年も買ったなぁ。ちっともお金が貯まらないよ…

それでもQOLや業務クオリティには貢献していると思うので満足ではあります。

来年は3Dプリンターにしろドローンにしろ扱う自分のスキルも向上させていきたいなと思います。