メインPCのオーディオ環境を刷新 SoundBlaster X5 + MDR-MV1でバランスデビュー

先日調子の悪かったデスクトップPC用のスピーカーAudioengine A2+を買い換えました。

その絡みで、ずっと電源を入れてなかったミキサー兼オーディオI/FのAvermedia Nexus AX310を久しぶりに立ち上げて再設定。

これはXLRマイク入力、ヘッドホン出力があり、LINE出力でA2+にも音が出せるので、手元でマイクやスピーカー、ヘッドフォンを集中管理して音量調節をツマミでサッとできるようにしたいなと思い。

が、しかしなんとこいつ、ヘッドホン出力とLINE出力を別個で調整できなかった。厳密には付属アプリからは独立の音量調整できるんですが、せっかくのツマミは入力系のみで、出力には使えない。ヘッドフォンに音量ツマミはなく、スピーカーも背面にツマミがあって普段から使う想定ではないので、オーディオI/F側で調整したかったんですが。

同様に、手元にあるZOOMの6chレコーダー兼オーディオI/FのF6もヘッドフォン音量ダイヤルはあるものLINE出力はメニューの深いところに入らないと無理。

ZOOM (ズーム) 6chフィールドレコーダー F6

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まぁLINE出力が可変出力な方が珍しいので仕方ないかもですが、自分の理想とする操作系にできず急激にモヤりだしました。理想は、

  • MacとWindowsのどちらかも使え、サクっと切り替えできる(これ自体はUSBスイッチで実現)
  • ヘッドフォンとスピーカーをサクっと切り替えできる
  • これらの音量も同じツマミで調整できたらいいな
  • 更に普段の打ち合わせではBluetoothでShokz を使って、これも同列で扱えると素敵

みたいな感じ。

■多才なオーディオI/F SoundBlaster X5

公式サイト専売なのでAmazonのリンクを貼れないのですが、こちらの動画が公式にも貼られるほどわかりやすく特徴をまとめておられるので写真代わりにリンク。

Sound Blasterというブランドは自分が学生の頃からPCのサウンドカードで定番中の定番だった老舗。令和の世に買うとは思わなんだw。とはいえオッサンには内蔵用のPCIカードのイメージ。こちらのX5は外付けのUSB DACです。特徴としては、

  • 32bit/384kHz ハイレゾ対応DAC(USBオーディオデバイス)
  • マルチソース間のミキサー
  • 各種EQやエフェクトが使えるDSP
  • バスパワー駆動
  • LINE入出力
  • 4.4mmバランスヘッドフォン出力(普通のアンバランス3.5mmもある)
  • Bluetooth対応(設定アプリの通信用とA2DP/ハンズフリープロファイル)
  • USBホスト機能
  • PCの他にPS4/5/SwitchといったUSBオーディオ出力対応のコンシューマーゲーム機にも対応(公式に謳ってるのはPS4/5のみ)

という感じの、ミキサーなどの入ったゲーミングオーディオデバイスながらハイレゾ、バランス出力などオーディオ機器としてのスペックもなかなか高い、でも39,800円となかなかお手頃な価格の製品です。

特にユニークだなと思うのがBluetoothとUSBホスト周り。USBクライアントとしてPCやゲーム機にぶらさがりつつ、同時にスマホとつないで専用アプリからの操作を受け付けたり、ハンズフリー通話デバイスとして振る舞ったりできます。PS5などのゲーム機にぶらさがった場合、PC/Mac用の設定アプリが使えないわけですが、そのかわりにスマホから制御してあげれば音質設定できてしまうというわけです。またPS5は最近Discordクライアントに対応してしまいましたが、SwitchやPS4でプレイしながらスマホのDiscordの音声もミックスしたり、マイク音をそちらに送ったりができるわけです(まぁ自分はしないと思うけど)。逆にこいつからShokzのようなBluetoothクライアントをマイクやスピーカーにはできないですが、実はそれもUSBホスト機能でたぶんなんとかなります。

ということで、背面にあるUSB Aポートがホスト端子です。ホストとは通常PCなど本体機器のことを指します。こいつはホストに対してクライアントとしてオーディオデバイスとしてぶら下がる一方で、更に別のオーディオデバイスをぶら下げることができます。例えば、手持ちでいえばSONYのINZONE H9みたいなUSBドングルを使うヘッドセットがあります。

このUSBドングルを背面のUSBポートにさすと、X5がホストとなりH9を外付けスピーカーとして認識するという具合です(マイクは無理そう)。別にワイヤレスドングルでなくても有線のUSBヘッドセットでもいいし、BluetoothアダプタでもOK。ようはPCからみてUAC(音声入出力、最大5V/100mA)なデバイスに見えるものなら認識できるということっぽいです。多分ですがWebカメラとかのマイク部分だけは使えたりするんじゃなかろうかと。実際にINZONE H9で試したところちゃんと音が出ました。音量はメインボリュームに連動っぽくて操作する要素は一切なさそう。スピーカー/ヘッドフォンと同じ音が同時に出ます。標準のヘッドフォン端子とUSB経由でペアで2つのヘッドフォンでゲームする、とか動画みるとかカップル向けですかね(違。

ともあれINZONEのような2.4GHz帯を使った専用無線ドングルを使ったオーディオデバイスはBluetoothよりも遅延が少ないので、ワイヤレスで使いたい場合は良い選択肢かも知れません。実際、Youtubeの音ズレチェック動画でみた限りでは遅延は気にならなそうです。音ゲーはわからないですが動画編集は普通に違和感なくできるんじゃないかと。INZONEのマイクは認識してなさそうでした。またNT1 5th Genも液晶に「USB DEVICE NOT SUPPORTED」みたいなエラーが出てダメっぽい。マイクの対応要件はちょっと厳しいかも。せっかくなのでNT1もこれ経由で使いたかったんですが。

外観レビュー

めちゃめちゃ高級感があるというほどでもないですが、値段相応程度の質感は保ってると思います。ボリュームノブもたぶん樹脂製ですが適度に重くて使いやすい。LINE、USB、光系の端子はすべて背面ですが、ヘッドフォンとマイクは前面。個人的には据置なのでヘッドフォン系も背面にして前面をスッキリさせたかったなという気も。いくつものヘッドフォンを使い分ける人には便利なんでしょうけど。デカイプラグが手前に突き出るのがイヤで後述のバランスケーブルはL字コネクタのSONY製のものにしたくらい。

もしXLRなどのついた上位モデルを出すのであればディスプレイもフルドットにしてほしいなくらい。あと各ボタンの表示ラベルも自発光だと見やすくていいなとか。

機能レビュー

WindowsのCreative Appがデバイスを認識してくれず、最新版から1つ前の1.16.15.0にしたら上手くいきました。この状態でASIOドライバーなどがインストールされるので、もしかしたらここから最新版にアップグレードすればちゃんと動くかもですが、面倒なので一旦そのまま。

Bluetooth経由のスマホアプリとUSB経由のWindowsアプリは同時使用可能で、ちゃんと片方で音量をあげるともう片方のスライダーも連動して動いてくれます。むしろ本体のボリュームツマミは動かない…例えばノブのマークが天辺、つまり真ん中を指すようにした状態で、アプリのスライダーは50%になります。これを100%まであげると当然ノブは50%位置のまま。そこからノブで下げていくと、50%位置を100%(-0dB)として下がっていきます。まぁノブでの音量変化量が急激にかわると危ないので仕方ないんでしょうね。だったらAVアンプとかである0%や100%位置で止まらないで無限に回る系のノブにしてほしい気もしましたが、コスト高くつくんですかね?まぁ音量はノブでしか触らないようにすればいいかなとも思いますが、この音量ってPCの音量スライダーにも連動するんですよね。こっちはちょいちょいいじってしまいそう。あとスマホアプリからは触れない機能もあるっぽいので完全互換とは行かないです。

ヘッドフォンとスピーカーを本体前面のボタンで切り替えられるのも想定通り。ヘッドフォンとスピーカーの音量値は個別に記憶されているらしく、切り替えるとWindowsの音量設定も切り替わります。スピーカーにした途端に爆音、みたいな事故も防げてよさそう。EQやAcoustic Engine(サラウンドや会話強調、自動音量調節などのDSP機能)もヘッドフォンとスピーカー個別にかけられます。

ミキサーの設定はこんな感じ。

配信用ミキサーとして残念なのはUSBオーディオ出力デバイスとしては「Sound Blaster X5」という単一のもののみ。YAMAHAのZGシリーズはAverMedia NexusのようにSystemとChatみたいに別トラックとして出力してミキサーでバランス調整、みたいなことはできないようです。

左下の「モニタリング」の各スライダーは自分(スピーカーorヘッドフォン)のモニタ音量におけるBT/SPDIF/マイク/ラインの各入力のバランスを整えるもの(PCに送られる音量には影響なし)。

で「レコーディング」の側はPCからみて入力デバイスに返す際の音量ですが、こちらは単一トラック(仮想デバイス)ではなく、「SPDIFインターフェイス」「ライン」「マイク」「再生リダイレクト」とソース毎の個別仮想デバイスがあるという仕様。本体前面のミュートボタンやマイク音量ツマミはこっちの「マイク」に影響します(逆に自分用の「モニタリング」には影響しない)。またUSBホスト機能で接続したUSBマイクの音量もこの「マイク」スライダー(フェーダー)で調整されます。試せてないですがBluetoothでHFPでつないだ場合もそうかかな?

「再生リダイレクト」がようはスピーカー/ヘッドフォンに出力される音がそのままPCにリターンする仮想入力デバイスみたいです。「モニタリング」側のミックス設定やエフェクト類も反映されていると思われます。つまりPC側で取り出せるのは、

  • SPDIF入力の原音
  • ライン入力の原音
  • マイク入力(アナログ/USB/Bluetooth?)で、おそらくCrystalVoiceエフェクターを通った音
  • 再生リダイレクト=各ソースの音が「モニタリング」のミックス結果と各種エフェクターを通した音=スピーカー/ヘッドフォンで聴いてるのと同じ音

の4種類かな?エフェクターの影響範囲がちょっとまだわかってないですが。

「デバイス」タブでは光デジタル出力を光デジタル入力そのままのパススルーか、ステレオミックスかを選択できるようです。

ここでの選択がミキサーの「SPDIFインターフェイス」仮想デバイスにも反映されるかでいうと、どうもされてないように見えます。SPDIF機器が手元にないので試し切れてないですが、「ステレオミックス」にしてもなにも音が出てないようです。

まとめると、本機に物理接続した各音声は独立でPCに送れるので、OBSなどで改めてミックスすることは可能。X5でミックスした結果(スピーカー/ヘッドフォンで聞こえてるものと同じ)も「再生リダイレクト」で取り出せます(ちなみに英語では「What you here」らしいです。わかりやすいw)。ただし、PC側のゲーム音、チャット音などを個別に入れてX5側で独立トラックとして音量調整したり別々にエフェクトをかけたりはできない点はさすがに配信用ミキサーには及ばない部分ということですね。

マイクに対してかけられるエフェクトはこんな感じ。

配信者にはちょっと物足りないミキサー仕様かもですが、普通にゲームとチャットをミックスして聞きたい、マイクの音にエフェクトをかけて整えて送り出したい、というゲーマーには充分な機能を備えているのかなと思いました。

音質レビュー

Audioengine A2+とラインケーブルでつないでいます。

RCAケーブルはさすがに千円しない中華製赤白ケーブルもどうかと思ってなんとなくこれ。LRの2本がバラけているのがちょっと扱いづらいです。

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で、音質については満足です。あまり大音量では鳴らさず、Apple Musicで「ピアノチル」などをBGMで静かに鳴らすか、あとはYoutubeの視聴、自身の動画編集時のモニタリング用という感じですが、クリアな感じで聞きやすいですし、ピアノもしっとりしていて好み。Acoustic Engineを詰めればさらによくなるかもですが、いまのところ追い込む必要性も感じないくらいには聴き入っています。追々解説動画とか声モノを聞き出すとDialog+とかスマートボリュームは試したくなるかも。EQのプリセットには「Cyberpunk 2077」など主要タイトル向けのプリセットもあり、3つまで作成して本体の「EQ」ボタンでオフを含め4つの設定をすぐに切り替えできます。ヘッドフォンでないとわからなそうですが、追々当該タイトルで試してみようかなと。

USBマイクの動作条件が渋い

USBホスト機能でマイクをいくつか試しましたが割とNG率が高かったです。UVAならいけるっぽいですが、マイク側にUVA準拠かどうか書いてないことが多くて運頼みみたいなとこありますね。手持ちで試した範囲では、

  • RODE NT1 Gen5: NG
  • ZOOM F3: NG
  • EPOS B20: NG
  • SONY INZONE H9: NG(音は聞けるけどマイクはダメぽい)
  • RODE Wireless Pro: NG
  • HOLLYLAND Lark Max: OK
  • Shure MV7: OK
  • RODE VIDEOMIC GO II: OK

てな感じ。簡単に試しただけで長時間耐久テストしたわけではないですが参考まで。USB挿しただけではダメでX5の電源の入れ直しが必要だったケースもありました。

まぁどれも32bit float出力だったり複合デバイスだったりなので仕方ないかも知れません。現在のメインマイクであるNT1が使えなかったのは痛い。せっかくならX5経由でマイクも管理してみたいので、なんかいい単機能なUSBマイク探してみようかな…

またELECOMのLBT-UAN05C2/NというUSB Bluetoothアダプタも「USB DEVICE NOT SUPPORTED」と出ました。USBホスト機能でBluetooth機器を接続した場合は、Creative製のドングルでないとダメかも知れません。

■ついでに勢いでヘッドフォンも替えてしまう…

これまでPCの作業用ヘッドフォンはこれを使ってました。

動画編集作業を長時間しても耳が蒸れたり頭が痛くなったりしないこと優先で、その意味ではかなり満足していたんですが、せっかくバランス接続対応のDACを買ったのでどんなもんか試してみたいなと。冒頭の超猫拳さんの動画でも激推しでしたしね。

ということでまとめ買いはちょっと痛い出費だと思いつつも特攻。まさに氏の動画の組み合わせとなるSONY MDR-MV1です。純粋に当該動画の煽られただけでなく、つい先日同居人がヘッドフォンを買い換えたいということで秋葉原のeイヤホンのゲーミング館にいった時、たまたま試聴機があっていい感じだったのも後押しになりました。当初みていた時、ヨドバシとビックが5万数百円でした。悩んでるうちに両店とも5.3万になり慌ててビック店頭にいったら幸い元の値段でゲットできました。そしてなんと次の日ヨドバシ.comは更に5.9万台になり品切れに。駆け込みで1万近い値上げ前に買えて結果オーライ。

特徴としてはプロ向けのモニター系統で、空間オーディオの編集用途を意識したモデルらしく、広がりを感じやすい開放型になっています。外来ノイズに弱いとか音漏れしやすいとかはありますが、やはり長時間作業には開放型が楽で良いです。それでいて付属ケーブルこそ従来のアンバランス3極3.5mmですが、別途ケーブルを付け替えることでバランス駆動も可能です。同じ開放型でバランス接続できるものとして、センハイザーのHD660S2などもよく引き合いに出されますが、さすがに予算オーバーなのと、ケーブル両出しは扱いづらそうだったので除外。

MV1用のバランスケーブルというのは純正ではないっぽですが、SONYの別のヘッドフォン用のものが流用できます。

ただしコネクタ部分のネジ止めには非対応。社外品でネジ止め対応のものとしてはeイヤホンのObsidianなどがあります。

価格も近くて悩みましたが、ツイストペアのケーブルの扱いやすさが読み切れなかったのと、X5の手前面にあまりプラグを出っ張らせたくなくてL字コネクタであるSONY製を選びました。高いケーブルなので猫に囓られないか心配ですが、どっちの方が囓られないかは不明。ダメになったら比較も兼ねてObsidianや他の製品も検討するかも知れません。

長さは1.2mと卓上にX5を置いて使うにはギリギリちょうど良いかなという印象。本当はもっと邪魔にならないよう取り回すならObsidianの1.6mやもっと長いものもアリだったかなとは思います。

装着感、取り回しレビュー

AD900Xと比べるとパッドのサイズは耳の外径ギリギリという感じで多少圧迫感は増します。圧迫感も高め。言われないと開放型って感じは薄く、どちらかというとMDR-1000XM3とかに近い気すらします。

重量は、

  • ATH-AD900X: 265g
  • MDR-1000XM3: 255g
  • MDR-MV1: 223g

と圧倒的にMV1が軽いはずなんですが、圧迫感、密着感のせいか独特のウイング機構によるものかAD900Xの方が軽く感じます。AD900Xはただ頭に載ってるという感じ。MV1は側圧もあり頭を半周握ってるという感覚は強いです。これが長時間使用時にどれくらい違いになるかはもう少し実使用してみないとなんとも。

調節機構の部分に目盛りが刻まれてるのは良いです。適度なクリック感もあり、一度決めたセッテイングを数値で覚えておけば、収納時に縮めてしまってもすぐに復帰できます。

燦然と輝く「Professional」のロゴ(ただのシール)も良い

またAD900Xのヘッドバンドはハンガーにかける時にクッションがないので気を遣わずに済んでたんですが、MV1のように頭頂部のクッション部分でハンガーに引っ掛けておくと型崩れしそうでちょっと悩ましいです。普段どうやって置いておこうかな、とか。なんかこういう圧が分散しそうなヤツとか。

3Dプリンターで作れるかな?

音質レビュー

まずはX5より一日早く手元に来たのでまずはアンバランス接続で試した時点。AD900Xより低音もしっかりボリューミーに聞こえるのでより音楽やゲーム、映画などにいい感じ。開放感控えめと書きましたが逆にいうと開放と密閉のいいとこ取りをしたようなバランス感なのかも知れません。というか言われないと開放型だと思わないんじゃないでしょうかね。

開放型なのでサイドトーンを使わなくても自分の声がある程度聞こえるんですが、これもちょっと控えめ、というか音量低めならしっかり聞こえるものの、音量上げると低音が豊かな分、マスクされて聞きづらくなる印象。「自分の声ももうちょっと聞きたいな」ということは若干あります。AS900Xではあまり気になったことないので、やはり外部の音の聞こえ方も開放ながら多少密閉寄りなところがあるのかも知れません。ちなみにX5にマイクをつないでいる場合は「モニタリング」の「マイク」を上げればいいですが、ワイヤレスマイクで試したせいか多少遅延があって聞きづらいです。これはもしかすると有線マイクならマシになるかも知れませんが。X5のサイドトーンはロボット声で音質が良くないという指摘は複数のYoutuberが触れてましたが、自分はそこまで気にならなかったです。

そしていよいよX5でバランス接続。期待通り、自分のクソ耳でもしっかり違いは感じられました。噂通りというか理屈通りというか、まず左右の分離感が上がったというか広がりを感じます。さりとて音像がぼやけることはなく左右それぞれでしっかり細かい音まで聞こえるという感じ。電気的にもスピーカーと同じ左右独立の配線になったわけで、分離感もそれに準じるというところなんでしょうか(ディスクリートなアンプ前提で)。

ゲーム(THE DIVISION2)をやった感じも低音が増した分、銃器の音や爆発音などが迫力マシマシに。 単にズンドコボワボワ鳴るということではなく、しっかり解像感を伴った低音で楽しい。MV1の空間表現力やバランスの左右分離のおかげで、敵の位置が把握しやすくなったか?という観点でいくとまだそこまで劇的な効果は感じてないです。きちんとサラウンドに対応したFPSの方が効果出るかも?

■まとめ

複数PC、複数出力先(ヘッドフォンとスピーカー)を統合してハードウェア操作で切り替えや音量調節をできるようにしたいという目論みは実現できました。

音質向上もはっきりと感じられました。トーク系動画だと今までと比べて急に低音が豊かになったのでまだ慣れませんが、ゲームや映画などは確かな恩恵を感じます。最近めっきり音楽を腰据えて聴くことは減りましたが、あらためて色々聞き直してみたいなと思わせる気持ち良さをもっています。トーク系動画用に低音控えめのEQを作って使い分ければいいかも?

一方、長時間装着についてはAD900Xに分がある気もしていて、完全リプレイスのふんぎりはまだちょっと付かないかなというところです。ヘッドフォン端子をアンバランスとバランス両方挿した場合はバランス側が優先されるっぽいので、使い分けるとしたらバランス端子を抜き差しすることになるのかな。もしくはUSBオーディオアダプタを背面USBホスト端子にさせば同時出力もできるので好きな方を装着する、みたいなスタイルでも使えそう。もしくはBluetoothドングルをつけてShokzとかでも使ってみたいなとか、マイクどうしようとか、できることが多いのでこれから追々検討してこうと思います。

クルマの夜撮りにLEDライトを使った露出合成的な手法を試してみる

クラウンが来てからクルマ写真を撮るのが楽しみのひとつになっています。ただ元々生活が夜型なのでどこかに出かけていって写真を撮るというともう9割方夜。夜景写真ばっかりになります。

(今回紹介した技法で撮った作例ではありません)

写真というのはいかに光を多く取り込むかみたいなところがあるので、夜の写真はどうしても難易度が上がります。絞りを開放したりシャッター速度を遅くする、そうすると手ぶれするから三脚立てて、など。なかなかスマホでパシャっと撮るような手軽さでは綺麗な写真になりません。でもまぁそれで上手くパキっとした写真が撮れたりすると嬉しかったり。

そんな中で気になる動画を何本かみました。どうしても暗くなりがちな車体にライトを当ててやればイイジャナイ?という技法です。名前があるのかどうかは不明。

例えばこちらの動画。

パネル型のLEDライトを使って夜でもボディのラインを綺麗に浮き立たせています。ただし一度に全方位から照らすのは野外では難しいので、シャッター時間を長めに撮ってその間にあちらこちらの向きから一瞬ライトをピカっと照らしてまた別の場所に走って、ということをしています(ライトを照らしたまま移動すると光条がボディに映り込んでしまうため)。

もうひとつ別のやり方としてこちら(英語です)。

基本的な考え方は同じですが、ライトがパネルではなくバータイプであることと、むしろ積極的に動いている点が違います。また1枚撮りではなく、複数パターンを撮っておいて、後からPhotoshopもマスク機能を使って部分合成をする、というアプローチです。時間と手間はかかりますが、後からじっくり部位別の光らせ方を調整できるのはメリットかも知れません(言い換えると撮影現場では結果がわからない)。

こちらは多くの動画でLight Paintingと呼ばれているようです。ライトペインティングってググるとクライところでライトや手持ち花火を振り回してその光芒を1枚に収める技法のイメージがあるので、同じような違うような?

いずれにせよ1ランクアップできそうなので挑戦してみました。今回はこの2つの方法のハイブリッドというか、

  • パネル型ライトで動かないでシャッター速度短めで撮る
  • 複数ショットをPhotoshopで合成する

という感じでまずはトライ。

■購入品

1つ目の動画で実際に使われていたライトはこちら。

今回実際に購入したのはこちらです。

写真でみると同じに見えますがVL-200Tの方が一回り大きいようです。バッテリーもSONYのFバッテリー互換品をYN300 Airは1つ、VL-200Tは2つ使います。

2つだと充分も面倒だし、重いしデメリットも多いですが、やはり光量が多いに越したことはないかなと思ったのと、リモコンがあると便利そうだという点でVL-200Tにしてみました。片手で高く掲げた時に、もう片方の手でつけ消しできるといいかなと。1つ目の方法だと「点けたら動かさない」、が基本ですしね。スイッチ操作をした後で位置や角度を変えてしまったらマズい。ただし後述しますが現時点ではなくても良かったかなと思っています。

電源スイッチ以外の操作はツマミがひとつ。押し込むと光量↔色温度が切り替わり回して増減というシンプルなもの。重さもまずまず許容範囲。

グリップのボタンでシャッターを切る!

今回手持ちのアイテムと組み合わせて成功だったなと思うのは、SONYのシューティンググリップです。Bluetooth経由でカメラのシャッターやズームを操作することができます。

当然カメラの下につけて使う想定のものですが、今回これをLEDライトの下の三脚穴に装着して使ってみました。カメラ自体は三脚に固定して少し離れた場所に置いてあります。長時間露光だとシャッターを押してからダッシュでクルマの側まで走って行く必要がありますが、これをリモコンで補おうというわけです。最初はプレビューも見られるスマホアプリCreators’ Appでやるつもりでしたが、 現地の電波状況か結構切断してなんども再接続操作が必要でイマイチでした。かたやこのVPT2BTをライトの持ち手として使えば、ライトを掲げる手元でシャッターが切れるのでめっちゃ便利。プレビューや撮れた写真を確認することはできませんが、まぁこの手法で撮る限り画角もフォーカスも固定なので一旦セッテイングを決めてしまったらシャッター操作だけでもいいのかなと。

結果的にLEDライトに付属のリモコンはなくても良かったかなと。シャッター時間長くとって長時間露光で撮るなら便利だと思います。

■作例

まず普通に周囲の明かりだけで撮ったのがこちら。Lightroomで自動補正した状態。ランニングデイライトが光ってるせいもありますが車体は暗く沈んでしまってます。

そして各方向からライトを当てた写真を合成したのがこちら。

背景と被写体の明るさが共存しています。車内にライトを置いたショットも使っているのでシートも浮かび上がってて良き。これは1枚撮りの時にも意識したい手法です。

難しいのはライトの色温度設定です。今回周りの光にあわせてみたんですが、ランニングデイライトと色味が食い違ってしまってやや違和感があります。そもそも複合照明だといかんともしがたいですが、中間を狙うとかやり方があったかもなとか思っています。

■感想

車体に当たる光が月光くらいしかないような場面では有効な手段かなと思いました。Photoshopでじっくり車体の艶をいじれるのも楽しいです。

ただ時間や手間はかかるし、カメラを離れたところに置きっぱなしにするということもあるので、人気ががなく迷惑のかからないロケーションを見つけるのがなかなかに難しいです。場所によっては三脚撮影禁止なところもあるので注意せねばです。日本ではなかなか難しいかも知れません。

個人的には満月の海辺とかでチャレンジしてみたいですね。1つ目の動画のように工場夜景とかもいいですね。

ちなみにバーライトも既に購入済みです。

なんならこっちの方が先に買ってたまである。でもこのライトセイバーのようなライトを振り回すのもやはり人目が気になるのでなかなかテストできずにいます(^^;)。いずれ良いロケーションを見つけてチャレンジしてみたいです。

デスクトップスピーカー Audioengine A2+

2010年に買ったOrasonicのTW-S7というUSBアクティブスピーカーがついにお亡くなりに。

ついにというか、もう1年くらい不調で特にWindowsで認識しないことが多々。最近はすっかり諦めてモニターのスピーカーやオーディオインターフェイス経由のヘッドフォン、Bluetoothヘッドセットなど他の代替手段で音を聴いてました。

買い換えたいと思いつつ、なかなかヨサゲなのがなかったり、あっても高かったりで、たまに思い出しては検索して、手頃なのがなくてまた保留にしてで随分経過。

そんな中で見た目とサイズ感がかなり良さそうでずっとAmazonのウィッシュリストに入れていたのがAudioengineのA2+です。

いわゆるブックシェルフスピーカーのサイズ感でありつつ、アンプやDAC、Bluetoothレシーバーなどが内蔵されていて、デスクトップスピーカーとして完結して利用できます。それでいてスイッチやボリュームツマミなどの操作系は全て背面に集中しているので、外観はアンプ外付けのガチめのブックシェルフスピーカーのような佇まい。見た目はかなり一目惚れ、というか値段以外は理想という感じでした。

とはいえちょっとふんぎりがつかずに引っ張ってたんですが、最近モニターのスピーカーもWindowsから認識されなくなっていよいよ不便だなということで、他に手頃な製品も見つけられず思い切って購入しました。

■主な仕様

入力は

  • USB(miniUSB端子、16-bit up to 48kHz)
  • Bluetooth(コーデックはSBC/AAC/aptX)
  • LINE入力(RCAステレオ)

です。一見するとバナナプラグ対応のスピーカー端子があるように見えますが、これは左→右スピーカーの接続用で外部入力用ではありません。またサブウーファー用のLINE出力も備えます。

残念ながらUSB DACは16bit/48kHzまででハイレゾをそのまま鳴らすことはできません。もし将来的にこだわりたくなったら外部アンプ/DACをつけてLINE入力で入れればいいかなと。当面は音楽用というより動画の視聴と編集用モニターとしての使い方がメインです。そもそも最近音楽はすっかり聴かなくなりましたし。

面白いのは3系統の入力を切り替えるスイッチがない点。とはいえ同時に複数入力がなるわけではなく一定の優先中で自動で切り替わる模様。自分は当面USBでWindowsデスクトップとMacBook ProからUSB切換器経由で鳴らすだけなので、あまり活用する機会はなさそうですが、なんにせよフロント側に操作部がないのは素敵。

音量は充分すぎるほど大きいので、本体側のツマミは固定でPCの出力音量だけで制御すれば足ります。

本体カラーは黒/白/赤とありますが、周辺とのマッチングで黒にしました。

■音質とスタンド

エージングとかの効果を聞き分ける耳は持ち合わせてなく、2,3日使った印象ですが、音量は充分すぎるほどで、音量を小さくしても割と聞きやすい気がします。Olasinicは音量固定な上にやたら大きく、いつもWindowsの音量を2とか3で聞いてたのに比べると「きちんと音量調整できるって素敵!」って感じ。

ちょっとだけ籠もった印象があったんですが、これは設定ポジションがモニターの上の棚で頭上10-15cmくらいの位置なせい、もしくはその棚(IKEAのFREDDEというデスクの上部分)の共振みたいな影響かなと。試しに手でもって自分の顔に向くよう手前に方向けてみるとかなり声が聞きやすくなりました。顔を向いたせいなのか、はたまた箱を手でつかんでるせいか。ともかく予想がに違いがあったので、本体購入時に見送った専用スタンドも購入することに。

これがまたなかなか良いお値段します。角度可変かと思いきや固定です。ただ金属製のフレームにクッション材が貼ってあってインシュレーターとしての機能はそこそこ果たしてくれそう。

ただこれは基本的に卓上の置いたスピーカーを上向けるためのもので、高い位置のスピーカーを下向ける、つまり前後逆にして使えるかどうかはどこにも記載がなく賭けでした。結果は大丈夫でした。標準の向きで奥側にズリ落ちを防ぐストッパーがついていて、これがフロント側でも問題なくひっかかってくれます。見た目としては、スピーカー前面下部のスリットのラインとピッタリ揃うのでデザイン上の不恰好さも気にならないかなと。

それはそうと、本来はこうした机や棚のエッジギリギリに置くのは多少のリスクはあると思うので自己責任にはなります。万一地震などでストッパーが外れてズリ落ちたら悲劇かもは知れません。ただまぁ感触的にはストッパーも金属フレームの曲げで作られていてそれなりに強度はありそうです。

もうちょっと安いパチモンぽいのやゴム製のブロック的なスタンドもありましたが、せっかく見た目で気に入った本体なので、サイズがあってなくて不恰好になったりするのもなんだなと思って追加投資。

音質的にも満足いく状態になりました。レビューで「音楽には向かないが動画視聴には良い」的な指摘をされてましたが、確かにその通りかなと。へんな味付けもなく、豊かな低音があるもののBOSE感まではいかない忠実な感じなのかも。ガチでトーク系の番組を視聴するだけならもう少し低音が弱い方が聞き疲れはしないと思いますが、バランスを考えるとこんなものなのかなと。

動画編集時の最終チェックはやはりオーディオI/Fを通してヘッドフォンでやりたいと思いますが、カット編集作業してる間ずっとはしんどいので、その時はこれで作業していけそう。もちろん動画視聴や通常のデスクトップ用途では全然問題なし。音楽は聴かないけどゲームとかにも充分すぎる迫力がでると思います。まぁ迫力重視でセッテイングすると家族や隣近所の怒られそうなくらい音量でるので、結局ゲームもヘッドフォンするかもですが…

■まとめ

お値段でかなり長いこと保留してましたが思い切って買ってみてよかったです。

見た目のデザインとサイズ感がツボっていて眺めてるだけでちょっとニヤニヤしてしまう(^^;)。

最初にお気に入りに入れた時にはギリ3万円台だった気がするので、とっとと買っておけば良かったなと。audioengineはアメリカのメーカーらしいのでもろにドル円相場の影響を受けて、なんならこれからも国内価格値上がりする可能性もあるのかなとか。

近いうちに普段ヘッドフォンアンプとしても使っているZOOM F6のLINE出力からアナログ接続してみようかなと思います。

ZOOM (ズーム) 6chフィールドレコーダー F6

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それで良い具合だったらハイレゾ対応のDACも物色してみようかなと思ったり思わなかったり…

カーバッテリーの電圧状態をスマホでモニタできるBM2

クラウンのバッテリーがよく上がる問題、先日はOptiMATEで一晩かけて一旦は復活充電させました。

しかし根本的な原因(駐車中でも暗電流が流れてバッテリーを消費する)は取り除けていないので、使っているうちに再発する可能性は高いです。またバッテリー自体も劣化している可能性は大きいです。

本当はこういう3,4万する暗電流がはかれるクランプメーターでひとつひとつ検査をしていくのが良いんでしょうが、そこまでの投資は躊躇しますし、そもそも思い当たる原因はいくつかに絞られています(車両自体の不良や基本設計の悪さを除外して、後付けのものに限る前提)。

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またそれぞれの正確なアンペア値を知るのは目的ではなく、「影響の大きな機器を切り分ける」「現在の正確な電圧が手軽に知りたい」という割り切りで、以下の製品を取り付けてみました。

バッテリーのプラスとマイナスターミナルにとりつけてリアルタイムの電圧をBluetoothでスマホアプリに送れる送信機です。一定時間のログを保存できる記録機能も搭載しています。ぶっちゃけこれ自身がまた微量な電力を消費してバッテリー上がりを加速する可能性も否めませんがw、やはり定量的に「どれくらい乗らないでいると、どれだけ電圧降下するか」「どこまで電圧が下がるとシステム起動できなくなるか」といったことを把握しておきたくて導入してみました。

■インストール

取付はそれほど難しくはありません。前述のようにバッテリーのプラスとマイナスにそれぞれのケーブルを固定するだけです。プラスとマイナスは赤と黒で色分けされているので間違えることはないでしょう。大抵のカーバッテリーにはプラス側に赤色の保護カバーがついていますし。ケーブルの先端はカニ端子になっているので、バッテリーターミナルのナットを緩めて共締めするだけです。

とりつけた様子

本体は小さく軽いですが、念のため両面テープなどでどこかに固定しておいた方が良いかも知れません。

ターミナルのボルトへの共締めですが、露出しているマイナス側は問題ないですが、プラス側は保護カバーが閉まらなくなるという問題がありました。

カニ端子の根元の赤いスリーブ部分がどう向きに締めてもカバーと干渉してしまいます。いっそカニ端子を切り落として、芯線を直接ボルトに巻き付けることも考えましたが、なんとなく抵抗があったので、もうひとつナットを買って来て、ボルトの突き出ている部分に二重ナット(ネット用語みたいだ)で締め付けてみました。

これならスリーブ部分がより水平に突き出る形になり、カバーとの干渉を抑えられます。

まだ若干浮きがありますが、一応カバーはパチンとロックできてので勝手に開いてしまうことはなさそう。

■スマホで電圧チェック

カーバッテリーの標準電圧は12Vです。ただ割と振れ幅はあって、エンジンがかかってオルタネーターで発電している時は14Vは超えます。そして駐車している時は電圧はすぐに11V台に落ち込みます。ウチの劣化している可能性があるバッテリーでは、走って来た直後は12V台ですが、一晩くらい駐車していると11V台前半くらいまで落ち込みます。いまのところそれでも普通にハイブリッドシステム(エンジン)始動はできています。新車状態がどんなものだったか記録できていないのが口惜しや…

スマホアプリでこんな感じでチェックできます。別で有料の高機能アプリもあるようですが、複数台を管理できるなどとりあえずあまり必要はないかなと思っています。

Bluetooth通信圏でリアルタイムの電圧を受信している状態。エンジンがかかっていてオルタネーターは発電しているので14V台がでています。グラフをみるとその直前の駐車状態が12Vを下回っていたことがわかります。

グラフ右上のルーペアイコンをタッチすると、このようにランドスケープで長期ログ表示モードに。

なぜかこちらだと11V台に落ちている区間がほぼありません。もしかするとリアルタイム読みする瞬間は車両に近づいたりドアを開けたりするのでランプが点いたりして一時的に降下しがちなだけで、長期的にみるとまだ12Vはキープできているのかも知れません。

Bluetoothとはいえさすがに金属の車両に囲まれているので、例えば駐車場に駐めた状態で家の中までは電波は届きません。我が家の場合は玄関ドア付近までいけばつながるという感じ。なので電圧警告や定期通知などはたぶん機能せず、車に乗った時に思い出したらスマホアプリを開いてログをまとめて転送する、という使い方かなと思います。

次にバッテリー上がりをした時に、実際にどれくらいの電圧に落ちているのかを調べて、境界ラインを見定めていきたいと思います。そしてそこまで落ちるのに、何日かかるか、なにを取り外しておけばそれが何日延びるか、といったことを感覚ではなく定量的に検証していこうと思います。

ちなみに、先日取り付けたPioneer NP1や、ドライブレコーダーなどの駐車監視機能のための常時給電リレーなどは一定電圧を下回ると給電を停止する機能がついています。その電圧を何段階かに設定できるんですが、いままでの12Vにしていたのを今回一番高い(早い)12.2Vで切れる設定にしました。もしかするとこれで多少バッテリー上がりがしにくくはなっているかも知れません。言い換えると駐車監視があまり長く稼働できていないかもなので、それもログをみながら限界値を探っていくなり、諦めてバッテリー交換してみるなりしていきたいと思います。

2024初買いにワイヤレスイヤホン Beats Fit Pro

長期試用してから記事を仕上げて公開しようと思い、丸一ヶ月も寝かせてしまいました。この記事は2024年1月4日頃に90%くらいまで書いて、ひと月後の今日ようやく仕上げて公開しています。


明けましておめでとうございます。初買いしました。新製品ではないですが、Apple傘下のヘッドフォン/イヤホンブランドBeatsのFit Proです。

昨年末に近所で発見したchocoZAPに通い始め、AirPods Proで動画の音声を聞きながらトレッドミル(ルームランナー)で走ったり(実際には早歩きレベルですが便宜上”走る”と表現しますw)してると、これがまぁ落ちる落ちる。トレッドミル中にハズれてキャッチしそこねると、高速で動いているベルト部分に弾き飛ばされて遠くまですっ飛んでしまうこともありますし、動いているトレッドミルから降りたり乗ったりも危ないしで避けたいです。イヤーチップを落ちにくいと言われるものに交換しても多少マシにはなるものの、やはり長時間の振動でズレてきて、時折グイっと指で押し込み直す必要がありストレスでした。

そこでスポーツ用途を意識して、より外れにくいヘッドフォン/イヤホンを買いたいなと。要件としては、

  • ラン中にとにかく外れて落ちない
  • アクティブノイズキャンセリング(トレッドミル等の器具の作動音などはキャンセルしたい)
  • できればApple/Beats製のH1チップ搭載機(Appleデバイスとの相性が◎)

音楽よりは動画視聴がメインになると思うので音質はそこまで気にせず。iPhoneかiPadがメイン親機になると思うのでLDACなどのコーデックも優先度低。遅延に関してはAirPods Proで特に不満はなかったのでH1チップのものなら大丈夫だろうなという予想。

また最近は自宅リビングダイニングで作業や料理をしてる時に、テレビ+AppleTVで動画を流してAirPods Proで聴いたりしがち。この時も包丁もってタマネギ刻んでる最中にAirPods Proがポロっと落ちると非常に問題です。こういう時もH1の再接続機能でさくっと使い回しできるといいなと。

そんなこんなでAppleまたはBeats製品群のどれかがいいかなーと。

ただやはり汗をかくのでイヤーパッドで耳を覆うAirPods Proのようなオーバーイヤーヘッドフォンは除外。ANCのない無印AirPodsも除外。Vision Proを見越してAirPods ProのUSB-Cバージョンも気にはなっているものの、とりあえずジム用に初Beatsいってみるかと。あとBeatsはAirPodsシリーズよりも先行してUSB-C化が進んでいる点も後押しになりました。

まずスポーツにヨサゲなのは、FlexですがこちらはANCがなし。また「ハズれても落ちないので安心」ではあるけど「外れない」かどうかでいうと疑問が残ります。

次はPowerbeats Pro。ANDあり。フックタイプなのでもっとも耳から外れなさそう。ただ自分はメガネerなので、干渉はまた別のストレスにもなりそうで躊躇。また充電ケースがLightningで値段も少々お高め。今からこの値段出して買うのもなぁ、と思ってしまった。

そして最後はFit Pro。まぁタイトル通り結局こちらにしたわけですが、ANCあり、USB-C充電とスペックは申し分なし。そして保持性能としてはウイングチップと呼ばれる角が生えた形状のチップを採用するタイプ。Boseとかにあるイメージ。これでしっかり保持できるならばメガネとの干渉も気にならずよさげ。

年明けにヨドバシ詣かApple Store詣をして装着感やカラーを確かめたてみようかなと思ってたんですが、Appleの初売り対象になっていたので通販で特攻してしまいました。ちなみに定価の28,800円から6,000円分のAppleギフト還元。価格.comの最安で2万ぽっきりくらいのところがあったので、そっちの方が安いかと思ったんですが、まぁ辰年デザインのAirTagが1つもらえるなら実質お得かなと思い初売りで注文、その後でAirTagはiPhone買った人だけと気付いてガックシ。まぁ新年でも1日で届いたのでヨシ。

■ファーストインプレ

事前に読んでたレビュー通り、

  • AirPodsより低音が豊か
  • ANCは同等レベル

という印象。ブーミーというほどではなく慣れれば特に違和感なく動画を見てられますし、迫力もあります。

そして期待の落ちにくさですが今のところ一度も不意に落ちたこともなくトレッドミルも安心してやれています。これとXREAL Airで壁にAR投影した感じでアニメをみながら有酸素運動するのがマイブーム。

バッテリーが切れるほど連続使用したことはないですが、普通に使い終わったらケースに戻しておけば使いたい時には満タンになってる印象。ケースの充電はたまに思い出した時にやる程度です。限界使用しての印象ではないですがAirPods Proよりも持つイメージ。

唯一惜しいのは「探す」アプリでUWBで近距離検索ができない点くらい。「探す」自体には対応しています。近距離探索時に方向と距離が出ない。AirPods Proの初代と同じ仕様です。

■まとめ

期待通り、落下の不安なくジム通いができていて満足度が高いです。ジム以外で普通に装着して家事などしていてもAirPods Proより遥かにに安心感があり常用したいのはこちらです。

iPhoneやMacなどのAppleデバイスで使う場合の接続切り替えの手軽さ/素早さはAirPodsシリーズ同等で隙がなく、もっと評価されてよい製品だと思います。

UWBに対応した新モデルで良いカラーがあれば買い換えてしまうかも知れません。いずれVision Proが買えるようになったらロスレス対応のAirPods Pro第二世代(USB-Cバージョン)に買い換えないとと思ってましたが、できればそれまでにこちらがアップデートして同等性能になってほしいものです。