MEMENTOとミステリートと前向性健忘

 前向性健忘という記憶障害があります。一般に知られる記憶障害(逆向性健忘)は、ある時点(例えば事故で頭にショックを受けた時)以前の記憶が想起できなくなるワケですが、この前向性健忘はその逆、つまりある時点以降、新たに物事を記憶することができなくなるというものです。(今時の認知屋として適切な説明ではないかもしれませんが)短期記憶から長期記憶への転写が阻害されてしまうワケですね。アルコールなどの薬物によっても引き起こされる現象なので、単発的には経験された方もいるのではないでしょうか?
 表題の2作品は、どちらも前向性健忘、それも脳障害で継続的に症状が起きるキャラクターが登場します。一定時間が経ったり、寝て起きたりすると、発症までの記憶がさっぱりなくなっているワケです。ある意味、普通の記憶喪失よりもタチが悪い。しかし、二人には絶対に忘れてはならない記憶があります。それは愛する人を殺した犯人を目撃した記憶です。MEMENTOの主人公レナードは独自の捜査でつかんだ事実をメモや自分の体へ刺青を刻むことで覚えようとします(メモは他者に改竄されるから)。ミステリートの登場人物、百合原玲は普段はボイスレコーダーを記憶補助に使っているものの、殺人現場に居合わせた瞬間にそれを所持しておらず、それを忘れまいとの執念で自分の血文字でメモをとり、探偵である主人公に捜査を依頼(その時点で既に目撃の記憶は無い)。


 この難儀な症状をサスペンスに取り込んだミステリートに脱帽していたところ、どうも元ネタがMEMENTOらしいということを知って、速攻レンタル屋に走りました。でちょうど週末風邪でベッドから出られなかったのを機会に視聴。
 うーむ、前向性健忘を(おそらく)最初にサスペンス劇に盛り込んだ点や、クライマックスから始まり、だんだん記憶を遡っていき、最後に事の始まりまで戻った時に衝撃の事実が判明する、という演出は見事なものでしたが、シナリオ全体を通していえば、ミステリートの方が良い出来ですね。確かに、前向性健忘な人が復讐を誓った時、MEMENTOのような結末はあり得る話だとは思うんだけど、、、
 単に、レナードがオッサンで、玲が可憐な美少女という感情移入上のハンデwもあるかも知れないんだけど、レナードが犯人への復讐心だけは記憶に刻んでいるのに対し、玲は殺人が行われた事自体記憶にない。その執念は外部記憶にのみ宿っている、という辺りも興味深い構図なワケです。
 まぁ、ミステリートをプレイした時以上の感動は無かったけれど、おそらくこの作品が生み出される為に無くてはならなかったであろうことを考えると、素直に有り難うと言いたい。>MEMENTO

風邪が治らない

 買い物にも行けず、米はあるのでお茶漬けにして(お粥作れないから)、賞味期限の切れた風邪薬を飲む生活も三日目。それでもいい加減買い物に行かないと、飲み物がなくなる。お茶漬けの元もあと1回分くらいしかないや。おかずにしていた冷凍食品もとっくに底をついた。食パンくらいは冷凍してあったかな。最悪、ピザの出前でも取るかw。
 今回の風邪は咳はたいしたことないけど、頭痛、悪寒、背筋&腰痛あたりが辛い。頭痛がひどいので、仕事もできない。レポートの締め切りまで一週間しかないというのに…

SEED Destiny: PHASE-19 「見えない真実」

・ピ、ピンクにハ、ハート入りのザク…
・アスラン、両手に花
・今週は作画が良い出来。ルナ萌え
・お、ミリーだ
・ミーアの声は作りっぷりが気持ち悪いなぁ。田中理恵タン、無理してるな。
・うわ、レオが…
・つーか、シンもか。みんなデュランダル議長相手になに頬を赤らめてんだよw
・あのオレンジの機体はザクじゃなかったんだ。>グフ ignited
・真の敵、戦争商人ロゴス。暗にミネルバに指示を出したな。>議長
・ラクスを探す議長。そういえばラクス暗殺の指示の出所は?

 ところで、新EDの「Life Goes On」のCDをレンタルしたんですが、カップリングの「時の砂漠」がイイです。鬼束ちひろ系のバラード。一昨日の夜、関東では結構な降雪だったんですが、割と大粒の雪が舞う中、セラで運転中に流れてハマった感じ。

SEED Destiny: PHASE-18 「ローエングリンを討て!」

 このエントリ、先週書いたんだけど、公開するの忘れてました。
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 出張先のホテル(LAN完備)から、エアボード使ってHDDレコーダーを操作して視聴してみたり。
・ルナマリア、アスランにモーションかけてる自覚あったのか。>「私、予防線張られた?」
・あのカニみたいなヘンなモビルアーマーは、陽電子リフレクター搭載機だったのか
・こんな奇襲でも分離射出するの?普通に歩いて出た方が…
・つーか、渓谷で戦闘機をカタパルト射出って
・しかも、分離したまま洞窟を移動かよ(^^;)
・どう考えてもチェストフライヤーやレッグフライヤーにコアスプレンダーと同等の機動性はないと思われ。
・モビルスーツのナイフが相手のコックピットとパイロットを直撃するところまで描写しなくても…。戦犯の射殺場面といい、こういうシーン好きだな。
・砂漠の虎の時と正反対の構図だねぇ。
・セイバーのコックピットの上のV字マークはガンダム伝統?
 予告によると、OP&EDに映ってる新キャラがついに登場か。オレンジなザク、イカすな。角の角度がいいね。
 ところで、今日はガンダム系の朗報が舞い込んだ。今週発売のこのルナマリアのフィギュアが欲しかったんだけど、すでに12月の時点で予約殺到で注文できず。\3,500くらいのものが転売屋がヤフオクで3倍近い値段で売りまくるという状況でした。さすがにこれを落札するのはシャクなので、再生産待ちかなぁ、と思っていたところ、大学の先輩が名古屋のビックカメラで在庫発見の電話をくれて、無事保護しました。いやぁ、よかったよかった。

「ほしのこえ」コミック版

 新海誠という人が、G4 Mac一台で(声優を除いて)ほとんど一人で作りあげてしまったことで話題になった短編アニメーション「ほしのこえ」のマンガ版が出てました。アフタヌーンで連載してたんですかね。
 中学生の時ちょっと好きだった女の子が全地球規模の異星人探索調査に徴兵されてしまうお話。ケータイのメールで文通をするが、火星、木星と離れる度にメールの往復にかかる時間が延びていく。そしてついに探査船が長距離ワープに入り、(ウラシマ効果で)年齢すらズレていく、、、という超長距離恋愛ストーリー。異星人の正体や目的が云々とかではなく、ただひたすら連絡が疎遠になってく切なさだけが綴られるシンプルなストーリーです(公式のあらすじ)。


 アニメ版はレンタルで借りただけだけど、コミック版は絵も好みだったので買ってみました。記憶にあるのと微妙に結末が違うような。こっちの方が好きですね。