おサイフケータイ回線をMVNO化

σ(^^)はiPhone回線(今はau)と、おサイフケータイ用にガラケー->スマフォとdocomo回線を併用してきました。MVNOでも一応EdyとかSuicaは使えるらしいと聞きつつも、やはりある日突然使えなくなるかもだし三大キャリアが安心かなぁ、などと思いつつ今日まできました。パケホダブル維持だし最後に買った端末も一括で支払い済みなので、維持費も3千円切るレベルだったからまいっか、ってのも。ところが最近Suicaは解約SIMがささってればOK、それ以外はWi-FiでもOK、という記事を読んで、「つまり維持費ゼロでいいんじゃん!」と知り、それならばとdocomoを解約する方向でリサーチを始めました。

もともと今使っているのはSH-04F。小説系の電子書籍を読むのに最高の機種だと思っていますが、Kincle Voyageにその座を奪われつつあり、おサイフケータイとしては無駄に大きいなと感じていたんです。それでもSH-04Fで読むアドバンテージは白黒反転して暗くした寝室で読む時と、防水を活かしてお風呂で読むことだったんですが、ライフスタイルがかわって最近そのどちらもあまりしなくなり…。で、docomoのSO-02GことXperia Z3 Compact(以下Z3c)かauのAQUOS Serie MINI(以下SHV31)あたりに機種変更/MNPしようかとも思ったんですが、今はかけ放題プランにしないと月々サポートがつかなかったり、どうやっても維持費が高くなるので躊躇していました。これがMVNOや回線契約無しとなれば俄然話が違ってきます。タイムリーにどちらも白ROMがかなり安く入手しやすくなってきてたり…。

■Z3cかSHV31か

ハードのサイズはほぼ同じ。両方防水。一番の違いはZ3cは720×1280、SHV31は1080×1920と液晶解像度が大きく違います。そのくせSHV31の方が1万くらい安い。解像度厨であり電子書籍利用も考えるとSHV31に決まりかけたものの、Z3cが少なくとも海外モデルではLolipop対応済みで、正式なアナウンスはないもののいずれdocomo版SO-02Gも対応してくる可能性がある点、グローバルモデルがあるので、各種ハック情報やアクセサリも豊富である点、そして次節のMVNOの選択肢の多さなどで、Z3cに決めました。

SHV31の方が背面側の両端がラウンド形状になっていて手にもった時にしっくり来る点も捨てがたかったです。

■MVNO選び

モバイルSuicaには解約済みであれSIMが必要。そうなるとnanoSIMやau SIMは手持ちがないのでいずれにせよなんらかのMVNOを一旦は契約してみようと。当初、以前にも利用実績があり自宅ISPとしても信頼しているIIJmioの3GB/980円プランにしようと思ったんですが、どう考えてもそんなに使わない(iPhone6が毎月それぐらい)。docomo系で最後まで悩んだのが、DMM mobileの1GB/660円(税別)のプランとWireless Gate LTE+WiFiの250kbps使い放題/480円(税込)のプラン。どうせこの小さい画面で動画とか、まして外でみることはないので、250kbps出れば充分じゃないかと。それに実測値をみるとそれを越える場面も多々あるっぽい。そしてヨドバシ店頭で即開通も可能。しかしDMM mobileならそこから232円で1GB分の高速通信が使え、制限後は200kbpsでWGに劣るもののIIJmio由来のバーストモードがある。Z3cなら裏技でテザリングもできるので、1GBといえど150Mbpsが使えるなら役に立つ場面もあるかなとDMMをチョイス。価格が税別なので来年には値上がりしそうですが、まぁWGが今の値段維持する補償もないし目をつぶろうとw。5/25の夕方にWebから申し込んで、三日後の28日昼前に届きました。まぁ「三日」という宣言通り。

ちなみにSHV31にする場合は最低利用期間が設けられていないUQ mobile一択の予定でした。

■SMSなしでセルスタンバイ問題は大丈夫か?

OKでした。アンテナピクトも出るし、半日使って圏外時間も0%でした。100円ちょい浮いたw。

■テザリング

例のごにょり方で問題なく使えました。最初「テザリングエラー」になって5月14日アップデートで塞がれた!?と焦りましたが、再設定でOKでした。アップデート前に有効化しておいた人は再設定だけで復活できるぽいですね。どうせ使えないからSIM届いてからでいいや、と思いつつも一応やっておいてよかった…。あと単にSIMかえると再設定必要になるって話も読んだような。ともあれ、以後のアップデートは慎重にせねば。もっともdocomo契約のSIMではないのでOTAアップデートはできないのかな?念のため自動アップデートはオフに。

■速度

speedtest.netアプリで、下り2.87Mbps、上り7.67Mbps、80ms。MacBookにテザリングしてSafariでspeedtest.net使って4.64Mbps/7.04Mbps/76ms。まぁdocomo網ならこんなもんかなって数値。都内、夕方、カフェ店内窓際にて。

■おサイフケータイ

当初の目的であるおサイフケータイも(iD)以外は問題無く使えました。月末なので早速docomo回線は解約。解約金が1万円ほどかかるものの、気分的には身軽になりました。

 

長くなったので端末レビューは別エントリにて。

iPhone6お迎え準備あれこれ

iPhone6の128GB、スペースグレーを予約しました。Plusは動画視聴的にはフルHDなのは魅力でしたが、モバイルで動画を観ることも減って来ていて、優先度としたらモビリティだろうと。光学手ぶれ補正も魅力ですが、最近はここぞという時はLumia1020使いますし。

予約開始当日は一応ヨドバシ秋葉にいってみたものの、今年はWeb予約推奨で、並んで店員が入力するよりも自宅でやった方が絶対早いということだったので、帰宅してトライ。ヨドバシ秋葉もビック有楽町も結局auのサイトに飛ばされて同じフォームで受け付けでしたが、なぜか前者は「メンテナンス中」のままでそうこうしているウチにビック有楽町経由で入ったフォームで予約できてしまいました。数分後にはヨドバシの方も普通に入力可能になってましたが…

■モックであれこれ

秋葉原でiPhone6Plusのモックが売られていると聞き、地の利を活かしてすっとんでいったんですが、残念ながら売り切れ。6の方だけ買って来ました。ちなみに1,050円。以下、iPhone5sとの比較です。

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エッジの角がとれて丸いので握った感じのしっくり感はイイカンジです。ただ薄くてツルツルしてるのでこのままでは落としやすそう。

てことで、Apple純正の本革ケースを注文しました。お馴染みの(PRODUCT)RED。ネイビーも悩んだんですが。そしてこちらも早々に到着。

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写真ではわかりづらいですが、iPad mini用の同色スマートカバーと比べると若干くすんだ色味です。iPadのものは明るくて派手すぎたのでいい傾向ですが、正直もっとくすんでてもいいなと。手触りはかなり良いです。しっとりふわふわ。

この状態で、以前SH-04F用に買って結局使わずにいたELECOMのベルトケースにもピッタリ。マチのゴム部分が若干伸びる感じですが出し入れにキツさは感じません。

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更に、こちらはまだケース入れてはいませんが、LEVORGにつけた車載ホルダにiPhone6のモックをセットしたところ。

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問題なく装着可能。さらに幅は広げられるのでケースでも余裕でしょう。厚さ方向がゆるゆるでナナメになってカタカタしていまう位なので、ケースでピッタリになってくれると期待。MFi認証のLightning充電ケーブルなのでiPhone6でも問題なく使えることも期待。

あとは液晶保護フィルム/ガラスさえ決まれば即日実戦投入可能ですね。最近は0.15mmなんてガラスも登場しているので、またガラスにしてみてもいいかな。以前、タッチ品質はいいんだけど0.4mm弱の厚みでさすがにどうかとおもってやめちゃった経緯があるんですが。

現時点で予約できるのはこれ。ガラスにしては安いですね。ただホームボタン部分の切り書きがΩ型なのはあまり好きではないので、クリスタルアーマー待ちですかねぇ。

スマートカーファインダー「どことめたっけ」

スーパーオートバックスで見かけて購入。車を停めた場所をiPhoneアプリで自動記録してくれるガジェットです。Bluetooth 4.0でiPhoneと通信しており、それが途切れるとその時点の位置情報をiPhoneの専用アプリが記録する仕組みです。ショッピングセンターなどの広い駐車場に停めて、買い物後に車に戻る時に重宝します。

勘違いしてはいけないのは、このガジェットが位置を計測してiPhoneに送るものではないということ。つまり、車両が盗難されてどこかに走り去った場合のロケーターにはなりません。iPhoneと車(この装置)が離れたことを知らせるだけのもので、それをトリガにiPhoneが位置を記憶するものです。ご注意ください。

この手の商品では下のBUFFALOのものが記憶にありましたが、AN-S006はコイン電池で半年動くという点がポイント。いちどiPhoneとペアリングしてしまえば車のどこにおいておいてもOK。Bluetoothの電波さえ届けば、トランクのツールボックスとかでもいいので邪魔になりません。まぁ、BUFFALOのはUSB充電器にもなるみたいなので、もともとそれが欲しい人にはアリでしょうけど(出力電流不明)。

いまのところ一切の操作をしなくてもちゃんと毎回の駐車位置が記録されてるようです。もともとBluetoothをONにして運用しているのもあって本体側の電池の減りも変化を感じません。

ただアプリ「Smart Car Finder」の出来は必要最低限かそれ以下って感じ。標準のMapKit(つまりiOS6以降だとApple地図)で現在地マーカーとともに、記録位置のピンがたつだけ。複数登録時の為にか名称登録もできるのに、地図上のピンは「あなたの車」となる(そこは愛車の名前を出してくれよと)。iOS7.1からできるはずのルート探索にも非対応。せめて緯度経度を他の地図アプリに渡すとかクリップボードにコピ-するとかでもあればいいのにそれもなし。内蔵アプリ上の地図で見るだけです。対してBUFFALOの「Saga-cell(さがせーる)」は進行方向表示やルート検索など充実しています。慶洋エンジニアリングさんにも是非頑張ってほしいところです。

4000万画素でRAW撮影もできるスマートフォンNokia Lumia 1020

モバイラーでありUIリサーチャーであるならWindows Phoneくらいは触っておきたい、ってことでSIMフリーのNokia端末を買って見ました。どうせならと奮発してカメラ性能が評判のLumia 1020。後継機は6"とデカいし画素数下がってるので除外。すでにExpansysなどでは扱いが終了していたので急がないとなくなるかも?ってことで今月RX100M2買ったばかりだけど特攻。

Lumia 1020の特徴は、

  • Windows Phone8搭載
  • 1280×768の4.5”有機ELディスプレイ
  • 4100万画素、F2.2カメラ
  • キセノンフラッシュとLEDライト付き
  • RAW撮影可能

というかなり尖った仕様。4,100万画素なんて高級コンデジのRX100M2の倍です。それだとSNSやメールなどの通常利用には大きすぎるので自動で500万画素相当のJPEGも書き出しつつ、DNG形式のRAWファイルも保存してくれます。RAWで撮れるスマフォって多分これと後継モデルだけじゃないですかね。あまり使わないですがキセノンフラッシュなのでLEDライトみたいに青白っぽくなりにくいフラッシュ撮影も可能。これ手前に上向きの鏡をおいてバウンス撮影できないかなw。

■ハード周り

フットプリントはSH-04Fよりほんの少しだけ小さい。こっちは4.5”なのでそれだけSH-04Fが狭額縁なんだなと改めて関心。ただし背面カメラの部分が盛り上がってるので若干嵩張る印象です。むしろシェルケースをつけた方がその突出感が薄れるかなと思って右のものを買ってみました。液晶保護フィルムはさすがに選択肢が少なかったですがこれまた右のものを。本機のディスプレイはエッジがカーブしているので、フィルムはそれより小さめにカットしてあって、若干エッジが気になります。エッジがカーブしていること自体は手触りが良いので、ゴリラガラス3を信じてフィルム無しで使うのもいいなと思いつつ日和ってみました…

■動画再生

有機ELはさすがの高画質、高コントラスト。アニメ動画も綺麗ですが、残念ながらIEでは1280×768の全画面再生ならず。ツールバーの分、再生サイズが更に縮まります。ただブラウザからMP4直リンで再生するのはAndroidより安定している印象。ただスライダーでの再生点移動はできず、30秒送り、10秒戻し(たぶん)のボタンのみ。追々別のプレイヤーも物色してみます。さすがに.tsはダメでした。

■Windows Phone 8のUI

噂通りのサクサク感があります。ただ日本語フォントが中華くさいというか、よくある微妙なフォントで、常用は厳しいかなぁ。せっかくFacebookアプリ、同Messengerアプリとかもあるんだけど。

Macとの相性もまずまずで、MS公式のWindows Phoneアプリで、iTunesコンテンツを直接同期できたりします。UIもiTunesライクで、併用派には嬉しい。

あと個人的に好きなMicrosoft Solitraire CollectionやMinesweeperがモバイルでできるのは嬉しいw。Windows8タブレットでよくお風呂でやってたので。

■SIM周り

IIJmioの番号無しシム入れて4Gで通信はできたもののテザリングが有効化できず。届いた状態ではBlackに更新済みで日本語メニュー状態で「インターネット共有」メニューも出てたんですがスイッチをONにしてもエラー。仕方ないのでネットの情報で韓国語キーボードを足してみたりフルリセットして外国語モードにしたけど上手くいかず。めんどくさくなって断念。SIM無し運用で、iPhone5sやMR03LNにぶらさげて使います。

■写真画質

こないだのRX100M2のと同じ感じで。DNGデータをLightroomで加工してます。

専用のNokia Cameraアプリではズームして撮ってもフル画角のバックアップが同時保存されているので、後からズーム率をかえたり別の場所に再ズームしたりなんてことができます。やってることは単純なんだけど有効画素数3,800万画素は伊達じゃない。後ズームしてもクッキリしてます。

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これがズーム無しで撮ったペットボトル。Lightroom出力ですが、基本いじってない。ホワイトバランスがいい感じ。

 

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でこれが等倍で切り出したもの。リンク先の原寸画像を開いてみて下さい。Lightroomで軽くNCかけてますがこれだけの解像度が保ててるのはスゴいんじゃないかと。本体でピンチズームした時の「え?こんなに寄れるの?!」感がスゴいです。

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ついでに、今日食べた味噌カツを常用端末群で撮り比べてみました。

・iPhone5s

iPhone5s

・SH-04F(オート)

SH-04F

・SONY DSC-RX100M2(Aモード撮って出しJPG)

DSC-RX100M2_

・Nokia Lumia1020(撮って出しJPG)

Lumia1020

Facebookでフレンドにどれが美味しそうか投票してもらったところ、7:0:5:2でiPhone5s圧勝でした。やはりこやつはオートで無難に撮ってくれますね。ご飯物の白さでいうとiPhone5sとLumia1020が自然。得票ゼロのSH-04Fはオートだと青白すぎ。ひと手間いれてフードモードにすればもう少しいい色になったかも。RX100M2もオートで撮ればよかった。Aなのでボケすぎてしましました。

 

ともあれ、スマフォの携帯性を維持しつつこれだけの解像度がしかもRAWで撮れるというのは、デジカメとしてみても貴重なんじゃないかなと。スマフォとして常用するにはやはりアプリも少ないしフォント微妙だしで厳しいですが、RX100M2をもってくほどではないお出かけには活躍してくれそうです。

ショップでやってくれないiモード端末からiPhoneへのデータ移行術

母がiPhone 4sからiPhone5cへ、叔母がiモードガラケーからiPhone5sにまとめて機種変更したので色々移行支援など。

■[参考] 価格差

母はSoftbank、叔母はdocomoで、二人とも16GBモデル。母の5cは実質負担が月140円x24、docomo 5sは実質0円でした。どちらも愛知県田原市のキャリアショップ。docomoは5cの16GB、32GBともに0円なのでSoftbank負けてんぞ、って感じ。ただdocomo発売当初からの傾向として、機種代と購入サポート代がともに高くて相殺しているので、2年未満で解約、機種変更した時のダメージはdocomoの方が大きいんじゃないかと。保険必須ですな。

■サービスの違い

docomoがいまだにビジュアルボイスメール(GUI留守電)非対応なのには驚き。あれ便利で、有料オプションでも人に薦めまくってるんだけども。またdocomo.ne.jpもMMSとして「メッセージ」アプリで扱えず、ドコモメール扱いで「メール」アプリからIMAPで送るしかないんですね。しかもプッシュではなくフェッチのみ。SMS通知だけはあるというiPhone導入初期のSoftbankレベル。正直ガッカリしました。自分ではdocomoはちょっと選択肢から外れるレベルです。

■データ移行

母の方はiPhone->iPhoneで特に書くことはないので割愛。問題はiモードからの移行になる叔母の方。

・電話帳

ドコモショップでケーブル接続で移行が可能とのことでした。AppleID(iCloud)に依存しない方法だからAppleIDをその場で作ったり「パスワード教えろ」とか傍若無人なこと言われたりせずにコピーできるという。すげぇ。ただ今回叔母はiPod touch 4thからの復元を前提にしていたので断って自力でやることにしました。

その場合、ドコモ公式サイトに案内があります。ざっと書くと、

  1. ガラケー側でmicroSDに電話帳を全件コピー
  2. 単一のvcf(vCard形式)ファイルができるので、ドコモが配布している電話帳変換ツール(AddressBookConverter)に食わせる
  3. 変換済みのvcfファイルができるのでメールでiPhoneに送る

という手順。上記サイトに画像入りで詳細に説明してあるのでまぁ普通にPCリテラシーがあればどうにかなるでしょう。今回、適当なメールアドレスが未設定だったので、自サーバーにおいてSafariから直接vcfファイルを開いてぶっこみました。MacからならiMessageで送っても良かったかも。

・写真

microSDのDCIMフォルダの中身をPCにコピー。フォルダ名を「ケータイの写真」などとして、iTunesのiPhone画面の「写真」タブからフォルダを指定。これで同期すると、iPhoneの「写真」アプリで「アルバム」タブの中に「カメラロール」とは別に「ケータイの写真」という項目が出て閲覧できるようになります。

叔母はPC使ってないので困ったけど、σ(^^)のマシンにアカウント付くって同期しちゃいました。

あと、microSDカードのDCIMフォルダ意外にもJPEG写真があった(おそらくメールの添付で受信したもの?)ので、それも同じフォルダに移動しときました。

・メール履歴

これが一番の難関。基本的にキャリアでは「できん」といってるものを自己責任でなんとかするしかありません。今回は以下の方法で、「ドコモメール」の受信箱に機種変更後のメールと区別なく表示することに成功しました。概要手順は、

  1. microSDに全件保存
  2. 単一の.vmgファイルが保存されるのでPCにコピー
  3. vmg2emlを使って、eml(1通1ファイル)に変換
  4. Microsoft系のメーラー(Windows LiveメールやOutlook)に取り込む
  5. 同メーラーでドコモメールをIMAP設定
  6. ドコモメールの受信箱フォルダにコピー

という感じ。ググると、eml2imapというツールで直接gmailなどのIMAPなアカウントに送信もできるみたいだったんですが、一応目で確認しつつ薦めたかったので。まぁ結果的に結構面倒だったので、eml2imapでIMAPサーバーとしてドコモメールを使うのが一番いいかも。

さて、もう少し詳しく覚え書き。今回はOffice 2013に含まれるOutlookを使用。一括インポートができるメニューはなく、Explorerから.emlファイルをドラッグ&ドロップすれば一応表示されるんですが、これだとなぜか日付とタイトルが認識されないという結果に。試行錯誤した末、Explorerで.emlファイルを右クリックして「アプリケーションで開く…」からOutlookを開くとちゃんと認識される。しかし、Explorer上で15件以上一括選択して右クリックすると「開く」が選べず7-zip(アーカイバー)行きになってしまう。結局500件余りのメールを15件ずつ選択しては右クリックして「開く」を繰り返しましたw。そうすると15のウインドウが開き1メールずつ表示されます。で、それぞれのリボンから「ケータイメール」など適当に作ったフォルダに保存していきます。Outlookは繰り返してる操作を半自動でワンボタン化してくれるようで、途中からは1クリックで移動できるようになりましたが、ぶっちゃけかなり面倒です。やはりeml2imapの方がいいかも。

なんとか500件をローカルアカウントの「ケータイメール」フォルダに移し終わりました。タイトルや日時も正しく認識されています。ただvmgファイルにはショートメールも含まれており、これに冠しては送信者アドレスがメールアドレス形式ではないので正しく認識されないようでした。試しにiPhoneに移してみても本文以外は見られず誰からのものかわからない状態だったので、叔母と相談し今回はショートメールは諦めることに。Outlook上で「SMS:」等で検索し削除。

次に同じOutlookでドコモメールが読み書きできるようこちらのサーバー情報を使って設定します。事前にdocomoIDを使ってメーラーやWebメールで読み書きできることを許可する設定が必要なんですが、iPhoneに付いてくる冊子にしたがってiPhoneからの設定手順をしてあればOKなようでした。

これでOutlook上のドコモメールアカウントの受信メールに、機種変更後のメールが見えるようになるはずです。あとはここへ「ケータイメール」フォルダにあるメール(のうち必要なもの)をドラッグすれば、機種変更前後をのメールが時系列に並んで読めるようになります。もちろん、iPhoneから見てもドコモメール扱いになるので、そのままdocomo.ne.jpアドレスで返信もできますし、電話帳移行が済んでいれば発信者の名前も表示されます。

最後に、デフォルトではドコモメールは最新一ヶ月分のメールしか表示されない設定になっていたので、「設定」->「メール/連絡先/カレンダー」->「
ドコモメール」->「アカウント (メールアドレス)」->「詳細」と開き、「削除」を「しない」にしてやることで、500件全てが表示されるようになりました。

 

この方法はドコモメールが最近マルチデバイス利用の一貫としてIMAP送受信をサポートしたから可能になります。Softbankの場合は、i.softbank.jpアドレスでないと無理じゃないかと。またauは若干裏技的ながらezweb.ne.jpをIMAP経由で利用できるっぽいので、適宜ググってもらえれば可能じゃないかと思います。それ以外の場合はgmailなどIMAPに対応したアドレスを付くってそちらにコピーし、iPhone上では別フォルダとして閲覧する形になります。これだと返信時に差出人設定を都度かえないといけなかったりやや面倒ですね。

結論としては、eml2imapでdocomo.ne.jpやezwebに丸投げし、必要なフィルタリングは後でPCなどからまとめてやる、というのが楽なんじゃないですかね。業界標準のIMAPメールサーバーにさえ載ってしまえばこっちのものです。