前エントリの購入顛末に長々とお付き合いいたただいた方、お疲れ様でしたw。それでは本体のレビューに移ります。
■ハード周り
外観的には、ケースや保護フィルムがそのまま使えるレベルでiPhone5と同じ。違うのは色だけですね。正直事前にみていた写真では微妙だなと思っていました。下手にツートンにするよりシンプルに全部ブラックの方がいいやろ、と。ただ実物をみているとグレーといってもシルバーとかガンメタに近い感じで、少なくとも黒いフロントパネルの囲みとしてのサイドは割としっくり来る組み合わせです。バックパネルのツートン構成はやっぱり微妙。普通に全面このグレーで良かったんじゃねーの?!って感じ。まぁ、カバーしちゃえばあんまし関係ないんですが。
付属の充電器やケーブルなどは全く同一品のようです。
このアングルが好き。外周のガンメタ感、エッジだけ鏡面仕上げ、そしてポート部分のメタリック感がガジェット魂をそそります。
(液晶面に0.4mmの保護ガラスが貼り付けてあるので、色味、厚みやエッジ形状が素の製品と異なります。ブルーライトカットガラスなせいか少し緑がかって見えますね)
背面。こっちは個人的にはちと微妙。おっさんぽいというか。iPhone4/4Sみたいに前後は真っ黒、外周がシルバーってのが好きだったな。シルバーやゴールドもどうも上下のホワイトラインがしっくりこないんですよね。
ただしさらさらした手触りは好きです。できれば裸で使いたいと思いつつ、やはりキズが恐いのでケースに入れてしまう…
スペースグレーだけアメリカ産であとは中国って書き込みを見かけましたが、この背面表記では組み立ては普通に中国になっています。
毎度新型が出る度に気になるのは液晶の色味ですが、今回はiPhone5から特に違いを感じないですね。
■Touch ID
インターフェイス面で大きな変更は、ホームボタンがTouch IDという指紋認証機能を備えたものに置き換わった点。伝統的な「□」アイコンのついた球状の凹みから、無地でフラットな形状になりました。普通にホームボタンとしての使用感は変わりありません。σ(^^)は厚めの保護ガラスをつけていて、ホームボタンがやや奥まった形になっていますが、クリック反応も指紋認証も問題なく行えています。
で、このTouch IDですがなかなか良いです。従来のケータイに搭載される指紋リーダーというとライン状で指を滑らすタイプのものが多かったんですが、それと違って見た目にはまったくそうだとわからないし、指を滑らさないということは垢等も溜まりにくいし、何よりすばらしいことに、全方向対応、つまりiPhoneを横にしてもってる時でも自然な向きで指を当てるだけでOKということです。指紋学習時にちゃんと指の腹真正面以外に少し横っつらを学習させる行程があります。
・ロック画面のアンロック
画面が消えている状態でただ指を当てただけでは反応しません。一度ホームボタンかロックボタンを押して画面を出しておく必要があります。時計の画面でも暗証番号を入れる数字キーの画面でもOKです。つまり、1度単押しした後、長押しって感じの2アクションですね。慣れるとクリックした後指の力を抜いてそのまま当てっぱなし、という感じでアンロックできるようになります。単に長押ししたままだとSiriが起動してしまいます。
一度クリックが必要なので、例の子供が寝ている親の指をこっそり当てて認証、というネタ写真のようなことは親が相当深い眠りに落ちていないと難しい気がしますw。
・AppStoreでの承認
これはとても楽チンです。これならセキュリティ強化の為にAppleIDのパスワードをもっと長くしてもいいと思います。ただまぁ、まだまだ他の端末(iPadやMac)で入力することも多いので、それらがまとめて対応してくれないとって感じです。iOSはiPhone5sしかもってないよ!って人は、是非安全のために長いパスワードに設定しなおすと良いと思います。
その話でいくと、TouchIDでの操作に慣れてしまうと、iPod touchやiPadでつい指を当ててしまって「ちぇっ」ってなる機会は増えそう。はやくそっちも対応機種が増えていって欲しいものです。
■LTE!LTE!
au iPhone5ユーザにとって、昨年は辛い1年でした。auが強い800MHz帯のLTEに対応していなかった為、そこがエリアでも利用することができなかったのです。iPhone5が対応していた2GHz帯がもともと得意だったSoftbankに大きく負けていた部分です。σ(^^)はauの電波の良さを見込んでiPhone5からのMNP参入だったのでかなりの「ぐぬぬ」感でした。特に実家のある市は当初LTE対応市区町村のリストに上がっていたにも関わらずどこへいってもLTEはつながらず、ついに3月にリストからひっそり名前を消されるという詐欺同然の状態。2,3ヶ月に一度は帰省してましたが結局市内でLTEをつかむことはありませんでした…
そしてついに800MHzにも対応した5s/5cですよ!もともと800MHz、いわゆるプラチナバンドは建物の奥などにも届きやすく圏外になりにくい周波数帯です。端末さえ対応してくれればこっちのものです。3G時代のauの優位性が再び帰ってきたのです。Softbankは準プラチナの900MHz帯を獲得していますが基地局配備はまだまだこれから。docomoもLTEに関しては2GHz帯や1.5GHz帯がメインなのでLTEのプラチナバンドでの展開はauが一番進んでいます。単純に人口カバー率で比較できない部分です。
実際、青葉区の自宅から横浜ヨドバシまで巡航してみたところ、一度も3G以下に落ちることはなくずっとLTE表示のままでした(運転しながらなのでずっと目を離さずにいたわけじゃないですが)。そしてSafariなどでの体感もサクサクです。画像やアニメーションの多いブラウザゲームも自宅でプレイしてるのと大差ないレスポンス。これでこそLTEですよ!また、ヨドバシのある横浜駅地下駐車場は、車を降りて地下街に行くまで3Gすらつながらなくなる区間があったんですが、そこも途切れずLTEに。エリア自体が3Gより広い印象すら受けました。5ではLTE<->3Gの切換えでもたついたり復帰不能になったりすることが多かった印象が強く、それが不要になった結果なんでしょうかね。
正直、5ユーザへの詫びとしては10,000円分値引きでは不満で、できれば4Sユーザに配布したファストクーポン(端末在庫の優先確保)も提供してほしかったですが、まぁ、すぎた事は忘れ、今日からこの快適な環境を目一杯享受していきたい所存です。
とにかくはやく実家に帰省してみたい気持ちで一杯です。
■データ移行トラブル
Windows版iTunesでiPhone5のバックアップをとり、それをiPhone5sにリストアしたんですが、なんとホーム画面のアイコンがフォルダからほぼ全部出され、250近くのアイコンがフラットに10ページ以上にズラっと並んでしまう状態にorz。
これが噂のフラットUIかっ!、ってやかましいわ!(これが言いたかっただけ)
順番もバラバラで、1ページに置いてたアイコンがすごく後ろの方にいってたりして、1つ1つ移動して戻すだけでも大変な苦労。途中なぜか同期されてないアプリがあり、途中まで直した時点で再同期したらまた最初に戻ったり…結局1,2時間かけてせこせこホーム画面の整理をしてました。今まではこんなことにならなかった気がするんですがなんなんだろ?思い当たるのは、リストア中に本体をいじっていて、Facebookのサインインをしてくれって画面になって、その流れでアプリをインストールしてしまった(同期中のとかち合った?)位かなぁ。というか、また同期したら上書きされて戻りゃしないかとちょっと不安。
auの2GHz帯LTEが言ってるほどエリア広くなく、次期機種に買い換えるまでどうしようもない、というのはiPhone5購入直後からわかっていたことですが(auが公式に認めたのは半年もたった3月…)、ようやく解消される日がきて嬉しい限りです。このまま不具合もでず、auユーザにとっての神モデルになるといいなと思います。