Blueairの空気清浄機、故障により買い換え。IFTTT対応も。

2014年に購入したBlueairの空気清浄機450Eが故障しました。スイッチパネル周りの故障らしく、触ってないのに頻繁に電源ON/OFFを繰り返すようになってしまいました。都度大きく「ピッ!」と鳴るので鬱陶しくてしかたありません。サポートに連絡し、

  • 電源を抜いてしばらく放置
  • 電源ケーブルがしっかり刺さっているか確認

などを再チェックしても治らず、メーカー送りとなりました。巨大な箱は処分済みでしたがまずメーカーが梱包用の箱を佐川で送ってくれて、それに詰めたあとで集荷依頼をして発送すればOK。σ(^^)は近くの営業所に直接もっていきました。

そしてやはり故障で修理が必要ということになったわけですが、残念ながらせっかく3年と長めの保障期間も既に切れており有償修理となります。見積もりは2万円くらいとのことでしたが、Blueairにはフィルター定期交換を含むメンテナンスパックのようなものがあり、

  • ダストフィルターメンテナンス 19,440円
  • ニオイフィルターメンテナンス 27,000円

で各新品フィルター1つと必要な修理が受けられるというもの。つまり消耗品であるフィルター分くらいお得ということになります。参考にフィルターはこれくらいのお値段。見積り料や送料は無料なので見積もった結果修理を断念してもお金はかかりません。

基本的にはメンテナンスで行こうと思いつつ修理見積もりを待っていたのですが、その連絡の電話の中で第三の選択肢が提示されました。なんと、後継モデルの480iを4割引で買えるというのです(修理品はあちらで処分)。

後継モデルは見かけはほぼ同じながら各種センサーが充実し(ダスト&ニオイセンサー->PM2.5/VOC/温度/湿度センサー装備)、Wi-Fi/IoT機能もついたもの。能力的にもCADR(空気をぶん回す能力)や適用畳数が広がり、消費電力は69W->60Wへと下がっています。IoTに目がないσ(^^)的には羨ましいと思いつつさすがにそれだけに買い換えるにはちとお高いものだったので躊躇していました。どのみちかかる修理代をさっ引くと3万円台で新型が手に入ることになります。一旦電話を切って色々再確認した後、その選択肢を採る旨を伝えました。

■ハード周り

外観はほぼ同じですが細かいところで結構違います。

  • 本体上面の液晶パネルがなくなった
  • フィルター交換ドアが前面から背面に変更
  • 空気の向きが右から左だったのが左から右に逆転

など。新しい操作パネルは青色LEDのボタン列に非透明のフタ付きになり、夜に無駄に眩しいということがなくなりました。前面のロゴと並んだ動作ランプもスマホアプリから明るさ変更できます(タイマーで夜だけ消灯も可能)。

フィルタードアはたまに蹴飛ばして開いてしまう(電源が切れる)ことがあったので基本歓迎。たまにあけて掃除機でホコリを吸ってやるのは少し面倒になりますが。

風が出る向きがかわったのはやや誤算でした。今の設置位置だと割とダイレクトに風があたって寒いです。夏はいいかもですが追々設置位置を再検討しないとかも知れません。

それぞれの公式仕様はこちら。[450E / 480i]

■Wi-Fi設定に苦戦/IoT周り

期待のIoT周りですが、まずスマホアプリのレビューが☆1つのオンパレード。どうもみんなWi-Fiにつなげられないとのことらしい。実際σ(^^)も何度か失敗して悩みました。

要点1: 5GHzに対応してないのでスマホもあらかじめ2.4GHz側につないでおく必要がある

アプリが自動で今つながっているSSIDを読み取り、パスワード(暗号鍵)を入力してやると自動で本体に転送してくれる設計なのですが、SSIDは編集できません。「今つながっているのをそのまま」しか送れません。なのでスマホ自体が自宅の2.4GHz SSIDにつながっている必要があるのです。

要点2: 転送手段/手順の不明瞭さ

アプリ上でSSIDとパスワードが揃ったとして、一体それをどうやって本体に伝えるのでしょう?ありがちなのはBluetoothやNFCですがそれらしい手順も指示されないし、仕様をみても対応してる気配はありません。結論からいうとあるレビュー記事にある通り、設定時に本体から一時的に設定用のSSIDがとぶのでそれに接続します。まぁよくあるタイプなんですが、アプリ上にそのことがほとんど触れられていません。iOSでは自動で切り替わらないので自分で明示的に接続する必要があるはずなんですが。先にその情報があったので、「設定」アプリで見慣れぬSSIDが出てくるのを待ったりもしてたんですがそれもなかなか現れず。結局、アプリ側がタイムアウトすると、「今Wi-Fiボタンはどんな風に光ってる?」みたいな三択画面が出て、真ん中の点滅パターンを選んだ時だったかに「blueair-config」(うろ覚え)みたいな暗号化されていないSSIDが出ました。それにつないだ後にアプリに戻るとようやく設定完了。うーん、これ本当にアプリ内でいうとおり自動で完結することあるんだろうか…

アプリの作りはミニマムでスッキリしています。グラフもDysonより見やすいかも。

またIFTTTに対応しているのでGoogle Homeなどとも連携することができます。THEN側(アクション)のレシピとしては

  • 風量を0〜3の指定の値にする
  • 自動モードをON/OFFする
  • 風量を1段強くする(最強の時はOFFに)

の3つが利用可能です。

IF側(トリガ)のレシピは、

  • 温度、湿度、PM2.5レベル、VOCレベル、CO2レベルの各センサー値が指定値を上回った/下回った
  • 空気質測定値が更新された

があります。後者の場合、デバイス名、PM2.5値、VOC値をパラメーターとして使えるようです。例えば「リビングのPM2.5がxxを超えました」みたいな通知を出せるわけですが、実際どんな頻度で送られてくるのかは不明です。

IF側とTHEN側をBlueair同士で組み合わせるだけだとまぁそんなに面白くはないかもですね。自動のパラメーターを自分で調整できるという感じ。

とりあえずGoogle Homeに音声で「Blueairをオン」とか「リビングが匂う」とかいったら最強にするようにとか基本的なON/OFFレシピを作成しておきました。

 

480iの1.5倍もするくせにIoTどころか赤外線リモコンすらないジアイーノを買った時にも強く思いましたが、白モノ家電がこういうIFTTTのような汎用インターフェイスを装備してくれるだけで何かと便利になりますね。臨時支出としてはかなり痛かったですが、あまり値引きされることがないBlueairをちょっとお得に買える得がたい機会に恵まれて結果良かったかなと思います。

Google Home/Alexa/IFTTTで使えて千円台で買えるスマートコンセント

ネコの寝床を温めるペットヒーターを時間で制御していたプログラムタイマーを今年も使おうとしたら壊れてました。どうも内部電池が完全に放電してしまうとダメになるらしい。

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そこでどうせ買い直すならとスマートフォン/スマートスピーカーなどから制御できるスマートコンセントにしようと物色。なんと単価でいえば上のタイマーとたいして変わらない値段でありました。

それがこれ。2つセットの値段(1つでも買えます)。全く同じ見た目の類似商品がAmazonだけでも山ほど出てきますが、とりあえずIFTTT対応が明記されていたのでこれにしてみました。どのみちON/OFFしかない機器なので、IFTTTにさえ対応していれば最悪単純な制御はGoogle Homeからでもできるし、時間による制御もIFTTTからすればプログラムタイマーの代替になるはず、と踏んだからです。

ただし残念ながら日本で使うにはちょっとした追加投資が必要になります。その理由がこれorz。

3ピン仕様なのです。だから3ピン型のタップや壁コンでない限り、変換アダプタやシャトルコードが別途必要になる上、壁から浮き上がって邪魔&格好悪いことになりますね。そしてアダプタは別売りです。私はAmazonにオススメされるまま変換アダプタを買ってしまいましたが、ショートコードにして見えないところに転がしておく方が良いかも知れません。

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その他、ハードウェアの仕様としての注意点は11ooWまでの対応であること(暖房器具などでは注意)と、Wi-Fiが2.4GHzオンリーな点くらいです。

アプリはSmart Likeというものを使います。タイマーもこれ単体で設定できました。曜日別設定もできるのでプログラムタイマーとしては下手はハード製品より操作が楽で良いです。また試してないですが天気や気温、湿度、空気品質、日の出日の入り時間、そして他の同機種デバイスのON/OFFに連動して自動制御することもできるようです。IFTTTまかせでなく自社アプリ内で色々できるようにしているところがなかなかに立派。

←こんな感じの画面です。

 

せっかく2台セットで買ったので、他にコンセント制御できる家電としてコタツを見つけ、コタツをIoT化してみましたw。朝布団から出る前にあらかじめコタツを温めておけるとか素敵じゃないですか?

そしてGoogle Homeアプリで直接認識して音声制御もできます。個人的にはタイマー動作と音声制御ができればとりあえず満足なので標準アプリとGoogle Homeで事足りました。IFTTTはレシピが出せることだけ確認して設定はしてません。

 

■Google Homeで上手く制御する為のTips

ちょっとだけ手こずったのでいくつかコツをまとめておきます。

標準アプリ側で「こたつ」とか名前をつけてGoogle Homeアプリで認識はしてもすぐには「こたつをオン」で認識するようにはなりませんでした。Google Homeアプリ上では名前がありません。一覧では「こたつ」と出てますが、「デバイス情報」を開くとそれは「Smart Lifeからの名前」であり、ニックネーム欄が空になってる状態です。一応ニックネームを同じ内容ですが書いてやったら動いた気がします。

ただこれでも「こたつをオン」ではワードが短いので、誤認識されまくります。もっと長くてレアな名前にしてやればいいんでしょうけど、「こたつ」は「こたつ」にしておきたい。そこで「部屋」を割り当てます。ここでは「リビングダイニング」をアサインしました。これで「リビングダイニングのコタツをオン」が制御ワードになります。たぶん単体で長い名前にするよりも、部屋名スタートにすることでスマートホームデバイスの操作だと気付かれやすくなるんじゃないかなという期待もあり。

で、これを毎回言うのは面倒くさいので、「ショートカット」で再び「コタツをオン」とか「コタツを入れて」といった制御ワードを登録します。ショートカットは最も優先して認識されるはずなので、結局一回りして最初と同じじゃん!と言われそうですが実際これで認識率が上がりました。「たね(ネコの名前)ヒーター)」も「亀ヒーター」になってオススメの爬虫類飼育ヒーターを紹介されたりしまくってましたが、まともに認識するようになりました。

ちなみに前にも書きましたがこれらの調整は「Google アシスタント」アプリ上で試行錯誤すると、相手方がなんと認識した上で反応してるか見てとれますし、こちらもテキスト入力で正確なワードを入れてそれでちゃんと反応するかどうか試せるので捗りますよ。

 

Google Home + IFTTTでAndroid BRAVIAを操作するWebhookの準備

Google HomeとIFTTTで家電を操作する場合、HTTPでどこかのURLを叩く受け口(Webhook)を用意するのが早道、というか必要です。前回、PioneerのAVアンプはネットワーク操作可能なもののtelnetの受け口しかなかったのでPHPスクリプトを使って橋渡しをしました。BRAVIAの場合はHTTPでXML形式のファイルを送りつけてやるといけるという記事が散見されるのですが、その記事で紹介されているcurl(テキストWebクライアント)を使った方法では成功しませんでした。

結局上手く言ったのは、こちらの記事を参考に、GitHubにあるalanreid氏のNode.jsプロジェクトを使った方法でした。

Node.jsは不慣れなのでいつものmacOS Server機ではなくCentOS仮想サーバーを使用。ちょっと昔すぎて手順は憶えてないですがNode.jsなどはyum installでサクっと入ると思います。

まずAndroid BRAVIA側でIP操作を受け付ける許可とPSK(暗証番号)の設定をします。

  • ホーム -> 通信設定 -> ホームネットワーク-> モバイル機器/レンダラー機能を「入」に
  • ホーム -> 通信設定 -> ホームネットワーク-> IP コントロール -> 認証 を「Normal and Pre-Shared Key」に
  • ホーム -> 通信設定 -> ホームネットワーク-> IP コントロール -> Pre-Shared Keyで4桁の暗証番号を設定
  • ホーム -> 通信設定 -> ホームネットワーク-> IP コントロール -> 簡易IPコントロール を「入」に

またルーターもしくはBRAVIA自体の設定を変更し、固定IPアドレスになるようにしておくと良いでしょう。

次に適当なフォルダにalanreid氏のプロジェクトをクローンします。

そのフォルダに、demo.jsやhttp-bravia-echo.jsなどがあると思います。

demo.jsで動作チェック

???をBARVIAのIPアドレスに変更。xxxxをBRAVIA上で設定した暗証番号に変更します。

これでコマンドラインから、

とすると、画面には利用できるコマンド一覧が表示され(condole.log(list);の結果)、続いてテレビの電源が入ってNetflix画面になる(cluent.exex(‘Netflix’);の結果)はずです。demo.jsはこの2つのコマンドを連続で実行する、まさしくデモ用のファイルです。コマンドライン用の実行ファイルを作るのであれば、これをコピーし、前半のList available commandsのセクションを削除し、Netflixコマンドを他のものに書き換えるだけで良いでしょう。

ブラウザからの操作を受け付ける

本来Node.jsは.jsスクリプトをサーバーとして待ち受けさせて、ブラウザからアクセスがあった時に所定の動作を行わせるためのものです。その為の基本動作を組み込んだのがhttp-bravia-echo.jsです。こちらも自分の環境にあわせてちょっとだけ修正します。

portはブラウザからアクセスする時に必要になります。Webサーバーといえば80番が標準的ですが、セキュリティの問題とか色々あるので避けた方が無難です。特に他とぶつかったりしてなければ標準の5006で良いでしょう。いくつにしたかだけ憶えておきます。???とxxxxは先ほどと同じ、BRAVIAのIPアドレスと暗証番号です。

します。最後に「&」をつけておくことで、ユーザがコンソールからログアウトしても裏で動き続けるようになります。動作テストの間はつけない方が良いかも知れません。またOSを再起動すると止まってしまいまた同じ様に起動する必要があります。OS起動時に自動起動する方法は別途ググってください。

さて、エラーもなく正常に起動したら、ブラウザから呼んでみます。

のようにします。ここでは暗証番号は使わないので注意してください。WakeUpがコマンドになります。電源オンはPowerOnではなくWakeUpでいけるようです。成功するとWebページとしては「OK」とだけ出ます。注意したいのはその操作(ボタン)を受け付ける状態になっていないとOKが返った場合でもなにも起きないということです。例えば「Num1」はテンキーの1ボタンですが、ホーム画面やNetflixアプリを起動している状態ではなにも置きます。先に「Tv」にしておいてから「Num1」にするとチャンネルが切り替わる、という具合です。「OK Google、NHKを映して」みたいなことをしたい場合、IFTTT側ではマクロ操作できないので、スクリプト側でWakeUp->Tv->Num1のように連続的にコマンドを送る必要がありそうです。音量についても1回に1目盛り上げ下げしても仕方ないので、数回繰り返すような処理が必要でしょう。JavaScriptが得意な人はこのhttp-bravia-echo.jpを直接改造すると良いと思います。σ(^^)はPHPの方が得意なので、別にApacheサーバーでホストしたスクリプトから連続で呼び出すようにしようかと思案中です。

IFTTT(インターネットから)呼び出す

IFTTTのサーバーは当然ながら自宅のイントラネット(LAN)の外にあります。なので、IFTTTアプリのWebhookアドレスとして上記の「192.168.x.x」といったアドレスを入力しても到達できません。ルーターのポート開放設定が必要だったり、利便性として固定IPアドレスやダイナミックDNSアドレスなども欲しくなるでしょう。

Netatomo + IFTTT + FHCでエアコン自動制御

SONY MESHを使ったDIYに続き、連休IoT第二弾。暑さに弱いフェレットのケージ温度見守りにチャレンジ。

前記事に書いたように、MESHは長期安定運用には厳しいという結論が出たので、今回は既設のNetatmo Weather Stationに追加の室内モジュールを購入しました。

すでにIoTまみれの我が家ではスマホで室温が確認できるガジェットはありました。iRemocon Wi-FiやFutrue Home Controllerなど。また富士通ゼネラルのエアコンにもスマホコントローラーを追加してあり、アプリから室温をチェックできます(運転中のみ)。ただこれらはその時々の温度はわかるものの、継続的にログをとってくれないので、例えばエアコン切って出かけている間にどれくらい温度上昇しているか、というのを振り返ることができません。

そこでログがとれるNetatomoです。もちろん本体単体でも可能なのですが、それはそれで別の部屋で使いたかったので、オプションの屋内用追加モジュールとあいなったわけです。また屋内用追加モジュールは乾電池式なので配線をかじられたりといった心配も不要だったのもあります。

本体との通信はWi-Fiではない(Bluetooth?)ので、通信距離的に不安がありましたが、とりあえずきちんとログがとれてるぽいので一安心。

さて、Netatmoは専用アプリでログを確認できるのはもちろんですが、IFTTTやYahooのmyThingsといった連携サービスとつながることも特徴です。これらのサービスで数値を監視し、閾値を超えたらメールするとか他の機器(例えばエアコン)を操作するといったことが可能です。これらはオンラインサービスなのでMESHと違い、その場にスマホなどがないと動作しないといったことはなく、一度設定してしまえば単体で動作し続けます。

以前からmyThingsでiRemocon Wi-Fiと連携させて、温度が上がったらエアコンを入れる、下がりすぎたら切るといったレシピを設定していたのですが、やたら不安定でエラーが返るのと、iRemocon Wi-Fiの外からの制御に月額有料プランの登録が必要などがあり、今回IFTTT(イフト)に乗り換えることにしました。

設定してみると、myThingsでは室温と騒音しかトリガにできなかったのが、IFTTTではさらに湿度、CO2濃度、気圧、雨(要屋外雨量モジュール)、風量(要屋外風量モジュール)と、Netatmo Weather Stationが計測できるあらゆる数値をトリガにできることが判明。Netatmo使うならIFTTTが断然オススメです。ただしiRemocon Wi-Fiを操作できるのはmyThingsのみなので、こちらを(外出先からの利用が無料なレンタルプランで)ご利用の方はmyThingsを検討してもいいかも知れません。myThingsならiRemocon Wi-Fiの温度情報も利用できるのでNetatmo自体不要という話も。IFTTTからGmailかなにかのWebサービスを経由してmyThingsを叩いてもいいかも知れません。

今回は本体買い切りしてしまい、WANからの利用は有料プランが必要になる我が家ではiRemoconの利用を諦め、Maker Webhooksという指定URLを叩いてくれるモジュールを使って、iRkitやFuture Home Controllerを制御することにしました。Future Home ControllerのWeb APIを叩く設定はこんな感じ。Future Home Controllerの設定画面から目的のデバイスで目的の信号を発するためのURLを取得することができるので、これをコピーしてきます(IFTTTが外から呼び出すので、remote webapi経由のURLアドレスを使用します)。例えばこんな感じ。

https://fhc.rti-giken.jp/api/elec/action?webapi_apikey=(APIキー)&user=(メールアドレス)&elec=リビングエアコン&action=冷房普通

で、下がMaker Webhooksの設定画面ですが、「Surround any text with “<<<” and “>>>” to escape the content」と注意書きがあるので、とりあえず日本語部分を<<< >>>で囲ってこんな感じにしてからペースト。

https://fhc.rti-giken.jp/api/elec/action?webapi_apikey=(APIキー)&user=(メールアドレス)&elec=<<<リビングエアコン>>>&action=<<<冷房普通>>>

あとは写真の通りに、MethodとContent Typeを指定。Bodyは空でOKです。

■エアコン自動運転でよくね?という方へ

ここまで読んで、「エアコンで希望の温度設定にして付けっぱなしにしとけばよくね?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。まぁ確かにその通りなんですが、居室、寝室など人が住む部屋だとやはり主観で寒いなと思えば弱めたり切ったりしてしまいますし、そのまま出かけてしまうこともあります。むしろ付けっぱなしの覚悟ができる真夏より、「今日は涼しいからエアコンいれとかなくて大丈夫かな」と思って出かけると急激に暑くなるような今時分の季節が危ない。そんな時に保険として、人がどんな設定をしたり切ったりしていったも、一定温度を超えたら強制的に冷やしてくれる存在が欲しいのです。実は富士通ゼネラルのエアコンには「みまもり機能」というのがあり、高齢者の熱中症防止に室温が30度を超えたら自動的に冷房が入る設定があります。リモコンで電源を切っていても発動します。ので今回は自分で取り付けた部屋は全部富士通ゼネラルにしました。惜しいのは30℃固定なので人間にはよくてもより暑さに弱いフェレットにはまだ不安です。是非ユーザが温度を選べるようにしてほしかったですね。

 

SONY MESHで試す便利IoT(?)システム

連休中、諸般の事情であまり出かけられなかったので、IoT DIYにチャレンジ。

第一弾はSONYのMESHを使ったもの。MESHは、タグと呼ばれる小さなブロック状の製品群で、それぞれ光センサ、加速度センサ、温度湿度センサをもつ入力系や、LED点灯、GPIO(モーターなどの外部制御)などの出力系など機能をもっていて、それをスマホアプリでプログラミングして所定の動作を行わせるというものです。例えば、温度センサタグが所定の室温上昇を検知したら、LEDタグを光らせる、みたいな感じ。

今回は、加速度センサのついたMoveタグ、照度センサのBrightnessタグ、人の動きを検知するMotionタグを購入しました。

ソニー Sony MESH 動きタグ(Move) MESH-100AC

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ソニー Sony(ソニー) MESH 明るさタグ(Brightness) MESH-100PA

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ソニー Sony(ソニー) MESH 人感タグ(Motion) MESH-100MD

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■Moveタグで猫のトイレログ

我が家の猫用トイレはシステムトイレで、つり下げ式のドアがついています。ここにMoveタグをとりつけ、猫が出入りしてドアが揺れたことを検知し、IFTTTを経由してGoogle Drive上のファイルにタイムスタンプを書き込むようにしました。それだけでは意味はないんですが、追々は入った時刻と出た時刻の差分をとって、滞留時間を算出することで、大きいのか小さいのかを判別できたらなと思っています。大きいのならすぐに回収した方が部屋が匂わないんですが、さぁ寝るぞと部屋を暗くした途端にトイレにいく習性があるので、いつももういちど電気つけてメガネしてトイレまでチェックしに行くべきか悩ましいんですよね…だからこれで大小が判別できる仕組みが作れればなと。現在は分析用のログを収集中。ただ砂かけの代わりか、このドアをガリガリ叩く癖があるので、そういう細かい振動は排除するとか、飼い主が掃除のために開け閉めしたのも除外しなきゃとか、そもそもどのタイミングが大だったのか小だったのかというデータをあわせてとらないと分析しようがないので、色々めんどくさくなってきたw。

現状のMESHラインナップでは無理ですが、ラズパイとかでカメラ映像をとって差分で茶色い物体を検出するとかした方がいいのかも。

■Brightnessタグで来客検知

我が家のドアホンは録画機能などがあるのはいいんですが、肝心のベル音量がリビング以外の部屋で聞こえづらく、宅急便などに気付けないで持ち帰られてあいまうことが多々あります。

しょうがないのでこの音センサでワイヤレスチャイムを鳴らす製品を買ったんですが、やはり音をトリガにすると誤反応が多い…

サウンドモニター セット X870

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そこで、Brightnessタグを写真のように貼り付けて(黒い側にセンサがあります)、ドアホンが鳴らされて液晶が点灯した明るさを検知するようにしてみました。

人感センサータグは色々応用が利きそうだと思って買ったんですが、まだ具体的になにかの用途には使っていません。一応廊下などに置いておくと人や猫が通った時に反応するところまでは確認しました。精度はまずまずです。

■MESHまとめ

MESHはBluetoothでスマホと通信し、スマホアプリを介して連携をするので、厳密にはIoTとは言えないかも知れません。実用上は以下のような弱点があります。

  1. プログラムをしたMESHアプリが入っているスマホ/タブレットがその場にないと動作しない
  2. バックグラウンド動作は一応できるが、1台のスマホで1度に1つのプログラムしか動かせない
  3. Bluetoothでペアリングして使用するので、1台のスマホ/タブレットからしか使えない
  4. バッテリーが2,3日〜数日程度しかもたない(タグの種類によってまちまち)

など。来客モニタは自分も在宅なことが前提なので別にいいんですが、猫トイレログなんかは留守中も動作して欲しいわけなので、持ち歩くスマホではなく家に置きっ放しのiPadで設定する必要がありました。ので、ちょっと設定をかえたいな、と思ってもスマホからはできずiPadを探しに行かねばならなかったり。MESHのプログラムはあくまでアプリ上で動くもので、その結果の動作をクラウドに連携させることはできますが、あらゆる端末からクラウドを介してプログラム自体を管理するようなものではないのです。

これらを鑑みると、MESHはあくまでプログラム学習ツールであって、その場で動かして「わーい」って言うにはとて簡単で良いのですが、実用的、継続的な機能をもたせるIoTデバイスとしてはちょっと厳しいかなという感想です。どうせならAPIを公開して、Raspberry Piなどからでも利用できるとかなれば、あとは電源だけ常時給電してやればなんとかなるんでしょうけど(ちなみに充電端子はmicroUSBなので、モバイルバッテリーなどでも充電可能です)。