このタイミング(mini発売前週)でHomePod追加購入、ステレオ化

仮想DOLBY Atmosが使えるというので、同mini発売直前にも関わらず勇んで買ってきたHomePodですが、正直低音が強いだけでイマイチな印象でした。スマートスピーカーとしてはHomeBridgeと組み合わせることで結構良いカンジなのでiPhone 12 Pro Maxと一緒にminiも発注済みでしたが、どうしてもHomePodの実力が知りたくなり、結局同居人の出資も受けて追加で買ってしまいました。

もともとは自室のながら見用の15インチモニタにサラウンド環境を追加したくて買ったんですが、出力的にオーバースペックな感じがしたので、リビングの55インチBRAVIA用に移設。先日交換したばかりのFireTV CubeとApple TV 4Kも逆に戻し、自室のCubeにはEcho dot 2台によるホームシアター機能を設定しました。

で、HomePodのステレオ化でしたが、こちらはかなり満足しています。180cm幅のローボードの両端においてステレオ感が出やすいせいか、かなり広がりを感じます。また強すぎると感じた低音もニトリの安テーブルより共振が抑えられたのか、HomePodが自身のチューニングをしたのか、はたまた自分の耳が慣れたのかわからないですが、当初ほどは無駄に響いてる感は軽減し、心地良いレベルになりました。なるほど、ステレオ化した人が口を揃えて「これはこうやって使うものだ」「最初からペアで売るべき」などと言う気持ちがわかった気がします。高音と低音のバランスと水平方向の広がり感はほぼ不満がありません。欲を言えば音楽用としては部屋の対角位置に2台おけばさぞ部屋中に音が広がるんだろうなぁと思いつつ、やはりテレビを組み合わせたいのでテレビ両脇というレイアウトは動かせない感じ。3台を切り替えて使えれば…。一方で垂直方法の広がりはAtmosコンテンツを含めて期待ほどではないかなという印象。良いコンテンツが見つけられてないだけかもですが、「すげー!上から音がする!」って感じはないです。以前使っていたのがトールボーイスピーカーだったせいかもですが、ステレオHomePodは耳の高さで鳴ってるなぁという感じがします。もうちょっと高い位置に設置したら変わるかな?

音楽用としては8点、映画用としては6点というとこですかね。ただサラウンドではないアニメとかを見るには8、9点はいくと思います。

あとナリの割にがっつり低音が鳴るので、戸建てとはいえ隣家への漏れが心配。どうせテレビ台の裏の窓はつぶしてるので、なんか防音処理でもしたいところ。

miniはキャンセルしてもいいかなと思ったんですが、まぁApple Storeだしむしろ試してからの返品でもいいかなとか。デスク周りに置いて通話用にしてもいいかも。できればこのテレワークのご時世なのでPC/MacにUSB接続したらマイクスピーカーになってくれないもんですかねぇ(iPhoneの通話用には使えるはず)。

 

HomePodの購入と進化したHomebridgeの再導入

まもなくHomePod miniの予約受付が始まりますが、我が家ではこのタイミングで無印の方(デカい方)のHomePodを買ってしまいました。次期アップデートでDolby Atmosに対応するという情報があったからです。ちょうど先日リビングのBRAVIAにFireTV Cubeを導入した為、余ったAppleTV 4Kを自室に移設し、15.6型の液晶ディスプレイと接続したはいいですが、内蔵スピーカーはショボくてどうしようかなぁと思っていたところだったので。我が家は引越後もAVラックに収まる薄型のAVラックの選定が進まずホームシアター再建も適っていないので、とりあえずDolby Atmosを体験できるのはいいなと。まぁ15.6インチでAtmosに対応してるような映画をじっくりと鑑賞しようとは思わないので、あくまで体験くらいですが。

残念ながらこのAtmos対応はハードウェアの制約で大きい方のHomePodのみ。サイズやステレオ化(2台購入)しやすい価格、デザインでいったら新しいminiが欲しいところですが、、まぁそっちはそっちでいずれ買うかも知れません。インターコム機能もEchoのより便利そうですし。

■インプレッション

・音質

なんか音質を推す情報を多く見受けられましたが、個人的な評価としては低音番長でイマイチという印象です(勿論そう書いてる人も多くいます)。しかもイコライザなどの調整機能が皆無なのでシンドイ。BGMとして流してると唐突に低音がズンドコ鳴り出して気になったりする。HomePodからApple Musicを鳴らすのではなく、「ミュージック」アプリからAirPlay経由で鳴らす時にはイコライザをかけることもできるようですが、それはそれで手軽さが失われるしなぁ。音楽用としてはちょっと期待外れ。当初の目的であるテレビ用のスピーカーとしてはまぁ迫力は出ます。

Atmosをひとしきり味わったら広いリビングに移設して、自室にはminiを2台で買い直そうかな…

・使い勝手

ちょうどApple Oneが始まってファミリーアカウント契約をしたので、久しぶりにApple Musicを利用できる状況になったのもあいまって、なんとなくBGMを鳴らしておく、というには重宝しています。Apple MusicはEcho(=FireTV Cube)からでも流せるので、リビングでも聞けて良いです。「この曲好き」「この曲嫌い」をフィードバックし続けることでどれくらい好みの曲が集まってくるか見守り中ですが、ちょっと面倒くさい。どうせ手元にあるので、上部のタッチパネルから音量と一緒にLike, Dislikeボタンで操作できるようにしてほしいものです。

ハード的にはマイクアレイで聞き取り性能はよいはずですが、他のスマートスピーカーと比べて突出して良さは感じてないです。音楽が鳴っている時の認識率は上々な気がします。そちらかというとソフトウェア的に認識できる言葉が少ないという方が致命的かも。返答が「はい」「了解しました」などと簡潔なところは好印象。

上部にせっかくカラーディスプレイを搭載してる割に、あまり活用できてない気がします。聞き取り中のインジゲーターがモヤモヤでますが、遠めでの見やすさはEcho dotなどのLEDリングには遠く及びません。近くによって真上から覗き込まなければ見えないので。操作としてもSiriのアクティベートと音量の+/-くらい。上にも書きましたがもう少し色々なインタラクションに活用してほしいものです。

■日本ではHomeKit対応製品がほとんどない。せやHomebridgeを再導入したろ!

Google HomeやAmazon Echoではサードパーティ製品をリンクすることでスマートホーム用IoTを簡単に連携させることができます。実際にAPIを調べたわけじゃないですが、おそらくWebというかインターネット経由でアカウントを紐付けできる仕組みさえ作れば連携させられるので、後付けでの対応がやりやすいものと思われます。一方でAppleのHomeKitはそういうスキルのような拡張はなく、ハード自体が最初からLAN内でHomeKit対応機器として検出可能でなければならず、おそらくですが対応の敷居が一段高いのじゃないかと思います(あるいは単にライセンス費用が高いとか?)。ともあれこと日本においてはHomeKit対応の製品はほとんど見付かりません(Siri対応といってるやつはiPhone上でアプリで連携させるだけなので除外)。海外勢のフィリップスとかデロンギみたいな製品で「日本でも売ってる」みたいな製品くらいです。また赤外線コントローラーやスマートタップみたいなものもほとんど存在しないようです。Google HomeやEcho対応品は中華製で山ほどでているのとは対称的です。

そこで簡単なサーバー構築スキルは必要となりますが唯一の解決策がHomebridgeというサーバーソフトウェアです。多くのプラグインと組み合わせて、ネットから操作可能なデバイスをHomeKitから制御できるように仲介してくれます。これのプラグインの中に国産の赤外線コントローラーであるNature Remo用のものがあるので、結果としてHomePodやSiriからNatureRemo経由で赤外線リモコン家電を操作できるようになります(繰り返しになりますがNature Remo自身がSiri対応といっているのとは全く関係ない手段で連携を実現しており、iPhone無しでも操作可能です)。

node.jsという環境で構築されたHomebridgeサーバーを常時稼働させておく必要があるので、RaspberryPiのような超小型サーバーを用意するのが定番ですが、我が家には既にLinuxサーバーがあるので今回はそちらを利用。数年前にも一度構築したのですがずっと放置してあったので、node.jsのバージョンアップ含めほぼイチから再構築しました。

手順についてはこちらの記事が大変参考になりました。いつのまにやらWebブラウザから設定や操作が行えるGUIが備わり大進化していたようです。

我が家では、

  • Nature Remoを通した照明やエアコン操作
  • Dysonの空気清浄機 Pure Coolの操作
  • Netatmo Weatherからの気温、室温、湿度などのセンサー値取得

などが実現できています。AndroidTV搭載BRAVIA用のプラグインもあるのですが、ざっと触った限り認証が上手くいかず、HomePodと別の部屋なので優先度は低くてまだ放置してあります。IFTTTプラグインなどもあるようなので、活用すればもう少し凝ったこともできそうですが、とりあえずHomePodかもGoogle HomeやAmazon Echoでやってる照明、エアコンなどの操作という意味では一旦完成。

ちなみに上記記事で照明操作に使っているHomebridge Nature Remo Cloudプラグインは我が家では上手く動きませんでした。Nature Remo側で「照明器具」として登録できないマイナーメーカーだったり、ON/OFF信号が共通のトグル動作だったりしたせいもあるかも知れません。代わりにHomebridge Nremoを利用しました。こちらはNature RemoのローカルAPIを利用するもので、

  • Nature RemoのLAN内のIPアドレスを固定する
  • (Nature Remoアプリで登録したかどうか関係なしに)1ボタン毎の信号データを黒画面などを駆使して取り出し、設定ファイルに貼り付ける

などの手間が必要で、ネットワーク周りに詳しくない人にはやや敷居が高いですが、メリットもあって、

  • 複数信号の連続送信を割り当てられる
  • 連続送信時のインターバルも指定できる

というのが上記の「ON/OFF信号が共通のトグル動作」の照明器具の操作に非常に都合が良かったです。通常、機器自身がスマートデバイスでなく赤外線信号に頼った操作をする場合、壁スイッチや付属リモコンで操作されたことをコントローラー側が検出できない(今照明が点いているのか消えているのか捕捉できない)ので、こういうON/OFFが同一信号のものは相性がよくありません。スマホでON操作をしようがOFF操作をしようが、現時点の状況に応じて照明器具側で動作がかわってしまうから意図しない逆転状態になります。これを回避するにはON操作に「全灯」信号を割り当て、OFF操作に「常夜灯」信号を割り当てるなどの苦肉の策が必要になります。将来的に赤外線コントローラーでスマート化を考えてる人は、照明器具を買う時に、リモコンでONボタンとOFFボタンが別になっているかどうかを気にしておきましょう!

で、まぁ我が家も一部の部屋に安い無名メーカーの器具を買ってあったりして、OFF=常夜灯で誤魔化したりしてたのですが、この連続信号送信ができることで事情がかわってきます。例えば「常夜灯信号→ON/OFF共通信号」のように連続操作してやれば、一旦常夜灯ONになるので、次にON/OFF共通信号が来たら必ずOFF動作をすることになります。これでOFF操作に対して必ず全消灯という結果が得られるようになりました。参考までに設定例を上げておきます。

カインズホームで2,700円くらいで買った激安照明器具のリモコンはこんな感じ。E-Brightというのがブランドかな?

廉価機種のご多分に漏れずON/OFFボタンが共通で、それをは別に畳数(明るさ)別のダイレクトボタンがあります。通常は目一杯の明るさである8畳モードを常用するので、

  • 点灯させたい時:8畳ボタンを押す
  • 消灯させたい時:8畳ボタンを押した後でON/OFFボタンを押す

という動作をさせれば良いことになります。実際の設定がこちら。

まず8jouとpower_toggleという2つのボタンを定義し、それぞれの信号データを調べて貼り付けます。次に「command_order」というブロックの中に、onとoffをいう定義を作成。これがそれぞれHomeKit経由で点灯、消灯指示が来た時の動作ということになるわけです。onの時は8jouボタンを押す、offの時は8jouとpower_toggleを連続して押す、となります。形式はjson準拠で書くので、カンマの有無などに気をつけてください。同じ階層の行はカンマで区切りつつ列挙しますが、最後の行にはカンマをつけてはいけません。

また2連続でボタンを押す時の間隔はdelayAfterのところで指定します。ウチでは0だと上手く動作しませんでしたが、200(ms)空けておけば充分のようでした。

この辺の設定追い込みができるところが、Google HomeやEchoにはないアドバンテージです。めんどくさい反面、お仕着せのスマートホームスキルでは難しい操作も実現できます。赤外線コントローラーも少し高いけどNature Remoにしといて良かった。例えば、ONするとテレビの電源を付け、BSモードにし、1chを選ぶ、みたいな信号を順に送って「Hey Siri, NHK BSをつけて」みたいなことも実現できそうです。

 

 

 

Oculus Quest2 コントラーラー用のストラップ装着。白でいい感じに。

Oculus QuestなどのVRゴーグルでBeat Saberのような動きの激しいゲームをする時、コントローラーのスッポ抜けが不安になります。もちろん最初から紐状のストラップがついてくるのですが、いちいち付け外しが面倒です。また握りを開くとスポっと落ちて手首にぶらさがった状態になり、VRゴーグルをしたままもういちど握り直すのが困難です。

それに対して、こういうグリップを掴んだ状態で指の甲を囲うようなタイプは、グリップの握りを開いても位置が保持されるので握り直しができ、より自然なフィーリングでゲームに挑むことができます。

初代Questでは当時国内では選択肢、流通がほとんどなく、並行輸入で買った気がします。使用感は良かったのですが、グリップ部分を覆うようなカバーのせいで電池交換が面倒でした(そして初代は電池トラブルが多かった…)

Quest2でも一応装着はできたのですが、今回カラーが白になったので合わせる意味も兼ねてこちらに買い直しました。海外発送だったので少し日にちがかかり

取り付け方法を示すマニュアルの1枚すらついておらず少し悩みましたが、片方を電池ブタを開けた中にある純正ストラップ取り付け穴に差し込み、もう片方はシリコンリングをコントローラのリングにとりつけ、あとは手のサイズにあわせて面ファスナー同士を貼り付けて完了です。

取り付けた状態

やはり白には白がいいですね。素材はPUレザーという合皮の一種。肌触りも良いカンジ。前のは靴紐のような伸縮性の高い紐で締め付けてる感じがありましたが、こちらは面ファスナーの貼り付け位置でキツさを調整でき、辺りも線ではなく面なので締め付け感がなく気持ちが良いです。純正付属品にして欲しいくらいの出来かと。あとは耐久性とか汚れがどうなのかとかは今後。

テレビがスマートディスプレイに!~Amazon FireTV Cube

我が家のスマートスピーカーはGoogle Homeが主力だったんですが、前居でFireTVとEcho dot 2台でステレオスピーカーとして使っていたのが余ったのと新居の部屋数が増えたのもあってEcho dotを再活用すべく再セッティング。トリガワードも「OK, Google」より「Alexa」の方が短いし、動作やスキルも初期の頃より良くなってる印象で見直しが始まりました。

Web情報の調べ物とかには依然Google優位ですが、赤外線コントローラーを介した家電操作なら遜色ないなという感じ。またAmazonの方がハードウェアのバラエティが豊富です。例えばコンセント直付けで安価なEcho Flexとかクルマ用Echo Autoなど。

今回はそんな中で、Fire TV Cubeを導入してみました。

こちらはFireTV系列の商品ではありますが、スマートスピーカーを内蔵しておりEcho dot相当の用途にも使える上、HDMIで接続したテレビの画面をディスプレイ付きモデルEcho Showのように使うこともできます。そしてもちろんFireTV端末なのでAmazon Prime Videoなどの映像ストリーミングを視聴できるわけですが、従来のFireTV Stick(やAppleTV、Googleアシスタント内蔵テレビなど)では音声操作ができるといってもリモコンを手に持って音声認識ボタンを押しながら話す必要がありました。Google HomeならChromecastをデフォルトの出力先として設定しておけばYoutubeやNetflixのコンテンツを声で呼び出して再生はできましたが、Echo ShowやGoogle Nest Hubのように天気予報など検索結果を表示することは(たぶん)できません。たぶん、大型テレビをストリーミング視聴兼スマートデバイスとして使えるのは現状このFireTV Cubeのみなんじゃないかと。

ただしこれを書いてる当日、AmazonがFireTVとEchoの組み合わせで同等のことができるようになるアップデートを近日中にリリースする予定であることを発表したようです。

これは捗りますね。

 

まぁそれはそれとして今日現在で使えるFireTV Cubeです。いちいちリモコンを探して音声ボタンを押さなくても動画が再生できるのが素晴らしい。HDMI CECに対応しているのでテレビの操作も行えます。有線LANアダプタが付属しているのも極力有線で使いたい私的にはGood。現状リビングのBRAVIAに接続してあったApple TV 4Kを置き換える形で接続しました。AppleTV+コンテンツを見たくなったらまた必要になるかも知れませんが、現状アニメやYoutubeを見る分にはApple TVである必要はほぼないかなと感じています。

便利なのは安価なネットワークカメラであるATOM CamがAlexa連携できるので、例えば「Alexa、猫トイレを見せて」なんて言えばテレビが点いて猫トイレの様子が見られるところ。

多少遅延が大きい(数秒)気もしますが屋内監視カメラとしてはこの上なく手軽です。防水モデルが出たら玄関や車庫などにも追加設置したいところです。

■AlexaかGoogle Homeか?

Google Home/Nestシリーズと比べてEchoやFireTV CubeなどのAlexaデバイスがまだ負けている点として、

  • 複数ユーザでの利用ができない
  • インターネット調べ物系が弱い
  • 音声認識精度も一歩負けてる気がする

辺りでしょうか。「呼びかけ」「アナウンス」などを家族のスマホから使おうとすると、自分のAmazonアカウントでログインさせないといけない点。実質それで困ることもないっちゃないですが、セキュリティ管理をしっかりしたい派にはちょっと抵抗があります。共有アカウントを作ると、それはそれでプライム会員にならないと使えない機能が出てきたりで、解決にはならない気がします。

調べ物では近隣店舗の営業時間を調べたりするんですが、Alexaだとチェーン店の名前だけで聞いた時に最寄り店舗がきちんと出なかったり、「わかりませんでした」と言われたり、地名の読み方がおかしかったり、イマイチな結果がになることが多い印象。

アドバンテージとしては、

  • ハードウェアの多様さ、安さ
  • 「呼びかけ」「アナウンス」周り

かな。Google Homeもminiが投げ売りされてたりはしましたが、最近さすがに見かけなくなってきています。2千円台で買えるEcho FlexがあるAmazon優位じゃないでしょうか。またGoogle HomeもDuoを使えばインターホン的に使えそうですが一斉呼び出しはなかった気がします。この辺りはAppleがHomePodでかなり強化してくるようなのでそれはそれで興味があるところです。

現状、用途毎に一長一短あるし、家族の慣れもあり、いきなりGoogle Homeを全廃してAlexa系に移行することは考えられないですが、家電コントローラーとインターフォン用途としては安く買えるチャンスをみて家中で使える体制を構築していこうかなと思います。

 

1歩戻ったが3歩進んだOculus Quest2ファーストインプレッション

Oculus Quest2買いました。初代からの買い換えです。

初代からの主な違いは

  1. 処理能力向上
  2. ディスプレイの高解像度化
  3. しかし有機ELから液晶に退化
  4. Wi-Fi6対応
  5. 10%軽量化
  6. IPD調整が無段階から3段階に簡素化、かけたまま調整が不可に
  7. ヘッドバンドがゴムバンドに退化(?)
  8. オプションパーツの充実
  9. ボディカラーがブラックからホワイトに変更
  10. ちょっと安くなった
  11. 最大ストレージが128GBから256GBへ倍増

などがあげられると思います。

ゲームするには1.が非常に重要。スタンドアローンVRはスマホ用プロセッサを使っていて性能は限定的なのでそこで少しでも高速化すればより高度な体験が期待できます。ただし現状ではQuest2に特化、最適化したゲームがどれくらいあるのか不明です。

またディスプレイが片側1,440✕1,600から1,832×1,920に高解像度したのも大きなトピックです。動画などは(ソースの解像度さえ足りていれば)より鮮明になると期待されます。またリフレッシュレートが将来のアップデートで72Hzから90Hzに向上します(1秒間に画面を90回書き換えると言う意味です)。この数字は一般にVR酔いを起こしにくくなる境界値とされています。初代はそれを下回っていたわけですね(あんまり気になりませんでしたが)。

逆に残念な点は有機ELだったディスプレイデバイスが液晶に先祖返りしてしまった点(Oculus Goと同じ)。高解像度化しやすい反面、発色や黒の沈みに違いが出るので映像デバイスとしてみると残念なところです。解像度をとるか発色をとるかで今回は前者を優先したということなのでしょう。次は是非同じ解像度で有機ELに返り咲いて欲しいものです。

また頭に固定するバンドもOculus Goを思い出させるゴムのバンドになりました。これは退化というかどうかは微妙なところで、本体の軽量化と寝転がって視聴できるという点ではメリットでもあります。また別売りのELITEストラップと交換することでPSVRのようなダイヤル締め付け式のバンドにすることもできます。単純にユーザの選択肢が増えた、と捉えるのが正しいかも知れません(値下げ分が相殺される感じですが)。

Quest 2 Eliteストラップ

Quest 2 Eliteストラップ

5,500円(08/06 01:18時点)
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個人的には、たまたま仕事の昼休みにネットみたら新型が発表されていてAmazonで予約開始していたのでとりあえず注文した、くらいのノリでした。まぁ解像度が上がるなら試してみるか、と。結局発売ににAmazonから発送されず、キャンセルしてビックカメラ店頭で入手しました。すごく動画やアプリをローカルに貯め込む使い方はしてないですが、それでもこの二択だと64GBは最低限でストリーミング専用に割りきる感じになりそうだったので256GBにしておきました。

■レビュー

・装着感

メガネ的なスペースはほぼ変わらない模様。初代用のシリコンカバーも一応つきました(少しフィット感がないような気も)。今のメインメガネだとQculusを外した時にメガネもひっかかって一緒にもってかれるのも同じ。メガネスペーサーも付属してますがこれはレンズからの距離をとる為のものなので意味無し。しかしQuest2には別売りの広い顔用のフェイスパーツが含まれるフィットパックが用意されています。今は品薄で買えませんが、入手可能になったら試してみようかと。

Quest 2フィットパック

Quest 2フィットパック

Amazonの情報を掲載しています

10%軽くなった実感はさほどないです。それよりも標準のゴムバンドによる締め付け感が馴染めず。Oculus Goと違って縦向きのバンドもあり、また横バンドも長さ調節機能があるんですが、トータルなフィット感、ホールド感は初代に及ばない感じ。そこで即日ELITEストラップを追加発注。バッテリー付きは品切れでした。

ELITEストラップならからい装着感が改善されます。初代以上でしょう。ただし後頭部にハードパーツがつくのでゴロ寝動画視聴とかには向かないという一長一短です。また使ってない時の場所取り具合はELITEストラップの方が大きくなります。

付け替えは簡単で慣れれば1分かからないでしょう。なので自宅でじっくり使うにはELITEストラップ、ちょっと持ち出して使う時は標準バンドという使い分けもできるかも。

・画質

スペック通りの印象です。解像度向上と液晶化による黒浮きの一長一短。どちらも初代を知ってると確実に違いを感じます。進歩としてはドットの格子がかなり目立たなくなっていて、白のベタ面などが純粋な白に近い見え方になりました。逆に退化としては黒が明らかにグレーです。どちらもはっきり感じられるのは電源を入れた直後の真っ黒の場面にOculusのロゴ(横長の楕円)が浮かび上がるところです。初代だと電源を入れても真っ黒なところはほぼ変化せず、真っ白なロゴだけがふわーっと浮かび上がります。しかしQuest2では視界全体がグレーに点灯します。それだけっちゃそれだけなんですが、実際に映像をみる時に常にダイナミックレンジがそれだけ削られてるんだなぁと思うと残念な気持ちになります。まぁQuest2から使い始めた人やGoからの乗り換えならそんなに気にならないのかも知れません。動画などを観る時は少しだけ輝度を落とすと良さそう。これからQuestを処分してQuest2に乗り換えようという人は、先にQuestを初期化し梱包してからQuest2の電源を入れましょうw。私はQuest2の初期設定が一通り終わった直後にQuestの初期化作業をしたのでこの違いをより強く感じてしまいました…

現在、90Hz化はβサポート段階でSideQuest経由で有効化できるようです。試しに有効にしてみたところスルー画がヌルヌルになった気がします。Beat Saberはかわったようなそうでもないような。

・レスポンス

厳密に比べたわけでないですが、ホーム画面のレスポンスやアプリの起動などが体感的に速くなってる気がします。またWi-Fi6に対応したおかげか、ストリーミング動画でシークした時のレスポンスがかなり実用レベルになった気がします。ただこれは最近ウチが引っ越して回線速度が大幅に向上したことも効いてるかもしれず。

速度的なことでいえば、本体内に録画をした時やスクリーンシェアをした時などに遅延や音ズレがあってあまり積極的に使って来なかったんですが、それも改善するといいなと思います。というか以前はテレビに出そうと思うと、一旦スマホアプリ上にミラーリングして、それをAirPlayやChromeCastでテレビに映していた気がします。いつのまにか直接Chromecastにミラーできるようになっていました(初代でもアップデートでなってるかも)。そのせいか性能があがったせいか、遅延はかなり少なくなってます。まだそれでも0.5秒くらいは差があってプレイしてる側からするとエコーがかって気持ち悪いですね。オーディエンス側からなら例えば身振り手振りと映像はそれなりにシンクロして楽しめるくらいにはなってるかも。録画はまた追って試してみようと思います。

・コントローラーの電波切れ?

初代でBeat Saberをやってコントローラーを振り回していると、時折通信途絶でゲームが止まってしまう現象がよく取り沙汰されていました。ウチでもよく起きて萎えてしまったのを憶えています。最新の改善状況は追ってないですが、当時言われていたのは遠心力で乾電池が動いてしまい接点から瞬間的に離れてしまうことで再起動が起きているのでは、ということでした。電池に輪ゴムを巻いてコントローラー内で動かないようにするというハックも流行りました。それを踏まえて新型のコントローラーの電池スロットを眺めてみるとかなりしっかりと固定されてる印象があります。少しゲームをやりこんでみないと確かなことは言えませんが、もしかしたら改善されているのかなと期待が持てます。

■まとめ

ゴムバンドがイマイチですが、それは値下げ分でELITEストラップを買うことで相殺できて良しと考えましょう。なので唯一最大のネガは有機ELではなくなってしまったことかなと思います。それ以外は解像度向上(格子の目立たなさ=没入感の向上)、処理性能&通信速度アップによってより快適な正常進化を遂げたなという印象です。