PS5の配信動画の快適さと純正リモコン

PS5を導入しても、ネイティブ対応のソフトはこれといってやりたいのが選び切れず、Division2をやり返したりしてロードの身近さを体感しているくらいです(測ってないけど比較的快適になった気がします)。

そんな中で一番感心している点はYoutubeなどストリーミング動画をみる時の出画の速さ。途中Wi-Fi6中継機を挟んだEthernet接続なんですが、グルグルなしでパッと再生が始まります。一覧でフォーカスした時点で先読みでもしてるのかと思ったんですが、シークもポイントを確定したら瞬時で動き出します。これが同じハブにEthernet接続のAppleTV 4Kだと絵が出るまで3秒くらいあって、動き出すまでもう1秒という感じ。シークバーの操作自体はスライドパッドのAppleTVの方がスムーズで素早いんですが、確定の押し込みをした後でやや待たされる。ちなみに別室のFireTV Cubeはその中間くらい。Apple TV 4Kにはもう少し頑張ってほしいですね。

テレビでの動画視聴端末としてもPS5は優秀かも知れません。ただせっかくつい先日AppleTV 4KにHomePod 2台の体制を構築したばかりで、さすがに音はそちらの方が良いので悩ましい…

でもまぁYoutubeでトーク中心のコンテンツなんかはPS5の方が快適だろうと、当面こっちメインにするため純正リモコンを購入してみました。本体とヘッドフォン以外の周辺機器は普通にどこにでも売ってますね。

純正メディアリモコン CFI-ZMR1
公式写真とかであまり見ない背面。本体に似た黒いライン入り。例の○×△□シボも。

Dual Senseコントローラーの場合、両手で持たなければいけなかったり、PSボタンで起動した後、ホーム画面で「メディア」タブ→対象動画サービスと選ばなければならないところ、こちらのリモコンを使えばNetflixとYoutubeはワンボタンで(各サービスの)ホームへ移動できます。SpotifyとDisney+は使ってないから不要ですが(というか日本でDisney+は使えないと読みました)。割当が返られるのが理想ですが、大人の事情でそうもいかないのでしょう。

■実際の使用感

手に持った感じは多少表面パネルのエッジが気になりますが、AppleTVの薄っぺらいリモコンよりはしっくりきます。

上部両側の4つのボタンは赤外線によるテレビ操作用です(電源、ミュート、音量↑、音量↓)。なにやらPS5が勝手にテレビのメーカーをHDMI経由で識別したらしく、コードも自動で設定されました。PS5がスリープの状態でこのボタンでまとめてテレビとPS5の電源が入ります(テレビの入力状態にもよるかも)。もしくは、リモコン下部のサービスボタンなら、該当アプリの起動まで一発です。ただテレビ電源ボタンでテレビを起動するのは当然ながら一瞬ですが、NetflixやYoutubeボタンはやや反応が遅いというか「あれ?反応しなかった?もう一回押すか。」ってくらい秒で反応がかかることがあります。それでも4,5秒くらい待っていればPS5が「ピッ」と鳴って電源が入り、吊られてテレビがONになり、入力も切り替わります。

惜しいのはYoutubeやNetflixアプリが直接出るのではなく、コントローラーで起動した時と同じでPSアカウントの選択画面になる点。もしかしたら登録アカウントが1人だけなら出ないのかもですが、我が家では自分と同居人の2アカウントがあり、それを選択しないとアプリ画面には行きません。まぁそりゃそうだよなという理解もしつつ、1ボタンでアプリホームまでいけないという事実は触れておきます。NetflixでもYoutubeでもそれぞれのアカウント選択画面が出ますしね。現状99%私のアカウントしか使わないので、自動ログイン設定を有効にしておくでもいいのかも知れません。

追記:自動ログインにしました。Youtubeも1アカウントの場合、

  • 動画再生した状態で右上ボタンでテレビ電源を切ると連動してPS5もレストモード(スリープ)になる
  • 再度「Youtube」ボタンを1押しすると(4,5秒待たされ)「ピッ」となってPS5が起動。テレビもオンになり、Youtubeで見ていた動画の続きが再生される

という感じになりました。そんなに多くの動画で試したわけではありませんが、電源を切った瞬間の再生位置から3,4秒は進んだところから再開されてるようです。PS5が起動してからTVが起動するまのタイムラグの分、先に進まれちゃってるのかも知れません。ウチはTVにぶらさがったHDMI機器が多すぎるせいか、入力切替に時間かかりがちなので。

 

アプリのホーム画面についてからは四方向ボタン、決定、戻るで操作するだけなので特に違和感ありません。Dual Senseみたいに×と○を取り違えてストレスにになることもなく(笑)。

AppleTV 4Kと比べて選択操作は一長一短。1押し1動作のアイコン選択などはこちらの分離ボタン式の方が手早い感じ。一方、シーク操作は移動量を直観的に指定できるApple TV (Siri Remote)の方が圧倒的に楽。Youtubeとかで無駄にダラダラ長いコンテンツをサムネイルを見ながら早送り、とかいう場面だとApple TVですかね。先に書いた通り、選んだ箇所の動画再生が速いのは圧倒的にPS5なんですが…

ちなみに本リモコンの左右ボタンと◀◀/▶▶ボタンは動作な同じぽいです。1押しで10秒ジャンプ。長押しすると、テッテッテーと進みますが、AppleTVのように狙ったところで止めるのは難しいです。また最後に決定または再生/ポーズボタンをおして確定しないと再生は始まりません(ただここで先読みをしているのか、おした瞬間に再生がスタートします)。

 

そんなこんなでAppleTVと比べると一長一短ですが、PS5をもっていて動画もよく見る、他に動画端末は使い分けてはいない、という人にはオススメできる周辺機器だと思います。

 

AirPods Proの使い勝手と音質を強化 ~コンプライのイヤーチップに交換

AirPods Proの一番不便で恐い点はポロっと外れる点です。イヤーチップがすべすべのシリコンなので使ってるうちにスルスルっと緩んできて唐突に外れて落ちることがままあります。最近ではあまり外につけていくことはありませんが、トイレとかではいつもヒヤリとします。
なんかコンプライみたいな交換チップが使えるといいのになぁと発売当初に思っていたのですが、しばらく見ないうちに各社から様々な材質のイヤーチップが発売になっており、当のコンプライもしっかり商品化していました。



(正規価格は3,000円程度です。それ以上の釣り上げ価格で買わないようご注意ください。2020/11月末現在、発売直後で品薄のようですが、ヨドバシではまだ買えました。)

パッケージ。同一サイズが3セット入ってます。

コンプライ(CIMPLY)はイヤホン界隈では有名な交換イヤーチップのブランドで、じんわりしたフォーム(ポリウレタン)素材ででフィット、密閉感を向上させるのを特徴としています。スポンジみたいな柔らかな素材ですがゆっくりと元の形に戻るので、少し指でつぶしてから耳の穴に装着し、じわーっと復元させることで、耳の穴の形にぴっちりとフィットするというわけです。密閉することで、

  • 低音が強まる
  • 音漏れが減る
  • 外れにくくなる

といった効果が望めます。AirPods Proのような完全ワイヤレスイヤホンの場合、専用充電ケースに入らないと困るので、通常のコンプライ製品に比べるとピースのサイズはやや小さめ。S/M/Lの3サイズですが、それぞれが1ペアずつセットなのではなく、サイズ毎にパッケージがわかれて、同一サイズが3ペア入りですのでご注意ください。一旦自分にフィットするサイズがわかってしまえばその方が経済的ですね(フォーム素材は消耗が激しい)。

とりつけた状態(ピンボケ)。同じMチップで純正より少し大きい。

今回私はとりあえず純正チップで普段使いしているのがMなので同じMを注文してみました。並べて見るとちょっとだけ縦に長い感じ。でも一旦つぶして耳に入れるので問題ありません。この大きさが内圧となってフィット感を高めてくれると言えます。

かたや不安なのは充電ケースへの収まりです。

充電ケースにもしっかり収まって充電もできてる様子。

試したところギリギリ入りました。摩擦が高いので少しひっかかる感じがしますが向きに気をつければしっかり収まります。Lサイズだとどうなんだろ、、とは思いますが、さすがに大丈夫であることを確認して販売はしてるでしょう。充電ランプも点灯しているので動作にも支障はなさそう。

まだそれほど長時間つかってはないですが、いわゆるコンプライの特徴がそれぞれ感じられます。特にフィット感は高まった気がして相当暴れでもしない限り落ちない安心感があります。遮音性も上がるので本機の売りであるノイズキャンセルもより一層効果が高まった気がします。逆に外音が聞きたい時はNCをオフにすればマイクを通した音が聞けるので、物理で遮音性が高いことが難点になりにくい。AirPods Proとフォームチップはとても合理的な組み合わせなんじゃないかと思います。

強いて難点を挙げるならば、装着時にスポンジをぎゅっとつまんで小さくするというひと手間が発生する点でしょうか。横着してそのまま耳に挿そうとしても太いままだとうまく入らず落としやすくなるので、この手間は必ず必要です。

あとはできれば色は本体にあわせてホワイトがあると良かったかな。素材的に難しいのかも知れません。過去の例だと(他機種用で)グレーはあったようですので、そのうち追加にはなるかも知れませんね。

見栄え、猫かじり防止のケーブルマネジメントグッズ 二選

私のPCデスクはIKEAのFREDDE(フレッデ)という幅が180cm強もある広いものです。

FREDDE ワークステーション, ブラック

FREDDE ワークステーション, ブラック

58,800円(08/06 01:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

(注:IKEA店頭価格は執筆時点で29,990円です。お近くに店舗がある方はそちらのご利用をオススメします。または公式通販もあります。)

そしてそのデスクの上にはモニターやらスマートスピーカー、スキャナ、スマホ充電器などなどガジェットやPC周辺機器が山盛り。背面のケーブルもスパゲッティのように大変なことになっています。見栄えも悪いし、最近は猫がガジガジして断線させてしまうのも悩みの種。

ということで真面目に対策。まず目を付けたのはいわゆるケーブルラックとかケーブルストッカーの類。隠すというよりはデスク背面に棚を作って宙に浮かせるアプローチ。デスクが壁を背にしていて少しだけスキマを確保できるならよさげ。デスク面にネジで止めるようなものも多いですが、今回はデスク自体は奥行きに余裕があるので、これがいいかなと。

同じIKEAのSIGNUM(名前がカッコいい)です。デスクの下にネジ止めをしてぶら下げるタイプ。裏面とはいえネジ穴が空くことを厭わない人、膝が当たらないくらい余裕がある人にはオススメ。しかも元々2,500円だったものが今は1,500円になっているようです。永続的な値下げなのか一時的なセールか不明ですが、今がチャンスでしょう。

(注:IKEA店頭価格は執筆時点で1,500円です。お近くに店舗がある方はそちらのご利用をオススメします。または公式通販もあります。)

ネジは付属しています。ぶら下げるアームが2箇所でそれぞれにネジが2箇所。場所合わせがシビアなので、可能ならデスクを設置する前にひっくり返した状態で取り付けできると良いと思います。設置済みのデスクの下に潜ってネジ止めするのは割と骨が折れました。天板の材質にもよりますが手回しドライバーでは厳しいと思います。先に印をつけてから下穴を開けておくといいでしょう。アーム位置は前後には動きますが左右(長辺方向)には融通が利かないので、デスクの誤った間隔で固定してしまうと詰みます(詰んだw)。

でもまぁ一度設置してしまえば普通の視線では見えないので満足。1,500円ならコスパ高いと思います。

で、これはこれで購入したんですが、実は別のデスクにとりつけました。FREDDEの背面は板がついているので、背面からケーブルをいじる時に不便になってしまいます。今私の部屋ではFREDDEは壁を背にしていないので、せっかくなら後ろから直接ケーブルが触れる方がいいなと。

で、Amazonを物色していてみつけたのがコレ。

いわゆるモールの類を極太にした上、好きなところからケーブルが通れるように側面側にたくさん穴をつけました、という商品。白もあります。これで3,000円近くもすんの?と思うなかれ。なんと39cmが9本入りです。しかも直角につなぐジョイントパーツも付属しています。そう考えると1本300円くらいなので市販の細いモールと比べてもそんなに高いものでもない気がします。まずはお試しで1パック買ってみました。

ベース側にはしっかりした両面テープがついているので平面にならすぐに貼り付けられます。写真にグネーっと曲げているものがありますが、こんなには曲がりません。そもそもベースとフタがあわなくなります。基本は真っ直ぐ使うものだと想定しておいてください。

とりあえずFREDDEの裏に3本連結して真横一直線にとりつけましたが、これだけでもかなりスッキリします。AC電源ケーブルやUSB3.0ケーブルなど太めのものだとやや取り回しが悪いかも。無駄に長いケーブルをこの中で折り返したりしてると全体の太さは意外とすぐ足りなくなります。この1.5倍くらい太さがあっても良かったかも。でもまぁ最悪中を通さなくて、穴から穴へスルーするだけでも、ケーブルホルダーとして固定位置からケーブルを生やすのに使えたり、かなり便利な商品だと思います。まだだいぶ余っているのでPCデスク以外のところでも色々応用できそうです。

HomePod mini到着!

iPhone 12 Pro Maxと同時に注文したものの、こちらは送れて到着。先日無印のHomePodを2台立て続けに買ったばかりですが、スマートスピーカーとしてのSiriを見直しつつあるところなので、他部屋でも使いたくて一応買ってみました。

■音楽用スピーカーとして(まぁまぁ)

まず、音楽用としての音質ですが、ニュートラルで聴きやすい感じ。いい意味で無印HomePodの時のように「低音つっよ!」という感じにもならず、非ハイレゾ音源としては充分高音質だと感じました。大きめの音量にしてBGMとして聴くにはアリ。

一方で、デスクに置いて正面から聞くのだとやはりステレオ配置のものには及びません。下の写真のようにAmazon Echoの下位モデルdot(第3世代)を2台でステレオ化したものと比べても、やはり広がりは今ひとつ。もちろんHomePod miniも2つ買ってくればステレオになるわけですが、同じ値段でdot 3rdは2つ買えてしまうことを考えるとコスパ的には、、、という感じ。EchoもApple Music再生できますし。あとEchoの強みは低音、中音、高音を好みでイコライズできる点ですかね。HomePod/miniは自動でいい感じにしてくれますがユーザが好きにできる余地もない。

HomePod miniをステレオ化した時の実力も見て(聴いて)みたいものですが、1枚目のGoogle Nest hubもあってもう自室にはスマートスピーカーだらけだからなぁw。どちらかというと各部屋に分散してインターホンとして使いたいかも。

■操作UI(イマイチ)

基本的な操作はHomePodと同じ。折角上面にカラータッチディスプレイを搭載しているのに、用途としてはSiri聞き取り中にモヤモヤを表示するのと音量+/-ボタンを出すのみ。曲名とかは出ません。もったいない。HomePodと違いデスクサイドなど手の届く場所に置く人も多いかと思いますが、センターのタップで再生/停止ができて便利なものの、曲スキップなどは付加。実質Apple Music専用機なんだからLike/Dislikeくらいはさせてほしかった。音楽を聴いてる時にLike入れるために音声で曲を遮るとかしたくないものです。

このディススプレイって実はすごく解像度が低いものを光学的にボカして表示していて実際には文字を出せるほどの表示能力なかったりするんですかね?

U1チップを使った(?)iPhoneとの連携機能ですが、確かにHomePodよりも敏感というか雑に近づけても反応するようになった気がします。ただそれだけに意図しないタイミングで動作したりします。例えば1枚目の写真のようにデスクトップに設置して、脇のスペースにiPhoneをちょっと置いたら反応してしまい、再生中の音楽がiPhoneに移動したりしちゃいます。無印のように上部ディスプレイにタッチした時だけに反応してくれる方が良かったかも…

Appleらしい「オシャレなんだけど使いづらい(できることが少ない)」仕上がりです。

■音声UI(イマイチ)

HomePodというよりSiriの評価になってしまいますが、まず音声でできることは少ないです。例えば近所のお店の営業時間を聞いた時に、正しい答えが返ってくる率はGoogleアシスタントに比べるとかなり低いです。全然関係ないお店の情報を延々と読み上げられたりしてイラっとします。

また連携できるHomeKit対応デバイスもGoogle/Amazon勢に比べると少ない、というかほぼ無い。ウチだとデロンギのマルチダイナミックヒーターくらい?これも旧モデルはHomeKit専用でしたが現行ではGoogle/Amazon勢に移行しちゃいましたし。

前に書いたようにNature Remoを使って、さらに自分で宅内サーバーを建てられるくらいの人でないと家電コントロール面でも実用にはならないと思います。

■汎用性(イマイチ)

基本、AppleMusicとAirPlayレシーバー兼Siriデバイスです。せっかくデスクサイドにおいてもPCや他のデバイスのスピーカーやマイクにはなりません。音も集音性能もいいはずなので、Mac/PCからスピーカーマイクとしては使いたいですよねぇ。FaceTimeや電話には使えますが、LINEやZOOMは無理。Bluetoothスピーカーにもなりません。HomePod無印も同様ですが、他の安いスマートスピーカーに比べて「高いけどこれができる!」ってのが別段ないという。

■インターコム(対応デバイスがたくさんあれば…)

こちらも便利ではありますが、気付けばGoogle Home(ブロードキャスト)でもAlexa(アナウンス)でも同じ様なことができるようになっているので、絶対的なアドバーテージとしては言えないかなと。Apple WatchやAirPodsでも聞けるのはAppleデバイスに囲まれた人にはいいかもですが、逆にAlexaのアナウンスなんかは文字興しをしてスマホに通知してくれるので、別にそれでもいいかという気もします(Apple Watchでも通知を許可してれば読めるんじゃないかと)。

インターコムの利点は返信がちょっと楽なところですかね。ブロードキャスト、アナウンスともに一斉片方向連絡用です。返信しようと思ったら同じようにブロードキャストやアナウンスを使って返せばいいんですが、ちょっとスマートじゃない感じ。まぁ音声コマンドのデザインだけの違いな気もしますが。この辺りはもう少し使い比べてみようと思います。

■まとめ

まぁなんかコスパまで考えると絶対的な優位点を挙げるのは難しいですね。Appleデバイスまみれな人/家族でお財布に余裕がある人には良い製品だと思います。もう少し安ければウチの実家なんかには配備しておきたい。一方、我が家は同居人がAndroidメインなのでちょいと微妙。一応AppleWatchはもっていて(無理矢理押しつけて)トランシーバーはよく使ってますが、それの代わりになるのかどうかというところです。

音楽用に2つ買うにしろ、家中あちこちに置いてインターホンとして使うにしろ、Echo dotやGoogle Nest miniなら(セールなどで)倍の台数買えるというところをどう考えるかですね。

 

iPhone 12 Pro Maxファーストインプレ

発表イベントを見た直後は、あまり魅力を感じず、3Gから毎年買い続けたiPhoneもついに今年はスキップもアリかなぁとまで思ってiPhone12シリーズですが、結局12 Pro Maxを買いました。色はブルーと悩みつつもシブめのグラファイト。容量はここんとこ256GBでも半分くらい余らしていたので今回も256GBで。

買い換えの動機として書きだしてしまうと結局全部になってしまいがちですが、11 ProMaxとの違いも含めて列挙しておくと、

  • LiDAR搭載
  • Dolby Vision方式HDRによる4K/60p撮影
  • Apple Pro RAW撮影(予定)
  • MagSafe充電システム

という辺り。

■LiDAR搭載

FaceIDでも似たようなことをやってますが、背面側カメラにも詳細な距離が計測できるセンサーが搭載されました。例えばポートレートモードの背景ボカシでより正確に境界線を認識するのに使えたりしますが、写真撮影に使われるのは現状ではナイトモードのみ。LiDAR非搭載の12無印含め画像処理で充分ということなんでしょうかね(そうとは思いませんが)。

写真以外では3Dスキャナ的な使い方ですね。内蔵カメラで多方向から撮影した物体をARデータにして共有したりできます。猫飼いとしては早速猫をスキャンしてシェアしたいと思ったんですが、猫が起きてる限り、カメラを向けるとそちらに顔を向けてくるので、まともに撮影できませんでしたorz。なか顔だけブレたみたいになったり、目が2つ以上ある妖怪みたいな見た目になります(笑)。そのうち寝ている時にチャレンジしようかと。

■Dolby Vision方式HDRによる4K/60p撮影

4K/60p撮影は結構前の機種から対応してましたが、普段撮りで多用するとストレージがもったいないので普段は1080/30p設定にしていました。今回はさらにHDR(明るい部分と暗い部分の落差が激しい写真でも綺麗に撮れる)にも対応ということでちょっと興味が。有機ELの機種ではHDRデータを表示すると一時的に輝度を上げてギラっとした写真や動画になるようでこれはちょっと興味があります。自宅のテレビもHDRに対応はしてますが、DOLBY Visionとはまた違う形式なので、互換性がどうなるかまだ不明。内部的にはHLGという以前からあるフォーマットっぽいので、なんかしらの手段でYoutubeとかに上げてしまえば正しく再生できそうではあります。

とりあえずこれまた室内で猫録りをしてみましたが、確かに60pだとヌルっとしていてリアルな映りです。まるでスマホの形をしたただのフレーム越しに現実の風景を覗いているような。HDRであることがどれくらい効いているかはわからないですが、これは使わないともったいないなという気がしました。どうせストレージも余ってるので、今後は4K/60pをデフォルトにしつつ、共有時の汎用性などは留意しておきたいと思います。うっかりメモ的なものを4Kで撮ってしまった場合に、Premiere RushとかiMovieとか使わずにさっと「写真」アプリ上で1080pや720@\pにダウンコンバートできるといいなぁと思います。

■Apple Pro RAW撮影(予定)

これは近い将来のアップデート(14.3?)での対応とされてますが、いわゆるRAW形式で写真が撮れるようになります。いままでのLightRoomなどサードパーティアプリではできてましたが、より手軽に扱えるようになりそう。私はホワイトバランスをよくいじるんですが、RAWだと後からWBを変更しても劣化しにくいというか、撮影時の設定を変えるのと同等の画質で保存ができるのでこれは期待したいところです。

AppleにはProRes RAWという動画のRAW形式もあって紛らわしいですが、どうやら今回は静止画のRAW対応ということのようです。さすがに動画のRAWはまだスマホでは難しそうですかね。

■MagSafe充電システム

従来のQi充電にマグネットの位置あわせ&吸着機構が加わり、専用充電器との組み合わせであれば充電速度もアップしました。

ただ背面にストラップ(またはストラップ付きケース)をつける派の私はあまり魅力ではない、というか関係ないなという印象でした。ただまぁ今後サードパーティから充電以外の用途を提案するような商品が出てきたら化けるかもなとは。実際Apple純正のカードホルダや、サードパーティでは撮影ライトなど写真用パーツなども発売予定のようです。個人的には上記の背面ストラップが手軽に脱着できるようなものが出てくれると、例えばベルトが布やゴムでお風呂で濡らしたくない時にさっと外しておけたりして便利かなと。ただMagSafeの磁力でそこまで安全に保持できるかどうかは微妙?

せっかくなので一応純正20W充電器とMagSafe充電器を買ってみました。案の定最初に買った背面ストラップ付きのケースはNGでした。磁力吸着しないばかりか充電自体できません。

ばかりかQi充電器でも反応悪くなったり、ストラップやボタンの使い心地も微妙なので降板させることに。

次に買ったのはこちら。

シリコンかなにかで背面が非常にスベスベでボタン類も押しやすいです。これ単体だとMagSafe充電器の吸いつきや弱いもののの充電はできてるぽいです。ただ貼り付け式の背面ストラップをつけてしまうとアウト。しばらくはストラップ無しで気をつけて使います。

あと、早速仕事の速い中国メーカーでケースに貼り付けるためのMagSafe互換マグネットチップが売られているようで注文してみました。これを任意のケースに貼り付ければ純正ケースのように磁力を補ってくれるかなと期待。

MagSafeはカーマウント方面で早く商品が充実してほしいものです。エアコン吹き出し口にはつけたくないので、ベルキンのアレ以外で早く!

■まとめ

iPhone 12 miniもガジェット感は高くて捨てがたかったですが、はやり電子書籍読むのに大型画面が欲しかったのと、Pro固有の望遠、RAW撮影などの写真機能が魅力で12 Pro Maxにしてみました。現状そんなに作例を作れてないですが、HDR 4K/60pが再生も含めてとてもハッとする出来映えで満足しています。あとはMagSafe含め理想のケースと出会えればなと。