ペットケアモニター SHARP HN-PC001 二ヶ月使用レビュー

IoT猫トイレ、SHARP ペットケアモニターHN-PC001を仔猫のお迎えと同時に利用開始して二ヶ月ほど経ちました。当時からあまりレビューがない製品なので、改めて長期間使ってみての気付きをしておきたいと思います。

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

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前記事でも書いてますが、改めてこの製品の特徴は、

  • トイレに入った時刻、滞在時間
  • 猫の体重
  • おしっこの量

をクラウドに記録してくれて、異常な変化があった場合にお知らせしてくれる、というものです。猫は尿路系の疾患にかかりやすいのですがなかなか飼い主は気付けません。トイレに頻繁に出入りしているのに排尿していない、みたいな症状は危険サインなのですが「おしっこした」ことは事実としてペットシーツを見れば観察できるものの、「(入ったけど)していない」ということはかなり気をつけていないと見逃しがちです。それをIT技術で気付かせてくれるというわけです。また体重の変化についても病気のサインなことがあるので、それも見逃すのを不正でくれます。仔猫の場合、単純にグイグイ成長しているのが毎日の計測で見て判るのもいいですね(もっとゆっくり仔猫でいてー、とも思いますが)。

お陰様で、お迎え時少し建康に不安のあった子でしたが、50日ほどで500gから1.5kgにデカくなっています。

■トイレとして順調に使われている

最初の数日はすんなり使ってくれていませんでした。布団の上にされたり。高さが高いので仔猫には上りづらいのかな?とも思い、仔猫専用のシステムトイレを別に買って二箇所にトイレがある状態をしばらく続けました。まぁとはいってもオモチャで釣るとさくっと乗れる高さではあったんですが。しばらく2つのトイレを気まぐれに(あるいは本人にしかわからない基準で)使い分けた後、一ヶ月くらいでジョジョに本製品の使用率が上がっていきました。場所が良かったのか猫砂が気に入ったのかは不明。つい先日仔猫用一般システムトイレは撤去しました。他所でもトイレをしているこのシステムの特徴である計測が正確に出来ませんので一安心です。

■オープン型であることについて

カバー型は猫が比較的物陰のようなところを好むとか匂いが部屋に広がらないとかいうメリットがあるということで、前猫ではカバー型でした。が、それで実際にウンチしたのが匂いでわかるのは同じかなーという気がします。まぁタイムラグとかはあったのかも知れませんが。むしろトイレの上でじっとしてたり砂をいじってたりするのがよく見えるので、「あ、トイレしてるな。回収準備しなくちゃ!」という心づもりができます。回収後はニオフをさっと吹きかけています。

猫的にオープンなおところで排泄することに不満があるのかはわかりませんが、とりあえずきちんと使ってくれています。

■猫砂について

付属のサンプルは使い切ったので、同時に買ったこちらに切り替えました。一応公式で操作確認された製品です(この製品ではおしっこは猫砂に吸収されず下に流れ落ちなければ原理上計測できませんので猫砂を選びます)。8kg入りで割安感あります。

なぜか側面ギリギリで用をたし、ウンチがちょっぴり壁面についちゃうことも多々あります。仕方ないのでウェットシートで随時拭き取ったり。猫砂自体がおしっこを吸わずに流れ落とすタイプなせいか、猫砂自体は確かに水分を吸って重くなったり崩れたりはほぼしないようです。たまにウンチがくっついたヤツが残ってたりはしますが、これも結果的に匂いを押さえ込めてる気がします。前に使っていた水分でボロボロにしてシステムトイレのメッシュから下に落とすタイプは、どうしてもオシッコを吸って細々になった木くずがトレイ上に残ってアンモニア臭が漂っていました。一方、本製品はおしっこはすべて下に流れ落ち、猫砂はほぼ吸わないので、密閉状態に近い下部トレイのペットシーツにおしっこが吸い込まれた後はあまりおしっこも匂いも残ってない感じ。ペットシーツがしっかい消臭してくれるタイプだったり、頻繁にシート自体を交換していれば問題なさそう。ちなみにシートは専用品ではないものを使っています。

■アプリについて

アプリ&オンラインサービスもこれといって不具合なく稼働しています。

外出中でもネコがトイレを使うとこんな感じで通知が来ます。前にも書きましたが通知では排尿があったかどうかまでわからないのがやや残念(大の方はそもそも本製品は検知しませんが、「小でないなら大かな?」という推測はできます)。まぁそこまで排尿で一喜一憂するのはまだだいぶ先の話ですが。

 

下がネコ毎のメイン画面(複数のネコを識別にするには別売りのペンダントを首輪につける必要あり)。生後年数やお迎え日数が出るのはちょっと嬉しいですね。

 

これが通知一覧。トイレを利用したログ以外に、それらの統計から「尿量が多いようです。」的なアラート、「成長して体重が増えています。」などのメッセージが出ます。

 

■まとめ

当初使ってくれずにやきもきしましたが、今は毎日しっかり使ってくれてログも順当に貯まっています。将来、尿路疾患を心配する日なんて来ない方が良いに決まっていますが、もしその時に早期発見/治療ができるなら使ってて安心な製品/サービスだと思います。ブログでもYoutubeでもレビューがあまりなくて心配でしたが導入して良かったです。

 

ATEM Mini Proのお供にSandisk Extreme Pro ポータブルSSD

2021.2.18追記:

ここ最近のファームウェアで何故か本SSDで録画ができない状態が続いています。少し前のアップデートでもSSDの互換性に関する問題が修正されてりしてて、そのうちこのモデルに関する問題も解決するかもなと様子を見ていたのですが、本日リリースされていた8.3でも相変わらず。そろそろ見限ることにします。

現象としては、接続するとATEM MINI Pro上のランプはグリーンに点灯するのですが、RECボタンをおしても録画が開始されないという状態。他のディスクなら問題なく録画できています。SSDのフォーマットはexFATにしています。

やはりあちこちの動画で刺さっているSAMSUNGが良さそうです。このSanDiskはPS5の外付け用にしようかなと思っています。

以下、元記事です。

—-

ヨドバシで予約中、納期まったく不明のATEM Mini Proですが、USB経由で外部ストレージに録画が可能になっています。USB Webカメラ出力と排他ような気がしなくもないですが、まぁ使う機会があるだろうと専用のストレージを用意しておくことに。ちょいと気が早いけれど、au Pay祭りのポイントを期間限定のau WOWMAポイント化(1.5倍)して有効期限が迫ってたので、、

動画なのでランダムアクセス性能はあまり発揮されないけど、業務用なのでデータ消失リスクを減らしたかったのと、そのままPCにマウントして簡単な編集作業が快適にできれば便利かなと思いSSDで物色。ATEM Mini ProのUSB-C端子はGen1(5Gbps)止まりですが、PCにマウントした時により快適になればとGen2(10Gbps)対応のこちらの製品にしました。

読み出し最大1050MB/秒を謳っています。1秒1ギガバイト!もはやコピー先の書き込み速度の方が問題になるレベルです。OS入れてネットカフェ持ち込み用システムを組んでみたい速度ですが、最近そういう機会もないしなー。

ATEM Mini Proの録画時のビットレートは仕様表に書いてなかったですが、所詮フルHDなので仮に50MB/sで1時間録っても2GB程度、UTを1案件録っても足りなくなることはないだろうということでお値段手頃な500GBモデルをチョイス。

手持ちの現役PCでは、MacBook Pro 15′ 2016、DELL XPS9575、Surface Pro XともにUSB 3.1 Gen2対応なのでインターフェイスとしてはフルに活用できそう。現場でクライアントにそのままコピーを渡す時にも少しでも速いに越したことはないでしょう。

■ハード周り

幅がちょうど4インチのiPhone(SE/5系)と同じくらい。高さはやや高いので、今手元にないけど3.5インチのiPhone4あたりに近いかな。一般的な2.5インチHDDをケースに入れた製品よりはだいぶコンパクトで荷物を少しでも減らしたい出張現場に良さげ。カラビナとかつけられそうなループ穴がついていてヘビーデューティな雰囲気ですが、まぁ使うことはないかな(笑)。防塵防滴仕様でアルミボディ。クルマに轢かれたらどうなんだろ。薄い一度くらいならなんとか耐えてくれないかな。背面は肌触りの良いゴムっぽい触感。数年後に加水分解でベタっとしてこないか不安なヤツです。製品写真ではブラックぽいですが実際は写真のように紺色ですね。真っ黒の方がオレンジが映えた気がしますが、まぁ悪くない。

■付属品

端子はUSB-C。ケーブルとしていい感じに短いのがType-C用と-A用が付属。この手の製品にありがちなキャリングポーチみたいなものは付属せず。もちろんカラビナも(笑)。

■ソフト面

フォーマットは最初からexFATでWindowsでもMacでもATEM Mini Proでも使える感じ。

暗号化ソフトはWin/Mac両方あり、Windows用は中に入っており、Mac版はダウンロードという感じぽいです。ATEM Mini Pro用なので暗号化はしないで利用予定。

 

ATEM Mini Proでたまの実務で使うだけにはもったいないスペックですが、SSDとしても目ん玉飛び出るほど高額というわけでもないので、通常の持ち歩き&データ交換用ストレージとしても充分実用的じゃないかと思います(暗号化ツールもあるし)。ちょっと仕事相手に大きなデータ渡す時にもキラリと光るデザイン性も(最近USBデバイス使えない企業さんも多いですが…)。

P.S. コスパ重視の代替候補を探すなら…

これとかいいかもですね。同じGen2で2.5inchドライブより小さい仲間で容量もほぼ同じでナント半額以下で買えます。Gen2でもカタログ性能では530Mbpsなので、中身がSATA接続のM.2ドライブなのかも知れません。

新Kyashカード到着

申し込み開始をウォッチしていたつもりが出遅れて初日夜になってしまい、初回発送組から遅れること数日。ようやくKyashの新カードが届きました。

ポイント還元率が下がって価値がなくなっただの言われるKyashですが、個人的にはまだ以下の強みがあると思っています。

  • 1%還元がある(自動引き落としに指定したクレジットカードの還元に上乗せ)
  • エンボスレスカード
  • 番号裏面記載
  • まずまずのフェイスデザイン
  • Visaタッチ決済
  • ApplePay/GooglePay対応(還元対象外でしたが復活!)
  • アプリで引き落としカードを切り替えられる
  • 利用するとアプリに即通知(不正使用に気付きやすい)
  • アプリ設定で、海外実店舗使用とオンライン決済を個別にロックできる
  • 紛失時などには利用自体をロックできる

など。個別には他のカードでも実現しているものがありますが、これだけを同時に満たすものは少ないんじゃ無いかと思います。エンボスレス&裏面記載、Visaタッチ、アプリロック等は最近の三井住友VISAカードなんかも近いスペックになります。あちらは今なら年会費永年無料になるので通常のクレジットカードがお好みならそちらもいいかも知れません(そっちも作りました)。一方、自動即時チャージができるプリペイドカードとしてKyashが便利なのは、

  • 複数カードの使い分けを1枚からできるプロキシ的な用途
  • メインカードのカード情報をオンラインサイトに明かさずに決済するエイリアスとしての用途(万一ショップに漏らされても本カードをロックするなりメインカードを切り離せば良い)
  • ユーザ間送金

などかなと思います。個人事業主なので、経費、家計、個人と複数のカードを使い分けていますが、やろうと思えばこれ1枚だけの持ち歩きで済ますこともできます。エンボスレスなので財布の厚みも出にくい。

ただしこれらの長所を打ち消してしまう欠点もあります。

  • 発行手数料が900円かかる。しかも100万円使うと再発行
  • 3Dセキュア認証非対応のため、オンライン決済で使えないところが少なくない
  • 不正仕様された時に補償がない
  • プリペイドカードなのでガソリンスタンドや月額課金サービスなどで使えない

など。なのでオンラインサービス、特にサブスク系には向きません。結局のところ、店頭決済専用にして、オンライン決済は基本ロックにしておく使い方が無難かなと思っています。でメインカードを持ち歩かなくて済めばお財布も薄くなるし、そちらの安全性も向上するかなと。基本はApplePay/GooglePay、それが使えないお店ではこの1枚、という感じにできれば別に900円くらいは惜しくありません。そこまで1%還元をしつこく狙うほどでもないですし。ただ以前のカードからですが地味に困るのはクレカ側の明細に「Kyash」とだけ書かれて、どこのお店で使ったのかわからない点。なので確定申告で困るので経費用としては基本使えないです。

■デザインを見る

各利用者に着弾しだして、「Webサイトの写真と色味が違う!」と言われている今回のデザイン、私はシルバーにしましたがまぁおおむねイメージ通りかなと思います。若干シャンパンゴールドが入った感じですかね。Kyashロゴは鏡面、VISA、コンタクトレスのロゴは白、ICチップは金です。まぁ悪くないんじゃないでしょうか。ネイビーの人を中心に騒がれていた裏面CVVコードの打刻が表面側へ浮き上がってしまっている件も全然問題ないと思います。

確かに色々視認性の意味では微妙なのは確かで、番号や有効期限などは裏面記載なので、店頭でパッと見VISAカードだと気付いてもらえないんじゃないか?という指摘も出ていますが、これから実際使ってみて検証ですね。チップが銀色の方がスッキリした見た目だったかも知れませんが、金色で目立っていた方がそういう取り違えは防げそうな気もします。まぁ口頭でちゃんと言えば大丈夫かなと思っています。またICチップや背面のマグネットストライプが通常のカードと反対のレイアウトになっていて、逆指し、逆スリット通しをされがちなリスクも。それで無駄にすり傷ついたらイヤかもとは思います。Visaタッチ対応店が増えるといいなと思います(まぁそうであればたいていiD/QUICPayも使えるので、そもそもこのカードを出す意味はあんまりないかもですが)。

外食や買い物をする機会が極端に減ってるご時世ですが上手く活用していきたいと思います。

ディスプレイ付きで蓄積送信がやりやすいTera製バーコードリーダー 6200

昨年、同居人のネットショップ業務用にハンディタイプのバーコードリーダーを購入しました。

当初は満足して使っていたのですが、より高速、連続的なスキャンを行うのに不満が募ってきました。この製品はバーコードに対してかなり真正面から当てる必要があり、また読み取れる距離のレンジもかなり狭いというのが難点だったのです。正しい角度と距離を可視化する為に、段ボールと針金でこんなフレームを作って貼り付けて使っていました(笑)。

これはこれで意外と好評だったのですが、まぁ業務で使うものだし更に楽になるならと買い換えすることに。

メーカーは引き続きコスパの良いTeraにしました。以前わざわざサポートに問い合わせしたQRコードの無効化も同じ方法でできるだろうという期待も。で、選んだのはこちらの液晶(?)ディスプレイがついたモデル。マニュアルの表紙によると「Model: HW0006」とあるので、以下そう呼称します。

2020.4.15追記:サポートの方とやりとりしたら、そいつはHW0006じゃなくて6200というモデルだとご指摘いただいたのでタイトル修正しました。ここの製品、Amazonの商品タイトルに型番らしきものがないんですよねw。

特徴として、

  • 頭部にディスプレイを搭載
  • 時計内蔵をしておりタイムスタンプを付与できる
  • 充電スタンド付きで固定スキャナとしても使える

など。USB有線、ワイヤレスドングル、Bluetoothと3wayなのは前機種と同じ。

ディスプレイがあると何がいいんだろう?と考えて浮かんだのが、蓄積モードの状況がわかりやすい、とう点でした。蓄積モードとは、複数のバーコード読み取りデータをメモリに蓄積し、あとで一括してPCに送信する機能です。例えばPCから離れたところで複数の伝票のコードを連続して読み込んで、PCの側に戻って一括送信、という使い方ができます。機能自体はディスプレイのないバーコードリーダーでも普通に搭載されているのですが、ディプレイがあることで読み込んだコードの履歴や件数がわかるので「あれコイツは読んだっけ?」みたいなのが確認できるかなと。思いつくメリットはほぼそれだけです(笑)。

あとは基本性能として、

Scanning angle:Roll±360°,Skew± 65°,Pitch± 65

ということが明記されています。つまりバーコードに対して真っ直ぐの状態から65°まで傾いていてもOKということです。距離は最低が2cm以上、最高はバーコードのサイズ次第ですが6〜14cmそのこと。前機種はこれらの情報自体が記載されておらず、さほどイケてないのも実感済みです。デコードレートも200回/秒から300回/秒に向上しており、かなり雑に当てても素早く読み取ってくれることが期待されるためチョイスしました。

■ハードウェア周り

一番残念だったのはUSBポートが今時Type-Aだった点。前機種がType-Cだっただけに残念。特に充電用としてだけ考えると、なんやかんやでそこらにあるmicroAやType-Cで使いたいものです。

グリップ底のUSB Type-Aポート
付属クレイドル
クレイドル背面もType-A

その他、グリップがほぼ正円筒なのは他のグリップ側の製品がよりエルゴノミックというか握りやすい形状をしているのに比べるとちょっとスッポ抜けそうで気になります。まぁめちゃくちゃ不満というほどではないですが。

■蓄積モードの使い勝手

さて注目の蓄積モードとディスプレイの関係はどうでしょう。

こんな感じで左下に蓄積数、右下に読取数カウンターが出ています。読取数はリセットしてからの総数であまり役に立ちそうな場面は思いつきません。よりヘビーな倉庫業務とかで定期的にリセットして使うとかですかね。

予想外というかがっかりだったのが上の緑字の読み取りバーコードです。なんと最新の一件しか表示されませんでした…。複数行のデータをもつバーコードも存在するので仕方ないっちゃ仕方ないのかもですが、写真のような1行のコードがこの画面上に縦に並んでスクロールでもしていくものだと予想していました。もちろん手動でスクロールして戻すようなことも一切できません。つまり「最新のスキャン結果と蓄積数」だけが画面で確認できる情報となります。

また蓄積したデータの一括送信のトリガーはハードウェアボタンなどがなく、それ用のQRコードを読むということで行います。同様にクリアも専用QRコードがあります。単に送信するだけではメモリはクリアされず、明示的にクリアQRコードを読ませる必要があるのです。途中送信に失敗することも考えると無難な仕様ですが、設定で即時クリアも選べると良かったなと思います。しかもこのクリアがスキャン後即時に行われず、2,3秒フリーズしたような動作になるのも微妙。また音もスキャン成功と同じ「ピッ」だけなので、結局画面をみて蓄積数が0になっていることを目で見て確認しなければなりません。

2020.4.15追記:この点、サポートの方に教えてもらいました。マニュアルのP.10にある「モジュール読み取り音設定 ON」のコードを読んでおくと、削除コードを読み取った瞬間に「ピッ」と鳴るようになりました。計2回鳴ることになりますが、読み取って削除処理に入ったことが確認できるようになり、格段に使いやすくなりました。デフォルトではOFFのようなので気になる方はお試しください。まとめるとこういうことでしょうか。

通常のコード読取り削除コード
(モジュール読取音OFF)
削除コード
(モジュール読取音ON)
読取り時ライト消灯ライト消灯ピッ&ライト消灯
内部処理待ち0秒3秒3秒
処理完了(&送信)ピッピッピッ

モジュール読取り音がOFFだと突然LEDライトだけが消えて無反応になるのでちょっと不安になります。とりあえず読取りできて削除処理に入る前に1回ピッと鳴ってくれれば「あとは待てばいい」ということがわかるので無駄に何度も読み取ろうとしなくて済みます。まぁほんの数件程度でも何秒も待たされるのは残念ですが。

さらに問題が。前回同様、QRコードとバーコードが隣接するヤマトのB2伝票で使うので、意図せずQRコードを読み取ってしまわないよう無効化する必要があります。今回はマニュアルにQR無効化用QRコードが記載されていましてそこは迷わなかったんですが、当然というかなんというかQRコードを無効化してしまうと、この一括送信と削除もできないというということに!!幸いワークアラウンドは発見できました。要するにQRコードには無反応になるので、1次元バーコードで同じコードを送ってやればよいのではないか?と考えたのです。

まずiPhoneのカメラアプリで一括送信のQRコードを読み込んでみると「%%SpecCode16%0D%0A」とうい文字列を読み込んでいることが判明しました。削除は「%%SpecCode18%0D%0A」です。これを一次元バーコードで表現できればヨサゲ。ということで英数大文字小文字と%記号を扱えるバーコードを調べたところCODE128ならばイケるとわかり、こちらのサイトで作成してみたところバッチリ動作しました。超ニッチだと思いますが画像を貼っておきますのでご利用ください。これをPCの近く、今回はバーコード送信用フォームのHTMLに埋め込んでおき、作業中にすぐに読み込めるようにしました。

一括送信用バーコードクリア用バーコード

2020.4.15追記:こちらについても関係しそうなバーコードを1次元コードにして送ってくださいました。結果的には私が自作したものと同じっぽいのでアプローチは正解だったようです。前機種の時もそうでしたが、こちらのメールサポートは一晩で適切な返事を返してくれるし、現状できないことは積極的に開発に働きかけますと言ってくれてとても好感がもてます。

とまぁこんな感じで使い勝手に多少の不満と工夫が伴いましたが、スキャン性能自体はドングルタイプのものに比べて格段に手早く読み込めるようになりました。

2021.2.21追記:時刻合わせ方法

コメントで時刻合わせのツールについて質問があったので試してみました。ツールそのものの使い方よりダウンロードまでがややトリッキーですね。Dropboxにrarアーカイブで置いてあるようで…。追記日現在の情報なので変わっていたらごめんなさい。また現状ではWindowsオンリーのようです。

1) まず下記の公式ページに行きます。

2) 右下にある「Download」をクリックしてタブを切り替え、「Time plugin」をクリックすると、Dropboxの公開ページに遷移します。ここに「Time Update.docx」(Word形式のマニュアル)と「Update_time_V1.1.rar」が置かれています。

3) 右上にある「ダウンロード」メニューをクリックし、「直接ダウンロード」を選ぶと、「Timeupdate.zip」というファイルが落ちてくると思います。

4) このzipは見えている2つのファイルをzip圧縮したものなので展開すると、上記2つのファイルが出てくると思います。

5) そしてUpdate_time_v1.1.rarが時刻合わせツールをrar形式で圧縮したファイルです。rarは馴染みのない人も多いかも知れませんが、zipと同じような圧縮フォーマットの1つです。展開には色々なソフトが使えますが、私は7-zipを使っています。これ一本でzipもrarも7zも扱えて重宝します。7-zipがインストールされている環境で、エクスプローラーからこの.rarファイルを右クリックするとコンテクストメニューに「7-zip」->「ここの展開」が選べると思います。

6) これで同じフォルダ内に「Update_time_V1.1.exe」が展開されるので実行すればシンプルな1ボタンのアプリが起動します。

7) バーコードリーダーをUSBで接続します。充電台を経由ではなくケーブルを直結する必要があると思います。

8) 「UpdateTime」ボタンを押せば完了です。なんのダイアログも出ませんが、バーコードリーダー本体のディスプレイ左上の時計が更新されていると思います。

2024.12.27追記:

4年ほど使ってバッテリーがへたってきたのでDIYで交換してみました。

Teraのバーコードリーダー6200のバッテリー交換

α6600を一ヶ月ほど使ってみての再レビュー

ぬっこ様のためにミラーレス一眼のSONY α6600を購入してひと月ちょっと経ちましたので改めて使用感などをまとめておきたいと思います。

■購入したもの

まずはボディ単体です。キットレンズはあまり魅力がなくてスルー。

ソニー SONY ミラーレス一眼 α6600 ボディ ブラック ILCE-6600

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代わりにとにかく明るい単焦点(ズームできないレンズ)をということで、SIGMAの30mmF1.4 DC DNを同時購入。

その後、猛烈に動き回る仔猫を動画で追従する時や外に持ち出して景色を撮るのにもう少し広角もあるといいなと思い、同16mmを日を置かず購入。

更に桜の季節になってくると、やっぱもっと寄りたい!とか思いズームレンズ欲求が高まり、動画向けとしてパワーズームでF4通しのSONY純正レンズSELP18105Gを追加。

5万円しないような入門レンズとはいえ、ここまで立て続けにレンズ買ってしまう予定はなかったんですがやはりレンズ交換式カメラは恐ろしい。

現状で一番活躍しているのはやはり当初練りに練って選んだ30mmです。室内で猫を撮るにはちょうどいい画角、距離間で、F1.4のボケもとても良いです。通常はこのレンズをつけて待機という感じ。むしろ猫を真正面からとって顔から尻尾までクッキリ撮るには被写界深度浅すぎるのでわざわざ絞って使うことも多いくらい。その意味ではF1.8辺りでもっとコンパクトなレンズを選んでも良かったかも知れないですが、まぁ安心感あるし後悔はしてません。3つのレンズの中では一番コンパクトですし。これはとてもコスパの良いレンズだと思います。

16mmはたまに気分を変えて使ってみようかなくらい。室内猫撮りにはあまり出番がないかな。部屋が散らかっててなるべく写したくないという事情もw。そうでなければ構図的にバリエーションが増えていいんでしょうけど。あと少し大きくて取り回しづらいのも。ただATEM miniのソースとしてデスクに設置して自撮りしてみたんだけどガチでレビュー系Youtuberみたいに綺麗に写って感心。部屋も綺麗にボケます。さすがに散らかっていることはバレるのでこれだけでYoutuberにはなれませんが…

SELP18105Gはさらにデカい。室内ではほぼ出番なし。ちょうど買ったくらいから外出しづらい世情になってしまい活躍させられてない。いちどドイツ村に閉園間際に駆け込んだくらい。18mmと16mmなんで結構近いとこまで広角撮れるし、ズームはもっといけるしで汎用性があるはずなんですが、やっぱり「ここでF1.4だったらどういうの撮れるかな?」って思ってSIGMAに変えちゃったりしがち。まぁ今は色々試して感触が掴めてきたらいいかもですが。やはり外出用、動画用という感じですね。パワーズーム機を選んだのは、シューティンググリップやいずれ手を出すかも知れないジンバル側からズーム操作をしたかったから。今は機会を伺っています。

マイクとしてはECM-B1Mを買いました。

ソニー SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M

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アレイマイクをソフト的に処理して鋭指向性を生み出す仕組みで、一般的なガンマイクよりも奥行が短く、ミラーレスの上にのっけて使うにはコンパクトで良いです。室内猫録りでもさほど邪魔くさくはなく、猫が飛びかかってくるほどの魅力でもないようです(もふもふ=ジャマーをつけたらわかりませんが、あれは屋外で使うものですし)。いちど実務で空調音がヒドい環境に持ち込んでみましたが、ノイズカット/ローカットはあんまり効いてなかったように思います(まぁその時の状況は本当に酷かったので仕方ないとも思っています)。

■ワークフロー

本機はSONY伝統のスマホ転送がありますが、手数が多かったりカメラが発するWi-Fiに一発でつながってくれなかったりで少し不満が残ります。JPEGでの転送になってしまう(と思う)ので、例えばスマホのLightroomでRAW現像したりもできず。割と後で色味なんかをいじったりすることが多くRAWを含んだワークフローがもう少しこなれるといいなと思います。

またSDカードにJPEGとRAWが保存される設定ですが、管理面でもこれという形を決め切れてないです。RX100シリーズの頃からLightroomで現像したいという写真を取り込んで加工してシェアみたいなことをしてますが、Lightroom上で「これは失敗」とブレ写真なんかを削除してもSDカードには残りつづけます。まぁSDは安いんでいいんですが、Lightroomの取り込み選択画面でモタついたりとか。なんか良い管理法がないかなと。今はSynologyのNASを使う方法を検討してます。SDカードリーダーをNASにつけて直接読み込ませ、一旦全コピー。それをマスターにしてPCから開くという感じ。でもまた今までのライブラリに一旦不要なのがドカっと入ることを考えると踏み切れずにいます。

動画についてもLightroomじゃスルーされるので、別管理になるのがなんとも。今はほしいものをPCにコピーしてPremirer Proで編集してYoutubeへ、という感じで、バックアップがあんまり考えられてないです。

この辺り、SONY純正のImaging Edgeとかどうなってるのかな。PlayMemories HomeもMac版はディスコンぽいし。

あと先日Premier ProにS-Log2/3のLUTをインストールしてみたんですが、まだ試せてません。室内メインではそんなにダイナミックレンジが広い動画を撮ることにならないし、そもそもデスクトップ機のモニタがHDRに対応してなかったりでどこまで扱えるのかなとか。

■愛用している便利機能

RX100の頃からあったかも知れないですが、改めてマニュアルを呼んで色々便利な機能に気付いて活用しています。特に猫を撮るのにはシャッターチャンスを逃さず素早くシャッター切れる状態までもっていくことが大事で、ショートカットやプリセット系が重宝します。

・動物瞳AF

本機を選んだ最大の訴求ポイントでもあり、ほぼ常時活用しています。精度もほぼ満足で取れ高向上につながっていますが、やはり動画に対応していないのが惜しい。特に後述のスローモーションで撮った時なんかはピントが来てないのが目立ってしまうので、SONYさん頑張ってください!という感じ。

・ホワイトバランスを素早くセットする

私はホワイトバランスをちょっとだけ低め(暖色寄り)にするのが好みで、スマホなどの写真もたいていわざわざレタッチしてからシェアします。α6600では3つのカスタム設定を保存できるので、照明が異なるリビングダイニング、寝室、キッチンそれぞれをプリセットしています。また好きな機能をアサインできるカスタムキーが4つもあるので、C1にはホワイトバランスを割り当てています。

ただ最近、AWB(オートホワイトバランス)に「雰囲気優先」というのがあることを発見。これがだいたいいい感じにちょっと暖色よりにしてくれるので、もう最近はこれでいいかなと思いつつあります。これは全てのスマホなどにも採用してほしい機能ですね。Xperiaにはあるのかな?

・よく使うカメラの設定をまとめて登録し呼び出す

αのモードダイヤルにはA/S/M/P/AUTO/SCNなど一般的なモードに加え「1」と「2」があります。これは露出、シャッタースピード、WB、etc.、etc.の設定状態を丸ごと保存しておけるスロットです。これも屋内での猫撮影に特化したセッテイングを1=静止画用、2=動画用というアサインにして活用しています。上記ホワイトバランスだけはその後で選択してましたが、「AWB(雰囲気優先)」を知ってからはそれもあまりしなくなりました。また動画ではウチのLED照明がイマイチなのかシャッタースピードを間違えるとフリッカーが顕著に出てしまうので、これもうっかり前に使った状態が残っていて、みたいなことを防ぐ効果もあります。結果として静止画か動画かを選んでシャッター、という流れがとてもスピーディにできるようになり、かつ撮って出しのJPEGの取れ高も向上しています。

・スローモーション(S&Q)

これもモードダイヤルからすぐに呼びだせるのも良いです。仔猫はスローモーションで撮ると色々面白い動きや表情が垣間見られて楽しいので利用率が高まっています。

・マイメニュー

これだけ多機能ですから「MENU」ボタンを押した時のメニューのページ数は大変なことになります。その中で一番右のタブに「マイメニュー1〜4」があり、好きな項目を集めることができます。これもまたシャッターチャンスを逃さないために、撮影直前にいじる可能性がある項目を集めておけるので便利です。強いて言えば、4つのページをまたいで項目を入れ替えるのがもう少しやりやすくなるといいなと思います。あとマイメニュー(★)が一番先頭(左)タブになっててもいいんじゃないかなとか。

・ゼブラ&ピーキング表示

露出が飽和して白トビになりそうな部分を縞模様で予告してくれるのがゼブラ表示。MF時にピントがあってると思われるところの境界線に色をつけてくれるのがピーキング表示です。これらの予測機能も失敗率を下げるのに欠かせません。

ゼブラは具体的にどこがとんでるかわかるのでヒストグラムよりも使いやすいです。背景のどうでもいいところならそのままシャッター切っちゃったりといった判断もできます。

ピーキングは色が赤白黄くらいから選べて個人的には黄色が気に入っています。デフォルトの白はちょっと見辛く、赤は邪魔すぎるという感じ。RX100シリーズの時から使用していた機能です。AFの時もこっちの表示形式が選べたらいいのになと思います。

・サイレント撮影

眠っている仔猫をバシャバシャとシャッター音をさせて撮ってたら起こしてしまいます。そういう時にこの機能が重宝します。スマホのような電子音ではないので単にオフにすればいいというものではなく、内部的にメカの動きを緩慢にするのか連射性能が落ちたりというデメリットがありますが、いまんとこ不自由はないです。でもまぁ普段からサイレントだとやはりシャッター感が希薄でやりづらいので、必要に応じてマイメニューからON/OFFするようにしています。

・削除ダイアログで実行をデフォルトに

これもRX100シリーズでも少し前からできてましたが、削除ダイアログの「削除」と「キャンセル」のデフォルトフォーカスを指定可能です。購入時は「キャンセル」にフォーカスがあたっており、それを「削除」に選び直してから実行ボタンを押す形ですが、これを最初空「削除」にフォーカスがあたった状態にできるとうことです。たくさん撮ったあとカメラ上でザクザク取捨選択していく時に、この1手間が経るのがとても有り難いです。

 

■不満点

不満というか次期機種(できれば本機種ファームウェア)に期待するのは動物瞳AFの動画対応です。

そういう性能的なところ以外での不満としては、ストラップをつけるリングを簡単につけはずしできない点でしょうか。動画撮影でカチカチ鳴ったりして音が入ったらイヤなのでSIGMA fpみたいに簡単に取り外せるといいなと思います。なんにもつけてなければほぼ音はしない気もしますが、やっぱり持ち歩く時には使いたいわけで。なんか簡単な脱着機構は是非ほしいです。

あとはデータ通信と充電のためのUSBポートはとっととUSB-Cにしてほしいものです。よくSDカードをPCに挿しっぱなしで忘れてしまうので、、カメラ自体が高速なカードリーダーとして使えればそういうこともなくなるのかなと。

トータルでみて趣味のカメラとしてはそこそこな値段がする機種になりますが、取れ高出来には満足しています。