ホテルでもLANを構築したい。多機能モバイルルーターGL.iNet GL-AR750S

最近ホテル泊まりの出張が多いです。最近のホテルは有線または無線のインターネット接続が当たり前についていますが、基本的に端末間の通信ができないようにされているため、複数の持ち込みデバイス間で通信させようと思ってもできません(たまにザル設定でできたりもしますが、自分以外の端末も見えてたりしてそれはそれでゾッとする)。

従来はdocomoのモバイルルーターHW-01Lを持ち込んでいました。これはクレードルのLANポートにホテルの有線LANケーブルを接続すると自動的にAPモードに切り替わります。どうにもホテルの回線が遅い時はケーブルを抜けばWAN側がSIMによる通信に切り替わり、Wi-Fiにぶらさがる個々の端末は設定いじらなくて済みます。あるいはホテルにWi-Fiしかない場合も、HW-01Lは公衆無線LANモードがあり、WAN側をホテルWi-Fiすることができます。ただしどうもこれはルーターが電源供給されてないとダメだったり5GHz to 5GHzで使えなかったりと制約がありイマイチ。

またPCに動画ファイルを入れてSMBやDLNA、HTTP経由でスマホやOculus Questにストリーミング再生しようとすると、PC側を有線にしないとカクつくことが判明。HW-01LのWi-Fiは867Mbpsとモバイルルーターとしては高速な部類にも関わらず(もちろんPCもスマホも867Mbps対応機種)。スマホ/Oculusは仕方ないとして、PCを有線でルーターにつなぐと問題ないという実験結果に。しかしHW-01LのクレードルにはLANポートが1しかありません。SIMでつなぐ時はいいんですがホテル回線が十分高速な場合はWANとしてそちらを活用すれば自分のギガを消費せずにすみます。しかし単なるハブでクレードルのLANポートを分岐するだけでは、ホテルのWAN回線を使いつつ、PCをLAN内の端末と通信させる、という両立はできません。HW-01LはWAN接続(この場合ホテルの有線LAN)を検知した時点でルーターモードになってしまい、ハブでつながったPCもまたホテルのDHCPサーバーからIPをもらってしまいます。

長々と書きましたが、結局のところ

  • WAN側とLAN側でそれぞれに有線LANポートがついたルーターが必要
  • さらにWi-Fiアクセスポイントもあるといい
  • しかし家庭用は大きすぎるので、小型でかつ電源アダプタも持ち歩かなくて済むようUSB 5V駆動してほしい

というのが今回のニーズです。

国内メジャーメーカーのルーターはすべて小型とは言えず、電源も丸プラグのものばかり(多分12V)。ホテル用でWAN/LANポート1つずつのものは小型だけどWi-Fiはついてない、という状況。

しかし海外製品で見つけました!こちら。

サイズもふとプリントは小型スマホ並みで、きちんと技適も取得しています。OpenWRTというLinuxベースのオープンソースのルーターOSを搭載しており、追加パッケージで機能増強もできるようです。唯一惜しいのはWi-Fiが5GHz対応とはいえ433Mbps止まりな点。HW-01Lからすると半分に落ちます。しかし結果を先に書いておくとほぼ問題ありませんでした。

■GR-AR750S(Slate)はこんな製品

  • OpenWRTベースのLinuxで動く小型ルーター(SSHでシェルログインも可能)
  • micro USB端子による給電で動作する
  • 有線ポートはWAN用1、LAN用2
  • Wi-Fiは2.4GHzに加え5GHz対応(11ac/433Mbps)
  • microSDカードやUSB2.0端子に接続したファイルをSMB共有可能

など。VPNのサーバー/クライアント機能もあるようですが残念ながら事前共有鍵によるL2TP/IPSecには非対応の模様。公式サイトのフォーラムでも互換性の問題があって無理と中の人がコメントしてましたので現状では望みが薄そうです。ただ自社・自宅のVPNでなくいわゆるVPNサービスにつないでアクセス元を偽装したり、Cloudflareの暗号化DNSを使ってプライバシー保護(ホテル側のルーターにアクセス先を特定されにくい)周りは充実しているぽい。これもしかして海外から日本の動画配信サーバーみたりするのにも使えるのかな?まぁVPNサービスのスピードがネックになりそうだけど。

SMBサーバーになるのは嬉しい余禄でした。宿泊先で消化用に録り貯めた動画ファイルを入れたHDDを、いままではPCにつないで共有し、スマホや部屋のテレビにつないだスマートTV端末で見ていたんですが、これにPCを使わなくてよくなります。PCだと一定時間アクセスがないとスリープしちゃったりして地味に不便だったり。パスワードはかかりませんがLAN内なので問題なし。Oculus QuestのPigasusやSkybox VR Playerからでも問題なく視聴できます。4K超の高ビットレートの動画もほぼ問題なし(シークしてもほぼ一瞬。たまーに一瞬止まるファイルも)。

■ただし日本語UIの訳はかなりヒドいw

実用上、害があるとするかは微妙ですが、管理WebUIの日本語訳はかなり適当です。

画面キャプチャ写真

これはネットワーク設定画面ですが、「キャンセル」と並んで「アプリケーション」というボタンがあります。なんのこっちゃですが、位置的に考えて送信/確定ボタンとみて間違いないでしょう。Apply辺りの誤訳だと考えられます。こんな感じで「ん??」って思うところが散見されます。ボランティアでもうちっとマシな訳をコミットしようとOpenWRTのGitHubリポジトリを覗いてみたんですが該当箇所は不明。どうも基本設定の部分はGL.iNet社オリジナルのようですね。「高度設定」という画面以降はOpenWRTの画面に遷移するっぽい。ではとGL.iNetのリポジトリでもファイルを探しても見つからず。とりあえず、SSHログインして、/www/src/lib/lang/en.jsというファイルに(enという名前だけど)各言語の文言リソースが入っているのを発見。しかし書き換えてみても反映されませんでした。本製品はVue.jsで実装されてるっぽいですがなにかしらコンパイルが必要そうでギブアップ。とりあえずサポートに「次のリリースに反映してくらたら嬉しい」と書いて送ってみたところ、「ありがとう。開発者に渡しました。反映はコンパイルが必要。」とのこと。手元で試せるならもう少し真面目にやろうと思いましたがコンパイル手順は書いてなかったのでおとなしく次期リリースで少しはマシになると期待。

またローカライズという意味ではとてもヤバそうなのが5GHzの帯域。デフォルトでW52/53/56以外のチャンネルが選べるようになっておりautoでは案の定つながらなくてハマました。W52はいいとして、W56よりも数字の大きなチャンネルが選べるようになっており、当然それだと日本で流通している一般的なWi-Fiデバイスからはつながらないことになります。これも少しSSHして中を探ってみたところ、/var/5G_channelというテキストファイルがあり、これを修正すると設定UI上のプルダウンメニューからも消えることがわかりました。36-48はW52なので日本でも問題なし。149以降は日本で使われてないチャンネルですね。

ただこれを書き換えて反映させても、再起動すると元に戻ってしまう模様。またW53やW56のチャンネルを追加したとしてもDFUがキチンと働くかわからないのでとりあえずW52の4chのいずれかに固定して使っておくのが無難かもしれません。これもサポートに聞いてみようと思います(こんなんで本当に技適とおってるんかしらw)。

■WAN側をUSBテザリングにしてみる

管理画面をみると対応してるっぽかったので、iPhoneとHW-01Lの有線(USB)テザリングを試してみました。結果、どちらも「ホットスポット共有」というモードになってインターネットにアクセスすることができました。iPhoneのSIMはいちばん速くギガも60Gあるdocomo回線なので、さくっとそれを共有したい時は便利かも。iPhone側はインターネット共有をONにするだけで特に設定は不要でした。

HW-01Lは自分でいじったか覚えてないですがLAN IPが192.168.8.0/24だったので本機の初期値とかぶって警告がでました。本機は主ネットワークが192.168.8.0/24でゲスト用が192.168.9.0/24になっていました。とりあえず主ネットワークを192.168.7.0/24にして対応しました。

 

ともあれ1万円しない価格でこれだけのサイズと機能の製品はレアで価値がある気がします。ホテル滞在が快適になりそうです。

HyperJuice 世界最速&最小 100W GaN USB-C Chargerが到着

本日もまたUSB-C Power Delivery充電器沼に新顔が到着。Surface Pro Xを買うよりも前からKickStarterで出資(予約)していたものです。

特徴は流行のGaN(窒化ガリウム)タイプの小型充電器で、「クレカサイズで100WのUSB PD充電器」という謳い文句です。

  • 合計100WのPower Delivery対応USB-Cポートx2(同時合計100W)
  • 18WのUSB Aポートx2
  • クレジットカードサイズ(?)
  • コンセントプラグ折りたたみ格納式
  • 海外用コンセントアダプタ3種付属

という特徴です。コンセントプラグ格納部分まで含めてほぼクレジットカードサイズというのは現状オンリーワンな気がします。HyperJuiceといえば、Macの電源アダプタがMagSafeだった頃からモバイルバッテリーを販売していた老舗なので、全くの無名ブランドよりは信頼が置ける気がします(印象)。

ここで私のUSB PD充電器沼コレクションを並べて見ましょう。USB-CのPower Deliver規格は様々な電圧x電流=電力の出力使用があり、単一のコネクタ規格のように見えてその出力性能が違います。LightningでもiPhone用充電器をiPadに使うとなかなか充電が進まないのと同じか、もっと極端な差が出ます。特にUSB PDはノートPCでも採用が進んでいるので、知らないでPD 18W程度の充電器でノートPCに充電しようとするととんでもなく時間がかかります。

Mac Book 12’が出た2015年頃、充電器もモバイルバッテリーもPD対応、しかも容量が大きいものはAplpe純正以外では入手が難しかったですが最近はようやく色々選べるようにはなってきました。同時に少しでも小さいもの、ポートが多いものが欲しいというモバイラー欲が強いと、常に最新のより出力が大きく、かつサイズが小さいものを追い続ける沼にハマるのです。

写真の左から2番目がMacBook Pro 15インチモデル付属の87Wタイプです。ちなみに写真にはありませんがMBP13インチだと67Wです。普通の使っている時やスリープ中ならこれより小さい出力のアダプタでも徐々に充電されてきます。ファンが全開になるような電力消費中でも負けずに給電できることを保証しているのがこの付属充電器の出力量だと考えます。

さて比較的以前に買ったのが真ん中のPHILIPSの48Wのもの。これもクラウドファンディングでした。Cポートは2あり、1つが48W、もう一つは18Wまでです。なので軽量級のノートと同時にPixel3を最大スピードで充電できる位のパワー感。Apple 87Wよりはやや小さくポートも多いので気に入っていました。

その後で出たのが左端のAnkerの100Wタイプ。MBp15よりさらに大きい、というかPD規格を逸脱する130Wという充電器が付属するDELL 9575を充電するようにと買いました。しかしデカい。さらにコイツは異常発熱の可能性があるということでなんとメーカー回収になってしまいました。しかし100Wというのはオンリーワンなので、手放すのが惜しくてまだ手続きしていません。今回同じ100W機が来るのでようやく心置きなく返品手続きしようかなというところです。何回か使いましたが温かくはなるものの触れないほど発熱したり発煙したりといったことは今のところなかったです。是非改良版を発売してほしいものです。

次に右端がつい先日Surface Pro X用に買ったRAVPowerの61Wの超小型1ポート充電器です。これをもって2回ほど出張に行きました。終日途切れ途切れに使う限り電池が切れる不安もほとんどないSurface Pro Xですが、それゆえに「一応もっとく用」としてなるべく小さなものが欲しくて買いました。ただSurface Pro Xは非常に薄いのでバッグも薄いものにしていて、このキューブに近い形状ややや膨らみが気になっていました。また結局スマホ用充電器が別途必要だったり。

さて、そこで今回の新たな沼メンバーHYPER JUICEさんです。サイズはクレジットカードサイズ(後述)ということでPHILIPSとRAVPowerの中間。厚みはそれら以下。奥行き方法にやや長いという感じ。しかし出力は最大クラス。2ポート合計で100W。1つ挿すだけなら100WフルでノートPCを充電します(実際にはノートPC側の受け入れ電力が上限になります)。ノートPCとiPad Proなんて組み合わせで使ってもそこそこフルスピードいけるはず。というか公式サイトではMacBook Pro 15’を2台同時に給電と書いてあります。さすがに50Wではフルスピードで充電はできないかもですが給電して連続しようくらいならいけるということでしょうか。RAVPowerよりは大きいですが薄いのでむしろバッグによっては収まりがよく、なおかつポート数が大きい。

背面をみてみましょう。AnkerとPHILIPSはメガネプラグのケーブルを挿して使います。付属ケーブルもありますが、一般的なコネクタなので、自分の好きな長さを持ち歩き用に購入しても良いでしょう。Appleは脱着式かつ折りたたみ式です。バッグ内で収まりが良いです。RAVPowerと今回のHyperJuiceも折りたたみ。HyperJuiceは折り畳んだ状態で海外プラグもアタッチメントでつけられる点が新しいです。唯一気になったのはHyperJuiceのプラグを折り畳んで格納する部分の白い両先端がやや尖っていて指が当たると痛いです。ケガをしたり鞄の中でなにかを傷つけるほどじゃないかも知れませんが、「ここもうちょっと丸くてよくね??」という気がしました、そのうちヤスリでちょっとだけ削ったろかと…

あと外装ケースはほど良いシボでAppleほどツルテカではないので持ちやすいし傷も付きにくそうな印象です。逆にコンセントプラグが直生えであることで集合タップなどで挿せないこともあろうかと思います。そいう時の為に、なんらかシャトルケーブルやミニタップなどを買い揃えておくといいかも知れないですね。やや本末転倒ですが。

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で、公式の「クレジットカード大」について詳細にチェックしておきましょう。まずカードの幅方向はピッタリと言えます。厚みはまぁ数十枚分てとこでしょうか。微妙なのは縦ですね。写真のように真ん中に揃えると上下ともエッジがカーブしていくところくらいがハミ出ています。まぁ再度の完全フラットな目がほぼクレカサイズだね、と言えますでしょうかね。

現状、この商品はまだ国内一般流通はしてなさげ。ただいまでもKick Starterで注文可能かな?本稿執筆時点で3月予定のようです。

2020.2.7追記:

フォーカルさんからもほぼ同じスペック、というかOEMじゃないかってレベルの類似品が4月に出るっぽいですね。こちらはおそらく普通に家電量販店やAmazonといった流通経路に出回るでしょうから、普通に買いたい人はこれを待ってみるのも手かも知れません。

超小型高出力USB PD充電器 RAVPower RP-PC112

Surface Pro Xの記事で買うならこれかなって紹介した充電器を結局買ってしまいました。

流行のGaN(窒化ガリウム)式でサイズの割に大きな出力がウリです。GaN型はAnkerなどからぼちぼち増え始めているタイプですね。RAVPowerも充電器、バッテリーのメーカーとしてはAnkerの次くらいに実績はあるイメージです。

購入時点ではなぜかホワイトの方が若干安い上にクーポンまでついてました。がブラックが欲しかったので、悩んだ末結局同居人へのプレゼントとしてホワイトと一個ずつ購入。

ちなみにほぼ同スペック品としてこちらがあります。

1,000円くら安いです。こちらのサイズが「49 x 49 x 32 mm」、RAVPowerが「約49 x 49 x 30 mm」となっており、2mmの薄さに1,000円払いました。が、届いたRAVPowerをノギスで測ってみたところ32mm以上ありましたorz。「約」に騙されましたね。残ったのはAttikbizというあまり聞いたことないブランドに対してRAVPowerという少しは名の知れたブランドという違いとデザインのみ。正直デザインはAttikbizの方がスッキリして好みです。なによる充電関係の製品でぷっくり膨れているとう手触りが不安を掻き立てます(笑)。値段はタイムセールなどで変動すると思うので、これから買われる方は少なくとも「RAVPowerの方が若干薄いから少し高くても買う価値がある」とは思わないでおくと良いかも知れません。

■サイズ比較

USB type-CをコネクタにしたUSB Power-Delivery(USB PD)は見た目は同じでも給電能力が異なります。USB通信で互いの能力を確認してから電気を流すので、大は小を兼ねます。余力のある充電器で小さな機器を充電する分には問題ありません。しかしノートPCのように大きな電力を必要とする機器を、スマホ用の18Wタイプなどで充電するとめちゃくちゃ時間がかかったり、PC使いながらだと全く充電できなかったりします(消費の方が大きく追いつかない)。

というわけで、旅先などに1台でなんでもかんでも充電するように持っていくには、なるべく出力が大きく、かつコンパクトなものが理想になります。ところが原則としてはサイズと出力は正比例するので、なかなかそういう美味い話はありません。

そこに登場したのがGaNタイプで、今までのサイズ感を覆るコンパクトさを実現しています。細かい原理はσ(^^)も理解できていませんが、ともあれ本製品もそんなGaNタイプの1つです。

手元にあるPD充電器で比べてみます。

手持ちApple製充電器と比較

出力的にはMacBook Pro 13’用が一番近いんですがあいにく我が家にはないので、15’用の87Wタイプ、そしてiPad Pro 2018についてくる18Wとの比較。厚みを除けばApple製18Wにかなり近いですね。MacBook 12’付属の29Wにも近いかも知れません。

次に先日買ったばかりのSurface Pro Xの充電器(非USB PD)との比較。

Surface Pro X充電器との比較

箱も半分くらいな上、両側のケーブルもないので(他にUSB Cケーブルを持ち歩くのであれば)かなり荷物の嵩を減らせそうです。ただしコンセント直付けになるのでタップなどに並べて挿せるかは留意が必要です。

厚みはそれなりに。膨らみも気になる…

ただし厚みは結構あります。一方、このサイズでプラグが折りたためるところもナイス。金属部分が剥き出しには変わりないので、他のものとごっちゃにバッグに入れる際にはなにかしらの保護が必要なことには変わりなさそうですが。

macOSのシステムレポートで確認したところ60Wで認識されました。

macOSのステータスで60W判定

 

クセが強く要注意だけどイカすSurface Pro Xを買ったぜ

先月Surface Goを買ったばかりですが、結局年があけて1月14日、Surface Pro Xを発売日買いしてしまいました…

Surface Goの日本語キーボード配列がかなり特殊でどうにもしっくりこなかったのが主な理由です。特にスペースバーが長めで無変換キーの位置が不自然なところに来るのが辛い。親指を意識して深く曲げないと届かず、無変換のつもりでスペースキーの左端を叩いてしまうばかりでした。あとやはりPentiumはクロック制御が雑なのか、バッテリーで省電力優先モードだとクソモッサリになるのが難。給電していると全然平気なんですが。どちらも店頭仕様では気づき辛いトラップですね。

■Surface Pro Xの特徴と注意点

で、北米の遅れること2ヶ月(位だっけ?)、ようやく日本でもWindows7のサポート切れと同時に発売になったSurface Pro X。特徴は、スマホ/タブレットに近いARMベースのMicrosoft SQ1という独自プロセッサを搭載している点。CPUがIntelのCore/Pentium/Celeron/AtomやAMDなどのどれでもない特殊なPCということになります。その結果として、色々な意味でスマホやタブレットに近いハードウェアになっています。

  • スリープ中でも通信可能(対応アプリのみ)
  • 省電力、低発熱
    • その恩恵として非常に薄い筐体を実現
  • SIMフリーのギガビットLTE内蔵

イメージ的にはiPad Pro 12.9′ 2018に迫るハンディさです。スペック上はちょっとだけ厚いんですが手に持った感じではほぼわかりません。むしろキックスタンドを内蔵していると考えれば同等。重さはさすがにやや差が開きますが、キーボードとペンを合体させても1kg前後です。

iPad Pro 12.9′ 2018(左)とほぼ同じフットプリント
厚みも体感ではほぼ同じ
Surface Go(上)との比較

さてここまで聞くと最新Surface Proとして理想的に聞こえますが、ちょっとだけ制限があります。一般的なIntel/AMDのx86 CPUではないのでソフトに互換性がありません。Windowsにはいわゆる32bitとか64bitとかありますが

  • 32bit x86用ソフトはエミュレーションで動く(少し遅くなる)
  • 64bitソフトは動かない
  • ARM向けに作られたソフトがもっとも高速に動くがまだ少ない

という制限があります。普通にWindows10だから今までのソフトが全部使えるやろ、とか思っているとハマります。実際どれくらい困るかというと、普段どんなソフトを使っているか次第なんですが、一部の性能が要求されるソフトは64bitオンリーなものがぼちぼちあります。例えばPhotoshop CCやIllustrator CCは2019、2020は64bit専用です。動画編集ソフトのTMPGEncシリーズも何年か前から64bitのみとなっています。またゲームや3DソフトでOpenGLというライブラリを使っているものはアウト。これは具体的にどれくらい実害があるか不明です。たぶん紙芝居ゲーとかはDirectXを使っていてほぼイケるんじゃないかと思ってるんですが、これから追々検証です。

逆にいうとそれ以外の一般的なブラウザや事務ソフトなどは32bit/64bit両対応だったり32bitのみだったりするので動くことは動きます。なんの根拠もない肌感覚でいえばゲーム以外では9割方いける気がします。ただし32bitソフトもエミュレーション実行になるのでSQ1の性能がフルで出るのではありません。実際32bitとARM版があるFireFoxなんかでベンチマークすると結構差があるようです。

またハードウェアに密接に絡むドライバーやセキュリティソフトも互換性の問題が出やすいようです。実害としてはこちらの方が重大かも知れません。ウチでもCanonのレーザープリンターの1台がセットアップできないでいます。

32bit/64bit/ARMの作り分けはゼロからやり直すというレベルではないはずなので、追々ARM機のシェアが広がっていけばベンダー側ももうひと手間かけてARM版もリリースしとくか、という判断になっていくのではないでしょうか。その意味でMicrosoft自身がARM機を出した意義は大きいと思います。

とまぁそんな制限があるので、現時点では単に軽くて薄くてバッテリーがめっちゃー保つ2-in-1ノートと思って買うと足元をすくわれるかも知れません。一方で、Officeとメーラー、Webブラウザが使えればOKという人には有力な選択肢になると思います(ちょっと高いけど)。

■ラインナップと価格

モデルは8GB/256GBとしました。64bitアプリで高負荷な作業ができるわけでもないので、メモリは16GBあっても仕方ないかなと。個人的にはそういう時はXPS15 9575(16GB/1TB)があるので使い分けで。近い将来PhotoshopなんかもARMネイティブ版が使えるようになって、なんでもこれ一台でって人は16GBもアリかもですね。優秀なタブレットでもありますし。ストレージも128GBあればそう困らないかもと思って一旦は店員さんにそう伝えたんですが、1万円ちょいの差額なら喉元過ぎれば忘れるレベルだしなと思って128GB出してきたところで「やっぱり256GBにします!」とギリギリで翻意しました。正確な数字を覚えてないですが店頭デモ機が128GBモデルで半分近くOSなどで占有されてたような気がします。ちなみにPro Xはキックスタンドの内側にM.2スロットがあって簡単にSSDが換装できそうです。ただし現時点であまり流通していないサイズなので将来メーカー保証が切れた頃に対応モデルが出回る頃にその気になれば替えられる、くらいの意識の方がよさそう。

Surfaceは例によって個人向けはWindows 10 HomeにOffice 2019永年ライセンス版を抱き合わせのみ。ホントこれ勘弁してほしいです。Office365ユーザなのでOfficeはそっちの5台分のライセンスから入れればいいので不要。差額でむしろWindows 10 Proにしてくれた方が良い。つまり法人向けモデルになるんですが、個人(事業主)向けに売ってくれるところを探すのも大変そうだったので諦めました。そして常に最新版を使いたい派なので付属のOffice 2019のシリアルナンバーは使わずに365から入れているという…

そんなこんなで米国で$999だったはずのローエンドモデルが日本では14万2,780円(税込み)256GBモデルにペン付きキーボードと延長保証を入れたらほぼ20万です。まさにエグゼクティブ向けモデルですね(価格的な意味でも、ネットとOfficeとメールが使えりゃいい職能向けという意味でも)。正直モノ好きでなければオススメしづらいです。Armって何?って人にはSurface Pro 7かLTE付きProを薦めるかな。

■ハードウェア周りレビュー

とまぁ、SKUと価格には不満ありですが、とにかくWindowsタブレットとは思えない薄さがスマートで未来ガジェットあります。ただ両面ツルッツルで700g以上あるので裸で持ち歩くのはちょっとドキドキ。背面にストラップとかリングとか付けたいかも。もしくは摩擦係数高そうなステッカーを貼るか。キーボードを装着すれば片側はアルカンターラである程度はグリップするかな。ペンの収納部分も膨らんでるのでそちら側を持てば少しマシ。

液晶は充分綺麗だし、なんといっても短辺が1920ピクセルというのがスゴい。つまり縦持ちにしてもフルHD動画がドットバイドットで再生できるってことですね。

購入の決め手になったキーボードですが、山口さんの記事に倣って補助線を入れてみました。まずEとDのオフセット(ズレ)を比べると、Surface Pro X(左)の方はキーとキーの隙間分くらいのズレ方になっています。これが普通のキーボード配置なわけです。一方Surface Go(右)の方はキートップの半分くらいズレてます。むしろこれで帳尻があうのが不思議なくらいの違いです。

そして個人的により違和感があったのがスペースの左にある「無変換」キーです。Pro XではCの真下といってもいいくらいの位置関係なのに対し、Goではかなり左にずれてXとCの間くらいになっています。なので「無変換」のつもりがスペースを叩いてしまうことが頻繁にありフラストレーションだったわけです。

Surface Pro X(左)とSurface Go(右)のキーボード配置比較

またタイプカバー特有のたわみについてもPro X用の方がしっかりしている印象です。小さい方がたわみにくいイメージですが、むしろGoの方が軽くタイプするだけでもたわみが気になります。Pro Xの方はペン収納部の幅が立てた時には良い補強になってるのかも知れません。

バッテリーの保ちはまだなんともですが、とりあえずカフェでLTEつないでセットアップしたりこの記事を書いたりで2時間強使って7割くらい残ってる感じ。全然減らないな!って驚愕するほどでもないですが、バッテリー容量が少ないであろう割には粘ってるなという感じですかね。またスリープからの復帰も速い。Surface Goはかなりもたついたり、顔認証失敗したり、デスクトップ表示直後はまだLTEがつながってなかったり、そんな状態でアプリ起動すると「応答なし」が短時間起きたりして、なんだかんだで「さっと開いてすぐ使う」という感じがしなかったですが、Pro XはかなりiPadに近い感覚ですぐ使える印象。

USB Type-Cポートが2つあるのも良い。PD通電対応ハブをもってなくても充電しながらUSB機器が使えます。充電はSurface専用コネクタの方が速いんでしょうけど、せっかくの軽量モデルなので一緒に持ち歩く荷物も減らしたい。なのでUSB PD充電運用でいく予定。

ペンは「Apple Pencil2に匹敵」と前情報がありましたが確かに遜色ない気がします。まぁソフト次第ですが。ただ薄型というか楕円形状なので持ちやすさは劣ります。純正ペンは持ち歩き用と割りきって、もう一本互換性のある持ちやすいペンを持っておきたい。

薄型のSurface Pen
1ボタン+消しゴムボタン付き

キーボードの折り込み部分にペンが収納可能で、この状態で充電もされる。キーボードを折り返している時は写真のように剥き出しだけど、一応勝手に落ちないくらいのマグネット磁力はありそう?

■互換性メモ

ざっとセットアップした中で上手く動かなかったり苦戦したところをメモ。使用感は追々使い込んで追記していきます。

文字入力系

なぜかMicrosoftのCtrl2Capsをインストールしたり、そこら辺に落ちてる.regファイルを導入してても反映されず。ただ自分でregedit.exeを開いてその.regファイルの通り手打ちしてやったら反映しました。

ATOK Passportは既報通りArm版アプリには文字入力できないようで、FireFoxとかダメです。アプリ毎にIMが切り替わる設定にして、ArmアプリにはMS-IMEを使うようにするしかなさそうです。幸い個人的に必須なキーカスタマイズはできました(無変換でかなOFF、変換でONなど)。これで最低限のキーボード環境は整いました。

その過程でAutoHotKeyも試したんですが起動せず(タスクトレイにアイコンが出ない)、ブラウザでヘルプが開くばかりでした。

Adobe CC

Photoshop、Illustrator、Acrobatなどはやや古い2018が自動でインストールされました。まだ実際の作業はしてないですが巷の評判をみるとやや重いようです。たぶんこのマシンではブログ用に簡単な写真加工をするくらいなのでいっそPhotoshop Elementsでも久しぶりに買おうかと思ったんですが、どうもこちらも既に64bit専用ぽいですね。

ただLightroomについてはWeb(クラウド)版が使えるので文字入れなどをしないで単に画質調整だけならそちらで足りそう。ただざっと使った限りリサイズの方法がわからず。

Microsoft Office

Microsoft謹製ですがARM版は提供されておらず32bit版を使うことになります。まずはMSからお手本をみせろや!といいたいところですが、マクロの互換性とかもあって難しいようです(同じ理由で64bit版もあまり使われてない気がする)。

ブラウザ、メーラーなど

Chrome(32bit版)、FireFox(ARM版)、Thunderbird(32bit)、FileZilla(32bit)で使えています。ChromeはGPUレンダリングをOFFにしないとマウスカーソルが見えなくなる現象が発生しました。

追記:OFFでも再発しました。逆にONに戻して再起動したら治った。再起動が効いてるだけかも?

FireFoxは前述の通りATOKが使えなかったです。32bit版に入れ直すかMS-IMEで我慢するか思案中。Thunderbirdははじめてメールボックス形式をmboxからMailDirにしてセットアップしてみました。そのせいか最近遅くてイライラしていたGmailの読み込みが非常に快適になった気がします。1メール1ファイルで管理されるのでストレージ的には無駄が多いかもですが、体感は上々です。256GBモデルにして良かったかも。

これを書いている2020年1月15日はChromeエンジン版のEdgeがリリースされる予定ですがARM版はどうなるんでしょうね。出たとしてもx86向けのアドオンが使えないとなると厳しいかな?そもそもアドオンって32bit/64bitとかバイナリ的な区別あるんでしたっけ?JavaScript的なものなら区別なし?

チャットツール

SlackはMicrosoft Storeからインストール。Chatworkは公式から32bit版を入れればOKでした。

Visual Studio Code

32bit版で使えてます。ただSetting Syncで他の環境からアドオンを同期した時、ログに64bitとか出てた気がするけど大丈夫かな?今のところ目に見えた不具合はなさげ。

プリンタードライバ(問題あり)

EPSON、Canon共にARM版ドライバは提供無し。EPSONのPX-M885F、PX-S05B、CanonのLBP612cはOSのプリンタの追加からセットアップはできたものの、ドライバーはMicrosoft IPP Class DriverとなっておりM885F、S05Bはテスト印刷OK。612cはエラーでNG。Canon LBP6240はセットアップすらできませんでした。純正ドライバーのインストーラーからやってもダメ。

ということで現状我が家ではCanonは全滅、EPSONはとりあえずテスト印刷はできてる、というレベルです。すべてネットワーク経由のみ試しており、USBは不明です。

(事務的な意味での)エグゼクティブモデルとしてはここ(印刷)は一番クリティカルなところかも知れません。各メーカーには正式対応を頑張ってほしいものです。

 

というワケで、現時点では制約もありますがが、今後各ソフトベンダーがARMネイティブ版を出す度に真の実力が開放されていく成長シロがあると思うとちょっとワクワクする機種だと思います。

■注意喚起:キーボードを配列を店員に間違えられた話

今回、ヨドバシで購入した際、スリムペン付きSignatureキーボードを日本語配列でと指定しました。レジ奥から製品をもってきて「御確認ください。8GBの256GBモデルです。」と外箱指差しで言われたので確認後、ついでに「キーボードも大丈夫ですよね?」と聞き返しました。すると店員さんも一瞬虚を突かれたような反応をした後「日本語ですね」と下の写真のようなパッケージ表面の写真を指さして言いました。その場はそれで納得して帰宅。

表面の写真は中身の日本語/英語に関わらず日本語キーボードの写真

が、なんと英語配列でしたorz。外装フィルムを破った瞬間にこちらのシールが目に入りました。これは交換後の日本語版の写真ですが「本製品は日本語キーボード配列です」「パッケージ上の画像は参考イメージです。実際のキーボードとは異なる場合があります。」と書いてあります。これが「英語キーボード配列」を示していたので、それ以上箱を空けるのは止め、初日はキーボード無しでセットアップを行いました。こういう時、本体とキーボードが別商品だったのは救いです。

背面に日本語配列か英語配列かが小さくシールで貼られている

もちろん翌日ヨドバシに行ってすんなり交換してもらえました。初日の店員さんも顔をみて寄ってきて開口一番謝られたので、あの後自分でも調べて「あっちゃー!」と思ってたのかも知れませんw。そういえばAppleのiPad用キーボードも似たようなことあって、あっちは全世界共通で英語キーボードの写真でシールだけで分別してるっぽかったです。

ともあれ、購入時は念のため裏面も確認してみるのが吉でしょう。ちなみに品番では日本語がQSW-00019、英語がQSW-00021 です。

脱臭もできるトイレ暖房(セラミックヒーター)SHARP HX-JS1

大昔に買った足元用の小さなセラミックファンヒーターをここ何年かはトイレで使ってたんですが、強弱設定もなく形状的、我が家のトイレ配置の都合的に足元直近に置かざるをえなくて、熱風がダイレクトに足の甲にあたって熱い、という問題を抱えていました。先日突然動かなくなってついに故障か?と思い代替製品を物色。結局安全装置の誤動作らしく1日したら復活したんですが、どうせならと買い換え断行しました。同居人はいらん派ですがσ(^^)はiPad ProやKindle Oasisが持ち込んであって読書で籠もることが多いので、トイレの快適化には投資価値があると思っています。

最近のトレンドとしては、

  • 脱臭、消臭、空気清浄機能
  • 人感センサー
  • 首振りなど風向制御

などがあるようです。脱臭系の機能はプラズマクラスターやナノイーなどイオン系から、単なる活性炭フィルターまで色々。ウチは備え付けのシャワートイレで脱臭機能がついていなく、別途検討したプラズマクラスター放出機能付き電球もソケットの関係でつかなかったので、なにかしらつけてもいいかなとか。人感センサーは同居人が自分の時はつかなくていいからと頑なに拒むのであっても使用許可がとれない可能性大。首振りは(足の固定箇所に風が当たりすぎて熱いというのが元々の問題なので)あるとよさげ。

その他、転倒時に自動オフする安全装置などは当たり前というところでしょうか。

で結局買ったのはこちら。

なんとなく消臭性能が高そうだったのと、スリムタワー型で収まりが良さそうだった点。海外メーカーの3千円クラスのとかはやや不安だった点など。ただし首振りや風向制御はなくて手動ルーバーで上下に調節ができるのみ。リモコンもないので例えば赤外線コントローラーでスマートスピーカーやIFTTTなどによる制御も不可。

縦に高いので操作パネルが便座に座った状態でちょうど手元の高さに来て操作しやすいです。ちなみに前のは横長でしたがスイッチが大きくワンボタンだったので足でON/OFFしてましたw。

設置してみたところ我が家の変則的な開き方をするドアとギリギリ干渉しないでピッタリ設置でき、自分の着座位置からも少し距離が置けたので熱風がダイレクトに当たるという問題は見事避けられました。強弱2段階の弱でいい感じに温かいです。ただ残念なのは前使っていたものはスイッチONで即温風が出たのに対し、こちらは最初に30秒くらい冷風が出ます。短時間だと返って寒い。せっかくの人感センサーですが同居人からクレームが出るヤツです。どうもブレーカー対策で電力を徐々に上げていく仕組みらしいんですが、それなら温まるまで風も止めておいて欲しかったです。

また人感センサーも反応範囲を選べないので、例えばトイレのドアが開いた状態でトイレの前を通っただけでONになります。センサー部分に可動式のシャッターをつけてエリアを絞れるといいなと思いました(廊下照明用の人感センサーとかであるやつ)。

またプラズマクラスター消臭ですが、温風と一緒に稼働させるか単独稼働が可能。でもこれってそんなに即効性はないような気がするのでせっかくトイレという閉空間に設置するんだから、温風とは独立で常時稼働や定期稼働ができたら良かったんじゃないでしょうか。同社のプラズマクラスター製品って、空気清浄機やエアコン、冷蔵庫のように常時放出する系と、ドライヤーみたいにピンポイント&近距離で使うものがあるイメージですが、コイツはそのどちらでもなさそうで、どういう使い方すると効果があるかということもマニュアルには書かれていません。効果があるなら常時稼働させてもいいんですが、だとしたら「人感センサーで温風は出るけど、それに関わらずプラズマクラスターは常時放出する」という動作モードがないのはモヤります。賛否あるプラズマクラスター、個人的には盲信もしないし頭から否定もしないですが、もう少しこの製品における位置づけ、スタンスを明確にしてあるといいかなと思いました。現状だと「マークティング上、つけてあると付加価値になるからつけてみました」みたいなとってつけた感があります。「人が入って温風を出した瞬間に放出すれば即時効果があるんです!」というならまぁそれはそれで断言してくれればいいかと。まぁそもそもトイレ(アンモニア)臭がとれるとはいってないので、あんまり気にしてもしょうがないかもです。

とりあえずトイレのような狭い空間用の暖房器具としては今のところ満足しています。