片手持ちのしっくり感は尋常じゃないSH-04Fに機種変更

σ(^^)はメインは3G以来のiPhone派ですが、サブというかおサイフケータイ専用にdocomo回線端末を保持しています。2年ほどXperia SXことSO-05Dを愛用してきました。その前はF-04B、N707iμなどおサイフケータイとしてその時々で最少最薄のものを渡り歩いて来ました。しかし、SX以降4インチ未満の機種は発売される気配はなく(iPhoneとの差別化の意味でも)より大きくなる流れ。もちろん、ネット端末として使うには5インチ、6インチクラスでもいいし実際にXperia Z Ultra Wi-FiNexus7(2013)も愛用していますが、おサイフとしてポケットに入れて持ち歩くには論外。このままずっと壊れるまでSXを使うのかなぁと思ってました。2014夏モデルではXperia A2という比較的小型なモデルがありましたがそれでもデカい。そもそもそれでいいならとっくにZ1-fに特攻していたでしょう。

そんな中でふと目についたのはAQUOS ZETAことSH-04F。5.4インチとけして小さくはないんですが3辺狭額縁でフットプリントが小さい(SHARPではEDGESTと呼んでいるようです)!5インチのNexus5と同じくらい。そして手にとってみるとエッジの付け方が上手いのか自分の手にとてもしっくり来ました。往年のPalmやインフォキャリーを彷彿とさせるサイズ感。これで電子小説を読んだらさぞ快適だろうなぁ、と思ったらもう気絶していました。

■ハード周り

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左からXperia SX (SO-05D)、AQUOS ZETA (SH-04F)、Xperia Z Ultra (SGP412JP/B)。

三辺狭額縁なデザインのせいか画面が3:4に見えますが普通にフルHDです。電子書籍的には横が1200だったら言うことなしだったんですけどねぇ。そしてなぜかdpi指定が大きめにしてあるらしくホーム画面のアイコンは4列のみ。画面が小さいことを配慮したんでしょうがいくらなんでも大きすぎ。理論上は表示解像度は高くて綺麗に見えるはずなんですが、実際にはそこまで高解像度なリソースをもっていないアプリが多く、むしろギザギザが目立ってプアな感じ。docomo謹製のまちキャラすらそうです。せめて5列になるようなdpi設定にしてほしかった。ホームアプリをNovaに置き換えて7列にしてますがなんの不便もなし。シニア向け機種というわけでもないんだしもう少し広く使える指定にしても良かったんじゃないですかね。てかdocomo自体もこれをするならまちキャラの画像リソースくらいあわせてくれよと。

防水な点はXperia Z Ultraをリプレイスするという観点で非常に重要でした。もともとがNexus7があるのにわざわざUltraを買った理由がそこだったので。ただあれは逆に薄すぎていまいちホールドしづらいのと、やはり持ち歩くには大きい。そしてちっともAndroid4.4更新が来ないという点で不満が募り、それを一気に解消するという意味でSH-04Fは魅力だったわけです。専用のマグネット充電端子ではなく普通にmicroUSBでしかもそこがキャップレス防水という点も実用上はメリットが大きいです。

色は珍しくホワイトをチョイス。ブラックは背面がツルテカで指紋が目立つ感じだったので真っ先に排除。同じブラック背面なのにマットなオレンジとかなり悩みましたが、ホワイトの背面の質感がよかったしたまにはいいか、と。「動画優先端末なら黒、電子書籍優先端末なら白」という自分ルールもありましたが、本機種は画面周りはブラックなのであまりそこにこだわってはないです。個性のあるデザインだとは思いませんが、手に馴染む感はトップクラスだと思います。

バッテリーが3,300mAhというのも注目点です。サブ機故に数日ポケットや鞄内で放置して電池を切らしてしまいがちなので。IGZO液晶も省電力に貢献しそうなのも興味が。液晶の書き換えレートを落として稼ぐモードもあるようです。動画やゲームはメインの使途ではないのでいいかなとか。まだ買ったばなりでいじまくりなので結構減る気がしますが。あとエコ技ってのをONにしないと効かないのかな?

そのIGZOですが発色は素晴らしいです。色温度的にも尿要素はなく白が綺麗な白に見えます。カラープロファイルも選べてsRGB相当なものもあるようです。気に入らなければそこで調節も利くというのが最近のAndroidのいいところです。

注目のVoLTE(高音質通話)に関してはまだサービスインしてないので未知数ですし、どのみち電話しないからアレなんですが、まぁ新技術オタとしては楽しみではあります。

カメラ位置が画面下というレイアウトなので、顔認証の時のアングルが微妙w。カメラを置くに傾けるようにしないと認証視野に顔が収まりません。また一般的にもっともブサイクに見える煽りアングルを自分で毎回目にしなければならない鬱な側面も…

Screenshot_2014-05-25-15-42-40■独自のユーザビリティ

差別化機能としてグリップマジックとワンハンドアシストというのが秀逸。

グリップアシストでは画面両サイドにセンサが搭載されており、ユーザが端末を手にもっていることを検知します。これにより、

  • 手にとったら画面ON、おいたらOFF
  • おいたら音楽再生音量をUP
  • ポケットの中でもったら着信を振動でフィードバック
  • 縦持ちしたまま寝転がっても画面が回転しない

特に最後が重宝します。ただまだ持ち方でたまに誤検知はあるようですw。最初のもたまにもたつくことがあって、結局電源ボタンおしてしまうことも。

ワンハンドアシストは写真のように画面の実効エリアを限定して、片手持ちで指の届く範囲にUIを制限するモードです。片手持ちでの操作性を重視した動画プレイヤーを開発している(ただしiOS向け)σ(^^)的にはこのコンセプトは共感できます。できればロック画面でパターン認証する時は自動的にこのモードになってほしいですね(左右どちらの手でもってるのかグリップマジックで検知できないかしら)。

■Xperia SXと使い分け?

当初、機種変更後はSIMをXperiaSXに戻し、本機はSIM無し運用またはMVNO運用するかとも考えてました。ただまぁ本機が思いの外快適なのと、おサイフケータイとしての両立が難しいので、少なくとも当面は本機をメインおサイフケータイ機として使ってみようかと。ただしプランは今は亡きパケホーダイダブル維持で、テザリング&Wi-Fi運用なのはかわらず。この機会にパケホーダイフルにすることも検討したものの、やっぱり(iPhoneとの併用としては)高いし、いちどダブルを辞めたらもう戻ってこられない不安があるので。一応ピッタリなベルトケースも見つけたので、これから上着にポケットがないことが多い季節もやっていけるかなと。これ4インチ用って書いてあるのにピッタリはいるSH-04Fのコンパクトさよ。ちなみにテクスチャ違いと思われる型押し無しの姉妹品もありましたがこちらはなぜかフタが締まらず。テクスチャの違いで微妙に固さに差があるようです。質感としてはそちらの方が好みでしたが仕方なし。

ちなみにMVNOのIIJmioはIPv6対応というオンリーワンの特長をもっているので、もしdocomo SIMはSXに戻して使うなら、こっちにそれを指すとIPv6でテザリングできるかなーと期待したんですが、実際にIIJmioのSIMを指してAPN設定画面を見てみたところ、IPv4のみでグレーアウトして選択できませんでした。残念。

■電子書籍端末として

実際にアプリと書籍を入れて見てみましたがやはり快適です。ページめくりに使える音量ボタンの位置もイイカンジ。こうなると読書アプリとして音量ボタンが使えることが必須になってきます。メジャーどころではKinoppy位かな?ただ紀伊國屋は結構売ってないタイトルがあるんですよね。各プラットフォームのリーダーアプリ制作者様におかれましては、早急に

  • 音量ボタンでのページめくり
  • 左右どっちの端をタップしても進む方向へ移動

機能を実装していただきたく。あとKinoppy制作者様は、音量ボタンを使う度にOSの操作音が鳴るのをなんとか抑制できないですかね。マナーモードにしない限り、ページめくりの度にピッピッピと鳴るのが…

さてこうなると自炊小説をiOSのbREADERのようにリフローして読みたくなります。そこで改めてAndroid向けにそういうアプリがないか調べたところ、ありました!MHE Novel Viewer(以下MHE)がそれです。bREADER同様、元々は青空文庫リーダーですが、スキャンした画像の文字組を認識し、画面サイズにあわせてリフローしてくれます。bREADERでは事前にPC/Mac上のbrcというツールで解析処理をして情報ファイルをアーカイブに加えておく必要がありましたが、MHEではそれもAndroid上で別アプリを使って完結できます。認識精度はいまのところ同程度な印象。本来の改行のあったであろう位置に少しマージンが開きすぎてしまうきらいはあるかも。あと、機能はこちらの方が豊富ですが、使い勝手の面でそれらがいまひとつ馴染んでない印象。例えば、白黒反転で読みたい場合、画像認識結果の方の反転をオンにすると同時に、背景壁紙の色も黒に設定しなおさないといけない、とか。4辺のマージンを独立で設定できるのも(画面サイズが異なるAndroidでは特に)便利ですが、設定によっては前ページの最後の行が先頭に見えたりして微妙(これ親切でやってるのかな?)。あと挿絵ページが単独表示されず、普通に直前の文の直後に表示されて、半分見切れてしまうとかも惜しい。Android4.4なので画面下部のツールバーは設定で消して全画面化できますが、小説読むにはむしろ縦に長すぎても目の移動が大きくて辛いので出したままで使っています。

まぁ一度セッティングが決まってしまえばbREADERとほぼ遜色ない読書エクスペリエンスではないかと。bREADERは信奉者も多い一方、もはやあまり開発が活発には行われていないのに対し、こちらは今後の期待ももてます。移動中に手持ちのiPhoneで自炊小説を読むにはbREADERは神アプリなんですが、やはり5インチ&フルHDくらいあると文庫本感が高くて良いです。実際、リフロー無しでも結構普通に読めます。画面サイズとしてはKindle Paperwhiteなどの一般的な電子ペーパー系端末(6インチが多い)より一回り小さいですが解像度は比べるべくもないですし、片手でがっちりホールドできるので、ヘンなハードウェアハックも不要で不安なく読書できます。

■アクセサリー

クレイドルとかもないのであとは液晶保護フィルムくらいですが、これが思わぬ当たりを引きました。iPhone5/5s用ベルトケースで長らくお世話になっているアスデック製品なんですが、アンチグレア(マット)特有のぎらつきを低減[公式サイト]、と書いてあるので買って見ました。アンチグレアのフィルムって光を乱反射させる仕組み上、どうしてもつぶつぶ感が出て、せっかくの高解像度も、フォントの縁などがざわついた感じになりますよね。それがないというわけです。実際ほぼ気にならないレベルだと思います。指滑りも文句なし。ブルーライトカット機能がないのが惜しいかな。でもこれは良いものです。正直アスデック舐めてた。他の端末のも貼り替えたいレベル。

 

 

 

やはり持ち歩くには大きいので自宅専用にしようかなと思って買って見ましたが、読書用など思いの外快適なので、常用に格上げされそうです。少なくとも電車乗る時にはもっていきたい。正そうするとおサイフケータイとしては使い分けが難しいので、普段から我慢して持ち歩くしかなく、でもまぁそれも許容できる快適さをもってるかなという感じです。値段は結構高く8万円以上払っているので、じっくり2年は活用できるといいなぁ。とりあえず、Nexus2013とXperia Z Ultraを処分すれば半額くらいはまかなえる気がするので、後はdocomoの月々サポートで償却していけるかな?

十数年目の浮気。カーナビをKENWOOD 彩速Z701に

σ(^^)の人生初カーナビはPioneerのCD-ROM機でした。たぶんRoad Navigator IIIの世代。あの頃は関東とか中部とかエリア毎にディスクを入れ替えたり面倒でしたね。以降、DVD、HDDと進化を遂げるなら、同社のフラッグシップ機をメジャーモデルチェンジの度に買い続けてきました。しかし2012年にAR HUDという飛び道具をひっさげて登場したAVIC-ZH99HUDがとっても残念(おもに超もっさり)で、Pioneerに対する信者魂が薄らいで来ていました。そして車の買い換えを夏に控え、恒例のGW明けの新型発表。一応のフリック操作は実現したものの相変わらずの感圧式タッチパネル&HDDでドマイナーチェンジ。発表後最初の週末に横浜で開かれたイベントに実機を触りに行ってもみたんですが、やはりKENWOODやPanasonicのようなスマフォライク操作勢に比べると明らかに旧世代感が漂いました。クルーズスカウターやAR HUDといったギミックは大好物なんですが、さすがにもうあのもっさり(地図操作も検索もルート探索も)には嫌気がさして、同乗者からもクレームが出る状態。さらにはレヴォーグにはEye Sight Ver.3があり(注意してくれるだけの)クルーズスカウターは意義が薄いし、AR HUDに至っては取付不可能である可能性が高い。ならばと、仕事絡みで他社製品もじっくり使ってみようという意味合いも含め、レスポンスと操作感で突出していると評判のKENWOOD 彩速に浮気を決意しました。AR HUDまで含めたCyberNaviが20万超えコースなのに対し、彩速は上位モデルでも10万円切りで購入できます。もし来年こそCyberNaviが巻き返しを図ってきたのなら、その時また買い換えてもいいやろ、くらいの覚悟で。

1月に発売された彩速の最上位モデルMDV-Z701の特長は、

  1. ガラス製静電容量方式タッチパネルでドラッグ、フリックといったスマフォライクな操作感
  2. SSDでスクロールや検索が爆速
  3. スマフォ連携やデータ通信にWi-Fiが使える
  4. 地図はPioneerからのOEM供給らしい。SmartLoopにも対応。
  5. HUDユニットも発売!
  6. 不定期ファームアップデートで機能が増える楽しみ

など。1.は単に地図がドラッグスクロールできるというだけでなく、画面外からのスワイプでUIパネルが出現するなどスマフォ的なインタラクションで、次世代感というかナビもやっとタブレット端末並になったなという感慨があります。また音楽録音容量にこだわってかいまだにもっさり要因のHDDを採用し続けるCyberNaviに比べ、2.は大きなアドバンテージです。実際速いです。3.に関してはUSB型のFOMAデバイスを3年無料提供するPionnerとは違ったアプローチですが、これは一長一短だと思います。CyberNaviはオールインワンでなんでもやってしまおうという姿勢、KENWOODは音声認識処理なども含めスマフォのリソースを積極的に活用しコストを抑えようアプローチで、設定にややスキルを要するという短所があります。4.は元信者としては安心材料。ただ配色までは同じではないのでまだ慣れないです。5.は購入した翌日に発表があってサプライズだったのですが、まぁどのみちレヴォーグにはつけられない予感…

■感涙の爆速レスポンス!

現行より更にもっさりなZH99世代と比べると別次元です。スクロールやUI表示のレスポンスもサクサクですし、検索やルート探索も一瞬。CyberNaviはいちいち通信でサーバーに問い合わせるのか、施設名検索すらひどく待たされる状態でしたが、こいつはほぼインクリメンタルサーチといえるレベル。CyberNaviも昔はこうだった時があった気がするなぁ…。また周辺検索後に地図スクロールすると改めてその場所で再検索してピンが振ってくる。初期のiOSの地図アプリのようなインタラクションでこれが地味に便利。ルート探索も速いですが、まだその質を評価するほどは走り込んでません。やはりネットでもCynerNaviを見限って彩速に乗り換えた人が多いようですが、ルート案内の質と音質についてはCyberNaviの方が良かったという意見をよく見ます。追々検証が楽しみです。

■UI周り

数年前からALPINE辺りから始まった印象の「ルート案内時以外のナビ画面ってただ地図を表示しとく以外にもう少し活用できんじゃね?」アプローチを採用していますね。HOME画面は見やすさよりもオシャレさを優先した3D地図表示が半分とオーディオ情報、また天気や時計などのウィジェット要素も盛り込まれています。「現在地」ボタンで従来の地図表示もできますが、どちらかというとこちらが基本画面という雰囲気。SONYのレコーダーがテレビ画面よりホーム画面がデフォルトになってるのと近いコンセプトです。悪くない発想だと思いますが、まだたまに間違えてボタンを押してしまうことも。

画面上部枠から下に指をスワイプするとスマフォの通知領域のようなパネルが下りてきて音量や画面の明るさがさっと替えられるのはナイス。他にも任意のショートカットが置けるといいなぁ。また画面左右枠の上下それぞれからも4つの操作パネルがスワイプで呼び出せます。オーディオの切換とかはパネルが長いのでやや煩雑な気もしますがまぁ次世代UXという意味ではアリ。

■スマフォ連携

・テザリング

スマフォのWi-Fiテザリングにぶらさがってデータ通信(SmartLoop、地図開通情報更新、天気、駐車場満空情報など)できるのは合理的だし体感的に速度も速い気がしますが、単に車に乗っただけだと自動で接続されなかったり少し手間が煩雑な気も(まぁこれはiOSのテザリングが腐ってるせいな気も。またWiMAXルーター車載しようかな…)。

またSmartLoopを使ったり一部のサービスは有料です。旧モデルからの過渡期で仕方ないのかも知れませんが少しシステムが複雑です。1つはKENWOOD Drive InfoというアプリをBluetoothでペアリングして、そのアプリ上でアプリ内課金する方法。もうひとつはスマフォ向けWebサービスであるMapFan for KENWOODにキャリア請求購読で契約する方法。どうもZ701世代では後者推しらしく、1年継続することで年次地図更新が無料になる特典があるのですが、当初この2つの区別がついておらず(前者のアプリにもMapFanのロゴがついてるんだもの!)うっかりそちらを1年分課金してしまった後で判明。前者で得られる付加機能は後者でも得られるので、無料地図更新特典も考えると後者のみを契約すれば良かったわけですが、なんか騙された気分。

・音声フリーワード、音声住所入力

残念ながらAndroid版しかないんですが、ナビのマイクで発した音をリンクしたアプリ「VOIPUT」側で処理しクラウドで認識させることでナビ内蔵の音声認識よりも精度と付加価値が高い結果を返す仕組み。場所を探すことに限って言えばSiriやしゃべってコンシェル程度に適当な内容でも識別してくれますし、住所検索は都道府県名から番地まで一息にしゃべっても見事認識してくれました。iOSで使えないのが残念でなりません。単に対応が遅れてるだけで、技術/規約的制約じゃないといいなぁ。そのうち出るかなぁ。

iOSの場合はSiriアイズフリー相当の機能が使えます。Siriアイズフリーとはどこにも書いてないですが、画面上部に紫のバーも出るし、挙動としては同等のもののようです。BluetoothやUSBでリンクした状態で、電話操作パネルを引っ張り出し、音声認識ボタンを押すとiPhoneがSiri聞き取り状態になります。音声はナビのマイクが使われ、フィードバックはナビのスピーカーから出るのでiPhone端末はポケットやカバンの中にいても利用可能です。ただし画面表示を伴うような検索操作などは使えません。またロック中のSiri利用を不可に設定していると正しく機能しないようです。セキュリティ面からロック中のSiriは無効にするのが定番ですが、魅力に負けて有効化してしまいましたw。

NaviConにも対応

NaviConはDENSO製品のスマフォアプリで、他のアプリから受け取った位置情報をBluetoothやUSB経由でナビに渡してルート探索などに使うことができます。σ(^^)も以前作ったアプリをNaviConに対応させたことがありますが、ようやく自分で活用できるようになります。また久しぶりにNaviConを起動したら「友達を探す」的な機能も追加されているようです。iOSとAndroid間で使えるので誰かと待ち合わせする時に重宝しそうです。相手の位置情報に向かって走る、みたいなことが簡単にできるわけですね。

■音楽・動画周り

σ(^^)の糞耳で聞いた限りではCyberNaviとそう遜色ない気がします。ただCyberNaviの方がもう少しハッとする瞬間があったかも。一方でZ701は24bitのWAVやFLACといったハイレゾ音源に対応していたり、動画も1280×720のH.264/MP4までとメディアファイルのフォーマット対応が進んでいます。ウチでソフトエンコしてるライブラリの動画も再生できました。ただし残念ながらANIME LOCKERによるMP4はそのままでは再生できないようでした。もう少し検証してみます。Bluetoothがapt-X/AACに対応しているよのもポイント高いです。

CyberNaviでは少し前にやめてしまったDSPエフェクトがまだ生き残ってますね。基本的にイコライザで充分、むしろヘンな効果はいらない派ですが、同乗者は当面喜ぶかも。走行ノイズ(というか車速?)に応じて音量を調節する機能はこちらにもありました。またエンジン始動後に少し音量を抑える機能もおっ、と思いましたが元ボリュームへの復帰が結構遅めなので結局OFFに。

 

スマフォ連携などは複雑すぎてまだ全貌が見えてない気がしますが、これだけできて10万円というのはコストパフォーマンスは非常に高いと思います。そして運転状況の中で大事なレスポンスはとても気持ちが良いものです。開発者が「信号待ちに全て終わらせられるのを目指した」というのも納得。同乗者に毎度「こいつおっそいんだよー」って言い訳しなければならなかったAVIC-ZH99HUDとは大違いです。今のところ完全にPioneerを見限ったつもりはなく、この値段なら来年半額くらいで売り、もしまたCyberNavi復権の兆しがあったらいつでも戻ってくるぜ!くらいの気分です。ただそれには次期CyberNaviには見違えるほどの進化を果たしてもらわないとならない気がしてきました。とりあえずCDリッピング機能とかもういらないんでHDDをやめてSSDにし、タッチパネルは静電容量式にしてほしいものです。

foltia ANIME LOCKERでmp4変換されなくなった時の覚え書き

ANIME LOCKERで正常にTS録画はされるもの、mp4変換がパッタリされなくなりました。折角のLinuxサーバーなので他のファイルも置いたりしようと思ってDocumentRootに置いたら、結構小さいシステムパーティションで残0にしてしまったことがあって、どうもその時にゴミデータができるとかしたみたい。最初エラーログにat(時間指定実行デーモン)由来のエラーがどっさり出ていたので、atqとかでいじってサイズゼロのタスクを消してみたんだけど効果無し。そしてググっていてこの記事を発見。なるほど、1つ変換できないTSファイルがあるとそれ以降全部ダメになるのか(一応自動で諦める処理も入ってるらしいが)。

ウチでもさっそく管理画面からphpPgAdminを開いて、テーブル「foltia_subtitle」中身を表示。録った覚えのないものまでどっさりでてくるので、m2pfilenameフィールドがNOT NULLなものだけにフィルタ。すると確かにfilestatusが正常を示す200のもの意外に、70のものが数個と90のものが1つ。90のものが変換されてない中で一番先頭のものっぽい。これを999(強制スキップ)に変更しシステム再起動。外出して帰ってきたら残りの70のものが全て変換されていました。基本的にはシステムパーティションの残量が0になるなんていう人為ミスさえやらなければ大丈夫だと思いますが、一応覚え書き。

foltia ANIME LOCKERと「おやゆびでお」のいい関係(ステマ)

先日導入したfoltia ANIME LOCKERの、ポッドキャスト機能を試してみました。ポッドキャストは新しいコンテンツをRSSベースで通知する仕組みで、動画コンテンツを含むものはビデオポッドキャストと呼ばれます。iOS7ではその名の通り「Podcast」という純正アプリが提供されており、RSSに含まれるコンテンツをストリーミング再生したり、最新の指定話数を予めダウンロードしておきオフラインで見ることができます。一方ANIME LOCKERは録画したコンテンツを全てまたは予約毎にRSS配信する仕組み(Folcast)になっており、iPhoneなどでそれを購読しておけば、いつでも最新録画が再生できるわけです。さらに「Podcast」アプリでDLしたコンテンツはiOSの標準メディアライブラリに配置されるため、拙作「おやゆびでお」からもアクセスでき、フリック操作でCMを飛ばしまくりながらの視聴が可能です!

いか、「おやゆびでお」を使っての視聴操作に触れておきます。

■通常ストリーミング

Podcastは関係なくアプリ内蔵のブラウザ「Web」タブから行います。なお写真は近日リリース予定(のまま半年が過ぎてしまっていて申し訳ない)3.0のものになります。

「Web」画面でANIME LOCKERの録画一覧画面にアクセスし、各番組の「MP4-HD」または「MP4-SD」ボタンをタップすれば再生されます(各ボタンはそれぞれの画質でMP4自動変換を有効にしてないと表示されません)。

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HTMLがスマートフォンに最適化されていないのでスクロールをしまくらないとなりませんが、再生が始まってしまえば快適です(MP4-HDの場合、ローカルネットワークでないと読み込みが追いつかないかも知れません。またルーターのポートを開放しインターネットからアクセスできるようにする場合は認証をかけ自己責任で。)

「おやゆびでお」側の機能によりレジューム再生も効きます。

■Podcast経由でのダウンロード再生

1. AppStoreからPodcastアプリをインストールしておく
2. Folcastを購読する

まずSafariでANIME LOCKERの録画一覧を開き、赤丸の「この番組のFolcast」と書かれたリンクをタップします。予約番組別のページ等にも同様のリンクがあります。

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すると自動的に「Podcast」アプリに切り替わり、購読確認が出るので購読します。無事購読ができるとこんな感じで最新コンテンツが表示されます(件数などは設定による)。

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写真はDLが済んでいる状態ですが、未DLの場合はクラウドアイコンが出るのでそれをタップします。自動DL設定などは「設定」からできます。またANIME LOCKERにBASIC認証がかかっている状態だと上手くDLできないようです(ストリーミング再生はOK)。σ(^^)はANIME LOCKERマシンにSSHでアクセスし、.htaccessを手で書き換えてローカルネットワークからは認証が出ないようにしました。

そして「Podcast」アプリでDLが完了している状態で、「おやゆびでお」の「iTunesライブラリ」タブを開いた状態がこちら。「ビデオポッドキャスト」セクションの中にタイトルが見えます。

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残念ながら、PodcastでiTunesライブラリにDLしてしまうと内部的なファイル名がかわるので、「Web」タブでストリーミング視聴した時のレジューム情報は引き継がれません。同一タブ内でならちゃんとレジュームされます。

 

ANIME LOCKER導入時にはあまり意識してなかったFolcast機能ですが思わぬところでメリットが生じました。Windows系の録画環境や家電レコーダーと違って、Apache(Webサーバー)を持っているが故のオイシサですね。

foltia ANIME LOCKER+MiniITXマシンで新録画PC

自宅のPC機材の省スペース化作戦第二弾として、ATXサイズ+大型HTPCケースの録画PCを刷新してみました。

■脱Windows!

TVRockの開発が停止されてはや幾年。問題なく動いているとはいえソースも公開されておらずメンテもままならない状態なので、この際ソフト環境の移行もしてやろうということに。そこで着目したのがCentOS(Linux)ベースのfoltia ANIME LOCKER(以下ANIME LOCKER)。特徴として、

  • Linuxベースの簡単インストールでPCを録画アプライアンス化
  • しょぼいカレンダーと連携してアニメ録画が簡単便利
  • (CPUリソースがあれば)録画と同時にMP4変換してスマートフォンやタブレットからも視聴可能
  • DLNAサーバー
  • SMBサーバー
  • PHP&Perlベースでいじろうと思えばいじれる?

など。TVRockがごく希(2,3ヶ月に一度?)にクラッシュしてることを思うと安定性向上も期待できるかなと。また昨今の怒濤のアニメ作品数で録画管理が大変なのも軽減できるかなと。TVRockはファイル名の命名ルールに正規表現が使えたりと自由度の高さは良いんですが、改変期の録画設定が大変なんですよね。

ANIME LOCKERはあまりレビュー記事もないし、パッケージ版の出荷がつい先日終了しており終息か?!とも思ったんですがVectorでDL版は変えるし更新もつい最近までされてるようなのでまぁいいかなと。ダメならまたWindowsに戻ればいいしということで。

■ハード周り

今回は省スペース化と更なる省電力化が目的なので選択肢が増えてきたMini-ITXにするか悩みました。Celeon J1900でPCI付きなんてのもあるのでPT2を再利用すれば安上がりかなー、とか。ただどうせなら二枚差しして地デジだけで4ch録れるようにしたいかなとも(たまに2chだと足りない)。悩んでいたところ、PX-Q3PEというのならロープロ1枚で4+4ch録画ができる上、filtiaがプリインストールPCとして販売しているラインナップでも使っているので互換性は問題なかろうということでMini-ITX + PX-Q3PEでいく方針に。どうせならとケースとマザーも同社の最上位モデルと同じものを使うことにしました。いっそプリインストールPCを買うことも考えたものの、Amazonでも受注停止になってるし、BDドライブとか当面不要そうなものも含まれていたので適当に自分でカスタマイズしようと。

・マザー

Wi-Fi (11ac)搭載型が良かったんですがH87とかZ87とか高いめのチップセット機ばかりだったので。そしてなによりリファレンス機と同じの方がドライバー周りで困ることもないかなとか。初のUEFIマザーなのにWindows8/8.1で使わないとはw。

・CPU

推奨はCeleron/3GHz程度とのこと。ただMP4変換付き録画を同時何本走らせるかに依存します。生ts目的がメインなのでmp4化はできりゃいいくらいに考えつつも色々試算してJ1900オンボ?->いやSocket1150マザーにしておけば後からCPUアップグレードできるのでは?->Cerleon Gシリーズやi3買うなら+1万でi5いけるんじゃね?ってことで結局Core i5/4570Tに。無印より若干性能が落ちるものの最大TDP35Wというのに惹かれ。Tシリーズは入手性に難ですが幸い秋葉原で店頭ゲットできました。バルククーラー付き。

・HDD

一応3.5”も入る筐体ながら、やはりプリインストール機が2.5”を使用していたのでこれも倣っておこうということでWD Greenの2.5”版の2TB。速度的に足りるなら静かで省電力な方がいいし。あと3.5"の3TBとかだとブートパーティションの2TBの壁にひっかかって面倒なことになる予感がしたので日和ったというのもw。ちなみにANIME LOCKERはLVMボリュームを自動で作って単一パーティションに見せかけて使うっぽい。後から増やす時は自分でシェル操作が必要かも。

このケースなら4台まで入るっぽいので最大で8TB!?と思ったけど、本ドライブは厚みがあり、4段マウンタの一番端にはつけられませんでした。最大3台止まりかも。増やしたくなる頃には薄型の2TBが出ていることも期待。

・電源

ACアダプタ化を目論んでたんですが、ツクモの店員さんにファンレスは寿命がアレなので24h稼働機にはオススメできない、と言われ、ケースと同じSilverStoneの準ファンレスの通常電源300Wをチョイス。一定の熱以下ならファンが停止するので上手くすれば無音状態で使えるかもと。

・メモリ

これもリファレンス機に倣って4GB。ツクモでマザー買う時に適当に見繕ってもらいました。

■インストールメモ

ケースの組みやすさは小ささの割に上々。大きなインシュレーター的ゴム足がついていたのもナイス。ただ前述の通り15mm厚の2.5" HDDだと4枚は無理かも。ただ本体天板下に追加ファン、スリム光学ドライブ、3.5” HDDなどが設置できるのでそっちのスペースを使えば入るんでしょう。
まぁつけるとしたら大型ファンかな。

やはりCPUファンがバルクだしそれなりに音はしてるようです。これもいずれ大型の静かなものに交換するかも。

ミニPCのケースとしてはブラックのアルミヘアラインでなかなか高級感あると思います。ただHTPC向けで基本横置きな上、天板にも冷却穴があいているので置き場所を選びます。上にモニタとかは置かず、ラック設置用ってことですね。

最初DVD-Rをケチって体験版ISOをUSBメモリにコピーしてインストールしようとしたんですが、2TBが2つのパーティションに別れていたのでなんでだろうと思って「パーティション削除」オプションを指定して進んだらなぜかエラーになってUSBメモリブートが不可能に。MacやWindowsでフォーマットしなおしてもダメ。結局USB光学ドライブをつけてDVD-Rに焼いたインストールディスクからインストールしました。Linuxベースというと難しいイメージですが、ブートするとWebサーバーが起動し、画面に表示されるIPアドレスに別PCのブラウザからアクセスすれば日本語のウィザード形式でインストールを進められます。DHCPで割り振られるIPアドレスをルーターなどで調べる手段があれば、完全にモニタレスでのセッテイングも可能かも知れません。ネットがつながっていれば最新版も落としながらインストールを薦めてくれます。途中PT3のドライバ(PX-Q3PEの場合でもこれでいいみたい)とNeroのAACデコーダーを自分でダウンロードしてブラウザからアップロードするよう促されます。これはインストーラーに勝手に含めると権利上問題になりそうだからあえてこうした方法にしてるんでしょうね。まぁ仕方ないのでしょう。インストールがおわってポータルにアクセスできるようになっても、どんなチューナーデバイスをどれだけ認識しているかを知る術はなく不安ですが、一応録画はできるようになりました(同時録画はまだ試してない)。

■使用感

基本全ての操作は別PCのブラウザから行います。一応rootパスワードがマニュアルに書かれているのでコンソールからログインしてLinux的な操作をすることは可能です(ちなみにデフォルトではsshdすら入っていない模様入ってました)。

予約はしょぼいカレンダー連動と通常の放送波から取得するEPGの両方で可能。前者はアニメしか扱えないですが、EPGからならそれ以外の番組も録れます。キーワード予約もできますがチャンネルや時間帯でANDフィルタできないので同じ番組の再放送もゴリゴリ録ってしまうらしいのが難点。

同日補足:キーワード検索時、ジャンルとチャンネルによるANDフィルタリングは可能でした。ただやはりCSなどで何度も繰り返し放送するようなものは全部録ってしまうようです…

しょぼいカレンダーでは全国のアニメ放送予定が網羅されており、とにかく番組名で探して選択すると、自動でその番組を放送している局一覧から選べるようになります。全国の局が見えても無駄っちゃ無駄ですが、BS11かMXかtvkかなんてのをサクっと指定できるので悪くないかと。

同日補足:「受信可能chのみ」の表示が選べました。

録画ファイルは生tsと(指定した場合は)mp4。SMBでアクセスできます。実ファイルはタイムスタンプ的なわかりにくいものですが、「JP-File-style」という共有があって、そちら経由で覗くと年、月、MPEG2かMPEG4かなどのフォルダ階層の下に日本語で番組名の入ったファイル名で見られます。もちろんTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4で普通に読み込めました。>ts

DLNAでのtsの再生状況は芳しくなく、PS3だとかろうじてカクカクしながら再生。それ以外のAndroid/iOS/Windows8アプリそしてREGZA Z7では非対応形式といわれてしまいます。MP4なら問題ないんですが、常時変換するかは悩ましいところです。

ブラウザでの再生はMacだとSafariとFireFoxはダメでChromeでのみ視聴可能でした。iOSのSafari、AndroidのChromeもOKです。すばらしいことにmp4ファイルの直リンがあるので、「おやゆびでお」の内蔵ブラウザからアクセスして、再生することもできました!

2014/5/2補足:おやゆびでおで使うのと同じmp4ファイルへの直リンであればMacのSafariでもストリーミング再生可能でした。また10秒ごとのキャプチャサムネイル一覧が便利で楽しげ。そこをクリックすると当該箇所から再生できます。

ただしライブ試聴はどの環境でもダメ。iOSでかろうじて絵は出ますがブロックノイズ出まくりです。CPUパワーが足りてないのかな?

設定画面で変換画質やIPアドレスの固定など一通りのことができますが、なぜか上記にあったようにチューナーカードの認識状況が見られないのが不安。また信号強度なんかも見られないっぽい。ここら辺がもう少し手厚くGUI化されるといいなと。

 

しばらく試験稼働して安定性を確かめてみないとですが、ファーストインプレとしては上々です。インストールにドライバやらアプリの組み合わせをあれこれググってDLしてとかしなくていいのがいい。チャンネル変更とかも楽そう。ANIME LOCKERは7千円強しますが、Windowsのライセンス代が不要で手間も軽減できると思えば安いものかと。是非今後も精力的にアップデート/メンテナンスを続けていってもらえればと思います。