Synology DS1517+の10Gbps化とHDD交換

自宅のNURO 2Gbps & ルーター2.5Gbps化にあわせて、メインNASのSynology DS1517+も10Gbps化することにしました。購入したのは純正の10Gbpsネットワークカード。約2万円。これだけ10Gbps化しても意味ないんですが、2.5Gbpsや5GbpsのNICで動作確認がとれているものが見当たらず、USBはなんかプロセッサー占有率が高まりそうで敬遠。

最初からハーフのブラケットが取り付けられていますがフルサイズのブラケットも付属していました。

取付はごく簡単。背面の6つのネジを外してコの字カバーを外すと、すぐにPCI exスロットが見えます。どうやら4xのようですね。2ポートモデルとかだと4x使うのかな?ブラケットの固定方法が一般的な自作ケースと違いますが、まぁ見てわかるレベルです。外側に見えるネジを1本外せば取り付けられます。

増設後にDSMを起動すると「ネットワークインターフェイス」のページに「LAN 5」として出現します(本機は1Gbpsポートが4つあるため)。それ以外使い方でイレギュラーなところはありません。もともとLAN 1にアサインされていたIPアドレスをLAN 5で使いたい場合に、(設定作業もLAN経由なので)少し手順がややこしいという位ですかね。下記の画面で「ネットワーク状態」が「10000 Mbps(一万メガボー)」になっていれば10GbpsでリンクOKです。

コントロールパネルで100000Mbs表示を確認

■HDDも交換&増量

2.5Gbps化のついでに2011年に初代Synology NASのDS1511+を導入して以来いまだ現役となる3TB HDD(WD GREEN)をついに入れ替えることにしました。

DS1511+のHDD換装と実戦投入

当時わざわざ5台の製造ロットが少しでもバラけるように違うお店で購入したお陰か、いまだ2台はエラーもなく動いています。ここまで来たら10年もつか試してみたい気もしますが残量警告(80%)も出たままだし、これから熱くなるし、で予防的に。

以下が交換前のドライブ状況。

交換前

ドライブ2と5が2.7TBなので当初から生き残っている3TBのWD GREENですね。ドライブ3と4が2016年に一度に故障してエラい目にあったヤツで、WD REDとHDSTの5TBに換装済み。この時点では順次3TB->5TBに増量していく予定だったのですが、なんとその後どのメーカーも5TBというラインナップを廃止。その後、2018年にドライブ1が故障し、当時は4TBと6TBこ価格差が大きく4TBで妥協した経緯です。その時、SynologyのDSMがSeagateのディスク故障予測システムIHM(Ironwolf Health Management)に対応していたので、IronWolfをチョイスしました。1つだけIronWolfのアイコンになってるのはそういう理由です。

ということで、今回も引き続きIronWolfにすることは早々に決め、容量とIronWolf Proにするかどうかで悩みました。Proは想定耐用年数(というかデータ書き込み可能容量)が大きいのと、データ復旧サービスが無料で付帯してくる点が違いですが、コスパも大事なので素直にSOHO向け、8ドライブ以下のNAS向けとされている無印IronWolfをチョイス。4TB以上にだけRAID運用時の障害リスクを減らす振動センサーが装備されているので、4Tか6TBかで迷いましたが、どちらにしろきっちりフルのRAID5にはならないので、コスト許容範囲で買える6TB x2台としました。3TB->4TBが2台で2TB増えてもRAID5では実質の増量分はさらに減るので、あまり延命にならないかなと。

Seagate IronWolf 3.5

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6TBを後押しした理由はもう一つあって、Seagateがキャンペーンをしていて6TB以上を2台買うと500GBのUSB SSDをプレゼントとのことだったからです。まだ届いてませんが、おそらくこれですかね。

執筆時点で8,000円相当ならまぁお得かなと。先日買ったSandiskよりは遅いし容量も少ないので、具体的な使い道を思いついているわけじゃないですが、まぁなんか使えるでしょうと。

そんなわけでサクっと交換。とはいえ一台ずつリビルドしながらなので結構時間がかかりました。今回もハマったのはリビルド(修復)完了後に、「リマップするには再起動」みたいなダイアログが出て、延期はできても最終的にはやらないとならなそうだったので実行。するとしばらく処理した後に再起動したものの上がってこず。電源LEDが青点滅になりました。ググるとハード故障だと出てきますが、単にブート処理中にも点滅するみたいです。単にこのリマップ作業でブートに時間がかかっていたっぽいのを、一度強制シャットダウンしてディスク全部ぬいて起動するかとか、公式サポートにある手順を試してしまいました。結果ディスク無しだと起動したので、もう一度ディスクをセットして一晩放置したら起動していました。代理店であるアスクの方のガイドにある「ビープ音が鳴って正常起動するまでは、30分近く掛かる場合もあるので、しばらく放置した状態として下さい。」がヒントになりました。Synology公式の方はそうわかって読めばそうと読めなくもないですが、これ単独では「しばらく放置する」という発想には至らなかったかも知れません。なんかリマップ作業やディスクチェックが走ってる時は点滅パターンをかえるなり、読み書きしているディスク毎のランプを点滅させるなり視覚的に区別してほしいものです。

ともあれ、冷や汗をかきましたがどうにか完了。残量が2.46TB->6.93TBと増えました。約4.5TBの増加です。6TB(実質5.5T)を2台追加した割にそれしか増えないのか、、って感じもしますが、まぁSHRだし、他のドライブの容量もバラバラでうまく2/3とはならなかったんでしょうかね(Synology公式のRAID計算機に5TBがなくなってしまったので試算も不能)。

もうひとつ気になってるのは、ドライブアイコンがIronWolfのものになってない点。以前導入したドライブ1のように狼が増えると思ってたんですが…

「IronWolf正常性」タブも出てこないのでIronWolfだと認識されてない模様。そのうちサポートに聞いてみようかな。

2020.05.19追記:問い合わせてみました。「ST6000VN001は将来のDSMバージョンで対応予定だが時期はお約束しかねる。リリースノートに載せるのでチェックしててほしい」てな感じの返信でした。待つしかなさそうですね。

 

 

NUROスマートセットのSONY製ルーターNSD-G1000Tをいじってみた

昨日、屋内工事が完了し、ルーターが設置されていきました。

NURO光の屋内工事完了

屋外工事が完了していないのでまだNUROとしては未開通なんですが、少しいじってみました。

■壁掛けにしてみる

付属スタンドがネジ止め式で、底面につければ縦置き、(ロゴの)裏面につければ横置きになると書きましたが、実はもうひとつ設置方法がありました。

スタンドに写真のようにネジにひっかける穴が2つついています。

つまり壁にビスを2本打てばそこにひっかけて壁掛けにできるわけです。物陰に隠れにくい高めの位置につけられれば電波も届きやすいかと思い、早速つけてみました。

ケーブル類が全て同じ面から出ているのでわりとスッキリします。電源ケーブルも光ファイバーも細いので細めのモールでもまとめられるました。

■Wi-Fi6アクセスポイントとして使ってみる

最終的に今あるメッシュWi-FiアクセスポイントのOrbiからリプレイスできるだけの電波到達性、安定性があるか先に検証しておこうと思い、とりあえずアクセスポイントとして設定してみました。LANのIPアドレスをメインのルーターと同じセグメントにし、DHCPサーバー機能を停止してからLANポートを既存ネットワークに接続しました。

設定画面を覗いてみてまず気になったのは、2.4GHzと5GHzで同じSSIDを設定できない点。ここんとこメッシュシステムを使ってたので忘れちゃいましたが、普通のアクセスポイントってそうでしたっけね。なんか今更「xxxxx-g」と「xxxxx-a」みたいな使い分けするのも面倒だなと。2.4GHzの方がIoT機器などがたくさんぶらさがっていて再設定が面倒くさいので、最終的にOrbiを退役させる場合は、2.4GHz側を今のSSIDと同じ名前にして、5GHz側を「xxxxx-a」とかにするのかなぁ…

我が家の唯一のWi-Fi6対応端末はiPhone 11 Pro Maxです。残念ながら200Mbps止まりのWAN回線ではspeedtest.netアプリなどで計測してみても際立った違いは見られませんでした。

■ルーターとしての機能をチェック

やはり歴代NUROルーターと同様、ブリッジモード(ルーター無効化)はできなそうです。まぁせっかく2.5GbpsポートがあるのでわざわざRTX1210にブリッジして使う意義は減ったからいいんですが、実効速度次第ではまだその可能性もあると思っていただけに残念。そして今時残念なことにVPNサーバー機能がないので、DMZかポート開放でRTX1210をVPNサーバーにして使うしかないかな。フレッツ光が全ルーターにVPN機能を搭載してきているだけに、このテレワークブームの折りに大きく遅れをとってると言わざるを得ません。是非ファームウェア更新でなんとかしてほしいものです(もしくはせめてブリッジを!)。

ファイアウォール関係やIPv4、v6ともに一通りの機能はありそう。

デザインはモバイルファーストっぽい感じ。左上に戻るボタンがあったり。設定変更すると「30秒かかります」みたいなメッセージが出る、昔ながらの「ルーター!」って感じ。ここんとこYAMAHAや(アプリで管理できる)Orbiを使っているので、なんか10年くらい戻った感じがします。チューニングする楽しみはほとんどない製品といっていいでしょう。「SONYならでは!」みたいなところは何一つ感じません(強いて言えばスッキリデザイン?)

マニュアルもありがちな、ほとんど機能の列挙に近いシンプルなもの。詳しい使い方や、どういう時にその設定をどうするべきか、といったことはほとんど触れられていません。

 

というわけで、15分もいじれば飽きてしまうような製品でした。ま、速度が出てナンボです。はやく開通しないかなー…

 

 

NURO光の屋内工事完了

ウチのアパートにはダイワハウスのD.U-NETという無料付帯のインターネットサービスが入っています。一応光みたいですが(たぶん全戸で)200Mbps。深夜こそ200Mbps近く出ることもありますが、普段は決して速いとはいえない実効速度でした。特にここ最近はテレワーク化の波が来ているのか10Mbps台まで落ちる時間帯も。GWに入ってからは10Mbps切ったことも。もはやWi-Fi切ってLTEで通信した方が速いレベルです。

そんな予感もあって、というわけではないですが、年末くらいに「NURO対応したよ」というチラシがポスティングされていました。公式サイトにも対応物件として名前が出てきます。続き棟のうち、我が家の棟だけが載っているので実際にどこかの世帯が頑張って引き込んでくれた模様。1年間980円/月のキャンペーンなどもやっていたのでものは試しにと3月末日に滑り込みで申し込んでみました(結局まだ同じキャンペーンやってるけど…)。

申し込み時に屋内工事日の予約フォームから日時を指定するわけですが最短でなんとゴールデンウィーク、一ヶ月以上先かと絶望しましたが、ようやくこの日が来ました。今はテレワーク需要が加速しているのか予約すらできないとも聞くので、まぁまだマシなタイミングだったのかも…

NUROは同社が担当する建物内工事と、電柱のNTTのダークファイバーから引き込む屋外工事の2段階制で、今日完了したのは前者。つまりまだネットワークとしては開通していないのですが、最大の懸念であった引き込みの部分について参考までに記録しておこうと思います。

■管理会社からは穴開け、ビス留め不可の返信

すでにいずれかのお宅が引き込んだということは、管理会社とも折衝が済んでいて色々話が早いんじゃないかと期待したんですが、メールで問い合わせたところ端的に「お客様ご自身でインターネットを引き込む際は穴あけ・ビス止め等物件に傷がつかない工事であれば可能でございます。」という紋切り型の文面が返ってきたのみ。とりつく島もないというか、例えば立ち会いや鍵開けなどに対応してくれそうにすらない素っ気なさです。

もうこれは当日なるようにしかならないだろうと開き直って工事日を待つことにしました。

■事前リサーチでわかったこと

集合住宅向けNUROには大きく2つのプランがあります。NURO光マンションミニ(G2 V)とNURO for マンションです。とてつもなく区別しづらいネーミングです。もう少しわかりやすさを考えてほしいものです。以下、それぞれ「マンションミニ」と「forマンション」と省略します。

簡単にいうとマンションミニは戸建て住宅向けのプランを集合住宅に適用する形で費用も戸建てと同じ4,743円(税別)です。その代わり一本のファイバーを専有でき速度低下が起きにくいです。光ファイバーを引き込むには、

  • MDFなどから既設配管を通す
  • エアコンダクトなどを使う
  • 新規に穴を開ける

など個別の状況に応じた選択肢があります。

他方、forマンションは建物が対応物件であり少なくとも建物までは引き込み済みとなる世帯向けです。原則として最低4世帯は契約者がいることを条件に設備を設置してもらい、そこから各部屋に分岐して配線されます。つまり元となるファイバーを共有するので速度面では多少不利になります。ただし設備負担が軽い、というか投資して設置したものを使ってもらって回収しないとなので利用料は安めの2,500円スタート。同一建物内に利用者が増えると金額はさらに下がっていきます。

今回キャンペーン対象であり、ウチのアパートが対応したのはマンションミニの方。専用設備は未導入で、前例があるとはいっても個別に引き込みが必要なケース、ということになります。これが1年間980円で使えて、2年目からは4,743円になるという感じです。まぁ使ってみて5,000円/月の価値はないなーと思ったら解約すればいいのですが、工事費が分割され割引きと相殺されていて、それの残債が一括で請求されるので、1年でやめると2,3万円くらいの支払いが発生する覚悟はいります。

ウチのアパートの場合、穴開けはNGなのでMDFから通すかエアコンダクトから通すかになります。(一番速度を出したい)私の部屋が電柱のある通りに面しているので、できれば仕事部屋のエアコンダクトから通して欲しいなぁと思ってました。今の既設ネットワークのRJ-45ポートはリビングに出ており、そこからはWi-Fiで仕事部屋につないでいました。メッシュルーターのOrbiにしてからはそれなりに速度は出ていましたが(理論値では1Gbps超えですし)、やはり有線の安定性が欲しい。

また以下は公式サイトの図です。

ポイントとして、電柱からファイバーを引き込むところに「光キャビネット」というボックスと、引き留め金具もビス留めするとあります。場合によっては光キャビネットは強力両面テープで済ましてくれるという話も見られますが、さすがに引き留め金具は強度が要りそうでどうなんだろう、と。

もうひとつ室内側で光コンセントとして壁付けパネルの「光アウトレット」か「光ローゼット」という小箱をビス留めすることになっています。まぁ室内側は自分でもビス打ってるところもあるし退去時に目立たなくしておくかすればいいかなと思いつつもうひとつの不安要因。

なんてところを心配しつつ、「仕事部屋にONU+ルーターが通せるといいなぁ」と漠然と思いつつ工事日を迎えました。ちなみに前日まで業者からの連絡はなにもなくSo-netから「大家に許可とっといてね」というSMSが来たのみ。工事の内容もわからないのに許可の取りようもありません。業者の側からすると現地みないことにはなにも言えないんでしょうけど、この辺が集合住宅で光回線をひきこむまでのストレスではありますね。なんかもっと膨大なパターンの事例集くらいあるといいなと思いました(その気持ちがあってこうして記事にまとめています)。

■MDFボックスからあっさり通せた

迎えた工事当日。前の予定が2件とんだ、ということで3時間ほど早まりました。

結局、聞かれもせずMDFボックスからの配線となりました。6戸の小さなアパートなのでカギのかかったMDF部屋などはなく、屋外の壁面についた箱にアクセスします。普段はカギがかけられていますが業者が共通鍵を持ってるらしく大家抜きでさっくり開けていました。

以下がその中身の写真です。

下半分が既設の無料ネットサービスのもののようです。黒いのはフレッツ光でよくみるONUですね。白いのがルーターで、右の黒いのがスイッチングハブでしょう。ここから部屋数だけ水色のケーブルが上にのび、各部屋につながる配管(パイプ)に1本ずつ入っていってます。

対して上半分がNURO関係らしく、左端が問題の光キャビネットでしょうか。その隣に4分岐ハブのようなものがあり、1本が配管を通っていってます。実際には部屋の中から光ファイバーを差し込んでいって、ここの配管から飛び出してきたのが写真の右の方に映っている白い線です。おそらくこれをまたハブ的なものに接続する感じだと思います。

つまるところMDFボックスがあって、配管に光ファイバーが通せる隙間さえあれば、なにも心配することはなかった、ということです。こういう情報が事前に揃っていればもっと気軽に申し込めたんだろうと思います。

なお、「だったら今日すぐつながるの?!」と期待したんですが、やっぱりNTT側でも簡単な接続工事が必要とのことで、やっぱり開通は後日となりました。ただすでに引き込んであるということは残る作業は簡単なのでそんなに待たされずに済むだろう、と言っていただきました(ちなみに今日来た人はNUROの下請けさん、次に来るのはNTTの下請けさんです)。

こちらが室内の様子。パネルはもともとついているものです。

一度パネルを外し、奥に見える配管に光ファイバーをぶっこんでいったわけですが、最後はパネルの外枠に挟む形で室内端を出してフタがされています。この先に光ローゼットがあるわけですが、固定不要と伝えたところそのままそっと床置きで置いてってくれました。こちらも非破壊で済んだわけです。やれやれです。

そして光ローゼットから更に先にあるのがこちらのONU兼ルーターです。せっかくの月980円キャンペーンですが、そこにオプション料金700円/月のスマートセットを付与しました。燦然と輝くSONYロゴ!

SONYファンならおさえておきたい、同社初のルーター製品

NUROは2Gbpsを謳うサービスですが、通常、有線LANはギガビットイーサネット、つまり理論値で最大1Gbpsまでしか扱えません。でもまぁ2つ以上のポートやWi-Fiもあわせて同時に1Gbps以上出ることもあるよ、ってことで2Gbpsをアピールしてきました。Wi-Fiも11ac(Wi-Fi5)なので最高1.3Gbps出ますし)。

そこに登場したのがこのSONY初のルーターNSD-G1000Tです。有線ポートが2.5Gbpsに対応し、Wi-Fiも11ax(Wi-Fi6)対応です。もちろん2Gbpsを超えることはないですが、仮にWAN側が理論値の2Gbps出ても余裕をもって対応できるポテンシャル、ということです。別料金、しかも買い切り不可の永年支払いにするとかきたない!しかも現状新規加入時のみ選択可能で、後付けもできない!きたないぞSo-net!

でもやっぱりせっかくなら最高スペックのものが欲しい、SONYファンとしては初ルーター製品のUIとか気になる!ということで選んでしまいました。

こちらがポート面。まだなんもつないでません。とてもスリムな正方形。スタンドは側面にも取り付けられ、横に寝かせて使うこともできます。「どっちにしときますか?」と聞かれたのでWi-Fiの飛びの良い方で、と返したんですが「同じです」と言われました。本当かな。まぁネジで付け替えるだけなので届き方が足りなければ自分で直せば良し。ホコリ被らなそうとか放熱に有利そうということでとりあえず縦置きです。

2020.05.06追記:壁掛けにしてみました。

NUROスマートセットのSONY製ルーターNSD-G1000Tをいじってみた

■いらないQrioの抱き合わせ

スマートセットには何故かスマートロックのQrioが含まれています。初代モデルでは色々苦労させられたものですが、今の家は非接触ICカード式ですし、正直今更いりません。またウチのドアロック形状が特殊で、初代は非対応、新型でも別売りアダプタが必要です。

まぁQrioだけ拒否もできないのでそのまま箱にしまっとこうと思ってたんですが、なんと業者が取り付けした証拠写真を撮ってかないとならないルールに先月くらいから変わったとのことで、一時的にでもいいから取り付けさせてくれ、と。しかも別売りアダプタの存在すら知らず、当然手持ち在庫もないので、どう頑張ってもウチのドアにはつかないのです。結局、仮止めしてついたことにして写真を撮っていきました。ちなみにその状態では手でも施錠方向には回せるけど解錠方向には回らない、という恐ろしい状態でした。もし私がQrio使う気満々で、なおかつ素人で、業者さんが無理矢理にでもつけて帰っていったら、後でドアがロックされて開けられなくなっていたかも知れません。ゾっとします。So-netもいらん抱き合わせを企画するなら別売りアダプタのことも含め下請け業者さんに通知してあげてほしいものです。私も業者さんも無駄に時間をつぶして、後には綺麗に再梱包された新型Qrioだけが残りました。レンタル品なので売り払うこともできず、、いったい誰が得をする施策なんでしょうね。SONYが在庫処分したいだけなら取り付け証拠写真とか求めなくてもいいんじゃないかと思います。ちゃんと料金を払っているのだから活用しようがしまいが好きにさせてくれと。施工実績数のかさ増しでもしたいんでしょうかね。

■既存の1Gbps環境をどうアップグレードしていくか?

ともあれ、なんとか部屋にファイバーが引き込まれ、あとは電柱との接続を待つわけですが、もう一つ悩みがあります。それは我が家の既存機器がすべて1Gbpsではルーターだけ2.5Gbps対応しても全く意味がないという点です。ゲーム機やレコーダーなどの家電は致し方ない(そもそも100Mbps製品も少なくない)ですが、せめてPC関係は2.5Gbpsで使ってみたいというのが人情です。

・ルーター

一番悩ましいのは現行のRTX1210をどうするかです。

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210

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7万円もするバリバリの業務機です。でもEthernetポートは1Gbpsです。設定の柔軟さや複数ルートの振り分けなど継続して使いたいのですが、これをする限り2.5Gbpsが活きてきません。そしてYAMAHAからはまだ2.5Gbps以上のマルチギガビットモデルは出ていません(出てもお高いでしょう)。

そしてさらにNUROのルーターはブリッジモードにできないらしいです。最新のSONY機がどうなのかはまだわからいませんが、歴代NGだったぽく、仮にRTX1210をルーターとして使う場合、NUROルーター側はDMZ(全ポート丸投げ)で通すしかありません。それすると実効速度もかなり落ちるという事例も見かけたことがあり、未知数です。

NUROルーターはVPN機能もなさそうなので、いずれにせよなんらかRTX1210を組み合わせる必要はありそう(VPN & DHCP専用機?なんと贅沢な…)。

・Wi-Fiアクセスポイント

現在はメッシュのOrbiを使っています。当然これの有線ポートも1Gbpsです。NUROルーターがWi-Fi6なので、こいつが単体で部屋の隅々まで届いてくれて安定動作するなら廃止かなーと思っています。

OrbiのWi-Fi6 & 2.5Gbpsポートモデルも登場していますが2台で9万とまだまだお高いのですぐには導入は難しいかなという感じ。(ちなみに2.5GbpsなのはWANポートですが、アクセスポイントとして使う場合はLANポートとして使える模様)

・ハブ

現在我が家にハブは3台ほどあります。そのうち最低でもルーターのあるリビングと仕事部屋の間の幹線は2.5Gbps化したいとなると、1台は2.5Gbpsハブが必要になります。手頃なのはBUFFALOの5ポートすべて2.5Gbpsのこれかなと思っています。

せっかくのYAMAHAのルーター+ハブの統合管理体制からは外れてしまいますが仕方なし。

・MacBook Pro 15′ 2016

探した限りThunderbolt3で2.5GbpsのLANアダプタというのはなさげ。ただ2.5GbpsならUSB3.1のGen1があれば仕様上は足りるようで、同じくBUFFALOからこれなんかが出ています。ただしこれはUSB type-CではなくAなので注意。海外製品でtype-Cのものもあるようですが、個人的には4つしかないMacBook Pro 15’のtype-Cポートは既に埋まり気味なので、あえてUSB3.1のハブを経由してコレかなと。

で、USB PDのスルーが純正アダプタの87Wを超えるハブを探したところELECOMのコレが100W対応でした。

USBハブとしてもGen2/10Gbpsに対応しているので、これを介してもMacBook ProのUSB性能は落ちずに済みます(Thunderbolt3ポートとしては使えなそう)。type-C端子が2つついていますが片方は充電専用なので要注意です。ただ、こいつの充電スルーポートに純正充電器をつないでおけば、これ1つ挿すだけで充電と有線LAN、その他のUSB機器が接続できることになります。よくある安いUSB-Cハブは60Wくらいしか通せず充電速度が落ちるものが多いので、これは希少なハブだと思います。

ちなみにUSB type-Cポートを1つ塞いでもいいから2.5Gbps LANアダプタ単体で使いたい人の場合、これ辺りならいけそうです。

Ethernet、HDMI、USBハブなどが一体になったマルチポートハブでは2.5Gbps対応のものはまだないように思います。今後色々選択肢が増えていってほしいものです。

・デスクトップPC(Windows自作機)

PCI Express経由のNICでは1xあれば2.5Gpsは使えるようです。ウチの古いマザーではもはや1xスロットしか空いてないので助かります。

4,000円くらいで買えるようです。チップはどちらもRealtekのようです。

・NAS(Synology DS1517+)

インターネットのサイトでシングル2Gbpsでても恩恵はほとんどなくて、やはりLAN内の高速ファイル転送用途ということではNASの高速化は避けて通れません。幸い我が家のDS1517+はオプションで10Gbpsカードがつくのですが値段が2万くらいになってしまいます。うーん、どうしたものか。1Gbpsポートが2つあるのでリンクアグリゲーションすればよさそうですが、上記のハブは対応してなさげ。

海外含め互換性情報を調べて2.5Gbpsでいいので安いものがないか探してみるつもりです。

 

ともあれ、10Gbpsはまだまだ高くて個人では手が出ませんが、マルチギガビット(2.5Gbps/5Gbps)製品が登場してくれたおかげで手軽に1GbpsオーバーのLANを組めるようになってきました。しかもケーブルは今までのCat5e以上で良いということなので大助かりです。

諸々開通して買い揃えたらまた速度レポートをあげようと思います。

■随時追記:その後の日程

  • 3/31 申し込み
  • 5/5 屋内工事
  • 5/19 「大規模準備工事が必要で時間がかかる」というSMSが届くorz
    • 【NURO光開通工事に関するお知らせとお願い】NURO光にお申込み頂きありがとうございます。現在、開通工事を行うための準備を進める段階で「大規模準備工事」を行う必要があり、開通までにお時間が必要な状況となっております。お客様の工事日調整可能となる見込は「6月上旬」を予定しております。お待たせして誠に恐縮ですが開通工事の準備が整い次第、ご連絡をさせて頂きますので今しばらくお待ち頂けますようお願いいたします。
  • 5/22 「工事予約が可能になりました」SMSが届く
    • 最短で選択可能だった6/10午後、11午後に予約(それぞれ第1、第2希望)←イマココ

という感じで進んでいます。「工事調整可能となる」のが6月上旬となっていましたが、工事予約可能となる、という意味なのか、実際に予約できる最短日程が、という意味なのか微妙な文面ですね。前者であれば少し早まった、後者なら予告通りということでしょうか。ともあれあと少しだけ待たされますが着実に進んでいるようです。

5chみてると早いとこはもっと早い(全部でひと月以内)し、かかるところはもっとかかる(数ヶ月レベル)という感じですね。また大規模準備工事のお知らせが来た人も実際にはもっと早く工事予約できるようになったケースを散見しますので、多少は早まると期待してもいいのかも知れません。

あとはせっかくつながってもこのコロナ禍で速度が出ない、という話をよく見るので実際どうなるかが一番ドキドキします。せっかく有線2.5Gbpsのスマートルーターを借りているので、それに意義を感じられる速度が出てほしいものです。そして混雑する時間帯でも100Mbpsくらいはキープしてくれたら御の字ですかねぇ。

■2020.06.23追記:たぶんキャンセルします

本来ならすでに開通している時期ですが、諸般の事情で急遽引っ越しする可能性が浮上し、屋外工事を延期しています。ここまで来たら開通させて使ってみたい気持ちアリアリですが、一旦開通してしまうとキャンセル料というか工事料金の残額支払いが発生するので、1年未満で引っ越すとなればちょっと踏ん切れません。

 

Orbiでイーサネットバックホールが有効にならない時の覚え書き

我が家のWi-FiはNETGEARのメッシュシステムのOrbi RBK50を使用しています。


このモデルはトライバンドでバックホール(親機、子機同士の)通信用と通常の対クライアント通信をそれぞれ独立したチャンネルの5GHz帯(と2.4GHz帯)で使え、速度低下しにくいのが特徴です。しかもバックホールに使う5GHzは1,733Mbpsなので理論値では有線の1Gbpsを上回るスペックです。サテライトを置く仕事部屋まで有線ケーブルをはわせられない我が家ではうってつけだったわけです。

しかし最近、久しぶりにみたらバックホールが2.4GHzにフォールバックしており、あまり速度が出なくなっていました。メッシュシステムの良い所は自動的に最適経路が組まれるところですが、逆にいうと手動でバックホールを5GHzに戻すこともできません。仕方ないので家族に内緒で頑張って有線ケーブルを引き回しました(まだバレてないと思う…)。

しかしなぜかバックホールが有線に切り替わってくれませんでした。マニュアルをみるとこれすらも設定不要で勝手に切り替わるとされているのですが、、、サテライトを初期化してもダメ。

結論を先に書いてしまうと、「アクセスポイント(AP)モードでは、ルーター側のWANポートはLANポートとして働くけれど、イーサネットバックホールはLANポート同士をつながないと認識されない」ということっぽいです。

Orbiのルーター側はWANポート(黄色)が1つとLANポートが3つついています。通常ルーターではWANとLANは明確に役割が違います。しかしOrbiではルーター機能をOFFにするAPモードではWANポートもLANポートとして機能します。それどころかWANポートにつながないと不都合さえあります。機器上部にあるステータスランプ(正常なら消灯)が点きっぱなしになってしまいます。どうもルーター機能がONかOFFかに関わらずWANポートが未接続状態だとエラーステータスとして点灯してしまうようです。ちょっとアホな設計です。Orbiのステータスランプはアンビエントな光り方をしてオシャレなんですが普段から光られるとデカくて邪魔なデザインなのです。これを防ぐ為か、マニュアルでもAPモードの時はWANポートに接続するよう指示されています。実際我が家でもそうなっていました。

そして当初我が家では配線経路の関係で、Orbiの手前のハブで分岐して両Orbi端末につないでいたのです。これがダメだったぽい。確かにイーサネットバックホールの説明図ではLANポート同士とつないでいるのでこれも間違ってはいない。

単に、「APモードでかつイーサネットバックホール」の場合の図がなく、「APモードではWANポートを使え」「イーサネットバックホールではLANポートを使え」と記載してあったというだけ。前者について「ANDの時はLANポートでもいいよ」ってことが抜けてたという感じでしょうか。

結果として、

ルーター <->  [WANポート] Orbi親機 [LANポート]  <-> [LANポート] Orbiサテライト

という状態になっています。Orbi親機のWANポートとLANポートがAPモードだと単純にスイッチと化すのであれば、これだとループになってしまいそうです。ただしそこが自動制御されてるらしく、今のところ目に見えた問題はなさげ。逆にいうと単純なスイッチではないからこそ使うポートを選ぶんでしょうけど…

ともあれ、こんな感じ↓で「有線」表示が出ました!

設定画面で有線に切り替わったことを確認

P.S.Wi-Fi6モデル欲しいっす…

それにしてもWi-Fi6モデル高いですね。iPhone11Pro Maxが対応なので欲しいんですが、、

ただまぁ現在nuroを申し込んで開通待ちで、2.5Gbps有線&Wi-Fi6ルーターになる有償オプションもつけたので、それで足りるかなと。それで家中くまなく電波が届いてくれればそもそもメッシュ不要に。ダメだったらせっかくのWi-Fi6を無効にして、コイツを買うべきか悩ましいです。2.5Gbpsポートのついたアクセスポイントというのも希少種なので、スペックを遺憾なく発揮するにはこれしかないかなぁ。でも高いなぁ、、

 

ATEM Miniをモバイルルーター経由で操作する

お仕事ブログの方で触れたATEM MiniというHDMIビデオスイッチャーを買いました。

ATEM Mini | Blackmagic Design

ATEM Mini | Blackmagic Design

37,480円(11/27 18:33時点)
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これは4系統のHDMI入力と2系統のアナログ音声入力を自在にスイッチ、PinP合成、ミキシングして1系統のHDMI出力および1系統のUSBカメラ出力をするものです。USBカメラとしてPCに入力できるので、SkypeやZoomといったビデオ会議ツールなどにも簡単に高品質な映像を使用できるので、ユーザテストなどで便利だろうと思い購入に至りました。製品自体を使ってみてのレビューは上記記事をご覧ください。

さて、本製品はEthernetポートがあり、Windows/Mac用のATEM Software Controlという専用ユーティリティからネットワーク経由で操作することができます(もちろんUSB直結でも可)。例えばユーザビリティテストなんかでは観察室にいる操作担当がカメラ切り替えを行ったりということができるわけです。そして今回、新コロナ対策で無観客(遠隔見学)ユーザビリティテストをしたいという相談が舞い込んで来て、インターネット越しにカメラ切り替えができないかという話になりました。同じネットワーク(192.168.aaa.bbbでいうとaaaまでが一緒)にいれば簡単なんですが、インターネット越しだとそう単純にはいきません。VPNでATEMのいるネットワークに入れれば良いのですが、客先の企業内ネットワークだとそんなわけにもいきませんよね、っていうのが本記事の話題です。

■モバイルルーターを組み合わせる場合の注意点

結局、モバイルルーターをATEMと一緒に客先に設置してもらう前提で色々実験しました。ATEM Miniからの映像はUSBでZoomなどにつなげるので、そちらは普通に客先のゲストネットワークにでもつながせてもらえば、映像送受信のパケットはモバイルルーター側とは無関係になるので速度が遅かったりギガ制限があったりしてもあまり問題になりません。

モバイルルーターを使うにしてもいくつかハマりポイントがありましたのでまとめておきます。

・有線LANポートがあるか

ATEM MiniはEthernet(有線LAN)ポートしかないのでこれがつながる必要があります。モバイルルーターの場合、別売りの充電クレイドルについていることが多いです。あるいはUQ/auのL01のようなホーム用のルーターですかね。なのでスマホでテザリングするのは現実的ではないと思います。

・VPN(リモートアクセス)サーバーになれるか(見つけられず)

モバイルルーターにWAN側からVPNでアクセスできれば簡単かつ安全です。しかし探した限りSIMの刺さるモバイルルーターでVPN(PPTPやL2TPなど)のサーバー側になれるものは見付かりませんでした。まぁそんなニーズはほぼないんでしょうね。モバイルルーターの下にさらにYAMAHAやBUFFALOなどのルーターをぶらさげることも検討しましたが、今の外出自粛ムード下では設営に出向くことができず、最悪宅配便で機材を送りつけて先方で配線作業をしてもらうことも視野にいれ、最低限の機器構成でまとめることを優先して断念しました。

もしVPNサーバー機能があるなら、下のポート開放/DMZの節はスキップしてOKです。

・代わりにファイアウォール設定でポート開放やDMZ設定を使う

ということでルーターのWAN側のIPアドレスを指定し、そこへの通信をLAN側のATEM MiniのIPアドレスに振り向けるアプローチをとることにします。いわゆるポート開放とかポートフォワーディングとかいうヤツです。しかしここでまた問題。ATEM Miniの操作に必要なプロトコル(TCP/UDP)とポート番号が調べてもわかりませんでした(ご存じの方がいらしたら是非コメントにてお知らせください)。

ということでセキュリティ的にはやや問題ですがDMZ機能を使うことに。これはNATと相性が悪い特殊なゲーム(今時あるんですかね?)などに使う、全開放的な機能です。WAN側IPアドレスへの全ての通信をLAN側の指定したIPアドレスにまるごと振り向けます。指定された側のLAN内機器からするとファイアウォールが無効化されている状態なので危険です。ATEM自体にもパスワード認証などもありません。ただまぁ最悪ATEMに不正接続されても映像チャンネルを勝手に切り替えられるくらいなのでまぁ今回はいいかなと。

おいおいちゃんとログがとれるルーターとかでポートを追っかけてみようとも思ってます。

2020.04.21追記:ATEM Miniでは未検証ですが、こちらの記事で別モデルではありますが9910番ポートだという情報がありました。次の機会に試してみます。

さて、このDMZ機能もまたあんまりモバイルルーターに必要とされる機能ではないので、場合によってはついていないこともあり得ます。事前に確認しましょう。幸い手持ちのHW-01LはOKでした。

・グローバルIPアドレスを使えるプロバイダを使う

これはルーター機器の問題ではなく契約するプロバイダ、プランの問題です。ルーターのWAN側にふられるIPアドレスがインターネット側から直接アクセスできなければVPNだろうがDMZだろうが到達自体できません。プライベートIPアドレスというと192.168.xxx.xxxみたいなのを想像する方も多いと思いますが、実は10.xxx.xxx.xxxとか172.16.xxx.xxxみたいなのもプライベートIPです。最近は大手MNOも含めデフォルトではプライベートIPアドレスが割り振られます。ルーターの管理画面や液晶画面で確認できるWAN側IPアドレスと、確認くんspeedtest.netに表示されるIPアドレスが同じでない場合、両者の間になんらかのNAT変換が介在していて外部から直接アクセスできないことになります。

こういう場合、

  1. グローバルIPアドレスがもらえるオプションをつける
  2. グローバルIPアドレスがもらえる格安SIMを契約する

のどちらかとなります。例えばdocomoの場合は標準のspモードとは別にmopera Uを契約することでグローバルIPが割り振られるようになります。私はメインのiPhone回線をギガホで契約しており、データプラスという追加SIMをHW-01Lにさしています。この場合、データプラス側のSIMにmopera Uオプションをつけてもらう必要があります。当初オンライン手続きで契約したらiPhone側についてしまい、結局電話でつけかえてもらいました。オンライン手続きでサブ回線側にmopera Uをつける方法があるのかは不明です。ちなみに200円/月がかかります(プランは500円/月のスタンダードになりますがspモード割との相殺で結果200円/月でした。シンプルプランは選べないと言われました)。

お使いのプロバイダにそうしたプランやオプションがない場合、新たに契約しなおす必要があります。ざっと調べた限りBIGLOBE、NifMO、OCNなど老舗系はさすがにたくさんIPv4アドレスをもってるせいかいまだにグローバルIPアドレスを提供しているようです(執筆時点)。またInterlinkには比較的安価で固定グローバルIPアドレスを利用できるプランもあるようです。たんにグローバルというだけだと再接続毎に違うアドレスになることがあります。特にモバイルルーターの場合は都度電源を切るので、毎回振られたアドレスを確認しなければなりません。今回のケースでは客先でルーターの電源を入れた後で液晶画面をタッチして確認してもらう必要があります。その点、固定IPであれば契約中は同一のIPアドレスなので常に同じ設定のまま接続が可能になります。業務で使う場合、それが良さそうな気がします。

(あるいはDDNS機能がルーターについていればいいんですが、これまたモバイルルーターでは装備率が低いようでした)。

 

などなど数々のハマりポイントを乗り越えて、WANからATEM Software Controlでスイッチ操作ができることを確認できました。つまり、ATEM Mini、HW-01L、クレードル、ネットワークケーブル、各種電源ケーブルを客先で接続すれば遠隔操作できる環境が作れそうということです。これくらいならケーブルと端子に対応付くラベルでも貼っておけば、なんとかお客さん側でも組み上げてもらえるんじゃないかなと目論んでいます。