ConoHaのKUSANAGI PHPが7.3になりownCloudが動かなくなったのを修復

半年くらい前、ConoHaのVPSで動かしているKusanagiサーバーで、ownCloudが

とエラーを吐いて動かなくなりました。どうもいつのまにかPHPが7.3になってて、ownCloudが7.3非対応らしいことがわかって対応待ちだと思って放置してましたが、久しぶりに本腰。

ownCloudの10.2.1はいまだPHP7.3非対応。10.3で対応予定となっているものの予定の8月って明日で終わり、、、まぁそれまで一旦PHPを7.2にダウングレードしておくことに。

というか自分では上げたことないいし、rpm -qaしてもphp73とかいない。でもphp -v は7.3。どうなってんの?と思ったけど、kusanagi-php7というパッケージで一緒にPHPが更新されるぽい。それがyum updateで適用されてしまったと。ちょっと恐い。

ということでこちらを参考にさせていただき、

で7.2系の最新版にダウングレード。しかしこれでもphp-intlは読み込まれない。PHPが7.2.13なのに対し、intlが少し古いから?

ってことで、次はこちらを参考に

する。これでphp-intlは7.2.22になるけどダメ。php -vの結果は、

2つ目の記事にある、20-intl.iniを書き換える作業は以前にもやってるらしく、.ini~や.ini.bakファイルが残ってたw。とりあえず.bakを書き戻してkusanagi restart。

あとはownCloudのWeb画面を開くと、フォルダのパーミッション系のエラーにかわるので、appsとdataドルだをchmod -R httpdして終了(なぜかownCloudを更新するとオーナーがApacheになるのも毎回の風物詩)。

次は互換性のない古いappsがアプデートできないというエラーになるので、インストールディレクトリで

などとしてアンインストール。もはやなんの機能かも憶えていないアプリ4つほど言われるままに削除。

これでどうにか起動にこぎつけました。

■yum updateからkusanagiを除外

さて、このままではまたyum updateした時にkusanagi 7.3になってしまいます。kusanagi自体は最新版がよさげなので悩ましいところですが、当面の措置として/etc/yum.confに

と追加。yum updateしても候補にkusanagi-php7-7.3.xxが出ないことを確認します。うーん、でもこれkusanagiの他のモジュールは更新されてしまうので大丈夫なんだろうか。kusanagi 関係のすべての更新を止めるのもなんだなぁ。

この辺、不透明で勝手に設定ファイルが置き換わったいとkusanagiのめんどくさいところですかね。他になんのアプリもモジュール足さない、引かない運用ならいいんでしょうけど。

毎回index.htmlが上書きされたり、ssl.confが勝手にできてLet’s Encryptの設定エラーになったり、、

 

■更新:7.3用のintlを入れておく

7.3になったら必要になる7.3用のintlを忘れないうちに入れておくことに。kusanagi-php7をyum updateで更新して7.3にした後、下の記事を参考に72を73に置き換えて実行。

そして/etc/php7.d/extensions/20-intl.iniのパスを72から73に書き換えて終了。

Crayon Syntax Highlighterを有効化してるとWordPress5.xで記事が表示されない件

Crayon Syntax HighlighterはWordPressのコンテンツにプログラムコードやターミナル入力例を載せるのに、綺麗に装飾、ハイライトしてくれるプラグインです。
重い重いと言われますが表現力は抜きんでてる感じだし、大手サイトでもないのでいまさら乗り換えるのも大変だし愛用させていただいています。
が、最近、WordPress5.xになった頃からかプラグインを使用した記事が「サイトに技術的な問題が発生しています。」となって表示されなくなりました。最近更新がないらしく、WordPressの最新バージョンでの検証はされてないぽいですね。
しばらく緊急待避的にプラグインを無効化して放置してたんですが、ちゃんと検証。設定で「Allow Mixed Language Highlighing with delimiters and tags.」と「Show Mixed Language Icon (+)」を無効化したら現象が収まりました。使ったことないですが、例えばHTML + PHPみたいな複数の言語指定を有効にするためのものですかね。ウチでは弊害もないので当面これでいこうと思います。

ANIME LOCKERのドロップ回避メモ

先日ANIME LOCKER機のチューナーカードを替え、システムを4系から6系にしたところ、なぜか地デジ録画のMP4ファイルが音ズレやブロックノイズでまくりに。BSは問題なし。以前は逆にBSの感度が低くてMP4変換が詰まることが多かったんですが、それは収まった模様(更新後一度も発生していない)。

MPEG2ファイルをのドロップ状況を調べて発生が確認できたので、受信環境の問題化と思いケーブルかえたりブースターを入れてみたものの改善せず。そもそも以前は同じケーブルまでの環境で問題なかったのでチューナー特性か個体差?と思って諦めてたんですが、ふとこちらの記事でエンコード負荷が高いとドロップするという指摘を拝見。

曰く、

  • エンコード(ffmpeg)の同時実行スレッド数を抑える
  • エンコードが実行される時間を録画が集中する時間からズラす

というアプローチ。とりあえず簡単に試せるのでトライ。たぶんシステムアップデートで上書きされて戻ってしまうのでとりあえずメモ。ちなみに本稿時点のシステムは6.1.4。

■エンコードのスレッド数を減らす

sshでログインして/home/foltia/perl/ipodtranscode.plを覗くと、確かに-threads 0というオプション指定をしてる箇所が多数見つかる。ffmpegの仕様を調べると0は自動でCPUのスレッド数の1.5倍で実行するらしい(どういう理屈??)。ということで、ウチはi5/4570Tで2コア4スレッドなので、とりあえず-threads 4にしてみる(上記記事と同じ)。場合によってはもっと減らしてみてもいいかも知れない。

■エンコード実行時間を制限する

ユーザfortiaがcronで定期実行しているのはこれだけ。

50 * * * * /home/foltia/perl/schedulecheck.pl >/dev/null 2>&1
25 5 * * * /home/foltia/perl/cron_foltia_dayly.sh >/dev/null 2>&1
25 4 * * 1 /home/foltia/perl/syobocalxml.pl 28 >/dev/null 2>&1
25 3 21 * * /home/foltia/perl/syobocalxml.pl 42 >/dev/null 2>&1
27 */5 * * * /home/foltia/perl/maintenancedb.pl LIGHT >/dev/null 2>&1

このうち、ipodtranscode.plを叩いているのはschedulecheck.plだけっぽい。ただし2番目の記事にあるrecwrap.plも録画実行スクリプトであるものの中でupodtranscode.plを呼んでるぽい。これがいつ呼ばれるかまでは追えていないですが、たぶん録画終了直後にこのブロックが実行されるんじゃないかと。ipodtranscode.pl自体は多重起動チェックをしているので、適当に呼んでも問題なさそう。なるほど、確かにschedulecheck.plとrecwrap.plからipodtranscode.pl呼び出しを押さえて、cronで任意のタイミングで実行するのは理に適ってそう。ウチの使い方ではそんなに即時エンコードは求めておらず、品質優先なので。
ということで有り難くパクらせていただき、schedulecheck.plとrecwrap.plの該当行(一箇所ずつ)をコメントアウト。

続いて、ユーザfoltiaのcrontabに

15 5 * * * /home/foltia/perl/ipodtranscode.pl >/dev/null 2>&1

などとして朝5時過ぎにトランスコード処理が走るようにしてみた。

しばらくこれで様子見。ダメそうならスレッド数を更に減らす。またバージョンアップがあった時はこれを見て変更が戻されてないかチェックすること。

2019.06.22追記:あんまし効果なかったぽくて結局チューナーを増設しました..

自閉モードになったRTX1210にログインするシリアルケーブル

久しぶりにYAMAHAルーターRTX1210をいじっていて、うっかりフィルター設定をミスって外部からログインできなくなってしまいました。外部メモリに設定をバックアップしてあれば一旦初期化をしてもよかったんですが最近それもしておらずどうしようもなくなったので、最後の手段でシリアルコンソールでのログインに初挑戦しました。

といってももはや我が家にあるノートPCはもちろんデスクトップ機にもシリアルポート(RS-232C)などついておらず、まずはケーブルを調達するところから。

RTX1210のシリアルポートはEthernetなどと同じRJ-45になります(前モデルのRTX1200はD-Sub 9ピン)。そこでまず注文したのはこれ。残念ながらUSB-Cのものは見つからず。

しかしお急ぎ便を使っても翌日。その日ネットが使えないのは不便なのでヨドバシ店頭で下記を揃えました。

まずはUSB-シリアル変換ケーブル。量販店で入手性が良いBUFFALOです。0.5mと1mがあり、そんなに長さは必要ないと0.5mをチョイス。

次にD-SubをRJ-45にする変換ケーブル。単純な配線レベルの変換のみですがマニアックな製品だけにYAMAHA純正のものなどは近隣に店舗在庫なし。しかしこちらもBUFFALOが同社のルーターメンテナンス用に発売しているものがありました。

どちらもWindows 10で自動的にドライバーが入り使用可能になり、TeraTermを使用してRTXにコンソールログインができました。安くて便利なUSB<->RJ-45直結タイプは店頭での入手性は微妙ですが安いのでRTXなどのルーターを使う人はあらかじめ1本もっておくと良いのではないでしょうか。

Synology NASを買い換え DS1511+からDS1517+へ

2011年にレビュー依頼とともにいただいたSynologyのNAS、DS1511+が次のOS、DSM7.xではサポートされない(現在の6.2で最後)ということで、まだまだ快調でしたがPayPay 20%バック祭りを機に買い換えることにしました。ただし結局比較の結果PayPayが使えるビックカメラなどで取り寄せるより普通にAmazonのマケプレ業者の方が2割以上安いことがわかり、PayPayは使わずに購入と相成りました。

Plusシリーズの5ベイモデルとしては、間に1512+、1513+、1515+とはさんで4世代ぶりの買い換えとなります。スペック差はこんな感じ。

DS1511+DS1517+
CPU1.8GHz, Dual Core, with floating pointIntel Atom C2538 Quad Core 2.4GHz
RAM1GB(最大3GB)2GB(8GBモデル有。最大16GB)
拡張性M.2スロットx2(キャッシュSSD用)
10GbE NIC用PCIeスロット
Btrfs対応NoYes
Read197.8 MB/sec (LA有効時) 1,165 MB/s (10Gbps時)
Write165.91 MB/sec (LA有効時)527 MB/s (10Gbps時)

吊しの状態でもメモリが1GB->2GBへと倍増し、最大容量も増えています。最近は単にファイルサーバーとしてでなくDockerによる仮想マシンの稼働とかまでできてしまうので、メモリは多い方がいいということでしょう。交換も簡単になってるっぽいので、PayPayポイントが返ってきたら増やしてみてもいいかと思案中です。ただまぁ今のところのリソース消費をみている限り特に不足はなさそう。

ミグレーションは思ったより簡単でした。こちらの公式手順に従い、設定のバックアップ、HDDの差し替え、設定のリストアという感じ。以前、室内で位置移動のためにほんの数分シャットダウンしただけでHDDエラーが出たトラウマがあったので不安でしたが、今回はすんなりいきました。今年9月にも1台交換したばかりなのでさすがに。ただしまだ2011当時からのドライブが2台残っているし、そろそろ容量も逼迫してきているので、時期をみて交換も検討していきたいと思います。

2018.12.26追記:追加でQuickConnectの再設定が必要でした。QuickConnectのホスト名自体は引き継がれてますが、再度Synology IDでログインと規約同意が必要になります。ホスト名が別機体で使用中という警告も出ましたがこれはそのまま新機体で横取りする形で進めることができました。

拡張性として、10GbE NICかM.2 SSDキャッシュのどちらかを追加できます。どちらにステ振りするか将来の楽しみです。10GbE化はまだハブやPC用NICも高いし、4ポートのリンクアグリゲーションもできるので、まずは対応ハブ(これ?)を買ってみるくらいでもいいかなと。先日買ったThecus 4800+も2ポートLAなので、あとはデスクトップPCにだけLA対応NICを入れてやれば実用上は充分底上げになりそう。

■ハード周り

ユーザビリティとしては、HDDトレイが刷新されて、

  • ネジなしで固定できる仕組みになった(でもなぜかネジが多数付属)
  • 鍵がついた

という改善がなされています。その他、電源スイッチの位置がセンターになり、フロントパネルが光沢仕様からマットに変更になりました(冒頭スクショ参照)。まぁ個人的には好みです。並べてみないとなんともですがファンノイズは多少大きくなったような?単に交換中の静かな状態を久しぶりに体験したのでそれとの落差が耳に付いているだけかも知れません。

ともあれ、NASの側だけこんなに簡単に交換できるというのは国産NASではあり得ない特長だと思います。これでまた数年は心強いです。