自宅Wi-Fi6化。BUFFALOのフラッグシップルーターWXR-5950AX12

  • NUROもキャンセルしたことでWi-Fi6ルーターも返却してしまった
  • SH-52AをWi-Fi6アクセスポイントとして使う目論みも崩れた

ということで、一度憶えたWi-Fi6の味を忘れられずアクセスポイントを別途導入することにしました。

要件としては、

  1. 当面ルーターはRTX1210を続投させるため、ルーターをOFFにしてアクセスポイント(ブリッジ)モードで使えること
  2. Wi-Fi6は当面iPhone11ProMax、Galaxy Note 10+、Surface Go2なので、速度(アンテナ数)は5GHzの1201Mbpsでもいっか
  3. LANポートは2.5Gbpsだといいな
  4. 将来的に必要になったら子機を足してメッシュ化できるといいな

くらいを考えて選定しました。実際には3.がやはり難しい。WAN側が10Gbpsというのは上位モデルから増えては来てるんですが、LANポートとして使えるかは微妙。例えばNECのは設定で10Gbps対応のWANポートをLANポートに切り替え可能と書かれていますが、説明書をよく読むと「ルーターモードのみ」という記載も。最悪ルーターはOFFれなくてもDHCPサーバーさえ切ってアクセスポイントとして使えればいいんですが、先のSH-52Aみたいな問題もあるので見送りました。デザインはスッキリしてて好みだったんですが。ASUSのメッシュ機もヨサゲでしたがこれもアクセスポイントモードでの制限がはっきりせず。

で、LANポートがマルチギガビットイーサ対応となると結局上位モデルとなり、選んだのはBUFFALOのWXR-5950AX12です。

デカい!見た目がゴツい!ガチャガチャしている!ということでできれば避けたかったんですが、(マニュアルPDFを見て確認できる)仕様を重視しました。他機種もやりゃなんとかなったかもですが、マニュアルで確証がもてなかった時点で除外しました。

本機の特徴として、WANとLANで1ポートずつ10Gbps(2.5G/5G含む)対応であるということ。これは現状オンリーワンな仕様だし、どう転んでもLAN側に1つ10Gbpsポートが存在することになります。また引っ越し後にどこの光回線をひくか未定ですが、もし10Gbps対応サービスが視野に入った時にWANもLANも損失なく使えますし、メインルーターとして考えてもVPNサーバーなど機能も充実しています。気になったのはメッシュ機能がないくらいですが(同型2台の中継は可能)、8アンテナで木造一軒家くらいなら軽く届きそうだったのでまぁいいかと。

またWi-Fiは2.4GHzと5GHzの同一SSID運用(バンドステアリング)もできるし、独立でも使える。バンドステアリング時もMACアドレスで端末毎に5GHz優先とか2.4GHz優先などを個別指定できる点も惹かれました。もともと使っていたメッシュ機のOrbiは単一のSSIDオンリーでどうも2.4GHzにつながりがちだった印象で基本切れることはないもののあまり速度が出ないことがありました。端末毎に優先設定ができるのであれば、スマホやPCは5GHz優先、IoT系は2.4GHz優先、のように振り分けることもできます。まぁたいていのIoT家電は2.4GHzオンリーですが、スマートスピーカーなんかは5GHzもいけるものが増えて来てますし。

面白いのはアンテナの自由度で、4本のアンテナの向きを自在にかえて指向性をある程度調整できます。セットアップガイドに、複数フロアに届かせたいセッテイングや逆に同一フロアに集中させたいセッテイングなどが解説されています。ウチは現状で3F建てアパートの1フロアのみなですが、引っ越し先は2F建ての戸建てかテラスハウスを意識しているのでどちらにも最適化させられるという点も安心感がありました。

現状は使い道がないですがIPv6、IPv4 over IPv6周りも日本のプロバイダが採用している方式はおおむねカバーしているのも国産品ならではという感じですね。まさに全部入り仕様だと思います。

リモートワークブームで結構品薄感があったモデルで、実際ヨドバシは通販含め全店在庫無しでしたが、なぜかビックは神奈川の全店舗に残っててすんなりゲットできました。

■ファーストインプレ

見た目はデカくてゴツくて、ご家族の同意なしに見える所に置けない系ですが、今回は自室に設置する前提だったので無問題。物理的にスペースさえ確保できればOK。アンテナはすべて垂直にまっすぐ立てて、同一フロアの各方向にヒネリ方向の回転軸だけ動かして調整してみました。効果のほどは不明ですが、軽量鉄骨3LDKのアパートに5GHzでも不足なく届いている感じです。

SSIDは2.4GHzと5GHzのそれぞれに、

  • 共通SSID
  • WPA/WPA2用(2だけも選べる)
  • WPA2/WPA3用(3だけも選べる)
  • WEP専用

の4つを設定できます。つまり7つのSSIDをとばせることになりますね(もしかするとゲスト用も同時にとばせば8かな?)。ただまぁWEP用は現在ではほぼ使い道がない(使わない方が良い)でしょうし、実質は共通SSIDがメインで、どうしても2.4GHzや5GHz固定で使わせたい端末用に別にSSIDを割り当てるかどうかくらい。端末が最新のものならWPA2/3用の枠を使っておけばよさそうです。数年後にWPA2未満の端末が絶滅しても3専用で運用できるのでかなり長く使えそうな印象です。

設定UIは少し前からのBUFFALOのものを踏襲。スマホアプリはIPアドレスを発見してブラウザで開くだけなのでほぼ価値無し。ちょいと設定かえると再起動がかかって1分くらい待たされがちなのは相変わらず。設定を煮詰めるまでは多少フラストレーションです。

当初、既存Wi-Fiと同じ設定にしたのになぜか2.4GHzのIoTデバイスが接続できない現象に悩まされました。共通SSIDを止めてみたりあれこれしたんですがダメ。デバイス側で再設定をしてもはじかれ、ついにはiPhoneでためしても暗号キーが違うとい言われる始末。結局、本機を再起動したらあっさり解決しました。ダメだった共通SSIDでも今は問題なく稼働しています。

次の写真はバンドステアリング設定画面にある「混雑状況モニター」画面です。ここで端末毎の優先バンドを指定することができます。

それぞれの端末がどの規格に対応しているか、どれくらいの電波の強さやリンク速度でつながっているかも確認できます。名前がつけられるのも感動です。BUFFALOのAirStationは初代からちょいちょい使ってますが、MACアドレス制限画面で端末に名前がつけられないのがもう20年くらいずっと不満でした。胸熱です。でもMACアドレス制限画面では相変わらず名前つけられませんでした(笑)。

余談ですが最近のスマホOSはプライバシー保護のためにMACアドレスを偽装する機能がデフォルトでONになってる場合があるので、MACアドレスを使った指定が反映されない時はその辺りをチェックしてみるといいと思います。

またここでバンド別の混雑状況がグラフで見られるのも可視化好きとしては嬉しい機能です。YAMAHAみたいな業務機を使ってる気分。ウチは端末だけは多いですが(上記写真よりもっと下にリストが続いてます)、所詮ユーザ数は二人なので帯域的にみればまだまだ余裕ですね。かなり5GHz優先にしてる端末が多いのに2.4GHzの方が混雑度が上なのが意外でした。

残念ながらブリッジモードではVPNサーバーは使えないぽいです。ルーターからポート転送したら使える、とかなら良かったんですが。試してませんがDDNSは大丈夫ぽい。その他、ファイルサーバー、メディアサーバー系の機能もありますがまぁNASがあるし使わないです。

まだ二日ですが、Orbi 2台でメッシュ組んでたのとかわらない位の飛びっぷりで、マニュアルで端末毎の優先バンドを指定できたりと手動管理範囲も広く、多機能で良バランスの製品だと思います。当初4万円以上していた記憶がありますが、いまは3万台前半まで落ちてきてますし、10Gbps時代まで見据えるならば決して高くない先行投資じゃないかと。あとはインテリアにうるさい家族の同意がえられるか、はたまたうまく隠蔽する方法が思いつくか、じゃないでしょうかw。

 

引っ越しも見越して固定線代わりに5GパケホのルーターSH-52Aを導入

NURO開通間近になった突然同居人が引っ越すとか言い出しました。まぁNUROの費用は家計に計上せずσ(^^)が経費として払う予定で黙って申し込みしたという経緯もあって文句もいいづらく、仕方なくキャンセルの方向で調整することに(屋内工事が済んでいるものの、調べた限りはまだ工事費とられずにキャンセルできるっぽい)。

とはいえ良い物件を見つけて実際に引っ越すまで少し時間もあるし、引っ越した先で高速は光ファイバー回線を開通できるまでにもタイムラグがあります。そこで速度が安定してかつ使い放題なモバイル回線を追加契約することにしました。現在のアパートに無料付帯されるD.U-Netは200Mbps回線で空いてるとほぼ200Mbps出ますが混雑すると10Mbps位まで落ち、ブラウザでWebサイトを見ていても明らかに「遅いな」という感じになります。幸いルーターがRTX1210なので、例えば落ち込む時間帯だけデフォルトゲートウエイを切り替える、とか特定端末だけそちら経由にするといった方法も簡単にとれます(実際に以前WiMAX2+ルーターでやってました)。

据置型WiMax2+ルーター L01で自宅のネットワーク速度低下を補う話

当時メイン回線のiPhoneがau回線だったのもあってUQ WiMAXをチョイスしましたが、今は主回線がdocomo。そうとなればすぐ思いつくのが5Gギガホにして4Gエリアで使い放題とするプラン。主回線に付帯させるデータプラスなら1,000円でデータ回線がもて、5Gプランにするので+1,000円増えるだけ、、、と思ったんですが、5Gカケホのデータプラスで使えるのは30GBという制限があることが発覚。一時断念しました。さすがにもう1回線5Gギガホを追加で+7,8千円はしんどいなと。

しかし、よく考えると現在の

・ギガホ2(iPhone)+データプラス(クルマ用ルーター)

の契約から、

・ギガライト(iPhone)

・5Gギガホ(自宅用ルーター)+データプラス(クルマ用ルーター)

の組み合わせに移行すれば、ギガライト+5G差額500円になるのでまぁ許容範囲かと。5Gギガホは5G圏外、つまり従来の4G LTEエリアであっても使い放題(2020年6月現在)です。また半年は1,000円/月割引きがあります。

いままでどちらかというとiPhoneよりクルマ用ルーターの方がパケット使用量が多かったんですが、さすがに30GBあれば充分ですし、超過後も3Mbpsは出るので実用上問題なさそう。また楽天MNOのサブ端末もあるのでスマートフォンとしてiPhoneでの通信量は更に減るだろうと。

また今のiPhone側のギガホ2を解約しても解約金は1,000円で済みます。

■ルーターはSH-52A一択

現在ドコモで5Gギガホが契約できるルーター機種はSH-52A一択となります。5Gスマホのテザリングでは自宅の常時回線としては使い勝手が悪いので、モバイルルーターとしてはかなり割高感ありますが仕方有りません。その代わり、スペック的に

  • 2.5Gbps マルチギガビットイーサ
  • Wi-Fi6

と自宅用としても見栄えする仕様となっています。基本持ち歩かないのでデカいのも問題なし。今ほぼ使ってないHW-01Lも処分できるので足しにできます。

この製品はほぼ店頭在庫をおかない予約商品でしたが、幸い最寄りのドコモショップで1店舗だけ在庫があるところがありゲットすることができました。ドコモショップ取り分であるところの「頭金」が思いの他が高く(1万円以上)、8万円台半ばと言われ一瞬キャンセルしてオンラインを待とうかとも思いましたが、まぁ他にプラン変更とかまとめてやりたいし確認しながらしたいこともあるしと手数料だと思って諦めました。というか最初から手数料だと言えばいいのにと思いますが、そしたら余計に(人件費というものを理解できない)人が来なくなるんでしょうね…

音声オプションは付加できた

ちなみに音声オプションは付加できました。データ端末に音声オプションつけても意味ないと思われるかもしれませんが、

  • 5分通話無料オプション 700円
  • 5Gギガホ音声割で1年間 -700円されて実質無料
  • みんなドコモ割で5ギガホと(4G)ギガライトの2回線なので-500円x2される
  • いずれ5G音声端末を入手したら音声も使える

ということで少しだけお得なのです。最初はSH-52Aだとつけられないといわれましたが、奥で確認したのちはOKといわれました(後述の件もありちょいと頼りない店員でした)。

■SH-52Aファーストインプレ

購入前に検索しましたがびっくりするほどレビュー記事が少ないですね。impress位でした。しかもコロナの影響で5Gエリアでの実測値もありません。かなり冒険でしたので、これから検討する皆さんの参考になればとできるだけ書いておこうと思います。

やはりデカいです。モバイルルーターで放熱口が空いてるとか初めてみました(ファンはなさげ)。それだけ5G、Wi-Fi6、2.5Gbpsの発熱がスゴいんでしょうね。実際普通においてあるだけでも結構熱を持ちます。素手で持てないほどじゃないですが、冬はカイロにもいいんじゃないかってくらい。とりあえず安定動作してほしいので大きなアルミヒートシンクにのっけてますw。

タッチ画面の操作はメーカーが違うHW-01Lとかなり似ている印象。docomo指示で共通設計なんでしょうか。HW系に慣れた人でもすんなり以降できると思います。

有線LANポート、しかも2.5Gbpsなのはいらない人にはいらない仕様でしょうが、個人的には歓迎です。従来の「より小型なルーター+クレードル」という形よりもフラットで出張カバンなどに詰めていくには良い形状だと思います。私はホテルでPCに入れて持ち込んだ動画をスマホやタブレット、Oculus Questで視聴するということをよくするんですが、PCもタブレットもWi-Fiだと割と詰まってしまいがちで、PCは有線でつなぐようにしています。これが2.5Gbps + Wi-Fi6でどれだけ快適になるか次の出張がとても楽しみです。

充電はUSB-Cポート。ただし充電器は付属しません(A-Cのケーブルは付属)。私は多ポート充電器を持ち歩くのでむしろかさばる1ポートはついてきてもいずれヤフオクするときに「充電器、ケーブルは未使用です」と書きたいために箱から出さないくらいなので、最初から付属していないのは合理的だと感じます。本体が高いので、「まだお金がいるの?!」と思っちゃう人はいるかもですね。

推奨されている充電器はドコモ製のACアダプタ07です。こちらはPower Deliveryには対応しているみたいですが、SH-52A本体側がどうなのかは不明。CT-2があるのでそのうち調べてみようと思いますが、なにせ自宅で常にフル充電なもので…

・常時給電使用について

自宅などの定点仕様で常時給電しようと思った時、利用自体は可能ですが、バッテリーを外しておくとか、満充電にしない「いたわり充電」的な機能があったりとかはしません(少なくとも設定画面に項目はありません)。常時フル充電はバッテリーの寿命を縮めるわけですが、本機の場合はあまりそこに配慮がないようです。そして電池が劣化した場合自分で交換はできません。ショップで依頼するとしていくら、何日かかるのかは不明ですが面倒であることは確かでしょう。

ただ理由は不明ですが現状充電器つなぎっぱなしで充電が89%で止まってしまいます。抜き差ししたり充電器、ケーブルを変えてみても数秒で赤ランプが消えてしまいます。説明書にはエラーの時は点滅するとなっているのでエラーではなく仕様なんでしょうか。今の使い方なら結果オーライなのですが、設定項目が見当たらないので、逆に100%まで充電したいときはどうすんだろ?と思っています。

・管理ページの不具合

ブラウザから管理ページにアクセスすると再読み込みループに入って進めなくなることが多々あります。ブラウザやデバイスを変えても同じ。動的情報の読み込みに失敗してリセットされてる感じ。ログインボタンを連打してなんとかログインしてもリロードで未ログイン状態に戻ったり。こうなると本体を再起動するしかなくなります。再起動直後はちゃんと使えるんですが、またいつのまにかダメになってる、という感じ。ファームウェアで直るといいんですが。

■5Gベンチはまだできず…

すみません、これを期待してる方がもっとも多いと思うのですが、インプレスの記事と同じで、現状手近なエリア(というかスポット)が近くになく、羽田空港とか人の集まるところに行くのも憚られるので未計測です。神奈川県は5Gが使えるドコモショップすら1件しかないし、横浜スタジアムは「客席付近」となってるので、いっても入らなければ5G電波をつかめないかもしれません。

4G+については自宅が公式マップでいうピンク(1.7~1Gbps)ではなく黄色(938~250Mbps)のエリアで、2.5Gbps接続のPCから下りが300Mbps弱くらい。上りはやはり振るわず20Mbpsとかいっても30Mbpsというところです。pingも40msくらいあります。うちはアパートの無料付帯回線が200Mbpsなので、下りでは勝っても上りとレイテンシーでは大負け、という感じで、特に自宅回線が遅くなる時間帯に4K動画を見る、とかいう時のバックアップにはなる感じですが、完全に置き換えずにやはりRTX1210のフィルタ機能で端末(目的)別、時間帯別で使い分けるレシピをよく練らないとなぁという感じ。

Wi-Fi経由のスマホ計測ではWi-Fi6の効果は感じられて下り250Mbpsくらいは出てる感じ。Wi-Fi5だと160Mbpsとかに落ちます。「Wi-Fi5の理論値にすら届かないから同じ」という感じではないですね。同様に2.5GbpsではないPCだともっと遅かったりします。

(すべてspeedtest.netにて計測)

2020.06.29追記:持ち出してピンクエリアで計測してきましたが、トップスピードは250~300Mbpsといったところであまり変わらずでした。インプレスのレビューにある400Mbps台にはお目にかかれず。Wi-Fi6経由での2.5Gbps有線でも。

■5GプランではグローバルIPアドレスもIPv6も使えない!?

せっかく使い放題で自宅回線として使うので、サーバーアクセスやVPNにも使えるといいなと思いmopera Uをつけてもらうよう店頭で指定しました。しかし契約が進んだところで「5Gプランではmopera Uをつけられないようです」といわれる。アラジン(今もそういう名前かな?)をいじっていて気付いたようですが、「今さら言われても…」な状態です。「じゃぁグローバルIPアドレスで使えないってことでしょうか?」と聞き返したところ「お待ちください」とセンターへ電話。しばらく待たされた後、「5Gではspモードでも固定ではないですがグローバルIPをお使いいただけます」との返事。そんな大盤振る舞いあるの!?と思いましたが、ならmopera代もいらないしオッケーですと。しかし結果は間違いでした。がっつり10.始まりのプライベートアドレスが降ってきます。IPv6もなし。HW-01Lでは最初からspモードとmopera UのAPNが登録されていましたが、SH-52Aではそういうこともなくspモードのみ。IPv4/6を選ぶところもマスクされており編集も付加。ためしに自前でIP4&6のAPN設定を作成してみてもダメ。とりあえずspモードでもグローバルIPがつきますというのはガセでした。

もしかしたらmopera Uがつけられないという方も間違いではと期待して151に電話。マニアックな質問なので専門部署にまわされた挙句、判明したのはmopera Uも付加不可。現状、グローバルIPアドレスを5Gプランで使う方法はない、と断言されました。「店員が間違った案内をしたので後はその店舗と相談してください」と暗に返品してくれというニュアンス。そんなぁ…。

失意のあまりIPv6のことは聞き逃してしまいました。これも謎です。公式サイトではとっくの昔にspモードでもIPv6使えますよと書いてあるくせに、iPhone含めIPv6が降ってきた試しがない。「接続先設備によってはIPv6アドレスが割り当てられない場合があります。」との一文があるのでエリアによっちゃうんでしょうかね?

■アクセスポイントとして使うには難アリ

ちょっとマニアックすぎて誰の参考にもならないかもですが、せっかくWi-Fi6がついているので、自宅の既存LANに組み込んでWi-Fi6アクセスポイントにしてみようとトライしてみました。ざっくりいうと、

  • SH-52AのLAN IPアドレスを自宅LANセグメントに属するものに固定する
  • DHCPサーバー機能をOFFにする(自宅ルーターが担うため)

という手順。しかし結果としてはうまくいきませんでした。SH-52AのWi-Fiにつながった端末が自宅ルーターからDHCPでアドレスをとってくれません。SH-52AのWi-Fiと自宅LAN間の通信ができてないっぽいです。プライバシーセパレーターやSSID間通信許可の設定を試してもダメ。たまにある「自分のDHCPサーバーでIPを配布した端末しか通信できない奴」ですね。SH-52A側のDHCPサーバー機能を有効にしてやるときちんとLANとも通信できますが、自宅ルーターとダブルDHCPサーバー状態になるのでよろしくありません。SH-52AのDHCPサーバーをメインにするには非力すぎます(例えばMACアドレスで固定IPを割り振る機能もありませんし、配布するゲートウェイを指定することもできない。DNSだけは2つ指定できました)。IPフィルターとかで許可をするにも、そもそもIPをアサインする前のパケットが通らないんだからどうしようもなさげ?

そもそもさすがにモバイルルーターだけあって電波出力を100%にしても自宅の端っこでは電波が弱くて役者不足となりそうなので、Wi-Fi6 APとしての用途も諦めました。

ホテルに滞在した時なんかにも純粋なアクセスポイントモードって結構重宝すると思うんですが、、というかHW-01Lとかにはあった(ゲートウェイが有線ポート固定だけど)んですが残念です。

あれもこれもできるからこの価格でも仕方ないっ!と勇んで買ったものの何割かはNGで割高感が増していきますorz。

■SIMロック解除は店頭預かりで1週間程度…

以前に一括で買ったHW-01Lを処分するとなればSIMロック解除しておいた方がよかろうと。ルーター製品は無料ではあるものの店頭でやってもらう必要があるとわかっていたので、一緒に持参してやってもらうつもりでした。SH-52Aも一括買いなのでこちらもやっておけば後々楽天SIMとかでも使えるかも、とか。

が、しかし「預かりで一週間ほど。受け取りだけでも来店予約が必要。」というめんどくさい回答。さすがに買ったばかりのSH-52Aをさわりもせず1週間も預けるのはつらいので断念。HW-01Lのみ依頼してきました。なお返却は宅配便もOKでした(送料は言われなかったので店持ち?)。SH-52Aのロック解除はまた次の買い替えで処分する時になりそうです。

■サービスが追い付いていない印象はあるが、ハードには満足

というわけで、mopera U(グローバルIPアドレス、IPv6)が使えないとかがっかりな点はありましたが、モバイルルーターとしてのスペックの高さはサイズの大きさというハンデを補って余りある魅力と感じます。

自宅LANをマルチギガビットイーサネット化

NURO光 2Gbpsの導入に先駆けて自宅LANをオーバー1Gbps化しました。現在もっとも普及しているいわゆるギガビットイーサネット(1Gbps)を超える規格としては、10Gbps/5Gbps/2.5Gbpsがあります。最初に10Gbpsが出ましたが高くてなかなか個人やクライアント機器向けに普及せず、後から機器も安くケーブルも従来品が使える5Gbpsと2.5Gbpsが登場しました。この2つをまとめてマルチギガビットイーサなどと呼んだりするようです。特に2.5GbpsはCat 5eケーブルでもOKなので何年も前の既設配線でも従来の倍以上の速度アップが見込めることになります。

今回導入するNUROは2Gbpsのサービスで、スマートルーターセットでレンタルされるSONYのNSD-G1000Tは1つのポートが2.5Gbps対応しています。今回のリニューアルでは最低限2.5Gbpsが出せることを狙っての刷新ということになります。WANが2Gbps止まりでもLAN内の通信がそれ以上になるなら5/10Gbpsでもいいわけですが、コスパも考えるととりあえず2.5Gbps狙いかなというところです。

■スイッチングハブ

なにはなくともルーターの1ポートだけでは意味がありません。また我が家はリビングにルーターが引き込まれていますが、下記の端末を使うのは別の仕事部屋です。リビング<->仕事部屋間は少し前までOrbiを使ったWi-Fiバックホールでしたが、最近家族に内緒で20mのLANケーブルを這わせました。これを活用し、仕事部屋側に2.5Gbps対応スイッチを設置します。なおリビングにもハブがありますが機器としてはレコーダーやPS4など1Gbps止まり、もしくは100Mbpsの機器ばかりなので放置です(そもそもNSD-G1000Tには1しか2.5Gbpsポートがないですし)。

さて、いま2020年春時点で個人で手が出しやすいマルチギガビットイーサ対応スイッチというとBUFFALOのこちらの2機種になると思います。

2.5Gx5ポートのLXW-2G5(約2万円)と、10Gx2+2.5Gx4のLXW-10G2/2G4(約2.7万円)です。当初25Gでいいやと思っていたのですが、次節のDS1517+で2.5Gpsで動作確認が取れているネットワークカードが見付からず純正の10Gbpsカードをチョイスしたので、だったらまぁ7千円しか違わないなら将来見越して10G2/2G4にすっか、となりました。もちろん10Gポートは2.5Gや5Gとしても使えるので当面は2.5Gポートが6ポートとして使える(1つ増える)と思えばいいかなと。

■NAS(Synology DS1517+)

上に書いてしまいましたが、これで使える(動作報告がある)2.5Gbpsカードは見当たりませんでした。仕方ないので純正のこちらを購入。

オーバースペックだけど仕方なし。2.5Gbps機複数台から同時アクセスした時に速度が落ちにくいとかあるかもですが、まぁ所詮HDDのRAID5なのでどうかな…

とりあえず唯一の10Gbps機となったので、以下、対DS1517+でiPerf3計測をしてみたいと思います。iPerf3ならストレージの遅さに影響されないで計測ができるはず。DS1517+へのiPerf3サーバーの導入はこちらを参考にDockerでインストールしました。

■Windows PC(デスクトップ)

こちらは2.5Gbps止まりのNICは選択肢があるので問題なし。これを買いました。4千円切りと、上に比べてグッとお安くなります。IntelのGbE NICを1万円以上出してたのと比べれば安いものです。Realtkチップだけど。

Synologyを10Gbpsにせざるを得なくなった時点で、こちらも10Gbpsにしとこうかと思ったんですが、マザーボードに1xスロットしか空いてなくて断念しました。いつか丸ゴと買い換える日まで10Gbps通信はお預けですかね。

届いてみたら外箱に「10/100/1000Mbps」と書いてあって発送ミスかぁぁ!と思いましたが、中身のNICとマニュアルはきちんと2.5Gのものでした。NICのドライバーはあらかじめダウンロードしておかないと、交換後にネットワークがつながらないので詰みがちですが、これは普通に認識してネットにもつながりました。でも一応マニュアルにあるReaktekのサイトにいって最新版をダウンロードしてインストールしました。

・実測

対DS1517+で1.03Gbits/secでした。うーん、交換前に測り損ねたので比較できないですが、1Gbpsから毛が生えた程度ですね。。

■MacBook Pro 15′ 2016

上記Windows機と並ぶメイン機であり、そのWindows機が現状2.5Gbps止まりなことを考えて、もう少し上の世界を見てみたいな、ということで5GbpsまでいけるQNAPのQNA-UC5G1Tにしてみました。Premiere ProやLightroomの作業が捗ればいいなと。

USB-LANアダプタの場合、2.5GbpsならばUSB3.1 Gen1(5Gbps)で理論上は足りるようです。5Gbpsでも数字上は足りそうですがきっとロスはあると思うので、LANでフルに5Gbps出すならUSBは余裕をもってGen2の10Gbpsがいいような気がします。が、このアダプタはGen1止まり。どうなんでしょうね。2.5Gbps以上は出るけど5Gbps上限ギリまではいけないような?まぁコスパ的にはこれがギリギリなので良しとしました。デザインもいいですね。放熱性も高そう。

ガチで10Gbpsを目指すならThunderbolt3を使うコレでしょうね。でもバランス的にみて今はまだちょっとオーバースペックかなと。デカくて取り回し悪いし。

・レビュー&実測

QNA-UC5G1Tは一応挿しただけで認識してネットもつながりましたが、マニュアルによるとドライバーインストールが必要とのことでした。そしてこれがちとめんどくさい。CatalinaだとSIPをオフにしてsudoしてインストールする必要がありました。sudoだけではダメでrootアカウントの有効化なども必要でした。黒画面苦手な人にはちょっと向かないかもですね。実際これをしないと、ここが5Gbps表示にならなかったです。

従来の純正Thunderbolt-Ethernetアダプタ、そしてWi-Fi5と比較してみました。Wi-FiルーターはNUROのWi-Fi6対応のものですがMBP側がWi-Fi5止まりで、部屋をまたいでるせいかリンク速度が527Mbpsでした(Optionキーを押しながらWi-Fiアイコンをクリックして確認)。

結果の表の画像。QNA-UC5G1Tが1.2Gbps、Thunderbolt-Ethernetアダプタが930Mbps、Wi-Fiが870Mbps程度

残念ながら1Gbpsと2.5Gbpsでは3割程度しか違いは出ませんでした…。USBハブを経由しても低下はない模様。

あとWi-Fiがリンク速度以上に出ているのが謎ですね。

アダプタはかなり熱くなります。金属筐体ですが3面はフラットなのでM.2用のヒートシンクを買ってきて貼り付けてみようと思います。

 

■録画PC(Linux)+ BUFFALO LUA-U3-A2G

CentOSベースのANIME LOCKERが稼働するLinux機です。MiniITXマザーの唯一のPCIexスロットはチューナーカードが専有しているので、USB3.0ポートを使って2.5Gbps化するしかない。こちらはUSB-Aポートしかないので、BUFFALOのコレ。2.5Gbpsアダプタは発熱によるトラブルが多いらしく、ちょい高いけど内部にヒートシンクを備えているというこちらをチョイス。ただし公式にはLinux対応を謳っていないので不安。

・レビュー&実測

USB挿すだけであっさりusb0として認識しました。network-scriptsを適当に書き換えてネットワーク確立。ただしコンソールやsyslogに猛烈な勢いで下記のログが記録されていきます。

ケーブルの品質が悪いとdisconnectedとconnectedを繰り返したりもするようですが現状はconnectedのみで切断している様子もありません。ドライバーのバグっぽい。ちょっとディスクの残量やI/Oを無駄にしてそうでイヤですが、しばらく様子見。

iPerf3の結果は送受信ともに1.58Gbits/sec。なんと5Gbpsアダプタの上記MacBook Proより速い??試しに本機->Macにしてみるとなんと2.34Gbits/secとなりました。ほぼ理論値ですね。そうもSynologyのカードまたはDockerのiPerf3がパフォーマンスを出し切れてないとか??

USBなのでCPU負荷なども気になりますが、ログの件も含めてしばらく様子見。

Thecus W4810 + BUFFALO LUA-U3-A2G

Windows Server 2012R2の本機に上記BUFFALOのアダプタを接続してみました。公式ドライバはWindows Serverをサポートしてないことになってますが、Windows8.1は大丈夫なのでいちかばちかインストールしてみたらあっさり認識。どのみちハブの2.5Gbpsポートが足りないので接続確認と速度計測は省略。

■他のノートPC

DELL XPS 15 2-in-1(9575)やSurafece Pro X、Surface Goなどはほぼ持ち出し専用ですが、たまにWindowsアップデートとかギガ単位のものをダウンロードします。そういう時だけ共用でもっとく用としてこれ。

 

まとめ

ということで、主要PCをついにマルチギガビットイーサネット対応できました。長らく(理論値で)Wi-Fiに後塵を拝する状態が続きましたが、やっと有線の面目躍如となりそうです。不安要因はハブ、Mac用アダプタ(QNAP)などの発熱量です。これから夏に向けて安定動作を期待したいところです。

またSynologyの10Gbpsカードがあまり速度が出てなさそげなのも気になります。

 

 

 

Synology DS1517+の10Gbps化とHDD交換

自宅のNURO 2Gbps & ルーター2.5Gbps化にあわせて、メインNASのSynology DS1517+も10Gbps化することにしました。購入したのは純正の10Gbpsネットワークカード。約2万円。これだけ10Gbps化しても意味ないんですが、2.5Gbpsや5GbpsのNICで動作確認がとれているものが見当たらず、USBはなんかプロセッサー占有率が高まりそうで敬遠。

最初からハーフのブラケットが取り付けられていますがフルサイズのブラケットも付属していました。

取付はごく簡単。背面の6つのネジを外してコの字カバーを外すと、すぐにPCI exスロットが見えます。どうやら4xのようですね。2ポートモデルとかだと4x使うのかな?ブラケットの固定方法が一般的な自作ケースと違いますが、まぁ見てわかるレベルです。外側に見えるネジを1本外せば取り付けられます。

増設後にDSMを起動すると「ネットワークインターフェイス」のページに「LAN 5」として出現します(本機は1Gbpsポートが4つあるため)。それ以外使い方でイレギュラーなところはありません。もともとLAN 1にアサインされていたIPアドレスをLAN 5で使いたい場合に、(設定作業もLAN経由なので)少し手順がややこしいという位ですかね。下記の画面で「ネットワーク状態」が「10000 Mbps(一万メガボー)」になっていれば10GbpsでリンクOKです。

コントロールパネルで100000Mbs表示を確認

■HDDも交換&増量

2.5Gbps化のついでに2011年に初代Synology NASのDS1511+を導入して以来いまだ現役となる3TB HDD(WD GREEN)をついに入れ替えることにしました。

DS1511+のHDD換装と実戦投入

当時わざわざ5台の製造ロットが少しでもバラけるように違うお店で購入したお陰か、いまだ2台はエラーもなく動いています。ここまで来たら10年もつか試してみたい気もしますが残量警告(80%)も出たままだし、これから熱くなるし、で予防的に。

以下が交換前のドライブ状況。

交換前

ドライブ2と5が2.7TBなので当初から生き残っている3TBのWD GREENですね。ドライブ3と4が2016年に一度に故障してエラい目にあったヤツで、WD REDとHDSTの5TBに換装済み。この時点では順次3TB->5TBに増量していく予定だったのですが、なんとその後どのメーカーも5TBというラインナップを廃止。その後、2018年にドライブ1が故障し、当時は4TBと6TBこ価格差が大きく4TBで妥協した経緯です。その時、SynologyのDSMがSeagateのディスク故障予測システムIHM(Ironwolf Health Management)に対応していたので、IronWolfをチョイスしました。1つだけIronWolfのアイコンになってるのはそういう理由です。

ということで、今回も引き続きIronWolfにすることは早々に決め、容量とIronWolf Proにするかどうかで悩みました。Proは想定耐用年数(というかデータ書き込み可能容量)が大きいのと、データ復旧サービスが無料で付帯してくる点が違いですが、コスパも大事なので素直にSOHO向け、8ドライブ以下のNAS向けとされている無印IronWolfをチョイス。4TB以上にだけRAID運用時の障害リスクを減らす振動センサーが装備されているので、4Tか6TBかで迷いましたが、どちらにしろきっちりフルのRAID5にはならないので、コスト許容範囲で買える6TB x2台としました。3TB->4TBが2台で2TB増えてもRAID5では実質の増量分はさらに減るので、あまり延命にならないかなと。

Seagate IronWolf 3.5

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6TBを後押しした理由はもう一つあって、Seagateがキャンペーンをしていて6TB以上を2台買うと500GBのUSB SSDをプレゼントとのことだったからです。まだ届いてませんが、おそらくこれですかね。

執筆時点で8,000円相当ならまぁお得かなと。先日買ったSandiskよりは遅いし容量も少ないので、具体的な使い道を思いついているわけじゃないですが、まぁなんか使えるでしょうと。

そんなわけでサクっと交換。とはいえ一台ずつリビルドしながらなので結構時間がかかりました。今回もハマったのはリビルド(修復)完了後に、「リマップするには再起動」みたいなダイアログが出て、延期はできても最終的にはやらないとならなそうだったので実行。するとしばらく処理した後に再起動したものの上がってこず。電源LEDが青点滅になりました。ググるとハード故障だと出てきますが、単にブート処理中にも点滅するみたいです。単にこのリマップ作業でブートに時間がかかっていたっぽいのを、一度強制シャットダウンしてディスク全部ぬいて起動するかとか、公式サポートにある手順を試してしまいました。結果ディスク無しだと起動したので、もう一度ディスクをセットして一晩放置したら起動していました。代理店であるアスクの方のガイドにある「ビープ音が鳴って正常起動するまでは、30分近く掛かる場合もあるので、しばらく放置した状態として下さい。」がヒントになりました。Synology公式の方はそうわかって読めばそうと読めなくもないですが、これ単独では「しばらく放置する」という発想には至らなかったかも知れません。なんかリマップ作業やディスクチェックが走ってる時は点滅パターンをかえるなり、読み書きしているディスク毎のランプを点滅させるなり視覚的に区別してほしいものです。

ともあれ、冷や汗をかきましたがどうにか完了。残量が2.46TB->6.93TBと増えました。約4.5TBの増加です。6TB(実質5.5T)を2台追加した割にそれしか増えないのか、、って感じもしますが、まぁSHRだし、他のドライブの容量もバラバラでうまく2/3とはならなかったんでしょうかね(Synology公式のRAID計算機に5TBがなくなってしまったので試算も不能)。

もうひとつ気になってるのは、ドライブアイコンがIronWolfのものになってない点。以前導入したドライブ1のように狼が増えると思ってたんですが…

「IronWolf正常性」タブも出てこないのでIronWolfだと認識されてない模様。そのうちサポートに聞いてみようかな。

2020.05.19追記:問い合わせてみました。「ST6000VN001は将来のDSMバージョンで対応予定だが時期はお約束しかねる。リリースノートに載せるのでチェックしててほしい」てな感じの返信でした。待つしかなさそうですね。

 

 

NUROスマートセットのSONY製ルーターNSD-G1000Tをいじってみた

昨日、屋内工事が完了し、ルーターが設置されていきました。

NURO光の屋内工事完了

屋外工事が完了していないのでまだNUROとしては未開通なんですが、少しいじってみました。

■壁掛けにしてみる

付属スタンドがネジ止め式で、底面につければ縦置き、(ロゴの)裏面につければ横置きになると書きましたが、実はもうひとつ設置方法がありました。

スタンドに写真のようにネジにひっかける穴が2つついています。

つまり壁にビスを2本打てばそこにひっかけて壁掛けにできるわけです。物陰に隠れにくい高めの位置につけられれば電波も届きやすいかと思い、早速つけてみました。

ケーブル類が全て同じ面から出ているのでわりとスッキリします。電源ケーブルも光ファイバーも細いので細めのモールでもまとめられるました。

■Wi-Fi6アクセスポイントとして使ってみる

最終的に今あるメッシュWi-FiアクセスポイントのOrbiからリプレイスできるだけの電波到達性、安定性があるか先に検証しておこうと思い、とりあえずアクセスポイントとして設定してみました。LANのIPアドレスをメインのルーターと同じセグメントにし、DHCPサーバー機能を停止してからLANポートを既存ネットワークに接続しました。

設定画面を覗いてみてまず気になったのは、2.4GHzと5GHzで同じSSIDを設定できない点。ここんとこメッシュシステムを使ってたので忘れちゃいましたが、普通のアクセスポイントってそうでしたっけね。なんか今更「xxxxx-g」と「xxxxx-a」みたいな使い分けするのも面倒だなと。2.4GHzの方がIoT機器などがたくさんぶらさがっていて再設定が面倒くさいので、最終的にOrbiを退役させる場合は、2.4GHz側を今のSSIDと同じ名前にして、5GHz側を「xxxxx-a」とかにするのかなぁ…

我が家の唯一のWi-Fi6対応端末はiPhone 11 Pro Maxです。残念ながら200Mbps止まりのWAN回線ではspeedtest.netアプリなどで計測してみても際立った違いは見られませんでした。

■ルーターとしての機能をチェック

やはり歴代NUROルーターと同様、ブリッジモード(ルーター無効化)はできなそうです。まぁせっかく2.5GbpsポートがあるのでわざわざRTX1210にブリッジして使う意義は減ったからいいんですが、実効速度次第ではまだその可能性もあると思っていただけに残念。そして今時残念なことにVPNサーバー機能がないので、DMZかポート開放でRTX1210をVPNサーバーにして使うしかないかな。フレッツ光が全ルーターにVPN機能を搭載してきているだけに、このテレワークブームの折りに大きく遅れをとってると言わざるを得ません。是非ファームウェア更新でなんとかしてほしいものです(もしくはせめてブリッジを!)。

ファイアウォール関係やIPv4、v6ともに一通りの機能はありそう。

デザインはモバイルファーストっぽい感じ。左上に戻るボタンがあったり。設定変更すると「30秒かかります」みたいなメッセージが出る、昔ながらの「ルーター!」って感じ。ここんとこYAMAHAや(アプリで管理できる)Orbiを使っているので、なんか10年くらい戻った感じがします。チューニングする楽しみはほとんどない製品といっていいでしょう。「SONYならでは!」みたいなところは何一つ感じません(強いて言えばスッキリデザイン?)

マニュアルもありがちな、ほとんど機能の列挙に近いシンプルなもの。詳しい使い方や、どういう時にその設定をどうするべきか、といったことはほとんど触れられていません。

 

というわけで、15分もいじれば飽きてしまうような製品でした。ま、速度が出てナンボです。はやく開通しないかなー…