わだいのメッシュWi-Fiを導入したぞ!〜NETGEAR Orbi

前の家できばって導入した業務用Wi-FiアクセスポイントYAMAHA WLX202ですが最近ちょっと不安定で、ふとスマホを使おうとするとつながってなかったりして、Wi-Fi OFF/ONしたりWLX202を再起動するととりあえず直す、ということが何度かありました。同居人からも指摘をうけ強度をMaxにしたりチャンネルを調整したりしたんですがかわらず。また先日Mac App StoreでWi-FiアナライザーツールのiStumblerがメジャーバージョンアップを果たし、早速購入して試したところ、仕事部屋での電波状況が割と悪いということが発覚。OSのインジゲーターではフルなんでまぁどっちを信じたらいいかという話ではあるんですが、いずれにせよ以前から興味のあったメッシュWi-Fiシステムをリサーチ。メッシュWi-Fiをはひたすら強い出力のAPを1台置くのではなく、家中のあちこちに分散してを配置し、AP同士の中継制御を賢く行うことであらゆる場所で均一なWi-Fi環境を実現しようというものです。AP同士の通信(バックホール回線)は無線の場合も有線の場合もあります。従来製品でも例えば中継器などを使ったり有線で伸ばした先に別のAPを置いたりして同じ様なことはできてたんですが、それのAP間ローミングをルーター側でインテリジェントに管理してやろうという感じです。遠い方のAPにいつまでもぶら下がってネットワーク全体を遅くしたりという現象が(たぶん)上手く抑えられることが期待されます。ウチは1フロアのアパートなのでアンテナ3,4本生えたゴツイAPで飛ばせば届いちゃうくらいのはずなんですが、実際のところ不都合が起きているので、メッシュなら改善するかもと期待を持ってみたわけです。集合住宅なので無駄に強い電波をご近所まで届かせて迷惑かけるのもなんですし。

ちなみに現在、我が家はリビングにある壁ポートからRTX1210をメインルーターとしてつなぎ、AVラック周りのAV製品やゲーム機は全て有線。Wi-Fi機器はWLX202で2.4GHzと5GHz(11ac/877MHz)、そして仕事部屋へはASUS AC-87UとEA-AC87で別チャンネルの1733MHzの5GHz/11acでつなぎそこからスイッチを経由して有線という感じです。つまりASUSペアによる1733MHzのWi-Fiがバックホールではあるものの、仕事部屋側にはAPは立ててない状態で、Wi-Fi機器は若干環境が悪いという状況でした。またバックホールチャンネルの実際のリンク速度は900〜1000Mbps程度。仕事部屋にNASや一部対外サーバーなどもあるので、この幹線を犠牲にするという選択肢はありません(本当は有線を敷きたいんだけど…)。

■1733MbpsバックホールならOrbi一択

さて、NETGEAR、TP-LINK、ASUS、Googleに続き国内勢でBUFFALOが参入して話題を集めるメッシュWi-Fi界隈ですが、スペック的に気になるのは

  1. 無線バックホールとクライアント向けの5GHz電波(チップ、アンテナなど)を共有してない(=トライバンド)
  2. 無線バックホールが1733MHzである(現状より理論値スペックが落ちない)
  3. アクセスポイント(ブリッジ)モードで使える(せっかくRTX1210があるので)

といった辺り。実ののところもうこれだけでNETGEARのOrgi一択になります。

BUFFALOはトライバンド(5GHz+5GHz+2.4GHz)であるもののバックホールともども最高866Mbps止まり。またGoogle Wi-Fiはアクセスポイントモードに非対応です。ということでお値段的なところで躊躇はしたけど、選定としてはほとんど悩みませんでした。各所のレビューも上々そうだし。

あと機器毎の接続状況が一元管理/監視できる点も好感。WLX202にもあるにはあるんですが、連携しているRTX1210側でこまめに記入した表示名が反映されず素のMACアドレスしか見えないので、どれがなんだかさっぱりわからず実質役に立たなかったのは以前レビューした通りです。だったらYAMAHAで揃えて連携させてる意味も無いも同然だなと。

■設置とベンチ

わかっちゃいたけど親機も子機もデカいです。漫画週刊誌一冊分という感じ。でもまぁ立て置きだし白いし形状もゴツくなくアンテナ内蔵なのでわりと背景に馴染みやすいのかなと。上部にリングランプがついてますが基本的には消灯してるので夜眩しいとかいったことはなさそうです。逆にいうとパット見動いてるかどうか見分けもつかない。

以下はIO-DATAのWi-Fiミレルというアプリでリンク速度基準でヒートマップを作った感じです。下の「5GHz」は引っ越し直後に計測したものですがWLX202での様子。上寄りの洋室2室でイエローになっていました(仕事部屋といっているのは左上の5.5帖)。それが上の「Orbi」の方だとバッチリオールグリーンになっています。

まぁこれはあくまでリンク速度(≒電波強度)基準なので、仕事部屋にAPがあってグリーンになるのは当たり前とも言えます。実際の通信速度が問題。

赤線より下が以前の環境。ちょっとどの部屋で記録したか憶えてないですが23時とか午前1時とかなので比較的混み合う時間とはいえ結構遅いです。それがOrbiだと22時台とはいえかなり改善しています。上の2つが仕事部屋に移動し、サテライト子機にリンクした状態で測ったもの。ステータスをみてると5GHzと2.4GHzが時折自動で切り替わるので、測定した瞬間がどちらだったのか判別できないんですが、時間的にはむしろ2.4GHzの方上だったように思えます。なぜかそっちの方が速い。まずまずの結果だと思います。

■アプリの出来も良い

以下Orbiアプリのスクショを。アクセスポイントモードにするとDisney印のアクセス制限機能が使えなかったりしますが、電波強度の確認など基本的な機能は問題なく利用できます。

これがメッシュの構成を示す「ネットワークマップ」画面。サテライトも「Orbi2」という名前に何度か変えたんだけど反映されないのはまぁご愛敬。AirMacのアプリに似た感じ。特定の端末に障害が出てたらわかります。(いや無線バックホールの場合、親機に障害出たら子機も表示されないかも?)

面白いことに、親機からspeedtest.netへの速度計測ができます。Wi-Fi区間に影響されない回線速度を確認できます(まぁうちはAPモードなのでRTX1210の影響かにあるわけですが、まぁそこがネックになることはまずないでしょうから、ウチのプロバイダの速度はこれくらいということでしょう)。

そしてこれが重要なデバイス一覧画面。(というか我が家、起動してるだけで42デバイスもあんのかよ!Orbiは端末1台に30台が推奨スペックなので片側に集中したら足りないじゃん。)

(i)をタップすると画面の「SRS-HG1」の項目のように展開して詳細が確認できます。親機とサテライトのどちらに、2.4GHzと5GHzどちらでつながっていて、リンク速度はどれだけ出ているかといったことがわかります。残念ながら電波の強さは扇マークでしか確認できませんが、調子が悪い端末をAP側から見てどういう強度でつながっているのかを確認できるのはトラブルシュートに有用だと思われます。これらは「リモート管理」を有効にしておくとWANからでも確認することができますので、将来的にもうちょっと値段がこなれてきたら2F建ての実家に入れてもいいなぁなどと思っています。

その他面白い機能としては、Wi−Fi設定をQRコードにして表示/共有ができたり(最近のiOSなら標準カメラアプリで撮影すればプロファイルが落ちてくると思われる。もちろんAndroidもOK)。ゲストWi-Fiも簡単に作成できるようです(ただし家庭用モデルはWeb認証機能は省略)。

 

基本的に5GHz対応機器ではきっちり5GHzを使いたい派なので、いままで2.4GHzと5GHzでSSIDを一緒にすることには抵抗がありましたが、まぁそこは仕方ないかなと。むしろ上の測定値を見る限りは2.4GHzの方が速いこともあるっぽいので、そこら辺も含めてインテリジェントに選択してくれるならまぁしばらく任せてみるかという感じ。

あと気になってるのはバックホール通信のリンク速度を確認する手段がどうもなさそうだという点。以前の900〜1000Mbpsと比べて落ちてるのか改善しているのか知りたいところです。それを見ながら最適な端末配置を試行錯誤したいんですよね…

RTX1210でGoogle Home(やAndroid)のIPアドレスを固定できなかった話

Google HomeをIPアドレスで叩いてしゃべらすスクリプトを運用している関係で、IPアドレスを固定したかったんだけど、いつもどおりRTXで

してもダメ。何度再起動してもmanual releaseしても意図せぬIPアドレスが割り振られてしまう。

結局、

と「ethernet」句を抜いたらいけた。公式マニュアルにある書式2、設定例Dにあたるが理由はよくわからない。ない方が汎用性高いのかと思って試しに全部ethernet句ぬいてみたらWindows機が固定されなくなり、結局Google Home/miniの3台分だけethernet句無しにした。

ちなみに、

設定(これなんでだっけ?)。普通にonの方がいいのかな?

マニュアルによると、DHCPクライアントはMACアドレスとは別にクライアントIDという値をリースの際に使う。Macなんかだとこれを自分で書き換えて任意の文字列にすることができる。しかしデフォルトでは「0x01+MACアドレス」となっている。マニュアルのtype指定の表によると、ethernetは0x01、textは0x00とあるので、なるほど、ethernetは「MACアドレスを使う」という意味ではなく「クライアントIDに書いてある0x01で始まるMACアドレス相当の文字列を使う、ということなわけか。ethrenet句=0x01と読み替えてもいいかも知れない。そしてGoogle HomeのクライアントIDが「0x01+MACアドレス」形式ではなに何かをもっているので、「ethernet (MACアドレス)」ではマッチしない、とということ?

すると、各クライアントがどっちを使ってリースしてるかわかる。ざっとみるとクライアントIDを使ってる(が中身は0x01+MACアドレス)のものが多い。なるほどこれだとethernetがあってもなくても大丈夫なわけだ。

そういえば前にもAndroidTVなBRAVIAがどうしても固定割り当てできなかったな。Google製品(Androidベース製品)はクライアントIDに独特のルールがあるのかしら?

結果としてガチにMACアドレスを使いたい場合はむしろethernet句を書かない方がよさげ。ただしウチでWindowsが固定されなくなったのは謎。Windowsの場合はコマンドプロンプトからクライアントID(DHCPクラスID)を変更できるぽいけど、特に指定はされてなかった。

ネットワークケーブルのRJ-45コネクタの折れた爪を復活させるアダプタ

Akiba PC Hotlineで紹介されていたツメが折れたLANケーブルのコネクタを復活させるアダプタを買ってみました。

3つ入りで500円。Akiba PC Hotlineの店頭価格よりは少し高いですが送料込みだし、2パッケージ買うと100円引きというキャンペーンだったのでOK。

ただし、この記事を書いていて、サンワサプライからも10個セットのものが販売されているのを発見。アウトレット品だとかなりお安い…

サンワサプライ RJ-45プラグSOS ADT-RJ45SOS-10

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気を取り直して、早速こんな感じでツメが折れてしまったLANケーブルを修復してみます。10mとかでしかも敷設済みだったりするとなかなか交換する覚悟も持てないですよね。もちろん成端に必要な器具と腕をもっていれば済む話なんですが、一般人には厳しい条件だし、1,2本を直すために買い揃えるのも勿体ない話です。ましてカテゴリー6だ7だとなれば精度良く加工しないと性能が出ないんじゃないかと不安もあります。

サンワサプライ RJ-45(8P)コネクタ用 かしめ工具 LAN-TL6

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このケーブルの場合、ブーツ部分が太くてはまらなかったのでラジオペンチで剥き剥きする必要がありました。

装着した感じがこちら。わりとかっちりハマってます。スイッチへの抜き差しも問題ありませんでした。これでこのケーブルはまだしばらく使えそうです。

惜しむらくはこのままではまたすぐ折れそうなツメ形状なことでしょうか。できれば「折れないツメ」タイプだったりすると良いのですが。

さらに別途、こういう後付けできるブーツを装着するのが安心かも知れません。

サンワサプライ モジュラーカバー(後付け可能) ADT-MC3K

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据置型WiMax2+ルーター L01で自宅のネットワーク速度低下を補う話

我が家や大和ハウスの賃貸物件で、D.U-Netというプロバイダのインターネット接続が無料で使えます。物件ごとに1Gbpsや200Mbpsがあるので、おそらくフレッツ光ベースではないかと思います。存在自体はまぁありがたく、昼間は数十〜100Mbps程度、午前中うなどは200Mbps超出るもの、夜20時過ぎから深夜1時過ぎくらいまでが2,3Mbpsまで落ち込むことがあり、NetflixやAmazonプライムビデオなどを観ていてもブツブツ切れたり画質が落ちたりします。ダウンロードなどもちっとも進まなくなります。もはや自腹でいいので戸建て向けのフレッツ光ネクストを引き込みたいところですが、引き込み済み物件だけに交渉がめんどくさそうでまだ着手していません(入居前には原則対応してないが個別相談、みたいな返答だった。まぁ二ヶ月半額とかやってたくらい入居者決めたかったぽいので、回答はボカしたという感じ)。

そんな折り、ふと「契約した翌日に引っ越し話が持ち上がり、ノマド用に買ったもののめっきり使わなくなったWiMAX2+ルーターを使ったらよくね?」と思い立ちました。W03にEthernetポートを増設できるクレードルを買って、RTX1210にぶらさげ静的ルーティング書いてやれば、自宅LANからそちらにパケットを振り向けられるなと。WiMAX2+は先日制限緩和されて3日で10GBまでは速度制限がかからなくなりました。これくらいあればほとんどの需要に耐えられるし、RTXのフィルター型ルーティングを使えば、特定のサーバー向け通信、特定の端末からの通信、特定のプロトコルの通信だけをWiMAX2+に振り向けたり、光に振り向けたりもできるはず。

ということで早速クレードルを取り寄せて実験したところ、混雑時間帯のWiMAX2+の速度はspeedtest.netで15Mbps程度とD.U-NetよりはマシだけどフルHDや4K動画とかには微妙かなー、というレベルでした。そこで220MbpsのW03にかわり、最新の440Mbps CA対応機であり据置型故に感度も良いと評判のHUAWEIのL01に乗り換えてみたらどうだろう?と思い本記事の試みが始まりました。

■L01概要とレビュー

W03と同じHUAWEI製端末で、バッテリーを搭載せず据置専用モデルです。440Mbpsはモバイルルーターでもありますが、本機の方が内蔵アンテナが大きいのかWiMAXもWi-Fiも感度が良いと評判でした。また通常10台程度の推奨同時接続クライアント数が、2.4GHzで20台、5GHzで20台、有線ポートが2ポートで2台で合計42台と業務用ルーター級となっており、それに見合ったCPU(SoC)故か、実効速度もまずまずということでした。

機種変更手続きや、(端末0円契約のための)解約->新規契約するのが面倒だったので、白ロムで端末を手に入れてSIMを刺し替えて使うことにしました。固定代替契約のL01専用プランに変更するとプラスエリアモード(LTE)が7GBからさらに増えるという話もありましたが、基本LTEでは使わない予定なので、特にプラン変更もせず。しちゃうとモバイルルーターで使えなくなるらしいので、なにか用事でモバイルルーターに刺し替えて使いたいことがあるかもな意味でも現行プラン維持でいいかなと。

大きくて電源も必要ですが、同時接続台数が多いので、たまにセミナー業務などで会場にネットワーク接続を提供したい時に、持ち込んでコンセント挿すだけでそれなりの速度と接続台数を提供できるのは業務機材としてももっておいていいかなと思わせます。モバイルルーターの8台とか10台とかだとちょっと不足/不安でしたし。その意味でも結果オーライ感。

仕様としては同じHUAWEIのW03と良くも悪くも近い感じ。例えばWi-Fiの電波強度などが調節できません。今回の用途なら普段はWi-FiをOFFにしておきたくらいですが、残念ながらそれもできない。モバイルルーターと違い2.4GHzと5GHzが排他ではない点も一般的には良いことですが、今回の用途でいうと無駄なSSIDが2つも飛んでしまう点は気になります。MACアドレス制限や同時接続台数制限(最低1)は設定できるので、そちらで不正利用を防ぐ感じです。また据置なのにVPNサーバー機能などもない点は固定代替としては弱い部分かなと思いました。

ハード面ではLED消灯モードが良いカンジですが、まぁわざわざ消すほど目に刺さるような強い光を発する感じでもないです。NFCでAndroid端末などの利用設定がかざすだけで完了するのもセミナー会場利用なんかではいいかも。当分試す機会はないですが。

■自宅LAN(RTX1210)との接続

最初W03でテストした時に、同機のブリッジモードを試しました。RTXの2つあるWAN用ポート(LAN2と3)は使用済みだったので、SWX2200-8GにポートベースVLANを切って、そちに接続を試みたんですが、DHCPでIPアドレスが取得できたものの通信はできず。設定を煮詰めればできたはずなんですが、そこでふと同一ネットワークの方がメリットがあることに気づき方針転換。それはIPv6対応です。auのWiMAX2+回線なら無料でIPv6が使えます。フレッツのIPoEみたいにIPv4 over IPv6(DS-LiteやV6プラス)でIPv4通信を高速化できるわけではないですが、IPv6対応済みのクラウドVPSな自鯖や実家LANとの接続が便利になります。これをLAN2/3やVLANで別ネットワークにしてしまうとややこしいことになります。そこでW03/L01のLAN側のIPアドレスを自宅と同じ192.168.0.xのもの(仮に192.168.0.100とします)とし、RTXとかぶらないようにDHCPサーバーをオフにし、有線LANで接続。これだけでWiMAX2+側から自宅の各端末にIPv6アドレスが振ってきてなにも設定しなくてもIPv6が使える様になりました。

次にIPv4ですが、単純には各端末のネットワーク設定でデフォルトゲートウエイを192.168.100にすれば、L01経由でインターネットに出て行ってくれますが、ひとつひとつ設定をかえるのは面倒だし、先に書いたような柔軟な振り分けもできません。ここは一旦RTX1210に来た通信をフィルター型ルーティングで振り分けることにします。

・端末毎に振り返る

例えば、自宅内でももともと通信が遅くて構わないものは従来通り光で、よく使うPCやスマホなどをL01にするなど、端末のIPアドレスで振り分けたい場合。前提として、DHCPサーバー設定で各端末のMACアドレスに対する固定IPアドレスを適切に振ってあり、192.168.0.1〜192.168.0.99の端末はL01、それ以外は光にしたい場合、

ip filter 500001 pass 192.168.0.1-192.168.0.99 * * * *
ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 gateway dhcp lan2

などとします。gateway 192.168.0.100がL01、gateway dhcp lan2がLAN2のプロバイダということです。PPPoEでプロバイダにつないでいる場合は、後者はgateway pp 1とかになるかも知れません。うちはさらに固定IPアドレスの別プロバイダもあるので、gatewayが三段構えになります…

・時間帯で設定を変える

混雑時間帯に激重になる光も、朝と昼間はさすがにWiMAX2+より遙かに速いです。ということで、夜間のみ上記の設定をして、昼間は普通に全て光を使うようにします。この場合、RTXにはscheduleコマンドがあるので、それを使います。いちいちLUAスクリプトなどを用意する必要すらありません。

schedule at 1 */* 02:00 * ip route default gateway dhcp lan3
schedule at 2 */* 20:00 * ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 gateway dhcp lan2

とすれば、午前2時と午後8時にip routeコマンドが実行され、設定が切り替わります。atの後の数字はスケジュール番号なので、重複しなければなんでもOKです。その気になれば曜日毎に動作を換えることも簡単です。また時刻の後の*はppやtunnelなど個別のインターフェイスをselectしてない最上位階層でもコマンド実行を意味しています。最初これに気付かず不親切な「パラメータは整数で指定してください」というエラーメッセージに悩まされました。

・L01がダウンしたら光に振り向ける

先に書いた通り、L01は仕事で持ち出す可能性もありますし、WiMAX2+自体そもそも光よりは不安定なので、つながらなくなる可能性があります。そんなときに自動的に光(この場合LAN2)に振り返ることもできます。

ip keepalive 10 icmp-echo 10 5 192.168.0.100

ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 keepalive 10 gateway dhcp lan2

一行目で監視設定を作ります。10は監視設定の通し番号です。既にプロバイダ毎に1や2を使ってる場合があるので、上書きしてしまわないよう確認するか大きめの数字を割り振ります。次の10と5は監視pingを打つ間隔と、何度普通になったらダウンと見なすかの基準。最後はL01のIPアドレスです。

これを最初のip routeコマンドのgateway 192.168.0.100に対して割り当てます。filter設定があるのでその後に続けて書けばOKです。scheduleの方への反映も忘れずに。

これでいきなりL01をぶちっとネットワークから外しても自動的に光に振り向けられます(さすがにsshやSkypeなどは切れるでしょうけど…)。

ただしあくまで192.168.0.100へのping到達性で判断しているので、L01は生きてるけどWiMAX2+接続がダウンしている、というケースには対応できないかも知れません。ちゃんとやるなら外部のどこかのサイト(IPアドレス)を指定して、そこへの接続はWiMAX+を経由する設定にするなどが必要かも知れませんね。

 

ともあれ、そんなこんなで「夜の光が遅い時間帯は主要端末はWiMAX2+を利用。ただしWiMAX2+ルーターがダウンしたら光を使う」設定が実現しました。RTXは便利すね。

 

富士通ゼネラルの「どこでもエアコン」で「サーバー未接続」になる時の覚え書き

新居にエアコンがつきました。家電Watchで不自然なほど長期レビュー記事の絶賛が多いw富士通ゼネラルの最上位モデルnocria Xです。

ちょうど2017年モデル(型番末尾G)が年末に出たことで、ひとつ前の末尾Fの2016年モデルが半額に。同じXの6畳用でもGは25万もするところ、Fは半額近い13万です。実際はヨドバシで標準工事込みでもう少ししましたが、とにかくタイムリーでした。引越費用が嵩むので冬はなんとかしのいで夏前につけようかとも思ったんですが、こんな最上位機を選べるチャンスもそうそうないかなと思い特攻。自分の仕事部屋につけました。

ちなみに寝室にもエアコンが必要だったんですがさすがに予算に限りがあるので、同じ富士通ゼネラルで将来的にひとつのアプリで操作できる余地を残しつつ、最下位モデルのAS-C22Fをチョイス。こちらはリビングと続きでそちらには最初からエアコンがついてるので、まぁそんなにハイパワーでなくてもいいか、とか。夏はこちらはほぼ冷房つけっぱなしになるので、むしろXをリビングにつけるべきかも悩んだんですが、ベッドの上だけ暖まればいいかと。むしろ仕事部屋は他の暖房器具併用無しでしっかり足元まで暖めたいなと。この選択が吉と出るか凶と出るか、追々レビューします。

で、とりあえず本記事の本題。

上述のスマホ操作用アダプタAPS-12Bをとりあえず仕事部屋にだけ装着したものの、

  • 本体ランプでは通信確立できているぽく
  • DHCPログによるとIPアドレスも振られ
  • pingも通り
  • なによりスマホアプリから見えてるのに

エアコンが「サーバー未接続」と(アプリ上の表示で)なり、使用できない現象発生。営業の人もほとんど使ってる人いないと言っていただけあって、ググってもまったく情報がない。公式サイトによる最新ファームウェアに更新が必要とあるものの、強制更新操作(更新ボタン3秒押し)しても更新が見つからない(赤点滅がすぐに消えてしまう)。LAN上では正常につながってるぽいものの、WANに出られてないかのような?でも他の機器はちゃんと出られてるので謎…
しばらく放置したと、ふとRTX1210のログをみてみると、アダプタのIPアドレスから8.8.8.8:53へのアクセス(DHCPで振られるのスルーしてGoogle決め打ちかいっ!)に対するINSPECTと、あちこちのIPアドレスの123番ポートからのアクセスをRejectしたログを大量に発見。どうやら各IPアドレスはpool.ntp.orgのものらしい。同アドレスを指定しておくと、適当にラウンドロビンされて世界中のNTPサーバーを使うみたい。設定しようがないIoT機器なので、LAN内のNTPサーバー(RTX)に振り向けることもできないので、仕方なく外からの123番ポートからアダプタのIPアドレス123番へのアクセスを開放しました(単一の1つのIPアドレスだけの許可では、pool.ntp.orgのどのサーバーIPアドレスが返ってくるかわからないという仕組みに対処できない)。
実はこれは自宅外からVPNでリモート操作しているので、アダプタ自身の挙動を見て動作確認できないんですが、ログをみるとアダプタからどこかのIPに443でアクセスし始めてるっぽいので、時計が合ってやっと外と通信ができるようになったってことかな?帰宅後、更新ランプが点灯していることを期待しつつ、とりあえず覚え書き。

2017.2.20追記:どうも転居時にルーターであるRTX1210の設定変更が上手く言ってなかったっぽいです。ゼロから再設定した後は特に細工しなくてともつながり、C22Fにも同アダプタを追加したんですが、こちらもなんなく通信できました。

ちなみに「設定しようがないIoT機器」のもうひとつの難関として、Wi-Fi設定がWPSオンリーとうのがありました。ESSIDや暗号鍵を入力する手段がないので、ボタン押しだけで済むWPSを利用するしかないというわけです。で、これにはWi-Fiアクセスポイント側の対応も必要なわけですが、我が家のYAMAHA WLX202は業務用なのでそんな軟派な機能はついていない、、、この為に5GHzで幹線として使っているASUS AC87Uの2.4GHzでわざわざそれ用のESSID、使用チャンネルを増やすのはイヤだなぁ、と思ったんです(この機種、2.4GHzの不安定さが指摘されてますし)が、ふと思い立って実験。AC87UでWLX202と同じ設定の電波を一旦とばし、WPSで設定を完了さればAPS-12BにはSSIDと暗号鍵の設定情報が渡されたわけなので、AC87Uの2.4GHzをOFFり、WLX202に戻したらいけるんじゃね?案。ビンゴでした。現在はWLX202からの電波だけでつながってる様子。