hp 2760p レビュー 詳細編

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64bit OSのリカバリと各種基本アプリのインストール作業も済んで、改めてあれこれチェックしてみました。

■全体

スマートカードスロットがついてたり、HDDも2.5inchになってたりで本体側が若干分厚くなってました。トータルの厚みが2710pが28.2mm、2760pが32.3mmです。てっきり同じ筐体だと思ってたけどちょっと残念。

■入力周り

IMG_2089キーボードはキートップの形状がアイソレーションっぽいものに変わってますが、相変わらずたわみのないしっかりした打鍵感は逸品です。MacBookでもさほど不満はないですが、やはりビジネス向けは違うぞと。これと相対できるのはThinkPad位じゃないかと。

トラックポイントとトラックパッドのデュアル搭載は微妙。トラックポイントは相変わらず2ボタン式でスクロールができず(IBM/LenoboがOEM供給してくれない?)。相変わらずなにかの弾みで一定方向への入力が入り続けてカーソルが画面の端に貼り付いてしまう現象も健在w。

トラックパッドはマルチタッチに対応して2フィンガースクロールはできるものの、MacBookのそれにはレスポンスで激しく劣ります。特に動かし始めの認識が遅く。ある程度指を動かしたところで思い出したようにガタっと動き出す感じが気持ち悪い。その後の追従性はまずまず。いずれにせよ高さ方向に狭い上に、トラックポイントのボタンの分キーボードから距離が開いてるのであまり快適とはいえないです。


■液晶パネルの色味

2ch情報によると、本シリーズの液晶パネルにはBOE(中国のパネルメーカー)製とSAMSUNG製の2タイプが存在するようです。こちらのブログ記事に比較写真があります。明らかに色温度が違いますね。2710p購入時の記事には「やや色温度が低く黄色味が強い印象です。」と書いてます。今手元にないので確認できませんがBOE版だったのかな?Windowsのキャリブレーション機能を使って補正してた記憶があります(起動して少し立つと色味がガタっと変わる)。

さて、今回は、、、BOEでした(デバマネのハードウェアIDで確認できる)。しかし割と好みというか違和感を感じないです。最近のiOSが色温度低めだから目が慣れたのかな?動画とかを観たわけじゃないですが今のところ調整の必要を感じません。多少DELLの非光沢液晶みたいな粒状感を感じますが、これはマルチタッチデジタイザがかぶってるせい??見慣れてるMBAの11”/1366×768やMBPの15”/1680×1050(高解像度パネル)に比べての12.1”/1280×800だから解像度が低いせいというのもあるかも。

■ハードスイッチ類

なんでもペンで操作できるTabletPCといえど(だからこそ)、よく使う操作はハードスイッチでやれた方が効率が良いです。その辺り、2710pはやや不満があったんですが、2760pは祖先のTC1100にあったシャトルが復活するなどして改善されていました。以下の2枚は画面を回転させてスレートモードにした時の状態です(通常のノートPCモードだと触れない位置にある)。

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こちらは画面回転ボタンとCtrl+Alt+Delete用に穴(ペンで押す専用)。前者は多分2710pにはなかったはず(すみません、繰り返しますが今手元に2710pないんで。後日確認します)。このボタンを押した時の向きに応じて画面回転が実行されるというもので、ビジネス用途だとiPadのように意図しない画面回転が起きまくるとかえって不便なので、これは便利です。東芝のM200にはついてて重宝した記憶があります。

掲載後修正:どうもデバイスの向きに応じた自動回転ではナサゲ。

D-subはネジ止めのないタイプ。一長一短ですね。手持ちでペン描画しながらプレゼンとかしてるとスッポ抜けそうではあります。

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こちらがシャトルとescボタン。シャトルは押し込むとenter動作になるので、簡単なダイアログならこの2つだけで選択できちゃいます。


■キーボードライト

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MacBookシリーズとは違ったアプローチのキーボードライトです。キーボード以外も照らせるというメリットがありますが、まぁあんまし使ったことないですw。

2710pと少し仕組みが変わりました。2710pは上部(液晶中心でいうと側面)にスイッチがあり、それを押すと展開する仕組みでしたが、2760pではライト自体を押し込むとピコっと起きてくるトグルスイッチ式。写真ではわかりづらいですがボタン部分に電球アイコンがシルク印刷されているのでわかりやすいってのもあります。

奥に見えるのがWebカメラ。そういえば2710pの北米版にはパームレストに名刺を置いて液晶を半閉じにすることで名刺を読み取れるソフトが添付されていて当時たいそう悔しかったものですが、あれどうなったのかなぁ…


■指紋センサ

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引き続き指紋センサも搭載されてますが位置が変わりました。液晶右辺上端近くだったのが下端近くになってます。ノートPCモードでは腕の持ち上げる高さが低くて済みますし、スレートモードでは左手で抱えた状態でその人差し指で読みとり易い位置になったと思います。

ただ真正面から見てどの高さにあるか全くわからないので、一発で探り当てるのは結構慣れがいりそう。


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指紋関連でいうとヒドいのはコレ。指紋登録ユーザで、パスワード入れなくても指紋でログオンできるよ、ってことなんでしょうが、ユーザアカウント画像の上にデカデカと指紋アイコンが(;´Д`)。この子猫画像の為にWindows7にアップグレードしたという推定3億人に対する裏切り行為ですね。

これは切なすぎるだろ。さすがビジネスモデル、そんなこたー関係ねーぜ、とばかりの硬派ぶりです。

正直指紋認証オフにしようかと悩むレベルw。


■顔認証は顔認証でまた…

ちなみにWebカメラによる顔認証ログオンもできますが、カメラ起動に1クリック必要だったりトータル数秒位かかるのでどう考えも指紋の方が手っ取り早いです。

そして絶句というかもう笑うしかないと思ったのが、最後に顔認証でログオンしてるとロック時にもカメラが起動した状態になっており、ぼけっと眺めてるとそのまま再認証されてログオンしてしまうという仕様。画面をロックする時は腕を伸ばして「ロック」項目をクリックするだけの姿勢をとり、クリックと同時に逃げるようにカメラの画角から外れなければなりません。もうhpは手軽につけはずしできるフェイスマスクをオプションで販売したらいいと思うの。

それではロックしてもエンドレスに再ログインしてしまう様子を動画でお楽しみ下さい。

 

うん、これ作ったヤツはユーモアのセンスあるわ。ビジネスモデルでもこういう遊びは必要…だよね。うーん、設定でどうにかならないのかもう少しいじってみますが…

久々にTabletPCを買い換え hp 2760p ~初期設定編

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MacBook Proを買った時、もうWindowsのノートPCは買わないかも知れないな、と思ったものですが、意外とそうでもありませんでしたw。

2007年から愛用していたhpのタブレットPC、2710pの何世代目かのマイナーチェンジモデル2760pがなんと5万円台で売られていたので衝動買い。59,980円だったかの店頭表示でしたが、ネットで54,800円なのでもう一声!といったら57,800-1%ポイントに。ネットは発送までに時間かかりそうだったので、連休に遊べるとならと+2,500円は許容。

2710pは実質休眠機なんですがたまにユーザテスト仕事とかでペン記録に欲しくて手放す訳にもいかず、でもさすがにスペック的にも見落とししてきてるし、バッテリーも完全に死んでてどうしたものかと思っていたところです。バッテリーは先日安い互換品をアメリカの業者に発注して到着待ちではあるんですが、、、

以下、スペック的な比較表をまとめてみます。→表記はカスタマイズ後の値です。

  2710p 2760p
OS Vista Business 32/64bit 7 Professional 32 → 64
CPU Core2Duo/U7500
(1.06GHz)
Core i5/2410M
(2.3GHz-2.9GHz)
メモリ DDR2 2GB → 4GB DDR3-1333 2GB → 4GB
ストレージ HDD 80GB –> SSD 64GB HDD 250GB (7,200rpm)
タブレット 電磁誘導デジタイザ 電磁誘導デジタイザ+指
Bluetooth ×
無線LAN 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n
Webカメラ ×
ポインティングデバイス トラックポイント トラックポイント/タッチパッド

 

この5万円台で売られているA2N94PA#ABJというモデルは、一部店舗のみ流通の廉価仕様のようでhpのサイトにも載ってないようです。CPUのクロックが低かったり(公式サイトのはi5/2540M)、Bluetoothが省かれていたりするみたいです。それでもCPU等は相当速くなってますし、指も使えるマルチタッチタイプなので来たるWindows8のUIを試すのにも使えそうと期待。

あと、2710pになかったものとしてスマートカードリーダーが内蔵されています。これ公的個人認証のカードとか読めるんだろうか?他に使い道はナサゲ。

それ以外の基本的な筐体の作りや液晶などはほぼ同じ。ACアダプタや拡張スリムバッテリも互換性あるっぽいのも魅力です。光学ドライブないのに1.8kgもあるとか、バッテリーが4.3時間しかもたないとかノートPCとしての基本スペックは微妙ですが、やはり電磁誘導のタブレットPCの書き味はいくらiPadが高速化、高解像度化しても代わりにはなりません。

メモリは2スロットで2GBx1、空きx1だったので、CORSAIRのバルク品2GBを買ってみました。同じグッドウィルで1,680円也。msmtestはしてませんが今のところ問題なく認識しています。

2710pの時は初回起動時に32bitか64bitかを選ぶことができたんですが、今回は残念ながら32bitオンリーの模様。hpから保守パーツとして64bit版リカバリDVDは3,150円で買えるっぽいです。値段からしてライセンス込みではなく純粋にメディア代という感じだし、OSとドライバDVDが別れてるみたいなので、とりあえず手持ちの64bit DVDでインストールして付属ドライバDVDを使用、プロダクトキーは本体裏面に印字されているものを使って64bit化を試みました。3,150円はケチる金額ではないのですが、発送が連休明けになるらしいのでちと我慢できませんw。一応正常にライセンス認証完了。ただ不思議なことにせっかく250GBのHDDなのにCドライブとして60GBほどアサインされ、残りはリカバリ領域などはあるものの、160GBほど未割り当ての状態な点。これは64bitでリカバリする前から多分そうで、64bit OSは60GBの領域に上書きしました。不思議な仕様ですが、まぁ将来的に64GBクラスのSSDに換装した時にその方が都合が良さそうなのでしばらくこのままで、必要が生じない限り未割り当てのままでいいやと思ってます。

ドライバDVDのセットアップツールから各種ドライバ、アプリケーションが導入できますが何故かビデオドライバだけは何度やっても入ってくれず、フォルダを掘っていって自分でインストーラーを起動する必要がありました。それ以外は特別なことはなにもなく、デバイスドライバ上に不明なデバイスなどはない状態になりました。

SP1のISOでセットアップしたものの、それでもWindows Updateが70以上貯まっている状態なので、とりあえず今日はこれで終わりそうです。

 

2chに流れていた推測では、特定の法人向けのカスタムモデルの横流し品ではないかということですが(hpではよくある)、廉価なULTRABOOK並の値段でTabletPCが手に入るチャンスはそうそうないと思われ、なかなか良い買い物をしたとニンマリしています。

エラー0x8004402fでVista SP2がインストールできない時の覚え書き

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hp 2701pにどうしてもVsita Service Pack 2がインストールできない現象が出ていました。ステージ3/3の100%まで行っておきながら、「Servie Packはインストールされませんでした。 変更を元に戻しています。」と出て、インストールにかかったのと同じ位の時間をかけて巻き戻る。1回の失敗で1時間以上ロスするので、難儀しました。

ググると特定の更新ファイルが入ってるとダメとか色々情報があったんですがどれも効果なし。

なかば放置してたんですが、いっそWindows7にしようと思ったら、インプレース(アップグレード)インストールにはSP2が必須とわかり、再度エラー番号でググってみたところ、今回はTEMPフォルダがRAMディスクになってるとダメ、という情報に到達。環境変数TEMPとTMPを標準に戻したら上手くいきました!!

やれやれ…

2710pのプチフリ解消?

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2710pのSSD(SAMSUNG MCCOE64GQMPQ-M1A)、いわゆるプチフリという状態なのかどうかわかりませんが、ごく希に短時間応答がなくなることがあります。顕著なのはOperaでスピードダイヤルを表示した時。新しいページを見ようと新規タブを開いた時に十数秒ほど反応がなくなり結構イライラします。OperaのキャッシュをRAMディスクに移してみたいんですが効果無し。

で、今日週アス増刊みてて、プチフリ対策としてOSのTEMPやTMPフォルダ(環境変数)を移すと良いということで、試しにそれらもRAMディスクに移してみたところどうやら解決したっぽいです。個人とOS全体のTMPとTEMPの4つを全てRAMディスクに。RAMディスクなので容量が潤沢とは言えませんが、OSのTEMPフォルダって容量足りなくなったらどうなるんでしょうね?

まぁ、しばらく使ってみます(というかtype Zが来てからあんまし使ってないんですが)。

2710pにBlu-rayドライブつけてみた

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Blu-ray読み込みに対応していて\5,920で買えるノート用スリムドライブUJ-120を買って見ました。2710pは元々光学ドライブ内蔵ではないので、外付けUSBケース(\999)も別途購入(UJ120はIDEタイプなので対応に注意)。わずか\7,000+送料でBDドライブが買えるなんて。2710pのCPUパワーではBlu-rayビデオソフトが再生できるか微妙でしたが、この値段なら他のマシンでAACS気にせずに使ったり、実家帰省中に(デスクトップで)BD消化にも使えるだろうと特攻。

Vistaでドライバはプラグ&プレイで入りました。ケーブル1本でバスパワー動作できています。このケース、組み立ても簡単で、基板も小さくほぼベアドライブの外形寸法+ガワ1枚のサイズなのは良いですが、唯一残念なのはUSBポートがminiAではなく普通のBコネクタ(プリンタなどに使われているタイプ)な点。miniAなら他の用途でたいてい持ち歩いているので最近ではむしろこちらの方が汎用性が高いんですが…

とりあえず、A<->Bケーブルの短いものを差がして買ってこよう。ざっと検索した感じでは、0.5mまではあるんですが、0.3m以下のもの少ないですね(miniAならいくらでもある)。一応、グースケーブル(グネグネ形が固定できるもの)ですが長さは15cmと短めなものと、30cmのものを発見。どっちがいいかなぁ。

■2710pでは撃沈?

まず普通にPowerDVD7Ultraで試すもNG。絵は出るもののCPU100%でガタガタです。AnyDVD HDをかましても同様。

次に、DirectShowフィルタを使って各種動画プレーヤー(WMP、DV、Qonoha)を試す。試したソフトが1080pだったのでインタレ解除をオフにしたところ、CPUが90%台になりつつもそれなりに映像は表示。が、しかし音が出ない(試したソフトはLinearPCM)。うーむ、LPCMのデコーダーがないのか。

昔入れたCoreAVCを使っても似たような傾向。とにかく音声コーデックをなんとかしないとはじまらないっぽい。しかもどのみちCPUギリギリなので、裏でちょっとしたタスクが走るだけでガタガタしだす。やはりCore2DuoといえどU7500じゃ無理かぁ。どのみち外付けだし、わざわざノートで見ることは無さそうだからいっか…

とりあえずこの値段でちゃんとBD再生ドライブとして機能することは確認できたので、いまだ非搭載の寝室マシンや実家マシンで活用したいと思います。

補足:

他のソフトでも追試。MPEG2だともう少し余裕があってCPU90%前後でかろうじて再生できます。

あと、ここの記事を参考にMPC-HCでPowerDVDフィルタを使う用に設定してみたところ、音も出ました(2710pのオンボードグラフィックは動画再生支援機能をもってないので、ぬるぬるにはなりませんが…)。この組み合わせが一番マシのようです。H.264でもかろうじてガタつくくらいで見られる感じ。