PC排熱沼。ケースファン交換 Razer Kunai Chroma

ミニタワーケースに簡易水冷RTX4090をぶっこんだ後、CPUファンを交換してセンサー値は落ち着いたものの、ケース自体の鉄板やガラスパネルの温度がビビるほど熱くなることに気づき、結局ケースファンも交換したというお話。

RTX4090導入の記事
CPUクーラー交換の記事

■Cyberpunk 2077をやってみたらケースがアチアチになった

せっかくRTX4090を入れたので、なにかグラフィッグがえげつないゲームをやってみようと思い、ちょうどセールになってたCyberpunk 2077を購入。当初フレームレート制限を有効にしてなかったせいもあるんですが、ケース自体がドン引きするくらい熱くなりました。FanCtrlを導入してファン制御をして、12cmケースファンx3、RTX4090の簡易水冷ラジエーター(12cm)x2を全開にして、計測上のCPU温度、GPU温度は80℃くらいで抑えられており動作にあやしいところもなかったんですが、足元の温風がすごいのと、うっかりケースのパネルに足があたるとビビるレベル。これはもうちょいなんとかしないとなと。

元々ケースについけてたファンは、EASYDIYの安物。購入履歴から辿ると微妙にデザイン、セット数が違うものが出てきてしまうんですが、仕様としては

  • ファン速度:1300±10%RPM
  • 騒音レベル:23.2dBA
  • 風量:MAX 26.16CFM

という感じ。

今つかっているケースはこれ。

またケース背面付近にこれを縦において出てきた温風が籠もらないようにしています。

ケースにはトップとフロントに12or14cmファン2基ずつ、リアに12cm1基が装着できます。フロントには簡易水冷ラジエーターがついてしまっているので、交換するとしたら、

  • トップを12→14cmに大型化する
  • リアを12cmのまま大風量のものに交換する

という余地がありました。

現在のは12cmとしてもかなりショボい風量のようで、交換すればかなり改善の見込みがあるのではと。というかPCケースをM1のままでいくなら、もうあとこれくらいしかやれることはないぞという感じ。これでダメならケース交換ですね…

■機種選定

多少値が張っても風量があるものにしようと。静音性はその次くらい。ファン制御で普段は速度を落としておけばいいやと。そしてアドレサブルRGBはまぁあればいいけど、どうせ机の下設置で着座姿勢では見えないので更に優先度は下、という感じ。また羽根全体が大きく光るより、もともとついてたEASY-DIYのように細くリングだけ光る方が好み(たぶん当時もデザインで選んだ記憶)。14cmを2つ、12cmを1つです。

風量でみた時に番長っぽかったのはThermaltakeのTOUGHFAN。14cmモデルで119.1CFMもあります。1基あたり4倍!?

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残念ながらARGBは光り方がイマイチなのと、専用コントローラー前提でコスパが悪いので除外。NoctureやDeepCoolもこれといって気に入るのはなし。

最終的にリング状ライトの見た目が気に入ってRazerのKunai Chromaにしました。

Razer税でちょいお高いですが、見た目は好み。風量も14cmモデルが81CFM、12cmモデルでも65.5CFM​なので、現行の26.16CFM x3と比べたらかなりのアップになるはず。(単純に足し算してもナンセンスですが計算上は)78.5CFM→227.5CFMになります。騒音値もMaxで比べると23.2dBAから35dBA(12cmの場合)でかなりアップしてしまいますが、常時は14cmx2の風量で回転数落とせれば差し引きはそんなでもないかなと期待。

■取り付け

取り付けた後の状態がこちら。

取り付け後の様子

もうなにもかもがギリギリです。風向きは前と同じ。トップのKunai 14cm x2が吸気、フロント(写真右)のラジエター(12cm x2)とリアのKunai 12cmが排気。CPUファンは吹きつけでリア方向に風を送っています。セオリー的にはリアから吸ってまっすぐフロントへ吐くエアフローを作るべきなんでしょうが、リアにダストフィルターがないのと、ラジエーターがスペース不足でトップにつかなかったのでこうなりました。ラジエーターのファンをバラせば吸気にできるかもですが、一旦そこには手を入れない方針です。

ライティングはこんな感じ。

光らせてみた

■TimeSpyで検証

左がケースファン交換後、右がケースファン交換前です。

TimeSpyの結果

交換前に負けちゃいましたが誤差レベルですね。GPU温度は同じ、CPU温度は2℃下がってました。

■Cyberpunk 2077で検証

もともとCPU/GPU温度は不安ないレベルなので、ゲームなどで連続負荷時にケースに触れた時のアチアチにならなければいいなというのが目的ですがさて、、、

変わんねー

いやかわらないですね。ケース内で発生した温風をより強くケース内側に叩きつけてるので、むしろケース温度は上がるのか?ってレベルです。少なくとも体感ではアチアチはかわらずという感じ。

■まとめ

ベンチ時の平均温度は2℃ほど下がりましたが、もともとの懸念だったケースパネルのアチアチ状態は違いを感じられませんでした。発生する熱はかわらず、より排熱できるようになった分、ケースは熱くなることがあっても下がることはない、ということでしょうか。あとはもうケース周辺のエアフローをどうにかする位しかなくて、むしろ足にあたる温風が増えるだけなのかも知れません。実害がない限りこのままの方がいいのかも知れませんね。

自分は右足元に設置してるので、NZXT H9 Eliteのように排気ファンが右側面に向かうようなケースだと、体感温度を上げずに排熱できるんですかねぇ。

今回買ったKunaiと同じようなリング状ライトなので混在しても違和感は少ない気がします。うーん、でも結構なお値段。うーん…

追記:

あ、いっこ下のH9 Flowでも同じようなレイアウトですね。グラボ縦にする必要なさそうだし(簡易水冷なので)、こっちならもうちょい安い。うーん。

NZXT H9 Flow 2層構造 ミドルタワー PCケース Black CM-H91FB-01 CS8576

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配信用にGeForce RTX搭載ノートを買った Razer Blade 14 (2021) ファーストインプレ

これを買いました。

選定経緯はこちら。

■入手までのやきもき

発表された発売日が2021年6月25日。Amazonで6/21に注文するもお届けが26-28日となっていました。その時点でヨドバはシ注文可能になっておらずまぁ仕方ないかとオーダー。ちなみにその後ビックには掲載されましたがポイント相当分が上乗せされた価格が設定されており、ポイント分を得することはない模様。ヨドバシも同じだろうと推測。

しかし遅くとも28に着くと思われたものの前日の27になっても、28になっても発送される気配がないというkonozamaパターン。25日には秋葉原には店頭入荷されたとの記事をみて、よっぽどAmazonキャンセルして買いに走ろうかと思いましたが我慢。そして28日(月)の昼頃になっても「本日お届け予定」表示。ボットチャットで問い合わせても注文履歴画面と同じ情報が返ってくるのみ。するとどうでしょう。その数分後に「入荷が8月になりました(てへぺろ」というメールが。せめてもう一日早く言えよ(╬ಠ益ಠ)。週末にわかっていれば秋葉原に買いにいったのに!そしてこの時点で店頭販売したらしいツクモとPC Arkのオンラインは在庫切れ。他のどこにも見当たらない…

7月に仕事で使いたかったので、どうにか入手できないものかとダメもとでtsukumo eXのRazerストアに電話してみたところ、「大阪と北海道の店舗には在庫があるので、秋葉店頭で支払をして直送手続きをするか、各店舗と直接掛け合ってみて下さい」とのこと。都合上、現金とカードにわけて決済したかったので秋葉原まで支払に行くことに。コロナ自粛で1年以上ぶりの秋葉原にまさかの急襲。しかも仕事が残ってるので最低限の用事を済ませたらとんぼ返りです、、

それでも大阪で当日発送してくれる可能性に掛けてなる早で秋葉まですっ飛んでいき無事注文。結局当日発送は適いませんでしたが、翌日佐川で発送され、本日6/30に無事入手することができました。早速明日の7/1にリハーサルに持っていきたいので、神速でセッテイングしつつ、気になったところを写真とってファーストレビューしておきたいと思います。

 

■外観インプレ

外装はつや消しのブラックで、指紋はめちゃめちゃ目立つって程ではないですが、付くか付かないかでいけば付きますね。

キーボード面上部のスペックシールは端っこが本体からはみ出ており、もう剥がすの前提な作り。当然買った人には不要なものではありますが、今まであんまり見たことないタイプ。速攻で剥がしましたが、こういうの残しておきたい人は端っこをカットするなどしないとかもです。

剥がすこと前提のスペックシール

秋葉に在庫探しにいった時にArkでちょっとだけ実機を触ることができた既に安心はしていたのですが、改めてキーボードをタイプしてみるとかなりいい感じ。MacBook 12’辺りからペタペタ系のストローク浅いのを高速タイプするのにハマっていまして、シザー世代のキーボードは大好き、バタフライはいまいち食指が動かなくて買い換えられず、というタイプです。あとDELL XPS 15 9575の磁気浮上式スイッチもお気に入りでした。それらと比べても遜色ない打鍵感です。ゲーミング用だからか浅い割にクリック感がしっかり感じられる。だからと言って重いということもなくという絶妙な感じ。またシザー/バタフライ構造スイッチのような仕組みなのかキーの端っこ、角っこを押してもキー全体が真っ直ぐに沈みしっかり認識される感じ。高速タイプした時の取りこぼしとかが少なそうです。

キーボード

外観的にも日本語配列なのにひらがな刻印がなしというこだわりデザインですっきりしています。数字列のShiftキーをおした場合の記号も少し小さくなっていますね(上下が逆転してるのも珍しいかも)。

そして独立型のLEDです。派手ですねw。

キーボード(点灯)

別にレインボーに光らせる気はないですが、従来のキーボードバックライトの色が変えられるものと思えばなかなか綺麗だし良いです。デフォルトのRazerイメージカラーであろうグリーンも黒に映えて綺麗だと思います。最終的にはホワイトにするかもだけどw。制御ユーティリティのRazer Synapseでいくつかのパターンを試した様子がこちらの動画です。

後半の「リアクティブ」はタイプしたキーが一定時間光るというもの(長さは3段階)。「リップル」はさらにそこから波紋のように光が広がるというもの。これらはちょっと面白いかなと思ってます。リップルは単独で押した時はいいんですが文章をダダダっとタイプすると光りすぎる感じで、当面はリアクティブにしてみようと思っています。しっかり入力が受け付けられたかわかるし、もしOSがフリーズした時に止まるなら、時計のコロンのチカチカのようにフリーズしてるかの目安になって良さそう(笑)。

ちなみに液晶背面のRazerエンブレムはグリーン一色で、点灯(明るさ調整可)、ブリーズ、OFFが選べます。ノマドとかする時に無駄にブリーズとかさせときたいですね。

外観/形状面で唯一の不満点はこのトラックパッド下の凹み(液晶を開く時に有用)の角がかなり尖っていて手のひらが痛いという点。

ここが尖ってて痛い…

底面はこんな。ぶっといゴム足が2本左右に貫通しています。おそらく排熱のために本体を浮かす意図だと思うんですが、持ち運ぶ時にも指がかかってホールドしやすいのがGoodです。

 

底面のゴム足が片手持ちのホールド感を高める

■使用感

165Hzも手伝ってか体感はかなりサクサクしている感じ。キーボード、トラックパッドの反応も正確で良いです。ストレージも測ってないですがいい速度でてると思います。インストールなどがサクサク進む。総じて気持ち良い。

いまのところファンが全開に回るようなゲームやエンコードをしてないので暫定評価ですが、特に音がうるさいとかパームレストやキートップが熱くなるとかいうハイパワー機故のデメリットは感じないです。一応ファンは耳をそばだてれば「回ってるな」ってのはわかります。無音ではない。それでも普通に事務作業していて熱や音が気になるということはないんじゃないかなという印象です。本来の目的であるOBS Studioなどを使った録画や配信に使った時の感触はまた追って報告します。

14インチQHD (2560×1440)というサイズは絶妙。デフォルトの125%でいままで使っていたXPS 15 4Kと違和感ないサイズで、精細感、発色の良さもあって視認性は上々。ただしHDRは非対応です。

まだ使ってないですがHDMIポートがある機種は久しぶり。ドングルから開放されると思うと心強さがあります。あともう一息LANポートがあるとほぼ完璧にドングル的なものから開放されそうでしたが。USBはAもCもあって潤沢ですし。まぁその代わりACアダプタはやたらデカいです。15インチのXPSと同じか角張っている分、大きいくらい。ポートも専用形状です。USB-Cからも充電できるとどこかで読んだ来ますが詳しい仕様などは未確認。標準ACアダプタが230Wなので、100WとかのPD充電器を使ったとしてもフル稼働、フルスピード充電には全然足りなそうで、非常用という感じでしょうか。

■ケース

どうぜならRazerロゴの入ったカッチョいいのにしようと思ったんですが14インチ用は見つからず。AmazonのPrimeセールでこれを買いました。

初MOFTです。MOFTというと背面に貼り付けて畳めるスタンドのイメージですがコイツはケースです。ケースのフラップ部分が立ち上がってアングルを2段階つけられます。直線で保持するので底面の大部分は覆われず排熱効率も良さそう。Razerカラーのグリーンにしょうかと思いましたがいまいち写真で色味がわからなかったのと、Primeセールで値引きされてたのがブラックだけだったのでブラックにしました。なんかステッカーでも貼ろうかな。

ほぼほぼピッタリですが、上記ゴム足の分厚みがあるのか、本体をかなりしっかり押し込まないとマグネットのフラップがピタっとくっつかない気がします。そのうちクセがついてくれば平気になるかも知れません。

■まとめ

ともあれこれでモバイルでもNVIDIA Broadcastが使え、配信/録画にも余裕をもって対応できそうな環境が整いました。頑張って仕事で活用して元を取らねばなりません。30万って最近のMacBook Proだとなんか「たっか!」と思ってしまって腰がひけてしまう価格でしたが、なぜかこいつはモニタも小さいというのに特攻してしまいました。とりあえず後悔はしていません。

最近流行の14インチというサイズも、人気あるのが頷ける感じの手頃感ありますね。「ちょうどいいフリード」みたいな感じでしょうかw。コーディングとかPremiere Proで映像編集とかしだしたらまたわかりませんが、それ以外の作業ならQHDあればとりあえず許せるかなと。それでいて持ち運びが楽。ゲーミング用なのでACアダプタが鬼サイズなので、内蔵バッテリーで足りないような持ち出しニーズだとちょっとしんどいかなぁ。公称通りもつかも今後の検証課題です。

ここ何年かでXPS 2-in-1、Surface Pro X、Surface Go2、OneMix 3 Proとタッチ&ペン対応PCばかり買ってきたので、ひさしぶりにガチノートという感じ。ワクチン打ったらコメダやスタバでブログやレポート書きまくるのが楽しみ。XPSとSurface Go2を処分して、Windows11でようやく日の目を見られそうなPro Xをメインペンタブレット機として残留。OneMixは寝モバゲーム用という感じで整理していく目論見。

 

 

 

UT/インタビュー配信用にGeForce RTX搭載ノートを買うよ(選定編)

前エントリでRadeon dGPU搭載ノートXPS 9575でどうにかOBS Studio用アクセラレーター設定を達成したばかりですが、やはりもうOBS Studio使うならGeForceだろっていう風潮なので3年ぶりにメインノートをリプレイスを検討します。

■OBSといえばRTXなの?

RTX20シリーズの頃の話ですが、NVidia側が積極的にOBSと積極的にコラボしてNVENCのチューニングを進めているというアピールをしていました。一般にハードウェアエンコード支援は「速いけど画質はヒドい」というイメージがありましたが、この記事ではもはやx264のリアルタイムエンコードより細部までクッキリやぞ、と主張しています。

そしてまたつい最近ですが、OBS Studio v27で、NVIDIA のAIノイズキャンセリング NVIDIA Broadcast(旧RTX Voice)相当のフィルターが搭載されました。

別途SDKのインストールは必要ですが、OBSのソース毎のフィルターとしてあの最強NCが使えるわけです。通常NVIDIA Broadcastを使う場合は、特定のソースからの音声データを、仮想サウンドデバイスに出力します。なのでそれをOBSなどで取り込むこと自体は可能ですが、同時に使用できる1ソースのみとなります(厳密にはマイク用とスピーカー用で2ストリーム)。しかしOBSのフィルタとして取り込まれたことで、複数の入力ソースに個別にかけることが可能になります(ただしON/OFFや強度のかけ方、NCとエコーキャンセルの使い分けなどの設定は共通な模様)。

個人的にRTXでなくとも使えるKrispやOBSのRNNoiseフィルタといったAIを謳うNC系を比較してきましたが、やはりNVIDIA Broadcastが秀でている感があります。どれもノイズは割と綺麗に消えるものの残った声の違和感のなさではNVIDIAが優秀。RNNoiseはキーボード音も消しきれない感じ。

などなどの理由でNVIDIA、それもRTXシリーズだとより安心、低負荷、高品質にOBS Studioが使えるというイメージ。

■そもそもNVIDIA Broadcastをモバイル環境でも使いたい

NVIDIA Broadcastは普段デスクトップでは使いまくり、常時ONです。マイクのNCはいわずもがな、カメラの背景ぼかしや話者自動追尾なども利用する会議システムを問わず低負荷で利用できるのは非常にありがたいです。精度、品質も秀でているとくれば、出先でも使いたい。

ちょうど久しぶりに会場実査の案件で自PCを持ち込んで録画とリモート見学者向けに配信をすることになったので思い切ってリプレイスすることにしました。

■検討候補

単にRTXであればいいということならエントリーの3050や3060を搭載したノートが十万円台前半くらいからちらほらあります。ただこれらのPCは画面がフルHDと狭い。高解像度大好きマンなのでさすがに選択から外します。12インチとかならまだいいんですけど。ただRTXの上位モデルを積んだ機種でもゲーミング機が多い関係でフレームレートに振ったフルHD機も結構多い。今が15.6インチの4Kなので、できれば同等か14インチならQHD(2560×1440)を要件としました。MacもXPSも15インチだったので、少しハンドリングが良さそうな14インチ(一昔前の13インチの外寸だけどフレームを細くして14インチを入れたイメージ)にしてみたいなという気持ち強め。

候補1:Razer Blade 14 (2021モデル)

と思っていたところに発表があったコイツ。

デザインもスッキリシェイプで好み。先日姪っ子にRazerのミニタワーケースでPC組んでやったこともありブランドにもなんとなく親近感。日本では2モデルに絞って展開ですが上の3080で39万はさすがに高いし、ゲーム用ではないのでオーバースペック。下のモデルでもRyzen 9/RTX3070/16GB/1TBと十分すぎます。動画を保存するのでストレージが大きめなのはポイント高い。XPSになかったHDMIポートやUSB Aポートがあるのも良き。QHDかつ165Hzなのでヌルヌルカーソルも体験できます(同居人が300Hz機を買ってちょっと羨ましかった)。

候補2:DELL XPS 15 9510

今使っているのの後継モデル。ただし2-in-1はなく、RTX3050Tiに落ちる。3K(3456×2160)  OLEDやQHD+(3840 x 2400)液晶も選択可能。Intel CPUなのでThunderbolt 4がついているのもRyzen機にないメリット。検討時、発売記念の20%クーポンが出ており、SSD 1TB、QHD+液晶を持っても30万とBlade 14とほぼ同価格で買えると。ただし納期が一か月以上…

候補3:ASUS Zephyrus G14

Ryzen 9/RTX3060/32GB/1TB/QHD120Hzで23万とかとてつもなくコスパ高い。デザインも悪くない。当初の仕様を満たし完全に配信仕事用と割り切るならコレにしてたでしょう。

また同じASUSで専用外付けeGPUボックスがつけられるX13というシリーズも目につきましたが、今回の要件でいえば既に3050Tiがついているのにさらに上位のdGPUを要するシーンが思い浮かばなかったので見送りました。外でも家でも1台で賄いつつ、電源のあるところではさらに上位のグラフィックが使いたい、という人には面白いモデルだなと思いました。

結局Razer Blade 14に決定

DELLは納期が長い点、今と変わり映えしなくて面白みに欠ける上に2-in-1という特徴を失う点でいまひとつモチベーションが上がらず。唯一Thunderbolt4があるので拡張性的にも良さげでしたが、上記X13と同様、じゃぁ自宅でeGPUで3070や3080を将来的につなぐか?っていうとあまりなさそうだったり、1TBあればそうそう外部ストレージを使うこともないかなということで断念(むしろ現時点でTB3があるXPS 9575にeGPU箱をつけて自宅デスクトップから3070外して現場に臨むという体制は一瞬考えましたw)。

ASUS G14はかなり買いやすい価格でしたがWebカメラがないので、出張先でちょっとWeb会議に出たい、なんて時に地味に不便だろうなぁとか想像しだすとちょっと踏み切れませんでした。

Razerで心配になったのは故障などあった時のサポート体制はどうなんだろ?と。でもまぁ考えてみるとDELLだってプレミアムサービスつけたのに結局修理出す時は海外送りで一か月くらい待たされたんだし、日本語通じればいっかくらいで妥協。むしろ買ったことないメーカー使ってみたい、海外レビューで画面の綺麗さが絶賛されてた点などが後押しとなり、現物みないまま予約注文をしてしまいました。

RTX3070はNVIDIA Broadcastにはちとオーバースペックですが、8コア16スレッドのRyzen 9はいろいろ並列処理が捗りそう。14インチで16.8mm厚という性能のわりにコンパクトなサイズなので、普段使いにも活用していきたいです。普段使いで冷却ファンが静かだといいな…

 

高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(1)

こちらの記事の続き。グラボ以外のパーツが揃ったので組み立てていきます。

■追いパーツ

・CPUクーラー

Ryzen 3に付属するWraith Stealth Coolerは冷却性能が微妙らしいということで、より上位のRyzenモデルに付属のWraith Prism Coolerをヤフオクで落としました。ヒートシンクがStealthはアルミ、Prismは銅、という違いもあります。ある実験データでは5°くらい違うぽい。定格ならStealthでもきちんと保証されるんだろうけど、少しでも温度が低くなり回転数落とせたりサーマルスロットリングの可能性を減らせるならばと。あと貴重なChroma RGB対応というのも。どうせケース照明でChroma RGBをインストールするので、それに同期して光らせられるならいいかなと。冷却性のだけを追求するなら鉄板の虎徹MarkIIとかなら更に温度下がるっぽかったけど、せっかくのガラスパネルケースなので見た目も重視。4,000円くらいでした。

先に↓のグリスを買ってしまってましたが、開封してみるとヒートシンクについているクーラーは面ではなくドット状になっていました。あんまりハミ出るハミ出る言われて改良したのかもですね。まぁせっかくグリス買っちゃったし耐久性重視したかったので全部拭き取ってSMZ-02Sを塗り直しました。

・CPUグリス

リテールクーラーなので一応グリスが最初からついてるっぽいですが、AMD純正はやたら盛ってあってハミ出かたがスゴいと(自分の3900はそのまま使ってしまったなぁ)。また実家に送ってしまうと定期的なメンテナンスもできないので、寿命重視のOC Master SMZ-02Sを買ってみました。

前評判通り塗りやすいグリスではないですね。粘度が高くて伸びないので、CPUのヒートスプレッダーにヘラで薄く均一に伸ばして塗る派の人はちょっとイラっとするかも知れません。ヘラで伸ばそうとしてもくっついて剥がれて来てしまう感じ。ドライヤーでヒートスプレッダーを温めると良かったのかも。まぁでもヘラを強く当てすぎないようにして根気よく伸ばせばなんとか、という感じ。盛っておいてクーラーのヒートシンクで押しつぶす方が楽そうですね。非導電性なので多少ハミ出ても気にしない方向で。

■組立開始ィィ!

後々遠隔サポートしないとならなくなった時のための記録を兼ねて写真を多めにおいておきます。

Mini-ITXマザボ、CPU、メモリ、電源を組み付け、配線を終えた状態

Mini-ITXマザーちっさいですね。このケースはPCIeスロット方向に延びた特殊なサイズのマザーにも対応するようです。選択肢があればPCIeスロットも残せて良かったですがあんま聞いたことがない規格で調べませんでした。Mini-ITXだとグラボを指して終わりですね。>PCIe

電源はSF450の場合奥にスペースがえきケーブルを押し込めて良かったです。電源コネクターがケース背面まで延長する内部ケーブル式になっています。ストレージがM.2だけなのもあり、CPU電源を上から取り回したりして背面含めてなかなか綺麗にとりまわせたと思います。今回のグラボはショートタイプなので、とく見かけるフィギュア置きも電源下のとこでできそう。

マザボのアップ

マザボのケース固定ねじ穴は4箇所。バックパネルも一体型なので手間なくサクっと設定できました。

ケース上面パネル用のケーブルはHDオーディオ(左下)、USB Gen2 Type-C(右下)、USB Gen1 Type-A(その上)、USB 2.0/1.0(その上)という感じ。USB 2.0/1.0はおそらくケース下部の照明LEDコントロール用かと。Wraith Prismにも必要なので分岐を買わないといけなそう。

マザーボードのUSB 9ピン 増設 内部用4ポートUSB2.0 HUB

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背面もシンプルに

ストレージ系がないのもあって、ダイブシンプルになりました。このケースの難点として背面側もガラスパネルのマグネット止めなので、ケーブルが少しでも浮き上がっているとマグネットの力では抑えきれずガラスパネルがぱかーんと開いてしまいます。電源ケーブルやUSBケーブルの束などを普通に丸くケーブルタイで止めるだけでは太くなってしまうので、なんかフラットに並べるソリューションがあるといいかなと思いました。

こういうのの適正なサイズ、数量のものがあれば使ってみたいかも。

背面スルーホールとM.2スロット

マザー下にクーラーなどの固定を楽にする穴があいてるんですが、残念ながら背面M.2スロットは半分隠れてしまっており、将来的にサブのSSDをつけようと思ったらマザーを取り外さないとダメそう。惜しい!

バックパネル部

一体型バックパネルはカラー印刷もされていて、一般のアルミ(?)プレートよりもがっちりしていて表示も見やすいのでナイス。APUではないのでDP/HDMIポートは使えないから間違えて挿さないようにマスキングテープとかで塞いでおこうかな。

■余録:PCIe電源ケーブルがなくて焦った話

今回、電源ユニットはANIME LOCKER機で使っていたCorsairのSF450を流用することにしたんですが、そちらで使っていなかったPCIe用モジュラーケーブルがなくて焦りました。記事によると箱が保証書を兼ねているので一緒に入れておいたと思われるんですが見付からない。引越の間際に捨ててしまったかも?こうしたPC電源の脱着可能なモジュラーケーブルは各社互換性がなく手持ちも合わない。単品で買えないかとググってみたものの、Corsairのものはなんかやたら高い。どうも海外でしか売ってないらしく送料を含めて数千円とかフルセットで1万円以上とか電源買えてしまうような値段がする。

他のケーブルの電源側のコネクタには「Type4」と書いてあるので、どうもこれらしい。型番はCP-8920243。しかしググってもこの公式ページしか見当たらない。「店舗検索」を押すと主要なPCショップ、家電店が出るので、とりあずヨドバシ.comで問い合わせてみるも「取り扱いなし」の返信が。一応また数日後に返事が来そうな書き方ではあるけど望み薄かな?またCorsairの問い合わせページにも投げてみましたがまだ返事がない。

2021.5.10追記:アスクから回答があり「保守部品単体での販売、取り寄せは行っていません」とのこと。アスク税払ってるのにつれないお言葉…

なんてバタバタしてるあいだになんとか発掘できて事なきを得ましたが、こういうモジュラー式の電源は不要ケーブルの収納は気をつけないとなと思いました。入手性も悪いので捨てるとか論外。今回はマザーの空き箱に他の付属品と一緒に閉まっておいたことをここに記録しておきます。これは実家に送らずに自宅の物置においといた方が無難かな。

 

高校生になった姪にPCを組んでやる話~パーツ選定編

この春、姪1号が受験勉強の甲斐会って志望校に合格して晴れて高校生となりました。

一応こんなでも伯父としてなんかお祝いを贈ろうと。もともとIT系弱い妹にかわって、iPhoneを買ってやったりデジタル周りを引き受けていたので、まぁ必要ならPC買ってやるとかかなぁと以前からぼんやりとは考えていました。ただまぁ学校側でどういう形でPCが使われるか、配布とかあるのかなんかがわからず保留にしていました。で実際に高校に通い出していると、コロナ禍もあってスタディサプリを使った自習システムを導入しているとのこと。スタサプは主に動画を閲覧してPDF配布されるテキストを参照し、たまにテストでフォーム操作という感じらしい。iOSアプリがあるので基本iPhoneで動画をみてるらしいのだけど、母親(妹)から大きい画面の方がいいだろうからやっぱりPCがあるといいんじゃないかと相談があったので具体的に検討することに。

ぶっちゃけスタサプ使うだけならたいした性能はいらないわけですが、せっかくならそれ以外にも活用してほしいので本人とも相談。もともとSwitchでスプラトゥーン2とかゴリゴリやってきたのでFPSとかは好きそうなので、ある程度ゲーム性能もあった方がいいかとか、中学時代に絵で県レベルの賞をとったりで高校でも美術部に入ったらしいのでお絵描きとかにも興味あるかなとか。そして、ノートとデスクトップの長所短所やWindowsとMacの違いなんかも説明しつつニーズ聞き取りインタビューした結果判明したこととして、

  • スタサプはiPhoneで良い
  • 自室でゲームできるようにしたい
  • FPSも興味はある(部活で帰り遅いのであんまりやりこめないかもだけど)
  • (Macだとほとんどのゲームができないと説明したので)Windowsがいい
  • (同じ予算ならデスクトップの方が性能が高い、後からパーツ替えて性能を上げていけると説明したので)デスクトップがいい
  • 画面は大きいのがいい
  • 筐体は黒がいい(自分でデコりたい)
  • (例として写真を見せたら)光るの好き
  • だから卓上に置きたい
  • デスクは幅90cm、奥行き60cm

とのこと。本当に花の女子高生か?という(笑)。そういえばiPhoneSEの時も黒をチョイスしてたなぁ(ケースつけたけど)。

ちょうどiMac 24′ 2021が出たばかりで、あぁいうのが好まれるかなという予想は外れた。母親に見せたら絶対それって言ったと思うけど。予算的にはMaxでiMacの一番安いヤツ、それもキーボードやTrackPadまでつけるとしんどいなとは思ってたので、目標10万、最高でもiMacの一番安い本体(15万)を目処にしてBTO PCないし自作PCで、dGPU付きのデスクトップPCをあつらえてやる方針を固めました。

要件目標としては、

  • Celeron/Atom/Athlonみたいな使ってるだけでストレスになるようなレベルのものは除外
  • 自分のメインがRyzenなので将来的にお下がりなども想定してAM4にする
  • ミニPCとかではなくPCIeスロットにdGPUが挿せるようなもの
  • 卓上におけるMIniITX~MicroATXのミニタワー、ミドルタワーのケース
  • デコりやすいシンプルなフロントパネルデザイン
  • サイドはガラス?
  • 後々のアップグレードも楽しみのひとつとして、完璧を求めすぎない
  • 長く使える部品に予算を振り分け(ケース、マザー、モニター)
  • 交換/アップグレードしやすいところは安めのものや中古パーツも視野に(CPU、メモリ、グラボ)
  • 光学ドライブはとりあえずなくてもいい
  • ストレージはSSDでそれなり(250GBか500GB)、容量が必要な用途に使い出したらHDD増設を検討

くらいを想定。ゲームを入り口としてもいいので、追々色々なことに活用してみたくなるようなモチベーションにつながるものにしたいなと。

mouse製のでサイズ、コストがいい感じのmATX BTO PCを見つけたので、性能、価格でこれくらいを目安にしていこうかなとイメージを固めました。

ただ2021年春現在、PCを買うには時期が悪すぎます。テレワーク需要と仮想通貨需要、そして半導体不足でPC周辺機器(モニタ、CPU、グラボ、HDDなど)が品薄&値上がりしまくり。中古すら発売当時の価格に近い値がついたり時に値上がりすらする事態。はたして予算内で良いPCが組めるでしょうか…

■パーツ別選定結果

・モニタ

PCは時間がかかりそうなのでまずは先行してモニタを送って、iPhoneをHDMIでつないでスタサプを見られるようにしたり、Switchでゲームできるようにしてやろうと。

デスクが狭いので21~24がいいかなと思ったけど、本人が大きい方がいいというので27に。27というとフルHDだとドットの荒さが目立ってくるレベル。できればWQHD。まぁゲーミング性能としてはフルHDで高fpsを究めるのも手だけど、ゲーム専用機にしてほしいわけでもないのでw。それでも60Hz止まりでは微妙なのでできるだけハイリフレッシュレートなもの。そう考えるとDisplayPortがあるもの。SwitchやiPhoneもつなぐのできればHDMIは2ポート。できればIPS、更にできればHDR。それくらいあればかなり長く使えるだろうと。あとはデザインが狭額縁(フレームレス)、足がスッキリして卓上が広く使えれば理想。そして決まったのがこちら。

くっ、1万円台で考えてたのにいきなり大幅予算オーバー…。でもまぁ下手すると一番長く使えるパーツだし、作業性や健康にも関わってくるところなので奮発することに。おかげで要求仕様はほぼ満たせたかな。リフレッシュレートが75Hz止まりだけどまぁ仕方ない。あと背面のポート位置が無駄に高いのもちょっと気になる。LGは今自分でも使っていて、入力切替がクソめんどくさくて二度と買いたくないと思いつつ、結局デザインやコスパはいいので候補に挙がってきますね。

これだけは再送すると大変なので実家に直送。自分ではレビューできません。いつか帰省が適ったら見せてもらおう。

・ケース

次に悩んだのがケース。PC沼の手前にいる者にとって見た目大事。また設置面積が小さいことも重要な一方、ATX->mATX->Mini-ITXと小さくなるにつれ、マザーや電源といったパーツの選択肢が狭まり価格も割高になっていくので、落とし所は悩ましい。ATXは論外として、mATXかMiniITXかというところです。自分でも去年買ったScytheのM1がコスパ最強だし中身も見えるしいいかなと思ったんですが、本人の希望もあってこちらに決定。

たっか!Amazonでだいぶ値下がりしてますがそれでも2万超えとか、なんという贅沢。ていうかこれ自分が欲しかったヤツです。M1の記事でも触れてます。ただ自分用にMini-ITXはさすがに拡張性がなさすぎて使う機会はないなと思っていたので、ここで憧れを昇華できるならまぁいいかなとか。メンテナンス性は最高だし、「いいものを贈った」という自己満足にも浸れます。デスクトップPCにいい顔をしないであろう妹も「これならまぁ」と思ってくれるかも知れません。底辺と光るギミックもいいです。むしろパーツの光る要素を抑えて上品に仕上げることもできそう。まぁこれが女子高校生センスでデコられていくんですけどねっ!最悪あんまりPCに馴染めなくて使われないようなら回収して自分で使ってやろうという目論みもあったりなかったりですが、さて原型を留めていられるのか…

一応27インチモニタと並べてなんとか90cm幅のデスクに置けることを計算上で確認。それでも結構PC専用デスクみたいになっちゃうけどいいか?と確認したところ構わないとのこと。とりあえず光のは左側面だから右側に本体置くイメージで準備しておくように伝えました。

さてここまででいきなり予算オーバーを連発してしまったので、ここから締めていきますよ!?

・CPU

できれば「フツーに使ってイラつかない」Core i5/Ryzen 5クラスにしたいなと物色。そして先に書いたとおり、Ryzenというか少なくともAM4にしておけば、将来的に自分のをアップグレードした時にお下がりパーツをスライドできるかなという目論み。当初、Radeonを内蔵したAPUである3200Gや3400Gにしてグラボを省略しようと考えたものの、実家の自分用PCがコロナでほぼ帰省できなくなった遊んでいるので、そこについてるGTX1060/6Gを抜いて挿してやろうと。さすがにAPU内蔵GPUよりはかなり上っぽいので。

てことでAPU以外で価格的に2万上限くらいということで挙がるのが、3500(6C6T)、3300X(4C8T)、1600AF(4C8T)辺り。3100もスゴく安ければ検討してもいいかと思ったんですが、そもそもあまり流通がなくお値打ちとはいえなかったので除外。1600AFは発売当時1万円で買える(4C8T)として注目されていたものの、新品で買えるところはほぼなく、3500/3300Xと大差ない値段でZen+世代なことを考えると除外。実売価格もほぼ拮抗する3500と3300Xが最後まで悩みました。コア数では3500ですがスレッド数は3300Xです。そもそも3500はRyzen 5で、3300XはRyzen 3なんですよね。発売当初は3300Xが安いのにベンチでほぼ拮抗すててすげぇという評価。シングルではクロックの高い3300X有利、ゲームや一部マルチコア用途でもスレッド数で3300Xが逆転勝利するものすらあるというとのこと。しかし今では値段は1,000円くらいしか違わない。決定打に欠ける比較です。でもまぁベンチを信じて結局3300Xにしてみました。PCワンズで16,490円。

・グラフィックボード

上に書いたようにありものを再利用することにしたのでGeForce GTX1060/6Gです。購入履歴からして多分これ。当時帰省中でもOculusRift CV1でVRしたいと思いどうにか使えそうなスペックを見極めて選んだものなのでポートも充実しており、DP x2、HDMI x2、DVI-I x1と小さい割に豪華です。PCIeはGen3でRyzen3 3300XのGen4対応が活かせないのが惜しいですがまぁそもそも1060ですし。今の高騰相場の中で1650とかを買うのは愚かしい。

GeForce GTX1060 AERO ITX 6G OC

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一応Pascal世代なのでG-SYNC非対応のFreeSyncモニタでG-SYNCを有効にできるかなという期待も。まぁ今回選んだモニタは75Hz止まりですけど。

性能としては当初検討していたRyzen APUの3400Gや4350Gなどと比べても、しっかりメリットがありそう。こちらで性能スコアでみると、Ryzen APUのRadeon Vegaが1,000台前半のスコアなのに対し、GrForce GTX1060/6Gなら4,210をマークしています。さすがにこれははっきりとした差になるんじゃないでしょうか。その分、120Wの排熱が増えますが…

・マザー

現状3300Xを含むRyzen 2を利用できる最新チップセットはX570かB550になります。それ以前でも使えるものはありますがPCIeがGen3止まりだったりするので除外しました。マザボの交換は大変なので、数千円節約するよりも1世代でも長く使えるものがいいだろうと。ただX570はさすがにオーバースペックな気がするのとチップセットファンが故障リスクになるのがイヤだなと。汎用的なファンなら交換できるのですが、大抵は専用設計のヒートシンクに組み込まれてたりして不安要因です。X570だとM.2スロットが2つある場合、両方Gen4にできますが、そこまでの必要性も感じず。またMini-ITXでPCIeスロットは1つしかないのでそちらのレーン数も問題になりません。てことでB550で探すことに。

ちなみに姪の自室は自宅の2Fにあり、Softbank光のルーターは現状1F。Wi-Fiでの仕様が前提になります。将来的によりレイテンシや速度を求められればWi-Fi6アクセスポイントやLAN配線も検討するかもですがとりあえずはプロバイダ提供ルーターに内蔵のWi-Fi5(802.11ac)で使います。

さて、もともと各社Mini-ITXモデルなんてチップセット毎に1モデルくらいしか出していません。全5種類。ASRockだけ2モデルでしたが片方はWi-Fi5なので一応除外。LAN2.5Gbps、Wi-Fi6での勝負となります。もうひとつ気になったのがフロントパネル用のUSBヘッダー。Razer TomahawkにはUSB 3.2 Gen2のType-C x1、Type-A x2という高級ケースなりのポートが用意されています。折角なのでこれを活用したい。しかしこれが以外と難しい。というかType-A側までGen2になっている選択肢は皆無。Type-CがGen2でType-AがGen1ということならASUSとASRockのROG STRIX B550-I GAMINGとASRockの高い方、B550 Phantom Gaming-ITX/axがありました。どちらも価格が2万超えの高い部類ですが、LANもWi-FiもIntelなのでいいかなと。で、ASRockの方が2千ほど安い、下部にRGBライティング搭載、自機もASRockでなんとなく慣れてる、くらいの理由で決めました。

他社と比べてファームウェアの更新が遅い気がするとかあったんですが、最新版大好きな自分が手元で使うものでないしいいかなと。デザインはオールブラックのASUSの方が好みだったかな。MSIも好き。GIGABYTEはベンチ、温度性能はヨサゲだったけど、フロントはType-Cがないので除外。

・メモリ

Mini-ITXマザーは基本2スロットなので、当初は8GBx1構成にしておいて、必要なら数千円で足せる、という状態にしておこうと思ったんですが、CPU(の付属ファン)もグラボも光らないので、せめてメモリくらいは光らせてやるかと。そうすると1枚だけ買って、あとあと足そうと思った時に同じデザインのものが買える保証がない。じゃぁ4GBx2にするかっていうとそれも無駄だろうということで、最初から8GBx2で入れておくことに。ちょっともったいないかなという気もしましたが、まぁ高校在学中には困らないスペックにしようということで。

容量は盛った分、クロックとブランドはそんなに欲張らずに。遠く離れた実家で初心者が使うものなので、あんまり怪しいブランドは避けたかったんですが、評価はそこそこだったのでいちかばちか。あとケースがRazerでChromaでLED制御をするので、また別のRGB制御ソフトを使わなくて済むよう、Chroma対応というのもひとつの基準としました。

・ストレージ

ここはスペック厨の悪い癖が出ました。まぁいくら安くてもさすがに今500Mbps止まりのSATAはないだろうと。でNVMe M.2になりますが、3,000Mbps級のGen3にするか、6~7,000Mbps級のGen4かというところ。Gen3の中でも安いので1TB、高いので500GB、Gen4で250GBくらいの予算感になりました。そもそも同じモデルでもSSDの特製上、500GBモデルは書き込み性能が半減とかっていうのも悩ましいポイント。モリモリ大作ゲームをやり出すと250GBでは不安だなということでSAMSUNG 980PROみたいな高級モデルにして容量を減らすという案は除外。CFGでGen4な割にお手頃なこちらにしました。

写真にはR 5,000Mbps/W 4,400Mbpsとありますが、ちっちゃく「1TBの場合」と書かれています。500GBモデルの仕様は公式ページまでに見行かないと載っておらず、R 5,000Mbps/W 2,500Mbpsとなっています。Gen3の高級機にはR3,000/W3,000Mbpsというものもあるので悩みましたが、まぁそんなに大きなシーケンシャルライトをする機会も当面はないだろうということでRead性能重視で決めました。10,900円。

・電源

Mini-ITXなのでSFX電源を使うことになります。これは2019年にANIME LOCKER機が不調で、450W 80PLUS PLATINUMのユニットに交換しましたが、結局不調の原因は別にあったっぽくてちとオーバースペックだったので、コイツを新PCに転用して、ANIME LOCKER用に安い80PLUS GOLDのKRPW-SX400W/90+を購入することになりました。これはかなり古いモデルでCPU電源が4pinのケーブルしかついておらず、今回選んだマザーには適合しません。しかしもっと古いマザーのANIME LOCKER機なら問題なし。逆に現在ANIME LOCKER機についているものは2019年購入なのでCPU電源コネクタは8pinとなっているぽいです。

つまり今回購入したのはこちら↓ですが、

玄人志向 80Plus Gold 400W SFX電源ユニット KRPW-SX400W/90+

玄人志向 80Plus Gold 400W SFX電源ユニット KRPW-SX400W/90+

10,055円(11/17 15:58時点)
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実際に新PCに組み込むのはこちら↓となる予定。

・キーボード&マウス

色々予算オーバー気味なので、ここは悩みました。節約するならばグラボと一緒で実家で埃を被っているRealForceとLogicoolのマウスを使ってもらうのがいいかなと。節約といっても高級キーボードです。人は最初に使ったキーボードタイプを最も好むようになる、と言われますが、高校生がいきなり静電容量スイッチのキーボードなんてむしろ幸せじゃないでしょうか。ゲーミングキーボードとしても光らないことを除けば決して悪い選択でもないかと。ただ机が狭いので、テンキーレスでコンパクトなヤツ、それもワイヤレスの方が、ちょっと除けてておいて教科書を広げる、なんて使い方には向いている気がします。マウスともどもRazerで統一すれば光らせ方の管理も楽じゃね?とか。

でもまぁとりあえず使ってみて具体的な不満点がはっきりしてきたところでまた検討しましょう、ということで一旦RealForce&Logicoolとすることに。

 

■まとめ

という感じで、パーツ手配がほぼ完了。Windows10 Homeライセンスも含めトータルで13万円ちょい。手持ち資産がなければiMac本体くらいかな。モニタも別にすれば本体だけで10万円切れたかなというところでしょうか。最初に挙げたmouseのBTO PCよりは高くなってしまいましたが、見た目もかなりこだわれたのでまぁいいかなと。自分のPCとの互換性を重視したので、将来的に自機をアップグレードしたら、CPU(Ryzen 3900、メモリ、グラボ RTX3070、SSDなどはお下がりで譲ってあげられるかも知れません(その時、買い換えしなくていいだけの資金的に余裕があれば)。とりあえずそういうニーズが生まれるくらい使い込んでもらえれば組んだ甲斐もあるというものですが、はてさて…ぼちぼち組んで行きたいと思います。