2024初買いにワイヤレスイヤホン Beats Fit Pro

長期試用してから記事を仕上げて公開しようと思い、丸一ヶ月も寝かせてしまいました。この記事は2024年1月4日頃に90%くらいまで書いて、ひと月後の今日ようやく仕上げて公開しています。


明けましておめでとうございます。初買いしました。新製品ではないですが、Apple傘下のヘッドフォン/イヤホンブランドBeatsのFit Proです。

昨年末に近所で発見したchocoZAPに通い始め、AirPods Proで動画の音声を聞きながらトレッドミル(ルームランナー)で走ったり(実際には早歩きレベルですが便宜上”走る”と表現しますw)してると、これがまぁ落ちる落ちる。トレッドミル中にハズれてキャッチしそこねると、高速で動いているベルト部分に弾き飛ばされて遠くまですっ飛んでしまうこともありますし、動いているトレッドミルから降りたり乗ったりも危ないしで避けたいです。イヤーチップを落ちにくいと言われるものに交換しても多少マシにはなるものの、やはり長時間の振動でズレてきて、時折グイっと指で押し込み直す必要がありストレスでした。

そこでスポーツ用途を意識して、より外れにくいヘッドフォン/イヤホンを買いたいなと。要件としては、

  • ラン中にとにかく外れて落ちない
  • アクティブノイズキャンセリング(トレッドミル等の器具の作動音などはキャンセルしたい)
  • できればApple/Beats製のH1チップ搭載機(Appleデバイスとの相性が◎)

音楽よりは動画視聴がメインになると思うので音質はそこまで気にせず。iPhoneかiPadがメイン親機になると思うのでLDACなどのコーデックも優先度低。遅延に関してはAirPods Proで特に不満はなかったのでH1チップのものなら大丈夫だろうなという予想。

また最近は自宅リビングダイニングで作業や料理をしてる時に、テレビ+AppleTVで動画を流してAirPods Proで聴いたりしがち。この時も包丁もってタマネギ刻んでる最中にAirPods Proがポロっと落ちると非常に問題です。こういう時もH1の再接続機能でさくっと使い回しできるといいなと。

そんなこんなでAppleまたはBeats製品群のどれかがいいかなーと。

ただやはり汗をかくのでイヤーパッドで耳を覆うAirPods Proのようなオーバーイヤーヘッドフォンは除外。ANCのない無印AirPodsも除外。Vision Proを見越してAirPods ProのUSB-Cバージョンも気にはなっているものの、とりあえずジム用に初Beatsいってみるかと。あとBeatsはAirPodsシリーズよりも先行してUSB-C化が進んでいる点も後押しになりました。

まずスポーツにヨサゲなのは、FlexですがこちらはANCがなし。また「ハズれても落ちないので安心」ではあるけど「外れない」かどうかでいうと疑問が残ります。

次はPowerbeats Pro。ANDあり。フックタイプなのでもっとも耳から外れなさそう。ただ自分はメガネerなので、干渉はまた別のストレスにもなりそうで躊躇。また充電ケースがLightningで値段も少々お高め。今からこの値段出して買うのもなぁ、と思ってしまった。

そして最後はFit Pro。まぁタイトル通り結局こちらにしたわけですが、ANCあり、USB-C充電とスペックは申し分なし。そして保持性能としてはウイングチップと呼ばれる角が生えた形状のチップを採用するタイプ。Boseとかにあるイメージ。これでしっかり保持できるならばメガネとの干渉も気にならずよさげ。

年明けにヨドバシ詣かApple Store詣をして装着感やカラーを確かめたてみようかなと思ってたんですが、Appleの初売り対象になっていたので通販で特攻してしまいました。ちなみに定価の28,800円から6,000円分のAppleギフト還元。価格.comの最安で2万ぽっきりくらいのところがあったので、そっちの方が安いかと思ったんですが、まぁ辰年デザインのAirTagが1つもらえるなら実質お得かなと思い初売りで注文、その後でAirTagはiPhone買った人だけと気付いてガックシ。まぁ新年でも1日で届いたのでヨシ。

■ファーストインプレ

事前に読んでたレビュー通り、

  • AirPodsより低音が豊か
  • ANCは同等レベル

という印象。ブーミーというほどではなく慣れれば特に違和感なく動画を見てられますし、迫力もあります。

そして期待の落ちにくさですが今のところ一度も不意に落ちたこともなくトレッドミルも安心してやれています。これとXREAL Airで壁にAR投影した感じでアニメをみながら有酸素運動するのがマイブーム。

バッテリーが切れるほど連続使用したことはないですが、普通に使い終わったらケースに戻しておけば使いたい時には満タンになってる印象。ケースの充電はたまに思い出した時にやる程度です。限界使用しての印象ではないですがAirPods Proよりも持つイメージ。

唯一惜しいのは「探す」アプリでUWBで近距離検索ができない点くらい。「探す」自体には対応しています。近距離探索時に方向と距離が出ない。AirPods Proの初代と同じ仕様です。

■まとめ

期待通り、落下の不安なくジム通いができていて満足度が高いです。ジム以外で普通に装着して家事などしていてもAirPods Proより遥かにに安心感があり常用したいのはこちらです。

iPhoneやMacなどのAppleデバイスで使う場合の接続切り替えの手軽さ/素早さはAirPodsシリーズ同等で隙がなく、もっと評価されてよい製品だと思います。

UWBに対応した新モデルで良いカラーがあれば買い換えてしまうかも知れません。いずれVision Proが買えるようになったらロスレス対応のAirPods Pro第二世代(USB-Cバージョン)に買い換えないとと思ってましたが、できればそれまでにこちらがアップデートして同等性能になってほしいものです。

ゲリラセール?でWF-1000XM4をゲット

コロナ禍で外出、ノマド作業が激減し、外で音楽を聴く機会もとんと無くなりました。ノマドが好きな割に集中力がない自分はノイズキャンセリングイヤホンをあれこれ買ってきましたが、昨年手放したWF-1000XM3の後継モデル、XM4は見送っていました。

しかし唐突にAmazonや大手家電量販店で1万引きセールがスタート。

2万ちょいで買えるなら買っておこうかなと、別件でヨドバシに行ったついでにゲット。

前機種XM3との違いは、

  • LDAC対応
  • 本体、充電ケースの小型化
  • ノイキャンやマイクなどの進化
  • バッテリー保ちが6->8時間
  • AndroidやWindows10でクイックペアリング
  • マルチポイント接続が進化(音楽+通話待ち受けのみでなく音楽を複数デバイス同時接続)
  • アップスケーリングがDSEE HXからDSEE Extremeに進化

など。もっとも惜しかったLDACが完全独立ワイヤレスとしてはついに、という感じ。Bluetoothイヤホンの欠点である音質面をかなりのレベルで改善できます。ただしiPhoneは送信側が非対応なので、AndroidかWALKMANを買うしかないですが。XM3のマイクは一度オンライン会議で使ったら静かなホテルの部屋だったにもかかわらずやたら聞きづらいと相手に言われて、それきり使っていません。XM4での進化はどうなんでしょうね。

最近は新規ではハイレゾでしかほぼ買わないので、ワイヤレスイヤホンでもほぼ原音で楽しめるというのは魅力です。

まだ音質を評価するほど聞き込んでないですし、どうせクソ耳だし、すでに散々レビュー記事もあがってるので、とりあえず個人的に使い勝手などの面をメモしてみます。主にXM3やAirPods Proなどとの比較で。

■取り回し

本体もケースも小型化されたということですが、AirPods Proと比べてしまうと、耳からの左右方向への突出量はまだまだという感じ。特に寝ホンとして見た時にはしんどいですね。柔らかめの枕であっても横向きになるとグっと押し込まれる感じ。寝られないというレベルではないですがAirPodsがあるならそっちを使うかな。いずれもBose SleepBudsのつけ心地には適わないですがやはり好きな音楽を聴いて寝たいという場面はあるので、寝ホンとして使えるのは重要。その意味ではXM4のバッテリーが8時間というのは頼もしいです。

外れやすさはAirPod Proはイヤーピースをコンプライに替えているので、直接比較は難しいですが、まぁ朝起きたら外れてるだろうなという感じ。外れたら自動で一時停止するので、無駄はないし、シャカシャカなり続けて同室の人に迷惑かけることもなさそう。まぁ、それはAirPodsも同じなのでアドバンテージではないですが。出先でも安心して歩きたいので、そのうちコンプライ系のイヤーピースに交換するかも知れません。

■ケース素材、充電周り

AorPods ProはプラながらAppleお得意のツルツルですぐに傷がつきそうな仕上げ。本製品は少しシボが入っているというかマットな仕上がり。普通にしている分には傷がつきにくそう。ただ剥き出しの鍵とかと一緒にポケットにつっこんだらどうなるかはわからないので、傷ひとつつけたくないという場合はやはりケースにカバーをつけたいですね。せっかくいい色味(買ったのはシルバー)なので隠れちゃうのは勿体ないですが。透明だとピカピカしちゃってこれまた風合いは損なわれちゃうんですよね…

充電はUSB-Cに加えQi充電もOK。不満なし!

■エコパッケージ

プラゴミを出さないこだわりで、簡易紙パッケージを採用したのは興味深い取り組みです。卵の紙ケースみたいな素材の箱を、紙ラベルで巻いたような簡素な作り。中の本体もApple製品でよくある十字のフィルム包装をペラペラのトレペみたいな素材の紙で代用しています。

紙素材を両面テープで貼り付けてるので、ほぼ不可逆で、買い換え時にフリマに出したい、かつパッケージを極力綺麗に元通りにして梱包した派には難敵です。事前情報がなければ簡単に破ってしまっていたことでしょう。今回は知っていたので、逆に意地になってカッターで丁寧に開封しました。それでも中の方の包装はちょっと破損してしまった。

正直、ストローだとレジ袋だの日用品に比べたら微々たる誤差の範疇な気がしますが、チャレンジとしては面白いかもですね。中古商品はパッケージなんてないのが当たり前、となってくれば(世の中とっくになってるw?)、こちらとしても余計な気を遣わず楽になるのかも知れません。

■総評

アダプティブサウンドコントロールとかは途中で音質がかわるのが違和感でXM3でも初日に速攻オフしたきり。たぶん使わないんじゃないかな。

その他にも、アプリでバッジシステムみたいなのが導入されて、使った時間や設定した機能でバッジ(トロフィー)がもらえる「はいはい、ゲーミフィケーション、ゲーミフィケーション」みたいなのがついたりしてますが、「いるかこれ?」という感じ。その分、アプリの初期設定フローでユーザ登録を促されたりで、開封から使い始めるまでの時間が30分くらいかかった(ファームウェア更新含む)。色々設定をアシストしてくれるのはいいんですが、やっぱりまずは音を聴いてWAO!って思わせる方がユーザ体験としては大事なんじゃないですかね。

また実際に使ってみて気付きがあれば追記します。ともあれ1万円引きはとてもレアなチャンスだと思うのでもともと関心があった、という方は特攻してみてもいいんじゃないでしょうか。