気付けば骨伝導ヘッドセットAfterShokzが3モデル揃ってたので比較

Pocket

■OPENCOMMを1年使っての感想

テレワーク最強ヘッドセットと名高いAdterShokzのOPENCOMMを購入して1年が経ちました。

私は仕事柄、リモート会議よりもリモートインタビューで、一日に90分を3,4件と集中して使うことが多いので、耳を塞がないで長時間使っても疲れない骨伝導ヘッドセットはとても重宝しています。カナル(耳栓)型のイヤホンもたくさん使っていますが、これらはノイズキャンセルなど音楽を聴くということには優秀ですが、長時間、しかも自分もしゃべる作業の時には違和感が大きく我慢なりません。その点、骨伝導は耳は完全にフリーなので違和感ないし、なんなら飲食してもモゴモゴしないとかサイコーです。オーバーヘッドヘッドフォンのように重さや締め付けが気になることもないし、完全独立ワイヤレスイヤホンのようにポロっと落ちないかドキドキする不安もありません。

そんな中でも特に評価が高いAdterShokz社のテレワーク(オンライン会議)特化モデルOPENCOMMはこの一年とても重宝しており買って良かったと思っています。強いて言えばさすがに丸一日つけていると耳の上辺りが痛くはなります。これは平気というレビューも多いので、自分がメガネを使っていることとも関係しているのかも知れません。ちなみに自室ユースなのでマスクは併用してないです。

OPENCOMMはテレワーク特化モデルなので、より口元近くで話し声を明瞭に拾うようアーム型のブームマイクが搭載しています。これも評判が高いようです。「ようです」って伝聞調なのは、自分では使っていないから(笑)。マイク自身や位置が上等でも所詮伝送経路がBluetoothな時点でビットレートが上げられないからなぁと、結局上記記事に書いたようにマイクは別にコンデンサマイクを使っているのです。オンライン会議専用であればどのみち圧縮かかるのでおそらく実効レベルで差はでないと思いますが、動画のアフレコ用などでセットアップしてあるマイクがあるので、結局そっちを使ってしまう、という感じ。本機のマイクが使い物にならないということはなく、むしろ一般的なヘッドセットよりも長いアームで口元に近いだけ優位だと思いますが、どうこう言うほど使ってないのでノーコメントで。ともあれ内蔵マイクは上に立てたままテスト程度にも使ってない。むしろ邪魔だなと思ってました…

■Amazon Black FridayセールでAEROPEXが一瞬安かったせいで…

先日終了したBFセールで、ブームマイクがないAEROPEXが結構安かったんですよね。おっと思ってカートに入れはしたものの、2,3時間後にみたら売り切れて定価に戻っていました。

でもその2,3時間の間にリサーチと検討をしたらかなり買う気になってしまったのです…

まずAEROPEXの骨伝導ユニットは第8世代で、OPENCOMMの第7世代よりも進化しているぽい。具体的には振動と音漏れが軽減されているそうな。Aftershokzは骨伝導と思えないくらいに音質が自然なんですが、音量をあげると物理振動がこめかみにビリビリくるという難点があります。オンライン会議で実用的な音量で聴く分にはほぼ気にならないんですが、たまに大声が来たりあるいは音楽や動画をみて音量があがると気になるといえば気になります。不愉快というほどでもないですがこそばゆい。また音漏れも結構あってOPENCOMM購入時に対面の同居人に聞いている曲をズバリ当てられて以来、ノマドなどで使うのは憚られるなと思い自室専用としていました。その辺りが改善してるのなら俄然興味がわきます。

またブームマイクがないせいか10gほど軽いので、もしかして終日つけていた時の耳の痛みも軽減されるかな?とか、そもそも邪魔に思っていたのでスッキリするな、とか。

一度BFセールで安い値段をみてしまうと定価で買うのが悔しくなってしばらく悩んでたんですが、結局次にはじまった楽天のセールで1,000円差くらいまで下がったので突撃しました。

購入後にまだ終日インタビューをする案件がなく、1時間程度の会議を何回かしただけですが、確かに振動は軽くなってる気がします。完全になくなりはしないですが、骨伝導ヘッドセットつけている感覚が希薄というか。重量差も聞いているのかも知れません。

その他の差は大きくはなく、強いて言えばマグネット充電コネクタの向きと形状が異なっており、AEROPEXは真下、OPENCOMMは真後ろからつける感じ。OPENCOMMの方が卓上において浮き上がらない作りですが、AEROPEXも垂直に生えるわけではないので実用上は大差ないかなと。コネクタ(充電ケーブル)自体は相互運用可能っぽいです(充電ランプは点きますが自己責任で)。

それぞれのマグネット充電ケーブルをつないだ状態のアップ写真をどうぞ↓。

AEROPEX
OPENCOMM

どちらかというと影響が大きいのは音量兼電源ボタンでしょうか。装着時、耳の後ろで手探り操作するワケですが、明らかにOPENCOMMの方が特定が容易です。「こことここにボタンが2つある!」っていうのがはっきり触感でわかります。AEROPEXはまだ慣れていないのもあるかも知れないですが、「ここら辺かな?」と不安げに押す感じ。

■気付いたらエントリーモデルのOPENMOVEも買っていたぜ…

細かい使い勝手や音質に差を感じつつも、Aftershokz全体としては確かな満足感があります。今後の想定としては、仕事部屋用のメインはブームマイクがなく聞く方の音質が良いAEROPEXにし、ブームマイクで音をしっかり拾ってくれそうなOPENCOMMを車載用にする予定。後者はそれほど頻度が高いわけではないのでやや勿体ないですが、最近家庭内Dicodeサーバーを建てて、1人で長距離運転中に音声で雑談したり待ち合わせの相談をしたりすることもあるので、そちらをよりクリアにしたいという動機付けがあります。耳を全く塞がないので通常の片耳イヤホン型ヘッドセットよりも安全なんじゃないかと。

そんなこんなで骨伝導にどっぷりハマっていると、他の場面でもそれ以外の方式は使いたくなくなってきます。階下のリビング、風呂、トイレなど(自分はお風呂はもちろん、お腹こわしやすいのでトイレに長時間こもる際にタブレットを持ち込みます)。2万円するAEROPEXやOPENCOMMはさすがにもったいないですが、エントリーモデルのOPENMOVEなら実質7,000円ほどで買えるのでアリかなと。

特長としては、骨伝導ユニットはOPENCOMMと同じ第7世代。防水も同じIP55(AEROPEXだけIP65)。お風呂でもシャワーを直接かけたりポチャンしなければ問題なさげ。値段が安いので最悪壊れても諦めがつきます。また他の上位モデルと大きく違うのは充電コネクタがUSB Type-Cであること。専用ケーブルが不要なのが良いです。我が家はトイレ内にタブレットやKindleの充電コーナーがあり、当然そこにType-Cケーブルも生えてるので、新たに専用マグネットケーブルを増やさなくても充電運用できます。端子にはキャップがあるのでそれを開いてUSBプラグを差す、という二手間にはなりますが、利用環境によっては専用ケーブル不要ということのメリットが上回ることもあるでしょう。

・メガネerにはOPENMOVEは辛いかも…

さて、なんやかんやで代表的3モデルが揃ってしまったわけですが並べるとこんな感じ。ちなみにカラーは常に黒系をチョイス。オンライン会議やインタビューで髪に紛れて目立たないからです(黒髪でない人はその限りではありませんが)。その観点でもAEROPEXは一番小さく、変に目立つ色をしたボタンもなく、そしてブームマイクがないので一番さりげないかなと思います。

OPENMOVEは耳の部分がチタン化されていない

上位のAEROPEXとOPENCOMMはフレームが「フルチタン」とされています。細い部分にチタン製の芯が入っていてグネグネとしなやかに曲がるので装着感が良いのです。比べてOPENMOVEはコスト削減なのか耳欠け部分がプラ製になっており固定形状となります。ここが地味に装着感に関わってくるようです。特に私のような眼鏡ユーザには影響が大きそう。例えば首を上下に動かした時にうなじ側で押されて耳周りにも圧がかかるのですが、その時に融通が利かないOPENMOVEはズレたり眼鏡と擦れてグググっと異音が鳴ったりします。気にならない人は全然平気かもしれないですが、個人的には眼鏡している方や装着感を気にする方には上位モデルをオススメしたい感じ。少なくとも店頭で装着感を比較してみると吉でしょう(最近ならヨドバシとかにはほぼ展示があります)。

■まとめ

ガチ音楽用ではWM-1000XM4などには及ばないですが、オンライン会議や一般的な動画視聴やポッドキャストくらいなら違和感ないくらいには自然な音質になってきている骨伝導。AfterShokzだけとびぬけてスゴいのか、他社類似品でも進歩してきているのかはわかりません。さまざまな賞ををとっているだけあってAfterShokzが鉄板な気もします。他にも水泳対応完全防水モデル、子供サイズモデル、TV用トランスミッターセットモデルなど、利用場面にあわせたラインナップが豊富なのも特長だと思います。

イヤホンやヘッドフォンの長時間使用でQoLが下がっている方、テレワークで常時待ち受けしながら家事とか他の作業をしたい方などには是非一度使ってみてほしいなと思います。

初GoPro。HERO9 + MaxレンズMod + メディアMod導入

Pocket



私はアクションカメラの中でもGoProというか魚眼効果の大きな広角レンズの映像があまり好きではなく、ガジェット好きな割にGoProシリーズはずっと見送ってきました。スキーとかバイクとかアウトドアな撮影シーンもないですしね。ただ小型カメラの需要と興味は色々あって、アクションカメラとしてはSONYのものは買ったし、最近だと初代DJI OSMO Pocketはゲットしました。

微妙に用途が違うと言われるGoProとOSMO Pocketですが、自由なアングルで手ぶれの少ない動画やタイムラプス映像が撮れるという意味では競合だとも言えます。初代オズポケが出た時にも散々比較されていたかと思います。当時はドローンに関心が高かったこともあり、DJIのジンバル技術に信頼を寄せていたためオズポケを選びましたが、

  • 画面が小さすぎてピントが来てるかわからず時間を掛けて撮ったタイムラプス映像が使い物にならなったこと複数
  • 三脚穴などがなく長時間てぶら撮影時のマウントに難儀した
  • 素早く動き回るペットなどにはActiveTrackが追従しきれなかった
  • HDMI出力がない

などの不満があり処分してしまいました。後継機のOSMO Pocket 2は色々不満点が解消されており、ワイヤレスマイクなどもあって興味津々でしたが価格も上がっておりオモチャとしては買いづらいゾーンに(そういえば初代は元祖PayPay祭りで2割引きで買ったんでした)。

そんな折り、自動車関連の調査業務で記録用にGoPro持ってるか問い合わせがありまして、「まぁ必要なら買ってもいいかな」と思い最新のHERO9について仕様を確認。最新モデル、なかなかスゴいことになってんぞ!と。結局その調査業務は立ち消えてしまったんですが、ガジェット欲と経費としての言い訳がマッチして、「買って色々知見を貯めておくか」と購入を決意。

■HERO9の概要

GoProの中にもMAXとかSessionとか派生シリーズがありますが、HEROはメインラインというか一番オーソドックスなシリーズ。これの9世代目ということだと思います(iPhoneみたいに飛んだりマイナーチェンジのナンバリングとかしてたらわからないですが、私の記憶では3とか4くらいから1ずつ増えてきていると思います。Blackの他にSilverとかグレードがあった世代も)。

特徴として、

  • 電子式というかコンピューテーショナルな手ぶれ補正がより進化
  • 5K30 、4K60まで対応(撮影モードはこちらが見やすい)
  • 画角を犠牲にして歪みを抑えるモードもある。またPCで各種動画編集ソフトで歪み補正もできる(レンズプロファイルをもっている)
  • HDMI出力はないが、別売りのメディアモジュラーを組み合わせれば可能
    • 外部マイクも同モジュラーまたはマイクアダプタで接続可能
    • 他にもディプレイモジュラー、ライトモジュラーなど周辺機器が充実
  • 45°までのホライゾンレベリング(水平維持)
    • Maxレンズモジュラーを装着すれば更に360°まで拡張
  • 自動定点タイムラプスに便利なスケジュールキャプチャー+デュレーションキャプチャー
  • 防水(モジュラーは含まず)

という感じ。手ぶれ補正(HyperSmooth3.0)は作例などを見ていてもかなりイケてる。オズポケのメカニカルなジンバルにもひけを取ってない感じ。特にMaxレンズモジュラーをつけた時は、歩行時の縦揺れもほぼわからない程度に補正されドリーに載せて動いているような滑らかな映像。歩行時の上下運動はオズポケのような3軸ジンバルでも吸収が難しいとされているもので、「ジンバル歩き」などと呼ばれるやや恥ずかしい歩き方をしないとならず、多くのジンバル入門者の心をへし折ってきました(想像)。Hero9 + Maxレンズの歩行揺れの少なさはまさに「メカジンバルなんていらんかったんや!」とオズポケ派だった私を宗旨替えさせるインパクトをもっていました。買うならMaxレンズ込みだわと。

またホライゾンレベリングも興味を引きます。これはカメラの向きが45°までナナメっても映像は回転補正をして水平を維持する、というものです。別ラインのGoPro MAXやHERO9 + Maxレンズであれば更に360°まで補正されます。つまりどんな向きで撮っても映像は正立するということです。この公式動画がわかりやすいかと思います。

ここまでできりゃジンバルいらないでしょと。

■個人的、業務的な選択理由

「HDMI出力のあるちっさいカメラ」として

最近の用途だとATEM Miniの入力ソースに使えるHDMI出力のついた小型カメラが欲しかったりします。しかしこれが意外と見付からない。無数にある中華系アクションカメラまではリサーチが及んでませんが、あるていど信頼できて、広角歪みがないものというとSONYのRX0シリーズくらいでしょうか。

あとマイクがついて少し大きくなってしまうけどZOOMのQ2シリーズ。

ただ、ここいらもHDMI映像からOSDを消せるのかとか本体を逆さまにマウントしても180°回転して映像出せるかとか、説明書PDFを読んでもいまいちわからなかったり。

そんな中でHERO9ならオプションもメディアモジュラーが必要とは言えHDMI出力OK。逆さまマウントもOK。さらにテレワークブームに載ってUSBカメラモードも実装されたので、OBS Studioなんかのソースとして直接入れることもできます。

「クルマで広角映像が撮れるちっさいカメラ」として

私の仕事だとたまにクルマのナビやメーターパネル周りの評価業務で、車内映像を撮ることがあります。その際、運転席と助手席に座った人を両方映そうと思うと、かなり画角が広いカメラを使うか、車外から距離を置いて撮る必要があります。室内の模擬走行スタイルなら後者でもOKですが、実走行を伴う調査の場合は全ての機材を車内に収めないとなりません。そんな時に、HERO9 + Maxレンズなら155°まで撮れるのでAピラー辺りにマウントすればいい感じに撮れるんじゃないかと期待。

またメーターパネルを撮りたいと思った場合も距離を置かずに広角で撮れ、かつ運転に支障がないサイズと考えるとかなりフィットするんじゃないかなと思われます。

これらは実際にどうだったかテストしましたので後述します。

■公式サイトだと思ったより安い!

もうひとつ大きく購入動機をアゲたのは、公式サイトでの販売価格です。イメージ的にGoProは5,6万すると思っていました。本記事執筆時点でヨドバシだと63,800円-10%還元。Amazonの並行輸入品でも5万円台前半くらいです。

それが公式サイトだと条件付きで43,000円だったのです。条件とは、GoPro公式のサブスクサービス(年額6,000円)の加入すること。ただし1年分は含まれています。言い換えると本体が37,000円で6,000円相当のサブスクを強制して43,000円です。そう考えると更に安く思えてきます。サブスクの内容は、

  • 撮影ファイルをクラウドに自動バックアップ(無制限)
  • 故障時に同一機種に交換(回数制限有り)
  • アクセサリーが30~50%OFF(個数制限有り)

というもの。Maxレンズモジュラーやメディアモジュラーなどは30%OFFですが、まぁそれでも安い。というか量販店ではそもそも売ってなさそう。2年目以降継続するかはさておき、オプションの割引きだけみてもむしろ初年度は入った方がお得レベル。

さらにアクセサリーやmicroSDカードがついてくるバンドルセールをちょいちょい内容を変更しながらもやっていて、私は結局、

  • 本体
  • サブスク1年分
  • 32GB microSD
  • スペアバッテリー
  • マグネット付きスイベルクリップ
  • Handler(自撮りスティック)

がセットで43,800円の時に注文。Maxレンズとメディアのモジュラーも同時注文しました。microSDカードは4K以上で撮りまくるのには32GBはどのみち微妙で、64GB + バッテリーで43,000円だった時に買うのも良かったかもですが、悩んでいるうちに内容がリニューアルされてしまいました。

結局、別に128GBを注文。

ちなみにGoPro公式で動作保証しているSDカードはこちらに一覧があります。写真で見た目同じでも細かい型番が違ったりするので、型番でググって、かつ偽物が多いカテゴリなので信頼のおけるショップから買うのをオススメします。私はリストにある中で比較的安めのSAMSUNGのEVOにしました。より読み込みが速いSanDisk Extreme ProならPCへのコピーがより速く終わるというメリットはありますがコスパと容量重視で。ショップは以前にも買って問題のなかったjnhショップ発送のものを選びました。個人的にはここか風見鶏なら大丈夫かなというイメージ。

自撮り棒はバンドルに含まれますが、伸縮タイプが欲しかったのでUlanziのこちらを注文。伸縮かつ三脚にもなるタイプです。UlanziはGoPro互換アクセサリでは定評があるブランドのようです。この自撮り棒も純正のShortyよりも作りが良いという動画レビューをみて。

液晶保護フィルムは「厚みのあるガラスタイプだとメディアモジューラが干渉して割れる」というレビューを見かけたのでペラいフィルムタイプをチョイス。

公式サイト発送はシンガポールから

「エクスプレス サービス | 2~3 日」という配送プランで本来は2,500円ぽかったですがこれもサービスで無料でした。

2月9日(火)の午前1時08分に「GoPro 製品をご注文いただきありがとうございます。」というタイトルのメールが届き、同日18時06分に「Your gopro.com order SO-xxxxxxx has shipped」という出荷完了メール。xxxxxxxの部分は注文番号で、公式サイトからトラッキングするのに必要になります。ただ結局こちらのトラッキングページからは「申し訳ありません。現在注文ステータスをご利用いただけません。後でもう一度試してください。」となって全然見られないままでした。一方メールの中にはUPSの追跡リンクも記載されており、こちらはシンガポールから香港を経由して日本への入ってくる様子がリポートされていました。当初2月16日(月)配送予定と表示されていましたが、東京に着荷した時点で2月12日(金)表示になり、実際にその日に配達されました(神奈川県)。東京から離れた場所だと日本郵便に引き渡されてから行程でもう1日くらいかかるかも知れません。少なくとも私のケースでは「2~3 日」という看板に偽りなし、という感じでした。

ちなみに最初、三井住友カードのAmazonカードで決済したんですが、あまり買い物したことがない国だったせいかカード会社で予防的にブロックされました。理由がわからず他のカードで決済したんですが、後でみるとSMSで「カードのご利用確認にご協力をお願いいたします」というURL付きのメッセージが来てました。承認操作後数分で利用制限が解除されたので、どうしてもそのカードで決済したい人はまずスマホやメールをチェックして、利用制限されてたら解除操作をした後、数分後に再注文するとよろしいかと思います。

■レビュー

ガジェットとしてのミニチュア感は良い。色々パーツを組み替えて機能や性能が変化するのも楽しいです。ただ実用上はやっぱり付け替えるのは不便ですね。付け替え自体というよりパーツを色々持ち歩くのが不便。出先でさっとMAXレンズを標準レンズに切り替えて、なんていうのが煩わしい。

・操作性は微妙

操作性としてはチラホラみかけた指摘通り、タッチパネルの反応がウ○コ。開封と同時に保護フィルムを貼ってしまったのでフィルムのせいか計り切れてないですが。実は上にリンク貼った保護フィルムは説明に「

※GoProシリーズはタッチパネルの感度が弱めなため、保護フィルムを貼ると操作性が悪くなる場合がございます。その場合、画面をタッチする反対の手で機器本体に触れた状態で操作をすると改善する場合がありますのでお試しください。(機器の個体差や操作する方の感じ方により異なる場合がございます)

と書いてあります。うーん、やはり一度剥がして試すしかないかなぁ。昔の感圧式タッチパネルのように「うん!」とゆっくりめに力を込めてタッチするとまだ反応するような気がします。逆にスワイプしてスクロールしたいのに項目が選択されてしまってフラストレーション。

スマホアプリから設定した方がマシかも知れません。ちなみにスマホとのリンクは操作系がBluetoothで、プレビューや再生映像をみるにはad-hocなWi-Fiに切り替える必要があります。単純なスタート/ストップなら割とさっとつながって良いです。スマホプレビューは録画を開始すると切れてしまうのが残念。録画中、常時スマホでモニタリングは不可です。スタート前に画角チェックするくらい。またデジカメのようにピントや露出オーバーのエリアを可視化する機能もなく、やはり小さいなりに色々削られている感は否めないですね。これらができるならディスプレイModを買ってもいいんですが、、、

なお設定変更をQRコードで行う機能がGoPro Labsという試験的機能の先行体験ファームウェアで利用可能です(後述)。よく使うプリセットをQRコード化しておいて映すのが使い勝手を改善してくれるかも知れません。

充電端子はキャップレス防水ではないので、サイドカバーをあけてないとUSB-Cケーブルを挿すことができません。充電しながら転がしとくのにちょっと不安。サードパーティからUSBポート部分に穴のあいた交換カバーが出てるので買ってみようか思案中。もちろん防水ではなくなりますが、日常そこまで防水を要する使い方しないので。

・映像品質

夜型生活者なので、まだ真っ昼間のパリ!っとした屋外映像は撮れていません。夜間や室内はやはりそれなり。動画ブレみたいなのがひどくて、せっかく4Kとかで撮ってもなんだかパリっとしない。

当初、どうやっても4K/60が設定できず悩みまくりました。商品情報みると撮れることになってるしなぁとか。オチとしてはアンチフリッカーで関東基準の50Hzを選んでたせいでした。50Hzだとフレームレートも50になってしまうぽいです。なんか悔しい。

これに限らず、解像度、画角、ビットレート、水平維持ON/OFFなどであちらを立てればこちらが立たずみたいな制限が多いですね。公式ページみてるとあれもこれも!みたいなアピールですが、実際にはMAXレンズで水平維持すると解像度は2.7K止まりだったりとかあるので事前に自分の使い方にあうか要チェックです。

ホワイトバランスやISOの最低/最高レベルを手動調整できるのは良い。ただしWBは白いものを移して自動調整する機能はなし。

・水平維持を試す

ホリゾンタルレベリング(以下、水平維持)の使い道として、私はド派手な屋外スポーツとかはしないですが、やってみたいことはありました。自撮り棒で床スレスレのローアングルで猫やフェレットを撮る、というもの。彼らは動きが素早いので追いかけるうちにどうしても向きはグルグル動いてしまいます。そこで水平維持が効いてくれたら安定した映像になるんじゃないかと。実際にやってみるとなかなか良いですが、液晶画面はほぼ確認不能なので、画角内に対象を収めつづけるのは至難の業でした。前述のようにスマホプレビューも録画中は不可能なので、おやつやおもちゃでおびき寄せて真っ直ぐ寄ってくるだけとか、かなりシンプルな構成にしないとダメそう。ちなみにウチの猫はフロントの録画インジゲーターLEDを割と興味もって見つめたりしてくれるのでカメラ目線は撮りやすいです。レーザーポインターとかに夢中になるのと同じなんでしょうか。

もしくは、有線でHDMIの小型モニターを自撮り棒の手元側にとりつけてモニタしながら撮る、とかどうだろうと組み合わせを思案中。

しかし水平維持機能自体は見事なものです。次期モデルでは是非4Kに対応してほしい。

・TimeWarp/TimeLapseが手軽

Osmo Pocketといい、こういう小型のデバイスだと、ミニ三脚でその辺にサッと設置してTimeLapse(早送り映像)撮影がしやすいです。本機には通常のTimeLapseに加え、手持ち撮影時に手ぶれ補正をしてスムーズな動きに加工してくれるTimeWarpがあります。散歩動画に良いです。あと水平維持もあるので見やすい。車載動画なんかもヌルヌルです。

一方TimeLapseは設定項目が充実していて、ビデオ(mp4)の他に静止画連写も選べます。後でPhotoshopやLightroomを使わないとTimelapseに仕上げられないですが、不要なコマを抜いたりとかRAWで撮ってカラコレ/カラグレをしてから合成するなんてこともできて応用の幅が広そう。ただしRAW撮影にすると最短の撮影インターバルが0.5sになります。ファイル数も膨大になるので本当にクリエイティブな用途にしか向かないですが、機会があれば日の出とか撮ってみたい。

・GoPro LabsのQRコード設定が色々便利

少し前にGo Pro Labsという試験的機能を先行体験できるアーリーアダプター向けページが公開されました。

かなり多くの機能を使えますが、個人的に重宝しそうだなと思ったのは、

  • 時計合わせ(サイト上のQRコードが高速に更新されていき、かなり高精度で時計があわせられる)
  • GPS時刻合わせ
  • 起動時の所有者情報表示(拾得時の連絡先などを表示。結構文字数も入るので、名前(アルファベット)、電話番号、メールアドレスを出すようにしてみました。
  • 動画ファイルを4GB毎に切らなくする(ただし本体内で再生できなくなるなど制限がある模様)
  • ファイル名形式の指定(前後に固定文字列をつけるなど)
  • USB給電開始時の自動録画スタート(ドラレコ的な使い方ができる?)
  • 最大シャッター角度指定(ちょっとまだ計算式がわかってないですがシャッタースピードや感度をマニュアルで制限してノイズとモーションブラーのバランスをカスタマイズできる)
  • 設定変更禁止モード

など。

面白いのはその設定方法で、ブラウザ(Labs版ファームウェアを入れアット上で)ブラウザ上で設定用QRを作ってそれをカメラで映すと反映されます。シャッターを押す必要はなく、画角に収めるだけで即反映されます。上述のいまひとつのタッチパネル操作よりもよっぽど快適。設定プリセットをあらかじめ作っておいて切り替えるのに便利そう。ただコマンド一覧をみても、一部ないものがあって惜しい。マイク切り替えとかMaxレンズMod関係とか機種依存なものがまだ実装されてないのかな?

 

とりあえず一週間ほど使っていますが、スマホのストレージやバッテリーを気にせずに済み、なおかつお手軽に携行してさっと撮れるのは強み。操作性と暗所性能だけは惜しい。室内ペット撮りにもうちょっと感度があるといいなと思います。

アクセサリも多いので、色々なスタイル、アングルが試せて良いです。購入したアクセサリについてはまた別記事でまとめたいと思います。