パンチルト付きセキュリティカメラAnker Eufy SoloCam S340

増車準備シリーズ。

もし3台目が来たら自宅敷地内の駐車場には駐められないので、別で駐車場を借りる案が出ています。そしてちょうど裏手に駐車場があるんですが、もしそこが借りられたら自宅の2Fベランダに監視カメラをつければ常時監視できるんじゃね?ということになり、ちょうどセール中で20% OFFだったEufy SoloCam S340(以下S340)を購入しました。

Eufyはバッテリー製品で有名なAnkerの家電ブランドです。セキュリティカメラだけでも結構なラインナップが出ており、S340はその中でもレンズ部分が縦横に動くパンチルト機構搭載のモデルです。もちろんただ動くというだけではなく、アプリから遠隔操作で画角を選べます。本体だけでもある程度の画像認識、物体追尾はしてくれるのですが、別売りのHomeBase S380(以下HomeBase)と組み合わせるとそちら側のAI処理で人物認識などができるようになります。

また単体だと8GBの内蔵メモリに録画されますが、Home Base側には内蔵16GBもしくは増設ハードディスクで最大16TBまで拡張可能です。保管場所が建物内になることで、万一カメラ自体を持ち去られても録画データは保全できるということになります(どういうタイミングで同期されるのかわかりませんが)。ちょうど最近ATOM Camのクラウド保存が有料化されたのであわててmicroSDカードを挿したりしてローカル保存に切り替えたりしましたが、HomeBaseを使えば複数台のカメラの録画データを大きなストレージに集約できるのでヨサゲではあります。もちろん月額利用料はかかりません。本当にイケてたら現在屋外に設置してあるGoogle Nest Cam(年額8,000~15,000円)もまとめて移行してもいいかなとか。

今回は近隣駐車場を見渡すためにベランダに取り付けるため、そうそう持ち去られることはないだろうということでまずはカメラのみ購入。使えそうなら後日HomeBaseも買うかなって感じです。

■SoloCam S340設置(3Dプリント)

まずはDIY設定のお話から。興味ない方はファーストインプレにジャンプ推奨。

S340はソーラーパネルも付属しており、通信はもちろんWi-Fiなので、基本的に配線不要で物理的に設置するだけで利用できます。今回は2Fのベランダ手すりに設置することにしました。付属のマウンターだと基本的に壁にビス留めする想定なんですが、ウチは賃貸なので非破壊で取り付けたい。そんな時の3Dプリントですよ!

早速こんなマウンターが完成(黒)。白いのがS340付属のブラケット。ビス穴が3つ空いています。

その3つ穴にあわせてマウンターにも穴を開け、受けネジは強度が出るよう金属のインサートナットを熱挿入しました。

熱圧入についてはこちら。

強度を出すためにインフィルを3Dハニカムにして密度が高かったせいか、押し込んだ奥から溶けた樹脂が盛り上がってきて半田ゴテやナットの内側にべったりついてしまいました。ネジ穴が埋まったらどうしようと思ったんですが、なんとかボルトは入りました。

ブラケットとはM4のボルトで締結。

今回はガチの屋外使用ということで耐候性や熱耐性が高いASAで作ろうと思ったんですが、どうしても途中でスパゲッティ化してしまい断念。定着とかの問題ではなく、スプールの巻きの状態が良くないのか、AMSでもそうでなくても途中で絡んでしまってフィラメントが送られなくなるトラブル。大きなモデルだけに失敗した時の時間的、材料的なロスが大きいので3回で諦めました。

で、同じくBambuが屋外用として推している高速PETG(PETG-HF)に切換。ASAの耐熱100℃に対してPETG-HFは69℃とかなり下がりますが仕方なし。ちなみに前回比較的短期間で変形してしまったPLAだと60℃前後なので、それよりはマシかなという程度。本当は黒じゃない方が真夏の太陽下で熱を持ちにくいんでしょうが、在庫がなかったのとベランダの手すりの色とのマッチングで。

裏にスリットを入れることも検討したんですが、ChatGPTさんと相談の結果、インフィルを3Dハニカムにするとえぇよってことでスリットは無しに。ちなみにスリットはいつもサポートがいらないよう▲の溝をつけてましたが、ChatGPTさん曰くそれだと頂点に応力が集中しやすいので、曲線でサイン波みたいに波打たせるのがいいそうです。なるほどトタン屋根みたいなもんですかね。次に機会があったら試してみたいです。

ということで、今回はそれなりに厚みを持たせてインフィルを3Dハニカムにしたことでとりあえず様子見。変形してカメラが地面に落下したらアウトですが…まぁ下は自宅の庭なので人を巻き込むことはないでしょう。

サイズは一発でバッチリでした。ギュっと押し込むと入るくらいの絶妙なキツさ。かなりカメラ側が重い重量バランスになりますが平気そう。撮影日は小雨だったので、後日念のため両面テープで貼るかも知れません。いずれにせよ夏には忘れずに定期的に様子をみてみないと。

別アングル。配線がないことも相まって、手すり上の好きな位置に固定できます。

ちなみにソーラーパネルの最適角度もChatGPTさんに効いたところ、方角は真南、傾斜角は30~40°が良いらしいです。発電効率も含めてしばらく試験運用してみます。

あと、推奨設定地上高は2~3mなので、それ以上の高さにした場合、ライトや動体検知の範囲外になる可能性はあるので、そこら辺もどうかは検証していきます。

S340ファーストインプレ

比較対象は国産のAtomCamと、GoogleのNest Camです。

まずシンプルにカメラ性能は良いです。3K画質は伊達じゃないですね。AtomCamもNest CamもFHDだったので、明らかに解像度感があります。広角で撮影した録画データも後からそこそこ拡大できそう。

また光学3倍ズームもあり、デジタルズームとあわせると8倍なので、望遠性能もかなりのもの。リアルタイムで使うことはあまりないかもですが。

アプリの作りとして惜しいのはカメラ一覧画面でリアルタイム映像が見られない点(ATOM CamやNest Camは可能)。複数カメラを設置した時に、いちいちどれかのカメラを選択して詳細画面に遷移しないとストリーミング映像は見られなさそう。HomeBaseを追加するとどうなんだろう?

それ以外の機能、操作性は競合と似たり寄ったりかな。家族など別アカウントユーザーとの共有もできるし、Wi-Fi設定はアプリでQRコードを作ってカメラで読み込ませるだけ。プライバシーゾーン(動体認識しないエリア)を設定できるので、例えば隣家の敷地を指定しておけば隣人の出入りを検知しなくなります。AI機能はHomeBaseと組み合わせないとですが、必要な機能は過不足なく揃ってる印象です。

あとスピーカーから流せる威嚇用サイレンは思ったより大きくてビビりました。

総じてソフトもハードも作りはしっかりしており、月額費用を無くせるならHomeBase含めて完全移行もありかなと思います。ただ小型ペットのケージの監視用にはちょっと大きいモデルしかないかな?ATOM Camのコンパクトさと安さはちょっと突出してますね。解像度がFHDでいいなら引き続きATOM Cam + SDカード運用がコスパ最強。宅内集中録画したい、より高解像度/高画質で録画したいならeufyシリーズってとこですかね。あと屋外でソーラーモデルがラインナップに多いのもeufyかな。Nest Camの優位性はGoogle Homeアプリで他のデバイスと一緒に管理できる点ですが、そこまで大きなメリットでもないかなという印象。Google Nest Hubでさっと見たい人向けかな。ちなみにATOM Cam + Amazon EchoShowでも視聴はできます。そういう観点ではeufyはディスプレイ付きスマートスピーカーの類とは親和性は高くないかも。機種によってはできるのかも?公式のリストにはS3x0系はないようですね。リストにあるE40とかは古いモデルのようなので、HomeBase対応モデルはGoogle/Amazon対応を縮小してるのかな?

■まとめ

これまで宅内はATOM Cam、宅外はGoogle Nest Camでしたが、久しぶりに新プラットフォームのセキュリティカメラに手を出しました。ATOM Camの有料化、Nest Cam Awareの値上げなどクラウドベースの製品のランニングコストが上がっている中、初期コストだけで済むeufyは着目株な気がします。一覧画面でストリーミング視聴できない点だけ惜しいですが、全体として遜色はなく、今回試験的にカメラ単体で導入しましたが、遠からずHomeBaseを購入し、2台の屋外Nest Camもリプレイスしていきたいなと思った初期感想です。

ソーラーバッテリー運用の持続性、セキュリティ検知能力はもうしばらく検証してまた追記していきます。

配線工事不要というのは大きなメリットで、日当たりが良い場所ならS120も気になっています。パネルの向きは変えられないものの一体型でスマートですね。

Apple「探す」対応の極薄カード型トラッカー Eufy Security SmartTrack Cardの厚みをAirTagと比べてみる

AppleのAirTag互換というか「探す(Find My)」でも使え、なおかつAndroidや共有にも対応したEufy Security SmartTrackシリーズで告知されていたカードタイプがようやく販売されました。

AppleはAirTag互換機器のライセンス規格を定めていて、準拠していればiPhoneなどの「探す」に登録して使えるようにしています。様々なサードパーティ製AirTagの発売が期待されましたが、印象としてはそこまで種類が増えてこないなという感じ。その中で日本では多分初なんじゃないかと思うのがAnkerのEufyブランドのゾクするSecurity SmartTrackシリーズです。先行してAirTagのようなタグ型のものが発売されていましたが、今回ようやくカード型の登場です。

カード型になるとなにが良いかというと、財布に入れやすくなります。従来コインサイズに小さくてもやや厚みがあった純正AirTagだと財布が膨らんでしまい扱いづらく見た目も収まりも悪くなっていました。このようなアダプタは売られていましたが、多少財布の中で動きにくくはできるものの、厚み自体が減るわけでもないのでイマイチでした。

今回発売になったSecurity SmartTrackは、

  • 厚さ2.5mm、重さ12.4g
  • 電池最大3年、交換不能の使い捨て
  • IPX4防水
  • UWBによる近距離探索には非対応

となっています。AirTagの最大厚みが8mm、重さ11g、電池1年(交換可能)という感じなので、重さとしては良い勝負していて断然薄いということになります。残念ながらiPhone12以降のUWBを使った探索には非対応で、室内でどっち方向、どれくらいの距離になるかを調べることはできません。Bluetooth通信圏内であればカード側のスピーカーから音を鳴らしてそれを頼りに探すことは可能です。あと印象ですがその音量がAirTagよりも小さい気がします。静かな自宅室内での探索は可能ですが、騒がしい店内とかだったらかき消えてしまうんじゃないかな?というレベル。ちなみにAirTagの音はPCM録音っぽい綺麗な音がしますが、Eufyは完全にビープ音って感じの安っぽいメロディです。まぁ高級感は望まないですがもう少しだけ音量があると安心かなぁというところ。

参考としてmamorioのカードタイプだと1.7mmで更に薄いですがスピーカーがないので室内探索に使えないのと、万一外で無くした時にmamorio独自ネットワーク(mamorioアプリをインストールしたiPhoneとAndroid端末)と、Find Myネットワーク(一定のバージョン以降のiPhone、iPad、Mac全て)だとどうしても後者の方が信頼感が高いので、買いはしたんですが個人的にはmamorioシリーズは電池が切れ次第引退という位置づけです。

■サイズ比較

ということで、同じことを考えている人向けに厚み感をフォトレポート。

AirTagをお持ちの方は、銀色の電池蓋の厚みくらいをイメージすると良いかと思います。このままカードを右に近づけていくと、僅かに白いところにあたりAirTagが傾くかなというくらい。当然ながらお財布のカードポケットには余裕で入ります。二つ折り財布が一段スマートになりました。

UWB探索はそれなりに重宝していたので、これが使えなくなるのが痛手で、「もしもの時にAirTagの方が頼りになるかも?」という一抹の気持ちの揺らぎはあるんですが、しばらく使ってみて判断しようかと思います。

AnkerのMeta Quest 2用専用充電台導入

最近またVRブームが来ていてOculus Quest2改めMeta Quest2の使用頻度が上がっています。日課としてFitXRやBeatSaberで汗をかく用ですね。あとVRChatを少し試したり。PCVRとして使えるOcuus Link/Air Linkもこなれてきて、もうフルトラできない以外、むしろワイヤレスなアドバンテージがあるコスパ最高ゴーグルになってきてますね。まぁウチの環境(アクセスポイントはトライバンドなWi-Fi6)でもやっぱり遅延やコマ落ちがあって用途は限られる気はしますが、今年後継機が出たら絶対買おうという気満々です。

新型を楽しみにしつつ日課の室内運動をしているわけですが、ちょいちょいやろうとした時に充電がなくて「今日はナシかなー。残念〜。」みたいな半分やらない理由ができてラッキーみたいな微妙な気持ちでお風呂に直行とかしていました。やはり充電環境を整備しないとかな?と。

Ankerの専用充電台のことは海外で発表された時から気にはなってましたが、日本で発売された後も品薄だったりして購入には至ってませんでした。使い終わったらこれに載っけるようにしておけば電池切れで使えない、ということはないだろうなと。これは本来USB-Cコネクタで充電するQuest2本体を、スマホ用でよくあるマグネット充電アダプタをつけっぱなしにすることで、またコントローラーも乾電池とカバーを充電対応のものにすることで3点を置くだけで充電してくれるしろものです。よく考えたなと当時から思っていました。量販店も含め普通に買えるようになってだいぶたちますが、

  • USB-Cポートが塞がるのでOculus Linkを使うたびに差し換えが面倒になる
  • PCVR時は高性能PCのある自室、エクササイズは自宅、充電はトイレ(?)と置き場所が一定していない
  • 半年もすれば新型が出る
  • リビングとかにこれを置く合意が得られるか?

などで購入には至ってなかったんですが、たまたまヨドバシで駐車券がもられる額の買い物をしようと物色していて思い出したので衝動買いしてしまいました。まぁ後継機はかなりお高くなってQuest2は併売されそうなので、不要になってもそこそこの値で売れるだろうと。

■高い完成度、他社アクセサリとも互換

ちょうど先日リビングで湯沸かしポットやホットクックを置くために組んだラックに微妙な高さの使い道に困る段が空いていたのでそこに設定してみました。

設置場所さえ確保できれば非常に治まりは良い

すっきりまとまって良いです。ガジェット系Youtuberがさりげなく画面の隅に映したくなく佇まいです。ウチのQuest2はコントローラーにナックルストラップをつけ、最近2回目の割れを起こした純正ELITEストラップに変わり導入したKIWI design製のストラップも装着していますが、問題なく置けて充電もできています。あとMetaが配布したシリコンフェイスカバーもつけてますね。ELITE系のストラップをつけると思いのほか奥行きが必要になるので設置場所は割と必要です。純正ゴムバンドのままならさほどでもないですが、まぁこういうアクセサリを買おうという使いこなし勢があのゴムバンドのまま使うとは考えられませんw(寝VR以外)。安定感が全然違うので、ゴムバンドのまま使ってる人は一度騙されたと思ってしっかり固定できるストラップを試してみてほしいですね(ただし純正のは壊れやすいのでク〇です)。

つくづくよく考えられてるなと。さすがにこういう厚みのあるシリコンカバーとかはダメじゃないかと思うのでお気を付けください。

充電状況は中央にまとめてLEDがありひと目で確認できるので良いです。充電完了をみるというより、置いた時にきちっと充電が始まったかをみる用途がメインになる気がします。

■まとめ

Quest2になってコントローラーのバッテリーは格段に保つようになったので、本体だけの充電器でもいいかなーとか、逆に(使い捨ての)乾電池使いたくないのでコントローラーだけの充電器を買って、本体は今まで通りケーブル挿しで、とかも考えたり、壁掛け対応の後発品とかもいいなと思ったんですが、どれも評価がイマイチだったりして決め手にかけて、充電器メーカーとしても定評がある本製品に落ち着きました。Quest2を置くだけ充電するという元祖アイデアへのリスペクトという意味も含め。

それなりに設置場所は必要ですが常にフル充電でQuest2を活用できる安心感は良き。もっと早く買えば良かった。最短で後半年ほどでQuest2自体を手放す可能性も高いですが、それまできっちりカロリー消費をサポートしてもらおうと思います。