iPhone7PlusでApplePayを使ってみてわかったこと(随時更新中)

ついにApplePayが国内解禁されましたね。電子マネー好きとして待ちわびていたので早速設定して使ってみました。

■クレジットカード登録周り

特定のカード会社が発行したクレジットカードのみが利用可能です。ここでいうカード発行会社というのはVISAとかMasterとかってのではなく、三井住友、ビュー、イオンクレジットとかってヤツです。公式ページに対応した発行会社のロゴが書いてあります。

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Walletアプリ上での表示

で、店頭決済では、登録したカードが強制的にiDかQUICPayに紐付けられて、対応加盟店で利用可能になります。既に国内で広く対応店がある二大ポストペイ決済プラットフォームに乗っかったまでは良いですが、それぞれどちらかでしか使えず、かつ自分では選べないってのは不便ですね。例えば私の三井住友発行のAmazonマスターカードの場合、強制的にiDになり、「ApplePay」のロゴがあろうと、そこがQUICPayしか使えないお店だったら使えないということのようです。

写真のように、プラスチックカードではなかったiDロゴが、勝手に追加されています。もともとAmazon MasterカードはiD機能はついてなかったので、もとのカードがiD/QUICPayに対応していたかどうかは無関係みたいです。

 

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またもうちょっとややこしいことに、上記のiDだのQUICPayだのってのはあくまで店頭で決済する時の話で、オンライン決済やSuicaチャージの話はまた別です。整理すると、ApplePayと一口にいっても、

  1. 店頭でiDとして使う
  2. 店頭でQUICPayとして使う
  3. オンラインショッピングの決済で使う
  4. iPhone/AppleWatch上のSuicaチャージに使う
  5. 海外の店頭でNFC決済する

の5つ位の使い道があって、あるクレカは1.と3.は使えるけど2.はダメ、みたいなことがあり得るわけです。少なくとも1.と2.は排他なので、全部入りのカードは存在しないことになります。よく「ApplePayはVISAが使えない」と耳にしますが、基本的には3.と4.がダメってことで、1.と2.では使えることが多いようです(発行会社次第)。また5.は今んとこ情報がなくほぼダメっぽいです。本体のロケール(地域設定)を日本以外にすればハードとしてはNFC type AやBの国でも使えそうですが、同じクレカが使えるかどうかも不明です。またiPhone6sや最近のiPadでも3はOKとか、NFC非搭載機種でもTouchID搭載ならApplePayの一部の機能は使えたりします。

ちょっとわかりにくいというかAppleらしからぬ中途半端さですね。ただこれはもともと海外で先行展開していたApplePayでも似たり寄ったりのようです。そしてその海外との互換性もありません。海外旅行者が日本に来てもそのままでは使えないぽいです。うーむ、、、

σ(^^)は、業務経費の確定申告の為、仕事用の口座と私用の口座をわけていて、クレジットカードもそれぞれに対応したものを作っているのですが、どうにか、仕事、私用それぞれでiD、QUICPay扱いになるカード4枚を手持ちから登録できました。ちなみに、

  • Amazon Master(三井住友)→iD
  • ビューSuicaカードVISA(ビューカード)→QUICPay
  • イオンカード(イオンクレジットサービス)→iD
  • @niftyカード(Orico)→QUICPay

という感じ。@niftyカードとかもう全然使ってなかったんですが、残しておいて良かった…

画面に取り込んだフェイスデザインは、Amazon Masterはそのままのものが出ました。それ以外は汎用のグラフィックみたいです。やはり物理カードと同じデザインで見えてた方が、とくに複数枚登録して使い分けるにあたっては直観的ですね。三井住友はアイマスカードとかもちゃんと再現されるようなので、かなり気合いをいれて個別データを用意してるっぽいですね。こういうデザイン重視で選んだカードもやっぱりちゃんとそのままの方が嬉しいでしょう。

他にも三井住友カードはカード情報画面から残高などがチェックできるVpassアプリへのリンクが貼られていたりと、ApplePayの仕様を最大限活かした対応がなされているようで好感度が高いです。

■Suica周り

日本独自の拡張としてSuica対応がなされました。記名、無記名、定期などが作れます。ガラケーやAndroidのモバイルSuica同様にSuicaグリーン券、モバイルSuica特急券、オートチャージが利用できます。ただし、JR東海のEX-ICサービスとの連携だけは現状利用不可です。σ(^^)はこれがないと困るので、AndroidのモバイルSuicaは残したまま、新規で記名SuicaをiPhone上で作成しました。

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「Suica」アプリ上での表示

事前に推測情報も錯綜していましたが、オンラインチャージとしてはApplePay経由と、Suicaに紐付けたクレジットカードからの2つの方法があるようです(券売機などの端末による現金チャージは不明)。後者は「Suica」アプリから行う方法で、条件としては従来のモバイルSuica同様です。ビューカードのみオートチャージ可能で年会費も当面無料なんじゃないでしょうか。どうやらiPhoneではビューカード以外も含めて年会費無料なようですね。ただし一枚のビューカードに1台しか登録できないらしく、Androidからの機種変更ではなく新規追加したσ(^^)はエラーではじかれてしまいました。どっちかオートチャージを諦めるしかないかなぁと思ったんですが、ふとビューカード発行時に一緒についてきたリボ専用カードがあったのを思い出して登録してみたところ通りました。リボ支払いコースを最大の3万円に変更しておいたので、月に3万円以上チャージしない限りリボになって利息をとられることもないんじゃないかと。

ApplePay経由の場合はApplePayに登録できたクレカならなんでもチャージに使えるぽいですね。?ポイントとかどうなるんだろ?とか細かい点は不明。オートチャージ不要で、マイラーみたいに細かいこと気にしないって人はApplePay経由でいいような気がします。オートチャージした人はビューSuicaカードを作るしかない。

 

■メインカード?エクスプレスカード?

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設定.appで「WalletとApple Pay」を開くと、写真のような項目があります。エクスプレスカード(JR東海の同名カードとは無関係とメインカード。このデフォルトのカードという意味で似通ってますが、ちょっとだけ違います。エクスプレスカードは日本の改札で使う、指紋認証不要で決済に使うカードを指定します。現状Suicaしか選べませんが、複数Suicaを登録している時などに活用します。他方メインカードはその他のApplePay決済全般でのデフォルトカードを決める設定です。iPhoneをカードリーダーにかざすと、ここで指定したカードが自動的に現れ指紋認証を求められます。他のカードに切り替えたい場合はカードの絵を下にスワイプすると一覧に戻します。

ちなみに、メインカード欄の下にある住所、メールアドレス、電話番号の情報は、設定しておくとApplePay対応のWebショッピングサイトで自動的に利用され、いちいちこれらの情報を打ち込む手間が省けるようです。まだ対応サイトがTOHOシネマズや出前館くらいなので試せていません。

■使ってみた

まずJR改札、NewDaysのセルフSuicaレジで使ってみました。改札はあっさり通過。おサイフケータイのように背面の平らな部分をピタっと当てるんではなく、先端を当てる感じですね。背面カメラのライトの脇辺りにアンテナがあるようです。物理的にくっつけず、数cm離れてて反応しました。NewDaysのセルフレジではちょっと苦戦しました。これもピタっとあてないで、先端を向けて少し離すくらいの方がいいのかも知れません。色々向きをかえるうちになにかの弾みで反応した、って感じだったのでいまいちなにが良かったのかわかりませんでした。追々検証していこうと。なお、同じSuicaでも改札ではTouchIDによる指紋認証は不要ですが、ショッピングの時は必要になるようです。

ローソンでも使ってみましたが、こちらはちょいとトリッキー。従来からローソンのレジはちょっと特殊で、おサイフケータイを使う時、客側に向いた液晶画面で使いたい電子マネーを自分でタッチして選ぶ方式でした。これがどうも

  1. 最初にどの電子マネーに対応しているかチェック
  2. 選択された電子マネープラットフォームで決済実行

の2回読み取りを行うらしく、これがiPhoneの場合に2回ApplePayを起動してしまうようです。その都度メインカードがポップアップしてくるので、それ以外のカードで決済したい時は、

  1. カード選択+指紋認証
  2. レジ画面にタッチしてプラットフォーム選択
  3. カード選択+指紋認証

をという手順を追わねばかなりの手間です。おサイフケータイの時は「店員のEdyとiDの聞き違い問題」も防げて良い仕様だと思ってたんですが、一夜にしてiPhoneユーザ界隈では一番使いにくいコンビニという評価に転落してしまいました。ただ今日は2の操作を店員さん側の操作でやってくれました。今まではそんなことなかったんですが、ローソン側もシステムをアップデートしたのか、今まで面倒でやってなかったけど、iPhone勢がもたつくので「やったれよ」と本部から指示が来たのか(笑)。

■ちよくるの会員証になる?

iPhone7/PlusのApplePayはFelica互換であるNFC type Fで実現されています。ということは一般的なリーダーからはFelicaに見えるはずで、Felicaの固有番号を使って認証するようなカードキーシステムであれば流用できるんじゃないか?と思う訳です。そこで、身近なところでドコモが都内や横浜で運営しているコミュニティサイクル(レンタル自転車)システムのひとつ、「ちよくる」で試してみました。ちよくるでは、ブラウザでログインしてレンタル番号を発行して、それを自転車のテンキーで入力する他、Felicaカード(含モバイルSuica)を事前登録しておけば、タッチで認証することができます。カードを会員証として登録するは自転車についているカードリーダーや、いくつかの拠点にあるタッチパネル端末で可能なので、係員に怪訝な顔されることなく試すことができますw。さっそく実験したところ、あっさり通りました。ただしカードリーダーからの認証要求に対してiPhoneはメインカードをポップアップさせます(登録時、利用時とも)。どうも認証要求がiDなのかSuicaなのかQUICPayかに関係なく、とりあえずメインカードを出すようですね。そしてTouchID認証も必要です。なので、従来のFelicaカードやモバイルSuicaを使う場合に比べて、1,2手間多いという感じです。メインカードにSuicaをセットしておき、TouchID触りながらかざせばほぼ気にならないかもは知れませんが。いずれにせよ公式にサポートを明記した方法ではないので自己責任でお試しください。

■おサイフケータイとの二台持ちを辞められる?

電子マネー好きなので、iPhoneがメインなのにおサイフケータイのためにサブ端末を持ち続けてたσ(^^)ですが、これを機にiPhoneだけに集約できるでしょうか?結論からいうとまだちょっと難しいかなという感じです。ひとつには東海道新幹線のチケットレス乗車(EX-IC)が使えないという点。これはJR東海が来年の夏に計画されているSuicaやPasmoなどFelicaカード一般で乗車できるようにする新システムがくれば事足りるようになるかも知れません。逆に言えばJR東海はこれが控えてるので、わざわざこれからビューカードのエクスプレス予約特約をiOSに対応させる可能性は低い気がします。

次にポストペイ系ですが、最近Edyが使える店は大抵iDやQUICPayにも対応しているので、別にEdyある必然性はないかなと思い、先月からEdyを使わないで暮らしてみました。現状なくても大丈夫そうなので、Edyは卒業かなと思っています。あとはnanacoとWAON。どちらも対応店舗での微々たるポイントを気にしなければ特に必須というわけではないんですが、唯一WAONしか受け付けない吉野家が心残りですかね。まぁ最近そんなに吉野家行かないんですが。電子マネー使えるとこでは電子マネーを使いたいσ(^^)としては気になるところなんです…

あとは会員証関係ですね。いわゆる「かざすフォルダ」プラットフォームを使ってる系。ヨドバシやビックなどの家電量販店や、マックのかざすクーポン、Pontaカードなど。会員証系は画面にバーコードを表示する方式のアプリが増えて来ていますが、これ微妙に面倒くさいねすよね。マックはiPhoneの大画面の方がクーポン選びやすいからまぁクーポン番号を口頭で伝える方式でもいいかなぁ。というか最近SO-02GではやりづらいのでiPhoneばっか使ってたり。モバイルPontaはもともとローソンのレジでしか使えないしこれも微妙かな。

ただまぁiPhoneが電池切れになった時の予備端末という側面も考えると、二台持ち維持もありかなぁとか。MVNO化してるのでコストはほとんどかからないし。

Wi-Fiは強くすりゃいいってもんでもないって話

Wi-Fiを弱くしたら安定したという話。

ウチはアクセスポイントが複数あります。ひとつはルーターのあるリビングから仕事部屋に有線が引けない(同居人の許可が下りない)ので、かわりに幹線として引いてる5Ghの経路。ASUSのRT-AC87UとEA-AC87。両方とも1734Mbpsの11ac機で、EA-AC87はルーター機能のない5GHz専用のブリッジ機。

そしてノートPCやスマホ、IoT機器向けの通常のアクセスポイント用にELECOMの法人向けモデルWAB-I1750-PS。VLAN対応機で、σ(^^)用ネットワークと同居人用ネットワークが別々のSSIDで飛んでおり、RTX1210でマルチセッションでつながったそれぞれのISPに出て行くようになっています。

どちらもそれなりにお高いモデルで電波の飛びも良いはずなんですが、トイレな仕事部屋の奥、風呂場などでつながりが悪く、洗面所に中継器を置いてました。最初はこれ。

次に867MHz機が出たので買い換えてこれ。

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ただWAB-I1750-PSと同じSSID、パスワード(認証キー)にしても思ったようにローミングされない。WAB-I1750-PSの電波強度がバリ5なのにパケットが流れない、という感じ。ゲージとしてバリ5な以上、ローミングの必要性をOSが感じない、という感じ。同じ問題として、玄関のドアを出てドアを閉めた状態でも同様にゲージは高いのにパケットが流れず、スマートキーのAkerunが正常に動作しない(Bluetoothで動作してるクセに、開閉履歴をクラウドに投げるのにWAN接続が必要で、そこから進まなくなる仕様)。

スマフォから見て、WAB-I1750-PS側の電波がトイレなどではなるべく弱くなるよう出力を25%まで下げて、より近くにある中継器側の電波を掴みやすくしたりと試行錯誤をしていたのですが、やっぱりいまいち。また上手くいく場合でも若干タイムラグがあったりするので、トイレに座ってすぐだと通信できなかったり。

そして先日、中継器はやめて、(トイレや玄関ドアに近い)仕事部屋側のネットワークにアクセスポイントを立てたらどうだろう?と思い立ち、余っていたもう一台のRA-AC87をアクセスポイントモードにして設定。その設定画面を眺めていると、ブリッジモードでは表示されなかった電波強度設定に気付く。どうやらコイツは最大200mWだけど利用地域の規制な周辺状況に応じて自動調整する、と管理画面に記載が。そして規定値は80mW。あれ?国内基準って10mWじゃなかったっけ?

どうも少し前に、免許不要無線局の制限が10mWから1Wに緩和されたものの、Wi-Fi機器がその範疇かどうかはグレー、ということっぽい。ELECOMの公式にはいまだに普通に10mWとなっている。だとすると、少なくともELECOMのWAB-I1750-PS(仕様表によると「空中線電力:10mW/Mhz以下」と記載)よりは相対的にかなり強い電波を出してることに(設定画面通り80mW出てたとしても8倍)。さっそくRT-AC87Uの設定画面を開く。そういえばこいつの出力設定を気にしたことないかも!というかこいつの管理画面はずっと前から死んでいて、ブラウザから開いても延々時間がかかってて使い物にならない状態。アクセスポイントとしては機能していたので放置してたけど、これを機に初期化して設定しなおし。まだ普通のWeb GUIとしては遅いけどなんとか使えるレベルには回復。そしてmWで指定していたEA-AC87と違い、こっちは言葉による5段階。Performance、Good、Balance、Fiar、Power SavingのPerformanceになってた。試しにEnergy Savingにしてみたけど、対向のEA-AC87からみたリンク速度は900Mbps〜1170Mbps程度で変化無し(ほぼ見通しの4mくらいの距離なのに理論値の1733Mbpsに遠く及ばないとかね…)。そうしてみたらあら不思議。WAB-I1750-PSからの電波で中継器なしでもトイレネットが安定し、Akerunもドアの外から開閉できるようになりましたとさ。(ただPower Savingってなんだか使ってない時に電波止めそうな勢いなので、Fairくらいがいいのかな?)

ASUSチームは一時期めちゃくちゃ不安定だったんですが最近やっと(管理画面に触れない以外)安定してたので、すっかり意識から外れてました。まさかこいつが無駄に強いせいだったとは。ちなみにチャンネルはASUSがW56非対応なので44ch固定。WAB-I1750-PSはW56を使うようにして一応かぶらないよう気を遣ってました。とりあえずこれで、RA-AC87その2も中継器も不要になりスッキリ。

ただしまだWAB-I1750-PSと同室内でMacBook Proなどがちょいちょい切れるという同居人のクレームは改善してない模様。W56内でチャンネル固定して様子見中。

11ac対応かつ「見える化」機能のついたYAMAHA WLX402が来月出ますが、さすがに10万近いと個人宅では手が出しづらいですなぁ。でもあれとか使って自宅のWi-Fi環境をカリカリにチューンしてみたいものよなぁ…

PlayStation VRが届いたのでOculus Rift CV1との比較など

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Oculus Rift

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予約解禁時刻にPCに張り付いてて、どうにか(カメラもってたけど)カメラ同梱版をAmazonで予約成功。その後、カメラ無しが別途予約できたら切り替えようと思いつつ、結局ビックの抽選も3回ハズれ、当初予約したカメラ同梱版が到着しました。

PlayStation Move モーションコントローラー

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PS Moveはどうせ買うなら2つかな?でも本当に必要なタイトルがどれだけあるかな?と悩んだあげく保留。キラーコンテンツが出たら考えようかなと。

てことでPlayStation VR(以下PSVR)を仮配線で起動できたので、いくつかデモコンテンツで試したファーストインプレ。

■ハード周り

ハードとしての作りは流石のソニーという感じで、フィッティング、外光侵入の少なさ、それでいて締め付け感の少なさ、などすべてOculus Riftの上をいってると感じました。

まずOculusは嘘か誠か、鼻の高い欧米人向けデザインで確かにσ(^^)なども鼻の部分に隙間があって外光が入りまくりです。「あれ?コントローラーどこ置いた?」とかってちょっと見るには便利だったりもするんですが、没入感という意味ではマイナスでした。レンズの曇りや酔い防止などの意味もあるかも知れませんが。それに比べると、PSVRは鼻の部分にシリコンゴム的なペラペラの板がついていて、どんな高さの鼻にもそっと当たるようにフィットし光を遮断してくれます。ほぼ外光の侵入はないと言えます。

逆に音に関してはOculusと違ってスピーカーが一体化してないので、いちいちヘッドフォンを別につなげるのが面倒。HMD自体をつけはずしする度にイヤホンも着脱しなければならないし、ケーブルも絡まって面倒くさいです。ただ付属の安いカナルイヤフォンは未開封で同じSONYの高級イヤホンEX1000で使ってるせいもあろうかと思います。付属イヤホンは長さが最適化されてるかも知れません。個人的にはOculusのようにオンイヤーなスピーカーが一体化している方がいいなと思いました。ここらは遮音性、没入感との兼ね合いもあるので一長一短でしょうけど。オンイヤーの方が径も大きくなるせいか、Oculusのスピーカーで特に不満は感じてなかったのでデメリットの方が目立ってしまった感じ。

ただのスポンジのOculusと比べるとHMDのフレームの顔辺りはPSVRの方が高級感あるし圧迫感も低い気がします。Oculusはブレがないようしっかりベルトを締めると顔の血流が堰き止められる感じで、これも気分を悪くするのに一役買ってる印象がありましたが、PSVRではいくぶん解消されてる気がします。またディスプレイ部分がスライドする仕組みで、ベルトで頭に固定し、ディスプレイ部分をガポっと近づけるようにかぶる、という2段階装着方式なのもいいかんじ。

カメラはPS4初期モデル購入んも段階で付属版をチョイスしていて不要かなと思い実際に旧カメラのままでセットアップをしましたが、より快適に使うにはカメラの角度調整が肝で、円筒形にして角度を自在にセットできるようにした新型はまさにその狙いがあったんだなという印象。そのうち気力が貯まったら交換しようと思います。ただスタンドの高さが少し高くて、今までの場所には少し収まりが悪い。サードパーティ品でもっと小型のスタンドが出ないかなと思ったり(3Dプリンターで作ろうかしら)。

総じてハードを長年やってきたSONYの技術、そしてコンシューマーゲーム機としての気配りが行き届いているという感想を持ちました。

■映像品質

解像度感は注意してみればさすがにOculusには劣る感じですが、試したコンテンツの範囲ではなぜだかあんまり気になりません。そこそこ綺麗なんじゃないかな。解像度以外のところでうまく品質を補完してる印象。少なくともVR映像ではあまり不満は感じないです。PS4ProになったらFPSも上がってさらに自然になるんですかね?ネットの評判をみてるとサマーレッスンはボケボケと叩かれてるし、そりゃもっと解像度が高ければ感動や没入感も高まるでしょうけど、コンシューマー製品としてはスマホVRとは明らかに違う完成度を感じます。

さすがにシアターモードで本来フルHDの映像を前方に仮想プロジェクタースクリーン的に映すとボケ/ジャギります。実際のフルHDプロジェクター持ちからすると、ちょっとこれは厳しい。じっくり試したわけじゃないけど、ホーム画面とかでみる限り、720pかそれ以下の画質に落ちてます。というかジャギや偽色が気になる。じっと2時間映画を見たいとは思わないです(HMDの重さも含め)。ただ、自宅に大型テレビがない人には代替品としては面白いモードなんじゃないかなと。これで従来の2Dゲーや動画コンテンツを楽しめるんだけど、じっくり映画を2時間見られるシロモノではないかなぁ。一時的に両眼レンズを取り外して、光学的に素直に正面のパネルを見られるようにとかできないもんなんすかね。

■コンテンツ別感想

もう少しユーザレビューが貯まってから考えようと思って、まだそんなに有料コンテンツには手を出していません。

PlayStation®VR WORLDS(体験版)

【PS4】PlayStation VR WORLDS(VR専用)

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ケージに入って深海に沈められるコンテンツ、事前にテレビなどでレビューされてたサメに襲われるバージョンは体験版では試せなあったんですが、ゆったりエイやクラゲに囲まれるVR映像を楽しめます。迫力はないけど酔いも弱め。良いVR体験コンテンツ。これと車道でリージュするヤツがやりたいだけで5,000円台はちょっと悩むけど、まぁ接待ソフトとしてはマストかなとか。実際に接待の機会があったら考えようかなw。

シン・ゴジラ

シン・ゴジラは1分程度の非インタラクティブコンテンツ。焦土化した東京駅(?)で立ち尽くしてると、ゴジラが近くを歩いていって、真上でしっぽがゆらいだり、攻撃ヘリの爆撃に巻き込まれて落石で死んだりする。映像としてもゴジラのモデリングとしてももうちょっと解像度があるといいなぁ。というか解像度の問題というより霞的なエフェクトが足りないのか遠近感が希薄でオモチャっぽい。あと音響もイマイチ。まぁ無料のプロモーションコンテンツだから仕方ないのかな。PSVRの実力としてはもうちょっと頑張れるやろ/頑張ってくれよ、と。

KITCHEN(バイオハザード7のプレビューというか技術デモ?)

以前公開された体験版は操作できる20分くらいのデモだったけど、同名でも今回のは別モノ。1,2分の非インタラクティブデモ。椅子に縛り付けられたままゾンビに襲われる。さすがわざわざ100円にしてクレカ決済しないと買えないようにしただけあって内容はグロい。モデルとしては同僚やゾンビのサイズ感がちょっとおかしいというか小さい。視野が限定されるから無理にそこに入れ込むためにこうなのかな?でもサイズ以前に細身すぎる気もする。ガチで気分悪くなったり気絶とかされないようにデフォルメの一環なのかな?

その他、DriveClub VRのデモは酔いが激しそうでまだ試してない。OculusのProject CARS VRは布団に倒れ込むほど気分が悪くなったのでちょっと不安。というか全体にデモディスク(DLコンテンツだけどディスクとはこれいかに)のロードが長くて萎える。SSD化してるのに…サクサクとあれこれ試せない。まぁレースものとしては本命のグランツーリスモ待ちですね。

 

本当にとりあえず触っただけ、という感じですが、Oculus Riftよりも解像度で劣るものの、手軽でダメージも少ないなという感じ。良くも悪くもコンシューマー製品だし、それとしての完成度は高いんじゃないでしょうか。もうちょっと部品点数、ケーブルが少なければ出張接待プレイもしやすいんですけどねぇ。理想はワイヤレスですが、フルHDや4K級の映像を遅延なく90/120fpsで伝送できる夢の無線通信規格なんてものはまだまだ先になりそうですね(VRでは頭の動きに対して遅延なく映像を更新できないとならないので、一般に4K解像度でストリーミングするのととは要求スペックが全然違う。NetflixやひかりTVでできてるじゃん、とか言っちゃダメなんです)。

PS4用AVリモコン2種比較

「うたわれるもの 二人の白皇」が佳境に来ております。前作「偽りの仮面」のラストで衝撃の展開となった続編としても、旧作「うたわれるもの」の事後談が気になって仕方なかった人にも色々美味しい展開でオススメです。アニメ化してくれよ、、、

うたわれるもの 二人の白皇

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さて、PS4版でプレイしてますが寝転がってADVパートを読み進めるのにDual Shock4が辛いってことで、AVリモコンの導入を考えました。去年、海外品(写真左)を購入してたんですが、

  1. △○×□ボタンの位置が横並びで脳内にあるDS4での並びからマッピングするのが辛い
  2. いちいち「TV」モードにしないと音量ボタンが効かない(もちろんTVモードだと他のPS4向けの操作が一切効かない…)

という二重苦があって不満だったので、ようやく今夏国内流通品として初登場のHORI版(写真右)BD/TV マルチリモコン for PlayStation4を追加購入。

 

やや大きいものの、△○×□ボタンの配置も十字ボタンを取り囲むような配置になっており、45°回転してるとはいえ、DS4の並びに近いので素直に指がいきます。PS3の時にSONYが純正で出していたものと同じじゃないですかね。

そして2の問題も改善されています。ちょっと音量調整したいなって時に、いちいちモードを切り替える必要がありません。PS4操作に音量ボタンは不要なのだからこうなっていて当たり前でしょう。厳密にはAMPモードとかもあるのでどっちの信号を出すべきか決めなければならないわけですが、北米製品だとそこを決めきれず「どっちの信号も出さない」というロジカルだが最悪な選択をしたものと思われます。

HORI版の惜しいところは再生操作系が一番下に配置されていて、持ち替えないと指が届きにくい点。DVD/BDプレーヤーとして使う場合、音量ボタン、CHボタンよりも使用頻度は高いのでここら辺のレイアウトは北米版の方が好みです。

で、これで「うたわれ」のプレイが楽になったか、、って話ですが、残念ながら箱の裏に書いてある通り「ゲームを操作することはできません」でした…そういえばHORI版は発表直後に予約いれたものの、その後キャンセルしたんだった。これが理由だったか…

初代PSやスーパーファミコンの頃はグリップコントローラーと言う片手コントローラーがよく出てたんですが、最近ちっとも出ませんね。アスキーさん、どうか復活よろしくお願いいたします。

アスキーグリップ SFC

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遠隔操作/監視対応自動給餌装置カリカリマシーンSP

クラウドファンディングMakuakeで先行注文を募っていたインターネット対応自動給餌装置カリカリマシーンSPが届きました。

特徴としては、

  • iOS/Androidアプリから遠隔操作で指定量(10g単位)のドライフードを給餌
  • その様子をカメラとマイクで中継
  • スマホマイクを通して話しかける事も可能
  • 複数のタイマーで予約
  • タイマー動作時に通知が来るので、カメラ映像を開いて待ってることも可能
  • 万一電源が落ちた場合でも、乾電池(単1×3)駆動で定期給餌動作は継続

といったところ。泊まりの外出の時などに、多めにご飯を出していくのですが、無計画に目に入ったご飯を食べ尽くしてしまうので導入してみました。こないだなんて我々が出発する前に既に食べ過ぎて吐いてたり(^^;)。あと一週間早く届いていれば、、

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投入口と操作パネルはフタで覆われ、ボタンを押しながら出ないと開かないようになってるので、勝手にあけて中身をつまみぐいされることはなさそうです。逆に普段の開け閉めは片手でやりづらくちょっと不便。タンクの内側と排出トレイは外して洗うことができます。

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初期設定は、本体の発する仮SSIDに接続すると、アプリが自宅のWi-Fi設定を書き込んでくれる方式。まぁ最近では割とよくあるヤツ。5Ghzに対応していないので必ず2.4GHzのSSIDを指定する必要があるんですが、その辺りもマニュアルに触れられていて好感度高し。ただし何故か一回目は失敗。具体的なエラーが出ず困りましたが、iPhone自体に普段設定してなかった2.4GHzネットワークの設定を追加してからやり直したら成功しました。

アプリのホーム画面はこんな感じ↓。

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青丸の部分を右にスワイプすると手動で給餌するボタンになります。プラスボタンでタイマー設定を量と共にプリセットでき、標準時計アプリのアラームのように個別にON/OFFできます。

「ビデオ」タブに移動するとこんな感じで内蔵カメラの映像がリアルタイムで見られます。

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microSDを刺しておくと自動録画もできるようですが、現在到着待ちでまだ試していません。マニュアルにも公式サイトにも、何GBあれば何分録画できるといった情報がのってなく、対応規格すら不明ですが、まぁ無難なところでSDHCの32GBを注文してみました。この手のIoT製品に使われるコンポーネントは世代的には古かったりするので、64GB以上(SDXC)だと冒険になるかなと(スマホの中なんかには刺さってるので刺し替えて試せばいいんですが面倒で、、)。この辺り、メーカーさんにはもう少し情報を出して欲しいものです。注文したのはこちら↓。

あとアプリでクラウドサービスのためのアカウントを作成する画面があるんですが、当初パスワードに14文字設定したみたところ「12文字以上にしてください」とエラーになって進めず。何度数えても打ち直しても12文字以上になるのに、、と思ったらこれ「12文字以下」の誤訳だったようです。試しに短くしてみたらあっさり通りました。確認もなしで…12文字以下なら以下で別のパスワードをつけるので確認してほしかった。他にもところどころ意味不明な表記があったりで、ちょっと翻訳の品質は改善の余地がありそうです。

ただ全体としての完成度は高く先行予約で安く入手できたことはとても満足しています。ドライフード専用なので、普段ウェットフードをあげている我が家では旅行時専用かなとも思ってましたが、公式サイトにある通り、早朝からお腹空かせて騒ぎ立てられた時に、スマホからちょこっとだけ給餌しておとなしくさせられるなら常設もアリかなとか。

本人(本猫)も毎度ニンゲンに媚び売らなくてもご飯が出てくる夢のエサ場を発見したがごとく張り付いています(笑)。

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以下に別のカメラで外出中の遠隔給餌した様子をば。