買って良かった洗車ツール

最近導入して良かった洗車ツールを紹介してみます。

■ホースガードローダー

まずこちら。見ただけでなんなのかわかる人は少ないかも知れません。

手洗い洗車をする人ならこれでピンと来ますでしょうか?

これは、水道ホースを車の周りで引き摺って扱う際、タイヤと地面の間に噛み込んで動かなくなってしまうのを防ぐツールです。Youtube動画で見かけて「オレが本当に欲しかったのものだ!」と即ポチしました。

これがあるとホースがスムーズに動いてめっちゃ捗ります。ホースが途中で止まってしまって、いちいち引っかかった部分を外しに戻らなくてすむので時短になります。この手間にピンと来る方は是非試してほしいです。2つセットでしたが、本当は3つほしい。でも4つはいらない。

■ワイド型の踏み台

背に低いカロスポでギリ届いていたルーフの中心線でしたが、幅と高さが増したクラウンでは厳しく、濡れたボディに身体が増えてしまったり、最悪ベルトなど金属パーツが車体に傷をつけてしまうリスクを避けるために踏み台を導入。

よくある折りたたみのものですが、載ったままある程度左右に動けるようワイドタイプを探して選んでみました。

本当はこの2,3倍広いと更に捗りますが、普段の置き場所なども考えると妥当なところかなと。

■両手洗車ミットとホイールブラシ

シャンプー洗車をより時短効率化するための2アイテム。

ひとつは両手型の洗車ミットです。

文字通り両手を使って洗い上げていけるので手早く進められます。ボンネットやドア、バンパーなど大きいパネルが倍速で洗えます。裏面というかグレーの方はガラス面用ということらしいです。

内側は特に防水処理とかはされておらず、普通に手もびしょ濡れになります。

事後に洗うものが増えるという点は若干負担ですが、特にこれから夏場になって水道水やシャンプーが乾く前に手早く作業しなければならないという場面では有用なグッズだと思います。

もうひとつはホイールブラシ。最近増えて来たこういうタイプ。

SPARCO-CORSA ホイールブラシ (ロングタイプ) SPC121_J

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某有名ブランドのコピー品みたいな感じでしょうか。最近こういう形状のものが増えて来て試してみたかった。自由に折り曲げられるのでホイールの裏側というか奥側も洗いやすいというウリです。

まだ1回しか使ってないですが期待ほどではなかったかなという感じ。まずいくら根元側に丸い跳ね防止プレートがついていたとて、めっちゃ自分に飛沫が飛びます。水ならまだいいんですが実際にはシャンプーの泡や汚れなども混じってるので目とかに入っちゃうリスクを考えると微妙。

またそもそもクラウンスポーツのアルミホイールの形状に対してあまり有効ではないのかなという気も。特にホイール手前面を綺麗にするには、もう少ししっかり面で擦れるような形か、(飛沫を無視すれば)より太くした形状の方がこの車種には合ってる気がしました。細すぎて1つのリム間を磨くのに、右側と左側を個別に擦る必要があって手間。これだけはそのうち別のものでヨサゲなのがあれば買い換えるかも知れません。

まとめ

微妙な評価のものも混じってしまいましたが、全体としてはさらなる時短洗車の助けになったかなと思います。これから夏場に抜けてより短時間で手洗い洗車を極めるべく探求を続けて行きたいと思います。

クラウンクロスオーバーにTRDドアスタビライザーを装着

■ドアスタビライザーとは?

車のボディってだいたいこんな感じです。

クラウンクロスオーバーの骨格(引用元:トヨタ自動車)

これに奥側のようにドアがついていますが、二箇所のヒンジとドアストライカーで浮く様にしてついています。もちろん隙間はゴムパッキンでシールされているので雨などは侵入してきませんが、ボディ構剛性のための部材としてはさしたる補強になっていません。これに対し、ドアストライカーの部分に厚みを持たせてドアを前後方向にグっと詰めた状態にすることで、下図のようにつっかえ棒をしたような降下を得ようというパーツがドアスタビライザー(ドア安定化器)です。

これをすることで、曲がったり段差を越えたりする際の目に見えないボディのよじれが抑えられハンドリング・レスポンスが向上する、という理屈です。詳しくはこちらなど。

■購入リスト

購入したのはこちら。

商品番号がMS304-00005 x2となっているので、Amazonが良い方はこちらのGR86用を2セット買えば良さそうです。

TRD GRドアスタビライザー トヨタGR86[ZN8]用 MS304-00005

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実際、楽天のショップからも同じもの2箱で届きました。

取り付け時のネジの締め付けの強さ(トルク)がしっかりと指定されています。緩すぎると部品が滑落する恐れがあるし、キツく締めすぎるとドア側のネジ穴をなめてしまって最悪ドアごと交換となるかも知れません。DIYで取り付ける方はトルクレンチを用意する必要があります。指定は5N・mと23N・mのの箇所があるので、その範囲の締め付けができるものを用意する必要があります。残念ながら先日ロックボルト交換に使ったものだと範囲外だったので、わざわざもうひとつ買い足しました。

差し込み角が1/4インチや3/8インチ、1/2インチなどありますが自分は先日買ったレンチとの互換性を考えて3/8をチョイス。これにあわせてトルクスの30と40のヘッドも購入。

レンチを1/4インチにした人はこれらも1/4用を選ぶようご注意ください。セット品も探したんですが、このサイズ(トルク)のレンチは自転車メンテ用が多く、そこではあまりトルクス40はニーズがないようで、30がセットになったものはありましたが40まで込みのもので在庫があるものは発見できませんでした。たぶんあまり他のサイズを使う機会もないと思い、必要最小限のレンチ単品+ソケット2つを購入。ドアスタビライザーはトヨタ(TRD)のパーツなのでディーラーでも扱ってるはずで、工賃払って取付けまでやってもらうか、道具を買い揃えてまで自分でやるかは悩ましいところかも知れません。自分は道具を揃えるのが好きなのでDIYでやりました。

■取り付け

マニュアルを読み込めばとくに難しいことはありません。ストライカー(ボディ)側とドア側にそれぞれ樹脂の段差スロープ的なパーツを取り付けます。複数のツールサイズを使い分けるので、4ドアまとめてやった方が楽だと思いますが、一応なにかあっても目立たない後席で練習してから残り3枚を施工しました。

まずはボディ側。樹脂カバーを内装剥がしなどで取り外し、トルクスレンチでネジを緩めてストライカーを外します。外したストライカーとネジは使用しません。

樹脂カバーを外した状態。上下の2本のトルクス40ネジで外す

交換するストライカーパーツは樹脂部分がスライドして動くようになっており、これで色々な車種の隙間にピタっと接合させる仕組みのようです。

新規購入したトルクレンチ。安物ですがしっかり使えました。マステは奥側だけで良さそう。

これが取り付けできた状態。

こちらがドア側。3つあるうちの2つだけを外し、ベースパネルを共締めし、そのに樹脂のスロープパーツを上下2つはめ込んで完了です。

内装側の2つのみ外す
受け金具を元のネジで共締めした状態
スロープパーツをはめこんで完成

ひとつ注意喚起しておくならば、このトルクレンチの特性なのか、そもそも5N・mという小さいトルク設定ならどんなレンチでもそうなのかわかりませんが、規定トルクまで締めたぞという反応のカチっというショックがとても小さいという点。最初はこれを見逃してかなりキツく(オーバートルク)で締めてしまいました。私がつい先日人生で初めて使ったトルクレンチでは140N・mという値だったので、かなり力を入れて回して「ガチン!」って感じのフィードバックがありましたが、5N・mだと見逃してしまうくらいささやかな「カチ」でした。

■インプレッション

よく言われるデメリットとして、ドアを締める時により強い力が必要になる、という点があります。キツく締めるのだから当然でしょう。これが力の弱い同居人に嫌がられるかなと不安だったんですが、実際には自分で意識してもわからないレベル。同居人からも「特にかわらない」と言われました。逆に言うと本当に効いてるのか心配になりました。ネジを締めすぎて両パーツ間に隙間が空いて意味を為してない状態だったら…

しかし試しに自宅周りをグルっと数百m走ってみただけで違いは顕著でした。AVSをSPORT S+にしたような硬さを体感できます。そしてカーブや交差点の回頭性が向上したのもわかります。いままでハンドルを回すとタイヤが動いて結果として車が曲がっていたとすると、取り付け後はまるで直接車の頭をグイっと回頭させているような感覚。ハンドルとノーズが直結したかのようです。カロスポから車格の大きなクラウンに乗り方鈍重さが解消されたようで、端的にいって楽しくなりました。またマンホールなどのコツコツの収束も早くなったような気がします。楽しくなって意味もなく東名を少し走ってきましたが、道がよくて直進メインの高速道路では相対的に恩恵は少ないかも知れません。強いて言えばやや乱暴に車線変更しようと思えば違いは出ますが、基本そんなことしないですしw。ということで一般道の方が如実に違いがわかると思います。

■まとめ

存在自体はカロスポに乗ってた頃から知っていましたが、オカルトパーツとまでは言わないまでも値段なりの変化が感じられるか疑問で手を出しあぐねていました。クラウンに乗り換えて一か月、気に入ってるだけにもっと良くしたい、投資したいと思って思い切って特攻してみましたが予想以上に効果を実感でき、クラウンに乗り換えて失われたコンパクトカーの軽快さが少し取り戻せた気がしてニヤニヤが止まりません。言うてまだ一か月なのでずっと乗っていればこれが”クラウンの普通”になって印象としては薄れていくかも知れません。それでもこの状態がずっと続くのであればコスパは悪くないかなと思います。半年後くらいにパフォーマンスダンパーをつけてみようと思ってましたが、必要かな?という気持ちすらしてきました。

硬く引き締まった足が好みの方は是非検討してみるとよいのではないかと思います。

2023.5.20追記:調子乗って30プリウスにも…

クラウンが良くなるほどセカンドカーの30プリウスに物足りなさを感じ、ちょうどAmazonアウトレットでプリウスにも対応する汎用品の出物があったのでそちらも買ってしまいました。ただし1セット、フロントドアのみ。30プリウスに適合するのはMS304-00001という型番ぽい。

TRD ドアスタビライザー 汎用 2個セット MS304-00001

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作業要領はまったく同じ。締め付けトルクの指定値も同じでした。

結果はうーん、クラウンほどはっきりとは違いが感じないかな。2ドアしかつけてないせいかも知れませんが。もともとこのプリウスはインチアップとサスを交換していて純正状態よりは少し固めになっててその影響で体感できる効果が薄まっているような気もします。少しだけハンドルが重くなった気もします。

3Dプリンターフィラメントの真空バッグ保管を電動ポンプで効率化

3Dプリンターの素材となるフィラメントは湿度に弱く、長時間空気中に晒すと湿気を吸ってしまいプリント品質に影響(汚くなったり脆くなったり)が出ます。

プロい機材としてはフィラメントのリールごと加熱して湿気を散らすヒーターがありますし、普段はシリカゲルと一緒に防湿庫などに入れておく等の対策もあります。ただそれらはどうしてもスペース的に非効率だったり高くついたりするので、我が家ではこちらの真空バッグを使っていました。

これなら裸でリールを保管するのに比べてほぼ体積は増えないですし、コストも1袋辺り200円前後なのでコスパも良いです。

ただ難点は付属の手動ポンプでシュコシュコするのが大変ということ。かなり厳密に位置決めをした上でポンピングしないと全然空気を吸い出してくれません。いつも100回くらい無駄にポンピングをしながら位置を探り、そこからようやく吸い出しが始まるという感じで数分から10分近くかかっていました。面倒くさいのでつい使い終わったフィラメントを保管するのが億劫になり、最後に使ったものはプリンターにセットしたまま、ということになりがち。

そんなある日、3COINSのこちらの真空ポンプ機の記事を読みました。

https://www.palcloset.jp/display/article/detail/?acd=2304053co_001&b=3coins

食品用のポンプですが専用バッグの空気抜きの穴を見る限り同じような仕組みで流用が効きそう。しかも1,100円!ということで記事を読んだ翌日に速攻で3COINS店舗に買いにいったんですが、なんと近隣店舗含め長期欠品中有で次回入荷は2ヶ月先orz。

待ちきれないのでAmazonで類似品を探してこちらをゲット。

残念ながら価格は倍くらいしますが翌日にゲットできました。

使った感じ、ばっちり吸引することができました。あんなに苦労してシュコシュコしてたのがウソみたい。吸い出し口の上に置いてスイッチを押すだけ。手で押さえてる必要すらありません(ただフィラメントの方が圧倒的に重いので、吸い出し口の方が吸い寄せられて動くので、たまにポンプが倒れそうにはなります)。あの苦労はなんだったんだと。もっと早く知りたかった。3Dプリンター関連アイテムのショップはもっとこれを扱うべき!

充電はUSB microB。Type-Cでないのが惜しい。

また先端のノズルを付け替えることで空気入れにも使えます。

■ちょっとした不満を3Dプリンターで改善

少し不満もあります。先端が交換式になっており、吸引用のアタッチメントがこんな感じで細い支柱があってグラつくのです。受け側は空気が漏れないようゴムになってるのでなおさら。勝手に抜けるようなものではないですが、その辺に転がしておくにも少し扱いづらい。これのおかげで多少雑な角度で当ててもピッタリ吸える、というメリットもあるんでしょうが、手放しで上に置いて吸わせるだけならあまり利はありません。

商品写真ではこういう形状であることを意図的に隠してるんじゃないかとすら感じます。この点は3COINS製品のように吸引専用で割りきっている製品の方が面倒くささがないなという印象。

ということで、3Dプリンターのためのアイテムは3Dプリンターで改善を図ろうということで、簡単なアダプターを作ってみました。これで雑に扱っても折れるとか曲がる心配はなさそう。

アダプターを取り付けたところ。右が作成したアダプターの失敗作。

ちなみに、ちょうど買ったばかりのブラックのカーボン入りPETGを初試用。確かに普通のPETGやPLAより硬質な感じ。力のかかるパーツに使えそう。

これから買う人は(吸い出し専用が欲しいなら)3COINS製のように先端まで一体形状になってるものを選ぶとよいかも知れません。本製品の長所としては空気入れにも使えたり、汁物を真空にできるカップアタッチメントがついてくるところだと思います。

クラウンクロスオーバー、納車1ヶ月インプレッション(ほぼIGLA2の話)

納車から1ヶ月経ちましたので、改めて。とはいえ、既にセカンドインプレという記事も出してますので、重複しないようなところで社外セキュリティのIGLA2+の使い心地や、実家まで3時間位ドライブした時の感想など。

■社外セキュリティAUTHOR ALARM社IGLA2+の使い心地

クラウンはトヨタのフラッグシップ車種ということで、ランクルほどではないにせよ盗難率ランキング上位勢です。保険があるとはいえ再注文して納車までに何ヶ月もかかるようでは困るので最低限の守りは固めておきたいと思います。ウチは賃貸で駐車場に勝手にゲートやポールを設置したりもできないので、車両単体で完結できる方法を採りました。現在の車両盗難はCANインベーダーでものの数分で乗り去られるのが常套なので、外部の駐車場に駐車している時も守れるに越したことはありません。

追加イモビライザーとは

従来のカーセキュリティ、あるいは現在でも狭義のセキュリティというと、正規の手続きを経ずにドアやボンネットが開けられたり、ガラスが割られたり、振動を検知したり、人の接近を検知した時にけたたましいアラーム音(クラクションだったり別系統のサイレンだったり)を鳴って警告するというものです。風の強い日とかにそこらの駐車場でプープーと鳴っているアレです。きちんと技術のあるインストーラーが設置すればあぁいう誤動作は起きないと言われますが、ウチのような住宅街だと万に一つも誤発報してほしくはありません。我が家では協議の結果、これ系はやめとこうという結果になりました。

上記カーセキュリティは車上荒らし防止の観点も含め、物理的に車内への侵入を抑制するアプローチです。対してイモビライザーは不正なエンジン(以下、電動車も含め便宜的にエンジンと記述)始動をブロックして乗り去りを防ぐものです。今時の車両なら純正で搭載されており、ペアリングしたスマートキーがないと始動できないはずではあるのですが、人気車種というか盗難転売的に旨味の大きい車種ではその解除方法が研究されていて、例えばCANインベーダーのようなツールを使うと数分で始動されてしまいます。そこでサードパーティ製の追加イモビライザーを設置して、二重に防御しようというのがトレンドになっています。

パンテーラとかクリフォードとかが有名ですがこれらは物理検知的な意味でもセキュリティも統合したソリューションで比較的高価だったり、操作のためのリモコンキーがデカかったりするのが難点。我が家ではコスパや”携行品が極力増えたりサイズアップしない”という観点でAUTHOR ALARM社のIGLA2+を選定しました。対物理侵入セキュリティが別オプションになっていてIGLA2+だけなら比較的施工が短時間で済み(実際3時間切るほどでした)、工賃含め7万円台というのも魅力でした。基本的にきちんと認定を受けた施工店でのみ取り付けでき、Amazonで買ってDIYで取り付け、みたいなことはできないようです。

同車のラインナップ的には、

  • 追加イモビライザー(エンジン始動ブロック)のIGLA2
  • 不正キーレスエントリ抑止(リレーアタック対策)のKEYLESS BLOCK
  • 物理セキュリティのIGLA ALARM

という構成になっており、警戒したい攻撃手段毎に対策製品が用意されていて組み合わせて取り付けできるようになっています。今回はサイレンが鳴るIGLA ALARMは除外。KEYLESS BLOCKはIGLA2とほぼ同額で、倍の予算になってしまうので保留中です。後述のキーフォブが2つになってしまうのも躊躇理由です。まずは最悪の乗り逃げ盗難を防ぐということを優先してIGLA2を取り付けました。

なお取り付けたIGLA2+の「+」の違いは後述のキーフォブが2つ付属しているという点のみです。

IGLA2の実際

セキュリティのためとはいえ、日常の運用の手間が増えるのは最小限にしたいところです。IGLA2では、純正スマートキーに加えて以下のいずれかの要件が満たされた時のみエンジンが始動できるようになります。

  • 専用のキーフォブ(キーホルダーにぶら下げられるmamorio位のBluetoothタグ)
  • 車内のボタン類を一定パターンで操作
  • 予めペアリング設定をしたスマホアプリで操作

仮に純正スマートキー認証をCANインベーダーなどでバイパスされても、さらに上記のいずれかの手段を解析しないと車両盗難ができないというワケです。

なお、ガソリン車とハイブリッド車で多少挙動が違うようで、エンジンがかからないパターン、エンジンはかかるがDレンジに入れると落ちるパターンなど。また設定によっては一見順調にエンジンかかって走る出せるが、一定距離でクラクション慣らしハザードを点滅させつつ強制的にエンジンを切るというパターンもあるようです(その場で犯人に逆ギレされ危害を加えられることの防止?)。きちんと認証できているかどうかは、メーター内のあるランプが点滅と音が一定回数光る/鳴ることで区別できます。これを見て/聞いてから発車すればOKです。クラウンの場合、認証が通ってないと「ブレーキを踏んでから始動ボタンを押せ」というメッセージが出て始動状態に進めない感じです。

キーフォブ

大きさ的にはmamorioより少し小さい程度。中にコイン電池が入っています。純正の革ケースも販売されており、鍵束が元からじゃらじゃらしてる人ならほぼ誤差の範囲くらいの大きさ/軽さです。スマートキーと一緒にしておけば、普段の使い勝手はほぼ変わらずですが、逆にいうとスマートキー自体を誰かに盗まれたり拾われてしまうとそのまま始動されてしまうので、理想を言えばスマートキーは鍵束、キーフォブがバッグ、など別々にしておくのが良いでしょう。

スマホアプリからBluetoothの感度(有効範囲)設定を調節できるので、自分は念のため最弱にしています。うっかり自宅内のキーフォブの電波が駐車場まで届いてしまうと自動認証されてしまう恐れがあるからです。ただこのせいか、キーフォブを持って車内に乗り込み、ブレーキを踏んで始動ボタンを押しても認証されていないことがあります。感覚的に10回に1,2回でしょうか。その時だけ、次節のキー操作で認証を要します。Bluetooth感度設定を上げるか悩ましいところですが、キー操作自体も覚えてしまえばどうということはない手間なので、トータルとしては日々の運用にさほど手間としてのしかかってる感じはないです。

ボタン操作(PINコード)認証

運転席にある各種ボタン(ステアリングスイッチ、窓周り、エアコン、オーディオ、パーキング関係等)の組み合わせを3~20ステップで定義できます。ただ使えるボタンは車種によって限りがあるようで、(他の車種はわかりませんが)正直クラウンではあまり多くのボタンは使えないんだなという印象。施工業者さんが、これとこれとこれが使えるよと教えてくれるので、後でそれらを使った組み合わせ、回数でPINコードを登録する感じです。

キーフォブのような追加の携行品を何一つ増やしたくないという人はこれが良い気がします。ただ操作する様子を信頼できない人に見られないなどは留意が必要でしょう。また点検や車検で他人に預ける時は別途メンテナンス用のモードに入れるとか、その時だけキーフォブを一緒に渡すかなどする必要もあるでしょう。

スマートフォン認証

文字通り専用アプリを起動してGUI操作で認証する方法。元々持ち歩いているスマホを使うという意味では携行品は増えませんが、操作の手間は一番大きく、エンジンをかける度にするのはちょっとな、ということで、あまり現実的ではない気がしています。感度設定などをするのにアプリは入れてますが、キーフォブとしての機能は無効にしてあります。最近のスマホの強力なBluetooth到達範囲で意図しないで認証をしてしまう方が恐いので。

IGLA2+まとめ

ということで、小さなキーホルダー1つ分の携行品が増えたり、たまにPINコードを入力する必要は生じているものの、総じて普段の運用形態を大きく変えることなく使うことができています。これで乗り去り盗難が防げるのなら納得の範疇かなと思います。

惜しいのはリレーアタックなどドアロックの不正解錠を防げるKEYLESS BLOCKのキーフォブと互換性がなく、両方取り付けたらキーフォブと2つ持ち歩かないとならない点です。KEYLESS BLOCK単体で他社のセキュリティ製品と組み合わせて使う想定もあるのでキーフォブが付属すること自体はわかるのですが、なんかこうIGLA2で使ってるキーフォブとKEYLESS BLOCK側にも登録して、1つで両方の認証ができたりすると、KEYLESS BLOCKもつけとこうかな?って思うんですけどね。

あと、見える所に設置するLED銘板というかステンレススキャナーというオプションがあります。動作中にピカピカ光って「この車はIGLA2で守られてんぞ」と威嚇するためのものです。これもつけようか迷ったんですが、ちょっと存在感ありすぎて、

  • 住宅街で悪目立ちしそう
  • 仮にIGLA2が解析された時に、カモだとアピールすることになる
  • 乗ってる側からしても視界に入って邪魔

ということで見送りました。配線の都合上フロントガラス部分にしかつけられなかったのもありますが。配線頑張って後席の三角窓とかにつけられればまだよかったかも知れません。個人的には目を付けた盗難車が近寄ってきた時に気がつく、くらいのアピール度で充分だと思うので、もっと控えめな動作ランプが欲しかったです。

あとこれは濡れ衣かも知れませんが、IGLA2施工後に、純正の「リモートパーク」アプリの接続性がすごく悪くなった気がします。どちらもBluetoothを使うので干渉してるんじゃないかな?とか。まぁクラウンが納車されて3日くらいで取り付けしてしまったので、IGLA2が無い期間にリモートパークしたのも1,2度なので確証はありません。ただ納車直後は一応つながって使うことができたiPhoneからのリモートパークが現在ではまったく実用にならないレベルで途切れるようになっていることは確かです。IGLA2本体は見つかりにくい場所に隠すように設置されていて、一時的に外してテストする、みたいなことも自分ではできないのでモヤモヤしたままです。これから施工を検討する方は、是非純正状態で色々動作確認をされてから取り付けられるのが良いかと思います。

それでいうとIGLA2+はクラウンのT-Connect各種機能とも適合は出ているようです。例えばリモートパークやエアコンONはエンジン始動ができないと使えなくなりそうな心配もありましたが、(iPhoneでとにかくつながらない問題を別にすれば)、どちらも使えていると思います。リモートパークは駐車時は既に車内にいてエンジンかかっているのでキーフォブで認証が済んでいる状態なので当たり前といえば当たり前。問題は外から近づいてきて駐車場から出す時。運転席ドアを開ける前でもキーフォブ認証ができているのか、一応Surface Duo2からならエンジンかかって車を動かすことができたことはあります。でもできたりできなかったり不安定で、これをやれば確実、みたいなのはわかっていません。IGLA2の影響かどうかもわかりませんのであくまで参考まで。

■実家まで長距離ドライブした感触

連休に初めての帰省をしてきました。八王子で突発的に開かれたオフ会を経由して愛知まで。初めて新東名の120km区間も通ってきました。連休中とはいえ夜中だったので渋滞もなくスムーズな巡航でした。

セカンドインプレにも書きましたが、白線がキッチリ描かれている自動車専用道ならLTAが外れることはほぼなく、料金所やSA休憩、意図的に車線変更をするでもない限りはほぼおまかせで運転できる感じ。もちろん前をしっかり見てハンドルは保持していないとですが、ハンドル保持検出もRSはトルク検出ではなくタッチセンサー式になっているので、軽く触れているだけでOK。カーブの減速もPDAが補助してくれるので、すごく自然に車線中央を維持して巡航できます。ということで高速道路の長距離運転は本当に楽です。

シートもこれまで車歴の中ではCOLTが最高で休憩無しで帰省できてました。続くLEVORGとカロスポは普段はなんの問題もないですが帰省のような長距離だと腰の痛みや疲れを感じて休憩は必須という感じでした。単にCOLTに乗ってたのが10年位前で若さや体重差によるだった可能性もありますw。で、今回の帰省はというとトイレとか飲み物買いたいとかいう理由で休憩は入れましたが、まだまだ行けるという感じもしていました。これはもう少し回を重ねて検証したいと思いますが、今んとこ好印象です。電動でランバーサポート含め各所を(走行中でも)調節できるので、姿勢が固着しづらい点もいいのかも知れません。

■夏に気になりそうなこと

今後暑くなるに連れ、いくつか気になりそうな点として、ムーンルーフ周りがあります。まず単純に閉め忘れそう。ユーザーカスタマイズの設定項目の中に、スマートキーでロック時に一緒に閉まってくれるぽい設定があります。ただディーラーでしか変更出来ない項目なので1ヶ月点検の時に変更してもらう予定。でも連動できる選択肢が、「チルトのみ」か「スライドのみ」になってて、両方ダメなん??ってなってます。そこも含め適用待ち。まぁ真夏はむしろ開けないかもですが。

これが自動で閉まってくれたとして、内側のシェードは手動です。これも締め忘れたら中は灼熱になりそうで心配。電気的になにも連動しないので警告すら出ません。降車時には必ず締めておく習慣を身につけないとです。

駐車時のフロントガラスシェードも悩み中。一応IRカットガラスになっていますが、やはりシェードをした方がより車内の温度上昇を防げるのは間違いないでしょう。またクラウンは待望の遠隔エアコン起動ができるので、燃費を度外視すれば、出かける直前にスマホから冷房かけておくことでもマシにはできるでしょう。それでもシェードを買って毎晩駐車時にセットするかどうか。

一応専用品としてこちらを見つけてあります。

よくある屏風型よりコンパクトに畳めて、パっと設置はできる一方、乗る時に収納は面倒くさそう。シェード型でクラウン専用サイズは見当たりません。

また後席やリアウインドウについてはスモークフィルムを貼ろうかどうしようか思案中。ディーラーだとリアガラスは設定がないので社外のフィルム屋さんに頼むか、DIYで貼るかです。

クラウンはリアがハッチではなく空かないので後部座席からかなりしんどい姿勢で貼り付けが必要で、内装もしっかり養生しないと石けん水とかが染みこんだらイヤだなとか。でも頼んだら7,8万コースでしょうし。外観的にはバイトーンのブラック部分に揃えて黒くしたら映えるだろうなとは思います。後方視界はデジタルインナーミラーで確保できるので真っ黒でもほぼ問題ないなとか。

リアサイドガラス以外についてもフィルム貼るか、こういう簡単に付け外しできるサンシェードもありかなと思っています。

リアは普段誰も乗らないのでつけっぱでいいし、高速SAなどで仮眠する時に前席にもつけ、更にフロントシェードもつければ周りの視線を気にせず眠れそう。リアサイドはこれで済ますのもありかなぁとか。

Sesame3から5にリプレイス ~360度以上の回転に対応?

前々宅からQrio、Akerun、Qrio2、Sesame3と乗り継いで来たスマートロックですが、新進気鋭のメーカーCANDY HOUSEのSesame3は非常に満足していました。

去年出たSesame4は性能アップがメインだったのでスルーしましたが、2023年モデルのSesame5はいくつかの気になる新機能が(待っていれば3/4にも実装されそうなものの)あったり、価格も更に下がっていることもありいち早く新機能を試すために買い換えることにしました。

■2023年モデルSesame5の特徴

  • 角度センサーの仕組みがかわり、高精度、長寿命化
  • Sesame Touch/Pro対応
  • オープンセンサー対応
  • Matter対応予定
  • ホワイト/シルバーモデルの追加
  • サイズ変更で対応環境が増加
  • 少しだけスリムに

など。ソフト的な部分は旧モデルも追々対応するようですが時期もわからず、この価格(3,980円!)なら買い換えてしまった方がいいなと。またほとんどの家庭では関係ないのでしょうが、我が家的には後述の「360°以上の回転に対応」が気になりました。

新機能としてはSesame Touch/Proが注目です。ドアの外側につけて解錠を簡便化するユニットです。指紋とFelica/MIFARE、Proではさらにテンキーによる暗証番号も使えます。Felica対応ということで、物理カードだけに限らずiPhoneやApplePay、おサイフケータイ対応Android端末、Google Watchなどもかざして解錠ができるようです。個人的には見た目にコンパクトな無印が良いと思って注文しましたが、同居人が指紋認証にことごとく嫌われる指をしているので、テンキー付きのProが良かったとブツブツいっています。指紋センサーがスマホより大型化されていて精度も期待できますし、そうでなくてもスマホやウォッチで解錠できるのでいいんじゃないかと持ってるんですが、まぁ試してダメだったらProを買い直すかも知れません。いずれにせよこちらは1ヶ月ほど先になります。

またQrio2などにも付属していたドアの開閉を検知するマグネットセンサー「オープンセンサー」が別売りながらラインナップされました。従来オートロックは解錠してからの遅延秒数で行うしかありませんでしたが、ドアが閉じたことを検知できるようになることで、確実にドアが閉まったタイミングでロックをすることができるようになります。我が家では締め出しが恐くてオートロックは無効化していますが、一度置き配された荷物にあたってドアがきちんと閉まってないにも関わらず、Sesameの施錠操作だけで鍵をかけたつもりで外出してしまい猫に脱走された苦い経験があります。施錠/解錠とは別で「ドアがきちんと閉まっている」ことを確認できるということで、こちらも予約注文しました。もしスマホを持たずに締め出されてもSesame Touchで解錠できるのならば、オートロックも安心して使えるかも知れません(同居人が庭に頻繁に出入りするので結局面倒くさがられてOFFにする可能性も大)。

■先行して届いたSesame5を取り付け

取り付けに関しての互換性は高く、Sesame3からのリプレイスは簡単でした。ウチは賃貸なので、木製ドアに粘着テープを直接貼るのは憚られる為、写真のようにサムターンの下に板をはさんでそこに取り付けていたのですがフットプリントは全く同じなので、サムターンを掴むアーム部分のネジ締め位置を同じに変更しただけで秒で取り付け終わりました。

4はスキップしてるのでわかりませんが、3に比べると心持ちモーター駆動音が大きくなったかな?という気がします。耳触りというレベルではないですが、3の方がほぼ無音で、サムターンの「カシャン」という音の方が聞こえていた印象です。5はその前にモータートルクがかかる時点で「ウィーン」とやや勇ましい音がします。

逆にいうとそれ以外の違いはまったくわかりません。アプリ上での使い勝手も同じ。

手前のサムターンの上に貼りだした部分が若干薄くなっていますが、ドアをあける時にたまに身体にぶつかってもげて落ちるのが減るか?っていうほどの違いはなさそうな気がします。ウチのドアは重いし、両手が荷物で塞がった状態で開け閉めする時に、背中や腰をドアに当てるようにして出入りすることが多いので、割とやるんですよね。脇腹とかにぶつかってグエっとなったり、当たり所が悪いと外れて落下したり。

■360度以上の回転に対応?

前機種Sesame4 は「対応サムターン回転角度: 360°対応可能」だったのに対し、Sesame5では「360°以上の数回転も対応可能」となりました。

まぁほとんどのユーザは気にも留めない要素でしょう。大抵のドアはサムターンを垂直から水平に90°回すだけで解錠/施錠が切り替わり、それ以上は回そうと思っても回りません。しかし我が家のどこぞの外国製のお高いサムターンは、2回転くらいしますw。解錠/施錠が切り替わる瞬間はさほど広くない角度なんですが、それ以上に無駄に空回りするんです。なので単に機械的に+90°で解錠、-90°で施錠、とはならないのです。常にスマートロックだけが回るならそれも可能ですが、人力でうっかりそれ以上回したりしていると、回転が不足してしまうのです。私の知る限り、このSesamiシリーズだけが360°まで対応していました。しかし360°止まりでした。ついにSesame5が360°以上にも対応したというわけです。きっと0.1%にも満たないニッチな部分に腐心してくれて本当にありがとう!

で、具体的にどういう形で360°以上に対応できるのか実験してみたんですが、、、なにも変わってなくね?という感じ。解錠位置と施錠位置を360°以上回して記憶させても、結局360°内の角度が再現されるだけで、人間がやってみせただけ回してくれるようにはなっていませんでした。周回がスキップされてしまうので、実際の施錠/解錠状態からは乖離した偽のステータスがアプリ上に表示されてしまうので非常に危険です。説明書はもちろんアプリ上にも設定項目やガイドも見当たらず、Sesame3から良くも悪くも変化を感じませんでした。残念。

結局3Dプリンターで自作した回転止めパーツを下に貼り付けて物理的に180°回らなくする運用は継続になりそうです。

Sesame Limitter v6

Sesame5ではベース部分の奥行きがスリム化されましたがかろうじて流用可能でした。これは3Dプリンターをもっていない頃にDMM.makeで出力依頼したもので、微調整ができてないまま妥協して使ってますが、今なら自宅で出力できるので、この機会にもう少し最適化もしてみようかな。

■Sesame Touch、オープンセンサーのレビュー予定地

(届いたら書く)

■まとめ

期待した360°以上の回転対応について情報がない現状では、単に少しうるさくなった気しかしないアップデートでしたが、公式曰く「呆れるほの安い」というコスパで、回転センサーの寿命や精度が向上したり、Sesami Touchやオープンセンサーがいち早く試せるという下準備と思えば不満はないです。Sesame3もまだまだ使えるので今度帰省した時に実家にでもつけてやろうと思っています。